「マーシャルのような太くて暖かいディストーションサウンドが欲しいけれど、高価なペダルには手が出ない…」そんな悩みを抱えるギタリストは多いのではないでしょうか。
NUX Brownie NDS-2は、1970年代のクラシックなブリティッシュロックトーンを再現するディストーションペダルとして、コストパフォーマンスの高さで注目を集めています。
この記事では、NUX Brownie NDS-2の特長やスペック、実際の使用感、そして購入前に知っておくべき注意点まで詳しく解説します。
初心者からベテランまで、このペダルが自分に合っているかどうかを判断するために必要な情報をすべてお伝えします。
NUX Brownie NDS-2の特長
NUX Brownie NDS-2は、中国のエフェクターブランドNUXが展開する「Mini Core Series」に属するコンパクトなディストーションペダルです。
1970年代のブリティッシュロックを象徴するMarshall JTM45のようなサウンドを、手のひらサイズの筐体で実現している点が最大の特長です。
このペダルの核心となるのは、独自設計されたハイブリッド回路です。
BJT(バイポーラジャンクショントランジスタ)入力段により、真空管プリアンプが歪み始める瞬間の自然なブレイクアップを再現しています。
さらに、非対称クリッピング回路がチューブアンプ特有のニュアンスを生み出し、低ノイズオペアンプと2つの赤色LEDによるパワークリッピング回路が、スムーズで滑らかなサウンドを実現しています。
他製品との差別化ポイントとして注目すべきは、MI Audio Crunch Box V2と同系統の回路設計を採用している点です。
JHS Angry Charlieなどの高価格帯ペダルと基本的な回路構成が類似しているにもかかわらず、価格は約3分の1から4分の1程度に抑えられています。
この圧倒的なコストパフォーマンスこそが、NUX Brownie NDS-2が多くのギタリストに支持される理由です。
筐体の仕上げにもこだわりが見られます。
3層構造の塗装にマイカスパークルを含むクリアコートが施されており、この価格帯のペダルとしては非常に高品質な外観を持っています。
スペック・仕様
NUX Brownie NDS-2の詳細なスペックは以下の通りです。
製品の基本情報として、入力インピーダンスは470kΩ、出力インピーダンスは100Ωに設定されています。
電源は9V DC(センターマイナス)で、消費電流は100mA未満となっています。
本体サイズは94mm(奥行)×51mm(幅)×53mm(高さ)で、重量は174gです。
コントロールはGain、Level、Toneの3つのノブで構成されており、シンプルながら必要十分な音作りが可能です。
入出力端子はそれぞれ1/4インチジャックが1系統ずつ装備されています。
バイパス方式はトゥルーバイパスを採用しており、高品質なTPDP(トゥルーポールダブルスロー)メカニカルフットスイッチにより、エフェクトOFF時のシグナルクラリティが確保されています。
日本国内では荒井貿易(Aria Guitars)が正規代理店となっており、正規品には1年間の保証が付帯します。
メーカー希望小売価格はオープンプライスです。
おすすめな点
NUX Brownie NDS-2の最大のおすすめポイントは、圧倒的なコストパフォーマンスです。
国内主要販売店での実売価格は約7,000円台で、同等のサウンドを持つ高級ペダルの数分の一の価格で手に入ります。
「この価格で150ドルクラスの価値がある」という評価は決して誇張ではありません。
サウンド面では、幅広いトーンレンジが魅力です。
Gainを絞れば温かみのあるファジーなサウンドから、上げていけばクリスピーでクランチーなトーンまで、ミニペダルとは思えない表現の幅を持っています。
70年代のクラシックロックはもちろん、ブルースからハードロックまで対応できる汎用性の高さは特筆に値します。
操作性の面では、いわゆる「プラグ&プレイ」で使える点が評価されています。
複雑な設定なしに、ほぼどのセッティングでも良い音が出るため、エフェクター初心者の最初の1台としても最適です。
スタンドアローンのディストーションとしてだけでなく、アンプをプッシュするブースターとしても活用できる柔軟性も備えています。
コンパクトなサイズも大きなメリットです。
ペダルボードのスペースを節約しながら、本格的なブリティッシュトーンを得られます。
シンプルなセットアップでも、クライベイビーワウなどと組み合わせるだけで十分なサウンドバリエーションが得られます。
ビルドクオリティについても、中国ブランドの中では最高クラスと評価されています。
BehringerやCaline、Moskyといった他の低価格ブランドと比較して、筐体やノブの質感が明らかに上質です。
注意点
NUX Brownie NDS-2を購入する前に知っておくべき注意点もいくつかあります。
まず、低音が強めに出る傾向があります。
特にハムバッカー搭載のギター(レスポールなど)でゲインを上げると、ベースが過剰に感じられる場合があります。
アンプ側でローを絞るなどの調整が必要になることがあります。
トーンコントロールの特性にも注意が必要です。
メーカーはVariac効果(アンプへの電圧を下げる効果)をシミュレートしていると説明していますが、実際の使用感としては基本的なトレブルフィルターに近いという声もあります。
トーンを最大にするとフィジー(シャリシャリした音)になりやすいため、2〜3時の位置がスイートスポットとされています。
他のペダルとの組み合わせについては、EQペダルを前段に接続するとノイズ(ヒス)が発生するケースが報告されています。
EQで音を作り込みたい場合は、Brownieの後段に配置することで問題を回避できます。
電源に関しては、9V DCアダプター(センターマイナス)が別売となっています。
電池駆動には対応していないため、必ず電源アダプターまたはパワーサプライを用意する必要があります。
低価格ペダルで起こりがちなノイズ問題を防ぐため、アイソレートされた良質な電源の使用が推奨されます。
ゲインの低い設定では歪みが聞き取りにくいという報告もあります。
9時の位置では歪みがほとんど感じられないことがあるため、ある程度ゲインを上げた状態での使用が前提となります。
一部のユーザーからは、電源のオン・オフが不安定になる初期不良や、使用に伴うノブの摩耗といった品質面の問題も報告されています。
保証を受けられる正規販売店での購入をおすすめします。
評判・口コミ
ユーザーが評価するおすすめな点
多くのユーザーが評価しているのは、やはり価格に対するサウンドクオリティの高さです。
「この価格でこの音が出るのは驚き」「価格の2倍の価値がある」といった声が多く見られます。
特に、Marshall JTM45のようなヴィンテージブリティッシュトーンを求めるギタリストからの支持が厚いです。
初心者にとっての使いやすさも高く評価されています。
最初のエフェクターペダルとして購入し、ワウペダルと組み合わせるだけでも十分に楽しめるという声があります。
直感的な3ノブの操作系は、エフェクター初心者でも迷わず音作りができる点がメリットとして挙げられています。
ミニペダルながらの音の幅広さも好評です。
ファジーで温かい音からクリスピーでクランチーな音まで、1台でカバーできる守備範囲の広さは、このサイズと価格のペダルとしては印象的との評価が一般的です。
バンド環境での使用においても、十分に抜けるサウンドが得られるという報告があります。
ベッドルームでの練習だけでなく、ライブやスタジオでの使用にも耐えうる実力を持っています。
「安価だが完全に過小評価されているペダル」という表現がこのペダルの評判を端的に表しています。
高価なJHS製品を探している間のつなぎとして購入したものの、そのまま使い続けているというユーザーも少なくありません。
購入前に確認すべき注意点
低音の強さについては、好みが分かれるポイントとして多く言及されています。
特にレスポールなどのハムバッカー搭載ギターでは、ゲインを上げた際に低域が過剰になりやすいため、アンプやギター側での調整が必要になる場合があります。
ノイズに関する指摘も見られます。
特にEQペダルとの組み合わせでヒスノイズが発生するケースや、一部のモデルでホワイトノイズが気になるという報告があります。
良質な電源を使用することで改善できる場合が多いです。
高価格帯のペダルと比較した場合の音質差についても言及があります。
基本的な回路は同じでも、より高価なペダルの方が「ファットでリッチな音」が出るという意見があり、価格相応の違いは存在するとされています。
NUXブランド全般の傾向として、ソフトウェアのサポートやカスタマーサービスの対応については課題があるとの声もあります。
ただし、Brownieのようなアナログペダルについてはソフトウェアは関係ないため、この点は大きな問題にはなりません。
品質のばらつきについても一部で指摘されています。
ノブが摩耗しやすい、電源周りの不具合があったという報告があるため、購入時は正規代理店から保証付きで購入することが推奨されています。
まとめ
NUX Brownie NDS-2について、重要なポイントを総括します。
- 1970年代のクラシックブリティッシュロックトーンを再現するディストーションペダル
- MI Audio Crunch Box V2と同系統の回路設計で、JHS Angry Charlieなど高級ペダルの約3〜4分の1の価格
- 国内実売価格は約7,000円台、海外では40〜50ドル程度
- ハイブリッド回路とトゥルーバイパスによる本格的なサウンド
- ミニペダルながらファジーな音からクランチまで幅広いトーンレンジ
- 初心者の最初の1台として、またベテランのサブペダルとしても最適
- 低音が強めの傾向があり、ハムバッカー搭載ギターでは調整が必要な場合あり
- トーンは2〜3時位置がスイートスポット、最大だとフィジーになりやすい
- 電源アダプター別売、電池駆動不可のため電源の準備が必要
- 総合評価:コストパフォーマンスに優れた実力派ペダル。ブリティッシュディストーションの入門機として、また高級ペダルの代替として十分に推薦できる一台

