ギター2本目はいらない？後悔しない判断基準と賢い選び方

ギターに少し慣れてくると、「2本目のギターが欲しいな」という気持ちが芽生えることがありますよね。

しかし同時に、「本当に必要なんだろうか？」「1本あれば十分じゃないか？」という迷いも生まれるものです。

新しいギターは演奏の幅を広げてくれる一方で、コストや置き場所といった現実的な問題も伴います。

衝動買いで後悔しないためには、自分にとって2本目のギターが本当に必要かどうかを冷静に見極めることが大切です。

この記事では、ギターを2本持つことのメリット・デメリットから、後悔しないための賢い選び方、さらにはギタリストたちのリアルな所有事情まで、あらゆる角度から徹底解説します。

最後まで読めば、あなたが2本目のギターを買うべきかどうかの明確な答えが見つかるでしょう。

結論：ギターの2本目は本当にいらない？迷いを解決する判断基準

結論から言うと、2本目のギターが必要かどうかは、あなたの目的や状況によって答えが変わります。

絶対に必要というわけではありませんが、持つことで音楽ライフが豊かになる可能性を秘めています。

【1本で十分な人】今のギターに満足し、特定のスタイルを探求する人

もしあなたが今のギターの音や弾き心地に満足しており、特定の音楽ジャンルや奏法を深く追求したいと考えているなら、無理に2本目を買う必要はありません。

1本のギターに集中して弾き込むことで、より早く、効率的に演奏技術を向上させることができます。

【2本目を買うべき人】音の選択肢を広げたい、サブ機が欲しい人

一方で、演奏できる曲のジャンルを広げたい、異なるサウンドキャラクターを試したい、あるいはライブや練習中のトラブルに備えたいという場合は、2本目の購入を検討する価値が十分にあります。

1本目とは違うタイプのギターを持つことで、表現の幅は格段に広がるでしょう。

この記事を読めば、あなたにとっての最適な答えがわかります

結局のところ、大切なのは「他の人がどうしているか」ではなく、「自分がギターに何を求めているか」です。

この記事では、両方の視点から情報を提供し、あなたが自分自身の答えを見つけるための手助けをします。

ギターが1本あれば十分な5つの理由【いらない派の主張】

「ギターは1本あれば十分」と考えるギタリストも少なくありません。

そこには、練習効率やコスト面など、明確で合理的な理由が存在します。

まずは、2本目はいらないと考える人たちの主な主張を見ていきましょう。

理由1：練習に集中できて上達が早い

ギターが1本しかなければ、その楽器に全ての練習時間を注ぎ込むことになります。

ネックの握り心地や弦の感触、音の出し方など、特定のギターに身体が完全に慣れるため、演奏技術の習得がスムーズに進みます。

特に初心者の場合、複数のギターを持ち替えることは感覚のズレを生じさせ、上達を妨げる可能性もあるのです。

理由2：コスト（本体＋維持費）を最小限に抑えられる

ギターは本体価格だけでなく、弦やピック、メンテナンス用品、場合によってはアンプやエフェクターといった周辺機材にも費用がかかります。

ギターが2本になれば、弦交換などの維持費も単純に増えることになります。

1本の良質なギターを大切に使い続ける方が、経済的な負担を軽くすることができるでしょう。

理由3：収納スペースを取らず部屋がスッキリする

ギターは意外と場所を取る楽器です。

スタンドに立てかけるにしても、ハードケースで保管するにしても、相応のスペースが必要になります。

複数本所有すると、部屋の生活スペースを圧迫してしまうことも少なくありません。

1本であれば保管場所に困ることも少なく、管理がしやすいというメリットがあります。

理由4：メンテナンスの手間が少なく管理が圧倒的に楽

ギターは定期的なメンテナンスが欠かせない楽器です。

弦の交換はもちろん、ネックの反り調整や全体のクリーニングなど、良いコンディションを保つには手間がかかります。

所有本数が増えれば、その分手間も増えていきます。

1本に愛情を集中させることで、常に最高の状態でギターを保つことができ、結果的に演奏への満足度も高まるでしょう。

理由5：弾くジャンルが決まっていれば1本で全く問題ない

もしあなたが「アコースティックギターでの弾き語りだけ」「ロックバンドでエレキギターだけ」というように、演奏する音楽のスタイルが明確に決まっているなら、そのスタイルに適したギターが1本あれば事足ります。

無理に違うタイプのギターを増やしても、結局使わずに眠らせてしまうことになりかねません。

それでも欲しくなる！2本目のギターを持つ5つのメリット

1本で十分という意見がある一方で、多くのギタリストが2本目、3本目とギターを増やしていくのもまた事実です。

それには、コストや手間を上回る魅力的なメリットが存在するからです。

ここでは、ギターを複数所有することで得られる主な利点を紹介します。

メリット1：音のバリエーションが増え、表現の幅が劇的に広がる

これが2本目のギターを持つ最大のメリットと言えるでしょう。

例えば、シャープでキレのある音が特徴の「シングルコイル」ピックアップを搭載したギターと、太くパワフルな音が特徴の「ハムバッカー」ピックアップを搭載したギターでは、出せるサウンドが全く異なります。

異なるタイプのギターを使い分けることで、楽曲に合わせた最適な音作りが可能になり、表現の選択肢が無限に広がります。

メリット2：ライブや練習でのトラブルに備える「予備機」としての安心感

ライブ本番中に弦が切れたり、音が出なくなったりといったトラブルは、ギタリストにとって悪夢です。

そんな時、すぐに持ち替えられるサブギターがあれば、演奏を中断することなく対応できます。

この「予備がある」という精神的な安心感は非常に大きく、パフォーマンスに集中するためにも重要な要素となります。

メリット3：曲ごとのチューニング変更の手間から解放される

ロックやメタルでは、通常のチューニングから特定の弦の音を下げる「ドロップチューニング」や、全ての弦を半音下げる「半音下げチューニング」などが多用されます。

曲ごとにチューニングを変えるのは手間がかかりますが、2本目のギターを特定のチューニング専用にしておけば、持ち替えるだけで済み、練習やライブが非常にスムーズになります。

メリット4：大切な1本目の消耗（フレットなど）を抑えられる

ギターは弾き込むほど、弦が当たる「フレット」部分が摩耗していきます。

1本のギターだけを使い続けると、消耗が早まり、フレット交換などの修理が必要になる時期も早まります。

複数のギターを交互に使うことで、1本あたりの負担を分散させ、それぞれのギターを長く良い状態で使い続けることができるのです。

メリット5：ギターの構造や知識が深まり、音楽がもっと楽しくなる

異なる種類のギターを所有し、弾き比べることで、それぞれの構造や木材、パーツの違いが音にどう影響するのかを体感的に理解できます。

「なぜこのギターはこんな音がするのか」という探求は、ギタリストとしての知識を深め、自分の音作りに対するこだわりを育むきっかけにもなるでしょう。

あなたはどっち？2本目のギター購入を考えるべき人の特徴とタイミング

2本目のギターを買うべきかどうかの最適な答えは、あなた自身の状況や気持ちの中にあります。

ここでは、具体的にどのようなタイミングや考えが生まれたときに購入を検討すると良いのか、いくつかの例を挙げて解説します。

1本目の音や弾き心地に物足りなさを感じ始めたとき

ギターの練習を続けていくと、耳が肥えてきたり、より細かいニュアンスを表現したくなったりします。

その段階で、「今のギターでは理想の音が出せない」「もっとネックが薄い方が弾きやすいのに」といった具体的な不満や要望が出てきたら、それは新しいギターを探す良いタイミングかもしれません。

挑戦したい音楽ジャンルやサウンドが明確になったとき

最初はJ-POPを弾いていたけれど、ブルースやジャズ、ヘヴィメタルにも興味が出てきた、というケースはよくあります。

特定のジャンルには、そのサウンドに適した「定番」とされるギターが存在します。

自分のやりたい音楽の方向性が定まったとき、そのジャンルに特化したギターを手に入れることで、より本格的なサウンドに近づくことができるでしょう。

ライブやバンド活動で曲による使い分けが必要になったとき

バンドで様々な曲をコピーする場合、原曲のサウンドを再現するためにギターの使い分けが必要になることがあります。

クリーンな音色が求められる曲と、激しい歪みサウンドが求められる曲でギターを持ち替えるなど、パフォーマンスの質を上げるために2本目が必要になる場面です。

単純に「憧れのギター」を手に入れたいという強い衝動があるとき

好きなアーティストが使っているモデルや、楽器店のショーウィンドウで一目惚れしてしまったギターなど、理屈ではなく「とにかくあのギターが欲しい」という強い気持ちも、購入の立派な動機になります。

そのギターを持つことで練習のモチベーションが上がるのであれば、それは価値のある投資と言えるでしょう。

後悔しない！2本目のギターの賢い選び方【5つのポイント】

2本目のギター購入を決意したら、次は「どんなギターを選ぶか」が重要になります。

せっかく手に入れても、結局使わなくなってしまっては意味がありません。

後悔しないための選び方のポイントを5つ紹介します。

ポイント1：1本目とは真逆のキャラクターを持つギターを選ぶ（例：ストラト→レスポール）

2本目を選ぶ上で最も大切なのは、1本目との差別化です。

音のキャラクターが大きく異なるギターを選ぶことで、使い分ける意味が明確になります。

例えば、1本目がFenderのストラトキャスター（シングルコイル）なら、2本目はGibsonのレスポール（ハムバッカー）を選ぶといった具合です。

これにより、対応できる音楽の幅が大きく広がります。

ポイント2：予算は少し背伸びして「1本目より良いモデル」を狙う

1本目は初心者向けの手頃なモデルから始めた人が多いでしょう。

2本目は、少し予算を上げてワンランク上のモデルを選ぶのがおすすめです。

価格帯が上がると、使用されている木材やパーツの品質が向上し、音質や弾きやすさが格段に良くなります。

その違いを体感することで、練習へのモチベーションもさらに高まるはずです。

ポイント3：自分の演奏スタイル（弾き語り、速弾き等）に合ったものを選ぶ

自分がどのような演奏をしたいのかを明確にし、それに適した仕様のギターを選びましょう。

例えば、テクニカルな速弾きをしたいならネックが薄いモデル、アコースティックな弾き語りがメインならボディが良く鳴るモデルなど、目的に合った選択をすることが失敗を防ぐコツです。

ポイント4：必ず楽器店で試奏して弾き心地と音を確認する

ギターはスペックや見た目だけでは分からない部分が多くあります。

特にネックの握り心地やボディの重さ、弦高などは、実際に持ってみないと分かりません。

気になるギターが見つかったら、必ず楽器店に足を運んで試奏させてもらいましょう。

自分の身体にフィットするか、アンプから出した音が好みかどうかをしっかり確認することが重要です。

ポイント5：ルックスで選ぶのも実は重要！モチベーションが上がる一本を

性能やスペックはもちろん大切ですが、「見た目が好き」という理由も軽視できません。

自分が「かっこいい」と思えるギターを持つことは、練習への意欲を掻き立てる大きな要因になります。

毎日でも手に取りたくなるような、愛着の湧くデザインのギターを選ぶことも、長く付き合っていく上での大切なポイントです。

ギターを複数持つ前に知るべき現実的な悩みと解決策

ギターを増やすことは楽しいことばかりではありません。

購入前に知っておくべき、いくつかの現実的な問題と、その対策について解説します。

維持費は2倍？弦交換やメンテナンスのコストはどれくらい増えるのか

ギターの本数が増えれば、弦の交換費用やメンテナンス用品代も比例して増加します。

全てのギターを同じ頻度で弾くわけではないかもしれませんが、長期間弾かないギターも弦は劣化します。

長寿命が特徴のコーティング弦を利用したり、自分で簡単な調整ができるようになったりすることで、コストを抑える工夫が可能です。

保管場所はどうする？省スペースなおすすめギタースタンドと収納術

ギターが増えると置き場所の確保が課題になります。

1本用のスタンドを複数並べると場所を取るため、複数本をまとめて立てかけられるラックタイプのギタースタンドがおすすめです。

また、壁掛けフックを利用すれば、床のスペースを使わずにギターをインテリアのように飾ることもできます。

ただし、湿度や温度の管理には注意が必要です。

ギター2本の持ち運び方法は？便利なケースと移動のコツ

スタジオ練習やライブで2本のギターを持ち運ぶ場合、両肩に背負えるダブルギグバッグ（2本同時収納ケース）が非常に便利です。

片手が空くため、エフェクターボードなどの他の機材も同時に運ぶことができます。

車での移動ができない場合は、機材をできるだけコンパクトにまとめる工夫が求められます。

家族に「また買ったの？」と言われないための魔法の言葉

同居している家族がいる場合、ギターが増えることへの理解を得る必要があるかもしれません。

その際は、「これは違うチューニングで使う専用の楽器なんだ」と実用性を説明したり、「服やバッグをシーンで使い分けるのと同じで、曲によってギターも使い分けるんだよ」と、身近なものに例えて説明すると納得してもらいやすいかもしれません。

ギタリストのリアルな声｜みんなギターを何本持ってる？

自分以外のギタリストが一体何本くらいギターを持っているのか、気になる人も多いでしょう。

ここでは、SNSや掲示板などから見えるギタリストの所有本数事情や、興味深い考え方について紹介します。

ギタリストの平均所有本数は？

明確な統計データはありませんが、インターネット上のコミュニティを見ると、趣味でギターを弾いている人でも3本～5本程度所有しているケースが多く見られます。

一方で、1本のエレキギターと1本のアコースティックギターの計2本で満足しているという声も少なくありません。

最終的には個人の音楽スタイルや価値観に大きく左右されるようです。

なぜ弾かないのに買ってしまう？ギターコレクターの心理とは

中には、演奏目的だけでなく、収集すること自体に喜びを感じる「ギターコレクター」も存在します。

特定のブランドのヴィンテージモデルや、限定生産の希少なギターをアート作品のように集めるのです。

彼らにとっては、ギターが持つ歴史的価値や美しいデザインそのものが魅力であり、所有欲を満たすことが大きな目的となっています。

【究極の選択】もしギターを3本までしか持てないなら何を選ぶ？

ギタリストの間でよく話題になるのが、「もし3本だけ選ぶなら？」という思考実験です。

多くの人が挙げる組み合わせは、「ストラトキャスタータイプ」「レスポールタイプ」「アコースティックギター」の3本です。

この3本があれば、ロック、ポップス、ブルースから弾き語りまで、ほとんどのジャンルに対応できるという考え方が背景にあります。

ギター2本目に関するよくある質問（FAQ）

最後に、2本目のギターを検討する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。

あなたの最後の疑問をここで解消しましょう。

同じギターを2本買うのはアリですか？

はい、アリです。

特にプロのギタリストは、メインギターと全く同じ仕様のサブギターを用意することがよくあります。

これは、万が一のトラブルの際に持ち替えても、音や弾き心地の違和感を最小限にするためです。

また、片方をレギュラーチューニング、もう片方をドロップチューニングにするなど、チューニング違いで使い分ける目的で同じモデルを2本所有する人もいます。

使わなくなった1本目は処分（売却）した方が良いですか？

これは個人の考え方によります。

もし保管場所に困っていたり、新しいギターの購入資金に充てたいのであれば、楽器店やフリマアプリで売却するのも一つの手です。

しかし、思い出のあるギターであったり、「またいつか弾くかもしれない」と思ったりするなら、無理に手放す必要はありません。

ギターは弾かなくても、そこにあるだけでモチベーションに繋がることもあります。

ダブルネックギターという選択肢はどうですか？

6弦と12弦など、2つのネックが1つのボディに付いているダブルネックギターは、確かに1本で2つの役割を果たせるユニークな存在です。

しかし、非常に重く、演奏性にも癖があるため、万人におすすめできるものではありません。

特定の楽曲を再現したいなどの明確な目的がなければ、通常のギターを2本持つ方が現実的で扱いやすいでしょう。

初心者ですが、いきなり高価なギターを買っても大丈夫ですか？

予算が許すのであれば、最初からある程度品質の高いギターを選ぶことにはメリットがあります。

良いギターは弾きやすく、音も良いため、練習が楽しくなり上達も早まる傾向があります。

ただし、高価なギターほどデリケートで適切な管理が求められるため、その点を理解した上で購入することが大切です。

まとめ：ギター2本目はいらないかどうかの最終判断