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Jim Dunlop DB01B Dime Crybaby From Hell レビュー解説|地獄のワウの実力を徹底検証

「ワウペダルが欲しいけれど、どれを選べばいいか分からない」

「Crybaby From Hellって名前はインパクトがあるけど、メタル以外にも使えるの?」

「通常のCry Babyとの違いが分からない」――そんな疑問を持つギタリストは少なくないはずです。

Dimebag Darrellのシグネチャーモデルという看板は強烈ですが、実際のところこのペダルがどれほどの実力を持ち、どんなプレイヤーに向いているのかは、使ってみなければ分かりません。

この記事では、Jim Dunlop DB01B Dime Crybaby From Hellの特徴・スペックから、実際のユーザーが感じているメリット・デメリット、競合モデルとの比較まで、購入判断に必要なすべての情報をお伝えします。

目次

Jim Dunlop DB01B Dime Crybaby From Hellの特徴・概要

Dimebag Darrellが追い求めた”究極のワウ”とは

Jim Dunlop DB01B Dime Crybaby From Hellは、Panteraの伝説的ギタリストDimebag Darrell本人との共同開発によって誕生したシグネチャーワウペダルです。

初代モデルのDB01が2003年に発売されて以降、20年以上にわたって生産が続けられており、現行のDB01Bはブラックカモフラージュ仕上げにリニューアルされた最新版にあたります。

Dimebagがワウに求めたのは、単にエグい音が出ることではありませんでした。

通常のCry Babyでは到達できない高域のスクリーム、深く沈み込む低域のうねり、そしてそれらを自在にコントロールできる柔軟性。

「ライブ中にワウのキャラクターそのものを変えたい」という彼の要求が、6ウェイセレクター、可変Q、ファインチューン、キックブーストという4つの独立したコントロールを持つ”ホットロッド仕様”のワウペダルを生み出しました。

通常のCry Babyと何が違うのか

標準的なCry Baby GCB95は、踏み込むだけでワウサウンドが得られるシンプルな設計です。

対するDB01Bは、いわばGCB95を「フルカスタムした上位互換機」と言えます。

最大の違いは、通常のCry Babyが固定された1つの周波数レンジしか持たないのに対し、DB01Bは6段階の周波数セレクターで帯域そのものをシフトできる点です。

さらにVariable Qコントロールでスイープの中間域における共鳴の鋭さを調整でき、Fine Tuneノブでつま先側(トーダウン)の到達周波数を微調整できます。

加えて、最大+17dBのゲインブーストを側面のキックスイッチ一発で追加できる機能は、通常のCry Babyには存在しません。

内部パーツにも差があります。

DB01Bには、ヴィンテージワウの核として知られる赤Faselインダクターが搭載されており、温かみのあるクラシックなワウトーンの土台を担っています。

メタル専用?実はジャンルを選ばない万能機

「Dimebagのシグネチャー」「From Hell」という名前のインパクトから、メタル専用のペダルだと思われがちです。

しかし実際には、多くのユーザーがこのペダルの最大の美点として「ジャンルを問わない汎用性」を挙げています。

6ウェイセレクターを低域寄りに設定すれば太くウォームなブルースワウに、中域に合わせればファンキーなカッティングに最適なヴォーカルライクなトーンに、高域寄りに振ればDimebag直系のアグレッシブなスクリームに。

Qコントロールを絞ればEQ的なフィルター効果、開ければダイナミックなスイープと、1台の中に複数のワウペダルが共存しているような幅広さを持っています。

実際に、ジャズバンドのファンクセクションでこのペダルを活用したという報告や、レゲエに使用しているというユーザーの声もあり、その守備範囲の広さは名前の印象とは大きくかけ離れています。

Jim Dunlop DB01B Dime Crybaby From Hellのスペック・仕様

主要スペック一覧

製品の基本的な仕様は以下の通りです。

製品名はDunlop DB01B Dime Cry Baby From Hell Wah Pedal、タイプはワウペダル、バイパス方式はバッファードバイパス、電源は9Vバッテリーまたは9V DCアダプター(Dunlop ECB-003、別売)、消費電流は2.5mA、本体サイズは約252×102×71mm(トレッドル降下時)、筐体はダイキャスト合金製のオールメタル構造、仕上げはブラックカモフラージュ、トレッドル表面にスケートボードグリップテープを装備しています。

コントロール・端子の詳細解説

DB01Bのコントロール類は、ワウペダルとしては異例の充実度を誇ります。

まず右側面には、6ポジション周波数レンジセレクターが配置されています。

これは大型のロータリーノブで、靴を履いたままでも足の親指で操作できるサイズに設計されています。

各ポジションでワウのスイープ帯域が上下にシフトし、ポジション4〜5がDimebag本人が好んで使用していた周波数帯(ヒールダウン時250〜350Hz、トーダウン時約1.5kHz付近)に近いとされています。

左側面には3つの小型ノブが並びます。

Fine Tuneはトーダウン時の到達周波数を微調整するノブ、Variable Qはスイープ中盤のミッドレンジの突出度を調整するノブ、そしてVolume(Boost Gain)はブースト時のゲイン量を0dBから最大+17dBまで無段階で設定するノブです。

ブーストの起動は左側面に配置された赤いキックスイッチで行います。

ワウのON/OFFは一般的なCry Baby同様、トレッドルのつま先部分を強く踏み込むことで切り替わります。

端子類としては、入力ジャック、メイン出力ジャック、セカンド出力ジャックの3系統を装備。

セカンド出力は内部スイッチでウェット信号(エフェクトループ用)またはドライ信号(チューナー用)に切り替えが可能です。

背面にはワウONとブーストONを示す2つのLEDインジケーターがあり、暗いステージでもペダルの状態を視認できます。

搭載パーツと内部設計のポイント

サウンドの核となるインダクターには、ヴィンテージワウの定番として名高い赤Faselインダクターが採用されています。

これにより、現代的な機能性を持ちながらもクラシックなワウトーンの温かみと深みが確保されています。

回路設計はDunlop 535Q Multi-Wahをベースとしていますが、Fine Tuneコントロールの追加や6ウェイセレクター内の一部コンデンサの変更など、独自のチューニングが施されています。

バイパス方式はバッファードバイパスを採用しており、ペダルOFF時にも信号がバッファーを通過する設計です。

現行の黒カモバージョン(Rev A)では、旧型の緑カモバージョン(Rev B〜D)と比較してバッファー回路の品質が向上しているとされ、より低ノイズでトランスペアレントな動作を実現しています。

消費電流がわずか2.5mAと極めて低いため、9Vバッテリーでの長時間駆動が可能な点も見逃せない実用上のメリットです。

Jim Dunlop DB01B Dime Crybaby From Hellのおすすめポイント

6ウェイセレクター×3ノブが生み出す圧倒的な音作りの自由度

このペダル最大のセールスポイントは、他のワウペダルを圧倒する音作りの柔軟性です。

6ウェイセレクターで周波数帯域を選び、Fine Tuneでつま先側のピーク周波数を追い込み、Variable Qでスイープのキャラクターを決める。

この3つのパラメーターの組み合わせだけで、70年代のメロウなワウワウから、ヴォーカルライクなミッドレンジ、Dimebag直系の攻撃的なスクリームまで、まったく異なるワウサウンドを1台で実現できます。

多くのユーザーが「6台のワウペダルが1台に収まっている」と表現するのも大げさではありません。

ブルース、ファンク、ジャズ、ロック、メタルとジャンルを問わず対応でき、「これ1台で他のワウを探す必要がなくなった」という”終着点”的な評価が非常に多いのが印象的です。

+17dBキックブーストでソロが一段上のレベルへ

側面の赤いキックスイッチひとつで最大+17dBのフルレンジブーストを追加できる機能は、ライブで真価を発揮します。

バッキングからソロに移行する際、ワウサウンドに音量と存在感を一気に上乗せでき、バンドサウンドの中でもソロが明確にミックスの上に乗るようになります。

ブーストのゲイン量はVolume ノブで無段階に調整でき、ほんの少しの音量プッシュから、ディストーションをさらにドライブさせるようなアグレッシブなブーストまで自在に設定可能です。

Dimebagスクイール(ハーモニクスを利用した叫び声のような奏法)を再現する際には、このブーストが不可欠とされています。

あるユーザーはこのスイッチを「”緊急時の必殺ボタン”」と表現しており、いざという場面での頼もしさがうかがえます。

戦車並みの堅牢ボディと実戦向け設計

ダイキャスト合金によるオールメタル筐体は、多くのユーザーが「戦車のように頑丈」「軍用品レベルの堅牢さ」と形容するほどの剛性を誇ります。

「10年以上メインボードに載せて使い続けている」という長期使用レポートが多数存在することが、その耐久性を何より雄弁に物語っています。

トレッドル表面に貼られたスケートボード用グリップテープは、激しいパフォーマンス中にも足が滑ることを防ぎます。

背面の2つのLEDインジケーター(ワウON/ブーストON)は暗いステージでの状態確認に重宝し、セカンド出力ジャックは信号ルーティングの柔軟性を高めてくれます。

トレッドルのテンション調整用ロックナットも備えており、踏み心地を好みに合わせて微調整できる点も、実戦を見据えた設計思想の表れです。

Jim Dunlop DB01B Dime Crybaby From Hellの注意点・デメリット

多機能ゆえの”設定沼”──初心者が陥りやすい落とし穴

このペダル最大の長所である音作りの自由度は、裏を返せばデメリットにもなり得ます。

6ウェイセレクター、Fine Tune、Variable Qの3つのパラメーターは組み合わせ次第で無数のサウンドバリエーションを生み出しますが、「設定を間違えると簡単に酷い音になる」という指摘も少なくありません。

特にVariable Qを極端に上げた状態で6ウェイセレクターの高域ポジションを選ぶと、耳に刺さるような過激なサウンドになりがちです。

初めてワウペダルを使うプレイヤーにとっては、まずはセレクターを中間のポジション3〜4に固定し、Qとfine Tuneは控えめな設定から始めるのが無難でしょう。

「最も汎用性の高いワウだが、最もセッティングを台無しにしやすいワウでもある」という評価は的を射ています。

電源ジャック配置とバッファードバイパスの注意点

実用上の不満として最も多く挙がるのが、9V電源ジャックの配置です。

ギターインプットと同じ側面に電源ジャックが配置されているため、ペダルボード上でのケーブル取り回しが煩雑になりがちです。

ペダルボードに組み込む予定がある場合は、事前にケーブルの配線ルートを確認しておくことをおすすめします。

また、バイパス方式がバッファードバイパスである点も、トゥルーバイパスを重視するプレイヤーにとっては気になるポイントかもしれません。

ペダルOFF時にもバッファー回路を信号が通過するため、理論上は音色への影響がゼロではありません。

ただし、現行モデルではバッファー品質が旧モデルから改善されており、「トーンサックはほとんど感じない」「むしろ535Qのトゥルーバイパスよりも音痩せが少ない」という評価も多く見られます。

ブースト単体使用不可など知っておきたい仕様上の制約

購入前にぜひ知っておきたいのが、ブースト機能はワウがONの状態でしか使用できないという仕様です。

「ワウなしのクリーンブーストとして使いたい」というニーズには応えられません。

ブースト単体での使用を想定している方は、別途ブーストペダルを用意する必要があります。

左側面の3つの小型ノブ(Fine Tune、Variable Q、Volume)は、ペダルを踏みながらの操作は事実上不可能です。

曲間やリハーサル中にセッティングを追い込んでおく使い方が前提となります。

ライブ中にワウのキャラクターをリアルタイムで変更したい場合は、右側面の6ウェイセレクターのみが現実的な選択肢となります。

また、バッテリーカバーがバッテリー未装着時にやや緩みやすいという報告もあります。

アダプター運用が前提の方には問題になりませんが、バッテリー運用派の方は覚えておくとよいでしょう。

Jim Dunlop DB01B Dime Crybaby From Hellの評判・口コミ

ユーザーが評価するおすすめな点

最も多くのユーザーが称賛するのは、やはりその汎用性の高さです。

「市場で最も汎用性の高いワウペダル」「メタル用という先入観で見るべきではない」「ブルースからジャズ、ファンクまで何でもこなせる」という声が圧倒的多数を占めています。

あるユーザーは「ブルージーなワウからファンキーなボウチカワウワウ、狂気じみたDime風スクイールまで、このワウは全部できる。

しかもその間のすべての音色も出せる」と表現しています。

ブースト機能への評価も非常に高く、「ソロでミックスを突き抜けるのに不可欠」「あるとないとでは別次元」という意見が多数見られます。

内蔵オーバードライブの品質も「当時の単体ODペダルに匹敵するレベル」と評価する長期ユーザーもいます。

サウンドの品質については、ディストーション環境下でもワウサウンドがクリアに前に出る点が特に高く評価されています。

「多くのワウは歪みの中で埋もれるが、このワウはしっかり主張する」「クリーンでもハイゲインでも同じレベルで素晴らしい」という声が目立ちます。

ビルドクオリティに対する信頼も厚く、「10年以上メインボードで現役」「一生もの」という長期使用報告が多いことが特徴的です。

93件のユーザーレビューを集計した大手楽器通販サイトでは、品質・機能・コストパフォーマンスのいずれも5段階中5.0という極めて高い評価を獲得しています。

購入前に確認すべき注意点

一方で、少数ながら注意すべき声もあります。

「ノブをいろいろ回してみたが、思ったほど音の変化を感じなかった」というユーザーが存在しており、各コントロールの効き方を正しく理解していないと、このペダルの真価を引き出せない可能性があることを示唆しています。

旧型(緑カモフラージュ・Rev B〜D)については、購入後数ヶ月で故障したという報告が複数存在します。

現行の黒カモフラージュ(新Rev A)では回路の改良が行われているとされますが、中古で旧型を購入する場合は状態をしっかり確認することが重要です。

電源ジャックとインプットが同一側面にある設計への不満は根強く、ペダルボードとの相性を事前にシミュレーションすることが推奨されています。

また、「バッファードバイパスなのでボードの先頭に置くと他のペダルとの相互作用が気になる」という声もあり、信号チェーン上の配置にも一考が必要です。

競合モデル(535Q等)との比較で見えるリアルな立ち位置

最も頻繁に比較対象として挙がるのが、同じDunlopのCry Baby 535Q Multi-Wahです。

回路設計がDB01Bのベースとなっているモデルであり、6ウェイセレクターとVariable Qを共有しています。

両者の主な違いは、DB01BにはFine Tuneノブとキックブースト、セカンド出力、LEDインジケーターが追加されている点、そしてバイパス方式がDB01Bはバッファード、535Qはトゥルーバイパスである点です。

実際の使用感の比較では、DB01Bの方が「スイープのテーパーがより均一で滑らか」「低域がより深く豊かで、ヴィンテージのイタリアンVoxワウに近いフィーリング」と評価する声がある一方、535Qは「よりモダンでスリンキー、ミッドの存在感が強い」と特徴づけられています。

535Qは中古市場での流通量が多く価格も手頃なため、「コストパフォーマンスを重視するなら535Q」「機能性と音質の両方で妥協したくないならDB01B」という棲み分けが見られます。

価格帯としては、DB01Bの新品が約200ドル前後、535Qの中古が80〜100ドル前後。

旧型の緑カモDB01は中古市場で250〜500ドルのプレミア価格がついているケースもあり、現行の黒カモDB01Bが新品で手に入る今が最もコストパフォーマンスに優れたタイミングと言えるかもしれません。

まとめ:Jim Dunlop DB01B Dime Crybaby From Hell

総合評価──”最後のワウ”になり得る一台か

Jim Dunlop DB01B Dime Crybaby From Hellは、「Dimebagのシグネチャー」という看板からイメージされるメタル専用機とはまったく異なる、驚くべき汎用性を秘めたワウペダルです。

6ウェイセレクター、Variable Q、Fine Tune、+17dBブーストという4系統のコントロールが生み出す音作りの幅は、単体のワウペダルとしては市場最高クラスと言って差し支えありません。

専門メディアのEditor’s Choice(9/10)獲得、大手通販サイトでの総合評価5.0/5.0(93件)という数字が、その実力を裏づけています。

こんな人におすすめ/おすすめしない

  • 1台のワウペダルであらゆるジャンルに対応したい方には、最有力候補です
  • Dimebagサウンドの再現を目指すプレイヤーにとっては、事実上の必携品と言えます
  • ワウ+ブーストを1台でまかないたい方にとって、+17dBブーストは大きな魅力です
  • 音作りを追い込むのが好きな”セッティング沼”を楽しめるタイプの方に最適です
  • ビルドクオリティと長期的な耐久性を重視する方にも安心しておすすめできます
  • 初めてのワウペダルとしても使えますが、多機能さゆえの学習曲線がある点は覚悟が必要です
  • トゥルーバイパスにこだわりがある方は、バッファードバイパスである点を許容できるか検討してください
  • ブースト単体使用を求める方には向きません。別途ブーストペダルが必要になります
  • ペダルボードのスペースやケーブル配線にシビアな方は、電源ジャックの配置を事前に確認してください
  • 旧型の緑カモを中古で狙う場合は状態確認を慎重に。コストパフォーマンスでは現行の黒カモモデルが最良の選択です

購入時のチェックポイントと最適な入手方法

購入を検討する際は、まず新品の現行モデル(DB01B・黒カモ)と中古の旧型(DB01・緑カモ)のどちらを選ぶかを決めましょう。

現行モデルはバッファー回路やノイズ特性が改善されており、新品で約200ドル前後と旧型の中古プレミア価格(250〜500ドル)より手頃です。

音質面でも「新型の方が上」という評価が多く、コレクター的な価値を求めるのでなければ現行モデルが合理的な選択と言えます。

9Vアダプター(Dunlop ECB-003等)は別売のため、あわせて購入しておくことをおすすめします。

消費電流2.5mAと極めて低いためバッテリー運用も十分に実用的ですが、安定した電源供給という点ではアダプターに軍配が上がります。

「一生モノのワウ」を探しているギタリストにとって、Jim Dunlop DB01B Dime Crybaby From Hellは、その名に恥じない”地獄から来た”だけの実力を確かに備えた一台です。

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