フジゲンのセミアコを中古で購入したいけれど、相場がわからない、選び方に不安があるという方は多いのではないでしょうか。
国産ギターメーカーとして60年以上の歴史を持つフジゲンは、Gibson ES-335の代替として注目を集めています。
特にMSAシリーズは15インチの小型ボディと軽量設計が特徴で、ソリッドギターからの乗り換えにも最適です。
この記事では、フジゲン セミアコ中古の価格相場から、購入時のチェックポイント、競合モデルとの比較まで徹底的に解説します。
失敗しない中古セミアコ選びのために、ぜひ最後までご覧ください。
フジゲン セミアコとは?基本情報と特徴
フジゲンのセミアコは、日本を代表するギターメーカーが手がける高品質な国産セミアコースティックギターです。
独自の設計思想と熟練の職人技術により、価格以上の品質を実現しています。
フジゲン株式会社の歴史とOEM実績
フジゲン株式会社は1960年に長野県松本市で創業した老舗ギターメーカーです。
旧社名は「富士弦楽器製造」で、1989年に現在の社名へ変更されました。
創業者は三村豊氏と横内祐一郎氏の2名で、当初はクラシックギターの製造からスタートしています。
1982年にはCBSフェンダー社とOEM提携を結び、フェンダージャパンやスクワイアブランドの製造を担当しました。
1983年には月産14,000本を達成し、当時世界一のギター出荷量を記録しています。
現在もアイバニーズのJ.CustomシリーズやPrestigeシリーズ、G&Lのプレミアムシリーズなど、多くの有名ブランドのOEM製造を手がけています。
1日の生産本数は120〜130本で、そのうち約90%がOEM製造、残り10%が自社ブランド(FUJIGEN、FGN)となっています。
MSAシリーズの基本スペックと仕様一覧
MSAシリーズはフジゲンのセミアコを代表するモデルで、Masterfieldシリーズに属しています。
以下が主要な仕様です。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ボディトップ/バック | カーリーメイプル |
| ボディサイド | マホガニー |
| ネック | マホガニー Uシェイプ |
| 指板 | ローズウッド |
| スケール | 24.75インチ(628mm) |
| フレット | 22F ミディアムジャンボ C.F.S. |
| ピックアップ | FGN Alnico 3 ×2基 |
| ブリッジ | GOTOH GE104B |
| テールピース | GOTOH GE101A |
| ペグ | GOTOH SD90-SL |
| コントロール | 2Volume、2Tone、3Way Toggle SW |
| 重量 | 約3kg |
ハードウェアには信頼性の高いGOTOH製パーツを全面的に採用しており、チューニングの安定性も優れています。
15インチボディと軽量設計の魅力
フジゲンのセミアコ最大の特徴は、15インチという小ぶりなボディサイズです。
一般的なES-335タイプのセミアコは16インチですが、MSAシリーズはひと回り小さく設計されています。
この設計により、小柄な方でもストレスなく演奏できるフィット感を実現しました。
重量も約3kgと軽量で、Gibson ES-335の約3.6〜4kgと比較すると大幅に軽くなっています。
ソリッドギターに慣れたプレイヤーがセミアコに移行する際も、違和感を最小限に抑えられる点が高く評価されています。
ボディ構造にも工夫があり、良質なマホガニーをくり抜いてセンターブロックとサイドを一体成形しています。
この一体構造により、ヘッドからボディエンドまで弦振動を余すところなく伝達し、豊かなサスティーンを実現しています。
サークル・フレッティング・システム(C.F.S.)の効果
C.F.S.(サークル・フレッティング・システム)は、フジゲンが2002年に開発した独自技術です。
特許番号は第3282035号で、フレットを直線ではなく円弧状に配置する画期的な設計となっています。
従来のギターではフレットが弦に対して斜めに交差するため、弦振動にロスが生じていました。
C.F.S.ではすべての弦がフレットと直角に交差するため、弦振動のロスが最小限に抑えられます。
この効果により、クリアで立ち上がりの良いサウンドと豊かなサスティーンが得られます。
また、すべての弦のスケールが正確に一致するため、コードの響きがよりクリアになるメリットもあります。
ただし、実際のユーザーからは「効果を強く感じる人と、あまり違いがわからない人がいる」という声も聞かれます。
フジゲン セミアコ中古の価格相場はいくら?
中古市場でのフジゲン セミアコの価格は、購入先や状態によって大きく異なります。
賢い買い物をするために、各販売チャネルの相場を把握しておきましょう。
Yahoo!オークションの落札相場(2026年最新)
Yahoo!オークションでのフジゲン セミアコの落札相場は、過去180日間のデータで以下のようになっています。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 平均落札価格 | 88,516円 |
| 最安落札価格 | 41,500円 |
| 最高落札価格 | 150,000円 |
| 落札件数 | 約12件 |
オークションでは状態の良い個体が10万円前後、使用感のある個体が5〜8万円程度で取引されています。
人気モデルのため出品数自体が少なく、希望の個体を見つけるには根気強くチェックする必要があります。
落札価格は新品定価の約35〜60%程度となっており、中古としては比較的値落ちしにくいモデルといえます。
デジマート・J-Guitarでの販売価格帯
楽器店経由の中古価格は、オークションよりもやや高めに設定されています。
デジマートでは2008年製のMSA-HPが231,000円で販売されていた実績があります。
J-Guitarでは中古のMSA-HPが220,000円程度で取り扱われることが多いです。
楽器店販売の場合、プロによる調整やメンテナンスが施されているため、すぐに演奏できる状態で購入できます。
また、保証や返品対応がある点も安心材料となります。
状態の良い中古であれば15万円〜23万円程度、やや使用感があるものは10万円〜15万円程度が相場です。
メルカリ・フリマアプリでの取引価格
メルカリなどのフリマアプリでは、2026年2月時点で以下のような価格帯で出品されています。
MSA-HP/BKが110,000円〜159,400円程度で取引されており、楽器店よりは安価に入手できる可能性があります。
P90搭載モデルのMSA-SPは145,200円程度で出品されている例もあります。
ただし、フリマアプリでは現物確認ができないケースが多く、写真と説明文だけで判断する必要があります。
「ノークレーム・ノーリターン」の出品も多いため、購入後のトラブルには注意が必要です。
調整が必要な個体も多いため、購入後にリペアショップでのメンテナンス費用を見込んでおくことをおすすめします。
新品価格との比較でわかるお得度
新品価格と中古相場を比較すると、フジゲン セミアコのお得度が見えてきます。
| モデル | 新品定価(税込) | 新品実売価格 | 中古相場 | 割引率 |
|---|---|---|---|---|
| MSA-HP | 313,500円 | 約250,800円 | 8〜15万円 | 40〜68% |
| MSA-HP-C | オープン | 約264,000円 | 10〜18万円 | 32〜62% |
| MSA-SP | オープン | 約220,000円 | 8〜14万円 | 36〜64% |
中古市場では新品の約4〜7割程度の価格で購入できることがわかります。
特にオークションでは新品の3割程度で入手できるケースもあり、コストパフォーマンスは非常に高いといえます。
フジゲン製品は品質が高く、適切にメンテナンスされた個体であれば中古でも長く使用できます。
フジゲン セミアコ中古の評判・口コミまとめ
購入を検討する際に気になるのが、実際のユーザーの声です。
良い評価と悪い評価の両方を把握して、客観的に判断しましょう。
ユーザーが評価する良い点・メリット
フジゲン セミアコに対するユーザーからの高評価ポイントは以下の通りです。
「しっかりした作りからは想像できないほどの軽さにビックリ」という声が多く聞かれます。
ハウリング耐性についても「セミアコにありがちなハウリングにも強い印象」「かなり歪ませてもハウリングを気にすることなく演奏できた」と好評です。
国産ならではの品質についても「国産だけあって作りがとても良い」という評価が多数あります。
サウンド面では「音も素直な感じで、音作りがしやすい」「歪みののりもよく、気持ちよく弾ける」といった意見が寄せられています。
小型ボディについては「小柄で軽量」「ソリッドギターに近いフィット感」と、体格を選ばない設計が支持されています。
購入者が感じたデメリット・注意点
一方で、以下のようなデメリットや注意点も報告されています。
「弦高が低く設定されている場合が多く、好みに合わないと弾きにくいと感じることがある」という指摘があります。
個体差については「初期調整で弾きにくいと感じることがある」「個体による当たり外れがある」との声も見られます。
C.F.S.の効果については「正直よく分からない」「違いを強く感じることはない」という意見もあり、万人が効果を実感できるわけではないようです。
中古購入時には「オクターブチューニングが狂っていた」「ピックガードが純正から交換されていた」といった報告もあるため、事前確認が重要です。
Gibson ES-335からの買い替え体験談
実際にGibson ES-335からフジゲン MSAに買い替えたユーザーの体験談を紹介します。
あるユーザーは「Gibson ES-335を1年ほど使用したが、重さが気になって」フジゲンへの買い替えを決断したそうです。
ES-335の重量は約3.6〜4kgで、長時間の演奏や持ち運びに負担を感じる方も少なくありません。
フジゲンの約3kgという軽さは、特に小柄な方や長時間演奏する方にとって大きなメリットとなっています。
別のユーザーはHistory SH-SA(フジゲン製OEM)を使用していましたが、「なんか重いなぁ」と感じてMSA-HPに買い替えています。
サウンド面ではES-335のミッド感・太さに対し、MSAはクリアで素直な音という違いがあり、好みで選択することになります。
5chやSNSでの評価は本当か?
インターネット上ではフジゲンに対する評価が分かれることがあります。
5ch(旧2ch)では否定的な意見も見られますが、楽器店のYouTubeレビューでは高評価が多いという状況です。
「フジゲンを持っている方に質問です!5ちゃんねるではボロクソに叩かれていますが、楽器店のYouTubeでは褒められたりしていて、良いのか悪いのか良く分かりません」という疑問を持つ方もいます。
実際のところ、フジゲンはアイバニーズやフェンダージャパンなど多くの有名ブランドのOEMを手がけており、技術力は折り紙付きです。
ネット上の極端な評価は、個体差や好みの問題、あるいは実際に弾いたことのない人の憶測である可能性もあります。
最も確実なのは、可能であれば実際に試奏して自分の耳と手で確認することです。
中古セミアコ購入時のチェックポイント
中古ギターを購入する際は、状態をしっかり確認することが重要です。
特にセミアコは構造が複雑なため、以下のポイントを必ずチェックしましょう。
ネックの反り・ねじれの確認方法
ネックの状態は中古ギター選びで最も重要なチェックポイントです。
ギターは弦の張力により常に引っ張られているため、経年でネックが反ることがあります。
順反り(弦側に反る)は弦高が高くなり、逆反り(背中側に反る)は弦がフレットに当たってビビりが発生します。
確認方法としては、1フレットと最終フレットを押さえた状態で、12フレット付近の弦とフレットの隙間を確認します。
名刺1枚分程度の隙間が適正で、それより大きければ順反り、隙間がなければ逆反りの可能性があります。
ねじれについては、ヘッド側からボディ方向を見て、ネックが左右どちらかに傾いていないか確認してください。
トラスロッドで調整可能な範囲であれば問題ありませんが、調整しきれないほどの反りやねじれがある場合は避けた方が無難です。
フレットの減りと音詰まりの見分け方
フレットは演奏により徐々に摩耗していきます。
特によく使うローポジション(1〜5フレット付近)は減りやすいため、注意深く確認しましょう。
フレットの頂点が平らになっていたり、溝ができていたりする場合は、かなり使い込まれている証拠です。
音詰まりの確認は、すべてのフレットを1つずつ押さえて音を出し、サスティーンが途切れないかチェックします。
特定のフレットで音が詰まったり、ビビったりする場合は、フレットの浮きや摩耗が原因の可能性があります。
フレットの擦り合わせやリフレットには数万円の費用がかかるため、状態の悪い個体は購入価格を考慮して判断してください。
電装系・ポットのガリをチェックする
セミアコは電装系のトラブルも起こりやすいため、しっかり確認が必要です。
ボリュームやトーンのポットを回した際に「ガリガリ」というノイズが出る場合、ポットの劣化や接点不良が考えられます。
軽度のガリであれば接点復活剤で改善できますが、重度の場合はポット交換が必要になります。
3Wayトグルスイッチも切り替え時にノイズが出ないか確認してください。
アウトプットジャックにシールドを挿した状態で、ジャック部分を軽く動かしてノイズが出ないかもチェックしましょう。
ピックアップについては、両方のピックアップが正常に出力されているか、極端な音量差がないかを確認します。
オクターブチューニングの精度確認
オクターブチューニングは、12フレットの実音とハーモニクスが一致しているかを確認するものです。
チューナーを使って開放弦をチューニングした後、12フレットを押さえた音と12フレットのハーモニクス音を比較します。
両者が一致していれば問題ありませんが、ズレている場合はブリッジサドルの調整が必要です。
中古ギターでは前オーナーの設定がそのまま残っていることが多く、オクターブチューニングが狂っているケースも少なくありません。
調整自体は比較的簡単ですが、購入前に確認しておくことで、ネックやフレットに問題がないかの判断材料にもなります。
純正パーツかどうかの判別ポイント
中古ギターでは、前オーナーによってパーツが交換されていることがあります。
フジゲン MSAシリーズで確認すべき主なポイントは以下の通りです。
ピックガードは純正から交換されているケースが報告されています。
純正と異なる形状やカラーのピックガードが付いている場合は、交換品の可能性があります。
ピックアップについても、FGN Alnico 3以外のピックアップに交換されていないか確認してください。
ノブやスイッチプレートなどの小物パーツも、純正品と異なる場合があります。
パーツ交換自体は必ずしも悪いことではありませんが、純正状態を求める場合は注意が必要です。
また、交換されている場合は販売価格にも影響するため、交渉材料になることもあります。
フジゲン セミアコと競合モデルの比較
フジゲン以外にも魅力的なセミアコは数多く存在します。
それぞれの特徴を比較して、自分に最適なモデルを選びましょう。
Gibson ES-335との違いと価格差
Gibson ES-335はセミアコの元祖であり、フジゲン MSAとは異なる特徴を持っています。
| 項目 | フジゲン MSA-HP | Gibson ES-335 |
|---|---|---|
| 生産国 | 日本 | アメリカ |
| ボディサイズ | 15インチ | 16インチ |
| 重量 | 約3kg | 約3.6〜4kg |
| 新品価格 | 約25万円 | 約35〜50万円 |
| 中古相場 | 8〜15万円 | 15〜35万円 |
| サウンド特性 | クリアで素直 | ミッド感・太さ |
価格差は新品で10〜25万円程度、中古でも7〜20万円程度の差があります。
サウンド面ではES-335の方がミッドレンジが強く、いわゆる「箱鳴り感」をより強く感じられます。
一方、フジゲンはよりクリアで素直なサウンドが特徴で、音作りの幅が広いと評価されています。
ブランド価値やステージでの存在感を重視するならES-335、コストパフォーマンスと実用性を重視するならフジゲンという選択になるでしょう。
Ibanez AS93とのサウンド・コスパ比較
Ibanez AS93はArtcoreシリーズのセミアコで、コストパフォーマンスの高さで人気があります。
| 項目 | フジゲン MSA-HP | Ibanez AS93 |
|---|---|---|
| 生産国 | 日本 | インドネシア/中国 |
| ボディサイズ | 15インチ | 16インチ |
| 重量 | 約3kg | 約3.7kg |
| 新品価格 | 約25万円 | 約8〜10万円 |
| 中古相場 | 8〜15万円 | 3〜6万円 |
| ピックアップ | FGN Alnico 3 | Super 58 |
価格差は新品で約15万円、中古でも5〜10万円程度の開きがあります。
YouTubeの比較動画では「フジゲンと比較するとIbanez AS93はやや色気に欠ける音質だが、センターブロック構造でパワーがある」と評価されています。
「ロック系フュージョンで初めてセミアコを試したい人にはIbanez AS93がおすすめ」という意見もあります。
予算を抑えたい方やパワフルなサウンドを求める方にはAS93、より上質なトーンと国産品質を求める方にはフジゲンが適しています。
History SH-SA(フジゲン製OEM)との違い
History SH-SAは島村楽器のオリジナルブランドで、実はフジゲンがOEM製造しています。
| 項目 | フジゲン MSA-HP | History SH-SA |
|---|---|---|
| 製造元 | フジゲン(自社ブランド) | フジゲン(OEM) |
| ボディサイズ | 15インチ | 16インチ |
| 重量 | 約3kg | 約3.5kg以上 |
| 新品価格 | 約25万円 | 約15〜20万円 |
| 中古相場 | 8〜15万円 | 7〜10万円 |
最大の違いはボディサイズで、SH-SAは一般的な16インチサイズを採用しています。
あるユーザーはSH-SAを購入後「なんか重いなぁ」と感じてMSA-HPに買い替えたという体験談もあります。
製造元は同じフジゲンのため、基本的な品質は同等レベルと考えてよいでしょう。
小型軽量を求めるならMSA-HP、価格を抑えつつ国産品質を求めるならSH-SAという選択になります。
Tokai・Eastmanなど国産セミアコとの比較
国産セミアコメーカーとしては、Tokai(東海楽器)も50年以上の歴史を持つ老舗です。
Tokaiのセミアコは国産でセットネックモデルを生産しているメーカーとして貴重な存在です。
中古市場でもフジゲンと並んで人気があり、価格帯も同程度となっています。
Eastmanは台湾メーカーですが、丁寧な作りと本格的なサウンドで評価が高いブランドです。
ES-335タイプのT486は新品15〜20万円程度で、フジゲンの競合モデルとなっています。
国産セミアコ全体として、現在は寺田楽器(ギターワークス)がフルアコ・セミアコ製造技術に定評があり、多くのブランドのOEMを手がけています。
いずれのメーカーも品質は高いため、サウンドの好みやデザイン、予算で選ぶことをおすすめします。
フジゲン セミアコのモデル別選び方ガイド
フジゲンのセミアコにはいくつかのバリエーションがあります。
自分のプレイスタイルや好みに合ったモデルを選びましょう。
MSA-HP(標準モデル)の特徴と向いている人
MSA-HPはMasterfieldシリーズの標準モデルで、最も人気のあるセミアコです。
新品価格は定価313,500円(税込)、実売価格は約250,800円となっています。
P90タイプのFGN Alnico 3ピックアップを2基搭載し、温かみがありつつもクリアなサウンドが特徴です。
ドットインレイのシンプルなルックスで、幅広いジャンルに対応できます。
こんな方におすすめです。
初めてセミアコを購入する方、ソリッドギターからの移行を考えている方に最適です。
ジャズ、フュージョン、ブルースなど、クリーン〜軽い歪みを多用するプレイヤーに向いています。
小柄な方や長時間演奏する機会が多い方にも、軽量ボディが魅力となります。
MSA-HP-C(カスタム仕様)との違い
MSA-HP-Cは標準モデルをベースにしたカスタム仕様モデルです。
実売価格は約264,000円で、標準モデルより1万円ほど高くなっています。
主な違いは以下の通りです。
ピックアップがハムバッカータイプに変更されており、より太くパワフルなサウンドが得られます。
指板のインレイがドットからブロックインレイに変更され、よりゴージャスな外観になっています。
ヘッドトップにバインディングが追加され、高級感が増しています。
ハードウェアはゴールドパーツを採用しており、全体的にカスタムショップモデルを思わせる仕上がりです。
ロック系やハードな歪みサウンドを求める方、見た目の高級感を重視する方におすすめです。
MSA-SP(P90搭載)はどんな音?
MSA-SPはシングルコイルのP90ピックアップを2基搭載したモデルです。
実売価格は約220,000円で、MSAシリーズの中では最も手頃な価格帯となっています。
P90ピックアップは、シングルコイルのような明るさとハムバッカーのような太さを兼ね備えたサウンドが特徴です。
ジャリっとしたエッジのある音が出せるため、ブルースやロックンロールに最適です。
クリーントーンではハムバッカーよりも明るく、歪ませるとシングルコイルより太いサウンドが得られます。
ビンテージライクなサウンドを求める方や、ES-330のようなフルアコ寄りのトーンが好きな方におすすめです。
カラーバリエーションと人気色ランキング
フジゲン MSAシリーズには複数のカラーバリエーションが用意されています。
主なカラーは以下の通りです。
AS(Antique Sunburst)は最もオーソドックスなサンバースト仕上げで、定番の人気色です。
BBT(Blue Burst)は深みのある青のバースト仕上げで、個性的な外観を求める方に人気があります。
CH(Cherry)はES-335を彷彿とさせる赤系のカラーで、ステージ映えする華やかさがあります。
BK(Black)はシックで落ち着いた印象の黒で、どんなファッションにも合わせやすいです。
中古市場での流通量はAS(サンバースト)とBK(ブラック)が多い傾向にあります。
限定カラーとして、Metallic NavyやSpecial Spotモデルなども不定期で発売されています。
フジゲン セミアコ中古のおすすめ購入先
中古ギターは購入先によって価格やリスクが大きく異なります。
それぞれのメリット・デメリットを理解して、最適な購入方法を選びましょう。
楽器店経由(デジマート・J-Guitar)のメリット
デジマートやJ-Guitarは、全国の楽器店の在庫を検索できる便利なサービスです。
楽器店経由で購入する最大のメリットは、プロによる検品と調整が済んでいる点です。
ネックの状態やフレットの減り、電装系のチェックなど、専門家の目で確認されています。
多くの店舗では保証期間が設けられており、購入後に問題が発生した場合も対応してもらえます。
返品や交換に応じてくれる店舗もあり、初めて中古ギターを購入する方でも安心です。
デメリットとしては、オークションやフリマアプリと比較して価格が高めに設定されている点が挙げられます。
ただし、調整済みですぐに演奏できる状態であることを考えると、コストパフォーマンスは決して悪くありません。
ヤフオク・メルカリで買う際の注意点
オークションやフリマアプリでは、楽器店より安価に購入できる可能性があります。
しかし、以下の点に注意が必要です。
現物確認ができないケースが多く、写真と説明文だけで判断しなければなりません。
「ノークレーム・ノーリターン」の出品が多く、購入後に問題が発覚しても返品できない場合があります。
前オーナーの調整がそのまま残っており、オクターブチューニングが狂っていたという報告もあります。
純正パーツから交換されている場合でも、説明に記載されていないことがあります。
安全に購入するためのポイントとして、出品者の評価をしっかり確認することが重要です。
質問機能を活用して、ネックの状態やトラスロッドの可動範囲、付属品の有無などを事前に確認しましょう。
購入後はリペアショップでの点検を前提として、予算を組んでおくことをおすすめします。
ハードオフなどリユースショップの活用法
ハードオフをはじめとするリユースショップでは、実物を確認してから購入できるメリットがあります。
オフモール(ハードオフ公式通販)では、フジゲンのギターが38,500円〜143,000円程度で取り扱われています。
店頭であれば試奏も可能な場合が多く、音やネックの状態を自分で確認できます。
ただし、店舗スタッフがギターの専門家とは限らないため、状態の見極めは自己責任となります。
ジャンク品と通常品が混在していることもあるため、商品の状態表記をしっかり確認してください。
掘り出し物が見つかる可能性がある一方で、調整やメンテナンスは購入後に自分で行う必要があります。
購入後に必要な調整・メンテナンス費用
中古ギター購入後は、状態に応じて調整やメンテナンスが必要になることがあります。
一般的な調整・メンテナンス費用の目安は以下の通りです。
| 作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 基本調整(弦高・オクターブ・ネック) | 3,000〜5,000円 |
| フレット擦り合わせ | 10,000〜20,000円 |
| フレット交換(リフレット) | 30,000〜50,000円 |
| ナット交換 | 5,000〜10,000円 |
| ポット・ジャック交換 | 3,000〜8,000円(パーツ代別) |
| 全体クリーニング | 3,000〜5,000円 |
楽器店で購入した場合は基本調整が済んでいることが多いですが、オークションやフリマでの購入は別途費用を見込んでおきましょう。
特にネック調整やフレットの状態が悪い場合は、数万円単位の費用がかかる可能性があります。
購入価格と合わせてトータルコストで考えることが、賢い中古ギター選びのポイントです。
フジゲン セミアコに関するよくある質問
購入を検討する方から多く寄せられる質問にお答えします。
ソリッドギターからの乗り換えに向いている?
フジゲン MSAシリーズは、ソリッドギターからセミアコへの乗り換えに最適なモデルです。
15インチという小ぶりなボディサイズは、一般的なセミアコ(16インチ)より扱いやすく設計されています。
重量も約3kgと軽量で、ストラトキャスターやレスポールと同程度の感覚で演奏できます。
ソリッドギターに慣れたプレイヤーがセミアコに移行する際の違和感を、最小限に抑えられる設計思想が特徴です。
実際に「ソリッドギターに近いフィット感で構えることができる」という評価が多く聞かれます。
初めてセミアコを購入する方や、セミアコ特有の大きさ・重さに不安がある方にもおすすめできます。
ハウリングは起きやすい?対策方法は?
セミアコはボディに空洞があるため、一般的にソリッドギターよりハウリングが起きやすい構造です。
しかし、フジゲン MSAシリーズは「セミアコにありがちなハウリングにも強い印象」と評価されています。
「かなり歪ませてもハウリングを気にすることなく演奏できた」というレビューもあります。
この耐性の高さは、マホガニー削り出し一体構造ボディによるものと考えられます。
センターブロックとサイドが一体成形されているため、不要な共振が抑えられています。
ただし、大音量で極端に歪ませる場合は、やはりハウリングの可能性があります。
対策としては、アンプとの距離を取る、ゲインを上げすぎない、サウンドホールカバーを使用するなどの方法があります。
プロ・アーティストの使用実績はある?
フジゲンのギターは多くのプロアーティストに愛用されています。
公式サイトで紹介されている主なエンドーサーは以下の通りです。
麻井寛史氏(Sensation)、安部智樹氏(Solo)、篤志氏(Solo)、幾見雅博氏(Solo)などが名を連ねています。
石原聡氏(GOING UNDER GROUND)や大賀好修氏(Sensation)なども使用しています。
作曲家の南利一氏はKinki Kidsなどへの楽曲提供で知られ、フジゲンを愛用しています。
セミアコに限らず、フジゲンのギター全般がプロの現場で使用されており、品質の高さが証明されています。
OEM製造を含めると、スティーヴ・ヴァイ氏のIbanez JEMなども実質的にフジゲン製造です。
生産終了モデルや限定品の価値は上がる?
フジゲンの生産終了モデルや限定品は、中古市場で値上がりする可能性があります。
MSAシリーズ自体は現在も継続生産されていますが、特定のカラーや仕様が廃盤になることはあります。
オンラインショップ限定の1点物モデル(例:MSA-HP/Metallic Navy “Midnight Glory”)は希少性が高くなります。
フジゲンの品質の高さは広く認知されているため、状態の良い中古品は値崩れしにくい傾向にあります。
Yahoo!オークションでも「買った値段と同じくらいで売れた」という体験談が報告されています。
ただし、投資目的での購入はおすすめしません。
楽器は演奏して楽しむものであり、価値の上下は市場の需給バランスに左右されるためです。
長く大切に使用することで、結果的に資産価値が維持されると考えるのが健全でしょう。
まとめ:フジゲン セミアコ中古で理想の一本を見つけよう
- フジゲンは1960年創業の国産ギターメーカーで、アイバニーズやフェンダージャパンのOEM製造実績を持つ
- MSAシリーズは15インチの小型ボディと約3kgの軽量設計が特徴で、ソリッドギターからの移行に最適である
- 中古相場はYahoo!オークションで平均88,516円、楽器店経由で15万円〜23万円程度である
- C.F.S.(サークル・フレッティング・システム)により、クリアなサウンドと豊かなサスティーンを実現している
- ハウリング耐性が高く、歪ませても安定した演奏が可能である
- 中古購入時はネックの反り、フレットの減り、電装系のガリを必ずチェックする
- Gibson ES-335と比較して価格は約半額以下、重量は約0.6〜1kg軽い
- 楽器店経由は調整済みで安心、オークション・フリマは安価だがリスクがある
- MSA-HP(標準)、MSA-HP-C(カスタム)、MSA-SP(P90)の3モデルから選択できる
- 購入後の調整・メンテナンス費用も含めたトータルコストで検討することが重要である

