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Jim Dunlop WAY HUGE SMALLS WM31 SUPA-LEAD レビュー解説|手のひらサイズのプレ?

「マーシャルのプレキシサウンドをペダルボードに入れたい。

でも大きなペダルはもう置く場所がない」——そんな悩みを抱えるギタリストは少なくないはずです。

Way Huge Smalls WM31 SUPA-LEADは、かつて日本の楽器店向けに40台限定で製作された幻のペダルを、手のひらサイズで量産化した一台。

本記事では、実際の使用感からメリット・デメリット、ユーザーの生の声まで徹底的に掘り下げます。

購入を検討している方が「自分に合うかどうか」を判断できる情報をお届けします。

目次

製品の特長|他のオーバードライブと何が違うのか

プレキシMarshallの遺伝子を受け継ぐ回路設計

SUPA-LEADの名前は、1960年代後半のMarshall 1959 Super Leadアンプに由来しています。

設計者のJeorge Tripps氏がWay Hugeの人気ディストーション「Fat Sandwich」の回路をベースに改変・簡略化し、よりアンプライクなミッドレンジのグラインドを実現したペダルです。

同じオペアンプICを2基搭載しながらも、Fat Sandwichほどのハイゲインには振らず、クランチからミディアムゲインの領域にフォーカスしている点が最大の特徴といえます。

「弾き手に応える」タッチレスポンス

本機の核心は、その異次元のタッチ感度です。

ピッキングの強弱に対して即座に反応し、ギター側のボリュームノブを絞れば瞬時にクリーンへ戻ります。

この「クリーンアップ」の速さは、多くのユーザーが真っ先に驚くポイントです。

まるで真空管アンプのマスターボリュームを手元で操作しているかのような感覚で、繊細なアルペジオから激しいパワーコードまで、ピッキングだけで表情を変えられます。

伝説の限定ペダルの量産化という背景

2014年、Jeorge Tripps氏が東京・池部楽器店の40周年記念として、自身のハリウッドの工房で1台約1時間かけて手作業で組み上げた40台限定のペダル。

それがオリジナルのSUPA-LEADでした。

現在のWM31はその音色思想を受け継ぎつつ、Smalls筐体に収めた量産モデルです。

かつてプレミア価格で取引されていたサウンドが、手の届く価格で入手できるようになったという点で、本機の登場はギタリストにとって大きな意味があります。

スペック・仕様

本機の主要スペックは以下の通りです。

ペダルタイプはオーバードライブで、完全アナログ回路を採用しています。

コントロールはVOLUME、TONE、DRIVEの3ノブ構成。

入出力はそれぞれ1系統の1/4インチ(6.35mm)標準ジャックで、いずれもトップマウント配置です。

バイパス方式にはTrue Relay Bypassを採用しており、バイパス時の信号劣化を最小限に抑えています。

電源は9V DC電源アダプター(別売)または9V電池に対応し、消費電力はわずか15mAです。

一般的な9Vアルカリ電池(約500mAh)であれば、概算で30時間以上の連続使用が可能な計算になります。

本体サイズは幅61mm×奥行102mm×高さ51mmで、重量は約268g。

Smallsシリーズならではの超コンパクト設計により、過密状態のペダルボードにも無理なく収まります。

実勢価格は国内で17,000円前後、海外では135ドル前後で推移しています。

おすすめな点|このペダルが光る場面

クリーンアンプを「クランチの壁」に変える

本機が最も力を発揮するのは、クリーンなアンプを英国製ヴィンテージアンプのようなクランチサウンドに変貌させる場面です。

TONEノブの広いスイープ幅を活かして温かみを調整し、DRIVEを上げていくと、出力管の飽和感やスピーカーコーンのブレイクアップを思わせる「あの音」が立ち上がります。

自宅でマーシャルの壁を鳴らすことは現実的ではありませんが、このペダルはその体験を驚くほどリアルに縮小してくれます。

すでに歪んだアンプをさらに一段階プッシュ

クリーンアンプとの相性だけでなく、すでに軽く歪んだアンプのプリアンプをさらに後押しする「ブースター」としても優秀です。

ソロセクションで音量と存在感を持ち上げたいとき、VOLUMEノブに十分な余裕があるため、音色を大きく変えずにレベルだけを引き上げるという使い方が可能です。

ギタータイプを選ばない汎用性

PRSのハムバッカーでは太くウォームなクランチが、ストラトのシングルコイルではエッジの効いたブリティッシュロックトーンが得られるなど、ギターのキャラクターを活かしながら「味付け」してくれる柔軟さがあります。

60年代ブルースから90年代オルタナティブロックまで、幅広いジャンルに対応できる懐の深さは、3ノブというシンプルな構成からは想像しにくいほどです。

ペダルボードへの収まりの良さ

Smallsシリーズ共通のメリットですが、トップマウントジャックとコンパクトな筐体のおかげで、ペダルボード上での省スペース性は抜群です。

隣のペダルとケーブルが干渉しにくく、配線の取り回しも容易。

「良い音は欲しいが、ボードにはもう1cmの余裕もない」という切実な状況にも応えてくれます。

注意点|購入前に知っておくべきこと

バンドアンサンブルでの音抜けに課題あり

本機に対する最も深刻な指摘が、バンドの中で音が埋もれやすいという問題です。

個人練習や自宅レコーディングでは「最高のオーバードライブ」と感じたユーザーが、バンドリハーサルに持ち込んだ途端、「Big Muffのように泥臭い音になり、まったく抜けなかった」と評価を大幅に下方修正しているケースがあります。

ミッドレンジにフォーカスしたペダルでありながら、Smalls版はフルサイズ版よりもややミッドスクープ気味という報告もあり、アンサンブルの中でギターが主張しきれない場面があるようです。

ゲインを上げすぎると音質が劣化する

DRIVEノブをフルに近い位置まで回すと、耳に刺さるようなピアシングでフィジーなサウンドになる傾向があります。

TONEコントロールである程度の緩和は可能ですが、本機の真価はロー〜ミッドゲインの領域にあると理解しておくべきです。

ハイゲインディストーションを求めるのであれば、同じWay HugeのFat Sandwichや他のディストーションペダルを検討したほうが幸せになれるでしょう。

アンプとの相性に大きく左右される

3ノブというシンプルな構成はメリットでもありますが、裏を返せば微調整の余地が限られているということでもあります。

特定のアンプとの組み合わせで「シュリル(甲高い)でハーシュ(きつい)」と感じるユーザーがいる一方、別のアンプでは「ヴェルヴェットのように滑らか」と絶賛されており、アンプとのマッチングが満足度を大きく左右します。

購入前に可能であれば、自分のアンプとの相性を試奏で確認することを強くおすすめします。

低域が大幅にカットされる設計

本機にはアグレッシブなベースロールオフが内蔵されています。

これは「ギターの帯域をミックスの中で狭くまとめる」という意味ではメリットにもなりますが、ファットで低域豊かなオーバードライブを期待していると肩透かしを食うことになります。

設計思想として「低域を削ぎ落として中高域で勝負する」ペダルであることを事前に理解しておく必要があります。

評判・口コミ

ユーザーが評価するおすすめな点

タッチレスポンスの良さは、多くのユーザーが真っ先に挙げるポイントです。

「初めてプラグインした瞬間、70年代のMarshallやMesa Boogieに直接繋いだような感覚を覚えた」「OCD、Soul Food、Blues Driverを使ってきたが、このペダルはそれらすべてを凌駕する」といった高い評価が寄せられています。

ピッキングの微妙なニュアンスがそのまま音に反映される点は、表現力を重視するプレイヤーから特に支持されています。

コンパクトさと価格のバランスも好評です。

「この音がこのサイズとこの価格で手に入るのは驚異的」という声が多く、初めてのオーバードライブペダルとしてもベテランのボード増強用としても推薦されています。

また、クリーンアンプとの組み合わせで「マーシャルを持っていなくても、マーシャルの音が出せる」という実感は、自宅環境でヴィンテージトーンを追求するプレイヤーにとって非常に魅力的に映っているようです。

低ゲイン設定での使い勝手を評価する声も根強くあります。

「アンプのブレイクアップ寸前」の質感を再現する能力に優れており、ネックピックアップと組み合わせた際のウッディで温かい「ほぼクリーン」なトーンを愛用しているユーザーもいます。

購入前に確認すべき注意点

最も多い不満は、バンド演奏での実用性に関するものです。

「一人で弾くと最高だが、バンドの中ではまったく音が抜けない」という声は複数のユーザーから上がっており、ライブ使用を前提としている方は慎重に検討すべきでしょう。

この傾向は本機の低域カットとミッドスクープ気味のキャラクターに起因していると考えられます。

音質の評価が極端に分かれる点も見逃せません。

「ヴェルヴェットのように滑らか」と絶賛する声がある一方で、「シュリルでハーシュ。

すぐに返品した」「最も期待外れだったペダル」という厳しい評価も存在します。

この二極化はアンプやギターとの相性に強く依存していることを示唆しており、「誰にでも合う万能ペダル」ではないことを理解しておくべきです。

また、本機はあくまでロー〜ミッドゲインのオーバードライブであり、ハイゲインサウンドを期待すると「ファズに近いナスティなハードクリッパーの音」になるという指摘もあります。

現代の洗練されたアンプシミュレーター系ペダルと比較すると「アンプライクとは言い難い」という評価もあり、求める音の方向性を明確にしてから購入することが重要です。

まとめ

  • 製品概要:Way Huge Smalls WM31 SUPA-LEADは、60年代後半のMarshall Super Leadサウンドを目指したコンパクトなアナログ・オーバードライブペダルです
  • 設計の背景:2014年に40台限定で手作りされた幻のペダルを量産化したモデルで、Fat Sandwich回路をベースに改変されています
  • 最大の魅力:ピッキングダイナミクスとギターボリュームに即座に追従するタッチレスポンスの良さは、多くのユーザーが絶賛するポイントです
  • サウンド特性:フォーカスされたミッドレンジのグラインドと、液体のように滑らかなオーバードライブサウンドが持ち味です
  • 最適な使用場面:クリーンアンプをクランチに変える用途、および自宅練習・レコーディングで最も力を発揮します
  • 最大の弱点:バンドアンサンブルの中で音が埋もれやすいという報告が複数あり、ライブメインの方は要注意です
  • ゲインの守備範囲:ロー〜ミッドゲインが得意領域で、ハイゲインに回すとフィジーで耳に刺さる音になりがちです
  • 相性問題:アンプとの組み合わせで評価が大きく分かれるため、可能な限り試奏してから購入することをおすすめします
  • コストパフォーマンス:国内実勢価格17,000円前後で、超コンパクト筐体・トップマウントジャック・True Relay Bypassを備えており、価格に対する基本性能は十分です
  • 総合評価:自宅やスタジオで「ヴィンテージ・プレキシの空気感」を味わいたいギタリストには強くおすすめできる一方、バンドでの即戦力を求める方には試奏必須の「相性次第」のペダルです。万人向けではないからこそ、ハマったときの満足度は極めて高い——そんな個性派オーバードライブといえるでしょう
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