「ペダルボードを充実させたいけど、予算もスペースも限られている…」
「スタジオやセッションに気軽に持っていける多機能ペダルが欲しい」——そんな悩みを抱えるギタリストは多いのではないでしょうか。
LINE6 M5 STOMPBOX MODELERは、100種類以上のエフェクトを搭載しながらコンパクトな筐体に収めた、まさにそんなニーズに応える製品です。
この記事では、実際のユーザーの声を基に、LINE6 M5の使用感・メリット・デメリット・口コミ評価まで徹底的に解説します。
「自分に合っているのか」「買って後悔しないか」という疑問にお答えしますので、購入を検討している方はぜひ最後までお読みください。
LINE6 M5 STOMPBOX MODELERの特徴・概要
100種類以上のエフェクトを1台に搭載したマルチストンプボックス
LINE6 M5 STOMPBOX MODELERは、LINE6が誇る名機DL4(ディレイ)、MM4(モジュレーション)、DM4(ディストーション)、FM4(フィルター)、そしてVerbzilla(リバーブ)のエフェクトを1台に凝縮したペダルです。
搭載エフェクト数は100種類以上にのぼり、オーバードライブ、ディストーション、ファズ、コーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロ、ディレイ、リバーブ、フィルター、コンプレッサーなど、ギタリストが必要とするほぼすべてのエフェクトカテゴリーをカバーしています。
通常、これだけのエフェクトを揃えようとすると、数十万円の投資と大きなペダルボードが必要になります。
しかしM5なら、手頃な価格で「あらゆるエフェクトを試せる環境」を手に入れることができるのです。
アナログペダル感覚で使えるシンプル操作設計
M5の大きな特徴は、マルチエフェクターでありながら「アナログペダルのような直感的操作」を実現している点です。
複雑なメニュー階層やセーブ操作は不要で、ノブを回せばその設定がそのまま保持されます。
エフェクトを選んでノブを調整するだけという、シンプルな操作性は多くのユーザーから高く評価されています。
「マルチエフェクターは設定が複雑で苦手」という方でも、M5なら従来のコンパクトエフェクターと同じ感覚で使いこなせるでしょう。
MIDI対応・エクスプレッションペダル対応で拡張性も確保
シンプルな操作性を持ちながら、M5は拡張性も十分に備えています。
MIDI IN/OUT端子を搭載しており、外部MIDIコントローラーやループスイッチャーと連携させることで、プリセットの切り替えやパラメーターのコントロールが可能です。
また、エクスプレッションペダル端子も装備しており、ワウやワーミー的な使い方はもちろん、複数のパラメーターを同時にコントロールする高度な表現も可能です。
シンプルに使うこともできれば、システムの中核として活用することもできる——そんな柔軟性がM5の魅力です。
LINE6 M5 STOMPBOX MODELERのスペック・仕様
基本スペック・サイズ・重量
LINE6 M5 STOMPBOX MODELERの基本スペックは以下の通りです。
本体サイズは幅152mm×奥行165mm×高さ61mmで、一般的なコンパクトエフェクターよりは大きいものの、マルチエフェクターとしては非常にコンパクトな部類に入ります。
重量は約1.1kgで、ギターのギグバッグのポケットに入れて持ち運ぶことも可能です。
筐体はヘビーデューティーなオールメタル構成を採用しており、ライブやツアーでの使用にも耐える堅牢性を備えています。
ただし、フットスイッチ部分はプラスチック製となっています。
搭載エフェクトの種類とカテゴリー
M5に搭載されているエフェクトは、大きく以下のカテゴリーに分類されます。
ダイナミクス系としてコンプレッサーやノイズゲートを搭載しています。
ディストーション系ではオーバードライブ、ディストーション、ファズなど多彩な歪みを用意。
モジュレーション系にはコーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロ、ロータリー、ユニバイブなどが含まれます。
フィルター系ではオートワウ、エンベロープフィルター、シンセ系サウンドなどを搭載。
ディレイ系はアナログディレイ、テープエコー、デジタルディレイなど豊富なバリエーション。
リバーブ系ではスプリング、ホール、プレート、パーティクルリバーブなどを収録しています。
プリセットは最大24個まで保存可能で、よく使うエフェクトセッティングを即座に呼び出すことができます。
入出力端子・電源仕様
入出力端子は、インプット(モノラル)、アウトプット(ステレオL/R)、エクスプレッションペダル端子、MIDI IN、MIDI OUTを装備しています。
ステレオ出力に対応しているため、2台のアンプを使用したステレオリグでの使用も可能です。
電源は付属のACアダプター(DC9V)を使用します。
消費電流は公称200mAですが、実際にはそれ以上の電流を必要とする場合があり、一般的なペダルボード用パワーサプライでは容量が不足する可能性があります。
Voodoo Lab Pedal Power 2+などを使用する場合は、2つの出力を結合して使用することが推奨されています。
LINE6 M5 STOMPBOX MODELERのおすすめポイント
圧倒的なコストパフォーマンス——1台で多彩なサウンドメイクが可能
M5最大の魅力は、そのコストパフォーマンスの高さです。
新品価格は約15,000〜20,000円程度、中古市場では10,000円前後で手に入ることも珍しくありません。
100種類以上のエフェクトが搭載されていることを考えると、1エフェクトあたり数百円という計算になります。
「いろいろなエフェクターを試してみたいけど、全部買い揃える予算はない」という方にとって、M5はまさに理想的な選択肢です。
ディレイの種類を比較したい、フェイザーとフランジャーの違いを体感したい、といった「エフェクターの勉強」にも最適な1台と言えるでしょう。
また、メインで使うエフェクターは別に持っていて、「たまにしか使わないけど、あると便利なエフェクト」をカバーしたいという用途にもぴったりです。
レスリーシミュレーター、リングモジュレーター、オクターバーなど、使用頻度は低いけれど特定の曲で必要になるエフェクトを1台でまかなえるのは大きなメリットです。
モジュレーション・ディレイ系エフェクトのクオリティの高さ
M5のエフェクト品質は全般的に高いレベルにありますが、特にモジュレーション系とディレイ系は多くのユーザーから絶賛されています。
アナログフランジャーやACフランジャーは、往年のMXRフランジャーを彷彿とさせるサウンドを再現。
フェイザーは同価格帯の競合製品を上回るクオリティと評価されています。
コーラスは細やかなニュアンスまで表現でき、トレモロやユニバイブも実用的なサウンドを提供します。
ディレイについても、デジタルディレイはクリアで使いやすく、アナログディレイやテープエコーはローファイで温かみのあるサウンドが特徴です。
最新のハイファイなデジタルペダルとは異なる「アンサンブルに馴染む」音質は、ライブやレコーディングで重宝します。
ステレオで使用した場合のモジュレーション効果は特に素晴らしく、広がりのある立体的なサウンドを楽しむことができます。
ライブ・スタジオ両対応の実用的な機能(タップテンポ・チューナー・ノイズゲート)
M5には、実際の演奏シーンで役立つ実用的な機能が数多く搭載されています。
タップテンポ機能は、ディレイだけでなくモジュレーション系エフェクトでも使用可能です。
トレモロやフェイザーのスピードを曲のテンポに合わせられるのは、他のペダルにはあまり見られない便利な機能です。
内蔵チューナーは精度が高く、実用性十分です。
「専用のチューナーペダルを外してM5のチューナーだけで運用している」というユーザーも少なくありません。
信号をミュートしてチューニングできるため、ライブでも安心して使用できます。
さらに、設定メニューから常時オンのノイズゲートを有効にすることができます。
ノイズの多いペダルボード環境で、全体のノイズを低減するのに役立つ機能です。
バイパスモードはトゥルーバイパスとDSPバイパスを選択可能。
DSPバイパスを選ぶと、ディレイやリバーブのテイル(残響)を残したまま次の音に移行できるため、音楽的な表現の幅が広がります。
LINE6 M5 STOMPBOX MODELERの注意点・デメリット
同時使用は1エフェクトのみ——マルチエフェクターとは異なる設計思想
M5を検討する際に最も理解しておくべき点は、「同時に使用できるエフェクトは1種類のみ」という制約です。
一般的なマルチエフェクターのように、コーラスをかけながらディレイも使う、といった使い方はできません。
この設計思想は、M5が「マルチエフェクター」ではなく「マルチストンプボックス」であることを意味しています。
つまり、「100種類以上のペダルの中から1台を選んで使う」というコンセプトなのです。
エフェクトを重ねがけしたい場合は、上位機種のM9(最大3エフェクト同時使用、6エフェクト待機可能)やM13を検討するか、他のペダルと組み合わせて使用する必要があります。
歪み系・ピッチシフト系の音質には限界あり
M5のエフェクト品質は総じて高いものの、すべてのカテゴリーで満点というわけではありません。
歪み系エフェクトについては、「デジタル特有の硬さがある」「演奏へのレスポンスが物足りない」という声が多く聞かれます。
Tube Drive、Screamer、Jumbo Fuzz、Sub Octave Fuzzなど一部のモデルは実用的と評価されていますが、歪みをメインで使いたい場合は、別途アナログの歪みペダルを用意した方が満足度は高いでしょう。
ピッチシフト系エフェクトのトラッキング性能も、専用機と比べると見劣りします。
単音でも追従が遅れる場面があり、コード弾きにはほぼ対応できません。
EHX Pitch ForkやDigitech Whammyのような使い方を期待していると、がっかりする可能性があります。
リバーブについても、「使えるレベルではあるが、高品質な単体リバーブペダルには及ばない」という評価が一般的です。
電源供給とMIDI接続に関する注意点
M5を導入する際には、電源供給についての注意が必要です。
公称消費電流は200mAですが、実際にはそれ以上の電流を消費することがあります。
一般的な9V/100mAのパワーサプライ出力では動作しない可能性が高いため、専用のACアダプターを使用するか、高出力に対応したパワーサプライを用意する必要があります。
MIDI接続については、M5にはMIDI Thru端子がなく、MIDI Outのみ搭載されている点に注意が必要です。
このMIDI Outは受信した信号をそのままスルーするのではなく、M5が生成した信号を出力します。
そのため、MIDIチェーンを構築する場合はM5を最後に配置するか、MIDIスプリッターを使用する必要があります。
また、プリセットの切り替えについて、本体のフットスイッチだけでは操作がやや煩雑です。
頻繁にプリセットを切り替えて使用したい場合は、外部MIDIコントローラーの導入を検討した方が快適に運用できるでしょう。
LINE6 M5 STOMPBOX MODELERの評判・口コミ
ユーザーが評価するおすすめな点
M5に対するユーザー評価で最も多く挙げられるのは、コストパフォーマンスの高さです。
「この価格でこれだけの機能は他にない」「1台あれば様々なエフェクトを試せる」という声が多数寄せられています。
モジュレーション系エフェクトの品質についても高い評価を得ています。
「フェイザーとフランジャーは特に素晴らしい」「ステレオで使うと本当に気持ちいい」「タップテンポ付きのトレモロは他では見つからない」といったコメントが見られます。
長期使用者からの信頼も厚く、「10年以上すべてのペダルボードに入れている」「失くしたら絶対に買い直す」「後悔して売ったが、結局また買い戻した」という声もあります。
実用面では、内蔵チューナーの精度の高さ、タップテンポの便利さ、ノイズゲート機能の有用性なども評価ポイントとして挙げられています。
MIDIコントローラーやループスイッチャーと組み合わせた際の拡張性も、システムを構築するユーザーから支持されています。
購入前に確認すべき注意点
一方で、購入前に把握しておくべき注意点についても多くの声が寄せられています。
最も多いのは歪み系エフェクトの品質に関する指摘です。
「デジタルマルチエフェクターの歪みに期待してはいけない」「歪みは別のペダルで用意した方がいい」という意見が大多数を占めています。
ピッチシフトのトラッキング性能についても、「専用機の代わりにはならない」「Pitch Forkを売ってM5に乗り換えたが失敗だった」という経験談があります。
一部のエフェクトで音量バランスに問題があるという指摘もあります。
「フィルター系で急に音量が上がる」「エフェクトによって音量差が大きい」といった声があり、ライブで使用する前に十分な音量調整が必要です。
バイパス時の音質変化について、「若干のトーンサックがある」と感じるユーザーもいます。
気になる場合はトゥルーバイパスモードで使用するか、ループスイッチャーを介して接続することで回避できます。
24プリセットという制限や、100種類以上のエフェクトから自由に選んでプリセットリストを編集できない点を不満に感じるユーザーもいます。
長期使用者が語るリアルな満足度
長期間M5を使用しているユーザーからは、総じて高い満足度が報告されています。
「メインのエフェクトとしてではなく、飛び道具や補助エフェクト用として考えれば最強」という使い方が定着しているユーザーが多いようです。
「普段使わないけど、特定の曲で必要になるエフェクトをこれ1台でカバーしている」「スタジオ練習に気軽に持っていける」という実用性が評価されています。
堅牢性についても高評価で、「何年使っても壊れない」「ライブで酷使しても問題ない」という声があります。
ただし、電源周りのトラブルを経験したユーザーもおり、「保証期間内に電源の問題で交換した」という報告も見られます。
「$100で買って気に入らなければ$100で売れる」というリセールバリューの高さも、購入のハードルを下げる要因として挙げられています。
中古市場での流通量も多く、気軽に試せる環境が整っています。
総合的な満足度は5点満点中4〜5点という評価が多く、「価格を考えれば文句なし」「弱点を理解した上で使えば最高のツール」というのが大方の意見です。
まとめ:LINE6 M5 STOMPBOX MODELER
こんな人におすすめ・おすすめしない人
M5は以下のような方に特におすすめです。
様々なエフェクターを試してみたい初心者〜中級者の方、ペダルボードのスペースや予算に制限がある方、スタジオやセッションに気軽に持っていける多機能ペダルを探している方、たまにしか使わないエフェクト(レスリー、リングモジュレーターなど)をカバーしたい方、MIDIシステムに組み込んで使用したい方には最適な選択肢となるでしょう。
一方、以下のような方にはおすすめしません。
複数のエフェクトを同時に使用したい方、歪み系エフェクトの品質を重視する方、ピッチシフターとしての使用を主目的とする方、最新のハイファイなデジタルサウンドを求める方は、他の製品を検討した方が満足度は高いでしょう。
総合評価と購入判断のポイント
LINE6 M5 STOMPBOX MODELERの評価をまとめると以下の通りです。
- 100種類以上のエフェクトを搭載し、1台であらゆるエフェクトカテゴリーをカバーできる
- 価格は新品15,000〜20,000円程度、中古なら10,000円前後と非常にリーズナブル
- モジュレーション系・ディレイ系エフェクトの品質は高く、ステレオ使用で真価を発揮する
- アナログペダル感覚のシンプル操作で、マルチエフェクター特有の複雑さがない
- 内蔵チューナー、タップテンポ、ノイズゲートなど実用的な機能を搭載
- MIDI対応・エクスプレッションペダル対応で拡張性も十分
- 同時使用は1エフェクトのみという制約があり、一般的なマルチエフェクターとは異なる
- 歪み系・ピッチシフト系の品質は専用機に及ばず、補助的な使用が推奨される
- 電源消費が大きく、パワーサプライの選定には注意が必要
- 長期使用者からの評価が高く、リセールバリューも安定している
「万能の1台」を求めるのではなく、「多彩なエフェクトを手軽に試せるツールボックス」として捉えれば、M5は非常に満足度の高い製品です。
弱点を理解した上で、自分の用途に合っているかどうかを判断してください。
発売から10年以上経った今でも多くのギタリストに愛用されている事実が、この製品の実力を物語っています。

