フェンダー アメプロ2の評価｜購入者の本音と後悔しない選び方

フェンダーのAmerican Professional II（通称アメプロ2）は、多くのギタリストが注目するシリーズです。

購入を検討しているものの、「実際の評価はどうなのだろうか」「ストラトやテレキャスター、ベースなどモデルごとの違いは？」「自分にとって本当に買う価値のある一本なのか」といった疑問や不安を感じている方もいるかもしれません。

また、USA製ならではの塗装の質や、具体的な改造の可能性について知りたいという声も聞かれます。

この記事では、インプットしたデータベースに基づき、アメプロ2の全体的な評価から、ストラトキャスター、テレキャスター、ベースといった各モデルの特徴、さらには実際に購入したユーザーのリアルな口コミまで、あらゆる情報を網羅的に解説します。

この記事を最後まで読めば、American Professional IIシリーズに関するあなたの疑問がすべて解消され、自信を持って最適な一本を選べるようになるでしょう。

結論：フェンダー アメプロ2の総合評価は高い？購入者の本音を解説

アメプロ2の「良い評判・メリット」は？プロも認める演奏性とサウンド

American Professional IIシリーズの総合評価は非常に高く、多くのユーザーから支持されています。

特に評価されているのは、現代の音楽シーンに対応するサウンドと、卓越した演奏性です。

新開発の「V-Mod II」ピックアップは、ヴィンテージの温かみと現代的な明瞭さを両立させており、ジャンルを問わず扱いやすいサウンドを提供します。

また、丁寧にエッジ処理が施された「Deep “C”」シェイプのネックや、ハイポジションへのアクセスを容易にするヒールカットなど、プレイヤーのストレスを軽減する工夫が随所に施されており、「弾き心地が最高」という口コミが多く見られます。

アメプロ2の「悪い評判・デメリット」は？USA製ならではの注意点

一方で、いくつかの注意点やデメリットも指摘されています。

最も多く挙げられるのが、USA製特有の「作りの個体差」です。

一部の個体では、細部の仕上げが日本製に比べてやや粗いと感じるケースがあるようです。

例えば、スプリングハンガーのネジが平行でなかったり、内部の配線周りが雑に見えたりすることがありますが、これらはサウンドや演奏性に直接影響しない部分であることがほとんどです。

しかし、細部まで完璧な仕上がりを求める場合は、複数の個体を試奏して比較検討することをおすすめします。

一言でいうとどんなギター？初代アメプロや他シリーズ（Ultra, Vintage）との違い

American Professional IIは、「フェンダーの伝統的なサウンドとルックスを尊重しつつ、現代のプレイヤーが求める演奏性と機能性を融合させた、新しいスタンダードモデル」と言えます。

初代American Professionalから、ピックアップの改良、ヒールカットの採用、プッシュ／プッシュスイッチによるサウンドバリエーションの追加など、着実な進化を遂げました。

より先進的な機能を求めるならAmerican Ultraシリーズ、純粋なヴィンテージスペックを追求するならAmerican Vintage IIシリーズが選択肢となりますが、アメプロ2はその中間に位置し、最もバランスの取れた万能なシリーズと評価できるでしょう。

アメプロ2はどんな人におすすめ？初心者から上級者まで目的別に解説

アメプロ2は、そのバランスの良さから幅広い層におすすめできるギターです。

初めて本格的なUSA製フェンダーを手にする中級者にとっては、これ以上ない選択肢となるでしょう。

プロの現場で即戦力となる一本を探している上級者にとっても、信頼できるメインギターとして活躍します。

また、ヴィンテージスタイルの弾きにくさに悩んでいたプレイヤーや、モダンすぎるギターには抵抗があるという方にも、アメプロ2の「ちょうど良い」スペックは最適です。

【モデル別】ストラトキャスターの評価｜現代のスタンダードと呼ばれる理由

サウンドの評価：「V-Mod II」ピックアップはヴィンテージ系？モダン系？

アメプロ2のストラトキャスターに搭載されている「V-Mod II Single-Coil Strat」ピックアップは、ヴィンテージの暖かさと現代的なクリアさを両立させたサウンドが特徴です。

これは、ピックアップの巨匠ティム・ショウ氏が設計したもので、一つのピックアップ内に異なる種類のマグネットを組み合わせることで、各ポジションで最適なトーンバランスを実現しています。

そのため、ガラスが割れるような煌びやかなクリーントーンから、エッジの効いたクランチ、攻撃的なディストーションサウンドまで幅広く対応可能です。

純粋なヴィンテージ系ともモダン系とも言い切れない、まさに現代のスタンダードと呼ぶにふさわしいサウンドと言えるでしょう。

演奏性の評価：握りやすいと評判の「Deep C」ネックとヒールカット

演奏性において特に評価が高いのが、ネック周りの仕様です。

ネックグリップは、モダンCシェイプより少し厚みのある「Deep “C”」シェイプを採用。

この適度な厚みは握り込みやすく、コードワークからソロプレイまで安定したフィンガリングをサポートします。

ネック裏は「スーパーナチュラル・サテンフィニッシュ」で仕上げられており、サラサラとした自然な感触が特徴です。

さらに、アメプロ2から新たに採用されたネックヒールのコンター加工（ヒールカット）により、ハイポジションでの演奏性が劇的に向上している点も、多くのプレイヤーから支持されています。

機能性の評価：コイルタップ（プッシュ／プッシュスイッチ）でどんな音が出せる？

アメプロ2 ストラトキャスター（SSS配列）の機能面で最大の目玉は、トーンノブに搭載されたプッシュ／プッシュ式のスイッチです。

このスイッチを押すと、どのピックアップセレクターの位置にいても、フロントピックアップが常に追加されます。

これにより、通常では不可能な「フロント＋リア」のミックスサウンドや、「フロント＋センター＋リア」の全ピックアップを同時に鳴らすサウンドが出力可能になります。

特に「フロント＋リア」の組み合わせは、テレキャスターのような歯切れ良さと甘さを併せ持った独特のトーンで、カッティングやアルペジオで非常に有用です。

なお、HSS配列モデルでは、このスイッチはリアのハムバッカーをコイルタップ（シングルコイル化）する機能となります。

SSS配列とHSS配列、どちらを選ぶべきか？それぞれのメリットを比較

ストラトキャスターを選ぶ際、SSS（シングルコイル×3）とHSS（リアのみハムバッカー）のどちらを選ぶかは大きなポイントです。

SSS配列は、ストラトならではの繊細で煌びやかな「ハーフトーン」を全てのポジションで楽しめるのが最大のメリットです。

クリーンサウンドやクランチサウンドを多用するブルースやポップス、ファンクなどに最適です。

一方、HSS配列はリアポジションでパワフルかつノイズの少ないハムバッカーサウンドが得られるため、ハードロックやメタルなど、よりヘヴィなディストーションサウンドを求めるプレイヤーに向いています。

アメプロ2のHSSモデルはコイルタップ機能も備えているため、1本で幅広いジャンルをカバーしたい方には非常に汎用性が高い選択肢となります。

【モデル別】テレキャスターの評価｜伝統と革新のバランス

サウンドの評価：テレキャスらしい歯切れの良さと太さを両立

アメプロ2 テレキャスターは、伝統的なテレキャスターが持つ「チャキッ」とした歯切れの良いサウンドを核としながらも、現代の音楽にマッチする十分な太さとパワーを兼ね備えています。

これもストラトキャスター同様、ティム・ショウ氏が手掛けた「V-Mod II Single-Coil Tele」ピックアップの恩恵が大きいです。

ヴィンテージライクな温かみと明瞭さを両立しており、カントリーやブルースはもちろん、ロックやポップスでも埋もれることのない存在感のあるトーンを生み出します。

テレキャスターならではの機能は？シリ／パラ切り替えスイッチを解説

アメプロ2 テレキャスター（シングルコイルモデル）には、ストラトキャスターとは異なる独自の機能が搭載されています。

トーンノブがプッシュ／プッシュ式のスイッチになっており、フロントとリアのミックス時に、ピックアップの接続を並列（パラレル）から直列（シリアル）に切り替えることができます。

通常のミックスサウンドは並列接続ですが、直列に切り替えることで、2つのシングルコイルピックアップが1つのハムバッカーのように機能し、よりパワフルで中音域が豊かなサウンドを得ることが可能です。

これにより、テレキャスターでありながら擬似的なハムバッカーサウンドも手に入れることができ、サウンドバリエーションが格段に広がります。

Telecaster Deluxe（HH配列）の評価は？

American Professional II Telecaster Deluxeは、2基のハムバッカーを搭載したパワフルなモデルです。

ルックスは70年代のテレキャスター・デラックスを踏襲しつつ、中身は現代的にアップデートされています。

搭載された「V-Mod II Double Tap Humbucking」ピックアップは、明瞭でキレのあるハムバッカーサウンドが特徴。

さらに、各ピックアップに対応したトーンノブがそれぞれコイルタップのスイッチになっており、多彩なシングルコイルサウンドも作り出せます。

ボディバックにはコンター加工が施され、演奏性も向上しており、ロックギタリストに最適なテレキャスターと言えるでしょう。

【モデル別】ベース（ジャズベース／プレシジョンベース）の評価

ジャズベース（Jazz Bass）の評価と特徴

American Professional II Jazz Bassは、伝統的なジャズベースのサウンドと演奏性を現代的に進化させたモデルです。

スリムな“C”シェイプネックや丁寧に仕上げられた指板エッジにより、長時間の演奏でも疲れにくい快適な弾き心地を実現しています。

ピックアップには「V-Mod II Single-Coil Jazz Bass」を搭載。

ヴィンテージライクな温かみとパンチ、そして現代的なクリアさを両立しており、指弾きからスラップまで、あらゆる奏法でその実力を発揮します。

ジャンルを問わず使える万能なベースであり、まさにジャズベースの新しいスタンダードと評価されています。

プレシジョンベース（Precision Bass）の評価と特徴

American Professional II Precision Bassは、ロックベースの象徴ともいえるプレベの魅力をさらに高めた一本です。

1963年当時のモデルを参考にした“’63 C”シェイプネックを採用し、多くのプレイヤーにとって馴染み深いグリップ感を提供します。

ピックアップは「V-Mod II Split Single-Coil Precision Bass」を搭載し、プレベならではの太く、芯のあるパワフルな低音はそのままに、各弦の音の粒立ちがより明確になりました。

バンドアンサンブルの中でしっかりとボトムを支える、信頼性の高いサウンドが特徴です。

ロックやパンク、ソウルなど、ルート弾きが主体となる音楽で最高のパフォーマンスを発揮するでしょう。

実際に「アメプロ2を買った」人たちのリアルな口コミ・評判まとめ

【良い口コミ】弾き心地が最高！ネックが手に馴染んで痛くない

購入者のレビューで最も多く見られるのが、ネックの握り心地や弾きやすさに対する絶賛の声です。

「ネック横のフレット処理が丁寧で全く痛くない」「持った瞬間『これだ』と思った」といった口コミは、アメプロ2の丁寧な作りを物語っています。

特に、乾燥する冬場に木材が収縮してフレットの端が飛び出てしまう「フレットバリ」が、アメプロ2ではほとんど気にならないという評価が多く、価格に見合った品質の高さを感じさせます。

サテン仕上げのネック裏の感触も好評で、スムーズなポジション移動が可能です。

【良い口コミ】出音が速く、タッチやニュアンスがダイレクトに伝わる

サウンド面では、「弦を弾いてからアンプから音が出るまでのレスポンスが非常に速い」という評価が目立ちます。

これは、ギター全体の作り込みの良さや、ピックアップの性能に起因するものと考えられます。

ピッキングの強弱や指先のニュアンスがダイレクトにサウンドに反映されるため、「弾き手の表現に応えてくれるギター」として高く評価されています。

アンプを通さない生鳴りも豊かで、「ギターが『こう弾いてくれ』と言ってくるようだ」と感じるユーザーもいるほどです。

【少し残念な口コミ】個体差がある？USA製ならではの作りの粗さについて

良い評価が多い一方で、USA製ならではの仕上げの粗さを指摘する声も一部で見られます。

具体的には、ボディ内部のザグリや塗装、トレモロスプリングを留めるネジの角度など、演奏に直接影響しない細かな部分の仕上げが、同価格帯の日本製ギターに比べてラフに感じられることがあるようです。

これはフェンダーの製品においてはある程度許容範囲とされていますが、細部まで完璧を求める方は、購入前に実物をしっかりと確認することをおすすめします。

【通販の口コミ】楽器店が選んだ「選抜品」は本当に違うのか？

楽器通販サイトの中には、同じモデルの中から特に鳴りの良い個体を厳選した「選抜品」を販売している店舗があります。

レビューを見ると、こうした選抜品を購入したユーザーの満足度は非常に高く、「鳴るギターはこんなに違うのかと衝撃を受けた」「各弦のバランスが良い」といった声が寄せられています。

通販での購入に不安がある場合や、より良い個体を確実に手に入れたい場合は、こうした「選抜品」を扱っている信頼できる店舗を選ぶのも一つの有効な手段と言えるでしょう。

アメプロ2の気になる仕様Q&A｜購入前に知りたい疑問を解消

塗装はラッカー？ウレタン？経年変化（エイジング）は期待できる？

American Professional IIシリーズのボディ塗装は、グロス・ウレタンフィニッシュです。

ヴィンテージのフェンダーに用いられるニトロセルロース・ラッカー塗装に比べ、ウレタン塗装は塗膜が硬く、傷や気候変動に強いのが特徴です。

そのため、ラッカー塗装のように塗装が剥げたり、ウェザーチェック（ひび割れ）が入ったりといった、いわゆる「レリック」のような激しい経年変化はしにくいとされています。

しかし、長年弾き込むことで色味の変化などは起こり得ますし、耐久性が高いことは楽器を長く良い状態で保つ上での大きなメリットと言えます。

トレブル・ブリード回路の効果とは？ボリュームを絞っても音がこもらない？

アメプロ2には「トレブル・ブリード回路」が標準で搭載されています。

これは、ギター本体のボリュームを絞った際に、高音域が失われて音がこもってしまう現象を防ぐための回路です。

この回路のおかげで、ボリュームを絞ってもサウンドの輪郭や明瞭さが保たれ、クリーンに近いサウンドからクランチサウンドまで、手元のボリューム操作だけでシームレスにコントロールすることが可能になります。

特に歪ませたセッティングで効果は顕著で、ギター側のボリューム操作でゲインを調整するギタリストにとっては非常に便利な機能です。

ポップイン式トレモロアームの使い勝手はどう？

ストラトキャスターモデルには、従来のねじ込み式に代わって「ポップイン式（差し込み式）」のトレモロアームが採用されています。

これはアームをブリッジの穴に押し込むだけで簡単に着脱できる方式で、非常に使い勝手が良いと評判です。

アームを差し込む深さによって、固定する（トルクがかかる）状態と、ぶらぶらになる状態を使い分けることもできます。

アームの着脱が素早く行えるため、ライブ中のセッティング変更もスムーズです。

改造はしやすい？SSH化などカスタマイズの実例と注意点

アメプロ2は、改造のベースとしても非常に優れています。

ボディのピックアップキャビティ（ザグリ）は、多くのモデルでHSH（ハム-シングル-ハム）配列に対応できる「弁当箱ザグリ」と呼ばれる広いスペースが確保されています。

そのため、購入後にSSS配列からSSH配列に変更するといったピックアップレイアウトの変更も、ボディへの追加加工なしで行うことが可能です。

ただし、配線はプッシュ／プッシュスイッチなど複雑な部分もあるため、自信がない場合はプロのリペアマンに依頼することをおすすめします。

購入ガイド｜後悔しないアメプロ2の選び方と比較

新品と中古、どちらがおすすめ？価格相場とコンディションの見極め方

アメプロ2は比較的新しいシリーズですが、中古市場にも良質な個体が流通し始めています。

新品の価格は20万円前後が中心ですが、中古であれば10万円台後半で見つけることも可能です。

少しでも予算を抑えたい場合は中古も良い選択肢ですが、ネックの状態（反りやねじれ）、フレットの減り具合、電装系の動作などをしっかりと確認する必要があります。

特にギターの状態を見極める自信がない場合は、保証が充実している楽器店で新品を購入する方が安心でしょう。

日本製（Heritage）やメキシコ製（Vintera）との違いは？どちらを選ぶべき？

フェンダーには日本製やメキシコ製のモデルもあり、それぞれに魅力があります。

日本製（Made in Japan Heritageシリーズなど）は、非常に丁寧な作りと仕上げの美しさが特徴で、ヴィンテージスペックを忠実に再現しています。

メキシコ製（Vinteraシリーズなど）は、コストパフォーマンスに優れ、特定の年代の仕様を手頃な価格で楽しむことができます。

アメプロ2は、これらと比較して最も現代的な演奏性と機能性を追求したモデルです。

伝統的な仕様を重視するなら日本製やメキシコ製のヴィンテージスタイル、現代的な万能性を求めるならアメプロ2、というように、自身のプレイスタイルや好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

失敗しない試奏のチェックポイントは？

購入を決める前に、必ず試奏を行うことを強くおすすめします。

試奏の際は、まずアンプに繋がずに生鳴りを確認し、ボディやネックがしっかりと振動しているかを感じてください。

次に、ネックを握ってみて、グリップが自分の手に馴染むか、フレットの処理に違和感がないかを確認します。

アンプに繋いだら、各ピックアップポジションのサウンドをチェックし、特にボリュームやトーンを操作した際の音色変化を確認することが重要です。

可能であれば、普段使っているアンプに近いモデルで試奏すると、より正確な判断ができます。

付属品は何が付いてくる？ハードケースの仕様について

American Professional IIシリーズには、デラックスタイプのモールドハードケースが付属します。

ヴィンテージスタイルのトーレックスケースとは異なりますが、TSAロックを備え、頑丈で保護性能も高く、運搬時の安心感があります。

ケース内部には、モデルの品質証明書、調整用のレンチ類、ステッカーなどが同梱されています。

購入時にこれらの付属品がすべて揃っているかを確認しておきましょう。

まとめ：フェンダー アメリカンプロフェッショナル2の評価を総括