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Mad Professor Simble Overdrive Mk2レビュー解説!伝説の音質と特徴

Mad Professor Simble Overdrive Mk2は、その卓越した音質と反応性で多くのギタリストを魅了するオーバードライブペダルです。

しかし、その具体的な特徴や初代モデルとの違い、実際のサウンドについて詳しく知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Simble Overdrive Mk2のサウンド特性、使い方、他のペダルとの比較、そしてユーザーの評判まで、あらゆる角度から徹底的にレビュー解説します。

この記事を読めば、Simble Overdrive Mk2があなたの求めるサウンドに合致するのか、その全ての疑問が解消されるでしょう。

目次

Mad Professor Simble Overdrive Mk2とは?伝説的ダンブル系ペダルの実力を徹底レビュー

Mad Professor Simble Overdrive Mk2は、フィンランドの高品質エフェクターブランドMad Professorが手掛ける、伝説的な「ダンブルアンプ」のサウンドを追求したオーバードライブペダルです。

ナチュラルで音楽的なトーンと、弾き手のニュアンスに驚くほど敏感に反応するタッチセンシティビティが最大の特徴です。

結論:Simble Overdrive Mk2はこんなギタリストにおすすめ

結論から言うと、このペダルは「ギターやアンプ本来の音を活かしつつ、表現力豊かな歪みが欲しい」ギタリストに最適です。

特に、ピッキングの強弱やギターのボリューム操作でサウンドを自在にコントロールしたい方、真空管アンプが自然にドライブするような感覚を求める方には、この上ない選択肢となるでしょう。

ブルースやフュージョン、ジャズなど、繊細な表現が求められるジャンルでその真価を発揮します。

初代からの進化点:ヘッドルームが向上し、よりクリアなサウンドへ

Simble Overdrive Mk2は、初代モデルで高く評価された特性を継承しつつ、回路設計に改良が加えられました。

設計者Lassi Ukkonen氏自身が再設計に携わり、ヘッドルームが大幅に向上しています。

これにより、ゲインを上げた際にも音の分離感が失われず、特にネックピックアップで演奏した際に初代モデルで見られた音の濁りが改善され、よりクリアで開放感のあるサウンドを実現しました。

フィンランドで設計されるMad Professorならではの品質

Mad Professorは、BJF(Björn Juhl)氏のデザインによるプレミアムなエフェクターで知られる北欧フィンランドのブランドです。

Simble Overdrive Mk2もその伝統を受け継ぎ、細部にまでこだわった設計と堅牢な作りが特徴です。

プロの現場でも安心して使用できる高い信頼性と、プレイヤーのインスピレーションを刺激する圧倒的なサウンドクオリティを両立しています。

Simble Overdrive Mk2のサウンドを徹底解説!実際の音質と特徴は?

Simble Overdrive Mk2の核心は、その唯一無二のサウンドにあります。

ここでは、具体的な音質やサウンドキャラクター、そしてプレイヤーの演奏にどう反応するのかを詳しく解説します。

【音質レビュー】真空管アンプのようなタッチセンシティブな歪み

このペダルのサウンドは、しばしば「真空管アンプのよう」と形容されます。

単に歪みを生み出すだけでなく、甘く音楽的なコンプレッション感を伴い、弾き手の感情をそのまま音に変換してくれるような感覚があります。

歪みの粒子は非常に細かく、シルキーで滑らかなリードトーンから、エッジの効いたクランチまで、極めてナチュラルな質感が得られます。

クリーンブーストから歌うようなオーバードライブまで対応する柔軟性

Sensitivity(ゲイン)ノブを低めに設定すれば、原音のキャラクターを損なわない透明なクリーンブーストとして機能します。

ノブを上げていくにつれて、ピッキングに心地よく追従するクランチサウンドへと変化し、さらに上げればサステイン豊かで歌うようなオーバードライブサウンドまで、幅広い音作りが可能です。

ピッキングニュアンスを忠実に再現する驚異的な反応性

Simble Overdrive Mk2の最も注目すべき点は、その驚異的な反応性です。

優しく弾けばクリーンに近い繊細なトーン、強くピッキングすればアグレッシブなドライブサウンド、といったように、右手のタッチ一つで歪みの表情が劇的に変化します。

この特性により、ギタリストは表現の幅を大きく広げることができるでしょう。

ギターのボリューム操作への追従性はどのくらい?

ピッキングニュアンスだけでなく、ギター本体のボリュームノブへの追従性も非常に優れています。

ペダル側の設定を変えずに、手元のボリュームを少し絞るだけで、クリーンで鈴鳴りのようなサウンドに変化させることが可能です。

この機能を使えば、一曲の中でクリーン、クランチ、リードと、サウンドをシームレスに行き来できます。

使い方と各コントロール(つまみ)の機能解説

Simble Overdrive Mk2は4つのシンプルなコントロールで構成されていますが、それぞれが有機的に作用し合い、奥深いサウンドメイクを可能にします。

各つまみの機能と効果的な使い方を解説します。

LEVEL:出力レベルの設定

LEVELは、ペダルの全体的な出力音量を調整するつまみです。

原音との音量バランスを取ったり、ソロ時に音量を持ち上げるブースターとして使ったりする際に使用します。

十分な出力があるため、アンプを力強くプッシュすることも可能です。

SENSITIVITY:歪みとコンプレッション量を調整

SENSITIVITYは、歪みの量とコンプレッション感をコントロールします。

一般的なオーバードライブのGainやDriveノブに相当しますが、上げるにつれて 단순히歪みが増すだけでなく、真空管アンプのような自然なサチュレーション感が加わります。

CONTOUR:ギターやアンプに合わせて音の輪郭を最適化

CONTOURは、出力のトーンを微調整するユニークなコントロールです。

12時がフラットな位置で、時計回りに回すと高域が、反時計回りに回すと中低域が強調されます。

シングルコイルとハムバッカーの切り替えや、使用するアンプの特性に合わせて音の輪郭を最適化するのに非常に有効です。

ACCENT:ピッキングアタックとトーンの表情を操る鍵

ACCENTは、歪みのトーン幅とピッキングアタックの質感を調整する、このペダルの心臓部とも言えるコントロールです。

時計回りに回すとサウンドが明るくなり、アタック感が強調され、よりアグレッシブで明瞭なトーンになります。

CONTOURと組み合わせることで、サウンドの太さを保ちながら抜けの良さを加えるといった、繊細な音作りができます。

【セッティング例】クリーンブーストからリードサウンドまで

4つのコントロールを組み合わせることで、多彩なサウンドを生み出せます。

サウンドタイプLEVELSENSITIVITYCONTOURACCENT
トランスペアレント・ブースト12時以降9時以前12時9時以前
エッジの効いたクランチ12時10時11時12時
ファットなブルーストーン11時1時10時11時
歌うようなリードサウンド11時3時以降1時2時

※上記はあくまで一例です。使用するギターやアンプに合わせて調整してください。

他の人気オーバードライブとの違いを比較

Mad ProfessorにはSimbleシリーズ以外にも評価の高いオーバードライブが存在します。

ここでは、初代モデルや他の人気モデルとの違いを比較し、Simble Overdrive Mk2の立ち位置を明確にします。

初代Simble OverdriveからMk2への具体的な改良点とは?

前述の通り、Mk2の最大の改良点はヘッドルームの拡大にあります。

これにより、高ゲイン設定時やネックピックアップ使用時でもサウンドの明瞭さが保たれ、より幅広いセッティングで使えるようになりました。

初代の持つオーガニックなフィーリングはそのままに、音響的なパフォーマンスが向上した正統進化版と言えます。

Sweet Honey Overdrive (SHOD)とのサウンドキャラクターの違い

同じくダンブル系とされるSweet Honey Overdrive(SHOD)と比較すると、Simble Mk2はよりコンプレッション感が強く、ローミッドが豊かなフルボディなサウンドが特徴です。

サウンドの例えとして、Simbleがロベン・フォード、SHODがラリー・カールトンのトーンに近いと評されることがあります。

レスポンスの速さではSHODに軍配が上がりますが、アンプらしい飽和感や太さを求めるならSimble Mk2が適しています。

Royal Blue Overdrive (RBOD)との比較:どちらがトランスペアレントか?

Royal Blue Overdrive(RBOD)は、Mad Professorのラインナップの中でも特にトランスペアレント(透明)なサウンドで知られています。

音の加工度合いで言えばRBODが最も原音に忠実で、Simble Mk2はよりアンプ的なキャラクターが付加されます。

また、RBODの方がより高いゲインまでカバーしており、音作りの幅広さではRBODが、アンプライクな質感を重視するならSimble Mk2が選択肢となるでしょう。

実際に使った人の評判・口コミまとめ

ここでは、Simble Overdrive Mk2を実際に使用したユーザーからの評判や口コミをまとめ、客観的な視点からこのペダルを評価します。

良い評判:「アンプライクで弾き手の表現力を引き出す」「ネックピックアップでも音がこもらない」

多くのユーザーから、「まるで良質な真空管アンプを弾いているようだ」という声が挙がっています。

ピッキングの強弱に対する追従性の高さや、ギター本体のボリュームへの反応の良さが特に高く評価されています。

また、Mk2になって改善された点として、「ネックピックアップを使っても音がこもらず、クリアで抜けてくる」という評判も多く見られます。

気になる口コミ:「コンプレッションが強め?」「他のペダルとの音量差は?」

一方で、そのサウンドキャラクターから「コンプレッションがやや強めに感じる」という意見もあります。

これは特に、レスポンスの速さを最優先するギタリストから聞かれることがあるようです。

また、コンプレッション感の影響で、他の歪みペダルと比較してセッティングによっては音量が控えめに感じられる場合があるため、LEVELノブでの調整が重要になります。

購入前に確認すべきスペック・価格・注意点

最後に、Simble Overdrive Mk2の購入を検討する上で知っておくべき技術仕様や価格、そして使用上の注意点について解説します。

Simble Overdrive Mk2の主な仕様(スペック)一覧

項目仕様
消費電力10mA at 9VDC
入力インピーダンス430kΩ
出力インピーダンス50kΩ
駆動電圧9V – 12V DC
電源9V電池 or センターマイナスDCアダプター
バイパス方式トゥルーバイパス

販売価格と購入できる場所はどこ?

メーカー希望小売価格はオープンプライスで、実勢販売価格は税込で28,600円前後となっています(2024年時点)。

全国の楽器店や主要なオンラインショップで取り扱いがあり、比較的入手しやすいモデルです。

注意点:特定の設定で発振する可能性があるについて

公式情報によると、Simble Overdrive Mk2は各ノブの調整範囲を広く設計しているため、全てのノブを高く設定すると発振する場合があります。

これは故障ではなく仕様上のものです。

特にACCENTノブは小さなアンプでも十分な歪みを得られるように作られているため、3時以降の設定では常時発振する可能性があります。

発振した場合は、いずれかのノブを少し下げることで収まります。

まとめ:mad professor simble overdrive mk2 レビュー解説

この記事では、Mad Professor Simble Overdrive Mk2の音質、特徴、使い方から他のペダルとの比較まで、詳細なレビュー解説を行いました。

このペダルは、単なる歪みエフェクターではなく、ギタリストの表現力を拡張するための音楽的なツールと言えるでしょう。

  • 伝説的なダンブル系アンプのサウンドをペダルで再現
  • 初代モデルよりヘッドルームと明瞭さが向上
  • ピッキングニュアンスへの極めて高い反応性が特徴
  • ACCENTとCONTOURノブの相互作用が音作りの鍵となる
  • クリーンブーストから滑らかなリードトーンまで幅広く対応
  • ギター本体のボリューム操作への追従性が非常に良好である
  • ネックピックアップ使用時でも音がこもりにくい設計
  • Sweet Honey ODと比較してコンプレッション感が強くファットな音色
  • 全てのノブを上げすぎると発振する可能性がある点に注意が必要
  • フィンランドで設計されたプロ品質のオーバードライブペダル
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