ギターを始めようと決意した左利きのあなたが、最初にぶつかる大きな壁。
それは、「どのギターを選べばいいのか」という問題ではないでしょうか。
「ギターを左利きで弾くにはどうするべき?」「左利き用のギターは有利なの?それとも難しい?」そんな疑問が頭をよぎり、インターネットで情報を集めているかもしれません。
中には、エレキギターを始めたいけれど、左利き用の選択肢が少ないのではないかと不安に思っている方もいるでしょう。
また、「ギターを左利きで始めて後悔した」といった声や、逆に「左利きの天才ギタリスト」の話を聞いて、ますます混乱してしまうことも。
この記事では、そんなあなたの悩みを解決するために、左利きの人がギターを始める際の選択肢を徹底的に解説します。
それぞれのメリット・デメリットを深く掘り下げ、後悔しないための知識と具体的な情報を提供しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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ギター左利きはどうする?選択肢とメリットを解説

選択肢の基本となる「ギター左利き用」モデル
左利きのあなたがギターを始める際、最も自然で直感的な選択肢となるのが、「ギター左利き用」モデル、通称「レフティモデル」です。
これは、右利き用ギターをそのまま鏡に映したような構造になっており、利き手である左手で弦を弾き(ピッキング)、右手でネックの弦を押さえます。
ギター演奏において、リズムや音の強弱、表現力を司るピッキングは非常に重要な役割を果たします。
利き手でこのピッキングを行えるため、演奏の根幹となる部分をスムーズに習得しやすいのが最大の利点です。
一方で、レフティモデルにはいくつかのデメリットも存在します。
市場に出回る数が右利き用に比べて圧倒的に少なく、選択肢が限られてしまうのが現実です。
憧れのギタリストと同じモデルが欲しくても、レフティ仕様が製造されていなかったり、価格が右利き用に比べて1〜2割ほど高価になったりする傾向があります。
また、教則本やWebサイト、動画などの教材は、そのほとんどが右利き用を前提としています。
コード譜やTAB譜を見る際に、頭の中で左右を反転させて理解する必要があり、慣れるまでは少し戸惑うかもしれません。
メリット | デメリット |
---|---|
利き手でピッキングできるため、表現力が豊かになる | モデルの種類が少なく、選択肢が限られる |
リズムが取りやすく、上達が早い可能性がある | 右利き用に比べて価格が1〜2割高い傾向がある |
ステージ上で目立ち、個性になる | 教則本やTAB譜が読みにくい場合がある |
直感的に演奏できる | 他の人とギターの貸し借りがしにくい |
個性を貫く「ギター左利き逆さま」という奏法
他の誰とも違うスタイルを追求したい、あるいは特定のギタリストに強い憧れがある場合、「右利き用ギターを逆さまに持って弾く」という選択肢も存在します。
この奏法は、大きく分けて2つのスタイルに分類されます。
弦を張り替えずにそのまま弾く
一つは、右利き用のギターの弦を張り替えず、そのまま上下逆さまにして構えるスタイルです。
この場合、通常とは逆に低音弦が下に、高音弦が上にくるため、コードの押さえ方やスケールの弾き方が全くの別物になります。
運指のロジックを自分で見つけ出す必要があり、技術的な難易度は極めて高いと言えるでしょう。
しかし、このスタイルを貫くことで、他の誰にも真似できない独特のフレーズやコードワークを生み出すことが可能です。
日本では、歌手の松崎しげるさんがこのスタイルで演奏することで知られています。
弦をレフティ仕様に張り替える
もう一つは、右利き用ギターを逆さまに持ち、弦だけを左利き用(レフティ)と同じ並び順に張り替えるスタイルです。
伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスがこのスタイルだったことで非常に有名です。
ただし、この方法を選ぶには注意が必要です。
ただ弦を逆に通すだけでは、ギターは正常に機能しません。
弦を支えるナットの溝は弦の太さに合わせて削られており、ブリッジのサドルも正確な音程(イントネーション)のために調整されています。
無理に弦を張り替えると、音詰まりやチューニングの狂いといった問題が発生するため、専門的な知識を持つリペアマンによる改造が必須となります。
特にアコースティックギターの場合、ボディ内部の響きを整えるための力木(ブレイシング)の配置も右利き用に最適化されているため、本来の鳴りを損なう可能性も考慮しなければなりません。
左利きギターのメリットは?実は有利な点も多い
左利き用ギターを選ぶことには、デメリットだけでなく、演奏において大きなアドバンテージとなり得るメリットが存在します。
一般的に、ギター演奏は「弦を押さえる(運指)」と「弦を弾く(ピッキング)」という2つの異なる動きで成り立っています。
レフティモデルを選ぶことで、この重要な「ピッキング」を利き手である左手で行えるのは、前述の通り大きなメリットです。
しかし、メリットはそれだけではありません。
もう一つの重要な動きである「運指」に注目してみましょう。
多くの右利きギタリストは、利き手ではない左手で複雑なコードを押さえたり、速いフレーズを弾いたりすることに苦労します。
もしあなたが、あえて「右利き用ギター」を選んだ場合、利き手である左手で弦を押さえることになります。
これは、指先の器用さや正確性が求められる運指において、有利に働く可能性があるという考え方です。
どちらの手にどちらの役割を任せるのが自分に合っているか、という視点で考えてみるのも良いでしょう。
さらに、レフティギタリストは絶対数が少ないため、ステージに立った時の見た目のインパクトが強く、希少性そのものが個性として際立つという副次的なメリットもあります。
「左利きギターは難しい」と言われる理由とは?
「左利きギターは難しい」という言葉を耳にすることがありますが、これは演奏技術そのものが難しいという意味ではありません。
左利きの人がギターを弾く上で直面する困難は、主に「学習環境」と「楽器の入手性」という2つの外部要因に起因します。
まず、学習環境の壁です。
ギター教則本やインターネット上のレッスン動画は、そのほとんどが右利きプレイヤーを対象に作られています。
そのため、コードダイアグラム(コードの押さえ方を示した図)やTAB譜を見る際に、常に頭の中で左右を反転させて理解する必要があります。
また、友人に教えてもらったり、ギター教室に通ったりする場合も、指導者が右利きであることが多いため、手本を直感的に真似しにくいという状況が起こり得ます。
次に、物理的な困難、つまり楽器の入手性です。
楽器店に足を運んでも、レフティモデルの在庫は非常に少ないのが現状です。
気になるギターを見つけても試奏ができず、取り寄せになるケースがほとんどでしょう。
また、憧れのモデルや特定の色、仕様のギターが欲しくなっても、レフティ仕様が生産されておらず、手に入れること自体が困難な場合もあります。
これらの「環境の壁」が、左利きでギターを始めることは難しいというイメージにつながっているのです。
「ギター左利きは有利」と言われるピッキングの強み
レフティモデルを選んだ場合、左利きであることはハンディキャップではなく、明確なアドバンテージになり得ます。
その最大の理由が、ギターの音色、表現力、そしてグルーヴの源となる「ピッキング」を利き手で行える点にあります。
ピッキングは、単に弦を弾いて音を出すだけの作業ではありません。
弦にピックを当てる角度や深さ、力の入れ具合によって、音色は硬くも柔らかくも変化します。
また、音の強弱(ダイナミクス)をコントロールしたり、カッティングのような鋭いリズムを刻んだりする上でも、ピッキングは極めて重要な役割を担っています。
利き手は、そうでない手に比べて、こうした繊細な力加減のコントロールや、素早く正確な動きを得意としています。
そのため、レフティギタリストは、
- 表現力豊かなメロディを奏でやすい
- 高速なフレーズ(オルタネイトピッキングなど)が安定しやすい
- リズムキープがしやすく、グルーヴ感のある演奏につながりやすい
といった恩恵を受けられる可能性があります。
ザ・ビートルズのポール・マッカートニーが奏でる歌うようなベースラインは、彼の左利きという特性が、そのメロディアスなプレイに大きく貢献している一例と言えるでしょう。
ギター左利きはどうする?後悔しないための知識

「ギターで左利きは後悔する」という声の真相
インターネット上では、「ギターを左利きで始めて後悔した」という声を見かけることがあります。
このような声は、主に「レフティモデルを選んだ場合」と「右利き用を選んだ場合」の両方の視点から生まれています。
どちらの選択をしても、「もし違う方を選んでいれば…」と考えてしまう可能性があることを理解しておくのが重要です。
レフティモデルを選んで後悔するケース
レフティモデルを選んだ人が後悔するポイントは、その「選択肢の少なさ」と「不便さ」に集約されます。
例えば、「ようやくギターに慣れてきて、新しい一本が欲しくなったのに、憧れのモデルにレフティがない」「同じモデルなのに、右利き用より数万円も高かった」「バンド仲間と気軽にギターを交換して弾けないのが寂しい」といった声です。
始めた当初は気にならなくても、上達するにつれて、こうした制約がストレスに感じられることがあります。
右利き用を選んで後悔するケース
一方、将来性を考えて右利き用ギターで始めた人が後悔するケースもあります。
「左手での運指は問題ないのに、どうしても右手のピッキングがぎこちなく、リズムに乗れない」「練習しても上達が感じられず、挫折してしまった」「結局、しっくりこなくてレフティモデルを買い直すことになり、遠回りしてしまった」といった内容です。
演奏の根幹であるリズムや表現力に壁を感じ、モチベーションを失ってしまうパターンです。
これらの後悔の声は、どちらの選択が間違いということではなく、それぞれにメリットとデメリットがあることを示しています。
最初からこれらの可能性を理解し、自分が何を優先するのかを明確にしておくことが、後悔しないための第一歩となります。
エレキギターで左利きはどうする?具体的な選択肢
エレキギターを始めたい左利きの方も、選択肢の基本はアコースティックギターと同じです。
「レフティモデルを使う」「右利き用を逆さまに持つ」「右利き用で練習する」の3つから選ぶことになります。
しかし、エレキギターはアコギと構造が異なるため、特に「右利き用を逆さまに持つ」場合は、新たな注意点が出てきます。
多くのエレキギターには、ボリュームやトーンを調整するコントロールノブや、ピックアップを切り替えるセレクタースイッチが付いています。
右利き用を逆さまに構えると、これらのノブやスイッチがピッキングする腕の近くに来てしまい、演奏中に誤って触れてしまう可能性が高くなります。
また、ケーブルを差し込むジャックの位置によっては、ケーブルが体に当たって邪魔になることも考えられます。
さらに、ストラトキャスターのように体にフィットするように施されたコンター加工(体の当たる部分の削り込み)も、逆さまに持つと意味をなさず、かえって構えにくさを感じるかもしれません。
幸い、現在ではFenderやGibsonといった主要メーカーから、ストラトキャスター、テレキャスター、レスポールといった定番モデルのレフティ仕様が数多く販売されています。
SquierやEpiphoneといったブランドからは、比較的手頃な価格帯のレフティモデルも登場しているため、エレキギターから始める場合でも、まずはレフティモデルを探してみるのが現実的な選択肢と言えるでしょう。
「ギター左利きどうする」知恵袋のリアルな声
Yahoo!知恵袋のようなQ\&Aサイトでは、まさに今あなたが抱えているのと同じ悩みを持つ人々の、リアルな声や経験談が数多く見られます。
そこでの議論は、あなたの意思決定において非常に参考になるでしょう。
Q1. 結局、右利きと左利き、どっちで始めるのが正解ですか?
A. この質問に対しては、様々な意見が寄せられており、「これが唯一の正解」という答えはありません。
「将来的に色々なギターに触れたい、人とのセッションを楽しみたいなら、苦労してでも右利き用に慣れるべき」という意見もあれば、「直感を信じて、一番しっくりくるレフティで始めるのが上達の近道」という声も多数あります。
最終的には、「自分がギターで何をしたいのか」という価値観によって、最適な選択が変わってくるようです。
Q2. 左利きの子供にギターを習わせたいのですが、どうすれば?
A. お子さんの場合は、「本人の意思を尊重する」という意見が目立ちます。
無理に右利き用を強制するよりも、本人が自然に構えられるレフティモデルを与える方が、楽しく続けられる可能性が高いという考え方です。
体の小さい子供にとっては、体にフィットするように作られたレフティモデルの方が、 физика的にも演奏しやすいというメリットもあります。
Q3. 予算があまりないのですが、左利き用はやはり高いですか?
A. かつては高価なイメージのあったレフティモデルですが、近年は状況が変わりつつあります。
「数万円で購入できる入門者向けのレフティモデルも増えている」という情報が多く寄せられています。
まずは楽器店の店員さんに相談したり、オンラインストアで「レフティ 入門」といったキーワードで検索したりしてみると、予算に合った一本が見つかるかもしれません。
参考になる左利きギタリスト【日本人編】
左利きというスタイルを自らの武器に変え、日本の音楽シーンで確固たる地位を築いているギタリストたちがいます。
彼らがどのような選択をし、どんなプレイを聴かせているのかを知ることは、あなたの大きなモチベーションになるはずです。
今井寿 (BUCK-TICK)
独創的なサウンドと唯一無二の存在感で、長年シーンの第一線を走り続けるBUCK-TICKのギタリスト。
彼はデビュー前から自然に左でギターを構えていたため、そのままレフティモデルを使用するギタリストになりました。
彼の革新的なギタープレイは、左利きというスタイルが強力な個性となり得ることを証明しています。
松崎しげる
卓越した歌唱力で知られる松崎しげるさんですが、実は個性的なギタリストでもあります。
彼のスタイルは非常に珍しく、右利き用のギターを逆さまに持ち、さらに弦も張り替えずに演奏します。
これは技術的に極めて困難ですが、彼ならではのサウンドとパフォーマンスを生み出す源となっています。
坂本慎太郎 (元ゆらゆら帝国)
現在はソロで活動する、元ゆらゆら帝国のフロントマン。
彼のサイケデリックで浮遊感のあるギターサウンドは、多くのフォロワーを生み出しました。
彼もまたレフティモデルを使用しており、その独特の世界観を構築する上で、左利きというスタイルは不可欠な要素と言えるでしょう。
世界で活躍する左利きの天才ギタリストたち
世界に目を向ければ、音楽の歴史にその名を刻んだ「左利きの天才」たちが数多く存在します。
彼らの存在は、左利きであることがハンディキャップではなく、無限の可能性を秘めていることを力強く教えてくれます。
ギタリスト名 | スタイル | 代表的な使用ギター |
---|---|---|
ジミ・ヘンドリックス | 右利き用を逆さまに持ち、弦を張り替える | Fender Stratocaster |
ポール・マッカートニー | レフティモデルを使用 | Höfner 500/1 (ヴァイオリンベース) |
カート・コバーン | レフティモデルを使用 | Fender Jaguar / Mustang |
トニー・アイオミ | レフティモデルを使用 | Gibson SG |
アルバート・キング | 右利き用を逆さまに持ち、弦はそのまま | Gibson Flying V |
ジミ・ヘンドリックス
「ギターの神様」と称される彼は、右利き用のストラトキャスターを逆さまにし、弦をレフティ用に張り替えて使用していました。
この変則的なセッティングから、誰も聴いたことのない革新的なサウンドと奏法を生み出し、その後のすべてのギタリストに影響を与えました。
カート・コバーン (ニルヴァーナ)
90年代の音楽シーンを根底から覆したグランジ・ロックの象徴。
彼はフェンダー社のジャガーやムスタングといった、当時やや不人気だったモデルのレフティを好んで使用しました。
彼の激しい感情を叩きつけるようなプレイスタイルは、左利きというフィジカルな特性と不可分に結びついていました。
トニー・アイオミ (ブラック・サバス)
ヘヴィメタルの創始者の一人とされる彼は、事故で右手の指先を失ったことから、特製の指サックを付けて演奏するレフティギタリストです。
そのハンディキャップを乗り越え、重く引きずるような独特のリフを生み出し、新たな音楽ジャンルを切り拓きました。
彼らの多様なスタイルは、「左利きにはこうあるべき」という固定観念など存在しないことを示しています。
まとめ:ギターを左利きでどうするか、後悔しない選択のために
- 左利きのギター選択肢は主に「レフティモデル」「右利き用の逆さ弾き」「右利き用での練習」の3つ
- レフティモデルは直感的でピッキングに有利だが、高価で選択肢が少ない
- 右利き用の逆さ弾きは個性的だが、弦の張り替えや専門的な改造が必要な場合がある
- あえて右利き用で練習すると、楽器の入手や情報収集で有利になる
- 「難しい」と言われるのは技術でなく、教材や楽器の入手といった環境面の理由が大きい
- 「後悔」の声はどの選択肢にもあり、メリット・デメリットの事前理解が重要である
- エレキギターの場合、コントロールノブの位置なども考慮する必要がある
- 近年は手頃な価格のレフティモデルも増えている
- 今井寿やジミ・ヘンドリックスなど、プロの選択も多様である
- 最終的には、自分の価値観や目指すスタイルに合った選択が最善である

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