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Klowra Everlast Delayレビュー解説!多機能&高コスパの実力

ギターエフェクター市場において、近年注目を集めているのが高機能かつコストパフォーマンスに優れたデジタルディレイです。

中でも「Klowra Everlast Delay」は、1万円台という価格設定ながら、ハイエンド機に匹敵する多彩な機能を搭載していることで話題となっています。

「多機能すぎて使いこなせるか不安」「実際の音質や操作性はどうなのか」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Klowra Everlast Delayの実機レビューやスペック情報をもとに、その特徴や使い方、メリット・デメリットを徹底解説します。

導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

Klowra Everlast Delayとは?特徴と基本スペックを解説

Klowra Everlast Delayは、中国のエフェクターブランド「KLOWRA(クロウラ)」が展開する、デジタルマルチディレイペダルです。

コンパクトな筐体に9種類のディレイモードを詰め込み、さらにタップテンポやモジュレーション機能まで搭載した、非常に意欲的なモデルと言えます。

まずは、このペダルの基本的な特徴とスペックについて詳しく見ていきましょう。

1万円台で9種類のモードを搭載した高コスパ・多機能ディレイ

最大の特徴は、税込18,700円(記事執筆時点)というリーズナブルな価格でありながら、9種類もの高品質なディレイタイプを収録している点です。

収録されているモードは以下の通りです。

  • TAPE:ヴィンテージテープエコーの再現
  • DIGITAL:クリアでハイファイなディレイ
  • ANALOG:暖かみのあるBBD風アナログディレイ
  • REVERSE:逆再生ディレイ
  • SWELL:ボリューム奏法のような効果
  • GRANULE:ピッチシフトと再構成を行うグラニュラーディレイ
  • CRYSTAL:倍音を加えるシマー系ディレイ
  • SWEEPER:フィルターによる変調を加えたディレイ
  • MOD:コーラス効果を加えたモジュレーションディレイ

これだけのバリエーションがあれば、王道のギターソロから、アンビエントな空間演出、飛び道具的なサウンドメイクまで、1台で幅広くカバーできます。

また、ステレオ入出力に対応しており、ピンポンディレイなどの広がりのあるサウンドを作れる点も、この価格帯では珍しい仕様です。

基本スペック一覧(サイズ・電源・入出力端子)

導入前に確認しておきたい基本的なスペック情報を表にまとめました。

項目仕様
電源DC9V センターマイナス
消費電流250mA以上推奨
インプット2 × 1/4 TS端子(ステレオ対応)
アウトプット2 × 1/4 TS端子(ステレオ対応)
バイパストゥルーバイパス / バッファードバイパス切替可能
サイズ54.7mm(H) x 124.8mm(D) x 69.2mm(W)
USB端子USB-C(ファームウェアアップデート用)

消費電流が250mAと、一般的なアナログペダルよりも大きいため、パワーサプライを使用する際は電流容量に注意が必要です。

また、USB-C端子を備えており、将来的なファームウェアアップデートにも対応している点は、デジタル機器ならではの強みと言えます。

中国発エフェクターブランド「KLOWRA(クロウラ)」の信頼性と品質

KLOWRAは中国の新興ブランドですが、製品のクオリティは非常に高く評価されています。

筐体には頑丈なアルミニウム合金が採用されており、ライブやスタジオワークでのハードな使用にも耐えうる耐久性を確保しています。

内部処理には「Wildseedエンジン」と呼ばれる独自のシステムを採用しており、24ビットAD/DA変換と32ビット浮動小数点演算によって、高解像度なサウンドを実現しています。

安価な中華ペダルにありがちなチープさはなく、しっかりとした作り込みが感じられるブランドです。

実機レビュー!Klowra Everlast Delayの音質と評価

スペック上は非常に優秀ですが、肝心の音質はどうなのでしょうか。

実際に使用されたレビュー情報などを分析すると、デジタル臭さを感じさせない工夫や、ユニークなモードの完成度が高いことが分かります。

ここでは、具体的な音質の評価について解説します。

デジタル臭さを消せる?トーンノブとテクスチャノブの効き具合

デジタルディレイの懸念点として「音が冷たい」「硬すぎる」という点が挙げられますが、本機はそれを解消するコントロールを備えています。

特に有効なのが「TONE」と「TEXTURE」という2つのノブです。

  • TONE:ディレイ音の明るさを調整します。左に回すと高域が削れ、アナログライクなダークなトーンになります。
  • TEXTURE:ディレイの質感を調整します。右に回すと初期反射が柔らかくなり、音の立ち上がりがスムーズになります。

これらを調整することで、デジタルモードであっても、バンドアンサンブルに馴染む柔らかいサウンドを作ることが可能です。

例えば、Line 6のDL4のような、デジタルでありながら音楽的な響きを持ったサウンドメイクができると評価されています。

飛び道具として優秀な「GRANULE」と「CRYSTAL」モードのサウンド

スタンダードなディレイだけでなく、特殊な効果を生み出すモードの評価も非常に高いです。

GRANULE(グラニュラー)

音を粒状に分割して再構築するモードです。

ピッチシフトがかったような、予測不能なサウンドを生み出すことができ、独創的なフレーズ作りや飛び道具として活躍します。

CRYSTAL(クリスタル)

いわゆるシマーリバーブに近い、キラキラとした倍音成分を加えるモードです。

残響音が心地よく揺らぐような独特のアルゴリズムになっており、単なるコード弾きでも幻想的な雰囲気を作り出せます。

これらのモードは、単体で買うと高価なエフェクターに搭載されていることが多いため、このペダル1台で手に入るのは大きなメリットです。

アナログドライスルー搭載!バイパス音の劣化とノイズ耐性

音質面で重要なのが、エフェクトをかけていない原音(ドライ音)の扱いです。

本機は「アナログドライスルー」方式を採用しています。

これは、ドライ音をデジタル変換せずにアナログ回路のまま通過させ、そこにエフェクト音をミックスする仕組みです。

これにより、原音の劣化やレイテンシー(遅延)を最小限に抑えることができます。

実際に、バイパス時やエフェクトオン時の原音を聴き比べても、音質の変化はほとんど感じられないレベルに仕上がっています。

デジタルエフェクター特有の「繋ぐだけで音が痩せる」という現象が起きにくい設計になっています。

実際に使って感じたメリットとおすすめな点

機能面においても、プレイヤーの利便性を考えた設計が随所に見られます。

実際に使用するシチュエーションで役立つ、具体的なメリットを紹介します。

ライブ演奏で活躍するタップテンポと発振サウンドの再現性

ライブでの実用性を高める機能として、タップテンポが標準搭載されています。

フットスイッチを長押しして青色LEDが点灯している間にスイッチをタップすることで、曲のテンポに合わせてディレイタイムを即座に設定可能です。

また、アナログディレイモードなどでフィードバック(REPEAT)を上げると、しっかりと「発振」します。

この発振サウンドは、エフェクトをオフにして再度オンにした際も途切れずに継続されるため、ライブパフォーマンスでのノイズ演出などにも使いやすい挙動となっています。

表現の幅を広げる「ランプ機能」と「モメンタリーモード」のギミック

単なるオンオフだけでなく、動的な変化を楽しめるギミックも搭載されています。

ランプ(Ramp)機能

異なる2つの設定値を滑らかに行き来させる機能です。

フットスイッチを踏んでいる間だけ、設定した別のパラメータへ徐々に変化させるといった表現が可能です。

モメンタリーモード

フットスイッチを踏んでいる間だけエフェクトをオンにする機能です。

フレーズの最後だけにディレイをかけたい場合や、瞬間的な飛び道具として使う場合に非常に便利です。

トゥルーバイパスとバッファードバイパスを選択できる柔軟性

バイパス方式をユーザーが選択できる点も大きなメリットです。

  • トゥルーバイパス:オフ時に回路を完全にバイパスするため、音質劣化がない。ただし、オフにするとディレイ音も即座に切れる。
  • バッファードバイパス:オフ時もバッファー回路を通る。オフにした際、ディレイの残響音を残す「トレイル機能(スピルオーバー)」が有効になる。

自分のボード構成や、曲中で自然にディレイを切りたいかどうかによって、最適なモードを選べます。

購入前に知っておくべき注意点とデメリット

非常に優秀なペダルですが、コストカットや多機能さゆえのデメリットも存在します。

購入してから後悔しないよう、あらかじめ知っておくべき注意点を解説します。

電源投入時のツマミ位置と音色設定の挙動に関する注意

デジタル制御のペダルでよくある課題ですが、本機には「ツマミのオートセーブ機能」がありません。

つまり、電源を切る前に設定した音色と、次回電源を入れた時のツマミの物理的な位置が一致していない場合、予期せぬ音が鳴る可能性があります。

また、モードを切り替えた際なども、一度ツマミを動かして値を読み込ませないと、現在のツマミの位置が反映されない場合があります。

ライブ本番などで設定を変える際は、現在のツマミの位置をしっかり確認する動作が必要です。

説明書必須?隠しパラメータ(裏メニュー)の操作の複雑さ

筐体のサイズに多くの機能を詰め込んでいるため、一部の設定は「隠しコマンド」のような操作が必要です。

例えば、タップテンポのサブディビジョン(4分、付点8分などの音符設定)やバイパスモードの切り替えは、電源投入時に特定のボタンを押しながら操作するといった手順を踏みます。

直感的に全ての機能を操作できるわけではないため、慣れるまではマニュアルを確認しながら操作する必要があります。

オートセーブ機能の有無とプリセット管理の制限について

高機能なデジタルディレイですが、StrymonやBOSSのハイエンド機のような「複数のプリセット保存・呼び出し機能」はありません。

あくまでコンパクトエフェクターとしての操作性を重視しており、1つの設定を保存しておく簡易的な機能(スナップセット)はありますが、何種類もの設定を曲ごとに切り替えるような使い方はできません。

多機能ではありますが、基本的には「1つの音色を作って使う」というアナログペダルに近い運用になります。

Klowra Everlast Delayの使い方と設定方法完全ガイド

ここでは、説明書がないと分かりにくい、主要な設定変更の手順を具体的に解説します。

これらの操作を覚えておくと、このペダルの真価を発揮できます。

タップテンポとリズムサブディビジョン(4分・付点8分・3連符)の設定手順

ディレイ音のリズム(音符)を変更するには、電源投入時の設定モードを使用します。

  1. フットスイッチを長押ししながら、電源プラグを差し込みます。
  2. LEDが点滅し、設定モードに入ります。
  3. TIMEノブを回して、LEDの色でサブディビジョンを選択します。
    • 黄色:4分音符
    • 青色(12時の位置):付点8分音符
    • 赤色:3連符
  4. フットスイッチを1回押して設定を保存し、再起動します。

これにより、タップテンポ入力時のディレイタイムの分割比率が変更されます。

バイパスモード(トゥルー/バッファード)の切り替え方法

残響音を残すかどうか(トレイル機能)に関わるバイパス設定も、同様に電源投入時に行います。

  1. フットスイッチを長押ししながら電源を入れます。
  2. LEDボタン(中央の小さなボタン)を押してモードを切り替えます。
    • 赤色点滅:バッファードバイパス(残響残る)
    • 緑色点滅:トゥルーバイパス(残響切れる)
  3. フットスイッチを押して設定を完了します。

隠しパラメータ(Rhythm, RampATK, RampRLS)の調整方法

通常使用時に、LEDボタンを押しながら各ノブを回すことで、二次的なパラメータを調整できます。

  • Rhythm(LEDボタン + TIMEノブ):タップテンポのサブディビジョンを一時的に変更。
  • RampATK(LEDボタン + REPEATノブ):ランプ機能のアタックタイム(変化の速さ)を調整。
  • RampRLS(LEDボタン + MIXノブ):ランプ機能のリリースタイム(戻る速さ)を調整。

これらを駆使することで、演奏中にテンポ感を変えたり、うねりのような効果を細かく制御したりすることが可能です。

まとめ:Klowra Everlast Delayはどんなギタリストにおすすめ?

ここまでKlowra Everlast Delayの機能や特徴を解説してきました。

結論として、このペダルは以下のようなギタリストに特におすすめできます。

初めての多機能ディレイやサブボード用の1台として最適

1万円台後半という価格でこれだけの機能を網羅しているため、初めて本格的なディレイペダルを導入する方には最適の選択肢です。

「自分がどんなディレイを必要としているか分からない」という場合でも、9種類のモードがあれば好みのサウンドが見つかるでしょう。

また、すでにメインボードを持っている上級者の方にとっても、セッション用やサブボード用の「何でもできる便利な1台」として非常に重宝します。

18,700円の価格以上の価値はあるか?総評と競合比較

総評として、価格以上の価値は十分にあります。

同価格帯のマルチディレイと比較しても、以下の点で頭一つ抜けています。

  • 音質の良さ:アナログドライスルーとWildseedエンジンによる高解像度。
  • 機能の豊富さ:タップテンポ、ランプ機能、ステレオ対応。
  • ビルドクオリティ:安っぽさのないアルミ筐体。

操作に若干の慣れは必要ですが、音質と機能性のバランスは非常に高いレベルでまとまっています。

コストを抑えつつ、妥協のないディレイサウンドを手に入れたい方は、ぜひ一度試してみてください。

まとめ

  • 18,700円で9種類のモードを搭載した高コスパモデル
  • アナログドライスルー採用で原音の劣化が少ない
  • TONEとTEXTUREノブでデジタル臭さを調整可能
  • GRANULEやCRYSTALなど個性的な飛び道具モードも優秀
  • タップテンポ機能と発振サウンドもしっかり搭載
  • トゥルーバイパスとバッファードバイパスを選択可能
  • ツマミのオートセーブ機能がない点には注意が必要
  • 隠しパラメータ操作はマニュアル確認が必須
  • プリセット機能はないが、スナップセット機能で簡易切り替えは可能
  • 初心者から上級者のサブ機まで幅広くおすすめできる1台
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