テレキャスタータイプのギターを探しているけれど、本家Fenderにするか国産ブランドにするか迷っていませんか。
フジゲンのイリアドは、日本が誇る老舗ギターメーカーが手がけるTスタイルギターとして、多くのギタリストから注目を集めています。
「フジゲン イリアドの評判は実際どうなのか」「どのグレードを選べばいいのか」「Fenderテレキャスターと比べてどちらが良いのか」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、フジゲン イリアドの基本情報からグレード別のスペック比較、実際のユーザー評価、目的別のおすすめモデルまで、購入前に知っておきたい情報を網羅的に解説します。
記事を読み終える頃には、自分に最適なイリアドモデルがどれなのか、明確に判断できるようになるはずです。
フジゲン イリアドとは?基本情報と特徴
フジゲン イリアドは、国産ギターメーカーであるフジゲンが製造するテレキャスタースタイルのエレキギターシリーズです。
トラディショナルな外観を保ちながら、現代のプレイヤーが求めるモダンなスペックを融合させた設計が最大の特徴となっています。
1960年創業のフジゲンは、Ibanez、Fender Japan、Epiphone Elitistなど数々の有名ブランドのOEM生産を手がけてきた実績を持ち、その技術力は世界的に認められています。
イリアドシリーズの概要とコンセプト
イリアドという名称は、古代ギリシアの叙事詩「イリアス」に由来しています。
フジゲンのストラトタイプであるOS(ODYSSEY)シリーズの「O」に対して、テレキャスタータイプには「IL」を採用し、ILIADと名付けられました。
シリーズのコンセプトは「トラディショナルな要素を残しつつ、幅広いジャンルに対応できる現代的スペックを盛り込む」ことにあります。
Expert、J-Standard、Boundaryという3つのグレード展開により、初めてフジゲンを手にする方からプロフェッショナルまで、幅広いニーズに対応しています。
すべてのモデルが長野県松本市の工場で製造される「Made in Japan」製品であり、厳格な品質管理のもとで生産されています。
テレキャスタータイプとの違いは何か
イリアドは外観こそテレキャスターに似ていますが、多くの点でオリジナルの設計が施されています。
まずヘッドの形状がフジゲン独自のデザインとなっており、Fenderテレキャスターとは一目で区別できます。
ボディバックにはコンター加工が施されており、演奏時に体へフィットしやすい形状になっています。
伝統的なテレキャスターでは省略されがちなこの加工により、長時間の演奏でも疲れにくい設計です。
ジャック部分も埋込式ではなくサイドマウント型を採用しており、テレキャスター特有の接触不良という弱点を解消しています。
弦は裏通し仕様となっており、サスティンの向上とチューニングの安定性に貢献しています。
ブリッジには6駒サドルを採用し、各弦ごとの細かなオクターブ調整が可能です。
フジゲン独自技術C.F.S.の効果
C.F.S.とはCircle Fretting Systemの略称で、フジゲンが2002年に開発した特許技術です。
通常のギターではフレットが直線状に打たれていますが、C.F.S.ではフレットを円弧状に配置しています。
この設計により、すべての弦がフレットと直交する形になり、理論上の正確な位置でフレットを押さえることができます。
結果として、ハイポジションでのコードワークでも音程が正確に保たれ、和音の響きが美しくなります。
特にレコーディングやライブでの使用において、ピッチの正確さは大きなアドバンテージとなります。
C.F.S.はイリアドシリーズ全モデルに標準装備されており、フジゲンギターを選ぶ理由の一つとして多くのユーザーに評価されています。
イリアドのグレード別スペック比較
イリアドシリーズは、Expert、J-Standard、Boundaryの3グレードで展開されています。
グレードによって使用される木材、ピックアップ、ハードウェアが異なり、価格帯も7万円台から22万円台まで幅広くラインナップされています。
それぞれの特徴を理解することで、予算と求める品質のバランスに合ったモデルを選ぶことができます。
Expert ILIADの仕様と価格帯
Expert ILIADはシリーズ最上位グレードであり、フジゲンのフラッグシップモデルに位置づけられています。
価格帯は193,600円から224,400円程度となっており、プロフェッショナル仕様の品質を備えています。
ボディにはアッシュ材を使用し、セミホロウ構造を採用したモデルも存在します。
ネックと指板にはローステッドメイプルが使われており、安定性と独特の飴色の外観が特徴です。
フレットにはJescar製のジャンボステンレススチールフレットを採用しており、耐久性が非常に高く、長期間にわたってメンテナンス頻度を抑えられます。
ペグはGOTOH SG381-07 MG-T(マグナムロック)を搭載し、弦交換の効率性とチューニングの安定性を両立しています。
ピックアップはFGNオリジナルのAlnico 3(ネック)と52T-HOT-R(ブリッジ)を採用しており、ヴィンテージ感とモダンなパワーを兼ね備えたサウンドが得られます。
スポルテッドメイプルなどのエキゾチックウッドをトップ材に使用したモデルもあり、見た目にもこだわりたい方に適しています。
J-Standard ILIADの仕様と価格帯
J-Standard ILIADはシリーズの中核を担うグレードであり、最も多くのバリエーションが用意されています。
価格帯は162,800円から171,600円程度で、プロ品質と価格のバランスに優れています。
ボディ材はアルダーまたはアッシュから選択でき、アカシアコアなどの化粧板を施したモデルも展開されています。
ネックはメイプルのUシェイプで、握りやすさと演奏性を両立した設計です。
指板にはローズウッドまたはメイプルが使用され、コンパウンドラディアス仕様となっています。
コンパウンドラディアスとは、ローポジションでは丸みのあるR、ハイポジションではフラットなRへと変化する指板形状のことです。
これにより、コードストロークからソロプレイまで、あらゆる演奏スタイルに対応できます。
ピックアップにはSeymour Duncan ’59 SH-1n(ネック)とJB TB-4(ブリッジ)という王道の組み合わせが採用されています。
トーンポットにプッシュプルスイッチが内蔵されており、コイルタップによりシングルコイルサウンドも出力可能です。
この機能により、1本のギターでレスポール的な太いサウンドとテレキャスター的なシャープなサウンドを使い分けられます。
Boundary ILIADの仕様と価格帯
Boundary ILIADはシリーズのエントリーグレードとして、最大限のコストパフォーマンスを追求したモデルです。
価格帯は72,160円から90,200円程度で、10万円を切る価格でフジゲン品質のギターを手に入れることができます。
ボディ材にはバスウッドを使用しており、軽量で扱いやすい特性を持っています。
ネックはメイプルのUシェイプ、指板はメイプルで、J-Standardと同様にコンパウンドラディアス仕様が採用されています。
ピックアップはFGNオリジナルのBH-n(ネック)とBIL-b(ブリッジ)で、上位グレードのSeymour Duncan製と比較すると出力はやや控えめです。
ただし、音質面では価格を超えた実力があり、J-Standardと聴き比べても大きな差を感じないという評価も多くあります。
ペグにはGOTOH SD91-05Mを採用しており、エントリーモデルながら信頼性の高いパーツが使用されています。
カラーバリエーションはTransparent Blue SunburstやCherry Sunburstなど、シースルー系のフィニッシュが中心です。
コイルタップ機能も搭載されており、機能面で上位グレードに劣る点はほとんどありません。
3グレードの違いを一覧表で確認
| 項目 | Expert ILIAD | J-Standard ILIAD | Boundary ILIAD |
|---|---|---|---|
| 価格帯 | 193,600円〜224,400円 | 162,800円〜171,600円 | 72,160円〜90,200円 |
| ボディ材 | アッシュ(セミホロウあり) | アルダー/アッシュ | バスウッド |
| ネック材 | ローステッドメイプル | メイプル | メイプル |
| 指板材 | ローステッドメイプル | ローズウッド/メイプル | メイプル |
| フレット | ステンレス ジャンボ | ミディアム | ミディアム |
| ペグ | GOTOH MG-T | GOTOH SD91-05M | GOTOH SD91-05M |
| ピックアップ | FGNオリジナル | Seymour Duncan | FGNオリジナル |
| 付属品 | ハードケース | ギグバッグ | ギグバッグ |
Expert ILIADはローステッドメイプルネックやステンレスフレットなど、長期使用を見据えた高耐久仕様が特徴です。
J-Standard ILIADはSeymour Duncanピックアップによる即戦力サウンドと、豊富なバリエーションが魅力となっています。
Boundary ILIADは価格を抑えながらもフジゲンの品質管理と独自技術を享受できる、コストパフォーマンス重視のモデルです。
フジゲン イリアドの評判・口コミまとめ
フジゲン イリアドは、国内外のギタリストから高い評価を受けているシリーズです。
ユーザーレビューやギターフォーラムでの口コミを分析すると、明確な評価ポイントと注意すべき点が浮かび上がってきます。
購入を検討する際には、良い面だけでなくデメリットも把握しておくことが重要です。
ユーザーが評価する良い点
最も多く挙げられる評価ポイントは、価格に対する品質の高さです。
「10万円台で30万円から40万円クラスのクオリティ」という声は、多くのレビューで共通して見られます。
塗装がポリウレタンながら非常に薄く仕上げられており、木材の鳴りを活かした設計になっている点も高評価です。
ネックの安定性については、「長期間使用してもほとんど調整が必要ない」という報告が多数あります。
フジゲンの木材選定と加工技術により、温度や湿度の変化に強いネックが実現されています。
ボディ重量についても、フジゲンカスタムハウスの直販では個体別に重量が表記されており、軽量な個体を選んで購入できる点が好評です。
実際に3.2kgという非常に軽い個体が存在し、長時間の演奏でも疲れにくいという評価を得ています。
コイルタップ機能により、1本で多彩なサウンドバリエーションが得られることも実用面で評価されています。
ヒールカット加工とボディバックのコンター加工により、ハイポジションへのアクセスと演奏時のフィット感が向上している点も見逃せません。
購入前に知りたいデメリットと注意点
一方で、いくつかの注意点も報告されています。
チューニングの安定性について、「日を置くと若干狂いやすい」という声があります。
ナットの調整や弦のゲージ変更で改善するケースが多いですが、購入直後は様子を見る必要があるかもしれません。
ピックガードの形状がシンライン風のデザインとなっており、好みが分かれる部分です。
ボディはソリッド構造であるため、見た目と実際の仕様にギャップを感じる方もいます。
ボディトップにコンター加工がないため、座って演奏する際に膝の当たる部分が角張っていると感じる場合があります。
ストラトキャスターやIbanez RGシリーズのような全面的なコンター加工を期待すると、やや物足りなさを感じる可能性があります。
ヘッド落ちについても若干の報告がありますが、コットン製など摩擦の大きいストラップを使用することで対策可能です。
リセールバリューに関しては、FenderやGibsonといった世界的ブランドと比較すると低い傾向にあります。
将来的に売却を考えている場合は、この点を考慮に入れておく必要があるでしょう。
FenderテレキャスターとIliadどちらを選ぶべきか
この問いに対する答えは、求めるサウンドと優先事項によって異なります。
製造品質という観点では、フジゲン イリアドは同価格帯のFenderモデル(Made in Mexico、Vintera等)と同等かそれ以上という評価が海外フォーラムでも見られます。
コンパウンドラディアス指板やモダンなネック形状により、演奏性ではイリアドに軍配が上がるという意見が多いです。
サウンド面では、イリアドは「実は太いテレキャスターサウンド」と表現されることがあります。
質量のあるボディとフィクストブリッジから生まれる太く無骨なトーンは、Fenderの伝統的なtwangyサウンドとは異なる個性を持っています。
クラシックなテレキャスターサウンドを求める場合はFender、モダンで汎用性の高いサウンドを求める場合はイリアドが適しているといえます。
ブランドの認知度やリセールバリューを重視する場合は、Fenderを選ぶメリットがあります。
一方、同じ予算でより高品質なパーツと仕上げを求める場合は、イリアドが有力な選択肢となります。
試奏できる環境があれば、実際に両者を弾き比べて判断することをおすすめします。
イリアドのサウンドと演奏性を検証
フジゲン イリアドのサウンドキャラクターは、伝統的なテレキャスターとは一線を画する個性を持っています。
演奏性についても、フジゲン独自の設計思想が随所に反映されており、幅広いジャンルに対応できる汎用性の高さが特徴です。
実際の使用感を詳しく見ていきましょう。
太くて無骨なテレキャスサウンドの秘密
イリアドのサウンドは「無骨で太い」と表現されることが多いです。
この特性は、ボディの質量とブリッジ構造、そしてピックアップの組み合わせから生まれています。
一般的にテレキャスターはキラキラとしたハイが特徴的ですが、イリアドはミッドレンジに厚みがあり、バンドアンサンブルの中でも埋もれにくいサウンドです。
フィクストブリッジと裏通し弦の構造により、サスティンが豊かで、和音を弾いた際の響きが美しく広がります。
J-Standard ILIADに搭載されているSeymour Duncan ’59とJBの組み合わせは、クリーンからハイゲインまで幅広い音作りに対応します。
ストラトキャスタータイプのハーフトーンと比較すると、イリアドのミックスポジションはより太く、存在感のあるサウンドが得られます。
ロック、ブルース、ポップス、さらにはヘヴィな音楽まで、ジャンルを問わず活躍できる懐の深さがイリアドの魅力です。
コイルタップで広がる音作りの幅
イリアドの全グレードにはコイルタップ機能が搭載されています。
トーンポットを引き上げることで、ハムバッカーをシングルコイルとして動作させることができます。
この機能により、1本のギターでレスポール的な太いサウンドとテレキャスター的なシャープなサウンドを切り替えられます。
J-Standard ILIADの一部モデルでは4Wayセレクターが採用されており、さらに多彩なサウンドバリエーションが得られます。
4Wayセレクターでは、ミックスポジションでシリーズ配線(直列)とパラレル配線(並列)を選択可能です。
シリーズ配線では出力が上がった太いサウンド、パラレル配線では本来のテレキャスターらしいtwangyサウンドが楽しめます。
ライブやレコーディングで曲ごとに異なるサウンドが必要な場合、この汎用性は大きなアドバンテージとなります。
コイルタップ時のサウンドについては、「ハム時と比較すると出力は下がるが、シングルらしいニュアンスがしっかり出る」という評価が多いです。
ネックの握りやすさと弾き心地
イリアドのネックはUシェイプを採用しており、太すぎず細すぎない絶妙な握り心地が特徴です。
フジゲンのストラトタイプであるOSシリーズと同じネック仕様を採用しており、「太すぎず、細すぎず、ジャストなネック」と評価されています。
コンパウンドラディアス指板により、ローポジションではコードが押さえやすく、ハイポジションではチョーキングがスムーズに行えます。
ネックの仕上げはサテン系で、手に吸い付くような滑らかさがあります。
特に汗をかきやすい環境でも引っかかりを感じにくく、快適な演奏が可能です。
C.F.S.の効果により、ハイポジションでのコードワークでも音程が正確に保たれます。
フレットエッジの処理も丁寧で、ネック横への指の移動がスムーズに行えます。
Expert ILIADではステンレスフレットが採用されており、長期間にわたってフレットの摩耗を気にせず演奏できます。
J-StandardやBoundaryのミディアムフレットも演奏性は良好で、ヴィンテージ感とモダンな弾きやすさのバランスが取れています。
目的別おすすめモデルの選び方
イリアドシリーズには多くのバリエーションがあり、どのモデルを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。
ここでは、目的や予算に応じたおすすめモデルを具体的に紹介します。
自分のプレイスタイルや求めるサウンドに合ったモデルを見つける参考にしてください。
初めてフジゲンを買うならBoundary ILIAD
フジゲンのギターを初めて手にする方には、Boundary ILIADがおすすめです。
7万円台から購入可能でありながら、フジゲンの品質管理とC.F.S.などの独自技術をすべて享受できます。
BIL2-M-HSは90,200円(税込)で、メイプル指板とHS配列(ネック:ハムバッカー、ブリッジ:シングル)のピックアップを搭載しています。
上位グレードとサウンドを聴き比べても大きな差を感じないという評価が多く、コストパフォーマンスは非常に高いです。
フロントのハムバッカーはリードプレイに適した太さとサスティンを持ち、リアのシングルとのミックスでテレキャスターらしいサウンドも得られます。
バスウッドボディにより軽量で扱いやすく、長時間の練習やライブでも疲れにくい設計です。
カラーはCherry SunburstやTransparent Blue Sunburstなど、シースルー系のフィニッシュが中心となっています。
まずはBoundaryでフジゲンの品質を体感し、その後上位グレードへステップアップするという選択も賢明です。
本格派ギタリストにはJ-Standard ILIAD
中級者以上のギタリストや、メインギターとして長く使いたい方にはJ-Standard ILIADが最適です。
JIL2-AL-R-HH/BKは162,800円(税込)で、アルダーボディ、ローズウッド指板、Seymour Duncanピックアップという王道の組み合わせです。
’59とJBの組み合わせは、クリーンからハイゲインまで幅広いジャンルに対応できる汎用性を持っています。
コイルタップ機能により、ハムバッカーとシングルコイルの両方のサウンドを1本で使い分けられます。
アッシュボディモデル(JIL2-ASH-M/OWB)も用意されており、よりブライトでパンチのあるサウンドを求める方に適しています。
アカシアコアのトップ材を使用したJIL2-DU-EW2-R/KNBは、個性的なルックスと豊かな倍音が特徴です。
J-Standardはバリエーションが豊富なため、ボディ材、指板材、カラーの組み合わせから好みの1本を選ぶ楽しさがあります。
ヘヴィミュージック向け7弦・ロングスケールモデル
ダウンチューニングやヘヴィな音楽をプレイする方には、専用設計のモデルが用意されています。
JIL72-ASH-DE-R/OPB(Open Pore Black)は、7弦仕様のイリアドです。
Fishman Fluence Modern Humbuckerピックアップを搭載しており、アクティブならではのタイトでパワフルなサウンドが得られます。
GOTOH Magnum Lockペグにより、ダウンチューニング時でも安定したチューニングを維持できます。
重量は約3.60kgと7弦ギターとしては軽量で、ライブでの使用にも適しています。
6弦でダウンチューニングを使用したい方には、ロングスケールモデルのJIL2-ASH-DE664-Rがおすすめです。
664mm(約26.14インチ)というスケール長により、ドロップCやそれ以下のチューニングでも弦のテンションが保たれます。
24フレット仕様でハイポジションへのアクセスも良好で、テクニカルなプレイにも対応しています。
最高品質を求めるならExpert ILIAD
妥協のない最高品質を求める方には、Expert ILIADが最適な選択です。
EILT-ASH-HS-RM/VNTは224,400円(税込)で、フジゲンのフラッグシップモデルとしての風格を備えています。
ローステッドメイプルのネックと指板は、通常のメイプルよりも安定性が高く、独特の飴色の外観が高級感を演出します。
ステンレスフレットは非常に硬く、通常のニッケルシルバーフレットと比較して数倍の耐久性があります。
フレットの摩耗を気にせず長期間使用でき、メンテナンスコストの削減にもつながります。
セミホロウ構造を採用したモデルでは、軽量化とエアリーな響きが両立されています。
付属品もハードケースが標準となっており、持ち運びや保管時の安心感が異なります。
スポルテッドメイプルなどのエキゾチックウッドトップモデル(EIL-EW1-HS-RM等)は、見た目の美しさでも所有欲を満たしてくれます。
イリアド購入時のチェックポイント
フジゲン イリアドを購入する際には、いくつかの確認事項があります。
同じモデルでも個体差が存在するため、事前に情報を収集しておくことで満足度の高い購入につながります。
試奏の機会や直販サービスの活用方法についても解説します。
重量と個体差の確認方法
エレキギターには個体差があり、同じモデルでも重量やネックの感触が異なる場合があります。
フジゲンカスタムハウスのオンラインストアでは、在庫している各個体の重量が明記されています。
特に軽量な個体を求める方は、この情報を活用して選ぶことをおすすめします。
一般的なイリアドの重量は3.5kg前後ですが、中には3.2kg程度の軽量個体も存在します。
首や肩に負担を感じやすい方にとって、この差は演奏の快適性に大きく影響します。
工場直営のオンラインショップでは、希望すれば個体の外観写真や詳細情報を問い合わせることも可能です。
通販で購入する場合でも、重量や個体の状態を事前に確認することで、届いてからのミスマッチを防げます。
試奏できる店舗と直販の活用法
フジゲンのギターを試奏したい場合、東京の池袋と代官山にあるフジゲンカスタムハウスが最適です。
直営店のため在庫が豊富で、複数のモデルを弾き比べることができます。
カスタムオーダーの相談やモディファイの依頼にも対応しており、自分だけの1本を作ることも可能です。
全国の楽器店でもフジゲンのギターは取り扱われていますが、イリアドシリーズの在庫状況は店舗によって異なります。
事前に電話やWebで在庫を確認してから訪問することをおすすめします。
フジゲン公式オンラインショップ(fujigen.shop)では、工場直販ならではのメリットがあります。
試奏されていない新品の製品が届くこと、出荷前に再度検品・調整が行われることが保証されています。
カスタムハウスのオンラインストアでは、入荷の度に写真撮影と重量計測が行われ、掲載されている個体がそのまま届きます。
中古購入時の注意点とリセールバリュー
フジゲン イリアドは中古市場でも流通しており、予算を抑えて購入したい方には選択肢の一つとなります。
メルカリやヤフオクでは、Boundary ILIADが5万円台から出品されていることがあります。
中古購入時には、フレットの摩耗、ネックの状態、電装系の動作確認が重要です。
特にトラスロッドの余裕があるかどうかは、長期使用を見据えると重要なチェックポイントです。
フジゲンのギターは品質管理が行き届いているため、中古でも状態の良い個体が多い傾向にあります。
ただし、リセールバリューに関しては、FenderやGibsonと比較すると低めです。
フジゲンは国内では高い評価を受けていますが、世界的なブランド認知度ではまだ差があります。
購入後に売却を検討している場合は、この点を考慮して予算を設定することをおすすめします。
長く使い続ける前提であれば、品質と価格のバランスに優れたフジゲンは非常に良い選択となります。
フジゲン イリアドに関するよくある質問
フジゲン イリアドについて、購入前によく挙がる疑問をまとめました。
初心者でも扱えるのか、カスタムは必要か、アフターサポートはどうかといった点について回答します。
イリアドは初心者でも弾けるのか
結論から言えば、イリアドは初心者でも十分に弾けるギターです。
ただし、価格帯が7万円以上となるため、最初の1本として選ぶには予算面でのハードルがあります。
初心者向けのセット商品のような低価格帯のラインナップはないため、まったくの未経験者にはオーバースペックに感じる可能性があります。
一方、演奏性という観点では、イリアドは非常に弾きやすいギターです。
コンパウンドラディアス指板やフレットエッジの丁寧な処理により、初心者でもストレスなく練習できます。
C.F.S.によるピッチの正確さは、正しい音程感覚を身につける上でもプラスに働きます。
「少し高くても良いものを長く使いたい」という考えの方であれば、初心者でもイリアドを選ぶ価値は十分にあります。
Boundary ILIADであれば7万円台から購入可能で、初心者が成長しても使い続けられるポテンシャルを持っています。
ピックアップ交換やカスタムは必要か
イリアドは出荷状態で完成度の高いサウンドが得られるため、必ずしもカスタムは必要ありません。
J-Standard ILIADに搭載されているSeymour Duncan ’59とJBの組み合わせは、多くのジャンルに対応できる万能な選択です。
Boundary ILIADのFGNオリジナルピックアップも、価格を考慮すれば十分なクオリティを持っています。
ただし、より明確な好みがある場合や、特定のジャンルに特化したサウンドを求める場合は、ピックアップ交換を検討する価値があります。
EMGからパッシブピックアップへの交換事例や、よりヴィンテージ志向のピックアップへの載せ替え事例も報告されています。
イリアドはピックアップザグリが標準的なサイズのため、市販の多くのピックアップに交換可能です。
4Wayセレクターへの交換など、電装系のモディファイを行うユーザーもいます。
カスタムハウスではこうしたモディファイの相談にも対応しており、自分好みの仕様に仕上げることができます。
フジゲンのアフターサポート体制は充実しているか
フジゲンのアフターサポート体制は、国産ブランドならではの充実度を誇ります。
池袋と代官山のフジゲンカスタムハウスでは、修理やメンテナンスの依頼を直接受け付けています。
フレット交換、ナット交換、電装系の修理など、幅広い作業に対応可能です。
遠方に住んでいる場合でも、郵送での修理対応を行っています。
国産メーカーのため、パーツの供給や修理のスピードも海外ブランドと比較して優位性があります。
公式オンラインショップで購入した場合は、出荷前の検品・調整が行われているため、初期不良のリスクも低く抑えられています。
万が一の不具合があった場合でも、迅速かつ丁寧な対応が期待できます。
長く愛用することを前提にギターを選ぶ場合、このサポート体制の充実度は大きな安心材料となります。
問い合わせは公式サイトのフォームや、カスタムハウス店舗への電話で行うことができます。
まとめ:フジゲン イリアドの評判と選び方の完全ガイド
- フジゲン イリアドはトラディショナルな外観にモダンスペックを融合したTスタイルギターである
- Expert、J-Standard、Boundaryの3グレードで7万円台から22万円台まで展開されている
- C.F.S.(サークル・フレッティング・システム)により全フレットで正確なピッチが得られる
- コイルタップ機能で1本でハムバッカーとシングルコイル両方のサウンドを使い分けられる
- 「10万円台で30〜40万円クラスのクオリティ」という評価が多く、コストパフォーマンスが高い
- Fenderテレキャスターと比較してより太く無骨なサウンドキャラクターを持つ
- コンパウンドラディアス指板とUシェイプネックにより演奏性が高い
- カスタムハウス直販では個体別重量表記があり、軽量個体を選んで購入できる
- 初めてフジゲンを買うならBoundary ILIAD、本格派にはJ-Standard ILIADがおすすめである
- 国産メーカーならではのアフターサポート体制が充実しており、長期使用でも安心できる

