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グレッチギターの評判を徹底解説!後悔しないための選び方

グレッチのギターに憧れを抱いているものの、実際の評判はどうなのか気になっていませんか。

「見た目は最高にかっこいいけど、弾きにくいって本当?」「高い買い物だから後悔したくない」といった不安から、購入に踏み切れない方も多いかもしれません。

この記事では、グレッチギターの良い評判から悪い評判、そして「買って後悔した」と言われる具体的な理由とその対策まで、徹底的に解説します。

サウンドやルックスの特徴、初心者におすすめのモデル、主要シリーズの選び方まで網羅しているため、読了後にはあなたがグレッチを選ぶべきかどうかが明確になるはずです。

目次

グレッチギターの評判は?良い点・悪い点を徹底解説

グレッチギターの評判は、「ルックスとサウンドは唯一無二で最高」という絶賛の声と、「とにかく扱いにくくて後悔した」という厳しい声の両極端に分かれる傾向があります。

これは、グレッチが持つ強烈な個性と、現代のギターに求められる利便性とのギャップから生じるものです。

良い評判:とにかくルックスが最高で所有欲が満たされる

グレッチギターの良い評判として最も多く聞かれるのが、その圧倒的なルックスの良さです。

「世界で一番美しいギター」と称されるホワイトファルコンを筆頭に、クラシカルでゴージャスなデザインは他のどのギターにもない存在感を放ちます。

キラキラと輝く金属パーツや美しいボディラインは、ただ部屋に置いておくだけでも所有欲を満たしてくれるという声が絶えません。

多くのユーザーが、性能や弾きやすさ以上に、まずその見た目に惹かれて購入を決意しています。

良い評判:唯一無二のサウンドはロックとの相性抜群

グレッチならではのサウンドも、高く評価されているポイントです。

フィルタートロンなどのオリジナルピックアップが生み出す、煌びやかでエアー感のある「トゥワンギー」なサウンドは、他のギターでは決して真似できません。

クリーンサウンドは個性的ですが、歪ませた時のサウンドは多くのロックギタリストを魅了してきました。

浅井健一氏やチバユウスケ氏、横山健氏といった日本のロックシーンを代表するギタリストたちが愛用していることからも、ロックとの相性の良さがうかがえます。

悪い評判:「弾きづらい」「扱いにくい」は本当?

良い評判の一方で、「弾きづらい」「扱いにくい」というネガティブな評判も数多く存在します。

特にフルアコモデルはボディが大きく分厚いため、小柄な人には抱えにくいという問題があります。

また、ビグスビー・トレモロユニットによるチューニングの不安定さや、弦交換の煩雑さ、固定されていないブリッジなど、現代のギターに慣れたプレイヤーにとってはストレスに感じる部分が多いのも事実です。

これらの扱いにくさが、グレッチを敬遠する大きな理由となっています。

悪い評判:「買って後悔した」というリアルな声も

実際に購入したユーザーからは、「憧れだけで買ったけど、使いこなせずに後悔した」という声も聞かれます。

特にヴィンテージモデルの中には、現代の基準で見ると作りの粗さが目立つ個体も存在し、チューニングが合わないといった根本的な問題を抱えているケースもあります。

また、バンドアンサンブルの中で音が埋もれがちになる「音抜けの悪さ」を指摘する声もあり、見た目のかっこよさとのギャップに悩む人も少なくありません。

なぜ後悔する?購入前に知るべきグレッチの欠点と対策

グレッチギターの購入後に後悔する主な理由は、その独特な構造に起因するいくつかの扱いにくさにあります。

しかし、これらの欠点は事前に理解し、適切なモデルを選ぶことで対策が可能です。

欠点①:ボディが大きくて厚い?アコギに近いサイズ感

グレッチの代表的なフルアコモデル(ナッシュビル、ホワイトファルコンなど)は、ボディ幅が16インチや17インチ、厚みも7cm前後あり、アコースティックギターに近いサイズ感です。

この大きさと厚みが、特に小柄なプレイヤーにとっては弾きにくさの原因となります。

対策としては、比較的ボディが薄いモデル(プレイヤーズエディションなど)や、レスポールに近いサイズのジェットシリーズを選ぶことが挙げられます。

欠点②:ビグスビーアームでチューニングが狂いやすい?

多くのグレッチに搭載されているビグスビー・トレモロユニットは、その構造上、激しいアーミングをするとチューニングが狂いやすいという弱点があります。

これは、ブリッジやナットの摩擦が原因で弦がスムーズに元の位置に戻らないために起こります。

対策としては、ナットの溝切りを調整したり、潤滑剤を塗布したりすることが有効です。

また、近年のモデルではロック式ペグが採用され、チューニングの安定性が向上しています。

欠点③:弦交換が死ぬほど面倒って本当?

ビグスビーの弦交換は、慣れないうちは非常に面倒に感じられます。

弦のボールエンドをローラーバーの下にあるピンに引っ掛ける方式ですが、張力がない状態だとすぐに外れてしまうため、コツが必要です。

初めて弦交換をする際に苦労したという話は、グレッチユーザーの「あるある」です。

しかし、これも慣れの問題であり、カポタストを使って弦を押さえるなどの工夫で作業を楽にすることができます。

最近では弦交換を容易にするストリングスルー・ビグスビーを搭載したモデルも登場しています。

欠点④:フルアコ構造でハウリングしやすい?

ボディ内部が空洞になっているフルアコ構造は、アンプの音量を上げたり、強く歪ませたりすると「ブォー」というハウリング(共振)を起こしやすい特性があります。

これが、大音量のロックバンドで使いにくいと言われる一因です。

対策としては、fホールを塞ぐ、アンプとの立ち位置を工夫するといった方法があります。

また、ボディ内部にセンターブロックという木材を入れることでハウリングを抑制したセミアコ構造のモデル(ブロードキャスターなど)を選ぶのも良い解決策です。

欠点⑤:ブリッジが固定されておらずズレやすい?

ヴィンテージスタイルのグレッチでは、ブリッジが弦の張力だけでボディに固定されている「フローティングブリッジ」が採用されています。

そのため、弦交換の際にブリッジが動いてしまい、オクターブチューニングが狂ってしまうことがあります。

激しいピッキングでズレてしまうこともあるため、繊細な扱いが求められます。

対策として、ブリッジの位置に印をつけたり、両面テープで軽く固定したりする方法があります。

近年のモデルでは、ボディに打ち込まれたピンでブリッジを固定する「ピンブリッジ」が採用され、この問題は解消されています。

【対策】近年のモデルは弾きやすさ・扱いやすさが大幅に改善

ここまで紹介した欠点の多くは、実はヴィンテージや古いモデルに顕著なものです。

2016年以降に登場した「プレイヤーズエディション」や「ヴィンテージセレクトエディション」といった現行シリーズでは、これらの問題点に対する改善が随所に見られます。

ボディの薄型化、ロックペグやピンブリッジの採用、ハウリング対策が施された内部構造など、現代の音楽シーンに対応するためのアップデートが加えられており、プレイアビリティは格段に向上しています。

グレッチギターのサウンドとルックス|最大の特徴とは?

グレッチギターを語る上で欠かせないのが、他のどのブランドとも一線を画すサウンドとルックスです。

この二つの強烈な個性が、グレッチのアイデンティティを形成しています。

サウンドの特徴:クリーンは個性的?歪ませると抜けない?

グレッチのサウンドは、よく「チャキチャキ」「ペチペチ」と表現される、高音域に特徴のある個性的なものです。

これはフィルタートロンなどのピックアップと、ホロウボディ構造の組み合わせによって生まれます。

クリーンサウンドは煌びやかで美しいですが、中音域が弱いため、歪ませると音が団子状になり、バンドアンサンブルの中で埋もれて「抜けない」と感じることがあります。

しかし、この独特のサウンドこそがグレッチの魅力であり、イコライザーなどで調整することで、骨太なロックサウンドを作り出すことも可能です。

ピックアップの種類と音の違い(フィルタートロン/ダイナソニック等)

グレッチのサウンドを決定づける重要な要素が、オリジナル設計のピックアップです。

ピックアップ名タイプサウンドの特徴
フィルタートロンハムバッカーグレッチの代表的なサウンド。クリアで煌びやか。
ダイナソニックシングルコイルフィルタートロンより太くパワフル。P-90に近い。
ハイロートロンシングルコイルフィルタートロンの廉価版。より高音域が強調される。

これらのピックアップが、グレッチならではの唯一無二のトーンを生み出しています。

ルックスの特徴:「世界一美しいギター」と称されるデザインの魅力

グレッチの最大の魅力は、やはりその美しいルックスにあります。

「ホワイトファルコン」や「ペンギン」といったモデルの豪華絢爛な装飾、クラシックカーを思わせる金属パーツ、独特のカラーリングなど、細部にまでこだわり抜かれたデザインは芸術品の域に達しています。

サムネイルインレイと呼ばれる指板上のポジションマークや、ビグスビーユニットの造形美も、グレッチならではのデザイン的特徴です。

構造の特徴:ホロウボディが生み出す独特のエアー感

多くのグレッチギターが採用している「ホロウボディ(中が空洞の構造)」は、サウンドに豊かな響きと空気感(エアー感)をもたらします。

この構造が、軽量なボディと温かみのあるアコースティックな鳴りを実現しています。

ソリッドボディのギターにはないこのエアー感が、グレッチサウンドの根幹をなしているのです。

グレッチは初心者には難しい?最初の1本におすすめのモデルは?

「グレッチは初心者には向かない」という意見をよく耳にしますが、必ずしもそうとは限りません。

モデル選びと心構え次第で、最初の1本としてグレッチを選ぶことも十分に可能です。

初心者がグレッチを選ぶ前に知っておきたいこと

初心者がグレッチを選ぶ際に最も大切なのは、「憧れのギタリストと同じ音が簡単に出せるわけではない」と理解しておくことです。

前述の通り、グレッチは扱いにくさも併せ持つ個性的なギターです。

しかし、その個性を理解し、弾きこなそうとギターと向き合う過程は、上達の大きなモチベーションにもなり得ます。

Stray Catsのブライアン・セッツァーに憧れてグレッチを手にするなら、その「じゃじゃ馬」な部分も受け入れる覚悟が必要です。

安いモデルの評判は?ElectromaticとStreamlinerシリーズを解説

グレッチには、比較的手頃な価格で購入できる廉価版シリーズが存在します。

  • Electromatic (エレクトロマチック) シリーズ: 韓国や中国で製造される中価格帯シリーズ。8万円~15万円程度。上位モデルのデザインやサウンドのエッセンスをしっかりと受け継いでおり、コストパフォーマンスが高いと評判です。
  • Streamliner (ストリームライナー) シリーズ: アジアの工場で製造されるエントリーシリーズ。Electromaticよりもさらに安価。モダンな仕様も取り入れられており、幅広いジャンルに対応しやすいのが特徴です。

これらのシリーズは、予算を抑えたい初心者や、気軽にグレッチサウンドを試してみたい方にとって最適な選択肢となります。

初心者にもおすすめできる扱いやすいモデル3選

  1. G2655 Streamliner Center Block Jr.: 小ぶりなセミアコボディで抱えやすく、センターブロック構造によりハウリングにも強いモデルです。初心者でも扱いやすいでしょう。
  2. G5230T Electromatic JET FT: レスポールに近いシェイプのジェットシリーズ。ソリッドギターからの持ち替えもスムーズで、チェンバード構造による軽やかな響きが楽しめます。
  3. G2420T Streamliner Hollow Body: 伝統的なグレッチのフルアコスタイルを手頃な価格で実現したモデル。弾きやすいネック形状など、初心者にも配慮された設計になっています。

グレッチギターの主要モデルとシリーズ一覧【あなたに合う選び方】

グレッチには多種多様なモデルが存在します。

ここではボディ構造別に代表的なモデルを紹介しますので、自分のスタイルに合った一本を見つける参考にしてください。

【ホロウボディ】ナッシュビル(G6120) / ホワイトファルコン(G6136)

  • ナッシュビル (G6120): ブライアン・セッツァーの使用で知られる、グレッチの代名詞的モデル。16インチボディで、オレンジカラーが象徴的です。
  • ホワイトファルコン (G6136): 「世界で最も美しいギター」と称される最上位機種。17インチの大型ボディと豪華な装飾が特徴です。

【ホロウボディ】テネシーローズ / カントリージェントルマン

  • テネシーローズ (G6119): ナッシュビルの廉価版として開発されたモデル。装飾が控えめでシックな見た目が人気。fホールが描かれている「シミュレーテッドfホール」が特徴的です。
  • カントリージェントルマン (G6122): ビートルズのジョージ・ハリスンが愛用したことで有名。薄型のボディで、こちらもシミュレーテッドfホールを採用しています。

【チェンバード】デュオジェット(G6128) / ペンギン

  • デュオジェット (G6128): レスポールのようなシングルカッタウェイのボディ形状を持つモデル。内部はくり抜かれたチェンバード構造で、軽量かつ独特のエアー感あるサウンドです。
  • ペンギン (G6228): デュオジェットをベースに、ホワイトファルコンのような豪華な装飾を施したモデル。その希少性と美しさから高い人気を誇ります。

【センターブロック】ブロードキャスター

セミアコ構造を持つシリーズで、近年のグレッチを代表するモデルの一つです。

フルアコの豊かな響きとソリッドギターのハウリングへの耐性を両立しており、大音量での演奏にも対応しやすいのが特徴。

現代的なプレイスタイルのギタリストから高い評価を得ています。

グレードの違いは?日本製(Professional)とアジア製(廉価版)を比較

グレッチのギターは、主に製造国によってグレードが分かれています。

  • 日本製 (Professional Collectionなど): 高品質なレギュラーライン。30万円以上の高価なモデルが中心ですが、アーティストがステージで使用するクオリティを誇ります。
  • アジア製 (Electromatic / Streamliner): 韓国や中国、インドネシアなどで製造される廉価版。価格は抑えられていますが、グレッチらしいルックスとサウンドは健在です。

予算や求めるクオリティに応じて、どのグレードを選ぶか検討すると良いでしょう。

グレッチギターを愛用する有名なギタリストは誰?

グレッチギターは、その個性的なサウンドとルックスから、時代を象徴する多くのギタリストに愛用されてきました。

海外のレジェンドミュージシャン(ブライアン・セッツァー、ジョージ・ハリスンなど)

グレッチを語る上で欠かせないのが、ロカビリーの神様 ブライアン・セッツァー (Stray Cats) です。

彼の卓越したプレイが、一時は衰退したグレッチの人気を再燃させました。

また、ビートルズのジョージ・ハリスンがカントリージェントルマンを手にテレビに出演したことで、グレッチの名は世界中に知れ渡りました。

他にも、カントリー界の巨匠チェット・アトキンスや、ロックンロールの先駆者エディ・コクランなど、数多くのレジェンドがグレッチを愛用しています。

日本のロックシーンを牽引するミュージシャン(浅井健一、チバユウスケ、横山健など)

日本のロックシーンにおいても、グレッチは多くのカリスマ的ギタリストに選ばれています。

浅井健一 (BLANKEY JET CITY)チバユウスケ (THEE MICHELLE GUN ELEPHANT) は、その鋭いカッティングでグレッチの新たな魅力を引き出しました。

パンクロックのフィールドでは、横山健 (Hi-STANDARD) がシグネチャーモデルを出すなど、グレッチの可能性を広げ続けています。

彼らの存在が、日本のギタリストに大きな影響を与えています。

まとめ:グレッチギターの評判を理解し後悔しない選択を

この記事では、グレッチギターの良い評判・悪い評判から、具体的なモデルの選び方までを詳しく解説してきました。

グレッチは確かに欠点の多いギターかもしれませんが、それを補って余りある魅力と魔力を持ったギターです。

グレッチの購入が向いている人・向いていない人の特徴

  • 向いている人:
  • 見た目のカッコよさを最優先する人
  • 唯一無二のサウンドを求める人
  • ギターの扱いにくさも「味」として楽しめる人
  • 憧れのアーティストと同じギターを持ちたいという情熱がある人
  • 向いていない人:
  • 弾きやすさや利便性を最優先する人
  • あらゆるジャンルに対応できる汎用性を求める人
  • ギターのメンテナンスや調整が苦手な人

憧れだけで買って大丈夫?購入前の最終チェックリスト

最後に、購入してから後悔しないためのチェックリストです。

  • □ その扱いにくさを受け入れる覚悟はありますか?
  • □ ボディの大きさと重さは自分に合っていますか?(試奏推奨)
  • □ 予算内で納得のいくモデルが見つかりましたか?
  • □ 廉価版シリーズも選択肢に入れていますか?
  • □ メンテナンスについて相談できる楽器店はありますか?

これらの点を最終確認し、納得した上で憧れのグレッチを手に入れてください。

その個性と向き合い、弾きこなす喜びは、他のギターでは決して味わえない特別な体験となるでしょう。

  • グレッチはルックスが最高で所有欲を満たすという良い評判がある
  • 一方で弾きづらさや扱いにくさから後悔する声も存在する
  • ボディサイズが大きく、チューニングが狂いやすい点が欠点として挙げられる
  • 弦交換の面倒さやハウリングのしやすさも購入前の注意点である
  • 近年のモデルは弾きやすさや安定性が大幅に改善されている
  • サウンドは個性的で、特にロックとの相性が良いと評価される
  • 廉価版のElectromaticやStreamlinerは初心者にも選択肢となる
  • 代表モデルにはナッシュビルやホワイトファルコン、デュオジェットなどがある
  • グレッチは多くのプロミュージシャンに愛用されている
  • 購入前にはデメリットを理解し、試奏することが後悔を防ぐ鍵となる
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