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Virtues Stellaを徹底レビュー解説!人気の理由と音作り

Virtuesのディストーションペダル「Stella」について、その音質や特徴、評判が気になっていませんか。

多くのギタリストから高い評価を受け、現在では入手困難な状況が続くほどの人気を誇りますが、具体的なサウンドや使い勝手については詳しく知りたいと感じるかもしれません。

この記事では、Virtues Stellaのサウンド特性、スペック、実際のユーザーからの評判や口コミ、効果的なセッティング例まで、あらゆる情報を網羅的に解説します。

この記事を読めば、Stellaがなぜこれほどまでに支持されているのか、その理由と魅力のすべてが明確に理解できるでしょう。

目次

Virtues Stellaとは?今、最も話題のディストーションを総まとめ

結論:RAT系を超えた「超優等生」な万能ディストーション

Virtues Stellaは、東京発のハンドメイドエフェクターブランド「Virtues」が開発したディストーションペダルです。

そのサウンドは、ビンテージのProCo RATを基にしながらも、現代の音楽シーンに合わせて大幅に再構築されています。

RAT特有のミッドレンジの豊かさを継承しつつ、不要なクセや雑味を取り除き、圧倒的な扱いやすさを実現した「超優等生」とも言えるペダルです。

クランチからヘビーなディストーションまで、一つのペダルで幅広くカバーできる高い汎用性が、多くのギタリストから絶大な支持を集めています。

なぜ人気?品薄・抽選販売になる3つの理由を解説

Stellaが品薄になり、抽選販売が行われるほどの人気を博している理由は、主に3つの要素に集約されます。

第一に、その卓越したサウンドです。

ギタリストが求める「おいしい」帯域が見事にチューニングされており、どんなギターやアンプと組み合わせても破綻しないバランスの良さを誇ります。

第二に、所有欲を満たす洗練されたデザインが挙げられます。

美しい化粧箱から、アルマイト加工された軽量なアルミ筐体まで、細部にわたるこだわりが感じられます。

そして第三に、プロギタリストからの高い評価が人気を後押ししています。

YOASOBIのサポートギタリストAssH氏などが使用したことで知名度が向上し、そのサウンドの信頼性が証明されました。

開発の背景:ProCo RATからインスピレーションを得た現代的なサウンド

Stellaの開発は、ProCo Sound社製のRAT、特に初期モデル(Fringe期)のサウンドからインスピレーションを受けて始まりました。

Fringe期のRATが持つウェットで存在感のあるサウンドをイメージし、回路の再設計を進める中で、偶然にも新しいサウンドが発見されたのです。

それは、RATの強烈なミドルを感じさせながらも、より自然で低域のぼわつきやファジーな要素が少ない、現代的で扱いやすいディストーションサウンドでした。

結果として、Stellaは単なるRATのクローンではなく、独自のキャラクターを持つ確立されたペダルとして完成しました。

Virtues Stellaのサウンドを徹底レビュー【音源・動画で聴く】

音質の特徴は?きめ細かくバイト感のある極上サウンド

Stellaのサウンドは、一言で表すと「きめ細かく、洗練されている」という表現がぴったりです。

歪みの粒子が非常に細かくスムーズでありながら、弦をピッキングした際の「ギャリッ」とした心地よいバイト感(食いつき)もしっかりと存在します。

コードを鳴らした時も各弦の音が潰れず、キラキラとした質感が損なわれません。

カラッと乾いた太さのあるミドルを中心に、それを包み込むような心地よい高音域と低音域が絶妙なバランスで成り立っており、多くのギタリストが「この音が嫌いな人はいない」と評価するほどの普遍的な魅力を備えています。

ゲインの可変域はどれくらい?クランチからハイゲインまでをカバー

ゲイン(Gain)つまみの可変域は非常に広く、サウンドメイクの自由度が高いのが特徴です。

9時~10時あたりまでは、ピッキングニュアンスを活かせる表情豊かなクランチサウンドが得られます。

ビンテージRATが「ローゲインがおいしい」と評されるように、Stellaもまたゲインを絞った状態でのサウンドが秀逸です。

つまみを12時前後まで上げていくとディストーション感が増し、右に回し切るとジューシーな倍音を伴ったヘビーなディストーションサウンドへと変化します。

どのゲイン設定でも音が破綻することなく、音楽的なサウンドを維持してくれる点もStellaの優れたポイントです。

秀逸な2バンドEQ:TrebleとBassの効き方と音作りのポイント

Stellaには、高音域を調整するTrebleと低音域を調整するBassの2バンドEQが搭載されており、これが非常に優秀です。

Bassはアクティブ回路、Trebleはパッシブ回路というハイブリッド構成で、どのポジションでも音が破綻せず、目的のサウンドまでスムーズにたどり着けます。

特にBassコントロールは秀逸で、上げすぎても低域が飽和して音が抜けなくなることがありません。

あくまでサウンドの土台を整えながら、ボトム感をしっかりと底上げしてくれます。

Trebleコントロールは全体の明瞭さや倍音感を調整する役割を担い、使用するギターやアンプに合わせて微調整することで、理想的なサウンドを簡単に作り出すことが可能です。

ギターボリュームへの追従性は?絞った時の美しいクリーンサウンド

ギター本体のボリュームノブへの追従性も非常にナチュラルで、手元でのサウンドコントロールが容易です。

ボリュームを絞っていくと、音の芯やキラキラ感を失うことなく、スムーズにゲインが落ちていきます。

完全にクリーンになる一歩手前の、鈴鳴り感のある美しいクランチサウンドは特筆すべきものがあります。

この特性により、ペダルを踏みっぱなしにした状態でも、演奏中に手元の操作だけでクリーンからドライブサウンドまでを自在に行き来することができ、表現の幅が大きく広がります。

【比較】元になったRATとの違いはどこ?ファズっぽくならない?

StellaはRATにインスピレーションを得ていますが、サウンドキャラクターは大きく異なります。

最大の違いは、ゲインを上げた際の質感です。

従来のRATはゲインを最大に近づけると、音が毛羽立ちファズのような荒々しいサウンドになる傾向があります。

しかし、Stellaはゲインを最大にしても歪みのきめ細かさが保たれ、ファズのような飽和感はほとんどありません。

あくまでも現代的なディストーションサウンドの範疇に収まっており、より扱いやすくチューニングされています。

RATの持つ独特のクセや雑味を丁寧に取り除き、より洗練させたサウンドがStellaの特徴と言えるでしょう。

Virtues Stellaのスペックと特徴を一覧で解説

コントロールと各つまみの役割

Stellaのコントロールは4つのつまみで構成されており、直感的な音作りが可能です。

つまみ役割
Volume(左上)ペダル全体の音量を調整します。可変幅が広く、環境に合わせた最適な音量設定が可能です。
Gain(右上)歪みの量を調整します。クランチからハイゲインまで幅広いサウンドをカバーします。
Treble(左下)高音域を調整するパッシブEQです。音の明瞭さやバイト感をコントロールします。
Bass(右下)低音域を調整するアクティブEQです。サウンドの土台や迫力をコントロールします。

デザインと外観:所有欲を満たす美しいアルミ筐体

Stellaは、そのサウンドだけでなく外観のデザイン性の高さも魅力の一つです。

高級感のある化粧箱を開けると、深いブルーのアルマイト加工が施された美しい筐体が姿を現します。

筐体は軽量なアルミ素材で作られており、ボードに組み込んだ際の重量負担も軽減されます。

シンプルながらも洗練された筆記体のロゴとのコントラストが美しく、まさに「所有する喜び」を感じさせてくれるデザインに仕上がっています。

仕様一覧(サイズ、電源、端子など)

Virtues Stellaの基本的な仕様は以下の通りです。

項目詳細
外寸61 × 112 × 46 (mm)
電源DC9V センターマイナス or 006P 9V電池
接続端子INPUT, OUTPUT, DC Jack(2.1mm/9VDC)
バイパス方式トゥルーバイパス
付属品取扱説明書、保証書

便利な独自機能:電池残量でLEDの色が変わるシステム

Stellaには、ユーザーにとって非常に便利な独自機能が搭載されています。

エフェクトON時に点灯するLEDインジケータは、通常は筐体の色に合わせたブルーですが、電池の電圧が下がってくると赤色に変化します。

これにより、パワーサプライではなく電池で駆動させている場合でも、交換時期が一目でわかるようになっています。

ライブ本番中に突然電池が切れてしまうといったトラブルを防ぐことができる、細やかな配慮が光る機能です。

Virtues Stellaの良い評判と気になる口コミを調査

【高評価】プロ・アマチュアギタリストの良い口コミまとめ

Stellaは、多くのユーザーから極めて高い評価を得ています。

「RAT系の良さを持ちつつ、現代的に洗練されていて非常に使いやすい」という声が最も多く聞かれます。

また、「どんなギターやアンプに繋いでも良い音が出る」「EQの効きが素晴らしく、音作りに迷わない」「ボリュームを絞った時の音が最高に気持ちいい」といった、サウンドのバランスと汎用性を称賛する意見も多数見られます。

「ペダルライクな音だが嫌味がなく、ギターやアンプの個性を殺さない」という点も、多くのギタリストにとって魅力的に映っているようです。

【気になる点】購入前に知っておきたい注意点やデメリットは?

一方で、いくつかの注意点も存在します。

Stellaは非常に洗練されたモダンなサウンドであるため、ビンテージRATが持つような荒々しさや暴れるようなサウンドを求めるギタリストには、少し物足りなく感じられる可能性があります。

よりマニアックでビンテージ志向のサウンドを求める場合は、兄弟機である「Signe」の方が適しているかもしれません。

また、最大のデメリットは、その人気ゆえの入手困難さです。

新品は常に品薄状態で、公式の抽選販売に当選するか、中古市場で探す必要がありますが、中古品は定価を上回るプレミア価格で取引されていることが多いのが現状です。

実践的な使い方とおすすめセッティング例

まずはここから!基本のおすすめセッティングを紹介

Stellaの音作りで迷ったら、まずは全てのつまみを12時の方向に設定することから始めるのがおすすめです。

この「オール12時」の状態でも非常にバランスの取れた素晴らしいディストーションサウンドが得られます。

そこから、使用するギターやアンプの特性に合わせてTrebleとBassを微調整していくのが最も簡単な音作りの方法です。

また、上級者向けのセッティングとして、一度TrebleとBassを最大にした状態から、不要な帯域をカットしていくという作り方もあります。

これにより、非常にワイドレンジで迫力のあるサウンドを目指すことができます。

他のエフェクターとの相性は?おすすめの組み合わせ(ブースター・ディレイ)

Stellaは他のエフェクターとの相性も抜群です。

特に後段にディレイを接続した組み合わせは非常に美しく、ギターのボリュームを絞ってアルペジオを弾くだけで、星空のような煌びやかなサウンドスケープを描き出せます。

また、前段にブースターを接続するのも効果的です。

同じVirtues製のオーバードライブ「Monica」をブースターとして使用すると、サウンドの重心が下がり、より太く艶やかなリードサウンドが得られます。

定番のBOSS SD-1など、TS系のオーバードライブとも良い相性を見せてくれるでしょう。

どんなギターやアンプに合う?機材との相性も解説

Stellaの大きな利点の一つは、特定の機材を選ばない高い汎用性です。

シングルコイルのギターと組み合わせればエッジの効いたクリスピーなサウンドに、ハムバッカーのギターと組み合わせればパワフルで厚みのあるサウンドになります。

アンプに関しても同様で、マーシャル系、フェンダー系はもちろん、スタジオ定番のJC-120(ジャズコーラス)に繋いでも、ペダル単体で完成された質の高いドライブサウンドを作り出すことが可能です。

アンプやギターの特性を活かしつつ、Stellaならではのサウンドを付加してくれるため、どんな環境でも安定したパフォーマンスを発揮します。

Virtues Stellaの価格と入手方法

定価はいくら?

Virtues Stellaのメーカー希望小売価格は、30,800円(税込)です。

そのサウンドクオリティや、ハンドメイドで丁寧に作られていることを考慮すると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。

現在の入手方法:抽選販売や取扱店舗の情報まとめ

前述の通り、Stellaは非常に人気が高く、通常の店頭販売やオンラインストアでは常時在庫がある状況ではありません。

主な入手方法は、Virtuesの公式サイトや一部の取扱店(PEDAL SHOP CULTなど)で不定期に行われる抽選販売に応募することです。

抽選の告知は各ストアのSNSなどで発表されるため、購入を希望する場合はこまめに情報をチェックする必要があります。

中古市場での価格と購入時の注意点

中古楽器市場でもStellaは取引されていますが、その多くが定価を上回るプレミア価格となっているのが現状です。

Amazonやフリマサイトでは8万円前後で取引されるケースも見られます。

中古品を購入する際は、価格の妥当性を慎重に判断するとともに、商品の状態や動作に問題がないか、信頼できる出品者から購入するように注意が必要です。

Virtues Stellaに関するよくある質問(FAQ)

兄弟機「Signe」との違いは何ですか?

Stellaには、CULT限定で販売されている兄弟機「Signe」が存在します。

両者の主な違いはサウンドの方向性です。

Stellaが現代的で扱いやすいモダンなサウンドを目指しているのに対し、SigneはよりビンテージRATのニュアンスを色濃く残した、マニアックな仕様となっています。

ミドルとベースに独特のアクや存在感があり、より個性的なサウンドを求めるプレイヤー向けのモデルと言えます。

推奨される電源アダプターはありますか?

公式サイトでは「安定してDC9Vを出力できるパワーサプライ、電源アダプター」での駆動が可能と記載されています。

特定の推奨モデルは明記されていませんが、ユーザーの口コミや楽器店員の推奨としては、定番であるBOSSの「PSA-100S」などが挙げられます。

ノイズが少なく安定した電源を供給できる、信頼性の高いアダプターを選ぶのが良いでしょう。

バッキング(コード弾き)でも使えますか?リード向きですか?

Stellaはバッキングとリードのどちらにも使える、非常に汎用性の高いペダルです。

ゲインを抑えめに設定すれば、コードの分離感が良いキレのあるバッキングサウンドが作れます。

一方で、ゲインを上げたりブースターと組み合わせたりすることで、サステイン豊かで表現力のあるリードサウンドも得意とします。

一台で様々な役割をこなせるため、エフェクターボードをシンプルにまとめたいギタリストにとっても最適な選択肢となるでしょう。

まとめ:Virtues Stella レビュー解説

  • Virtues StellaはRATを基に現代的に再設計された万能ディストーションである
  • きめ細かくバイト感のあるサウンドで、ギタリストなら誰もが好む音質を持つ
  • ゲインの可変域が広く、クランチからハイゲインまで一台でカバー可能
  • Bass(アクティブ)とTreble(パッシブ)のEQが秀逸で音作りが容易である
  • ギターボリュームへの追従性が高く、手元での多彩な表現を可能にする
  • ゲインを上げてもファズのようにならず、あくまで洗練された歪みを維持する
  • 所有欲を満たす美しいデザインと、電池残量を知らせるLED機能が特徴
  • サウンド、デザイン、汎用性の高さから絶大な人気を誇り、入手困難な状況が続く
  • 定価は30,800円(税込)で、主な入手方法は不定期の抽選販売である
  • 他のエフェクターとの相性も良く、アンプやギターを選ばない高い汎用性を誇る
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