憧れのFenderブランドを手に入れたいけれど、実際の使い心地や音質はどうなのか気になっていませんか。
特にギターを始めたばかりの方や、ステップアップを目指す方にとって、楽器選びは絶対に失敗したくない重要なイベントです。
Fender CC-60SCE Concertは、伝統的なデザインと現代的な機能性を融合させた、非常にコストパフォーマンスの高いエレクトリック・アコースティックギターです。
この記事では、実際の演奏感や音質の特徴、そして類似モデルとの決定的な違いについて詳しく解説します。
自分にぴったりの一本を見つけるための判断材料として、ぜひ最後までお役立てください。
Fender CC-60SCE Concertとは?特徴と魅力を実機レビュー
Fender CC-60SCE Concertは、Fenderのアコースティックラインナップの中でも特に人気が高い「Classic Designシリーズ」の中核モデルです。
初心者から中級者をターゲットにしつつ、ライブやレコーディングでも即戦力となる機能を備えています。
ここでは、その具体的な特徴と魅力を深掘りしていきます。
CC-60SCEの主な特徴:単板スプルーストップとカッタウェイ仕様
このギター最大の特徴は、ボディの表面(トップ材)に「単板のスプルース」を採用していることです。
安価なギターでは合板が使われることが多いですが、単板を使用することで、弦の振動がボディ全体に豊かに伝わります。
これにより、弾けば弾くほど木材が馴染み、音が育っていく楽しみを味わえます。
また、ボディの一部がえぐれたような形状をしている「カッタウェイ仕様」である点も見逃せません。
この形状のおかげで、ハイポジション(ボディに近い高い音のフレット)まで指がスムーズに届きます。
ソロギターやメロディ弾きに挑戦したい方にとって、非常に大きなメリットとなる構造です。
音質の傾向:コンサートボディ特有の煌びやかさとレスポンス
CC-60SCEのサウンドは、粒立ちが良く、明瞭で煌びやかなトーンが特徴です。
これは「コンサート」と呼ばれる、やや小ぶりでくびれの深いボディ形状によるものです。
大きなドレッドノートサイズのように「ドーン」と響く重低音はありませんが、その分、低音が暴れすぎず、中高音域が綺麗に前に出ます。
指で爪弾くアルペジオや、軽快なコードストロークにおいて、一音一音がはっきりと聞き取れる繊細さを持っています。
歌声を邪魔しないバランスの良いサウンドは、弾き語りにも最適です。
エレアコ機能:Fishman製プリアンプとチューナーの実力
アンプやスピーカーに繋いで音を出せる「エレアコ」としての心臓部には、信頼性の高いFishman製のプリアンプシステムが搭載されています。
側面にあるコントロールパネルで、ボリュームだけでなく、BASS(低音)とTREBLE(高音)の調整が手元で可能です。
さらに便利なのが、チューナー機能が内蔵されている点です。
別途クリップチューナーを用意しなくても、ボタン一つでいつでも正確なチューニングを確認できます。
暗いステージや部屋でも視認性が高いディスプレイが付いているため、練習の効率も格段に上がります。
初心者や女性に最適な「Easy-To-Play」ネックの握りやすさ
多くの初心者がギターに挫折する原因の一つが「弦を押さえる指の痛み」や「ネックの握りにくさ」です。
Fenderはこの問題を解決するために「Easy-To-Play」ネック形状を採用しています。
具体的には、指板のエッジ(角)部分に丸みを持たせる「ロールオフ加工」が施されています。
これにより、握り込んだ時のゴツゴツ感がなくなり、手に吸い付くようなフィット感が得られます。
また、ネック自体の厚みも適度に薄く設計されているため、手の小さい女性や子供でもコードを押さえやすい仕様となっています。
CC-60SCEのスペック詳細と基本仕様一覧
楽器を選ぶ際には、詳細なスペックを理解しておくことが重要です。
ここでは、CC-60SCEの具体的な仕様を表や数値を交えて解説します。
ボディサイズと材質:取り回しの良いコンサートサイズ
| 項目 | 仕様 |
| ボディシェイプ | コンサート・カッタウェイ |
| トップ材 | ソリッド・スプルース(単板) |
| サイド・バック材 | マホガニー |
| ボディ仕上げ | グロス(艶あり) |
コンサートサイズは、一般的なドレッドノートサイズよりも一回り小さく、厚みも若干薄い設計です。
ソファに座ってリラックスして弾く際にも邪魔にならず、小柄な方でも抱え込んだ時に右肩が上がりすぎないため、長時間の演奏でも疲れにくいという利点があります。
サイドとバックにはマホガニー材が使用されており、これがスプルーストップの明るい音色に温かみと深みを加えています。
ネック・指板スペック:ナット幅43mmとスケール長
| 項目 | 仕様 |
| ネック材 | マホガニー |
| 指板材 | ウォルナット |
| ナット幅 | 43mm |
| スケール長 | 25.3インチ (643mm) |
| フレット数 | 20 |
ナット幅43mmはアコースティックギターとして標準的なサイズですが、前述の「Easy-To-Play」シェイプの効果で、数値以上に細身に感じられます。
指板にはウォルナットが採用されており、硬質でレスポンスの良い木材です。
スケール長も標準的で、弦の張り(テンション感)はきつすぎず緩すぎない、適度な弾き心地を提供してくれます。
カラーバリエーションと外観の仕上げ(ナチュラル・ブラック他)
基本カラーとして以下のバリエーションが展開されています。
- Natural(ナチュラル): 木目を活かした定番カラー。飽きが来ず、経年変化を楽しめます。
- Black(ブラック): クールでロックな印象を与えるカラー。ステージ映えします。
- 3-Color Sunburst(サンバースト): 伝統的なグラデーションカラーで、渋い雰囲気を醸し出します。
いずれもグロス(艶あり)仕上げとなっており、高級感があります。
ピックガードは黒やべっ甲柄などが採用されており、ボディカラーによって全体の印象が大きく異なります。
付属品の内容:ソフトケースや初期弦について
新品で購入する場合、基本的には持ち運び用のソフトケース(ギグバッグ)が付属していることが一般的です。
ただし、販売店や並行輸入品によってはケースが別売りとなる場合もあるため、購入前に必ずセット内容を確認しましょう。
初期出荷時に張られている弦は、Fender純正のコーティング弦(Fender Dura-Tone 80/20 Bronze)である場合が多いです。
コーティング弦は錆びにくく長持ちするため、購入後しばらくは弦交換なしで良い音が楽しめます。
Fender CC-60SCEの音質評価・サウンドデモ解説
スペック上の特徴がわかったところで、実際の音質はどうなのか、シチュエーション別に評価します。
生音の評価:ドレッドノートと比較した音量とバランス
生音に関しては、ボディサイズなりの「まとまりの良さ」が際立ちます。
ドレッドノートサイズと比較すると、音量や低音の押し出し感は劣りますが、決して音が小さいわけではありません。
単板トップのおかげで、しっかりとピッキングすれば部屋全体に響く十分な音量が出ます。
音がこもらずにスッと抜けてくるため、自身の演奏のニュアンスを確認しやすく、練習用としても非常に優秀です。
コードを鳴らした際に、6本の弦の音が団子にならず分離して聞こえるため、お洒落なコードボイシングを使う楽曲にもマッチします。
アンプを通した音:ライブや配信で使える音質か?
アンプを通したラインサウンドは、非常にクリアでノイズが少ないのが特徴です。
Fishmanのピックアップシステムは癖が少なく、ギター本来の鳴りを素直に増幅してくれます。
ライブハウスでの演奏はもちろん、オーディオインターフェースに繋いでYouTubeやSNSでのライブ配信を行う際にも、高音質なサウンドを届けられます。
マイクを立てて録音する環境がなくても、ケーブル一本でプロ並みのクリアな音で録音できるのは、エレアコならではの強みです。
Fishman Presysピックアップの操作性とトーン調整
搭載されているFishmanのプリアンプは操作が非常にシンプルです。
BASS(低音)とTREBLE(高音)の2バンドEQですが、効きが良く、音作りの幅は十分にあります。
例えば、ストローク中心の曲ではBASSを少し上げて迫力を出し、指弾きの曲ではTREBLEを上げてきらびやかさを強調するといった使い方が可能です。
また、フェイズスイッチ(位相切り替え)が付いているモデルもあり、ライブ中のハウリング(フィードバック)対策として役立ちます。
CC-60SCEと他モデルの違いを徹底比較
Fenderには似たような型番のモデルがいくつか存在します。
購入時に迷わないよう、代表的なモデルとの違いを明確にします。
CC-60S(ノンカッタウェイ)との違い:エレアコ機能の有無
「CC-60S」は、CC-60SCEのベースとなっている純粋なアコースティックギターです。
主な違いは以下の2点です。
- カッタウェイがない: ボディが左右対称のひょうたん型です。
- ピックアップがない: アンプに繋げません。
アンプに繋ぐ予定がなく、ハイポジションでの演奏もしない、そして予算をより抑えたいという場合は、CC-60Sの方が安価で購入できます。
しかし、将来的にライブや録音をする可能性があるなら、最初からSCEを選んでおく方が後悔しません。
CD-60SCE(ドレッドノート)との違い:サイズ感と低音の迫力
「CD-60SCE」は、CC-60SCEの兄弟機種で、ボディシェイプが「ドレッドノート」になっています。
機能や木材のグレードは同じですが、ボディサイズが大きい分、CD-60SCEの方が音量が大きく、低音が豊かに響きます。
- CC-60SCE: 繊細、抱えやすい、指弾き向き。
- CD-60SCE: パワフル、音量重視、ストローク向き。
弾き語りで声量がある方や、路上ライブなどで生音の大きさを求める方はCD-60SCE、家で弾くことや弾きやすさを重視する方はCC-60SCEがおすすめです。
YAMAHA FSシリーズなど同価格帯ライバル機との比較
同価格帯の強力なライバルとして、YAMAHAのFSシリーズ(FS820、FS830など)が挙げられます。
YAMAHAのFSシリーズもコンサートサイズに近い小ぶりなボディで人気ですが、FS800番台は基本的にピックアップ非搭載の純アコースティックギターです(エレアコモデルはFSXシリーズとして別ライン)。
- YAMAHA: 作りの精度が非常に高く、堅牢。生音のバランスが良い。
- Fender: ネックの握りやすさ(スリムさ)が際立つ。同価格帯でエレアコ機能が充実している。
「絶対にエレアコが必要で、かつネックが細い方が良い」という場合は、Fender CC-60SCEに軍配が上がります。
Fender CC-60SCEの良い評判・口コミ(メリット)
実際に使用しているユーザーからは、どのような点が評価されているのでしょうか。
肯定的な意見をまとめました。
ハイポジションが弾きやすいカッタウェイ形状の評価
多くのユーザーが、カッタウェイによる演奏性の高さを評価しています。
通常のアコースティックギターでは弾くのが難しい14フレット以降のフレーズも、ストレスなく指が届きます。
エレキギターのような感覚でリードプレイを楽しめるため、プレイの幅が広がったという声が多いです。
抱えやすさとネックの薄さが初心者・手の小さい人に好評
「とにかく弾きやすい」という口コミが非常に多く見られます。
特に、他のアコギでFコードが押さえられずに挫折しかけていた人が、このギターに変えて弾けるようになったという事例もあります。
ボディが薄めで抱えやすいため、リビングのソファでテレビを見ながらポロポロと弾く「爪弾き用ギター」として重宝しているユーザーも多いです。
2万円〜4万円台で買えるFenderブランドの高コスパ
Fenderという世界的なトップブランドのギターが、手頃な価格で手に入るという満足感も大きいです。
ヘッドに輝くFenderロゴは所有欲を満たしてくれます。
また、この価格帯で単板トップかつ実用的なプリアンプシステムを搭載しているコストパフォーマンスの高さは、多くのレビューで絶賛されています。
購入前に知っておきたい注意点・デメリット
メリットばかりではなく、購入前に知っておくべき注意点についても触れておきます。
生音の迫力不足?大音量を求める人が気をつける点
コンサートサイズの宿命として、ドレッドノートサイズのような腹に響くような重低音や、圧倒的な音圧感は期待できません。
生音だけで大人数の前で演奏する場合や、パワフルなストロークでガンガン弾きたいスタイルの人には、少し物足りなく感じる可能性があります。
音量よりも音質や弾きやすさを優先するモデルであると割り切る必要があります。
電池交換やエレアコ部分のメンテナンスについて
エレアコとして使用する場合、プリアンプを動かすための9V電池が必要です。
シールドケーブルをジャックに挿しっぱなしにすると電池が消耗してしまうため、弾き終わったら必ずケーブルを抜く習慣をつける必要があります。
また、長期間弾かない場合は液漏れ防止のために電池を抜いておくなどの管理が求められます。
通販購入時の梱包やセットアップの確認事項
ネット通販で購入する場合、届いた直後の状態確認が大切です。
稀にネックの状態が変化していたり、弦高が高すぎたりする場合があります。
多くのショップでは出荷前に調整を行っていますが、万が一弾きにくいと感じた場合は、楽器店に持ち込んで調整(セットアップ)してもらうことをおすすめします。
また、トラスロッド(ネック調整用の棒)が機能するかどうかも、可能であれば確認したいポイントです。
Fender CC-60SCE Concertはどんな人におすすめ?
これまでの特徴を踏まえると、Fender CC-60SCE Concertは以下のような方に強くおすすめできます。
初めてのアコギを探している初心者・女性・子供
「Easy-To-Play」ネックと小ぶりなボディは、ギターを始める際のハードルを極限まで下げてくれます。
指が痛くなりにくく、体にフィットするため、練習を継続しやすくなります。
最初の1本として、挫折のリスクを減らしてくれる頼もしいパートナーになります。
ライブ配信や宅録(DTM)をすぐに始めたい人
買ってすぐにライン出力ができるため、オーディオインターフェースさえあれば、その日から高音質な配信や録音が可能です。
マイク録音のような部屋鳴りや環境ノイズを気にする必要がないため、宅録環境を構築したい方にとって最適な選択肢です。
エレキギターからの持ち替えで違和感なく弾きたい人
普段はエレキギターを弾いているけれど、アコギも一本持っておきたいというギタリストにも適しています。
ネックのグリップ感がFenderのエレキギターに近いため、持ち替えた際の違和感が最小限に抑えられます。
カッタウェイがあるため、ハイポジションでのソロプレイもエレキ同様の感覚で行えます。
CC-60SCEの価格相場と最安値で購入する方法
最後に、賢く購入するための価格情報について解説します。
新品の実勢価格と中古市場の相場
現在の新品市場における実勢価格は、およそ3万円台後半から4万円台前半で推移しています。
円安や原材料費の高騰により価格は変動する可能性があるため、最新の情報をチェックしてください。
中古市場では2万円台で見かけることもありますが、フレットの減りや電装系のトラブルリスクを考えると、初心者は保証のある新品を購入する方が無難です。
Amazon・楽天・サウンドハウスの価格比較
- Amazon: プライム会員なら配送が早く、タイムセールなどで安くなる場合があります。ポイント還元率は商品によります。
- 楽天市場: 楽天スーパーセールやお買い物マラソンのタイミングで購入すると、ポイント還元で実質価格がかなり安くなることがあります。多くの楽器店が出店しています。
- サウンドハウス: 音楽機材専門の通販サイトで、基本価格が最安値圏であることが多いです。独自のポイントシステムもあります。
それぞれのサイトでポイント倍率や送料を確認し、トータルで最もお得になるショップを選びましょう。
安心して購入できるショップの選び方
通販で購入する際は、名前の知れた大手楽器店(イケベ楽器、イシバシ楽器、島村楽器など)が運営しているショップを選ぶのが安心です。
これらのショップは出荷前の検品体制がしっかりしており、万が一の初期不良の際も対応がスムーズです。
また、実店舗があるショップであれば、困ったときに持ち込み修理の相談もしやすいというメリットがあります。
まとめ:Fender CC-60SCE Concert レビュー解説
- Fender CC-60SCE Concertは、単板スプルーストップとカッタウェイ仕様を備えた高コスパモデル
- コンサートサイズのボディは抱えやすく、煌びやかで粒立ちの良いサウンドが特徴
- Fishman製のプリアンプとチューナーを内蔵し、ライブや配信で即戦力となる
- 「Easy-To-Play」ネックは端が丸められており、初心者や手の小さい人でも握りやすい
- 生音の音量はドレッドノートに劣るが、家での練習や繊細な表現には適している
- 兄弟機のCC-60S(エレアコなし)やCD-60SCE(大型ボディ)とは用途で使い分けるべき
- YAMAHAなどの競合と比較しても、ネックの弾きやすさとエレアコ機能で優位性がある
- 女性、子供、エレキからの持ち替えユーザーに特におすすめできる
- 9V電池が必要な点や、大音量を求めるスタイルには不向きな点に注意する
- 購入時は大手楽器店の運営する通販サイトを利用すると、検品や保証面で安心できる

