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Line6 HX Oneを徹底レビュー解説!購入前に知るべき評価

Line6から登場した「HX One」は、そのコンセプトから多くのギタリストの間で話題となっています。

Helixシリーズの高品位なエフェクトをコンパクトな筐体に詰め込みながら、同時に使用できるエフェクトは「一つだけ」という、非常に割り切った仕様が特徴です。

「音質は良いと聞くけど、本当に使えるのか?」「価格に見合う価値はあるのだろうか?」といった疑問や、具体的な特徴、スペック、ユーザーからのリアルな評判を知りたいと考えている方も多いでしょう。

この記事では、Line6 HX Oneのレビュー解説として、その特徴から実際の口コミ、効果的な使い方まで、あらゆる情報を網羅的に掘り下げていきます。

購入を検討している方が抱えるであろう疑問を解消し、あなたにとって最適な一台かどうかを判断するための、正確で客観的な情報を提供します。

目次

Line6 HX Oneとは?話題の「単機能マルチ」の正体を徹底解説

Line6 HX Oneは、同社のフラッグシップモデルであるHelixファミリーからサウンドエンジンを受け継いだ、コンパクトなステレオ・エフェクト・ペダルです。

最大の特徴は、250種類以上もの高品質なエフェクトを内蔵しながら、一度に使用できるエフェクトを1種類に限定している点にあります。

これにより、従来のマルチエフェクターとは一線を画す「単機能マルチ」や「スーパー・ストンプボックス」とも呼べる新しいカテゴリーの製品として注目されています。

Helix譲りの高品位なエフェクトを250種類以上搭載

HX Oneの心臓部には、世界中のプロギタリストから支持されるHXファミリー・プロセッサーと同じHXモデリング・テクノロジーが採用されています。

これにより、250種類を超える膨大なエフェクトライブラリにアクセス可能です。

このテクノロジーは、アナログ機材特有の挙動を部品レベルで解析・再現するため、モデリングが困難とされるゲルマニウム・ファズや、ヴィンテージのアナログディレイに見られる「バケツ・リレー回路」のサウンドまで忠実に再現します。

空間系やモジュレーション系はもちろん、実用的な歪み系サウンドも多数収録しており、その音質は単体の高級エフェクターにも引けを取りません。

アンプシミュレーターは非搭載のエフェクト特化モデル

HX Oneは、同じHXファミリーの「HX Stomp」とは異なり、アンプやキャビネットのシミュレーター機能を搭載していません。

その役割は純粋な「エフェクター」に特化しており、既にお気に入りのアンプや歪みペダルで基本の音作りを完成させているギタリストが、システムに多彩なエフェクトを追加する目的で設計されています。

この割り切りにより、ペダルボードへの組み込みやすさとシンプルな操作性を実現しています。

注目機能「Fluxコントローラー」で何ができる?

HX One独自の機能として「Fluxコントローラー」が搭載されています。

これは、フットスイッチを押すだけで、複数のエフェクト・パラメータを、あらかじめ設定した時間内で同時に変化させられる機能です。

例えば、ディレイのフィードバックを増やしながらモジュレーションの深さを変える、といった複雑な音色変化をワンアクションで実行できます。

エクスプレッション・ペダルを使ったような滑らかな変化から、瞬時に設定を切り替えるスナップショット的な使い方まで可能で、ライブパフォーマンスにおける表現の幅を大きく広げます。

一目でわかるスペック一覧表(サイズ、重量、端子、電源仕様)

HX Oneの基本的なスペックを以下の表にまとめました。

コンパクトなサイズと一般的な電源仕様により、多くのペダルボードへ容易に組み込めることがわかります。

項目仕様
エフェクト数250種類以上
同時使用数1種類
プリセット数128
入力端子L/MONO, RIGHT (標準フォーン)
出力端子L/MONO, RIGHT (標準フォーン)
その他端子MIDI IN, OUT/THRU, EXP PEDAL/FS 3/4, USB-C
電源9V DCアダプター (500mA以上、センターマイナス)
外形寸法125mm(W) x 96mm(D) x 62mm(H)
重量450g

【結論】Line6 HX Oneはどんな人におすすめ?メリット・デメリットから正直に評価

HX Oneは、そのユニークなコンセプトから、使用者を選ぶエフェクターであることは間違いありません。

ここでは、どのようなギタリストに最適なのか、そして購入前に知っておくべき注意点は何かを、メリット・デメリットを交えながら解説します。

【こんな人におすすめ】HX Oneが輝く3つの活用シーン

HX Oneは、以下のような考えを持つギタリストにとって、非常に強力なツールとなり得ます。

  1. 既存のペダルボードに「万能な飛び道具」を追加したい人既にメインの歪みや空間系ペダルが決まっている中で、「この曲のこの部分だけフランジャーが欲しい」「飛び道具的な特殊なディレイを試したい」といったニーズに完璧に応えます。使用頻度の低いエフェクターをいくつも買い足すことなく、1台で何役もこなせる「ジョーカー」のような存在として活躍するでしょう。
  2. コンパクトなシステムで高品位なサウンドを追求したい人厳選した数個のペダルでシステムを構築したいミニマリストにとって、HX Oneは多彩な音色を加えるための最適な選択肢です。コーラス、トレモロ、フェイザーといった基本的なモジュレーションから、ピッチシフトやシンセ系のサウンドまで、Helixクオリティの音をペダル1台分のスペースで手に入れられます。
  3. MIDIでシステムを統合的にコントロールしたい人MIDI IN/OUT端子を搭載しているため、MIDIスイッチャーを使った大規模なシステムにも容易に組み込めます。プログラムチェンジ信号で128個のプリセットを瞬時に呼び出せるため、曲ごとに異なるエフェクトを複雑に切り替えるような使い方にも対応可能です。

【こんな人には不向き?】購入前に知るべき3つの注意点

一方で、以下のような使い方を想定している場合、HX Oneは不向きかもしれません。

  1. 複数のエフェクトを同時に使用したい人ディレイとリバーブを同時にかける、コーラスとディレイを組み合わせるといった、マルチエフェクターの基本的な使い方はできません。あくまで単機能のエフェクターとして捉える必要があります。
  2. これ1台でギターシステムを完結させたい人前述の通り、アンプシミュレーターを搭載していないため、HX Oneだけでアンプを通したようなサウンドを作ることはできません。ミキサーやオーディオインターフェースに直接接続して練習や録音を行いたい場合は、「HX Stomp」のようなアンプシミュレーター内蔵モデルが適しています。
  3. PCの大きな画面で音作りをしたい人専用のPCエディターソフトはありますが、あくまでプリセットの管理(ライブラリアン機能)がメインです。PC画面上でパラメータをリアルタイムに編集するような機能はないため、音作りは基本的に本体のノブとディスプレイで行うことになります。

発売当初は5万円超え、現在の価格はいくら?【最安値情報】

HX Oneは発売当初、55,000円前後で販売されており、「エフェクトが1つしか使えないのに高価だ」という意見が多く見られました。

しかし、その後価格改定が行われ、現在では実売価格が3万円台後半まで下がってきています。

例えば、大手楽器店サウンドハウスでは¥36,800(税込)で販売されており、この価格であればHelixクオリティのエフェクトが詰まったペダルとして、非常にコストパフォーマンスが高い選択肢になったと言えるでしょう。

この価格変動が、HX Oneの評価を大きく変える要因の一つとなっています。

実際に使ってわかった!Line6 HX Oneのリアルな評判・口コミを忖度なしでレビュー

ここでは、実際のユーザーから寄せられている評判や口コミを基に、HX Oneのリアルな使用感を「音質」「操作性」「機能性」の3つの側面から忖度なしでレビューします。

【音質の評判】Helixクオリティは本物?歪み・空間系サウンドをチェック

音質に関しては、大多数のユーザーから非常に高い評価を得ています。

特にディレイやリバーブといった空間系エフェクトのクオリティは、Helix直系であることを実感させられるもので、「高級専用機には及ばないまでも、全く問題ないレベル」との声が多く見られます。

また、意外にも「歪み系のサウンドが素晴らしい」という評価も目立ちます。

TS系、ケンタウルス系、ファズなど、使えるドライブサウンドが多数収録されており、空間系目的で購入したユーザーが良い意味で裏切られるケースも少なくないようです。

【操作性の評判】直感的な操作は可能?PCエディターはない?

操作性については、評価が分かれるポイントです。

エフェクトを選び、3つのノブでパラメータを調整するという、コンパクトエフェクターのようなシンプルなインターフェースは「直感的で分かりやすい」と好評です。

しかし、前述の通りPC上でパラメータを直接編集できるエディターがないため、「小さな画面とノブだけで詳細なエディットをするのは少し面倒」という意見もあります。

【機能性の評判】MIDI連携やプリセット切替はスムーズ?

MIDIスイッチャーと連携できる点は、システム派のギタリストから高く評価されています。

BOSS GT-1000 Coreなどと組み合わせて、MIDI信号でプリセットを切り替える運用は非常に便利です。

ただし、一部のユーザーからは、BOSS ESシリーズなどのスイッチャーと組み合わせた際に、プログラムチェンジナンバーが1つずれるという指摘があります。

また、「HX Oneのプリセットから別のHX Oneのプリセットへ切り替える際に、ディレイ音が途切れる」という音切れに関するレビューも見受けられます。

これはスイッチャーを使う上での仕様的な側面もありますが、使い方によっては注意が必要なポイントです。

ユーザーが語る「良い点」:コンパクトさ、音質、飛び道具としての価値

多くの口コミで共通して挙げられる良い点は、「コンパクトでボードに組み込みやすいこと」「価格からは想像できないほどの高音質」「1台で何役もこなせるジョーカー的な利便性」です。

特に、普段使わない特殊なエフェクトを、必要な時だけ高品位なサウンドで呼び出せる点を評価する声が多数を占めています。

ユーザーが語る「悪い点」:値段、音切れ問題、不親切な説明書

一方で、ネガティブな意見として最も多いのが、発売当初の価格設定に対する不満です。

現在は価格が下がりましたが、その印象が根強く残っているようです。

また、前述したプリセット切り替え時の音切れ問題や、「説明書が紙一枚で不親切すぎる」という点も、複数のユーザーから指摘されています。

さらに、Buffered Bypass時の音質変化や、ステレオアウト時の左右音量差(ファームウェアアップデートで解消済み)といった、初期の技術的な問題に関する報告もありました。

Line6 HXシリーズ徹底比較!StompやEffectsとの違いは?

Line6のコンパクトなHXシリーズには、HX Oneの他に「HX Stomp」や「HX Effects」といった人気モデルが存在します。

ここでは、それぞれのモデルとの違いを明確にし、あなたに最適な一台を選ぶためのヒントを提示します。

HX One vs HX Stomp:アンプシミュレーターの有無が最大の違い

HX Stompは、HX Oneと同様にコンパクトな筐体ですが、最大の違いは「アンプ/キャビネットシミュレーターの有無」です。

HX Stompは最大8ブロックのエフェクトやアンプを同時に使用でき、単体でギターシステムが完結する「超小型プロセッサー」としての役割を担います。

一方、HX Oneはエフェクトに特化しているため、アンプシミュレーターは必要なく、既存のシステムにエフェクトを追加したい場合に適しています。

HX One vs HX Effects:同じエフェクト特化でも同時使用数が違う

HX Effectsもアンプシミュレーターを搭載しないエフェクト特化型のマルチエフェクターですが、HX Oneとの決定的な違いは「同時使用可能なエフェクト数」です。

HX Effectsは最大9個のエフェクトを同時に使用でき、フットスイッチも8基搭載しているため、これ一台で大規模なエフェクトボードを構築できます。

対してHX Oneは、あくまで「1つのエフェクトを呼び出す」というシンプルな使い方に特化しています。

比較表で解説!あなたに最適なHXモデルの選び方

各モデルの特徴を比較表にまとめました。

ご自身のプレイスタイルや機材環境に合ったモデルを選ぶ際の参考にしてください。

モデルHX OneHX StompHX Effects
コンセプト単機能マルチ超小型プロセッサーエフェクトボード・コア
アンプモデルなしありなし
同時使用数1最大8最大9
フットスイッチ2基3基8基
サイズ最小小型中型
価格帯約4万円約8万円約8万円
主な用途既存ボードへの追加1台で完結、サブ機アンプと組み合わせる

Line6 HX Oneの真価を引き出す!おすすめの使い方と活用術

HX Oneは、その特性を理解し、工夫次第で非常に強力なツールとなります。

ここでは、そのポテンシャルを最大限に引き出すためのおすすめの活用方法をいくつか紹介します。

普段のペダルボードに「あと1つ」万能エフェクトを追加する

最もシンプルかつ効果的な使い方が、既にお気に入りのペダルで構築されたボードに「万能な1台」として追加することです。

普段は使わないけれど、特定の楽曲で必要になるモジュレーション系エフェクトや、飛び道具的なピッチシフター、フィルターなどをプリセットしておけば、ボードのスペースを圧迫することなく、サウンドのバリエーションを格段に広げることができます。

MIDIスイッチャーと連携させ、システムの核として使う

MIDI機能を活用すれば、HX Oneは単なる追加エフェクター以上の存在になります。

MIDIスイッチャーからプログラムチェンジ信号を送ることで、128個のプリセットを瞬時に呼び出すことが可能です。

例えば、Aメロではコーラス、Bメロではフェイザー、サビのソロではディレイ、といった一連の流れをスイッチャー側でプログラムしておけば、足元の操作は非常にシンプルになります。

ギタリスト井上銘氏に学ぶプロのセッティングと活用事例

プロギタリストの井上銘氏は、メインシステムにHX Stompを導入しつつ、サブボードにHX Oneを追加して、より立体的で複雑な音像を作り出しています。

彼のセッティングでは、HX Oneをサブボードの最終段に配置し、そこからステレオで出力。

メインの音とは別に、HX Oneで作ったエフェクト音だけを空間に広げる、といった高度な使い方を実践しています。

また、エクスプレッション・ペダルを接続し、複数のパラメータを足元でリアルタイムにコントロールすることで、表現力豊かなサウンドを生み出しています。

まとめ:Line6 HX One レビュー解説の結論

この記事では、Line6 HX Oneについて、その特徴からリアルな評判、他のHXシリーズとの比較、そして効果的な活用術まで、多角的にレビュー解説を行いました。

HX Oneは「1つのエフェクトしか使えない」という割り切った仕様ゆえに、万人に受け入れられる製品ではないかもしれません。

しかし、そのコンセプトを理解し、自身のシステムやプレイスタイルに合致するならば、Helix譲りの高品位なサウンドをコンパクトな筐体で手に入れられる、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となります。

特に、既に完成されたペダルボードに「あと一つ、何か」を加えたいと考えているギタリストにとって、これほど強力で柔軟な「飛び道具」は他にないでしょう。

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