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レスポール テールピース交換の完全ガイド|素材と音質を徹底解説

レスポールの音をもっと良くしたい、ヴィンテージサウンドに近づけたいと考えていませんか。

テールピースの交換は、ピックアップ交換よりも手軽で、確実に音質変化を体感できる改造方法として多くのギタリストに注目されています。

しかし、素材による音の違いやサイズ規格の問題など、交換前に知っておくべきポイントがいくつか存在します。

この記事では、テールピースの基礎知識から素材別の音質比較、交換時の注意点まで、レスポールオーナーが知りたい情報を網羅的に解説していきます。

読み終える頃には、自分に最適なテールピースを選び、安全に交換作業を行うための知識が身についているでしょう。

目次

レスポールのテールピースとは?役割と基礎知識

テールピースは、レスポールをはじめとするギブソン系ギターに搭載される重要なパーツです。

弦のポールエンドを固定し、弦の振動をボディに効率よく伝達する役割を担っています。

ストラトキャスターやテレキャスターなどFender系のギターには存在しないパーツであり、レスポール特有の太く甘いサウンドを生み出す要因の一つとなっています。

テールピースが音に与える影響とは

テールピースは単なる弦止めではなく、サウンドキャラクターに大きな影響を与えるパーツです。

素材や重量によって、倍音成分やサスティーンの長さ、アタック感が変化します。

軽量なアルミ製はシャリーンとした繊細な響きを生み出し、重量のある亜鉛製はどっしりとした低音と長いサスティーンが特徴となります。

また、テールピースの高さを調整することで、弦のテンション感やボディの鳴り方をコントロールすることも可能です。

このように、テールピースはギターの音作りにおいて見過ごせない存在となっています。

ストップテールピースとTune-O-Maticの関係

レスポールのブリッジシステムは、ストップテールピースとTune-O-Matic(TOM)ブリッジの組み合わせで構成されています。

TOMブリッジは弦高やオクターブ調整を担当し、テールピースは弦の固定と振動伝達を受け持ちます。

この2つのパーツが連携することで、レスポール独自の太くてウォームなサウンドが実現されているのです。

テールピースからブリッジに向かう弦の角度(ブレイクアングル)は、サウンドや弾き心地に影響を与える重要な要素となります。

角度が急になるほど弦がサドルにしっかり固定され、タイトな音になる傾向があります。

テールピースの素材による音質の違いを徹底比較

テールピースの素材選びは、求めるサウンドを実現するための重要なポイントです。

主にアルミニウム、亜鉛ダイキャスト、ブラスの3種類が存在し、それぞれ異なる音質特性を持っています。

アルミテールピースの音質特性とおすすめの人

アルミテールピースは、1950年代のオリジナルレスポールに採用されていた素材です。

重量は約30〜40gと軽量で、現在もGibsonのHistoric Collectionなど高級モデルに搭載されています。

音質面では、シャリーンとした艶やかな高音域と自然な長さのサスティーンが特徴です。

プレーン弦のキラキラした響きが際立ち、音のメリハリがつけやすくなります。

ブルースやジャズなど、繊細なニュアンスを重視するギタリストに最適な選択肢といえるでしょう。

ヴィンテージサウンドを追求したい方にもおすすめです。

亜鉛ダイキャスト製の音質特性とおすすめの人

亜鉛ダイキャスト(ザマック)は、現行のGibson USAモデルや1980〜90年代のリイシューモデルに広く採用されている素材です。

重量は約90gとアルミの2倍以上あり、サウンドにも大きな違いが生まれます。

長いサスティーンと低音域の厚みが最大の特徴で、ピッキングのニュアンスがまとまりやすい傾向があります。

刻むようなリフを多用するロックやメタルのギタリストには、亜鉛製の安定感のあるサウンドが向いています。

モダンで芯のあるトーンを求める方は、あえて亜鉛製のまま使い続けるという選択も有効です。

ブラス製テールピースの特徴と用途

ブラス(真鍮)製のテールピースは、アルミと亜鉛の中間的な特性を持っています。

温かみのある中音域と程よいサスティーンが特徴で、バランスの取れたサウンドを実現します。

高音域のキラキラ感はアルミほど強くなく、低音域の厚みは亜鉛ほど強調されません。

オールラウンドに使えるサウンドを求める方や、極端な音質変化を避けたい方に適した素材といえます。

ただし、市場に出回っている製品数はアルミや亜鉛に比べて少なめです。

素材による音質変化はプラシーボ?検証結果まとめ

テールピースの素材交換で音が変わるかどうかについては、ギタリストの間で意見が分かれています。

多くのユーザーが「明確な変化を感じた」と報告する一方、「演奏のばらつき以下の差しかない」という検証結果も存在します。

科学的な観点からは、テールピースは弦の振動端点から離れた位置にあるため、ペグやブリッジサドルほど直接的な影響を与えないという見方もあります。

ただし、多くの経験者が体感している変化を否定することも難しいでしょう。

最終的には、自分の耳で判断することが大切です。

幸い、テールピース交換は比較的安価で可逆的な改造なので、実際に試してみる価値は十分にあります。

テールピース交換前に確認すべきサイズと規格

テールピース交換で最も注意すべき点は、サイズと規格の互換性です。

確認を怠ると、購入したパーツが取り付けられないというトラブルに直結します。

インチ規格とミリ規格の見分け方

ギターパーツには、インチ規格とミリ規格の2種類が存在します。

Gibson USAなどアメリカ製ギターはインチ規格、日本製やアジア製のギター、エピフォンの多くはミリ規格を採用しています。

見分ける最も確実な方法は、実際にスタッドを外して測定することです。

スタッド径が約7.9mm(5/16インチ相当)ならインチ規格、8.0mm未満でわずかに細ければミリ規格の可能性が高いといえます。

購入前にメーカーの公式情報や、同じギターを持つユーザーの情報を確認することも有効な手段です。

スタッド径・アンカー径・ネジピッチの測定方法

交換用テールピースを選ぶ際は、以下の3つの数値を測定しておく必要があります。

スタッド径はノギスを使って測定し、スタッドのネジ部分の直径を確認します。

アンカー径は、ボディに埋め込まれているアンカーの外径を測定します。

ネジピッチについては、同じスタッド径でもメーカーによって異なる場合があるため注意が必要です。

GOTOHのスタッドとGibson純正のアンカーはネジピッチが異なり、互換性がありません。

測定が難しい場合は、楽器店やリペアショップに相談することをおすすめします。

Gibson・GOTOH・ToneProsのサイズ比較表

主要メーカーのテールピース関連パーツのサイズを以下の表にまとめました。

メーカースタッド径スタッド長さアンカー径アンカー長さ
Gibson7.85mm22.25mm13mm22.2mm
GOTOH7.85mm19mm11.3mm25mm
TonePros7.85mm21.7mm11.25mm25mm

表から分かる通り、スタッド径は各社ほぼ同じですが、アンカー径に大きな違いがあります。

Gibson純正のアンカー穴は直径13mmで、GOTOHやToneProsのアンカー(約11mm)を入れるとスカスカになってしまいます。

アンカーごと交換する場合は、穴の拡張や埋め木が必要になるケースもあるため、事前の確認が欠かせません。

おすすめテールピース5選|ブランド別の特徴と価格

実際に交換を検討する際に候補となる、信頼性の高いブランドの製品を紹介します。

それぞれの特徴と価格帯を把握し、自分のニーズに合った製品を選んでください。

GOTOH GE101Aの評判とコスパ

GOTOHは日本を代表するギターパーツメーカーで、GE101Aは同社のアルミテールピースの定番モデルです。

価格は約5,000〜6,000円と手頃で、レスポール改造を行うユーザーから高い評価を得ています。

形状がGibson純正よりも細身でスッキリしており、見た目を好む声も多く聞かれます。

付属のスタッドとアンカーはGibson純正とは互換性がないため、セットで使用するか、既存のアンカーに合うスタッドを別途用意する必要があります。

コストパフォーマンスを重視する方の最初の選択肢として最適です。

ToneProsロック式の機能とメリット

ToneProsは、ブリッジとテールピースをスタッドにロックする機構を持つ製品で知られています。

スタッドトップのネジを締めることでパーツが固定され、弦交換時にテールピースが落下することを防げます。

加えて、振動伝達が向上しサスティーンの改善も期待できるとされています。

価格は約15,000〜20,000円とGOTOHの約3倍ですが、機能性を重視するユーザーに支持されています。

ただし、一部のレポートではスタッドを最後まで締め切れないケースも報告されているため、購入前に適合性を確認することをおすすめします。

Gibson純正テールピースの種類と選び方

Gibson純正テールピースには、大きく分けて2種類が存在します。

PTTP-015は亜鉛ダイキャスト製で、現行のStandardモデルなどに搭載されているタイプです。

PTTP-060はアルミ製で、Historic Collectionなどヴィンテージ志向のモデルに採用されています。

価格は約8,000〜15,000円で、純正品という安心感がメリットといえます。

サイズ互換性の問題を避けたい方や、リセールバリューを気にする方には純正品がおすすめです。

Faber・KLUSON・その他ブランドの比較

Faberはドイツのメーカーで、高品質なリプレイスメントパーツを製造しています。

ヴィンテージ仕様を忠実に再現した製品が多く、細部にこだわるユーザーから支持されています。

KLUSONはアルミテールピースをラインナップしており、ヴィンテージ志向の改造に使用されることが多いブランドです。

SCUDやMontreuxは日本国内で入手しやすく、価格も比較的手頃な製品を展開しています。

ABMはアルミ削り出しによる高精度な製品で知られ、1958年レスポールのテールピースを基に設計されたモデルが人気を集めています。

テールピース交換の手順と必要な工具

テールピース交換は、正しい手順と適切な工具を使えば自分で行うことが可能です。

ただし、作業中にギターを傷つけるリスクもあるため、慎重に進める必要があります。

アンカーの安全な抜き方と失敗しないコツ

アンカーを抜く必要がある場合、最も一般的な方法はボルトを使った抜き取りです。

アンカー内径に合うボルトをねじ込み、ワッシャーを当てて回すことでアンカーが引き上げられます。

ただし、ボルトのネジピッチがアンカーと合わない場合、ネジ山を潰してしまう危険があります。

より安全な方法として、既存のスタッドをそのまま使って抜く方法も有効です。

スタッドを回しながら引き上げることで、スムーズにアンカーを抜くことができます。

ボディ表面を保護するため、作業時は革やクロスを当てておくことを忘れないでください。

交換作業の具体的な手順を解説

テールピースのみの交換であれば、作業は非常にシンプルです。

まず弦を緩めてテールピースから外し、テールピースをスタッドから取り外します。

新しいテールピースをスタッドに取り付け、弦を張り直せば作業完了となります。

スタッドやアンカーも交換する場合は、前述のアンカー抜き作業が必要になります。

新しいアンカーを穴に圧入し、スタッドをねじ込んでからテールピースを取り付けます。

作業後は必ずチューニングを行い、ブリッジの高さやオクターブ調整が狂っていないか確認してください。

弦交換時にテールピースを落とさない方法

テールピースが落下してボディに傷をつけることは、弦交換時によくあるトラブルです。

最も手軽な対策は、青いマスキングテープでテールピースをボディに仮固定する方法となります。

テールピースの上からテープを貼ってボディに固定すれば、弦を全て外しても落下しません。

根本的な解決策としては、ToneProsのようなロック式スタッドに交換する方法があります。

スタッドにテールピースが固定されるため、弦を外しても落下の心配がなくなります。

テールピースの高さ調整で音はどう変わる?

テールピースは交換だけでなく、高さ調整によっても音質を変化させることができます。

スタッドを回すだけの簡単な作業で、サウンドキャラクターを大きく変えられる点が魅力です。

ベタ付けセッティングの音質と特徴

ベタ付けとは、テールピースをボディに最も近い位置まで下げたセッティングを指します。

弦がブリッジを強く押さえつける角度になり、タイトで締まった音になる傾向があります。

アタックのスピード感が増し、ピッキングに対するレスポンスが向上します。

一方で、ボディ鳴りが抑えられ、倍音成分が少なくなる傾向も見られます。

ハードロックやメタルなど、タイトなリフワークを求める場合に適したセッティングといえるでしょう。

浮かせたセッティングの音質と特徴

テールピースをボディから浮かせると、弦がブリッジを押さえる力が弱まります。

弦の振動がより自由になり、サスティーンが向上する傾向があります。

倍音成分が増加し、音に広がりと豊かさが生まれます。

特にセミアコやフルアコでは、箱鳴りが増してより響きの良いサウンドになります。

ただし、上げすぎるとアタックがぼやけ、立ち上がりの悪い音になってしまう点に注意が必要です。

自分の好みの音が見つかるポイントを探りながら調整することをおすすめします。

1弦側と6弦側で高さを変える調整テクニック

テールピースの高さは、1弦側と6弦側で個別に調整することが可能です。

経験者の間では、6弦側を高くして1弦側を低くするセッティングが効果的という報告があります。

低音弦側を浮かせることでブーミーになりがちな低音域を抑え、高音弦側を下げることでアタックの明瞭さを確保できます。

このセッティングにより、中音域に粘りが出てバランスの良い音になるとされています。

特にES-335などセミアコで効果を発揮するテクニックですが、レスポールでも試す価値は十分にあります。

テールピース交換の注意点とよくある失敗

テールピース交換は比較的シンプルな作業ですが、いくつかの落とし穴が存在します。

事前に注意点を把握しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

サイズ違いによる取り付け不可のトラブル

最も多い失敗は、購入したパーツのサイズが合わないケースです。

特にアンカー径の違いは見落としやすく、GOTOHやToneProsのアンカーがGibson純正の穴に対してスカスカになる事例が報告されています。

また、スタッドのネジピッチが異なると、既存のアンカーに新しいスタッドがねじ込めません。

交換前には必ず現在のパーツのサイズを測定し、購入予定の製品との互換性を確認してください。

不安な場合は、テールピースのみを交換してスタッドとアンカーは純正のまま使用する方法が安全です。

交換後にサスティーンが悪化する原因と対策

テールピース交換後に、期待に反してサスティーンが悪化するケースがあります。

原因として考えられるのは、ブリッジの高さやサドルの溝との相性問題です。

テールピースの高さを変えたことで弦の角度が変わり、サドルへの弦の当たり方が変化することがあります。

対策としては、ブリッジの高さを再調整したり、サドルの溝をナットファイルで整えたりする方法があります。

それでも改善しない場合は、一度元のテールピースに戻して原因を切り分けることをおすすめします。

ボディに傷をつけないための対策

テールピースやスタッドの交換作業中に、工具がボディに当たって傷をつけてしまうことがあります。

作業前にボディ表面をマスキングテープや布で保護しておくことが基本となります。

アンカーを抜く際は、ワッシャーの下に革やゴムシートを挟んでボディを保護してください。

スタッドの高さ調整には、専用工具の「Tune-o-Medic」などを使うと、傷をつけるリスクを大幅に減らせます。

大切なギターを傷つけないよう、焦らず慎重に作業を進めることが何より重要です。

レスポール テールピース交換に関するQ&A

テールピース交換を検討している方からよく寄せられる質問にお答えします。

テールピース交換は自分でできる?

テールピースのみの交換であれば、特別な技術がなくても自分で行えます。

弦を外してテールピースを付け替え、再度弦を張るだけのシンプルな作業です。

ただし、アンカーの交換が必要な場合は難易度が上がります。

アンカーを抜く作業やサイズ確認に自信がない場合は、楽器店やリペアショップに依頼することをおすすめします。

作業費用は店舗によって異なりますが、パーツ代とは別に数千円程度が相場となっています。

エピフォンのテールピースも交換できる?

エピフォンのテールピースも交換は可能ですが、規格の違いに注意が必要です。

エピフォンの多くはミリ規格を採用しており、インチ規格のGibson USAとは互換性がありません。

ミリ規格対応のテールピースを選ぶか、アンカーごと交換する必要があります。

GOTOHなど日本メーカーの製品にはミリ規格対応品もラインナップされているため、購入前に規格を確認してください。

ロック式スタッドのデメリットはある?

ToneProsなどのロック式スタッドには、いくつかのデメリットも報告されています。

まず、価格が通常のスタッドに比べて高価な点が挙げられます。

また、ネジ形状の違いにより、スタッドを最後まで締め切れない(ベタ付けできない)ケースがあります。

さらに、スタッドとアンカーの間にわずかな隙間ができる場合があり、気になるユーザーもいます。

機能面でのメリットは大きいものの、すべての環境で完璧に動作するわけではない点を理解しておく必要があります。

まとめ:レスポール テールピース交換で理想のサウンドを手に入れよう

  • テールピースは弦の振動をボディに伝達し、レスポールのサウンドキャラクターに大きく影響を与えるパーツである
  • アルミ製は軽量で艶やかな高音域とヴィンテージサウンドが特徴、ブルースやジャズ向きである
  • 亜鉛ダイキャスト製は長いサスティーンと低音の厚みが特徴、ロックやメタル向きである
  • 交換前にインチ規格とミリ規格の違いを必ず確認し、スタッド径・アンカー径・ネジピッチを測定する
  • GOTOHは約5,000円からとコスパに優れ、ToneProsは約15,000円からでロック機能が魅力である
  • アンカー交換は難易度が高いため、テールピースのみの交換から始めることを推奨する
  • テールピースの高さ調整だけでも、ベタ付けでタイトな音、浮かせて豊かな倍音という変化が得られる
  • 1弦側を低く6弦側を高くするセッティングは、バランスの良い音を生み出すテクニックとして有効である
  • サイズ違いによる取り付け不可やサスティーン悪化などのトラブルは、事前確認で防げる
  • 自分での作業に不安がある場合は、楽器店やリペアショップへの依頼を検討する
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