ギターやベースのサウンドメイキングにおいて、アンプやエフェクターの選択肢は無限に広がっています。
しかし、ライブやスタジオで理想のトーンを再現するには、重い機材を持ち運ぶ必要がありました。
IK MultimediaのTONEX ONEは、そんな悩みを解決する画期的なミニペダルです。
AI Machine Modeling技術により、世界中の名機アンプやエフェクターのサウンドを手のひらサイズに凝縮しています。
この記事では、TONEX ONEの基本スペックから使い方、競合製品との比較、ライブでの活用法まで、購入を検討している方が知りたい情報を網羅的にお伝えします。
初めてデジタルモデリングペダルを導入する方にも分かりやすく解説していきます。
TONEX ONEとは?基本情報とスペックを解説
TONEX ONEは、IK Multimediaが開発したコンパクトなアンプ/キャビネット/エフェクターモデリングペダルです。
2024年5月に発売され、その圧倒的なコストパフォーマンスと音質で多くのギタリスト・ベーシストから注目を集めています。
ここでは、製品の核心となる技術や詳細なスペック、付属ソフトウェアについて詳しく見ていきましょう。
AI Machine Modelingを搭載した超コンパクトペダルの特徴
TONEX ONEの最大の特徴は、IK Multimedia独自のAI Machine Modeling技術を搭載している点です。
この技術は、実際のアンプやエフェクターの音響特性をAIが解析し、デジタル上で忠実に再現するものです。
従来のモデリング技術とは異なり、アンプの回路をシミュレートするのではなく、実機の「音そのもの」をキャプチャーします。
そのため、ピッキングのニュアンスやボリューム操作への追従性が非常に高く、実機さながらのダイナミクスを実現しています。
ペダルボードのわずかなスペースに収まるミニペダルサイズでありながら、プロ仕様の音質を提供できる点が革新的といえるでしょう。
本体には20種類のプリセットを保存でき、Marshall JCM800やFender Super Reverb、Mesa Boogie Dual Rectifierなど、世界的に評価の高いアンプのTone Modelが標準でプリロードされています。
サイズ・重量・入出力端子などの詳細スペック一覧
TONEX ONEの具体的なスペックを以下の表にまとめました。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| サイズ | 48mm(幅)× 94mm(奥行)× 53mm(高さ) |
| 重量 | 160g |
| A/Dコンバーター | 24bit/192kHz |
| 周波数特性 | 5Hz〜24kHz |
| ダイナミックレンジ | 最大123dB |
| 入力端子 | 1/4インチTS(モノラル) |
| 出力端子 | 1/4インチTRS(ステレオ/デュアルモノ対応) |
| USB端子 | USB-C(オーディオインターフェース機能対応) |
| 電源 | 9V DC 120mA(センターマイナス)またはUSB-C給電 |
| プリセット数 | 20 |
24bit/192kHzの高品質コンバーターを搭載しており、プロのレコーディング環境でも十分に通用する音質を実現しています。
TRS出力によりステレオ運用やデュアルモノ出力にも対応しており、様々なセットアップに柔軟に組み込めます。
消費電流が120mAと控えめなため、一般的なパワーサプライで問題なく駆動できる点も使い勝手の良さにつながっています。
付属ソフトウェアとToneNETで広がる56,000以上のサウンド
TONEX ONEを購入すると、TONEX SEソフトウェアのライセンスが付属します。
このソフトウェアには200種類のプレミアムTone Modelが含まれており、購入直後から多彩なサウンドを楽しめます。
さらに注目すべきは、IK Multimediaが運営するオンラインプラットフォーム「ToneNET」の存在です。
ToneNETでは、世界中のユーザーが作成したTone Modelが共有されており、2024年時点で56,000以上のサウンドが登録されています。
クラシックロックからモダンメタル、ジャズ、ブルースまで、あらゆるジャンルに対応したTone Modelを無料でダウンロードできます。
これにより、数百万円相当のアンプコレクションを、わずか数万円のペダル1台で手に入れられるといっても過言ではありません。
TONEX SEソフトウェアは、Mac/PC上でスタンドアロンアプリとして使用できるほか、DAWのプラグイン(VST、AU、AAX対応)としても動作します。
TONEX ONEの価格と購入時の注意点
TONEX ONEの購入を検討する際、価格帯や製品バリエーション、電源環境の確認は欠かせません。
ここでは、実際の販売価格の目安から、複数存在する限定エディションの違い、そして購入前に必ずチェックしておくべき電源周りの注意点について解説します。
国内・海外での販売価格と最安値の目安
TONEX ONEの販売価格は、購入する地域や販売店によって異なります。
以下に主要な市場での価格目安をまとめました。
| 地域 | 価格目安 |
|---|---|
| 米国 | 149〜179ドル |
| 欧州 | 169ユーロ前後 |
| 日本(正規代理店) | 25,300〜27,800円 |
| 日本(並行輸入) | 22,000円前後〜 |
国内では、サウンドハウスや島村楽器、Amazonなどの主要販売店で取り扱いがあります。
セール時期には割引が適用されることもあるため、急ぎでなければ価格を比較してから購入することをおすすめします。
中古市場では15,000円前後から出品されることもありますが、ソフトウェアライセンスの譲渡可否は確認が必要です。
IK Multimediaの公式Reverbショップでは、B級品(ほぼ新品同様)が割引価格で販売されることがあり、保証付きで購入できるため狙い目といえます。
通常版と限定エディションの違いと選び方
TONEX ONEには、通常版に加えて複数の限定エディションが存在します。
主な限定エディションとその特徴は以下の通りです。
Joe Satriani Limited Editionは、2025年3月に発売されたクローム仕上げの限定モデルです。
Joe Satriani本人が作成した20種類の専用プリセットがプリロードされており、彼のプライベートコレクションから28種類のアンプをモデリングしたAmp Vault Signature Collectionへのアクセス権も付属します。
Brown Sound Limited Editionは、2025年7月に発売された限定モデルで、Eddie Van Halenのサウンドを再現することをコンセプトとしています。
ホワイト、イエロー、レッドの3色展開で、各色に20種類の専用プリセットが搭載されています。
通常版を選ぶべきか限定版を選ぶべきかは、以下の基準で判断できます。
特定のアーティストのサウンドを求めている場合は限定版が適しています。
幅広いジャンルで使用したい場合や、自分でTone Modelをカスタマイズしたい場合は通常版で十分です。
限定版のプリセットは通常版でも後から購入・ダウンロード可能なため、筐体のデザインにこだわりがなければ通常版がコストパフォーマンスに優れています。
購入前に確認すべき電源とパワーサプライの互換性
TONEX ONEの電源環境は、購入前に必ず確認しておくべき重要なポイントです。
本機は9V DC(センターマイナス)の電源で動作し、消費電流は120mAです。
多くのエフェクター用パワーサプライで対応可能な範囲ですが、注意すべき点がいくつかあります。
まず、他のエフェクターと電源を共有すると、ヒスノイズが発生しやすいという報告があります。
これはデジタル機器特有の問題で、アイソレート(独立)出力を備えたパワーサプライを使用することで解決できます。
動作確認されているパワーサプライとしては、Vital Audio製、Strymon Ojai、Walrus Audio Canvas Power 8などが挙げられます。
また、TONEX ONEはUSB-C端子からのバスパワー駆動にも対応しています。
自宅での練習やPCでの録音時には、USB給電のみで動作させることも可能です。
ライブ環境では9V DC電源を使用し、自宅ではUSB給電で使用するという使い分けも一つの方法といえるでしょう。
TONEX ONEの使い方|初心者向け設定ガイド
TONEX ONEを手に入れたら、まず初期設定とソフトウェアのインストールを行う必要があります。
ここでは、開封後の製品登録から基本的な操作方法、プリセット管理、オーディオインターフェースとしての活用法まで、順を追って解説します。
開封後にやるべき製品登録とソフトウェアインストール
TONEX ONEを購入したら、最初に行うべき作業は製品登録とソフトウェアのインストールです。
まず、IK Multimediaのウェブサイトでユーザーアカウントを作成します。
次に、「IK Product Manager」というソフトウェアをダウンロードしてインストールしてください。
IK Product Managerを起動し、製品に付属するシリアルナンバーを登録すると、TONEX SEソフトウェアのダウンロードが可能になります。
TONEX SEをインストールすることで、以下の機能が利用できるようになります。
200種類のプレミアムTone Modelへのアクセス、ToneNETからのTone Modelダウンロード、TONEX ONE本体へのプリセット転送、そしてファームウェアのアップデートです。
製品登録を完了させないと、これらの機能が使用できないため、購入後は必ず最初に行ってください。
また、ファームウェアは定期的にアップデートされており、新機能の追加やバグ修正が行われています。
2024年11月にはTONEX FXアップデートにより8種類の新エフェクトが追加されました。
最新の機能を活用するため、定期的にアップデートを確認することをおすすめします。
デュアルモードとストンプモードの切り替え方法
TONEX ONEには、2つのパフォーマンスモードが用意されています。
デュアルモードは、2つのプリセット(AとB)をフットスイッチで交互に切り替えるモードです。
クリーンサウンドと歪みサウンド、リズム用とソロ用など、2種類のサウンドを瞬時に切り替えたい場合に適しています。
ストンプモードは、フットスイッチでエフェクトのON/OFFを切り替えるモードです。
既存のアンプの前段に歪みペダルとして使用する場合や、バイパス機能が必要な場合に活用できます。
モードの切り替え手順は以下の通りです。
ALTボタンを6秒間長押しすると設定モードに入ります。
BASSノブ(一番左のマイクロノブ)を左いっぱいに回すとデュアルモードに設定されます。
同じノブを右いっぱいに回すとストンプモードに切り替わります。
設定完了後、ALTボタンを押して通常モードに戻ります。
使用シーンに応じてモードを使い分けることで、TONEX ONEの機能を最大限に活かせるでしょう。
プリセットの変更・追加・管理の手順
TONEX ONE本体には最大20種類のプリセットを保存できますが、ToneNETには56,000以上のTone Modelが存在します。
お気に入りのサウンドを見つけて本体に転送する方法を説明します。
まず、PCまたはMacでTONEXソフトウェアを起動し、TONEX ONEをUSB-Cケーブルで接続します。
ToneNETにアクセスし、気になるTone Modelを試聴・ダウンロードします。
Marshall、Fender、Mesa Boogie、Friedman、Dumbleなど、ブランド名や音楽ジャンルでフィルタリングすることも可能です。
ダウンロードしたTone Modelは、TONEX Editorを使用して本体に転送できます。
TONEX Editorでは、ドラッグ&ドロップの直感的な操作でプリセットの入れ替えが可能です。
本体でプリセットを切り替えるには、ブラウジングモードを使用します。
ALTボタンとフットスイッチを同時に押すとブラウジングモードに入り、ノブを回すことで20プリセット中の任意の3つを即座に呼び出せるようになります。
ライブで使用するプリセットは、事前にブラウジングモードで選択しておくことで、演奏中のスムーズな切り替えが可能になります。
オーディオインターフェースとして使う設定方法
TONEX ONEは、USB-C接続によりオーディオインターフェースとしても機能します。
24bit/44.1kHzの解像度でPCに直接録音でき、低レイテンシーでのモニタリングも可能です。
オーディオインターフェースとして使用する手順は以下の通りです。
TONEX ONEをUSB-CケーブルでPCに接続します。
TONEXソフトウェアを起動し、右上のメニューから「Audio Settings」を開きます。
「Input Device」でTONEX ONEを選択します。
DAWソフトウェアでもTONEX ONEを入力デバイスとして設定します。
注意点として、PC上のTONEXソフトウェアとTONEX ONE本体の両方でエフェクトが適用されると、音が二重になってしまう場合があります。
これを防ぐには、本体のエフェクトをバイパス設定にするか、ソフトウェア側の設定で「DIシグナルのみ送信」を有効にしてください。
別途オーディオインターフェースを購入せずとも、TONEX ONE1台でギターの録音環境を構築できる点は、コストパフォーマンスの面で大きなメリットといえます。
TONEX ONEの音質と評判|ユーザー評価の傾向
TONEX ONEは発売以来、多くのユーザーから様々な評価を受けています。
ここでは、音質面での評価、ユーザーが高く評価しているポイント、そして改善を求める声について、客観的な視点から整理します。
クランチからハイゲインまでの音質評価
TONEX ONEの音質は、多くのユーザーから高い評価を受けています。
特に、クランチサウンドからハイゲインサウンドまでの幅広いトーンを、このサイズのペダルで実現している点が注目されています。
AI Machine Modeling技術により、ピッキングの強弱やボリュームノブの操作に対するレスポンスが非常にナチュラルです。
実機のアンプを弾いているような感覚で演奏できるという声が多く聞かれます。
プリロードされているTone Modelは、Marshall JCM800、Fender Super Reverb、Mesa Boogie Dual Rectifier、Dumble Overdrive Specialなど、世界的に評価の高いアンプを忠実に再現しています。
クリーンサウンドの透明感、クランチの粘り、ハイゲインの迫力といった各帯域での表現力は、価格帯を考えると驚異的なレベルにあるといえるでしょう。
24bit/192kHzの高品質コンバーターと最大123dBのダイナミックレンジにより、プロのレコーディング環境でも遜色ない音質を実現しています。
多くのユーザーが評価するポイントと強み
TONEX ONEが多くのユーザーから支持されている理由は、いくつかのポイントに集約されます。
第一に、サイズに対する音質のクオリティです。
手のひらに収まるミニペダルサイズでありながら、フルサイズのアンプモデラーに匹敵する音質を実現しています。
ペダルボードのスペースを圧迫せず、既存のエフェクターと組み合わせやすい点が高く評価されています。
第二に、コストパフォーマンスの高さです。
約180ドル(日本では約25,000円〜)という価格帯で、ToneNETの56,000以上のTone Modelにアクセスできる点は、他の競合製品と比較しても圧倒的な価値を提供しています。
第三に、USB給電対応とオーディオインターフェース機能です。
別途機材を購入することなく、これ1台で録音環境を構築できる汎用性の高さが評価されています。
第四に、TONEXソフトウェアとの連携による拡張性です。
PC/Macと接続することで、プリセットの管理やエフェクトの詳細設定が可能になり、自宅での音作りとライブでの使用をシームレスにつなげられます。
改善を求める声が多いポイントと対処法
一方で、TONEX ONEにはいくつかの改善を求める声も存在します。
最も多く指摘されているのは、ソフトウェア(TONEXおよびTONEX Librarian)の使いにくさです。
インターフェースが直感的でない、設定項目が分かりにくいという声があります。
この問題に対しては、2025年3月にリリースされたTONEX Editorにより、操作性が大幅に改善されました。
プリセットの管理やパラメーター調整がより直感的に行えるようになっています。
次に多いのは、本体のみでの操作性に関する指摘です。
ディスプレイがないため、どのプリセットが選択されているか、パラメーターがどの値に設定されているかを本体だけでは確認できません。
対処法としては、よく使うプリセットの配置を覚えておくか、テープなどで目印をつけておく方法があります。
また、初期状態のノイズゲートの効きが弱いという指摘もありましたが、2024年11月のTONEX FXアップデートでアドバンスドノイズゲートが搭載され、この問題は改善されています。
マニュアルの内容が不十分という声もありますが、公式サイトのFAQや海外のユーザーフォーラムで多くの情報が共有されており、参照することで解決できるケースがほとんどです。
TONEX ONEのデメリットと注意点
どんな製品にも長所と短所があり、TONEX ONEも例外ではありません。
購入前にデメリットや注意点を把握しておくことで、期待と現実のギャップを防げます。
ここでは、主要なデメリットとそれぞれの対処法について詳しく解説します。
同時使用プリセット数の制限と運用上の工夫
TONEX ONEの最大の制限は、フットスイッチで即座に切り替えられるプリセットが2種類(デュアルモード時)または1種類(ストンプモード時)に限られる点です。
上位モデルのTONEX Pedalではバンクごとに3プリセットを切り替えられ、さらにバンクの切り替えも可能ですが、TONEX ONEではこの機能がありません。
例えば、「クリーン」「バッキング用クランチ」「ソロ用ハイゲイン」の3種類を曲中で切り替えたい場合、TONEX ONE単機では対応が難しいといえます。
この制限に対する運用上の工夫としては、以下の方法が考えられます。
ブラウジングモードを活用し、曲間でプリセットを切り替える方法があります。
また、TONEX ONEを2台使用して、1台をアンプ/キャビネット用、もう1台をブースター用として運用する方法もあります。
ミニペダルサイズのため、2台並べてもペダルボードのスペースを大きく圧迫しません。
さらに、後述する外部コントローラー(AIRSTEP TXなど)を導入することで、プリセット切り替えの自由度を高められます。
ソフトウェアの操作性に関する課題
TONEX ONEを最大限に活用するためには、PCまたはMacでTONEXソフトウェアを使用する必要があります。
しかし、このソフトウェアの操作性については、多くのユーザーから改善を求める声が上がっています。
具体的には、メニュー構造が分かりにくい、設定項目の意味が直感的に理解しにくい、といった指摘があります。
また、本体へのプリセット転送手順が複雑だという声もありました。
2025年3月にリリースされたTONEX Editorは、これらの問題を改善するために開発されました。
ドラッグ&ドロップでのプリセット管理、パラメーターの視覚的な調整が可能になり、操作性は大幅に向上しています。
ソフトウェアの操作に慣れるまでは学習曲線がありますが、一度理解してしまえば強力なツールとして活用できます。
公式マニュアル(日本語版あり)やオンラインのチュートリアル動画を参照しながら、段階的に機能を覚えていくことをおすすめします。
ノイズ問題の原因とアイソレート電源による解決策
TONEX ONEを使用する際に報告されている問題の一つに、ヒスノイズの発生があります。
このノイズは主に、電源環境に起因することが多いとされています。
具体的には、他のデジタルエフェクターやアナログエフェクターと電源を共有した場合に、ノイズが発生しやすくなります。
これはTONEX ONE特有の問題ではなく、デジタル機器全般に見られる現象です。
解決策として最も効果的なのは、アイソレート(独立)出力を備えたパワーサプライを使用することです。
各出力端子が電気的に独立しているため、他のエフェクターからのノイズ干渉を防げます。
もう一つの解決策は、USB-C給電を使用することです。
PCからのUSB給電で動作させた場合、ノイズが解消されたという報告が多くあります。
自宅練習や録音時にはUSB給電、ライブ時にはアイソレート電源を使用するという使い分けが現実的な対処法といえるでしょう。
MIDI非対応への対処法と外部コントローラーの選択肢
TONEX ONEはMIDI入出力を備えていないため、外部MIDIコントローラーからの制御ができません。
上位モデルのTONEX PedalはMIDI対応しているため、この点は両モデルの大きな違いの一つです。
ライブで複数のプリセットを足元で切り替えたい場合や、他のエフェクターと同期させたい場合には、この制限が問題になることがあります。
この問題に対する解決策として、サードパーティ製のコントローラーが登場しています。
XSONICのAIRSTEP TXは、2025年6月に発売されたTONEX ONE専用の外部フットスイッチコントローラーです。
プリセットモードとエフェクトモードを搭載し、本体だけでは実現できないプリセット切り替えの拡張が可能です。
Pirate MIDIのPolarは、USB経由でTONEX ONEを制御できるコントローラーです。
公式にはMIDI非対応ですが、USBメッセージを変換することで実質的なMIDIコントロールを実現しています。
これらの外部コントローラーを導入することで、TONEX ONEのMIDI非対応という制限を克服できます。
TONEX ONEとTONEX Pedalの違い|どちらを選ぶべきか
IK MultimediaのTONEXシリーズには、ミニペダルサイズのTONEX ONEと、フルサイズのTONEX Pedalが存在します。
どちらを選ぶべきか迷っている方のために、両製品の違いと選び方の基準を解説します。
機能・プリセット数・操作性の比較表
TONEX ONEとTONEX Pedalの主な違いを表にまとめました。
| 項目 | TONEX ONE | TONEX Pedal |
|---|---|---|
| 価格 | 約180ドル / 約25,000円 | 約400ドル / 約55,000円 |
| サイズ | 48×94×53mm | 176×142×55mm |
| 重量 | 160g | 約1kg |
| プリセット保存数 | 20 | 150 |
| 即時切替プリセット | 2(デュアルモード) | 3(バンクごと) |
| フットスイッチ | 1個 | 3個 |
| ディスプレイ | なし | 大型カラーディスプレイ |
| MIDI対応 | なし | あり |
| USB給電 | 対応 | 非対応 |
| 表現力エンコーダー | なし | 2個搭載 |
両製品ともAI Machine Modeling技術による音質は同等であり、サウンドクオリティに差はありません。
違いは主に操作性、プリセット管理の容易さ、拡張性にあります。
TONEX ONEが向いている人の特徴
TONEX ONEは以下のような使い方を想定している方に適しています。
ペダルボードのスペースが限られており、コンパクトな機材を求めている方には最適です。
2種類のプリセット切り替え(クリーン/歪み、リズム/ソロなど)で運用できる方も、TONEX ONEで十分に対応できます。
予算を抑えたい方にとって、TONEX Pedalの半額以下で同等の音質を得られる点は大きな魅力です。
自宅練習や録音がメインで、USB給電やオーディオインターフェース機能を活用したい方にも向いています。
既存のアンプの前段に歪みペダルとして使用したい方、あるいはシンプルなセットアップを好む方にもおすすめできます。
初めてデジタルモデリングペダルを試してみたい方の入門機としても、TONEX ONEは優れた選択肢といえるでしょう。
TONEX Pedalが向いている人の特徴
一方、TONEX Pedalは以下のような方に適しています。
ライブで3種類以上のプリセットを頻繁に切り替える必要がある方は、TONEX Pedalの方が運用しやすいでしょう。
大型ディスプレイでプリセット名やパラメーターを視認しながら操作したい方にも、TONEX Pedalが向いています。
MIDIコントローラーとの連携が必要な方、あるいは複雑なシステムを構築している方には、MIDI対応のTONEX Pedalが必須です。
150プリセットを本体に保存し、セットリストに応じてバンクを切り替えたい方も、TONEX Pedalの方が効率的に運用できます。
本体だけで音作りを完結させたい方、PCを使わずに直感的に操作したい方にもTONEX Pedalが適しています。
プロのツアーミュージシャンや、ライブでの信頼性を最優先する方には、TONEX Pedalの堅牢な筐体と充実した機能が安心感を与えてくれるでしょう。
競合製品との比較|Nano CortexやBoss IR-2との違い
TONEX ONEと同じ価格帯や用途のコンパクトアンプモデラーには、いくつかの競合製品が存在します。
ここでは、特に比較されることの多いNeural DSP Nano CortexとBoss IR-2との違いを解説します。
Neural DSP Nano Cortexとの機能・価格比較
Neural DSP Nano Cortexは、Quad Cortexで知られるNeural DSPが開発したコンパクトモデラーです。
両製品の比較を以下にまとめました。
| 項目 | TONEX ONE | Nano Cortex |
|---|---|---|
| 価格 | 約180ドル | 約400ドル |
| ディスプレイ | なし | カラーディスプレイあり |
| 本体キャプチャ機能 | なし | あり |
| プリセット共有 | ToneNET(56,000以上) | Neural Cloudware |
| エフェクト | TONEX FXで追加 | OS 2で大幅強化 |
| USB給電 | 対応 | 対応 |
Nano Cortexの最大の特徴は、本体だけでアンプをキャプチャできる点です。
TONEX ONEでキャプチャを行うには、別途TONEXソフトウェア(有料のMAXバージョン)とPCが必要になります。
一方、価格はTONEX ONEがNano Cortexの半額以下であり、コストパフォーマンスでは明らかにTONEX ONEが優位です。
音質面では、どちらも高い評価を受けていますが、好みによって評価が分かれる傾向があります。
Neural DSPの音質を特に好むユーザーはNano Cortex、コストを重視するユーザーはTONEX ONEを選ぶケースが多いようです。
Boss IR-2との操作性・カスタマイズ性の違い
Boss IR-2は、Bossが開発したアンプ/キャビネットシミュレーターペダルです。
両製品の比較を以下にまとめました。
| 項目 | TONEX ONE | Boss IR-2 |
|---|---|---|
| 価格 | 約180ドル | 約230ドル |
| プリセット選択肢 | ToneNET(56,000以上) | Boss内蔵プリセットのみ |
| カスタマイズ性 | 高い | 限定的 |
| 操作性 | 学習曲線あり | シンプル |
| エフェクト | EQ、コンプ、リバーブ等 | 限定的 |
Boss IR-2の強みは、シンプルな操作性と信頼性です。
内蔵プリセットを選んですぐに使える手軽さは、デジタル機器に不慣れなユーザーにとって大きなメリットです。
一方、TONEX ONEはToneNETを通じて56,000以上のTone Modelにアクセスできる点で、選択肢の幅が圧倒的に広いといえます。
自分好みの音を追求したい方、様々なアンプのサウンドを試してみたい方には、TONEX ONEの方が満足度が高いでしょう。
操作性についてはBoss IR-2の方がシンプルですが、TONEX ONEも一度使い方を覚えてしまえば直感的に操作できます。
コストパフォーマンスで選ぶならどれがおすすめか
コストパフォーマンスを最優先に考えた場合、TONEX ONEが最も優れた選択肢といえます。
約180ドルという価格で、ToneNETの膨大なTone Modelライブラリにアクセスでき、TONEX FXによるエフェクト機能も利用できます。
さらに、USBオーディオインターフェース機能も備えているため、別途機材を購入する必要がありません。
本体でキャプチャ機能を使いたい方や、Neural DSPのサウンドに強いこだわりがある方はNano Cortexが適しています。
デジタル機器の操作に自信がなく、シンプルに使いたい方にはBoss IR-2が向いているでしょう。
総合的に見ると、初めてコンパクトアンプモデラーを導入する方、コストを抑えながら多彩なサウンドを楽しみたい方には、TONEX ONEが最もバランスの取れた選択肢といえます。
TONEX ONEのライブ・アンプレス運用ガイド
TONEX ONEはスタジオだけでなく、ライブステージでも活躍できるポテンシャルを持っています。
ここでは、ライブでの具体的な接続方法や、ペダルボードへの組み込み方、外部コントローラーによる機能拡張について解説します。
ライブでの接続方法とDIボックスの必要性
TONEX ONEをライブで使用する際の基本的な接続方法は、出力先によって異なります。
パワードモニター(FRFR)やアクティブスピーカーに接続する場合は、TONEX ONEの出力を直接接続できます。
この場合、キャビネットシミュレーションをONにした状態で使用します。
PAミキサーに送る場合は、接続距離によってDIボックスの必要性が変わります。
ミキサーまでの距離が15〜20フィート(約5〜6メートル)以内であれば、シールドケーブルで直接接続しても問題ありません。
それ以上の距離がある場合は、DIボックスを使用してバランス信号に変換することをおすすめします。
これにより、長距離配線でのノイズや信号劣化を防げます。
既存のギターアンプのリターン端子に接続する方法もあります。
この場合、アンプのプリアンプ部をバイパスし、TONEX ONEのサウンドをアンプのパワーアンプ部で増幅できます。
キャビネットシミュレーションはOFFにして、実際のキャビネットから音を出す形になります。
ペダルボードへの組み込み方と2台運用のメリット
TONEX ONEのミニペダルサイズは、ペダルボードへの組み込みにおいて大きなアドバンテージです。
48mm×94mmという筐体サイズは、一般的なミニペダル(例:tc electronic Flashback Mini)とほぼ同等です。
既存のペダルボードにTONEX ONEを追加する際、大幅なレイアウト変更なしに組み込めるケースがほとんどでしょう。
興味深い活用法として、TONEX ONEを2台使用する運用があります。
1台目をアンプ/キャビネットモデラーとして使用し、2台目を歪みペダル(ストンプモード)として使用する方法です。
2台を直列に接続することで、実際のペダルボードと同じ感覚でトーンスタッキングが可能になります。
また、2台を並列に接続してステレオリグを構築することもできます。
TRS出力を活用し、左右のチャンネルに異なるTone Modelを割り当てることで、広がりのあるサウンドを実現できます。
ミニペダル2台分のスペースで、これだけの柔軟性を得られる点は、TONEX ONEならではのメリットといえるでしょう。
外部フットスイッチAIRSTEP TXで操作性を拡張
TONEX ONEの操作性を大幅に向上させる外部コントローラーとして、XSONICのAIRSTEP TXがあります。
2025年6月に発売されたこのコントローラーは、TONEX ONE専用に設計されています。
AIRSTEP TXは以下の機能を提供します。
プリセットモードでは、事前に設定した複数のプリセットをフットスイッチで瞬時に切り替えられます。
本体だけでは2種類しか切り替えられなかったプリセットを、より多くの選択肢から選べるようになります。
エフェクトモードでは、TONEX ONEの各エフェクト(リバーブ、ディレイ、コンプレッサーなど)のON/OFFを個別に制御できます。
曲中でエフェクトの有無を切り替えたい場合に便利です。
AIRSTEP TXはコンパクトなサイズで、TONEX ONEと並べてペダルボードに配置できます。
Bluetoothによるワイヤレス接続にも対応しており、ケーブルの取り回しを簡略化できる点も魅力です。
MIDI非対応というTONEX ONEの制限を補う、強力なソリューションといえるでしょう。
TONEX ONEはベースでも使える?Bass Editionとの違い
TONEX ONEはギターだけでなく、ベースにも対応しています。
ここでは、通常版でベースを使用する方法と、専用に最適化されたBass Editionの違いについて解説します。
通常版でベースを使用する方法と対応モデル
TONEX ONEの通常版は、ギターとベースの両方に対応した設計になっています。
ToneNETには、ベース用のTone Modelも多数登録されています。
Ampeg SVT、Darkglass、Tech 21 SansAmpなど、ベーシストに人気のアンプやプリアンプがモデリングされています。
通常版でベースを使用する場合、これらのTone ModelをToneNETからダウンロードして本体に転送するだけで使用可能です。
操作方法や接続方法は、ギターで使用する場合と同じです。
入力インピーダンスはギター/ベース兼用で設計されているため、パッシブベースでもアクティブベースでも問題なく使用できます。
多くのベーシストが通常版をベース用途で活用しており、ライブやレコーディングで十分な成果を上げているという報告があります。
Bass Edition専用プリセットの特徴と音質
2025年に発売されたTONEX ONE Bass Editionは、ベーシスト向けに最適化された専用モデルです。
通常版との主な違いは、プリロードされているプリセットの内容にあります。
Bass Editionには、20種類のベース専用プリセットが標準で搭載されています。
ビンテージのウォームなサウンドからモダンなパンチのあるサウンドまで、様々なジャンルに対応したプリセットが用意されています。
これらのプリセットは、ベースの低音域を明瞭に再現しつつ、ドライブやサチュレーションを加えた際にもミックスで埋もれない音作りがされています。
筐体はアルミシルバー仕上げで、通常版のブラックとは異なる外観となっています。
ハードウェアのスペック(サイズ、入出力、コンバーターなど)は通常版と同じです。
Bass Edition専用のプリセットはTONEX Signature Bass Collectionとして別売りもされているため、通常版を購入後にプリセットを追加することも可能です。
ベーシストが選ぶべきエディションの判断基準
通常版とBass Editionのどちらを選ぶべきかは、以下の基準で判断できます。
すぐにベース用プリセットを使い始めたい方には、Bass Editionが適しています。
開封後すぐに20種類のベース最適化プリセットを使用でき、音作りの時間を短縮できます。
一方、ギターとベースの両方で使用したい方、自分でTone Modelを選んでカスタマイズしたい方には、通常版が適しています。
通常版でもToneNETからベース用Tone Modelをダウンロードできるため、機能面での差はありません。
筐体の色(通常版はブラック、Bass Editionはシルバー)にこだわりがある方は、見た目で選ぶのも一つの方法です。
価格は同等のため、上記の判断基準に従って自分の用途に合った方を選んでください。
TONEX ONEの最新アップデートと限定モデル情報
TONEX ONEは発売以来、継続的なソフトウェアアップデートにより機能が拡張されています。
また、様々な限定エディションも登場しています。
ここでは、最新のアップデート情報と限定モデルの詳細を紹介します。
TONEX FXアップデートで追加された8種類のエフェクト
2024年11月14日にリリースされたTONEX FXアップデートは、TONEX ONEユーザーにとって大きなアップグレードとなりました。
このアップデートにより、8種類の新しいエフェクトが無料で追加されました。
追加されたエフェクトは以下の通りです。
ディレイが2種類(デジタルディレイ、アナログディレイ)追加され、空間系エフェクトの選択肢が広がりました。
コーラス、フランジャー、トレモロ、フェイザー、ロータリーといったモジュレーション系エフェクトも追加されています。
これらはすべてタップテンポに対応しており、演奏中にテンポを合わせることが可能です。
スプリングリバーブも追加され、従来のリバーブとは異なるキャラクターのサウンドを得られるようになりました。
さらに、アドバンスドノイズゲートが搭載され、ハイゲインサウンド使用時のノイズ対策が強化されています。
これらのエフェクトは、TONEX Mac/PC版、TONEX Pedal、TONEX ONEのすべてで利用可能です。
アップデートはIK Product Managerを通じて無料でダウンロードできます。
TONEX Editorの機能と活用方法
2025年3月13日にリリースされたTONEX Editorは、TONEX ONEのプリセット管理とパラメーター編集を効率化するスタンドアロンアプリケーションです。
TONEX Editorの主な機能は以下の通りです。
プリセットの管理がドラッグ&ドロップで直感的に行えるようになりました。
本体の20プリセットスロットへの配置や並び替えが、視覚的に確認しながら操作できます。
各プリセットのパラメーター(ゲイン、EQ、エフェクトの設定など)をPCの大きな画面で詳細に調整できます。
本体のマイクロノブでは難しかった細かな調整も、TONEX Editorなら正確に行えます。
ライブラリ機能により、ダウンロードしたTone Modelやプリセットを整理・管理できます。
ジャンルや用途ごとにフォルダ分けするなど、自分なりの整理方法で管理できる点が便利です。
TONEX EditorはTONEX 1.9.0以降に含まれており、TONEXソフトウェアをアップデートすることで利用可能になります。
Joe Satriani・Brown Sound限定エディションの詳細
TONEX ONEには、アーティストやテーマとコラボレーションした限定エディションが存在します。
Joe Satriani Limited Editionは、2025年1月のNAMM Showで発表され、同年3月に発売されました。
クローム仕上げの筐体に、Joe Satriani本人が作成した20種類の専用プリセットがプリロードされています。
さらに、彼のプライベートコレクションから28種類のアンプをモデリングした「Amp Vault Signature Collection」(通常99.99ドル)へのアクセス権が付属します。
サイン入りのクローム筐体は限定数量で販売されており、コレクターズアイテムとしての価値も持っています。
Brown Sound Limited Editionは、2025年7月に発表されたEddie Van Halenのサウンドをテーマにしたモデルです。
ホワイト、イエロー、レッドの3色展開で、各色に20種類の専用プリセットが搭載されています。
「78/79」「80/81」「82/84」の3つの時代のサウンドをそれぞれ再現したモデルとなっています。
3色すべてをセットにした「Brown Sound Anthology Collector’s Edition」(599.99ドル)も販売されており、TONEX MAXソフトウェアのライセンスも付属します。
これらの限定エディションは、特定のアーティストのサウンドを求めるファンにとって、すぐに理想のトーンを手に入れられる魅力的な選択肢といえるでしょう。
TONEX ONEに関するよくある質問
TONEX ONEの購入や使用にあたって、多くの方が疑問に思うポイントをQ&A形式でまとめました。
USB給電だけで動作するのか
はい、TONEX ONEはUSB-C端子からの給電のみで動作します。
PCやMacに接続した状態であれば、9V DCアダプターなしでもすべての機能を使用できます。
自宅での練習や録音時には、USB給電で運用することでケーブル本数を減らせます。
USB給電時の方がノイズが少ないという報告もあり、録音環境ではUSB給電を選ぶユーザーも多いようです。
ただし、ライブ環境ではPCを持ち込まないことが多いため、その場合は9V DCアダプターまたはパワーサプライが必要になります。
モバイルバッテリーからUSB-C経由で給電するという運用方法も報告されており、電源のない場所でも使用可能です。
本体だけでプリセット名は確認できるのか
いいえ、TONEX ONE本体にはディスプレイがないため、プリセット名を直接確認することはできません。
本体の状態は、マイクロノブのLED色と点灯パターンで判断する形になります。
どのプリセットが選択されているかを把握するには、事前にPCでプリセットの配置を確認し、覚えておく必要があります。
対処法としては、プリセットの配置順をメモしておく、本体にテープなどで目印をつける、といった方法があります。
TONEX Editorでプリセットの配置を視覚的に管理できるため、事前の準備をしっかり行うことで運用上の問題は軽減できます。
プリセット名やパラメーター値を本体で確認したい場合は、ディスプレイを搭載したTONEX Pedalを検討してください。
ファームウェアアップデートに失敗したときの対処法
ファームウェアアップデート中に問題が発生した場合、以下の手順で対処できます。
まず、USB接続と9V電源の両方を外し、3秒以上待ちます。
次に、TONEX ONEのフットスイッチを押したままの状態で、PCにUSB-Cケーブルを接続します。
PCでTONEXソフトウェアを起動すると、リカバリーモードとして認識されます。
この状態から、再度ファームウェアアップデートを試みてください。
アップデート中はUSBケーブルを抜いたり、PCをスリープ状態にしたりしないよう注意が必要です。
安定したインターネット接続環境で、十分なバッテリー残量(ノートPCの場合)がある状態で行うことをおすすめします。
上記の方法で解決しない場合は、IK Multimediaのテクニカルサポートに問い合わせることで対応してもらえます。
ファクトリーリセットの手順
TONEX ONEを工場出荷時の状態に戻したい場合、ファクトリーリセットを実行できます。
手順は以下の通りです。
TONEX ONEに接続されているすべてのケーブル(USB、電源)を外します。
本体のフットスイッチを押したまま、PCにUSB-Cケーブルを接続します。
TONEXソフトウェアを起動し、デバイスが認識されるのを待ちます。
ソフトウェア上でファクトリーリセットのオプションを選択し、実行します。
ファクトリーリセットを実行すると、本体に保存されているすべてのプリセットが初期状態に戻ります。
カスタマイズしたプリセットは失われるため、必要に応じて事前にバックアップを取っておいてください。
TONEX Editorを使用すれば、プリセットのバックアップとリストアが簡単に行えます。
まとめ:TONEX ONEで広がるサウンドの可能性
- TONEX ONEはAI Machine Modeling技術を搭載したミニペダルサイズのアンプ/キャビネット/エフェクターモデラーである
- 24bit/192kHzの高品質コンバーターを搭載し、プロ仕様の音質を実現している
- 価格は約180ドル(日本では約25,000円〜)で、競合製品と比較してコストパフォーマンスが非常に高い
- ToneNETを通じて56,000以上のTone Modelに無料でアクセスできる
- USB-C給電に対応しており、オーディオインターフェースとしても使用可能である
- 本体に保存できるプリセットは20種類で、フットスイッチでの即時切替は2種類に限られる
- MIDI非対応だが、AIRSTEP TXなどの外部コントローラーで機能拡張が可能である
- 電源共有時のノイズ問題はアイソレート電源の使用で解決できる
- TONEX FXアップデートにより8種類のエフェクトが無料で追加された
- ギターだけでなくベースにも対応しており、Bass Edition専用モデルも存在する

