レスポール ゴールドトップは、1952年の誕生以来、世界中のギタリストを魅了し続けているエレキギターの名機です。
ゴールドに輝くボディ、温かみのあるトーン、そして経年変化で生まれる独特の風合い。
サンバーストモデルとは一線を画すその存在感は、ロック、ブルース、ジャズなど幅広いジャンルで愛されています。
しかし、P-90とハムバッカーの違い、GibsonとEpiphoneの選び方、年式による仕様の違いなど、購入前に知っておきたい情報は多岐にわたります。
この記事では、レスポール ゴールドトップの歴史から音の特徴、具体的な選び方のポイント、価格相場まで、あらゆる角度から徹底的に解説していきます。
レスポール ゴールドトップとは?誕生の歴史と基本情報
レスポール ゴールドトップは、Gibson社が1952年に発売した初のソリッドボディ・エレキギターです。
伝説的なギタリストであり発明家でもあるレス・ポール氏との共同開発により誕生しました。
エレキギター史において最も重要なモデルの一つとして、70年以上にわたり音楽シーンに影響を与え続けています。
1952年誕生の経緯とレス・ポール氏のこだわり
1952年、Gibson社は当時人気を集めていたFenderのソリッドボディギターに対抗するため、新しいエレキギターの開発に着手しました。
そこで白羽の矢が立ったのが、すでに独自のソリッドボディギター「ログ」を製作していたレス・ポール氏です。
レス・ポール氏は、マホガニーボディにカーブドメイプルトップを組み合わせたセットネック構造を採用し、温かみがありながらもサスティンの豊かなサウンドを実現しました。
こうして誕生したレスポールは、当時のGibsonのアーチトップギターの伝統と、ソリッドボディの新しい可能性を融合させた画期的なモデルとなったのです。
ゴールドトップの年代別仕様変遷(1952年〜1958年)
ゴールドトップは1952年から1958年までの間に、いくつかの重要な仕様変更を経ています。
1952年から1953年の初期モデルには、P-90シングルコイルピックアップとトラペーズ・テールピースが搭載されていました。
このテールピースは弦の張り具合に問題があり、サスティンが限定的という弱点を抱えていました。
1954年にはラップアラウンド・ブリッジに変更され、音色と演奏性が大幅に向上しています。
さらに1955年には、現在のレスポールの特徴となっているチューン・オー・マティック・ブリッジとストップバー・テールピースの組み合わせが採用されました。
そして1957年、大きな転換点が訪れます。
P-90に代わってPAFハムバッキングピックアップが搭載され、より太いトーンとハムノイズの低減を実現したのです。
1958年にはゴールドトップの生産が終了し、フレイムメイプルの杢目を活かしたチェリーサンバースト仕上げのレスポール・スタンダードへと移行しました。
なぜゴールドカラーが選ばれたのか
ゴールドカラーが採用された理由は、レス・ポール氏自身のリクエストによるものです。
当時、ステージでダークカラーのスーツを着て演奏することが多かったレス・ポール氏は、その衣装に映える上品なカラーを求めていました。
ゴールドという色は高級感を演出し、ステージ上での存在感を際立たせる効果がありました。
また、サンバーストのようにトップ材の杢目を見せる必要がないため、プレーンなメイプルトップでも高級感のある仕上がりを実現できるというメリットもあったのです。
レスポール ゴールドトップの魅力を徹底解説
ゴールドトップには、サンバーストモデルとは異なる独自の魅力が数多く存在します。
見た目の美しさ、サウンドの個性、そして使い込むほどに味わいが増す経年変化まで、その魅力を多角的に掘り下げていきます。
時代を超えて愛される唯一無二のルックス
ゴールドトップ最大の特徴は、メタリックに輝くゴールドフィニッシュです。
派手すぎず、かといって地味でもない絶妙な高級感は、70年以上経った今でも色褪せることがありません。
サンバーストが華やかさや杢目の美しさを前面に出すのに対し、ゴールドトップは渋さと上品さを併せ持っています。
ダークカラーのスーツやステージ衣装との相性が抜群で、ジャンルを問わず様々なシーンにマッチする汎用性の高さも魅力の一つです。
P-90とハムバッカーが生み出すサウンドの特徴
ゴールドトップのサウンドを語る上で欠かせないのが、搭載されるピックアップの違いです。
P-90搭載モデルは、シングルコイルならではの明瞭さと、ハムバッカーに迫る太さを兼ね備えた独特のトーンを持っています。
ジャリっとしたエッジ感がありながらも甘く温かみのある音色は、ブルースやヴィンテージロックに最適です。
一方、1957年以降の仕様を再現したハムバッカー搭載モデルは、中域が整理された太くリッチなサウンドが特徴となっています。
ノイズに強く、歪ませてもまとまりのある音になるため、ロックやブルースを中心に幅広いジャンルで活躍します。
経年変化で味わいが増す緑青の魅力
ゴールドトップならではの楽しみとして、経年変化による緑青の発生があります。
ゴールド塗装に使われているブラスパウダー(真鍮粉)が酸化することで、部分的に緑色を帯びた独特の風合いが生まれるのです。
この現象を「劣化」と捉える人もいれば、「ヴィンテージならではの味わい」として歓迎する人もいます。
実際に、多くのゴールドトップ愛好家は「場所によって緑青が出始めてこそ本物のゴールドトップ」と考えています。
新品では得られないこの風合いは、長年弾き込んできた証であり、愛着を深める要素となっています。
ボディアーチが映える美しいデザイン
ゴールドトップのもう一つの魅力は、ボディのアーチ形状が視覚的に分かりやすい点です。
サンバーストのように杢目のグラデーションに目が行くことがないため、カーブドトップの美しい曲線を純粋に楽しむことができます。
光の当たり方によってゴールドの輝きが変化し、ボディの立体感がより際立つのもゴールドトップならではの特徴といえるでしょう。
レスポール ゴールドトップのスペックと音の特徴
ゴールドトップの音を決定づける要素は、ボディ材、ネック材、そしてピックアップの組み合わせにあります。
ここでは、スペックの詳細とそれぞれがサウンドに与える影響について解説します。
ボディ材とネック材の構成
ゴールドトップの基本的なボディ構成は、マホガニーバックにメイプルトップを組み合わせた2層構造です。
マホガニーは温かみのある中低域を担い、メイプルは明瞭で抜けの良い高域を加えます。
この組み合わせにより、厚みがありながらも輪郭のはっきりしたレスポール特有のサウンドが生まれます。
ネック材にはマホガニーが使用され、ローズウッド指板との組み合わせが一般的です。
スケール長は24.75インチで、Fender系の25.5インチよりも短いため、弦のテンションが緩やかになり、チョーキングしやすく温かみのある音色が得られます。
P-90搭載モデルの音色と向いているジャンル
P-90は、1952年の初代レスポールから1956年モデルまで搭載されていたシングルコイルピックアップです。
Fenderのシングルコイルよりも大きなボディと巻数の多いコイルを持ち、独自のサウンドキャラクターを形成しています。
音色の傾向としては、シングルコイルより甘く太く、ハムバッカーよりも鋭さがあり低域も豊かに出ます。
「一番万能なピックアップ」と称賛するギタリストも多く、ブルース、ロック、ジャズまで幅広いジャンルで使用されています。
特にヴィンテージブルースやクラシックロックとの相性が良く、ジャリっとしたエッジのある音色を活かしたプレイに最適です。
ただし、シングルコイル構造のためハムノイズが発生しやすく、高ゲインのアンプでは注意が必要となります。
ハムバッカー搭載モデルの音色と向いているジャンル
1957年からゴールドトップに搭載されたPAFハムバッカーは、セス・ラバーによって開発されたピックアップです。
2つのコイルを逆位相で接続することでハムノイズをキャンセルし、クリアで太いサウンドを実現しています。
中域がしっかりと出るため、バンドアンサンブルの中でも埋もれにくく存在感のある音が特徴です。
クリーントーンでは温かく甘い音色、歪ませるとクリーミーでコシのあるドライブサウンドが得られます。
ロック、ブルース、ハードロック、さらにはジャズまで、あらゆるジャンルに対応できる汎用性の高さが魅力といえるでしょう。
ゴールドトップ特有のジャリっとしたトーンとは
ゴールドトップのサウンドを表現する際によく使われるのが「ジャリっとしたピーク」という言葉です。
これは、高域に独特のエッジ感があり、ピッキングのニュアンスが明瞭に出る特性を指しています。
特にP-90搭載モデルでこの傾向が顕著で、バリっとしたレスポンスの良さとクリアなトーンが同居しています。
このジャリっとした質感は、カッティングやアルペジオで特に効果を発揮し、演奏に生き生きとした表情を与えてくれます。
ゴールドトップを愛用する有名ギタリスト
ゴールドトップは、時代を超えて数多くの著名ギタリストに愛用されてきました。
彼らのプレイスタイルや使用モデルを知ることで、ゴールドトップの魅力をより深く理解できるでしょう。
海外の著名プレイヤーと使用モデル
ゴールドトップの生みの親であるレス・ポール本人は、当然ながら最も有名なプレイヤーの一人です。
奥様のメアリー・フォードとともに多くの名演を残し、ゴールドトップのサウンドを世に広めました。
デュアン・オールマンは、オールマン・ブラザーズ・バンドでの活動初期に1957年製のゴールドトップを使用していたことで知られています。
後にサンバーストに移行しましたが、ゴールドトップ時代の演奏も高く評価されています。
ジョー・ボナマッサは現代を代表するブルースギタリストで、複数のヴィンテージ・ゴールドトップを所有しリイシューモデルとともにツアーで使用しています。
ニール・ヤングはバッファロー・スプリングフィールド時代にビグスビー付きのゴールドトップを愛用し、独自のサウンドを確立しました。
ZZ Topのビリー・ギボンズ、マイク・ブルームフィールド、フレディ・キング、ジョニー・ウィンターなど、ブルースやロックの歴史を彩る多くのギタリストがゴールドトップを選んでいます。
日本の著名プレイヤーと使用モデル
日本のギタリストの中でも、ゴールドトップを愛用するプレイヤーは少なくありません。
B’zの松本孝弘氏は、Gibson Custom ShopからTak Matsumoto 1955 Les Paul Goldtopというシグネチャーモデルがリリースされるほどのゴールドトップ愛好家です。
このモデルは抽選販売になるほどの人気を集めました。
Charは日本のロックシーンを代表するギタリストとして、ゴールドトップを長年使用しています。
奥田民生氏や斉藤和義氏もゴールドトップのユーザーとして知られ、それぞれの音楽性にゴールドトップのサウンドを活かしています。
GibsonとEpiphoneのゴールドトップを徹底比較
ゴールドトップの購入を検討する際、GibsonとEpiphoneのどちらを選ぶかは大きな悩みどころです。
両者の違いを様々な観点から比較し、最適な選択をするための情報を提供します。
価格帯と品質の違い
GibsonとEpiphoneの最も分かりやすい違いは価格帯です。
Gibson Les Paul Standard ’50s Gold Topは約35万円前後、Gibson Custom Shopのヒストリック・コレクションは40万円以上、Murphy Labシリーズになると60万円から120万円以上の価格帯となります。
一方、Epiphone Les Paul Standard 50sは約5万円から10万円程度で購入可能です。
この価格差は、使用する木材のグレード、製造工程の違い、品質管理の厳しさなどに起因しています。
Gibsonはアメリカのナッシュビル工場で熟練の職人が製作し、Epiphoneは韓国やインドネシアなどのアジア圏で生産されています。
塗装・バインディング・ディテールの違い
外観を比較すると、塗装の質感に明らかな違いが見られます。
Gibsonのゴールド塗装は細かめの粒子で鏡面のような滑らかな質感を持っています。
Epiphoneは粗めの粒子でラメのようなザラザラした質感があり、反射が独特でインパクトがあるとも言えます。
ボディバインディングにも違いがあり、Gibsonはボディ正面からもバインディングがしっかり見えて高級感があります。
Epiphoneは正面からはバインディングがあまり見えない仕上げになっています。
フレットの側面までカバーするNibsバインディングはGibsonの特徴で、フレットエッジのバリと無縁になるメリットがあります。
また、リアピックアップの取り付け位置がGibsonの方がブリッジに近く、ピックガードの寸法や形状も異なるため両者に互換性はありません。
サウンドの違いと音質評価
サウンド面では、両者ともにイメージ通りのP-90らしい芯のある音を出すことができます。
Epiphoneのボディには一部アルダー材が使われているモデルがあり、その影響でGibsonよりも若干高音が強くニュアンスが出やすい傾向があります。
Gibsonは「これこれ」というギブソンサウンドがしっかり出て、中域の太さや温かみにおいて一日の長があります。
ただし、価格差を考慮するとEpiphoneのサウンドは期待以上に良いという評価が多いのも事実です。
弾きやすさ、ピッチの安定具合、ディテールの出来の良さではGibsonが優れていますが、純粋なサウンドという点ではEpiphoneも十分に戦えるレベルにあります。
どちらを選ぶべき?目的別おすすめ
初めてのゴールドトップとして、まずサウンドを体験したい場合はEpiphoneから始めるのが賢明です。
価格的なリスクを抑えながら、ゴールドトップの魅力を十分に味わうことができます。
本格的にレコーディングやライブで使用する場合、または長く使い続けるメインギターとして考えている場合はGibsonをおすすめします。
細部の作り込み、弾きやすさ、リセールバリューの高さなど、長期的に見ると価格差以上の価値があります。
予算に余裕があり、ヴィンテージのルックスや経年変化した風合いを楽しみたい場合は、Gibson Custom ShopやMurphy Labを選択肢に入れてもよいでしょう。
P-90とハムバッカーどっちを選ぶ?ピックアップ比較
ゴールドトップを選ぶ際に最も重要な選択の一つが、P-90搭載モデルとハムバッカー搭載モデルのどちらを選ぶかです。
それぞれの特徴を詳しく比較して、自分に合ったモデルを見つけましょう。
P-90の特徴とメリット・デメリット
P-90は1946年にGibsonが開発した歴史あるシングルコイルピックアップです。
構造上、磁界が広く複雑でアコースティックな特性を持ち、弾き方のニュアンスがダイレクトに反映されます。
メリットとして、太く甘いサウンドでありながらシングルコイルらしい明瞭さも兼ね備えている点が挙げられます。
クリーントーンからクランチまで表情豊かで、ブルースやヴィンテージロックに最適なトーンが得られます。
多くのギタリストから「一番万能なピックアップ」と評される汎用性の高さも魅力です。
デメリットとしては、シングルコイル構造のためハムノイズが発生する点があります。
高ゲインのアンプやエフェクターを使用する際は、ノイズ対策が必要になる場合があります。
また、バンドでの音作りで多少苦労することがあり、ハマるセッティングを見つけるまで試行錯誤が必要な場合もあります。
ハムバッカーの特徴とメリット・デメリット
ハムバッカーは、2つのコイルを逆位相で組み合わせることでハムノイズをキャンセルする構造を持っています。
1957年にGibsonのエンジニア、セス・ラバーによって開発され、PAF(Patent Applied For)の名で知られています。
メリットは、ノイズに強くクリーンからハイゲインまで安定したサウンドが得られる点です。
太くリッチなトーンで、バンドアンサンブルの中でも埋もれにくい存在感があります。
歪ませたときのまとまりの良さ、サスティンの豊かさも特徴的です。
デメリットとしては、P-90と比較するとピッキングニュアンスの反映が控えめになる傾向があります。
繊細なタッチを重視するプレイヤーにとっては、やや物足りなく感じる可能性もあります。
演奏スタイル別おすすめピックアップ
ブルース、ジャズ、クラシックロックを中心に演奏する場合は、P-90搭載モデルがおすすめです。
ピッキングの強弱が音色に反映されやすく、表現力豊かなプレイが可能になります。
ハードロック、オルタナティブ、ポップスなど幅広いジャンルをカバーしたい場合は、ハムバッカー搭載モデルが適しています。
高ゲインでもノイズを気にせず演奏でき、モダンなサウンドメイクにも対応しやすくなります。
一本で様々なジャンルに対応したいオールラウンダーを目指す場合も、ハムバッカーの汎用性が活きるでしょう。
レスポール ゴールドトップの選び方ガイド
ゴールドトップを購入する際は、年式、重量、予算など複数の要素を考慮する必要があります。
ここでは、後悔しないための選び方のポイントを詳しく解説します。
年式別モデルの違いと見分け方
ゴールドトップの仕様は年式によって大きく異なります。
購入前に知っておくべき主な違いを整理しておきましょう。
1952年から1953年仕様は、P-90ピックアップとトラペーズ・テールピースの組み合わせです。
最初期のレスポールを再現したモデルで、独特の響きがありますがサスティンは控えめです。
1954年仕様は、P-90とラップアラウンド・ブリッジの組み合わせになります。
1955年から1956年仕様は、P-90とチューン・オー・マティック・ブリッジ+ストップバー・テールピースを採用しており、P-90搭載ゴールドトップの完成形といえます。
1957年仕様は、ハムバッカーとチューン・オー・マティックの組み合わせで、この年のみの希少な仕様です。
1968年仕様は、復刻第一弾としてクラウン・インレイや独特のネックヒールなど、オリジナルとは異なる特徴を持っています。
重量で選ぶ際のポイントと目安
レスポールは重量のあるギターとして知られており、ゴールドトップも例外ではありません。
長時間の演奏では肩や腰への負担が大きくなるため、重量は重要な選択基準となります。
一般的に、レスポールの重量は3.8kgから4.3kg程度が標準的です。
4.0kg以下であれば軽量個体とされ、長時間演奏でも疲れにくいでしょう。
4.0kgから4.4kgの範囲は「及第点」とする意見が多く、多くのギタリストがこの重量帯のレスポールを使用しています。
Gibson Custom Shopのヒストリック・コレクションやTrue Historicには重量規定があるため、比較的軽い個体が多い傾向にあります。
店頭で試奏する際は、必ず重量を確認し、立って弾いた際の感覚をチェックすることをおすすめします。
予算別おすすめモデル一覧
予算に応じたおすすめモデルを紹介します。
10万円以下の予算であれば、Epiphone Les Paul Standard 50s Gold TopやInspired by Gibsonシリーズがおすすめです。
本格的なゴールドトップサウンドを手頃な価格で体験できます。
20万円から35万円の予算では、Gibson Les Paul Standard ’50s P90 Gold Topが選択肢に入ります。
USA製のGibsonクオリティを実感できる価格帯です。
40万円から60万円の予算があれば、Gibson Custom Shopのヒストリック・コレクションVOSモデルを狙えます。
ヴィンテージ仕様の細部まで再現された本格派モデルです。
60万円以上の予算では、Gibson Murphy Labシリーズが視野に入ります。
エイジング加工が施された究極のゴールドトップを手に入れることができます。
新品と中古どちらを選ぶべきか
新品と中古、それぞれにメリットとデメリットがあります。
新品は保証が付き、状態に関する心配がありません。
最新の仕様や製造技術が反映されており、長く安心して使用できます。
中古は同じ予算でワンランク上のモデルを手に入れられる可能性があります。
すでに弾き込まれた個体は木材が安定しており、サウンドが熟成している場合もあります。
ただし、中古購入にはリスクも伴うため、信頼できる楽器店で購入し、状態をしっかり確認することが重要です。
ゴールドトップのデメリットと購入前の注意点
ゴールドトップの魅力を存分に語ってきましたが、購入前に知っておくべきデメリットや注意点も存在します。
ここでは、後悔しないための重要な情報をお伝えします。
重量が重い問題と対策
レスポール全般に言えることですが、ゴールドトップも重量が重いギターです。
多くのモデルが4kgを超えるため、長時間立って演奏すると肩や腰に負担がかかります。
対策として、まず購入時に軽量個体を選ぶことが挙げられます。
同じモデルでも個体差があるため、できるだけ多くの個体を試奏して比較しましょう。
幅広で厚みのあるストラップを使用することで、重さを分散させる効果も期待できます。
演奏スタイルを見直し、座って弾く時間を増やすことも一つの方法です。
中古購入時にチェックすべきポイント
中古のゴールドトップを購入する際は、いくつかの重要なチェックポイントがあります。
まず、ネックの状態を確認しましょう。
極端な反りやねじれがないか、ネックポケットにクラックがないかを入念にチェックします。
フレットの残り具合も重要です。
フレット残が5割を下回る場合は、購入後早期にリフレットが必要になる可能性があります。
パーツ交換歴の有無も確認してください。
オリジナルパーツが残っているかどうかは、特にヴィンテージモデルでは価値に大きく影響します。
電装系の動作確認も忘れずに行いましょう。
ボリュームやトーンのガリ、ピックアップセレクターの接触不良などがないか確認します。
ヘッド折れリスクと確認方法
ギブソンレスポールの中古で最も注意が必要なのが「ヘッド折れ」です。
レスポールはヘッドに角度がついているため、倒したり強い衝撃が加わるとヘッドが折れやすい構造になっています。
ヘッド折れの修理歴がある個体は、価値が大きく下がります。
確認方法として、まずヘッドとネックの境目を注意深く観察しましょう。
塗装の色ムラや段差、クラックの痕跡がないかチェックします。
光を当てて様々な角度から見ることで、修理痕が見つかることもあります。
不安な場合は、販売店に直接確認するか、専門家に見てもらうことをおすすめします。
Gibson Custom ShopとMurphy Labの魅力
Gibson Custom Shopは、最高品質のレスポールを製作する部門として知られています。
その中でもMurphy Labは、ヴィンテージの風合いを科学的に再現する最先端のラボです。
ヒストリック・コレクションの特徴と評判
ヒストリック・コレクションは、1950年代のオリジナルレスポールを忠実に再現するためのシリーズです。
1992年にスタートし、木材の選定から製造工程、使用するパーツに至るまで、当時の仕様を可能な限り再現しています。
R4(1954年仕様)、R6(1956年仕様)、R7(1957年仕様)などの名称で呼ばれ、それぞれの年代の特徴を細部まで再現しています。
評判としては、ヴィンテージ愛好家やツアープロフェッショナルから高い支持を得ています。
オリジナルヴィンテージには手が届かないプレイヤーにとって、現実的な選択肢として人気があります。
Murphy Labのエイジングレベル別解説
Murphy Labは、エイジング加工の第一人者であるトム・マーフィーの名を冠したラボです。
科学的検証に基づく最新技術を用いて、ヴィンテージギターの経時変化した外観と弾き心地を再現しています。
エイジングレベルは複数用意されており、Ultra Light Agedは最もエイジド加工を抑えた仕上げで褪色が少なく、新品に近い印象です。
Light Agedは軽度のエイジングが施され、打痕の再現などが加わります。
Heavy Agedは強度のエイジングで、かなり使い込まれた風合いを再現しています。
Ultra Heavy Agedは最も激しいエイジングで、長年酷使されたヴィンテージのような外観になります。
VOSとエイジドモデルの違い
VOS(Vintage Original Spec)は、ヴィンテージ風の薄いラッカー塗装を施しながらも、新品に近い外観を保ったモデルです。
経年変化を自分で楽しみたいプレイヤーに向いています。
エイジドモデルは、製造時点でヴィンテージのような風合いを付けたモデルです。
購入した時点でヴィンテージの雰囲気を楽しめるメリットがあります。
サウンド面では、塗装の硬さが異なるため若干の違いがあるとされています。
エイジドモデルの方が塗膜が薄く木材の振動を妨げにくいという意見もありますが、好みの問題といえるでしょう。
レスポール ゴールドトップの価格相場
ゴールドトップの購入を検討する際、価格相場を把握しておくことは重要です。
新品と中古、それぞれの市場動向を解説します。
新品の価格帯と現行モデル一覧
2025年現在の新品価格帯を紹介します。
Gibson Les Paul Standard ’50s Gold Topは約35万円前後で、最も手に入れやすいUSA製Gibsonゴールドトップです。
Gibson Les Paul Standard ’50s P90 Gold Topも同様の価格帯で、P-90搭載モデルとして人気があります。
Gibson Custom Shop 1954 Les Paul Gold Top Reissueは50万円から70万円程度、1956年や1957年仕様のReissueも同様の価格帯となっています。
Gibson Murphy Labシリーズは60万円から120万円以上で、エイジングレベルによって価格が変動します。
Epiphone Les Paul Standard 50s Gold Topは約5万円から8万円程度、Inspired by Gibson Custom 1957 Les Paulは約10万円前後です。
中古市場の相場と狙い目
中古市場では、モデルや状態によって価格が大きく異なります。
オークションサイトの過去180日間のデータでは、Gibson Les Paul Gold Topの平均落札価格は約27万円から35万円程度となっています。
中古の狙い目としては、2018年前後のGibson USAモデルが挙げられます。
この時期のモデルは品質が安定しており、新品価格から程よく値落ちしている個体が見つかる場合があります。
Gibson Custom Shopの2010年代前半のヒストリック・コレクションも、状態の良い個体であれば新品の7割から8割程度の価格で購入できることがあります。
価格が高騰しているモデルとその理由
特に価格が高騰しているのは、1957年製オリジナルのゴールドトップです。
ハムバッカーが初めて搭載された年であり、翌年にはサンバーストに移行したため生産数が少なく、希少価値が非常に高くなっています。
1968年の復刻初期モデルも人気があります。
ワンピースのマホガニーネックとボディ、長いテノン・ネックジョイント、薄いニトロセルロース仕上げなど、1950年代モデルに近い品質を持っているためです。
Gibson Custom ShopのTom Murphy Agedモデルも、マスタービルダーによる手作業のエイジング加工が施されているため、プレミア価格で取引されることがあります。
ゴールドトップに関するよくある質問
ゴールドトップについて、多くの人が疑問に思う点をQ&A形式で解説します。
サンバーストとゴールドトップどちらがおすすめ?
サンバーストとゴールドトップは、外観だけでなくキャラクターも異なります。
サンバーストは、フレイムメイプルの美しい杢目を楽しみたい方、華やかでステージ映えするルックスを求める方に向いています。
ゴールドトップは、渋く上品な雰囲気を好む方、P-90サウンドに興味がある方、経年変化を楽しみたい方におすすめです。
サウンド面では、同じピックアップを搭載していれば大きな差はありませんが、P-90搭載モデルが選べるのはゴールドトップの強みといえます。
最終的には見た目の好みで選んでも問題ありません。
どちらも「レスポールらしい」サウンドを存分に楽しめます。
初心者にゴールドトップは向いている?
結論として、ゴールドトップは初心者にも十分おすすめできるギターです。
ただし、いくつか考慮すべき点があります。
重量が重いため、長時間の練習では疲れやすいかもしれません。
また、Gibsonのゴールドトップは価格が高いため、初めてのギターとしては予算的なハードルがあります。
初心者の方には、まずEpiphoneのゴールドトップから始めることをおすすめします。
本格的なルックスとサウンドを手頃な価格で体験でき、ゴールドトップの魅力を十分に味わえます。
上達してからGibsonにステップアップするというのも、長く楽しめる選択肢です。
ゴールドトップの緑青は防げる?
ゴールドトップに発生する緑青は、ブラスパウダーの酸化によるものです。
完全に防ぐことは難しいですが、進行を遅らせることは可能です。
演奏後はクロスで丁寧に拭き上げ、汗や手垢を残さないようにしましょう。
湿度管理も重要で、高湿度の環境は酸化を促進させます。
ギターケースに入れて保管し、乾燥剤を入れておくことで湿度をコントロールできます。
ただし、緑青をヴィンテージの味わいとして歓迎するプレイヤーも多くいます。
新品では得られない風合いは、長年弾き込んできた証でもあります。
緑青を「劣化」と捉えるか「熟成」と捉えるかは、オーナーの価値観次第といえるでしょう。
まとめ:レスポール ゴールドトップの魅力を最大限に楽しむために
- レスポール ゴールドトップは1952年にGibson初のソリッドボディギターとして誕生した歴史的名機である
- ゴールドカラーはレス・ポール氏の「ダークスーツに映える上品な色」というリクエストから採用された
- 年式によってP-90とハムバッカーの仕様があり、1956年仕様がP-90搭載の完成形とされる
- ジャリっとしたトーンと温かみのある中低域がゴールドトップ特有のサウンドを形成する
- 経年変化で発生する緑青はヴィンテージの味わいとして多くのプレイヤーに歓迎されている
- GibsonとEpiphoneでは価格差が大きいが、Epiphoneも音質面では十分に評価が高い
- P-90はブルースやヴィンテージロックに最適で、ハムバッカーはオールジャンルに対応できる
- 重量は4.0kg以下が軽量個体の目安で、購入時は必ず実重量を確認すべきである
- 中古購入時はヘッド折れ、ネックの状態、フレット残を重点的にチェックする必要がある
- Gibson Custom ShopやMurphy Labはヴィンテージ仕様を忠実に再現した最高峰モデルである

