「練習からライブ、レコーディングまで1台で完結するベース用マルチエフェクターが欲しい」
「でも重くて大きい機材は持ち運びが大変…」そんな悩みを抱えるベーシストは多いのではないでしょうか。
2026年1月に登場したBOSS GX-1Bは、上位機種譲りの高音質サウンドを約1.2kgのコンパクトボディに詰め込んだ、まさに待望の1台です。
この記事では、GX-1Bの特長やスペック、実際の使用感、そして購入前に知っておくべき注意点まで徹底的に解説します。
ベース用マルチエフェクター選びで迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
BOSS GX-1Bとは?製品の特長と差別化ポイント
BOSS GX-1Bは、2026年1月24日に発売されたベース専用マルチエフェクターです。
同社の人気モデルGT-1Bから約9年ぶりとなるアップデートモデルで、上位機種GX-100やGT-1000で培われた技術を惜しみなく投入しています。
AIRDテクノロジーによる本格的なアンプサウンド
GX-1Bの心臓部となるのが、BOSSが誇るAIRD(Augmented Impulse Response Dynamics)テクノロジーです。
従来のモデリング技術では再現が難しかったチューブアンプ特有の粘りや、ピッキングの強弱に対する反応を忠実に再現します。
搭載された16種類のベース用プリアンプは、クラシックなビンテージサウンドからモダンなハイゲインまで幅広くカバーしています。
新機能「GEAR SUITE」で音作りを劇的に効率化
GX-1Bで初めて搭載されたGEAR SUITE機能は、音作りの概念を変える革新的なシステムです。
各アンプやエフェクトには、プロベーシストが設定した複数のプリセットが用意されており、ノブを回すだけで最適な設定を即座に呼び出せます。
複雑なパラメーター調整が苦手な方でも、理想のサウンドにすぐたどり着けるのが大きな魅力です。
ギグバッグに収まる圧倒的な携帯性
重量わずか1.2kg、幅307mm×奥行149mmというコンパクトサイズは、ギグバッグのポケットにも収まります。
学校や会社帰りにスタジオへ向かう際も、楽器と一緒に気軽に持ち運べるサイズ感です。
単3電池4本で約5時間駆動するため、電源のない場所でも使用可能です。
詳細スペック・仕様
GX-1Bの主要スペックを以下にまとめました。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| サンプリング周波数 | 48kHz |
| AD変換 | 24ビット + AF方式 |
| DA変換 | 32ビット |
| 内部演算 | 32ビット浮動小数点 |
| プリアンプ数 | 16種類(AIRD) |
| エフェクト数 | 135種類 |
| 最大同時使用エフェクト | 8ブロック |
| メモリー | 99(ユーザー)+ 99(プリセット) |
| フレーズループ | 38秒(モノ)/ 19秒(ステレオ) |
| ディスプレイ | 320×240ドット カラーグラフィックLCD |
| 電源 | 単3電池×4 / ACアダプター(別売)/ USBバスパワー |
| 電池駆動時間 | 約5時間(アルカリ電池) |
| 外形寸法 | 307mm(幅)×149mm(奥行)×56mm(高さ) |
| 重量 | 1.2kg |
| 販売価格 | 33,000円(税込) |
接続端子はINPUT、OUTPUT(L/MONO、R)、PHONES(ミニ)、CTL2,3/EXP2(TRS)、USB Type-C、DC INを搭載しています。
USB Type-C端子により、PCやスマートフォンへの直接録音にも対応しています。
おすすめポイント:GX-1Bが選ばれる理由
音場の広さと生々しいダイナミクス
GX-1Bのサウンドは、従来のエントリークラスのマルチエフェクターとは一線を画します。
32ビット浮動小数点処理による高解像度サウンドは、ベタッとした平面的な音ではなく、奥行きのある立体的な音場を実現しています。
ダイナミクスの表現力も高く、ピッキングの強弱がそのまま音に反映されるため、生のアンプを弾いているかのような操作感が得られます。
特にローB弦の重低音でも輪郭が崩れることなく、アンサンブルの中で埋もれない太いサウンドが出せる点は、5弦ベーシストにとって大きなメリットです。
視認性抜群のカラーディスプレイと直感的な操作性
320×240ドットのカラーグラフィックLCDは、ステージ上の暗い環境でも設定状況が一目で把握できます。
さらに、六角形のエフェクトボタンはBOSSのコンパクトエフェクターと同じカラーで光るため、「黄色が光っていれば歪み系がオン」といった具合に、直感的にエフェクトの状態を理解できます。
チューナー使用時には、この六角形ボタンが音程のズレ具合をビジュアルで表示してくれます。
音程が合うと「黄・緑・黄」に、低い場合や高い場合は青く光るため、初心者でもチューニングがしやすい設計です。
3電源方式による圧倒的な柔軟性
単3電池、ACアダプター、USBバスパワーの3方式に対応しているため、使用シーンを選びません。
自宅ではUSBバスパワー、スタジオではACアダプター、野外イベントでは電池駆動と、状況に応じて最適な電源を選択できます。
モバイルバッテリーからの給電にも対応しているため、電源のない場所でも長時間の使用が可能です。
オーディオインターフェース機能で宅録環境を完結
USB Type-C端子を使えば、PCはもちろんスマートフォンにも直接接続して録音できます。
別途オーディオインターフェースを購入する必要がないため、宅録を始めたい方にとってはコスト面でも大きなメリットがあります。
専用アプリBOSS TONE STUDIOのSESSION機能を使えば、YouTubeの楽曲に合わせて練習することも可能です。
注意点:購入前に知っておくべきこと
センドリターン端子が非搭載
GX-1Bには外部エフェクトを挟むためのセンドリターン端子がありません。
お気に入りのアナログペダルをエフェクトチェインの途中に組み込みたい方にとっては、残念なポイントです。
エフェクトはGX-1B内蔵のもので完結させる設計思想のため、既存のペダルボードと組み合わせての使用には向いていません。
ACアダプターは別売り
本体にはACアダプターが付属していません。
電池やUSBバスパワーでも使用できますが、長時間のスタジオ練習やライブでは安定した電源供給が必要です。
別売りのACアダプター(PSA-100S)の購入を忘れないようにしましょう。
電池駆動時間は前モデルより短い
電池駆動時間は約5時間で、前モデルGT-1Bの約7時間と比較すると短くなっています。
これはAIRDテクノロジーなど高度な処理を行うための消費電力増加が原因です。
長時間の電池駆動が必要な場面では、予備の電池を用意しておくことをおすすめします。
パラメーター数の制限
各エフェクトで調整できるパラメーター数は最大9個に制限されています。
これは初心者にとってはシンプルで扱いやすいメリットになりますが、細かいパラメーター調整にこだわりたい上級者にとっては物足りなく感じる可能性があります。
TUNE DOWN機能にはレイテンシーがある
半音下げから1オクターブ下げまで対応するTUNE DOWN機能は便利ですが、若干の音の遅延が発生します。
また、生音が聞こえる環境では不協和音が生じるため、密閉型ヘッドホンの使用や大音量での演奏が推奨されます。
評判・口コミまとめ
ユーザーが評価するおすすめな点
サウンドクオリティへの高評価
多くのユーザーが「音場の広さに驚いた」「生々しいサウンドが出る」と評価しています。
特に従来のエントリークラスのマルチエフェクターと比較して、デジタル臭さのない自然なサウンドが得られる点が好評です。
プロベーシストからも「どれも使える音ばかり」「即戦力のプリセットが揃っている」と高い評価を受けています。
操作性の良さ
カラーディスプレイと六角形ボタンによる視認性の高さは、多くのユーザーから支持されています。
「直感的に操作できる」「マルチエフェクター初心者でも数分で使いこなせた」という声が多く、GEAR SUITE機能による素早い音作りも好評です。
携帯性と実用性
「ギグバッグのポケットに入るサイズ感が最高」「重いエフェクターボードから解放された」という声が多く聞かれます。
3電源方式による柔軟性も高く評価されており、「場所を選ばず練習できる」「思い立ったら10秒で音が出せる」という点が支持されています。
コストパフォーマンス
33,000円という価格で上位機種譲りのサウンドが得られる点は、多くのユーザーにとって大きな魅力となっています。
「オーディオインターフェースを別途購入しなくて済む」「この価格でこの音質は驚き」という評価が目立ちます。
購入前に確認すべき注意点
外部エフェクターとの併用について
センドリターン端子がないため、「お気に入りのアナログペダルを組み込めない」という点を懸念する声があります。
既存のペダルボードと組み合わせて使いたい方は、この点を事前に理解しておく必要があります。
上位機種との音質差について
サンプリング周波数が48kHzのため、「上位機種(96kHz)と比較すると解像度で劣る」という指摘もあります。
ただし、ライブ環境では十分なサウンドクオリティであり、むしろ中高域の抜けが良く「ライブ向けのパワフルなサウンド」と評価する声も多いです。
一部個体の品質について
ごく一部ですが、本体にガタつきがあるという報告があります。
気になる方は購入前に実機を確認するか、初期不良交換に対応している販売店での購入をおすすめします。
DAW使用時の設定について
USB接続でDAWに録音する際、「USB Mix」設定を調整しないと再生音が極端に大きくなることがあります。
初回使用時には設定の確認が必要です。
まとめ:BOSS GX-1Bはこんな人におすすめ
- 上位機種譲りのAIRDサウンドを33,000円で手に入れられる高コスパモデル
- 重量1.2kg、ギグバッグのポケットに収まるコンパクト設計
- 16種類のAIRDプリアンプと135種類のエフェクトを搭載
- GEAR SUITE機能で初心者でも素早く理想のサウンドにたどり着ける
- カラーディスプレイと六角形ボタンによる直感的な操作性
- 3電源方式(電池/ACアダプター/USB)で場所を選ばず使用可能
- USB Type-Cでスマートフォンへの直接録音に対応
- センドリターン端子非搭載のため、外部ペダルとの併用には不向き
- ACアダプターは別売り、電池駆動時間は約5時間
- 総合評価:初心者からプロまで幅広くおすすめできるベース用マルチエフェクターの新定番
BOSS GX-1Bは、「良い音を手軽に持ち運び、どこでも最高のパフォーマンスを発揮したい」というベーシストの願いに応える1台です。
練習用の最初の1台としても、プロのサブ機としても、長く付き合えるパートナーになるでしょう。

