Fender Playerシリーズのギターが気になっているけれど、実際の評判はどうなのだろう、と疑問に思っていませんか。
ネット上では「コスパが良い」という声もあれば、「初心者向け」「日本製の方が優れている」といった意見も見られ、一体どちらを信じれば良いのか迷ってしまいますよね。
特に、10万円前後の価格帯はFender Japan(日本製)やSquierの上位モデルなど、魅力的な選択肢が多く、決断が難しいところです。
この記事では、Fender Playerシリーズのリアルな評判や口コミ、そして後継機であるPlayer IIシリーズとの違い、ライバル機種との比較まで、購入前に知っておきたい情報を網羅的に解説します。
最後まで読めば、Playerシリーズが本当に自分に合った一本なのか、自信を持って判断できるようになるでしょう。
フェンダー プレイヤーシリーズの評判は?結論から言うと「買い」なのか
結論:価格以上の価値あり!初心者から中級者まで満足できるコスパ最強モデル
結論から言うと、Fender Playerシリーズは「価格以上の価値を持つ、コストパフォーマンスに非常に優れたモデル」です。
これからギターを始める初心者の方はもちろん、ある程度経験を積んだ中級者のセカンドギターとしても、十分に満足できる品質とサウンドを備えています。
メキシコのエンセナダ工場で製造されることで人件費を抑えつつ、木材やパーツはUSA製と共通のものが多く使われているため、手頃な価格で「本物のFenderサウンド」を手に入れることが可能です。
ネットでの良い評判と「初心者向け」「邪道」という悪い評判の真相
ネット上では、Playerシリーズに対して「値段の割に作りがしっかりしている」「ちゃんとFenderの音がする」といった肯定的な評判が数多く見られます。
一方で、「しょせんは初心者用」「伝統的なスペックではないから邪道」といったネガティブな意見も散見されます。
「初心者向け」という評価は、Fender社がエントリーモデルと位置付けていることから来ていますが、品質が低いという意味ではありません。
むしろ、弾きやすいモダンなネック形状などを採用しており、初心者が挫折しにくい工夫がされています。
また、「邪道」という意見は、ヴィンテージスペックを重視する一部のユーザーからの声です。
Playerシリーズは22フレット仕様や2点支持トレモロ(ストラトキャスター)など現代的な仕様を取り入れているため、伝統的なスタイルを好む方には物足りなく感じられることがある、というのが真相でしょう。
楽器店で「日本製の方が良い」と言われるのはなぜ?その理由を解説
楽器店の店員さんから「同じ価格帯なら日本製(Made in Japan)の方が良い」と勧められた経験がある方もいるかもしれません。
これにはいくつかの理由が考えられます。
一つは、歴史的に「Fender Japan」の組み込み精度の高さが評価されてきた背景があるためです。
また、日本製モデルはヴィンテージスペックに準拠したものが多く、店員さん自身の好みや、日本のユーザーが伝統的な仕様を好む傾向があることも影響している可能性があります。
しかし、Playerシリーズが品質で劣っているわけでは決してありません。
日本製が「ヴィンテージ志向の丁寧な作り」、Playerシリーズが「現代的な演奏性を備えた実践的な作り」という、コンセプトの違いと捉えるのが適切です。
【モデル別】フェンダー プレイヤーシリーズのリアルな口コミとレビュー
テレキャスターの評判:「チャキチャキ感」は本物?甘いトーンも出せる?
Playerシリーズのテレキャスターは、多くの人がイメージする「チャキチャキ」「ジャキジャキ」とした歯切れの良いサウンドをしっかりと表現できます。
搭載されている「Player Series Alnico 5 Tele Single-Coil」ピックアップは、クリアでパンチのある高音域とタイトな低音域が特徴で、コードカッティングに最適です。
一方で、フロントピックアップを使えば、トーンを少し絞ることでブルースやジャズにも使えるような、乾いていながらも甘くメロウな音色も作り出せます。
まさにテレキャスターに求められるサウンドキャラクターを、この価格帯で高いレベルで実現していると評判です。
ストラトキャスターの評判:弾きやすさとサウンドの万能性を徹底レビュー
Playerシリーズのストラトキャスターは、その弾きやすさに定評があります。
「モダンCシェイプ」のネックは太すぎず細すぎず、多くの人の手に馴染みやすい握り心地です。
また、ネックの裏がサラサラとしたサテン仕上げになっているため、スムーズなポジション移動が可能です。
サウンド面では、クリーンからクランチ、ハードな歪みまで幅広く対応できる万能性が魅力。
変なクセがなく扱いやすいため、エフェクターのノリも良く、どんなジャンルにも挑戦したいギタリストにとって頼れる一本となるでしょう。
ベース(ジャズベース/プレシジョンベース)の評判:サウンドと演奏性はどう?
Playerシリーズには、ジャズベースとプレシジョンベースもラインナップされています。
こちらもギター同様、価格を抑えながらもFenderの伝統的なベースサウンドをしっかりと受け継いでいると評価されています。
ジャズベースはクリアで抜けの良いサウンド、プレシジョンベースは太くパワフルなサウンドという、それぞれのモデルの個性が明確です。
ネックは弾きやすいモダンCシェイプを採用しており、長時間の演奏でも疲れにくい設計になっています。
これからベースを始める方や、手頃で信頼できる一本を探している経験者にとって、非常に魅力的な選択肢です。
Fender Playerシリーズと後継機「Player II」の6つの違いを徹底比較
違い① ネック:指板エッジのロールオフ処理で握りやすく進化
Player IIシリーズのネックは、指板の角を滑らかに丸める「ロールオフ処理」が施されています。
これにより、ネックを握り込んだ際の角が当たる感覚がなくなり、より手に馴染む快適な演奏性を実現しました。
長時間の練習やライブでのパフォーマンスにおいて、この違いは疲労感の軽減に繋がります。
違い② 指板材:パーフェローから待望のローズウッド指板へ
Playerシリーズでは、ローズウッドの代替材として「パーフェロー」が使用されていました。
Player IIシリーズでは、多くのギタリストが待ち望んでいた「ローズウッド」指板が復活しています。
これにより、見た目もサウンドも、よりトラディショナルなFenderの仕様に近づきました。
違い③ ピックアップ:よりトラディショナルなサウンド構成に
一部のモデルでピックアップ構成が見直されました。
例えば、Playerシリーズのジャズマスターはハムバッカー2基のモダンな仕様でしたが、Player IIではシングルコイル2基の伝統的な仕様に変更されています。
これにより、各モデルが持つ本来のキャラクターがより際立つサウンドになりました。
違い④ カラー:フェンダー史上初のヴィンテージカラーを追加
Player IIシリーズでは、従来のカラーラインナップに加え、スポーツカーなどからインスパイアされた新しいヴィンテージカラーが追加されました。
これまでのFenderにはなかった淡く個性的な色合いも選べるようになり、見た目の選択肢が大きく広がっています。
違い⑤ ペグ:チューニングの安定性が向上したClassicGear™
ペグ(チューニングマシン)が「ClassicGear™」にアップデートされ、チューニングの安定性がさらに向上しました。
ヴィンテージライクなルックスでありながら、ギア比は現代的な18:1となっており、よりスムーズで正確なチューニングが可能です。
違い⑥ 価格:Player IIは値上がりした?現在の実売価格を比較
スペックが向上したことに伴い、Player IIシリーズはPlayerシリーズに比べて販売価格が上がっています。
おおよそ1〜2万円程度の価格差がありますが、ローズウッド指板の採用や各部のアップグレード内容を考慮すると、十分に納得できる価格設定と言えるでしょう。
【ライバル比較】日本製(MIJ)やUSA製、Squierと何が違う?
Playerシリーズ(メキシコ製) vs 日本製:品質・サウンド・価格の違いは?
Playerシリーズ(メキシコ製)と日本製(Made in Japan)の最大の違いは、スペックの方向性です。
Playerシリーズが現代的な演奏性を追求した「モダンスペック」であるのに対し、日本製は伝統的な仕様を再現した「ヴィンテージスペック」のモデルが多い傾向にあります。
また、使用される木材にも違いが見られ、Playerシリーズが伝統的なアルダー材を多く採用しているのに対し、近年の日本製モデルではバスウッド材が使われることも増えています。
品質面ではどちらも高水準ですが、目指すサウンドや演奏性によって選ぶべきモデルが変わってきます。
Playerシリーズ(メキシコ製) vs USA製:価格差ほどの違いはある?中古も視野に入れるべきか
USA製モデルは、よりグレードの高いパーツの使用、手間のかかる製造工程、そしてアメリカ国内の人件費により、Playerシリーズとは大きな価格差があります。
サウンドの深みや細部の仕上げにおいてUSA製に軍配が上がるのは事実ですが、Playerシリーズの品質も非常に高く、価格差ほどの違いを感じるかは個人の価値観によります。
ご予算に余裕があれば、中古のFender American StandardシリーズなどもPlayerシリーズと近い価格帯で見つかることがあるため、選択肢の一つとして検討する価値はあります。
上位モデルのSquier(Classic Vibe)との比較:どっちを選ぶべき?
Squier by Fenderの最上位シリーズである「Classic Vibe」は、Playerシリーズとしばしば比較対象になります。
Classic Vibeシリーズも非常に評価が高く、価格を考えれば驚くほどのクオリティを持っています。
最終的な判断基準は、「ヘッドにFenderのロゴがあるかどうか」にどれだけ価値を感じるか、という点になることが多いです。
ブランドイメージやリセールバリュー(売却時の価格)を重視するならPlayerシリーズ、純粋にコストパフォーマンスを追求するならClassic Vibeシリーズも有力な候補となるでしょう。
YAMAHA PACIFICA(パシフィカ)との比較:汎用性で選ぶならどっち?
YAMAHAのPACIFICA(パシフィカ)、特に上位モデルは、Playerシリーズの強力なライバルです。
パシフィカは、リアピックアップにハムバッカーを搭載し、コイルタップ機能(ハムバッカーをシングルコイルのように鳴らす機能)も備えているモデルが多く、一台で多彩な音作りが可能です。
純粋な機能性や幅広いジャンルへの対応力といった「道具としての汎用性」を求めるならパシフィカに軍配が上がるかもしれません。
一方、Fenderならではの伝統的なルックスやサウンドに魅力を感じるなら、Playerシリーズがおすすめです。
フェンダー プレイヤーシリーズはどんな人におすすめ?後悔しない選び方のポイント
Playerシリーズが最適なのはこんな人!3つのタイプ別におすすめ
Playerシリーズは、以下のような方に特におすすめです。
- 初めて「Fender」ブランドのギター/ベースを手にする方
手頃な価格で本物のFenderを所有する喜びを感じられ、品質も確かなため、最初のFenderとして最適です。 - ライブやスタジオで気兼ねなく使えるセカンドギターを探している中〜上級者
高価なメインギターを酷使したくない場面で、信頼できるサブ機として活躍します。 - 自分好みに改造・カスタマイズしたい方
基本的な作りがしっかりしているため、ピックアップやパーツを交換するカスタムベースとしても非常に人気があります。
初心者の最初の1本としての評価は?ギターを挫折しないためのポイント
Playerシリーズは、初心者の最初の1本として非常に高い評価を得ています。
弾きやすいネックや安定したチューニングなど、演奏性の高さは練習のモチベーション維持に直結します。
安価すぎるギターにありがちな「チューニングが合わない」「弾きにくい」といったストレスがなく、練習に集中できるため、上達のスピードも速まるでしょう。
このクラスのギターであれば、上達の壁にぶつかってもギターのせいにはできず、長く愛用できる良きパートナーとなります。
購入前に必須!試奏でチェックすべき3つのこと(ネック・サウンド・個体差)
購入を決める前には、必ず楽器店で試奏することをおすすめします。
エレキギターに詳しくなくても、以下の3点は必ずチェックしましょう。
- ネックの握り心地
実際にギターを構え、ネックが自分の手にしっくりくるかを確認します。 - サウンド
可能であればアンプに繋ぎ、音を出してみましょう。
自分がイメージする「良い音」に近いか、直感で感じることが大切です。 - 個体差
同じモデルでも、木材の特性などから微妙な個体差があります。
もし同じモデルが複数本あれば、弾き比べてみるのが理想です。
Q&A|フェンダー プレイヤーシリーズに関するよくある質問
Playerシリーズが安い理由は何ですか?
Playerシリーズが手頃な価格である主な理由は、アメリカではなく人件費の安いメキシコの工場で組み立てられているためです。
ただし、使用される機械や木材、パーツの多くはUSA工場と共通であり、品質管理もしっかり行われているため、低価格でありながら高い品質を実現しています。
改造やカスタマイズはしやすいですか?
はい、改造やカスタマイズのベースとして非常に人気があります。
パーツの規格がFender USAと同じインチサイズであるため、交換用パーツが豊富に見つかります。
また、ボディのピックアップキャビティ(ザグリ)がHSH(ハム・シングル・ハム)など汎用的な形状になっているモデルもあり、ピックアップレイアウトの変更にも柔軟に対応できます。
付属のギグバッグの品質はどうですか?
Fender純正のソフトケース(ギグバッグ)が付属しますが、クッション性は最低限です。
自宅での保管や車での短距離移動には十分ですが、電車などで頻繁に持ち運ぶ場合は、クッション性の高い別売りのギグバッグを購入することをおすすめします。
中古で購入する際の注意点はありますか?
中古で購入する際は、新品以上に個体の状態をしっかり確認する必要があります。
特に「ネックの反り」「フレットの減り具合」「電装系(ボリュームやトーン)のガリノイズ」は重点的にチェックしましょう。
可能であれば、信頼できる楽器店で購入するか、ギターに詳しい知人に同行してもらうと安心です。
まとめ:フェンダー プレイヤーシリーズの評判を総括
- Fender Playerシリーズはメキシコ製で高いコストパフォーマンスを実現
- 初心者から中級者まで幅広くおすすめできる確かな品質を持つ
- ネット上の評判は賛否あるが、価格を考慮すれば非常に優秀なモデル
- 日本製とはスペックの方向性が異なり、現代的な演奏性が特徴である
- テレキャスターは伝統的なサウンド、ストラトキャスターは万能性を備える
- 後継機のPlayer IIシリーズは、各部がアップグレードされ価格も上昇
- Squier上位機種やYAMAHAパシフィカが良い比較対象となる
- 改造の素体としても人気が高く、自分好みに育てることが可能
- 購入時は必ず試奏し、ネックの握り心地や個体差を確認すべき
- Fenderブランドを手頃な価格で手に入れたいなら最適な選択肢である