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Jim Dunlop FUZZ FACE DISTORTION JD-F2 レビュー解説|60年代の伝説ファズを完全再現

「ファズペダルに興味があるけど、JD-F2って実際どうなの?」「ヴィンテージ系ファズの音が欲しいけど、使いこなせるか不安……」そんな疑問を抱えているギタリストは少なくないでしょう。

Jim Dunlop FUZZ FACE DISTORTION JD-F2は、1960年代に登場した伝説のファズペダル「Dallas-Arbiter Fuzz Face」を忠実に再現したモデルです。

ジミ・ヘンドリックスやエリック・ジョンソンといった偉大なギタリストたちが愛用したあのサウンドを、現代で手にすることができます。

しかし、ヴィンテージ仕様ゆえの”クセ”も少なくありません。

本記事では、JD-F2の特長からスペック、おすすめポイント、注意すべきデメリット、そして実際のユーザー評価まで、購入前に知っておきたいすべての情報を徹底的にお伝えします。

目次

JD-F2の特長──何が優れているのか

オリジナルDallas-Arbiter Fuzz Faceの忠実な復刻

JD-F2最大の特長は、オリジナルの「Dallas-Arbiter Fuzz Face」を回路設計からパーツ選定に至るまで忠実に再現している点にあります。

心臓部には当時と同じゲルマニウムPNPトランジスタ(NTE158)を2基搭載し、ヴィンテージ仕様の回路で組み上げられています。

現行のDunlop Fuzz Faceシリーズには複数のバリエーションが存在しますが、1960年代のオリジナルサウンドに最も近いのがこのJD-F2です。

コントロールはVOLUMEとFUZZの2つのみという、極めてシンプルな構成です。

しかし、このシンプルさこそがFuzz Faceの本質であり、ギター側のボリュームノブやトーンノブ、ピックアップセレクターとの組み合わせによって驚くほど多彩なサウンドを生み出します。

唯一無二のゲルマニウム・トーン

JD-F2が搭載するゲルマニウムトランジスタは、シリコントランジスタとは明確に異なるサウンドキャラクターを持っています。

ゲルマニウム特有の温かく、太く、クリーミーな歪みは、言葉で説明しきれない独特の倍音の豊かさを備えています。

クリーンアンプに通した際のミッドスクープ気味のフルフリクエンシー・サウンドは、シリコン版のJHF1には出せないJD-F2だけの持ち味です。

特にFender Stratocasterとの組み合わせは、多くのギタリストが「至高」と評するほどの相性を見せます。

シングルコイル・ピックアップの繊細なニュアンスをゲルマニウム・ファズが受け止め、太くも透明感のあるサウンドに昇華させるのです。

ギターボリュームへの驚異的な追従性

Fuzz Faceを語る上で欠かせないのが、ギター側のボリュームノブへの追従性の高さです。

JD-F2のFUZZノブをフルに近い状態にセットしておき、ギターのボリュームだけで歪み量をコントロールするのが伝統的な使い方です。

ボリューム全開ではブリブリと暴れるファズサウンド、少し絞るとディストーション的な歪みに変化し、さらに下げればオーバードライブのようなクランチに、そして大きく絞り込むと「鈴鳴り」と呼ばれるキラキラとしたクリーントーンまで得られます。

1台のペダルでここまでの音色変化を手元だけで操れるのは、本物のトランジスタを使ったファズフェイスならではの特権です。

他製品との差別化ポイント

同じDunlopのラインナップの中でも、JD-F2の立ち位置は明確です。

シリコントランジスタ搭載のJHF1(ジミ・ヘンドリックス・モデル)と比較すると、JD-F2はより温かく太いローエンドとスムーズな歪みが特徴で、クリーンアンプとの相性に優れます。

一方、JHF1はミッドレンジが強調されたアタック感のあるサウンドで、歪んだアンプとの組み合わせでノートの分離が良好です。

また、Fuzz Face Miniシリーズ(FFM2など)は現代的な利便性を備えたコンパクトモデルですが、フルサイズのJD-F2の方がサウンドに深みと厚みがあると感じて、ミニから戻すユーザーもいるほどです。

ヴィンテージ・トーンの再現度においては、JD-F2が頭ひとつ抜けた存在と言えるでしょう。

スペック・仕様

JD-F2の主要スペックは以下のとおりです。

製品名はJim Dunlop FUZZ FACE DISTORTION JD-F2、型番はJDF2です。

エフェクトタイプはファズ(ディストーション)で、搭載トランジスタはゲルマニウムPNPトランジスタ(NTE158)を2基使用しています。

コントロールはVOLUMEとFUZZの2つ。

電源は9V電池(006P)のみで、ACアダプターには非対応です。

消費電流は500µAと極めて低消費電力であり、本体サイズは幅177mm×奥行177mm×高さ60mmの円形筐体です。

バイパス方式はトゥルーバイパスではなく、ステータスLEDも非搭載となっています。

入出力端子は6.3mm標準フォンジャックで、入力と出力の配置が現代の一般的なペダルとは逆になっています。

国内正規代理店価格は税込34,100円(税抜31,000円)です。

注目すべきは消費電流の低さです。

わずか500µAという数値は、9V電池でも極めて長時間の駆動が可能であることを意味します。

ただし、ゲルマニウムトランジスタの特性上、電池の電圧低下がサウンドに影響を与える場合がある点は覚えておく必要があります。

おすすめな点──JD-F2を選ぶべき理由

60〜70年代ロックの「あの音」がそのまま出る

JD-F2の最大のおすすめポイントは、プラグインした瞬間に体感できる「本物のヴィンテージ・ファズトーン」です。

ペダルをONにした途端、温かくクリーミーなディストーションが広がり、1960年代のクラシック・ロックの空気感がそのまま蘇ります。

わずかなオーバードライブ感とリッチなサスティンが共存するこのサウンドは、デジタルモデリングやシミュレーターでは決して再現できない、アナログ回路ならではの質感です。

手元ひとつで別のペダルに化ける表現力

前述のとおり、ギターのボリュームノブを操作するだけで、激しいファズからクリーントーンまでシームレスに行き来できます。

この追従性の高さは、ライブ演奏において絶大な武器となります。

曲中にペダルを踏み替える必要がなく、右手のピッキングダイナミクスと左手のボリューム操作だけで多彩な表情を生み出せるため、演奏の自由度が格段に向上します。

実際に使い込んだギタリストの間では「ボリュームを5まで下げてもゲルマニウム版は低域をしっかり保持する」という評価が定着しており、ボリュームを絞った際に音が痩せにくいのはJD-F2のゲルマニウム・サーキットの大きなアドバンテージです。

ストラトキャスターとの圧倒的相性

シングルコイル・ピックアップ、とりわけStratocasterとの相性は特筆に値します。

ストラトの持つベルライクなクリーントーンとJD-F2のゲルマニウム・ファズが融合することで、ガラスのように透明感がありながら分厚い、いわゆる「グラッシー・ファズ・トーン」が生まれます。

多くのユーザーがこの組み合わせを「ストラト・トーンの聖杯」と称しているのも納得のサウンドです。

ブースターとの組み合わせでさらに拡張可能

JD-F2はシンプルな2ノブ構成ですが、前段にブースターペダルを配置することで、さらにサウンドの幅を広げることができます。

ブースターでJD-F2への入力信号をプッシュすれば、より攻撃的で太いファズサウンドが得られ、ソロでの存在感を大幅に高めることが可能です。

注意点──購入前に知っておくべきこと

電源は9V電池のみ──ACアダプター非対応

JD-F2を検討する上で最も重要な注意点が、電源供給方法の制約です。

本機は9V電池(006P)のみで駆動し、ACアダプター用のDC入力ジャックを搭載していません。

つまり、ペダルボードのパワーサプライから直接電源を取ることができないのです。

電池交換の際には底面のネジを外してカバーを取り外す必要があり、この手間もヴィンテージ仕様ならではの”味”と捉えるか、不便と感じるかは人によって分かれるところです。

バッテリークリップ付きのアダプターを別途用意すれば外部電源での駆動も不可能ではありませんが、純正での対応ではない点を理解しておく必要があります。

巨大な円形筐体はペダルボード泣かせ

直径177mmの円形筐体は、見た目のインパクトこそ抜群ですが、ペダルボードへの搭載は一筋縄ではいきません。

一般的な長方形ペダルと比較して、占有面積が非常に大きく、配置の自由度が著しく制限されます。

さらに、入出力ジャックが現代の標準的なペダルとは逆配置(一般的なペダルと左右逆)のため、パッチケーブルの取り回しにも工夫が求められます。

コンパクトなペダルボードを組んでいるギタリストにとっては、JD-F2のためにボード全体のレイアウトを見直す覚悟が必要かもしれません。

ノイズは避けられない宿命

ヴィンテージ仕様のファズペダルに共通する課題として、ノイズの問題があります。

JD-F2もその例外ではなく、特にギターのボリュームを全開にした状態や、FUZZノブを大きく上げた状態では相応のノイズが発生します。

静かなスタジオ環境やレコーディングでは気になる場面があるかもしれません。

ただし、これはオリジナルのDallas-Arbiter Fuzz Faceでも同様であり、ヴィンテージ・ファズの個性の一部と捉えるのが自然でしょう。

ゲルマニウムトランジスタの温度依存性

ゲルマニウムトランジスタの耐熱温度は約80℃とシリコン(約180℃)に比べて低く、気温によってサウンドが変化する可能性があります。

真夏の野外ステージや直射日光の当たる環境では動作が不安定になるリスクがあり、また個体差も存在します。

シリコントランジスタ搭載のJHF1やFFM1のような安定性は期待できないことを理解しておきましょう。

歪んだアンプとの組み合わせには注意

クリーンアンプとの相性が抜群である一方、すでに歪ませたアンプにJD-F2を通すと、音の輪郭(ノート・デフィニション)が失われやすいという傾向があります。

ゲルマニウム特有のコンプレッション感が強く出るため、個々の音が潰れて判別しにくくなるのです。

歪んだアンプをメインで使うギタリストの場合、シリコントランジスタ搭載モデルの方が適している場合があります。

ワウペダルとの相性問題

JD-F2はバッファー回路を内蔵していないため、ワウペダルと組み合わせた際にインピーダンスの問題が生じることがあります。

具体的には、ワウのかかりが極端に悪くなったり、意図しない発振(ピーピー音)が発生したりすることがあります。

対処法としては、ファズとワウの間にオーバードライブペダルを挟むなどの工夫が知られていますが、追加投資と配線の手間が生じる点は覚悟しておく必要があります。

LEDインジケーター非搭載

ON/OFF状態を示すステータスLEDが搭載されていないため、暗いステージ上でペダルの状態を視覚的に確認する手段がありません。

足元の感覚とサウンドの変化で判断する必要があり、これも完全ヴィンテージ仕様ゆえの制約です。

評判・口コミ

ユーザーが評価するおすすめな点

JD-F2に対するユーザー満足度は非常に高く、購入者のほぼ全員が「友人にも勧めたい」と回答しています。

特に高い評価を得ているのは以下のポイントです。

まず、サウンドクオリティについて「初期ヘンドリックス的な、ウーフィーでアンプが爆発しているようなサウンドを狙うなら、まさにこれ」という声が象徴するように、ヴィンテージ・ファズ・トーンの再現度は圧倒的に支持されています。

温かく、太く、クリーミーという表現が共通して使われており、アナログならではの生々しいサウンドに感動したという意見が大半を占めます。

ギターボリュームによるサウンドコントロールの幅広さも高評価の要因です。

「激しい歪みから鈴鳴りクリーンまで1台で出せることに驚いた」「長年ギターを弾いてきたが、ここまでの音色変化は初めて体験した」といった感嘆の声が寄せられています。

特に、使い方のコツをつかんだ後の感動は大きいようで、「最初は失敗したと思ったが、ボリューム操作を覚えてからは手放せなくなった」という体験談は多くのユーザーに共通しています。

ストラトキャスターとの組み合わせを「ストラト・トーンの聖杯」と評する声もあり、シングルコイル・ギターのオーナーからの支持は絶大です。

さらに、ミニサイズ版から乗り換えた、あるいは戻ってきたというユーザーも存在し、「フルサイズのJDF2でなければ出せない深みと厚みがある」という意見も見受けられます。

購入前に確認すべき注意点

一方で、購入前に理解しておくべきネガティブな意見も率直に報告されています。

最も多い不満は電源の制約です。

「9V電池のみというのは現代のペダルボード環境では正直つらい」「電池交換のたびにネジを外すのが面倒」という声は、ほぼすべてのユーザーが一度は感じる不満点のようです。

筐体サイズについても「ペダルボードに収まらない」「他のペダルの配置を全部見直す羽目になった」という声があり、コンパクトなセットアップを好むギタリストにとっては大きなハードルとなっています。

使いこなしの難しさに関しては、「買った当初はモコモコした音しか出ず、失敗したと思った」という率直な感想が語られています。

ファズフェイスはアンプの設定やギターのボリューム操作を含めた総合的なセッティングが必要な製品であり、箱から出してすぐに理想の音が出るタイプのペダルではありません。

特に初めてファズペダルに挑戦するギタリストにとっては、「アンプを少しドライブさせた状態で使う」「ギターのボリュームで音色をコントロールする」といった基本的な使い方を学ぶ時間が必要です。

ノイズに関しては「かなりノイジーになることがある」と明確に指摘する声があり、完全なローノイズ環境を求めるギタリストには向かないという認識が定着しています。

まとめ

  • サウンドの再現度は最高峰:オリジナルDallas-Arbiter Fuzz Faceのゲルマニウム・トーンを、現行品で最も忠実に再現したモデルです。

    温かく、太く、クリーミーなファズサウンドは唯一無二の存在感があります。

  • ギターボリュームへの追従性が最大の魅力:ファズからクリーンまで、手元のボリューム操作ひとつでシームレスに音色を変化させられる表現力は、他のカテゴリのエフェクターでは得られない体験です。

  • ストラトキャスターとの相性は「聖杯」レベル:シングルコイル・ギターのオーナーにとって、JD-F2は最優先で検討すべきファズペダルのひとつです。

  • 電源は9V電池のみ、ACアダプター非対応:ペダルボード環境への組み込みには工夫が必須であり、これが最大の実用上のデメリットです。

  • 巨大円形筐体はペダルボードの大敵:直径177mmの円形デザインは見た目の魅力と引き換えに、配置の自由度を大きく制限します。

    入出力ジャックの逆配置も要注意です。

  • 使いこなしには学習期間が必要:箱出しで理想の音が出るペダルではありません。

    アンプの設定やギターのボリューム操作を含めた「ファズフェイスの作法」を習得して初めて真価を発揮します。

  • クリーンアンプとの組み合わせが最も輝く:すでに歪んだアンプで使う場合はノート・デフィニションが失われやすく、シリコン版の方が適するケースもあります。

  • ノイズと温度依存性はヴィンテージの宿命:ゲルマニウムトランジスタ特有のノイズと気温によるサウンド変化は、受け入れるべきトレードオフです。

  • ユーザー満足度は極めて高い:使い方を理解したユーザーからの評価はほぼ満点であり、「最初は失敗かと思ったが、手放せなくなった」という声が象徴的です。

  • 総合評価:ヴィンテージ・ファズの世界への最高の入口:利便性を犠牲にしてでも”本物のファズトーン”を求めるギタリストにとって、JD-F2は現行品で入手可能な最も正統なFuzz Faceです。

    不便さすらも愛せるなら、これ以上のパートナーはありません。

サウンドの再現度は最高峰:オリジナルDallas-Arbiter Fuzz Faceのゲルマニウム・トーンを、現行品で最も忠実に再現したモデルです。

温かく、太く、クリーミーなファズサウンドは唯一無二の存在感があります。

ギターボリュームへの追従性が最大の魅力:ファズからクリーンまで、手元のボリューム操作ひとつでシームレスに音色を変化させられる表現力は、他のカテゴリのエフェクターでは得られない体験です。

ストラトキャスターとの相性は「聖杯」レベル:シングルコイル・ギターのオーナーにとって、JD-F2は最優先で検討すべきファズペダルのひとつです。

電源は9V電池のみ、ACアダプター非対応:ペダルボード環境への組み込みには工夫が必須であり、これが最大の実用上のデメリットです。

巨大円形筐体はペダルボードの大敵:直径177mmの円形デザインは見た目の魅力と引き換えに、配置の自由度を大きく制限します。

入出力ジャックの逆配置も要注意です。

使いこなしには学習期間が必要:箱出しで理想の音が出るペダルではありません。

アンプの設定やギターのボリューム操作を含めた「ファズフェイスの作法」を習得して初めて真価を発揮します。

クリーンアンプとの組み合わせが最も輝く:すでに歪んだアンプで使う場合はノート・デフィニションが失われやすく、シリコン版の方が適するケースもあります。

ノイズと温度依存性はヴィンテージの宿命:ゲルマニウムトランジスタ特有のノイズと気温によるサウンド変化は、受け入れるべきトレードオフです。

ユーザー満足度は極めて高い:使い方を理解したユーザーからの評価はほぼ満点であり、「最初は失敗かと思ったが、手放せなくなった」という声が象徴的です。

総合評価:ヴィンテージ・ファズの世界への最高の入口:利便性を犠牲にしてでも”本物のファズトーン”を求めるギタリストにとって、JD-F2は現行品で入手可能な最も正統なFuzz Faceです。

不便さすらも愛せるなら、これ以上のパートナーはありません。

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