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BOSS RC-505MKII レビュー解説|次世代ループステーションの実力を徹底検証

ループステーションに興味があるけれど、「RC-505MKIIは本当に値段に見合う価値があるのか」

「前モデルやRC-600と比べてどう違うのか」と迷っていませんか。

約7万円という価格は決して安くはなく、購入前に実際の使用感や注意点をしっかり把握しておきたいところです。

この記事では、BOSS RC-505MKIIの特長からスペック、実際のユーザー評価まで徹底的に解説します。

ビートボクサーやボーカリスト、マルチプレイヤーとして活躍したい方が、自分に合った製品かどうか判断できる情報をお届けします。

目次

BOSS RC-505MKIIとは?製品の概要と位置づけ

BOSS RC-505MKIIは、2022年1月に発売されたテーブルトップ型ループステーションです。

2013年に登場し、世界中のビートボクサーやボーカリストから絶大な支持を得た初代RC-505の後継機として、約9年ぶりにフルモデルチェンジを果たしました。

テーブルトップ型とは、足元ではなく卓上やスタンドに設置して手で操作するタイプのルーパーを指します。

この形状により、ギタリスト向けの足踏み式ルーパーでは実現できなかった、きめ細かなリアルタイムコントロールが可能になります。

Ariana GrandeやEd Sheeranといった世界的アーティストがループステーションを活用していることでも知られ、ソロパフォーマンスの可能性を大きく広げる機材として注目を集めています。

RC-505MKIIは、BOSSのLoop Stationシリーズにおけるテーブルトップ型のフラッグシップモデルという位置づけです。

同時期に発売されたフロア型のRC-600と内部処理エンジンを共有しながら、手での操作に最適化された設計が施されています。

BOSS RC-505MKIIの特長と差別化ポイント

クラス最高峰の32ビット高音質処理

RC-505MKIIの最大の進化点は、音質の大幅な向上です。

AD/DA変換と内部演算の両方で32ビット処理を採用し、前モデルの16ビットから飛躍的にグレードアップしました。

32ビット浮動小数点演算により、静かな音をブーストしてもデジタルノイズが気にならず、プロフェッショナルな音質でループパフォーマンスを行えます。

実際に使用すると、前モデルと比較して明らかにクリアで透明感のあるサウンドを実感できます。

特にボーカルやアコースティック楽器のような繊細な音源を扱う際に、その差が顕著に表れます。

大幅に拡張されたエフェクトシステム

エフェクト機能も大きく強化されました。

INPUT FXは49種類、TRACK FXは53種類を搭載し、それぞれ最大4つまで同時使用が可能です。

前モデルでは同時使用が3つまでだったため、より複雑で多彩な音作りが実現します。

特筆すべきは、4バンクのエフェクトセッティング保存機能です。

お気に入りのエフェクトの組み合わせを16パターン(4バンク×4タイプ)保存でき、ライブ中でも瞬時に呼び出せます。

新たに追加されたハーモニー系エフェクトやステップシーケンス機能により、ボーカルハーモニーの自動生成やリズミカルなエフェクト変化も可能になりました。

革新的なマークバック機能

RC-505MKIIで新たに搭載された「マークバック機能」は、ループパフォーマンスの概念を変える革新的な機能です。

任意のタイミングで保存ポイントを設定し、ワンボタンでそのステータスに戻ることができます。

従来のUndo/Redo機能では直前の操作しか取り消せませんでしたが、マークバック機能を使えば、例えばAメロの状態を保存しておき、サビで様々なオーバーダブを試した後、一瞬でAメロに戻るといった柔軟な構成が可能になります。

これにより、各トラックの表現力が格段に向上し、5トラックでありながらそれ以上の可能性を引き出せます。

バウンス機能による無限の重ね録り

複数のトラックを1つにまとめる「バウンス機能」も、RC-505MKIIの強力な新機能です。

5トラックすべてを使い切った後でも、それらを1トラックに統合することで、さらに新しいフレーズを重ねていけます。

バウンス時にはエフェクトをかけながらの録音も可能で、ミックスダウンのような作業をライブ中にリアルタイムで行えます。

この機能により、理論上は無限にレイヤーを重ねることができ、ソロパフォーマンスの可能性が大きく広がります。

プロ仕様の入出力システム

入出力端子も大幅に拡張されました。

ファンタム電源対応のXLRマイク入力を2系統、ステレオライン入力を2系統装備し、複数のマイクや楽器を同時に接続できます。

出力もステレオ3系統(モノラル6系統)を備え、メイン出力とは別にサブ出力を活用した柔軟なルーティングが可能です。

この充実した入出力により、ライブ会場によってはミキサーを別途用意する必要がなくなるケースもあります。

各入力チャンネルには独立したEQとマイク専用コンプレッサーを搭載しており、RC-505MKII単体で本格的なサウンドメイキングが完結します。

スペック・仕様一覧

基本仕様

項目仕様
サンプリング周波数44.1kHz
AD/DA変換32ビット
内部演算32ビット浮動小数点
トラック数5(ステレオ)
データ形式WAV(44.1kHz、ステレオ32ビット浮動小数点)
最大録音時間約1.5時間(1トラック)、約13時間(メモリー合計)
メモリースロット99

エフェクト・リズム

項目仕様
INPUT FX49タイプ
TRACK FX53タイプ
MASTER FX2タイプ
同時使用INPUT FX/TRACK FX各4つまで
エフェクトバンク各16個(4バンク×4タイプ)
リズムパターン200種類以上
ドラムキット16種類

入出力端子

端子仕様
MIC 1、2XLRタイプ(バランス、ファンタム電源DC 48V対応)
INST 1、2標準タイプ(モノ/ステレオ切替可)
MAIN OUT標準タイプ(ステレオ)
SUB OUT 1、2標準タイプ(各ステレオ)
PHONESステレオ標準タイプ
CTL/EXPTRS標準タイプ×2
USBUSB Bタイプ
MIDIIN/OUT(5ピンDIN)

本体仕様

項目仕様
外形寸法420(幅)×234(奥行)×67(高さ)mm
質量1.8kg
電源ACアダプター(付属)
消費電流1.0A(ファンタム電源オン時)
ディスプレイグラフィックLCD 128×64ドット(バックライト付き)

付属品・別売アクセサリー

付属品はACアダプター、取扱説明書、保証書です。

別売アクセサリーとして、フットスイッチ(FS-5U、FS-6、FS-7)、エクスプレッションペダル(FV-500H/L、EV-30、EV-5)、専用キャリングバッグ(CB-RC505)が用意されています。

BOSS RC-505MKIIのおすすめポイント

圧倒的な録音容量でアイデアを逃さない

最大録音時間が前モデルの約3時間から約13時間へと大幅に拡張されました。

1トラックあたりでも約1.5時間の録音が可能で、長尺のループや即興セッションでも容量を気にする必要がありません。

99のメモリースロットと合わせて、ライブセットリストの保存からスタジオでの作曲作業まで、あらゆる用途に対応できます。

直感的な操作を実現する長尺フェーダー

各トラックのボリュームフェーダーは、前モデルのほぼ2倍の長さに拡張されました。

この改良により、微妙なレベル調整がしやすくなり、ライブ中のミキシングがより正確に行えます。

適度な抵抗感のあるフェーダーは誤操作を防ぎつつ、スムーズな操作感を両立しています。

USBオーディオインターフェース機能

RC-505MKIIはUSBオーディオインターフェースとしても機能し、パソコンのDAWと直接連携できます。

ループパフォーマンスをそのまま録音したり、DAWからの音声をRC-505MKIIに入力してエフェクトをかけたりと、制作環境との統合がシームレスに行えます。

専用エディターソフト「BOSS TONE STUDIO」を使えば、WAVファイルのインポート/エクスポートやリズムパターンのカスタマイズも可能です。

充実したカスタマイズ性

各トラックのFXボタンとTRACKボタンには任意の機能をアサイン可能で、自分の演奏スタイルに合わせた設定ができます。

さらに16個のユーザーアサイン枠を活用すれば、外部フットスイッチやMIDIコントローラーと組み合わせた高度なコントロールシステムを構築できます。

UNDO/REDOボタンを押すと現れるセカンドレイヤーにも別の機能を割り当てられ、限られたボタン数で多彩な操作を実現します。

ギタリストにも嬉しいアンプシミュレーター

エフェクトラインナップには本格的なアンプシミュレーターも含まれています。

ギターやベースを直接接続しても、アンプを通したようなサウンドでループを構築できます。

G2B(ギターtoベース)エフェクトを使えば、ギターの音をベースサウンドに変換することも可能で、一人で複数パートを担当するソロパフォーマンスの幅が広がります。

購入前に確認すべき注意点

学習曲線の存在

RC-505MKIIは非常に多機能な機材であり、すべての機能を使いこなすには相応の学習時間が必要です。

基本的なループ録音/再生は直感的に行えますが、エフェクトの詳細設定やアサイン機能のカスタマイズにはマニュアルの熟読が欠かせません。

購入後すぐにライブで使いたい場合は、十分な練習期間を確保することをおすすめします。

入力ゲインノブの廃止

前モデルではマイクとインストゥルメントの入力ゲインを専用ノブで調整できましたが、RC-505MKIIではこれがメニュー内の操作に変更されました。

ライブ中に素早くゲインを調整したい場合には不便を感じる可能性があります。

ただし、事前にセッティングを追い込んでおけば、本番中に頻繁に調整する必要は少ないでしょう。

ポリメトリック録音の制限

異なる長さのループを自由に組み合わせるポリメトリック録音には制限があります。

「Free」設定でループ長を自由に設定しても、実際には最初に録音したループの倍数の長さになります。

5拍子と7拍子を同時に鳴らすような複雑なポリリズムを追求したい場合は、この仕様を理解した上での工夫が必要です。

AUX入力端子の非搭載

前モデルに搭載されていたAUX入力端子がRC-505MKIIでは廃止されました。

外部音源を入力する場合はINST端子を使用する必要があります。

スマートフォンや音楽プレーヤーからバッキングトラックを流しながら演奏したい場合は、変換ケーブルの準備や接続方法の検討が必要です。

本体サイズと設置スペース

420×234mmというサイズは、テーブルトップ型ルーパーとしてはかなり大きな部類に入ります。

デスクやマイクスタンドに設置する際は、十分なスペースを確保できるか事前に確認してください。

ただし、重量は1.8kgと比較的軽量なため、持ち運び自体は苦になりません。

専用キャリングバッグ(別売)を使えば安全に運搬できます。

AC電源が必須

RC-505MKIIはバッテリー駆動に対応しておらず、ACアダプターでの電源供給が必須です。

ストリートパフォーマンスなど電源確保が難しい環境では、ポータブル電源の準備が必要になります。

評判・口コミまとめ

ユーザーが評価するおすすめな点

音質面では、32ビット処理による明らかな音質向上を実感する声が多く聞かれます。

「入力した音がそのままクリアに再生される」「前モデルとは次元の違うサウンドクオリティ」といった評価が一般的です。

特にボーカルやアコースティック楽器を扱うユーザーから高い支持を得ています。

操作性については、長尺フェーダーへの改良が好評です。

「ライブ中のミキシングが格段にやりやすくなった」「微妙なレベル調整ができるようになった」という声が多く、この改良を購入の決め手に挙げるユーザーも少なくありません。

バックライト付きボタンにより暗いステージでも視認性が確保されている点も評価されています。

新機能では、バウンス機能とマークバック機能への支持が特に高くなっています。

「5トラックの制限を感じなくなった」「パフォーマンスの構成が自由になった」といった声があり、これらの機能がRC-505MKIIを選ぶ大きな理由となっています。

コストパフォーマンスについては、「高価だが機能を考えると妥当」という評価が主流です。

入出力の充実により別途ミキサーが不要になるケースもあり、「トータルで考えるとむしろ経済的」という意見も見られます。

購入前に確認すべき注意点

学習コストについては、「全機能を把握するのに時間がかかる」「マニュアルなしでは深い機能が使いこなせない」という声があります。

多機能ゆえの複雑さは避けられず、購入前に自分がどこまでの機能を必要としているか検討することが推奨されています。

操作上の不満点として、入力ゲインノブの廃止を惜しむ声があります。

「ライブ中の素早い調整ができない」という指摘がある一方、「事前にセッティングしておけば問題ない」という意見もあり、使用スタイルによって評価が分かれています。

内蔵リズムパターンについては、「プロ用途には物足りない」「基本的すぎる」という評価が見られます。

ただし、練習用やガイドとしては十分との声もあり、本格的なビートが必要な場合は自作するか外部音源を使用することが推奨されています。

ファームウェアの安定性については、発売初期に不具合報告がありましたが、現在は解消されています。

購入後は最新ファームウェアへのアップデートを行うことが推奨されており、現行バージョンでは安定動作するとの評価が一般的です。

本体の仕上げについては、光沢のある黒いパネルが指紋を拾いやすいという指摘があります。

ステージ映えはしますが、気になる方はクリーニングクロスを用意しておくとよいでしょう。

競合製品との比較

RC-505MKII vs RC-505(前モデル)

前モデルからの最大の進化は、音質とエフェクトシステムです。

AD/DA変換が16ビットから32ビットへ、最大録音時間が3時間から13時間へと大幅にアップグレードされました。

エフェクト数も倍以上に増え、同時使用数も3から4へ拡張されています。

一方で、入力ゲインノブの廃止やAUX端子の削除など、一部機能が省略された点もあります。

前モデルユーザーがアップグレードする場合は、これらの変更点を理解した上で判断することが重要です。

総合的には、音質重視・多機能重視のユーザーにはRC-505MKIIが、シンプルな操作性を求めるユーザーには前モデルの中古も選択肢になり得ます。

RC-505MKII vs RC-600

RC-600はフロア型6トラックのループステーションで、RC-505MKIIと同じ内部処理エンジンを搭載しています。

主な違いは操作形態で、RC-505MKIIは手での操作に、RC-600は足での操作に最適化されています。

ギタリストやベーシストなど、演奏中に手が塞がるプレイヤーにはRC-600が適しています。

一方、ビートボクサーやボーカリスト、DJなど手元でのきめ細かな操作を重視するユーザーにはRC-505MKIIが向いています。

RC-505MKIIはフェーダーによる直感的なミキシングが可能で、エフェクトのリアルタイムコントロールも手元で行えるメリットがあります。

なお、どちらの機種もフットスイッチを追加接続することで、手と足の両方での操作が可能になります。

MIDIコントローラーを活用すれば、両機種の弱点を補うこともできます。

他社製品との比較

Electro-Harmonix 95000は6トラック搭載でフットスイッチも備えていますが、エフェクトセクションがなく、よりシンプルな構成です。

エフェクトを外部で処理する環境が整っている場合や、純粋なルーピング機能のみを求める場合の選択肢となります。

HeadRush Looperboardは4トラック構成ながら7インチタッチディスプレイを搭載し、視覚的な操作が可能です。

ただし、RC-505MKIIほどのエフェクト数や入出力の柔軟性はありません。

タッチ操作を好むユーザーには魅力的な選択肢です。

価格と購入について

価格帯

RC-505MKIIの実勢価格は、新品で68,200円〜77,000円程度です(2026年2月時点)。

メーカー希望小売価格はオープン価格となっており、販売店によって価格差があります。

主要楽器店では77,000円前後、ネット最安値では68,000円台で購入可能です。

中古市場では56,000円〜62,000円程度で流通しており、状態の良い個体であれば中古購入も選択肢となります。

ただし、ファームウェアの状態や使用頻度を確認することをおすすめします。

購入時のアドバイス

購入先としては、アフターサポートの充実した正規販売店がおすすめです。

3年保証を付帯している販売店もあり、長期使用を前提とした機材だけに保証内容は重要なポイントです。

Roland直営店からの購入を推奨する声もあり、サポート面での安心感を重視するなら検討の価値があります。

同時購入を検討すべきアクセサリーとして、フットスイッチ(FS-6等)は足での操作を追加したい場合に必須です。

キャリングバッグ(CB-RC505)は持ち運びの頻度が高い場合に便利です。

マイクを持っていない場合は、ファンタム電源対応のコンデンサーマイクとXLRケーブルも合わせて検討してください。

まとめ

  • 音質:32ビットAD/DA・浮動小数点処理により、前モデルから大幅に向上したプロ品質のサウンド
  • 録音容量:最大13時間の総録音時間と99メモリースロットで、容量を気にせず創作に集中できる
  • エフェクト:INPUT FX 49種類・TRACK FX 53種類を各4つまで同時使用可能、4バンク保存で瞬時に切り替え
  • 新機能:マークバック機能とバウンス機能により、5トラック以上の表現力を実現
  • 入出力:XLRマイク2系統・ステレオライン入力2系統・ステレオ出力3系統で、ミキサー不要のセットアップも可能
  • 操作性:長尺フェーダーとバックライト付きボタンで、ライブ中も直感的に操作できる
  • 注意点:多機能ゆえの学習コスト、入力ゲインノブの廃止、ポリメトリック録音の制限あり
  • 価格:実勢68,200円〜77,000円、機能を考慮すると妥当な価格帯との評価が主流
  • 推奨ユーザー:ビートボクサー、ボーカリスト、マルチプレイヤー、本格的なループパフォーマンスを目指す方
  • 総合評価:テーブルトップ型ルーパーの決定版。高価だが投資に見合う価値のあるフラッグシップモデル
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