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グレッチ エレクトロマチックの違いを徹底比較!選び方も解説

憧れのグレッチギターを手に入れたいと考えたとき、多くの人が最初に検討するのが「エレクトロマチック・コレクション」と「ストリームライナー・コレクション」ではないでしょうか。

しかし、一見似ているようでいて、その違いが分からず購入を迷っている方も少なくありません。

この記事では、グレッチのギター選びで重要なエレクトロマチックとストリームライナーの明確な違いを、サウンド、スペック、価格帯など多角的な視点から徹底的に比較解説します。

それぞれのシリーズの特徴や評判、どんな人におすすめなのかを理解し、あなたにとって最適な一本を見つけるための手助けとなるでしょう。

目次

【結論】グレッチのエレクトロマチックとストリームライナー、最大の違いは?

グレッチの「エレクトロマチック」と「ストリームライナー」の最大の違いは、シリーズのコンセプトにあります。

エレクトロマチックは「本家グレッチのサウンドとルックスを色濃く受け継いだ中級シリーズ」、対してストリームライナーは「現代的な演奏性と幅広いジャンルへの対応を重視した入門シリーズ」と位置づけられています。

このコンセプトの違いが、価格、ピックアップのサウンド、デザインの細部に反映されています。

一目でわかる!2大シリーズの違い比較一覧表

まずは、両シリーズの主な違いを一覧表で確認してみましょう。

項目エレクトロマチック (Electromatic)ストリームライナー (Streamliner)
コンセプト本家直系のサウンドとルックス現代的な演奏性とコストパフォーマンス
価格帯約8万円~15万円約5万円~10万円
主な製造国韓国、中国インドネシア
主なPUフィルタートロン系ブロードトロン系
サウンド伝統的でクリア、歯切れが良いパワフルでモダン、歪みにも強い
おすすめの人憧れのグレッチサウンドを体感したい人初心者、幅広いジャンルで使いたい人

エレクトロマチックは「本家直系のサウンドとルックス」を追求した中級シリーズ

エレクトロマチック・コレクションは、上位シリーズである「プロフェッショナル・コレクション」のデザインやサウンドのエッセンスを継承しつつ、アジアの提携工場で製造することでリーズナブルな価格を実現したシリーズです。

グレッチ伝統の「フィルタートロン」系ピックアップを搭載したモデルが多く、ロカビリーやカントリーミュージックでお馴染みの、あの煌びやかで歯切れの良いサウンドを体感できます。

まさに「憧れのグレッチ」への入り口として最適なシリーズと言えるでしょう。

ストリームライナーは「現代的な演奏性」を重視した入門シリーズ

ストリームライナー・コレクションは、グレッチギターの中で最も手頃な価格帯を実現した入門者向けのシリーズです。

グレッチらしいレトロなルックスは保ちつつも、よりパワフルで歪みにも対応しやすい「ブロードトロン」ピックアップの搭載や、薄めのネックシェイプの採用など、現代のロックシーンにマッチするアレンジが加えられています。

コストパフォーマンスに優れ、初めてのグレッチとしても、ギター初心者の一本目としても高い評価を得ています。

そもそもグレッチギターのシリーズ構成とは?【立ち位置を完全解説】

エレクトロマチックとストリームライナーの違いをより深く理解するために、グレッチギター全体のシリーズ構成と、それぞれの立ち位置を知っておくことが重要です。

グレッチのギターは、大きく分けて3つのグレードに分類されています。

グレッチの主なグレードは3種類!立ち位置と価格帯を解説

グレッチのギターは、価格と品質によって主に以下の3つのコレクションに分けられます。

  1. プロフェッショナル・コレクション:最上位シリーズ(約30万円~)
  2. エレクトロマチック・コレクション:中級シリーズ(約8万円~15万円)
  3. ストリームライナー・コレクション:入門シリーズ(約5万円~10万円)

この階層構造を理解することで、各シリーズのキャラクターが明確になります。

最上位「プロフェッショナル・コレクション」の特徴とは?

プロフェッショナル・コレクションは、主に日本国内の工場で製造されるグレッチのフラッグシップシリーズです。

ヴィンテージの名器を忠実に再現した「VINTAGE SELECT EDITION」や、現代的な演奏性を追求した「PLAYERS EDITION」など、細部までこだわり抜かれた高品質なモデルが揃っています。

多くのプロミュージシャンが愛用する、まさに最高峰のグレッチです。

中核を担う「エレクトロマチック・コレクション」の位置づけ

エレクトロマチック・コレクションは、この最上位シリーズの「廉価版」という位置づけです。

しかし、単なる廉価版ではなく、本物のグレッチサウンドと雰囲気を気軽に楽しめるように設計されており、グレッチファンからも高い支持を得ています。

プロフェッショナルとストリームライナーの中間に位置する、ブランドの中核を担う重要なシリーズです。

最も手頃な「ストリームライナー・コレクション」の位置づけ

ストリームライナー・コレクションは、グレッチのエントリーモデルとして展開されています。

「レトロなルックス」「新開発のピックアップ」「求めやすい価格」をコンセプトに、グレッチらしさを大切にしながらも、より多くのプレイヤーが手に取りやすいように作られています。

モダンな仕様を取り入れることで、伝統的なグレッチとは一味違った魅力を提供しています。

【徹底比較】エレクトロマチックとストリームライナーの5つの決定的違い

ここからは、エレクトロマチックとストリームライナーの具体的な違いを5つのポイントに絞って、さらに詳しく比較していきます。

これらの違いが、最終的なギター選びの決め手となるでしょう。

違い① 価格帯:予算で選ぶならどっち?

最も分かりやすい違いは価格帯です。

前述の通り、エレクトロマチックは約8万円から15万円程度、ストリームライナーは約5万円から10万円程度の価格設定となっています。

予算が10万円以下であればストリームライナーが主な選択肢となり、10万円以上の予算が組めるのであればエレクトロマチックも視野に入ってきます。

この価格差は、後述する製造国やパーツのグレードの違いによるものです。

違い② 製造国:品質に違いはある?(韓国・中国 vs インドネシア)

製造国もシリーズによって異なります。

エレクトロマチックは主に韓国や中国の工場で、ストリームライナーは主にインドネシアの工場で製造されています。

近年ではアジア製ギターの品質は飛躍的に向上しており、どちらのシリーズも価格を考えれば非常に高いクオリティを誇ります。

ただし、一般的にはエレクトロマチックの方がより丁寧な作り込みがされているという評価が多いようです。

違い③ ピックアップ:サウンドキャラクターを左右する心臓部の違い

サウンドの要となるピックアップに、両シリーズの最も大きなキャラクターの違いが現れます。

エレクトロマチックには、ヴィンテージトーンを意識した「Black Top Filter’Tron」など、フィルタートロン系のピックアップが多く搭載されています。

一方、ストリームライナーには、より高出力でモダンなサウンドに対応する「Broad’Tron」系のピックアップが主に搭載されています。

このピックアップの違いが、サウンドの違いに直結します。

違い④ デザインとパーツ:ヘッドロゴやノブなど細部のグレード差

細部のデザインや使用されているパーツにもグレードの差が見られます。

例えば、ヘッドストックのロゴが、エレクトロマチックでは金属プレートやブロック体のロゴが使われることが多いのに対し、ストリームライナーではシンプルなプリントロゴが採用されています。

また、コントロールノブもエレクトロマチックは伝統的な「G-Arrowノブ」ですが、ストリームライナーはヴィンテージスタイルのシンプルなノブが使われるなど、細かな点で違いがあります。

違い⑤ ラインナップ:モデルのバリエーションと特徴の違い

両シリーズともに人気のJet(ジェット)モデルやホロウボディモデルを展開していますが、そのラインナップの傾向には少し違いがあります。

エレクトロマチックは、プロフェッショナル・コレクションの定番モデルをベースにした、より伝統的な仕様のモデルが豊富です。

対してストリームライナーは、センターブロック構造のモデルに力を入れるなど、より現代的なニーズに応えるラインナップが特徴的です。

サウンド(音)の違いは?結局どっちがどんな音?

ギター選びで最も重要な「音」の違いについて、ピックアップとボディ構造の観点から解説します。

あなたが求めるサウンドがどちらのシリーズにあるのか、イメージしながら読み進めてください。

エレクトロマチックの音の特徴:「フィルタートロン」が奏でる伝統的なグレッチサウンド

エレクトロマチックに多く搭載されるフィルタートロン系ピックアップは、一般的なハムバッカーよりも出力が控えめで、高音域に特徴があります。

そのサウンドは「トゥワンギー」とも表現され、クリアで歯切れが良く、きらびやかな響きが魅力です。

クリーンサウンドや軽いクランチサウンドでコードを弾いた時の分離感は素晴らしく、まさにグレッチならではの個性的な音と言えるでしょう。

ストリームライナーの音の特徴:「ブロードトロン」によるパワフルでモダンなサウンド

ストリームライナーに搭載されるブロードトロン系ピックアップは、フィルタートロンに比べて出力が高く、中音域が豊かなサウンドキャラクターを持っています。

そのため、パワフルなドライブサウンドにも対応しやすく、オーバードライブやディストーションをかけたロックサウンドでも音の芯が失われません。

伝統的なグレッチサウンドとは少し異なりますが、非常に扱いやすく、幅広いジャンルで活躍できる汎用性の高い音が特徴です。

Jet、ホロウボディ、センターブロックなどボディ構造による音の違いも解説

ピックアップだけでなく、ボディの構造もサウンドに大きく影響します。

Jetシリーズに代表されるチェンバード構造のボディは、ソリッドギターのようなタイトさと、ホロウボディのようなエアー感を両立した独特の鳴りが得られます。

フルアコ構造のホロウボディは、豊かで温かみのあるアコースティックな響きが特徴です。

センターブロック構造のセミアコは、ホロウボディの響きを持ちながらも、ハウリングに強く、サステインが豊かなサウンドを生み出します。

あなたに合うのはどっち?目的・予算別おすすめシリーズ診断

これまで解説してきた違いを踏まえ、どのような目的や予算を持つ人にどちらのシリーズがおすすめなのかを具体的に提案します。

ギター初心者にはどっちがおすすめ?

初めてエレキギターを購入する初心者の方には、まず「ストリームライナー」がおすすめです。

手頃な価格帯であることに加え、パワフルで扱いやすいサウンドは様々なジャンルの音楽に対応しやすいため、練習も楽しく進められるでしょう。

モダンなネックシェイプは演奏性も高く、挫折しにくい一本と言えます。

予算10万円以下で探しているなら「ストリームライナー」

予算を10万円以下に設定している場合、選択肢は必然的に「ストリームライナー」となります。

この価格帯でありながら、グレッチならではのルックスとサウンドの雰囲気を楽しめるコストパフォーマンスの高さは、他のブランドと比較しても非常に魅力的です。

憧れのグレッチサウンドを体感したいなら「エレクトロマチック」

「ブライアン・セッツァーのようなサウンドが出したい」「グレッチ特有のあの音が好き」というように、明確に伝統的なグレッチサウンドを求めているなら「エレクトロマチック」一択です。

ストリームライナーよりも価格は上がりますが、フィルタートロンが奏でるサウンドは、その期待に十分応えてくれるでしょう。

ロカビリーやカントリーを弾きたい人向けの選び方

ロカビリー、カントリー、ブルースといったルーツミュージックを演奏したい方には、フィルタートロン系ピックアップを搭載した「エレクトロマチック」が最適です。

特に、ホロウボディやBigsbyトレモロを搭載したモデルを選ぶと、より本格的なサウンドと雰囲気を楽しむことができます。

幅広いジャンルのロックで使いたい人向けの選び方

ポップスからハードロックまで、幅広いジャンルのロックサウンドでギターを使いたい方には、「ストリームライナー」が非常にマッチします。

特にセンターブロック構造のモデルは、ハウリングを気にせずアンプを歪ませることができ、ライブでも即戦力となる汎用性の高さを持っています。

シリーズ別!絶対にチェックしたい人気・定番モデルを紹介

ここでは、それぞれのシリーズを代表する、特に人気が高く定番と言えるモデルをいくつかご紹介します。

モデル選びの参考にしてください。

【エレクトロマチック】Jetシリーズのおすすめモデル(G5230T / G5210T-P90)

レスポールに似たシングルカッタウェイのボディ形状を持つJetシリーズは、グレッチのソリッドギターの代表格です。

チェンバード加工が施されたマホガニーボディが生み出す軽快なサウンドが特徴で、「G5230T」はフィルタートロンを搭載した王道モデル。

「G5210T-P90」は、より太く甘いトーンが魅力のP-90タイプピックアップを搭載したモデルです。

【エレクトロマチック】ホロウボディのおすすめモデル(G5420T)

「G5420T」は、”これぞグレッチ”というルックスを持つ、シングルカッタウェイのホロウボディモデルです。

伝統的なグレッチサウンドを体感するにはうってつけのモデルで、豊かな生鳴りとフィルタートロンピックアップによる煌びやかなトーンが魅力。

所有する満足感も非常に高い一本です。

【ストリームライナー】センターブロックのおすすめモデル(G2622T / G2655T)

ストリームライナーの中でも特に人気が高いのが、センターブロック構造を持つセミアコモデルです。

ダブルカッタウェイの「G2622T」や、一回り小ぶりで扱いやすい「G2655T」は、エアー感のあるサウンドとハウリングへの耐性を両立。

高出力なブロードトロンピックアップとの組み合わせで、様々なジャンルに対応します。

【ストリームライナー】ホロウボディのおすすめモデル(G2420T)

10万円以下というリーズナブルな価格で、本格的なフルアコサウンドとルックスが手に入るのが「G2420T」です。

ナッシュビルなどの上位モデルを彷彿とさせるデザインに、ドライブサウンドにも対応できる高出力なピックアップを搭載。

弾きやすいネック形状も相まって、初心者にもおすすめできるモデルです。

購入前に知りたい!両シリーズの評判とよくある質問(Q&A)

最後に、実際に購入したユーザーからの評判や、ギター選びでよくある質問についてお答えします。

エレクトロマチックのリアルな評判・レビューまとめ

エレクトロマチックは、「価格以上のクオリティで満足」「本家譲りのサウンドがしっかり出る」といった肯定的な評価が非常に多いシリーズです。

一方で、「上位モデルと比較するとパーツ類はやはりチープに感じる」といった声もありますが、全体としては価格と品質のバランスに優れたシリーズとして高く評価されています。

ストリームライナーの評判は本当に良い?実際の評価を解説

ストリームライナーは、「コストパフォーマンスが驚異的」「初心者の最初の一本として最適」など、特に価格面での評価が非常に高いです。

サウンドについては「グレッチらしさは少し薄いが、扱いやすくて良い音」という意見が多く見られます。

本格的なヴィンテージトーンを求めなければ、非常に満足度の高いシリーズと言えるでしょう。

ピックアップ交換などの「改造」はしやすい?

どちらのシリーズも、カスタマイズのベースとして非常に人気があります。

特に定番なのがピックアップの交換で、TV Jones製のフィルタートロンなどに交換することで、サウンドをプロフェッショナル・コレクションに近づける改造は多くのユーザーが行っています。

基本的な構造はしっかりしているため、改造を楽しむのにも適しています。

中古で買うのはアリ?選ぶ際の注意点とは?

中古品であれば、さらに安価に手に入れることが可能です。

ただし、楽器の状態を自身で判断できる知識が必要になります。

購入する際は、ネックの反りやフレットの減り、電装系(音が出るか、ガリノイズがないか)を重点的にチェックしましょう。

信頼できる楽器店で購入するか、詳しい友人に見てもらうのが安心です。

まとめ:グレッチエレクトロマチックの違いを理解して選ぶ

  • エレクトロマチックは本家直系のサウンドとルックスを追求
  • ストリームライナーは現代的な演奏性を重視した入門シリーズ
  • グレッチにはプロフェッショナルを含む3つの主要グレードが存在
  • 価格帯はエレクトロマチックがストリームライナーより高価である
  • 主な違いは価格、製造国、ピックアップ、デザイン、ラインナップ
  • サウンドの鍵はフィルタートロンとブロードトロンの違いにある
  • 伝統的なサウンドを求めるならエレクトロマチックがおすすめ
  • モダンなロックサウンドで使うならストリームライナーが適している
  • Jetやホロウボディなどボディ構造もサウンドに大きく影響する
  • 目的と予算に応じて自分に最適なシリーズを選択することが重要
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