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Fender Hello Kitty Fuzz Pedal レビュー解説!見た目と実力のギャップが凄い

Fenderとハローキティのコラボレーションによって生まれた「Fender x Hello Kitty Fuzz Pedal」について、その音質や特徴、評判が気になる方も多いのではないでしょうか。

このペダルは、その可愛らしい見た目から想像もつかないような、荒々しいファズサウンドを放つことで大きな話題となりました。

この記事では、Fender x Hello Kitty Fuzz Pedalの実際のサウンドレビューから、スペック、多くの人が疑問に思う「Hammertone Fuzz」との関係性、そして現在の価格や入手方法に至るまで、あらゆる情報を網羅的に解説します。

購入を検討している方はもちろん、このユニークなペダルの正体を知りたい方も、ぜひ最後までご覧ください。

目次

Fender x Hello Kitty Fuzz Pedalレビュー総まとめ:見た目に騙されるな!その実力とは?

見た目はキュート、サウンドは獰猛(どうもう)!本製品のキャラクターを30秒で解説

Fender x Hello Kitty Fuzz Pedalの最大の特徴は、その見た目とサウンドの強烈なギャップにあります。

ピンクやブラック、ホワイトの筐体にハローキティが描かれたデザインは非常にキュートですが、ひとたび音を出せば、ゲート感が強くブチブチと暴れる獰猛なファズサウンドが飛び出します。

この「シュール」とも言える組み合わせが、本製品の唯一無二のキャラクターを形成しており、多くのギタリストの心を掴みました。

結論:どんな人におすすめ?音質だけを求めるなら他の選択肢も

結論から言うと、このペダルは「デザイン性を重視する人」「コレクターズアイテムとして所有したい人」「ステージで個性を発揮したい人」に特におすすめです。

サウンド自体もユニークで魅力的ですが、もし純粋にコストパフォーマンスや機能性を求めるのであれば、後述するFender Hammertone Fuzzなど、他の選択肢も視野に入れると良いでしょう。

コレクションとしての価値と、唯一無二のデザインに魅力を感じるかどうかが、購入の大きな判断基準となります。

Fender Hammertone Fuzzとの関係性は?購入前に知っておくべき「中身」の事実

購入を検討する上で最も重要な点は、このペダルの中身がFenderの「Hammertone Fuzz」とほぼ同じであるという事実です。

内部のプリント基板(PCB)は共通のものが使われており、Hello Kitty FuzzはHammertone Fuzzからオクターブ回路に関する部品を取り除いたバージョンと言えます。

つまり、基本的なファズサウンドは同一でありながら、価格はHello Kitty Fuzzの方が高価に設定されています。

この点を理解した上で、デザインや希少性に価値を見出すかが選択の鍵となります。

気になるサウンドを徹底レビュー!どんな音が出るの?

基本の音質は?ブチブチと暴れるヴィンテージ系ファズサウンド

Fender x Hello Kitty Fuzz Pedalの基本的な音質は、オペアンプをベースとした回路から生み出される、ヴィンテージ感あふれるファズサウンドです。

特に、音が途切れ際にブチブチ、ブリブリと鳴るゲート感の強さが特徴的で、60年代から70年代のガレージロックを彷彿とさせます。

可愛らしい見た目からは想像できないほど、荒々しく自己主張の強いサウンドキャラクターを持っています。

Fuzzノブの可変域はどれくらい?クランチから強烈な歪みまでカバー

Fuzzノブの可変域は非常に広く、サウンドメイクの幅広さも魅力の一つです。

ノブを最小近くまで絞ると、エッジの効いたオーバードライブやクランチのようなサウンドが得られます。

そこからノブを上げていくにつれて歪みとサステインが増していき、最大にすると飽和感の強い、強烈なファズトーンへと変化します。

この一台で、比較的マイルドな歪みから破壊的なファズサウンドまでをカバーできる柔軟性を持っています。

ギターのボリュームを絞るとどうなる?追従性とクリーンサウンドをチェック

ギター本体のボリュームノブへの追従性も良好です。

Fuzz Faceのような劇的な変化ではありませんが、ボリュームを絞ることで、歪みの量をコントロールし、ガラスのようなクリーンに近いサウンドから、少し毛羽立ったクランチサウンドまで手元で調整できます。

ピッキングのニュアンスも比較的よく反映されるため、表情豊かな演奏が可能です。

ベースで使った時の音は?シンセベース風サウンドも可能かレビュー

このペダルはベースギターとの相性も非常に良好です。

多くのファズペダルがベースに使用すると低音域が失われがちですが、Hello Kitty Fuzzはしっかりとローエンドを保持します。

トーンを絞り、ファズを強めに設定すると、Museの楽曲「Stockholm Syndrome」で聴けるような、シンセベースのような太く攻撃的なサウンドを作り出すことも可能です。

ただし、周波数特性がかなり圧縮されるため、バンドアンサンブルの中で音を際立たせるには、クリーンミックスなどの工夫が必要になる場合もあります。

Big MuffやFuzz Faceとはどう違う?サウンドキャラクターを比較

代表的なファズペダルであるBig MuffやFuzz Faceと比較すると、そのキャラクターの違いは明確です。

オペアンプベースという点では一部のBig Muffと共通しますが、サウンドは壁のように分厚いというより、もっとザラザラとしてゲート感が強い印象です。

また、トランジスタベースのFuzz Faceのようにインピーダンスに敏感ではないため、エフェクターチェーンのどこに置いても比較的に安定したサウンドが得られるというメリットがあります。

Fender x Hello Kitty Fuzz Pedalのスペックと特徴一覧

コントロール部の機能解説:VOLUME・TONE・FUZZで何が変わる?

コントロールは非常にシンプルで、直感的な音作りが可能です。

ノブ機能
VOLUMEペダル全体の音量を調整します。
TONE音色の明るさを調整します。時計回りに回すと高音域が強調され、反時計回りに回すとダークでこもったサウンドになります。
FUZZ歪みの量を調整します。最小ではクランチ、最大では強烈なファズサウンドになります。入力ゲインのように機能し、ゼロにすると音が出なくなることがあります。

内部トリムポットの役割とは?高音域を調整できる隠し機能

このペダルには、ユーザーがアクセスできる隠し機能として、内部にトリムポットが搭載されています。

裏蓋を開けることでアクセスでき、これを調整することで超高音域の量をコントロールすることが可能です。

特にシングルコイルピックアップや高音域が強いアンプを使用する際に、耳に痛い成分を抑え、より滑らかなトーンに調整するのに役立ちます。

カラーバリエーションは?ピンク・ブラック・ホワイトの3色展開

Fender x Hello Kitty Fuzz Pedalは、複数のカラーバリエーションで展開されました。

最初に登場したのが鮮やかなピンクで、その後、シックなブラックと、Fender Flagship Tokyoなど一部店舗限定のホワイトが追加されています。

どのカラーも人気が高く、コレクションとしての価値を高めています。

トップマウント端子や筐体など、ペダルボードへの組み込みやすさ

実用面での配慮もされており、ペダルボードへの組み込みやすさも特徴の一つです。

インプット/アウトプットジャックが筐体の上部にある「トップマウント方式」を採用しているため、ペダル同士を隙間なく配置でき、スペースを有効活用できます。

また、筐体は頑丈なアルミ製で、過酷なライブやツアーでの使用にも耐えうる堅牢性を備えています。

スペック詳細(電源、インピーダンス、サイズ、重量など)

主なスペックは以下の通りです。

項目詳細
電源9V電池 または 9VDCセンターマイナスACアダプター(別売)
消費電流80mA
入力インピーダンス500k ohm
出力インピーダンス5k ohm (max)
筐体素材アルミニウム
サイズ112mm (H) x 62mm (D) x 56mm (W)
重量0.25 kg

実際の評判・口コミはどう?良い点と気になる点を集めてみた

【良い評判】意外と万能でサウンドメイクの幅が広いとの声

多くのユーザーから挙がっているのが、見た目からは想像できないサウンドの幅広さです。

Fuzzノブの効きが良いため、攻撃的なファズサウンドだけでなく、実用的なオーバードライブとしても使える点が評価されています。

内部トリムポットによる音質調整も可能で、「意外と万能なペダル」という口コミが多く見受けられます。

【良い評判】とにかく可愛い!足元にあるだけでテンションが上がる

サウンド面だけでなく、やはりそのユニークなデザイン性も高く評価されています。

「足元にあるだけで気分が上がる」「ペダルボードの見た目が華やかになる」といった声は非常に多く、練習やライブパフォーマンスのモチベーション向上に繋がっているようです。

コラボレーションモデルならではの所有する喜びを感じられる点が、大きな魅力となっています。

【気になる点】ゲート感が強く、人によっては使いにくい?

一方で、サウンドの核となる「ゲート感の強さ」は、好みが分かれるポイントでもあります。

音がブツブツと途切れるような独特の質感が、一部のユーザーからは「少し使いにくい」「サステインが短い」と感じられることもあるようです。

スムーズで滑らかなファズを求める人には、少し癖が強く感じられるかもしれません。

【気になる点】価格が高い?限定品ゆえのプレミア価格問題

最大の懸念点は価格です。

限定生産品であったため、発売後すぐに完売し、現在では中古市場でプレミア価格が付いています。

中身がほぼ同じであるHammertone Fuzzが手頃な価格で新品購入できることを考えると、Hello Kitty Fuzzの価格は割高に感じられるという意見は少なくありません。

転売ヤーによる価格高騰も問題視されています。

【重要】Fender Hammertone Fuzzとの違いを徹底比較!どっちを買うべき?

回路はほぼ同じ?基板からわかる2つのペダルの関係性

複数のギタリストやメディアによる分解検証の結果、Hello Kitty FuzzとHammertone Fuzzの内部基板(PCB)は同一のものであることが判明しています。

基板には同じ製造年月日が刻印されている例もあり、Hello Kitty Fuzzは、Hammertone Fuzzの基板からオクターブ機能に必要な部品を省略して組み立てられたモデルであることは確実です。

この事実は、どちらのペダルを選ぶかにおいて非常に重要な情報と言えるでしょう。

サウンドの違いは?オクターブ機能の有無が最大のポイント

基本的なファズサウンドのキャラクターは、両者で全く同じと言って差し支えありません。

唯一のサウンド上の違いは、Hammertone Fuzzに搭載されている「オクターブスイッチ」の有無です。

Hammertone Fuzzでは、スイッチをオンにすることでアッパーオクターブ(1オクターブ上の音)が加わった、より過激で個性的なファズサウンドを作り出すことができます。

価格差は2倍以上?コストパフォーマンスで選ぶならHammertone

価格には大きな差があります。

Hello Kitty Fuzzの定価はHammertone Fuzzの約2倍に設定されていました。

さらに、Hello Kitty Fuzzは限定品のため現在では中古市場で高騰しており、その価格差はさらに広がっています。

純粋にサウンドとコストパフォーマンスを重視するのであれば、Hammertone Fuzzが圧倒的に有利な選択肢となります。

結論:デザインと希少性を取るか、機能と価格を取るか

どちらを選ぶべきかは、あなたがペダルに何を求めるかによって決まります。

Fender x Hello Kitty FuzzFender Hammertone Fuzz
おすすめな人・ハローキティのデザインが好きな人
・コレクターズアイテムが欲しい人
・希少性に価値を感じる人
・コストパフォーマンスを重視する人
・オクターブファズ機能が欲しい人
・純粋にサウンドを求める人
メリット・唯一無二のデザイン
・高いコレクション性
・手頃な価格
・オクターブ機能搭載
デメリット・価格が高い
・オクターブ機能がない
・デザインがシンプル

Fender x Hello Kitty Fuzz Pedalの価格と現在の入手方法

定価はいくら?発売当初の価格をチェック

発売当初の日本国内での定価は、11,000円(税込)でした。

同時期に発売されたHammertone Fuzzの価格(7,000円台)と比較すると、高めの価格設定であったことがわかります。

現在の中古・転売市場での価格相場

2024年現在、中古市場では価格が高騰しており、状態の良いものでは19,000円から30,000円前後で取引されることが一般的です。

Reverb.comやeBayなどの海外マーケットプレイスでも、同様に高値で取引されています。

どこで買える?正規販売店と再販の可能性について

本製品は限定生産品であったため、現在、正規販売店で新品を購入することはほぼ不可能です。

入手するには、楽器店の中古品、またはオンラインのフリマアプリやオークションサイトを利用することになります。

現在のところ再生産の公式アナウンスはなく、再販の可能性は低いと考えられます。

まとめ:Fender x Hello Kitty Fuzz Pedal レビューの完全ガイド

Fender x Hello Kitty Fuzz Pedalは、単なるキャラクターグッズではなく、その可愛らしい見た目からは想像もつかない本格的なファズサウンドを秘めた、非常にユニークなエフェクターです。

その魅力と注意点を正しく理解することが、購入後の満足度に繋がります。

このペダルの魅力と注意点を再確認

このペダルの最大の魅力は、やはり「デザイン性」と「希少性」にあります。

サウンド面でも、幅広いゲイン設定が可能で使いやすいという評価がある一方、その中身はより安価なHammertone Fuzzとほぼ同じであるという点は、購入前に必ず認識しておくべき重要な注意点です。

Hello Kitty Fuzzがおすすめな人 vs Hammertone Fuzzがおすすめな人

最終的にどちらを選ぶべきか、改めてまとめてみましょう。

Hello Kitty Fuzzは、サウンドはもちろんのこと、その見た目やコレクションとしての価値に魅力を感じるギタリストにとって、唯一無二の存在となるでしょう。

一方で、純粋にサウンドと機能性、そしてコストパフォーマンスを求めるのであれば、オクターブ機能まで備えたHammertone Fuzzが賢明な選択と言えます。

  • Fender x Hello Kitty Fuzzは見た目とサウンドのギャップが最大の特徴である
  • サウンドはゲート感が強いヴィンテージ系の荒々しいファズサウンド
  • 内部回路はFender Hammertone Fuzzがベースとなっている
  • Hammertone Fuzzからオクターブ回路に関する部品を省略した仕様である
  • Fuzzノブの可変域が広くオーバードライブ的な使い方も可能
  • 内部のトリムポットで超高音域の微調整ができる
  • ベースに使用しても低音域を損なわずシンセベースのようなサウンドも作れる
  • 限定生産品のため希少価値が高く中古市場では価格が高騰している
  • コストパフォーマンスと機能性を求めるならHammertone Fuzzが推奨される
  • デザイン性とコレクターズアイテムとしての価値を重視する人におすすめである
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