フジゲンのシンラインが気になっているけれど、実際の評判はどうなのか知りたいと思っていませんか。
国産ギターメーカーとして高い評価を受けるフジゲンですが、シンラインモデルについては「音が良い」「コスパ最高」という声がある一方で、「ハウリングが心配」「フレット交換が特殊」といった不安の声も聞かれます。
この記事では、フジゲン シンラインの評判を徹底的に検証し、サウンドの特徴から弾きやすさ、デメリット、Fenderとの比較まで詳しく解説していきます。
購入を検討している方が後悔しないギター選びができるよう、実際のユーザーの声や専門的な視点を交えてお伝えします。
フジゲン シンラインとは?基本情報と特徴
フジゲン シンラインは、日本を代表するギターメーカーが手がけるセミホロウ構造のテレキャスタータイプです。
軽量で温かみのある音色が特徴で、近年人気が高まっているモデルとなっています。
フジゲンはどんなメーカー?OEM実績と国産品質
フジゲン株式会社は、長野県松本市に本社を置く老舗ギターメーカーです。
1960年に創業し、フェンダージャパンやアイバニーズなど世界的ブランドのOEM生産を長年手がけてきました。
この豊富な製造経験によって培われた技術力が、自社ブランド「FUJIGEN」「FGN」のギターにも活かされています。
特筆すべきは、2002年から採用されている独自特許技術「サークルフレッティングシステム(CFS)」です。
フレットを円弧状に配置することで、ポジションによる和音のズレを解消し、正確なピッチとクリアな響きを実現しています。
国産ならではの丁寧な仕上げと、プレイヤー目線の設計がフジゲンの大きな魅力となっています。
シンラインの構造とソリッドボディとの違い
シンラインとは、ボディ内部に空洞を持つセミホロウ構造のギターを指します。
通常のテレキャスターは木材が詰まったソリッドボディですが、シンラインは裏側からボディをくり抜き、Fホールと呼ばれる穴が開いているのが特徴です。
この構造によって生まれる違いは主に3つあります。
まず重量面では、ソリッドボディが約3.5kg〜4kgなのに対し、シンラインは約2.8kg〜3.6kgと大幅に軽量化されています。
次にサウンド面では、空洞による共鳴でエアー感のある柔らかいトーンが得られます。
そして生音の豊かさも特徴で、アンプを通さなくても心地よい響きを楽しめます。
ただしソリッドボディと比較すると、サスティンがやや短く、低音域が若干弱くなる傾向があることも覚えておきましょう。
NTEシリーズの主要スペック一覧
フジゲンのシンラインは、Neo ClassicシリーズのNTEモデルとしてラインナップされています。
主要なモデルのスペックを以下にまとめました。
| 項目 | NTE100MAHT | NTE110MMHT |
|---|---|---|
| ボディ材 | アッシュ(セミホロウ) | マホガニー(セミホロウ) |
| ネック材 | メイプル | メイプル |
| 指板 | メイプル(コンパウンドラジアス) | メイプル(コンパウンドラジアス) |
| フレット | 22F(CFS仕様) | 22F(CFS仕様) |
| ネックPU | FGN 52T-HOT-F | FGN Alnico 5 |
| ブリッジPU | FGN 52T-HOT-R | FGN 52T-HOT |
| ペグ | GOTOH SD91-05M MG | GOTOH SD91-05M MG |
| スケール | 648mm | 648mm |
| 実売価格 | 約10万円前後 | 約14〜15万円 |
NTE110MMHTはフロントにハムバッカーを搭載しており、より太く温かみのあるサウンドが特徴です。
どちらのモデルもGOTOH製マグナムロックペグや蓄光サイドポジションマークなど、実用的な機能が充実しています。
フジゲン シンラインの評判・口コミを徹底検証
実際にフジゲン シンラインを使用しているユーザーの声を集め、評判を多角的に検証していきます。
購入前に知っておきたいリアルな使用感をお伝えします。
高評価ポイント|作りの良さとコスパの声
フジゲン シンラインに対する高評価で最も多いのが「作りの丁寧さ」です。
フレットの処理が非常に滑らかで、引っかかるような尖ったフレットや浮きがないという声が目立ちます。
ネックの仕上げも美しく、箱から出した時点で高い完成度を感じられるという評価が多数寄せられています。
コストパフォーマンスについても高く評価されており、「Fender USAの半額程度で同等以上のクオリティ」という意見があります。
梱包の丁寧さも好評で、通販での購入でも安心して受け取れたという声が聞かれます。
「1本あれば10年は楽しめる」という長期使用を前提とした評価も見られ、耐久性と品質への信頼度の高さがうかがえます。
サウンド評価|フロント・リアの音色レビュー
フジゲン シンラインのサウンドに対する評価は、概ね好意的なものが多くなっています。
フロントピックアップについては「ファットでメロウ」という表現が多く、ソリッドボディの通常テレキャスターとは異なる甘い音色が特徴とされています。
NTE110MMHTに搭載されたアルニコ5ハムバッカーは、ジャズやネオソウルにも対応できる太さを持っています。
リアピックアップは「いかにもテレキャスターな金属系というより、綺麗に響く」と評されることが多いです。
山下達郎のようなクリーンで美しいトーンが得られるという声もあり、鋭さと柔らかさを併せ持つサウンドが高く評価されています。
マホガニーボディ特有の「コンコン」という穏やかな反響も、アンプを通さない練習時に心地よいとの感想があります。
弾きやすさの評判|ギブソン派でも満足できる?
ギブソン系ギターに慣れたプレイヤーからの評価も参考になります。
「ストラトキャスターより遥かに弾きやすい」「テレキャスターを見直した」という声があり、ギブソン派にも適合しやすいネック形状であることがわかります。
重量が約3kg弱と軽量なため、長時間の演奏でも肩への負担が少ないという点も好評です。
メイプルネックの見た目から重さを想像する方も多いですが、実際のバランスは良好でネック落ちも少ないと報告されています。
ただしストラトキャスターと比較すると、ややネックヘビーに感じる場合もあるようです。
スムースなフィンガリングをサポートするフレットエッジ処理やコンパウンドラジアス指板により、初心者から上級者まで弾きやすい設計となっています。
低評価・不満点|スイッチ配置やPUバランスの指摘
高評価が多いフジゲン シンラインですが、いくつかの不満点も報告されています。
最も多く挙げられるのがトグルスイッチの配置です。
「使いにくい」「なぜこの配置なのか疑問」という声があり、演奏中の切り替えにストレスを感じるユーザーもいるようです。
ピックアップのバランスについては、「PUミックス時にフロントが勝っている感じがする」という指摘があります。
ハーフトーンを多用するプレイヤーにとっては気になるポイントかもしれません。
また「ネックが太めに感じる」という声も一部にあり、手の小さい方は試奏してから購入することをおすすめします。
これらの点は個人の好みや演奏スタイルによって感じ方が異なるため、可能であれば店頭で実際に触れてみることが大切です。
フジゲン シンラインのデメリットと注意点
どんな優れた製品にも弱点はあります。
フジゲン シンラインを購入する前に知っておくべきデメリットと注意点を詳しく解説します。
シンライン特有のハウリングリスクと対策方法
シンラインを検討する際に最も気になるのがハウリングの問題です。
セミホロウ構造のギターは、ボディ内部の空洞がアンプの音と共鳴してフィードバックを起こしやすい特性があります。
特に音量を上げた環境や、ハイゲインで歪ませた場合にこの問題が顕著になります。
ただし実際のユーザーからは「歪ませても全然ハウリません」という声も多く聞かれます。
フジゲン シンラインはホロウ部分がそれほど大きくないため、比較的ハウリングに強い設計となっているようです。
それでも心配な場合は、以下の対策方法があります。
ピックアップをSeymour Duncan「Vintage Stack」などスタック型ハムバッカーに交換する方法が効果的です。
Fホールをテープで塞ぐ、内部にスポンジなどのハウリング防止素材を入れるという方法も有効とされています。
イコライザーでハウリングが発生しやすい周波数帯域をカットする方法もあります。
サスティンと低音が弱いと感じる理由
シンラインのサウンド特性として、サスティン(音の持続時間)が短めであることが挙げられます。
これはボディ内部に空洞があることで、弦振動のエネルギーが吸収されやすいことが原因です。
ソリッドボディのギターと比較すると、音が減衰するまでの時間が短く感じられます。
低音域についても、ソリッドボディと比べて約10〜15%程度弱いと感じるプレイヤーがいるようです。
空洞構造により低域の共鳴が異なるため、どっしりとした重厚感を求める方には物足りなく感じる場合があります。
ただしこれらの特性は「欠点」というよりも「シンラインらしさ」と捉えることもできます。
軽やかで広がりのある音色、エアー感のあるトーンこそがシンラインの魅力であり、この特性を活かせるジャンルや演奏スタイルを選ぶことが大切です。
CFS(サークルフレッティング)のメリットとデメリット
フジゲン独自のCFS(サークルフレッティングシステム)は、一長一短のある技術です。
メリットとしては、音のピッチが安定しやすくコードの響きがまとまること、ハイポジションでも音がズレにくいことが挙げられます。
ディストーションサウンドに格段の力強さが出るという評価もあり、バンド演奏や録音で威力を発揮します。
一方でデメリットも存在します。
最大の注意点は、フレット交換がフジゲンでしか対応できないという点です。
一般的なリペアショップでは円弧状のフレット加工に対応できないため、メンテナンスの選択肢が限られます。
また慣れるまでに違和感を感じるプレイヤーもおり、わずかな弧の配置に敏感な方は「最初は気持ち悪い」と感じることがあるようです。
目視では確認できないレベルの微細な加工のため、気にならない方がほとんどですが、購入前に試奏して確認することをおすすめします。
フレット交換はフジゲンでしかできない?
CFSフレットの交換やすり合わせについて、多くの方が疑問を持っています。
結論から言えば、フジゲン直営店でのリフレットが推奨されますが、必ずしもフジゲンでしか対応できないわけではありません。
通常のリフレットと作業内容に大きな違いはなく、使用フレットに特段の制限もありません。
ただし精度の高い円弧状のフレット打ちを行うには、CFSに精通した技術者でないと本来の性能を発揮できない可能性があります。
一般のリペアショップでも対応は可能ですが、チョーキングを気持ちよく行いたい方にはすり合わせ後に違和感が出る場合もあるとされています。
フジゲン直営店でのリフレット価格は比較的良心的との声があり、可能であれば正規のサービスを利用することで安心感を得られます。
購入前にメンテナンス体制についても確認しておくと良いでしょう。
フジゲン vs Fender シンライン比較|どっちを選ぶ?
シンラインを選ぶ際、フジゲンとFenderで迷う方は多いでしょう。
両者の違いを具体的に比較して、選択の参考になる情報をお伝えします。
音質・作りの違いを実機で比較
フジゲンとFenderのシンラインを実際に弾き比べた評価を見ていきます。
フジゲンの特徴として、各弦の音量バランスが抜群に良いという点が挙げられます。
巻弦の音のブワつきが少なく、まとまりのある出音が得られるとの評価があります。
フレット処理の丁寧さはフジゲンが優れており、箱出しの状態でも引っかかりなく滑らかに弾けるという声が多いです。
一方でFenderは、トレブルが強く鋭い金属的な音色が特徴とされています。
フジゲン シンラインは鋭さと柔らかさを併せ持つ中庸なサウンドで、Fenderほどのエッジ感はないものの、より幅広いジャンルに対応しやすいとも言えます。
作りの面では、フジゲンの品質安定性が高く評価されています。
個体差が少なく、どの個体を購入しても一定以上の品質が期待できるという安心感があります。
価格帯の比較|コスパが良いのはどっち?
フジゲンとFenderのシンラインを価格帯で比較してみましょう。
| ブランド・モデル | 実売価格帯 |
|---|---|
| フジゲン NTE100MAHT | 約10万円前後 |
| フジゲン NTE110MMHT | 約14〜15万円 |
| Fender Made in Japan Traditional 70s | 約12〜15万円 |
| Fender Made in Japan Heritage 60s | 約15〜18万円 |
| Fender USA American Vintage II 1972 | 約30〜35万円 |
コストパフォーマンスという観点では、フジゲンに軍配が上がります。
「Fender USAの半額程度で同等以上のクオリティ」という評価があり、品質に対する価格の満足度は非常に高いです。
Fender Made in Japanシリーズとフジゲンは価格帯が近いですが、フジゲンの方が丁寧な作りと音のバランスで優れているという意見が見られます。
ただしブランド価値や「Fenderを所有している」という満足感を重視する方にとっては、単純な価格比較だけでは測れない要素もあります。
自分が何を重視するかによって、最適な選択は変わってきます。
Fender Japan フジゲン期との違いは?
1982年から1997年までのFender Japanは、フジゲンが製造を担当していた時期があります。
この「フジゲン期」のFender Japanは中古市場で圧倒的な人気を誇っており、現行のフジゲンブランドとの違いが気になる方も多いでしょう。
フジゲン期のFender Japanは、Fenderの設計とフジゲンの製造技術が融合した製品でした。
現行のフジゲンブランド製品は、フジゲンが設計から製造まで一貫して行っている点が異なります。
CFSをはじめとする独自技術や、GOTOH製パーツの標準採用など、現行品ならではの特徴があります。
音色の傾向としては、フジゲン期のFender Japanはよりトラディショナルなテレキャスターサウンドに近く、現行フジゲンは現代的なニーズに合わせたモダンなサウンドと言えます。
ヴィンテージ感を求めるならフジゲン期Fender Japan、現代的な演奏性と安定した品質を求めるなら現行フジゲンという選び方ができます。
NTEとNTLの違い|モデル選びで失敗しないコツ
フジゲンのテレキャスタータイプには、NTEとNTLという型番があります。
混同しやすいこれらの違いを理解して、自分に合ったモデルを選びましょう。
NTLからNTEへの変更点|ネック形状の統一
NTEは2021年にNTLの後継機種として登場したモデルです。
最も大きな変更点はネック形状にあります。
NTLシリーズでは一部モデルに「Soft V-Shape」というグリップ形状が採用されていましたが、NTEでは「U-Shape」に統一されました。
このU-Shapeネックは、同ブランドのストラトタイプであるNSTと同じ形状です。
握りやすく、より多くのプレイヤーに適合するネック設計へと変更されています。
旧モデルのNTLは現在も中古市場や一部店舗で流通しており、通常のテレキャスタータイプなら8万円前後で手に入ることもあります。
Soft V-Shapeの握り心地が好みという方は、在庫があるうちにNTLを狙うのも選択肢の一つです。
ただし今後のメンテナンスやパーツ供給を考えると、現行のNTEシリーズを選ぶ方が安心感はあります。
NTE100とNTE110の違い|ボディ材とピックアップ
NTEシリーズのシンラインには、主にNTE100とNTE110の2つのグレードがあります。
両者の最も大きな違いはボディ材です。
NTE100MAHTはアッシュボディを採用しており、明るくキレのあるサウンドが特徴です。
NTE110MMHTはマホガニーボディを採用しており、温かみのある中域が豊かなサウンドが得られます。
ピックアップ構成も異なります。
NTE100はフロント・リアともにシングルコイルタイプですが、NTE110はフロントにアルニコ5ハムバッカーを搭載しています。
このハムバッカーにより、NTE110はより太くメロウなフロントトーンが楽しめます。
価格差は約4〜5万円程度で、NTE110の方が上位モデルという位置づけです。
クリアで歯切れの良い音を求めるならNTE100、温かみのある太い音を求めるならNTE110がおすすめです。
初心者におすすめのモデルはどれ?
フジゲン シンラインを初めてのギターとして検討している方も多いでしょう。
初心者におすすめのモデルはNTE100MAHTです。
理由は3つあります。
まず価格面で約10万円前後と、フジゲンの中では手が届きやすい価格帯であること。
次にアッシュボディのサウンドは汎用性が高く、様々なジャンルに対応できること。
そしてシングルコイル×シングルコイルの構成は、テレキャスターらしいサウンドを学ぶのに最適であること。
一方で予算に余裕があり、ジャズやネオソウルなど特定のジャンルを目指しているなら、NTE110MMHTから始めるのも良い選択です。
フロントハムバッカーの太い音は即戦力になりますし、上位モデルならではの満足感も得られます。
どちらのモデルも作りの丁寧さや弾きやすさは共通しているため、予算と求めるサウンドに応じて選んでみてください。
フジゲン シンラインはこんな人におすすめ
フジゲン シンラインの特徴を踏まえて、どんな方に向いているギターなのかを具体的に紹介します。
自分のスタイルに合っているか確認してみてください。
軽量ギターを探している人
肩こりや体への負担を気にしている方にフジゲン シンラインは最適です。
ソリッドボディのテレキャスターが約3.5kg〜4kgなのに対し、シンラインは約2.8kg〜3.6kgと軽量に仕上がっています。
長時間のライブや練習でも疲れにくく、ステージ上で動き回るパフォーマンスにも向いています。
立って弾く機会が多いギタリストにとって、この軽さは大きなメリットとなります。
また持ち運びの頻度が高い方にも嬉しいポイントです。
楽器店への持ち込みやスタジオ練習、ライブ会場への移動など、ギターを持ち歩く場面は意外と多いものです。
数百グラムの差でも積み重なると負担が変わってくるため、軽量さを重視する方にはおすすめできます。
ジャズ・ネオソウル系の音が好きな人
シンライン特有の温かみのある音色は、ジャズやネオソウルと相性抜群です。
特にNTE110MMHTのマホガニーボディとフロントハムバッカーの組み合わせは、このジャンルに求められるメロウなトーンを実現します。
空洞構造による柔らかい響きと、適度に抑えられた高域が、落ち着いた大人のサウンドを生み出します。
クリーントーンでのアルペジオやコードワークが映えるギターと言えます。
トム・ミッシュやコリー・ウォンのようなモダンなギタースタイルを目指す方にもフィットするでしょう。
もちろんジャズやネオソウル以外にも、シティポップやAOR、インディーロックなど、エッジの効いた音よりも温かみを重視するジャンル全般に対応できます。
ギターボーカルで使いたい人
ギターを弾きながら歌うスタイルの方にもフジゲン シンラインはおすすめです。
軽量で取り回しが良いため、演奏に集中しながら歌うという二つの動作を同時に行いやすくなります。
サウンド面でも有利な点があります。
シンラインの音色は他の楽器やボーカルの音域と被りにくく、バンドアンサンブルの中で埋もれることなく存在感を発揮できます。
突き抜けすぎない中域の豊かさが、ボーカルを邪魔せず寄り添うような音作りを可能にします。
またクリーン〜クランチ程度の歪みで使用することが多いギターボーカルにとって、シンラインの音色特性は最適と言えます。
過度に歪ませないセッティングであれば、ハウリングの心配もほとんどありません。
長く使える国産ギターが欲しい人
「最初の1本を長く大切に使いたい」という方にフジゲンは最適な選択肢です。
「1本あれば10年は楽しめる」という評価が示すように、耐久性と品質の高さには定評があります。
国産メーカーならではの丁寧な作りは、長年使用しても品質が保たれやすいという安心感につながります。
フレットの処理やネックの仕上げなど、細部まで気を配った製造工程が長期使用を支えます。
また万が一のトラブル時にも、国内メーカーであれば修理やメンテナンスの対応がスムーズです。
海外ブランドのように修理に時間がかかったり、パーツの入手が困難になったりする心配が少ないのもメリットです。
リセールバリューも安定しており、将来的に手放すことになっても適正な価格で売却しやすいという点も見逃せません。
フジゲン シンラインを中古で買う時の注意点
新品より手頃な価格で手に入る中古ギターは魅力的ですが、注意すべきポイントもあります。
後悔しない中古購入のコツを解説します。
チェックすべきポイント|ネック反り・フレット減り
中古のフジゲン シンラインを購入する際、最も重要なチェックポイントはネックの状態です。
ネックの反りがあると、弦高の調整が難しくなり、音づまりや演奏のストレスにつながります。
目視で確認する場合は、ヘッド側から見て指板が真っ直ぐかどうかを確認しましょう。
フレットの減り具合も重要なチェックポイントです。
フレットが摩耗していると、押弦時の音程が不安定になったり、ビビりが発生したりします。
リフレットが必要な場合、フジゲンの場合はCFSフレットの特性上、費用と時間がかかる可能性があります。
購入前に必ず確認しておきたい項目です。
その他、ボディの傷や打痕、Fホール周辺のひび割れ、電装系の動作確認なども忘れずにチェックしましょう。
可能であれば試奏して、ガリノイズの有無や出力の安定性も確認することをおすすめします。
CFSフレットの中古品は要確認
フジゲン特有のCFSフレットは、中古購入時に特に注意が必要です。
前オーナーの使用状況によっては、フレットの減り方に偏りが生じている場合があります。
一般的なギターのフレット摩耗とは異なり、円弧状に配置されたフレットの場合、部分的な摩耗が音程に与える影響がやや大きくなる可能性があります。
また過去にすり合わせやリフレットが行われている場合、CFSの特性が維持されているかどうかも確認ポイントです。
一般のリペアショップでメンテナンスされた個体の場合、本来のCFS性能が発揮されていない可能性もあります。
購入前にメンテナンス履歴を確認し、可能であればフジゲン正規のサービスを受けた履歴があるかどうかを聞いてみましょう。
不明点がある場合は、購入を急がず慎重に判断することをおすすめします。
リセールバリューと相場の目安
フジゲン シンラインは中古市場でも安定した人気があり、リセールバリューは比較的良好です。
一般的な中古相場の目安は以下の通りです。
| モデル | 新品実売価格 | 中古相場目安 |
|---|---|---|
| NTE100MAHT | 約10万円 | 約6〜8万円 |
| NTE110MMHT | 約14〜15万円 | 約10〜12万円 |
| 旧NTLシリーズ | 生産終了 | 約6〜10万円 |
状態の良い個体や人気カラーは、相場より高値で取引される傾向があります。
逆に傷が多い個体や不人気カラーは、相場を下回ることもあります。
購入する側から見ると、旧モデルのNTLシリーズは比較的お買い得に手に入るチャンスです。
ネック形状の違い(Soft V-ShapeとU-Shape)を許容できるなら、コストパフォーマンスの高い選択肢となります。
売却を視野に入れて購入する場合は、人気の高いナチュラルカラーやサンバースト系を選ぶと、手放す際に有利になる可能性があります。
フジゲン シンラインのよくある質問
フジゲン シンラインについて、購入前に気になる疑問にお答えします。
実用的な情報を知って、不安を解消しましょう。
生音でも楽しめる?アンプなしの練習は可能?
フジゲン シンラインは、アンプを通さない生音でも十分に楽しめるギターです。
セミホロウ構造のボディが共鳴することで、ソリッドボディよりも豊かな生音が得られます。
特にマホガニーボディのNTE110MMHTは、「コンコン」という穏やかで心地よい反響があると評価されています。
自宅での夜間練習や、アンプを使えない環境での練習にも適しています。
ただし生音はあくまでも練習用と考えた方が良いでしょう。
本来のサウンドを楽しむためには、やはりアンプを通すことをおすすめします。
生音での練習では、ピッキングのニュアンスや音の立ち上がりを確認するのに役立ちます。
アンプがない環境でも練習のモチベーションを維持できるのは、シンラインならではのメリットと言えます。
重さはどのくらい?肩への負担は?
フジゲン シンラインの重量は、モデルや個体によって約2.8kg〜3.6kg程度です。
一般的なソリッドボディのテレキャスターが3.5kg〜4kg程度であることを考えると、約500g〜1kgほど軽量になっています。
この差は長時間の演奏で大きな違いとなって現れます。
肩への負担が軽減されるため、ライブや長時間のリハーサルでも疲労を感じにくくなります。
ただし軽量化されているとはいえ、ギター自体の重さは依然として存在します。
より快適に演奏するためには、幅広で滑りにくい素材のストラップを選ぶことをおすすめします。
また座って弾く場合も、軽量さゆえの取り回しの良さを実感できるでしょう。
練習の快適さは上達速度にも影響するため、重量は見逃せないポイントです。
ネック落ちはする?ストラップ選びのコツ
フジゲン シンラインは、ボディが軽量化されている分、ヘッド側が重く感じる場合があります。
メイプルネックの見た目通りの重量があるため、完全にバランスが取れているとは言えません。
ただし「ネック落ちが少ない」という評価が多く、深刻な問題にはならないようです。
ストラトキャスターと比較するとややネックヘビーですが、演奏に支障が出るほどではありません。
ネック落ちを防ぐためのストラップ選びのコツをお伝えします。
まず滑りにくい素材(スエードやレザーなど)のストラップを選ぶことが効果的です。
幅の広いストラップは重量を分散させ、肩への負担も軽減してくれます。
ストラップロックの導入もおすすめで、演奏中の落下防止と安心感の向上につながります。
個人の体格や演奏スタイルによって最適なストラップは異なるため、いくつか試してみることをおすすめします。
歪ませても使える?ロック向きの音は出る?
シンラインはクリーン〜クランチ向きというイメージがありますが、歪ませての使用も十分に可能です。
実際のユーザーからは「歪ませても全然ハウリません」という声が多く聞かれます。
フジゲン シンラインはホロウ部分がそれほど大きくないため、ハイゲインでの使用にも比較的対応できます。
ロック向きの音が出るかどうかは、セッティングとアンプ次第です。
NTE110MMHTのフロントハムバッカーは、歪ませると太く力強いトーンが得られます。
リアピックアップは歯切れの良いテレキャスターらしいドライブサウンドが楽しめます。
ただしソリッドボディのテレキャスターと比較すると、低音の重厚感やサスティンはやや控えめです。
メタルのような極端なハイゲインサウンドを求める場合は、ソリッドボディの方が適しているかもしれません。
一方でオルタナティブロックやインディーロックなど、クランチ程度の歪みで演奏するスタイルにはフジゲン シンラインは最適です。
まとめ:フジゲン シンライン評判から見る選び方のポイント
- フジゲンは国産老舗メーカーで、OEM実績と丁寧な作りに定評がある
- シンラインはセミホロウ構造により軽量で温かみのある音色が特徴である
- NTE100はアッシュボディでクリアな音、NTE110はマホガニーで太い音が得られる
- 高評価ポイントは作りの丁寧さとコストパフォーマンスの高さである
- デメリットとしてハウリングリスクやサスティンの短さが挙げられる
- CFS(サークルフレッティング)はピッチ安定性に優れるがリフレットに注意が必要である
- Fenderと比較すると価格面でのコスパはフジゲンが優れている
- NTEはNTLの後継機種でネック形状がU-Shapeに統一された
- ジャズやネオソウル、ギターボーカルに向いているギターである
- 中古購入時はネック反りとCFSフレットの状態確認が重要である

