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Jim Dunlop MXR EVH30 EVH5150 Chorus レビュー解説|伝説のコーラスを足元に

エディ・ヴァン・ヘイレンのあの分厚く煌めくコーラスサウンドを、自分のペダルボードで再現したい——そう願うギタリストは少なくないはずです。

しかし、実際に購入を検討すると「Rateノブがないけど大丈夫?」「ノイズが出るという噂は本当?」「EVHファン以外にも使えるの?」といった疑問が次々と浮かんできます。

本記事では、MXR EVH30 EVH5150 Chorusの特長からスペック、実際の使用感、そしてユーザーから寄せられているリアルな評判まで、購入前に知っておくべき情報を徹底的に解説します。

良い点だけでなく注意すべきポイントも正直にお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

製品の特長|何がこのコーラスペダルを特別にしているのか

MXR EVH30 EVH5150 Chorusは、エディ・ヴァン・ヘイレンが1980年代初頭に愛用していたRoland DC-30ラックマウント・アナログコーラスのサウンドを、コンパクトなストンプボックスに凝縮した製品です。

エディ本人との共同開発によって誕生したこのペダルは、「Diver Down」期の「(Oh) Pretty Woman」や「Little Guitars」で聴けるあの象徴的なコーラストーンを驚くほど忠実に再現します。

最大の差別化ポイントは、一般的なコーラスペダルが採用するRate(速度)とDepth(深さ)の2ノブ構成ではなく、Intensityという単一のノブでコーラス効果をコントロールする設計にあります。

これはオリジナルのRoland DC-30やBoss CE-1といった初期Rolandコーラスの思想を受け継いだものであり、単にパラメーターを減らしたのではなく、内部で複数のパラメーターを連動させることで、ノブひとつの操作だけでエディのスイートスポットに到達できるよう最適化されています。

実際、基板は筐体内部にぎっしりと詰め込まれており、シンプルな外観とは裏腹に高度な回路設計が施されていることがうかがえます。

もうひとつの大きな特長が、Input LevelスイッチとOutput Levelスイッチの搭載です。

コーラスペダルは入力信号が大きすぎると内部で歪んでしまいがちですが、本機ではInput Levelを3段階(-20dB / -35dB / -50dB)、Output Levelを2段階(-20dB / -35dB)で切り替えることで、接続先の機器や使用環境に合わせた最適なS/N比を確保できます。

このスイッチはただのレベル調整にとどまらず、倍音の出方にも影響を与えるため、音作りの幅を広げる隠れた武器としても機能します。

さらに、モノラルとステレオの2系統出力に対応している点も見逃せません。

ステレオ運用時にはモノ出力が100%ドライ信号、ステレオ出力が100%ウェット信号となり、2台のアンプを使った広大なステレオフィールドを構築できます。

筐体内部にはTrue BypassとBuffered Bypassを切り替えるスイッチも備えており、ペダルボード全体の信号経路に合わせた柔軟な対応が可能です。

スペック・仕様

本機の主要スペックは以下のとおりです。

製品名はMXR EVH30 EVH5150 Chorus、エフェクトタイプはアナログコーラスです。

コントロールはIntensity、Tone、Volumeの3ノブに加え、Input Levelスイッチ(-20dB / -35dB / -50dB の3段階)とOutput Levelスイッチ(-20dB / -35dBの2段階)を搭載しています。

出力はモノラルおよびステレオの2系統で、バイパス方式は内部スイッチによりTrue BypassとBuffered Bypassを切り替え可能です(デフォルトはTrue Bypass)。

電源は9V DC電源アダプターまたは9V電池に対応し、消費電流は95mAとなっています。

筐体はEVHシリーズ共通のストライプ・デザインで、カラーはダークブルー&クリームです。

裏面には工具不要で開閉できる電池ボックスを備えています。

実勢価格は約199.99ドル(日本国内では約2万円台後半〜3万円前後)です。

注目すべきは消費電流の95mAという数値です。

一般的なアナログコーラスペダルと比較するとやや高めであり、マルチ電源ユニットを使用する場合は各ポートの供給電流に余裕があるか確認しておく必要があります。

おすすめな点|実際の使用感から見える5つのメリット

エディのコーラスサウンドが驚くほどリアルに出る

Intensityノブを10時〜12時あたりに設定するだけで、「(Oh) Pretty Woman」や「Summer Nights」で聴ける、あのクリーンでありながら分厚いコーラストーンがほぼそのまま再現されます。

ウォーブル(音の揺らぎ)感を抑えたクリーンなウェットサウンドは、多くのコーラスペダルがなかなか到達できない領域であり、この一点だけでもEVHファンにとっては購入する十分な理由になります。

ハイゲインサウンドとの相性が抜群

本機が真価を発揮するのは、ディストーションやハイゲインアンプと組み合わせた場面です。

歪んだ音にコーラスを加えてもデジタル臭さが一切なく、ギターがダブルトラッキングされたかのような自然な広がりが得られます。

歪みペダルの前段に接続するのがEVHサウンドの定石ですが、歪みの後段に置いても良質なコーラスサウンドが得られるため、接続順の自由度は高いです。

ToneノブとInput Levelの組み合わせで音作りの幅が広い

Toneノブは反時計回りに絞ると太くウォームなサウンドに、時計回りに回すとキラキラした倍音が強調された明るいサウンドに変化します。

これにInput Levelスイッチの切り替えを組み合わせることで、「倍音が豊かなクリーントーン」と「すっきりしたコーラスサウンド」の両方を狙い分けることが可能です。

たとえばBoss CE-2のような倍音が多くアンサンブルの隙間を埋めてしまうタイプのコーラスとは異なり、曲調や編成に合わせて帯域をコントロールできる点は大きなアドバンテージです。

ステレオ出力が圧倒的に良い

モノラルでも十分に良い音が出ますが、2台のアンプを使ったステレオ環境ではサウンドのスケール感が劇的に変わります。

ウェット/ドライが完全に分離されることで、空間に広がる立体的なコーラスフィールドが生まれ、その没入感は「壮観」と表現する声も多く聞かれます。

ステレオ環境を持っているプレイヤーであれば、このペダルのポテンシャルを最大限に引き出せるでしょう。

コーラス以外の用途にも活用できる

Intensityノブを完全にオフにしても僅かなダブリング効果が残り、コーラス嫌いのギタリストでも音に微細な奥行きを加えるツールとして使えます。

逆にIntensityを大きく上げていくと、ピッチが上下するデチューン的な効果やシタール風のサウンド、さらにはレズリースピーカーを通したような効果まで得られます。

また、サチュレーションがクランチ程度まで歪むため、ブルースなどではブースターやメインの歪みとして使うことも可能です。

Toneとボリュームを活用して周波数ブースター的に使うという応用テクニックも報告されています。

注意点|購入前に知っておくべきデメリット

Rateノブが存在しない

本機最大の特徴であると同時に、最大の注意点でもあるのがRate(コーラスの揺れ速度)を調整するノブがないことです。

固定されたレートはやや遅めに設定されており、速いモジュレーションやロータリースピーカー風のうねりは再現できません。

コーラスペダルに多彩な表現力を求めるプレイヤーにとっては物足りなさを感じる可能性があります。

逆に言えば、エディのサウンドに特化した潔い割り切りとも言えます。

アンプ前段での接続時にノイズが発生する場合がある

アンプのインプットに直接接続した場合、音が減衰する際にエイリアシングのような高周波ノイズが聞こえるという報告が複数寄せられています。

これはアンプのプリアンプ段でペダルのノイズフロアが増幅されることが原因と考えられており、エフェクトループに接続することで解消したという事例があります。

一方で、アンプ前段でもまったく問題なく使えているという声も多く、個体差や組み合わせる機材との相性による部分も大きいようです。

購入前に可能であれば実機を試奏するか、返品・交換が可能な販売店を選ぶことをおすすめします。

電池ボックスの形状がペダルボード固定に影響する

裏面の電池ボックス蓋が筐体底面よりわずかに出っ張っているため、ベルクロ(マジックテープ)でペダルボードに固定する際に安定しないことがあります。

硬い床に直置きしてフットスイッチを踏むと、電池ボックスが破損するリスクも指摘されています。

ゴム足を別途取り付けるか、9V DC電源アダプターを使用して電池ボックスを使わない運用が実用的です。

ストライプ柄でノブの表記が見えにくい

EVHシリーズの象徴であるストライプ・グラフィックスは非常にカッコいいのですが、その派手な塗装が災いしてノブやスイッチのラベル表記が視認しにくいという声があります。

暗いステージ上ではなおさら確認が困難になるため、セッティングを事前に決めておくか、マーカーで印を付けるなどの対策が必要になるかもしれません。

9V電池使用時に発熱する

電池駆動時、使用中に9V電池が熱を持つという報告があります。

消費電流95mAというスペックはアナログコーラスとしてはやや高めであり、電池への負荷が大きいことが原因と推測されます。

長時間の使用やライブでの運用には9V DC電源アダプターの使用を強くおすすめします。

評判・口コミ|ユーザーの声を徹底調査

ユーザーが評価するおすすめな点

サウンドクオリティに対する評価は総じて非常に高く、「クリーンでありながら太い、あのEVHサウンドがペダル一つで手に入る」という感動の声が多数を占めています。

特にIntensity 10〜12時付近の設定で得られるリッチなコーラスサウンドは「不気味なほど本物に近い」と評されており、エディのDiver Down期〜5150期のトーンを追い求めてきたプレイヤーにとって決定版と位置づけられています。

また、EVHファン以外からも高い評価を得ている点が注目に値します。

「Van Halenのコピーをしたいギタリスト以外にも手に取ってほしい」「あらゆるスタイルに対応できる柔軟性がある」という意見が見られ、コーラスペダルとしての汎用性の高さが認められています。

クリーンサウンドにかけても上品なシーンが乗る点、Toneノブでの音質コントロールが秀逸な点、さらにはサチュレーションを活かしたブースター的な使い方ができる点などが、EVHサウンドに特段こだわりのないプレイヤーにも支持される理由となっています。

Input/Output Levelスイッチについても「コーラスペダルでここまで入出力を追い込める製品は珍しい」「接続環境に合わせてS/N比を最適化できるのはプロ仕様」と高く評価されています。

購入前に確認すべき注意点

最も多く挙げられている懸念がRateノブの不在です。

「もう少し速い揺れが欲しい場面で対応できない」「万能なコーラスペダルではなく、特定のサウンドに特化した製品」という認識を持って購入すべきとの意見が目立ちます。

多彩なコーラスバリエーションを求めるのであれば、他のペダルとの併用や別の選択肢の検討が必要です。

ノイズに関する報告も見過ごせません。

「アンプ前段に接続すると高周波のアーティファクトが出る」「2台試したが同様の症状があった」という声がある一方で、「5150コンボの前段で完璧に動作している」「まったくノイズなし」という声もあり、環境依存の問題であることがうかがえます。

特にゲインの高いアンプのインプットに直接接続する場合は注意が必要で、エフェクトループでの使用が推奨されるケースもあります。

Volume調整については「やや繊細で最適値を見つけるのに時間がかかる」という意見があります。

LEDインジケーターが最適なレベルを示してくれる機能があるものの、Input/Output Levelスイッチとの兼ね合いもあるため、初回セットアップにはある程度の試行錯誤が必要です。

日本のAmazonでの総合評価は10件で3.8点(5点満点)となっており、星5が42%、星4が24%を占める一方で、星2も24%存在します。

サウンド自体への不満はほとんど見られませんが、操作性や発熱といった使い勝手の面で評価が分かれている傾向が読み取れます。

まとめ

  • MXR EVH30 EVH5150 Chorusは、エディ・ヴァン・ヘイレンが1980年代に使用したRoland DC-30のサウンドをコンパクトペダルで忠実に再現したアナログコーラスである
  • Intensity・Tone・Volumeの3ノブというシンプルな操作系で、エディのスイートスポットに迷わず到達できる設計が最大の魅力である
  • Input Level(3段階)とOutput Level(2段階)の切り替えスイッチにより、接続環境に応じたS/N比の最適化と倍音の調整が可能である
  • ステレオ出力対応で、2台のアンプを使用した環境では圧倒的に広大で立体的なコーラスフィールドが得られる
  • ハイゲインサウンドとの相性が特に優れており、デジタル臭さのない自然なダブリング効果を生み出す
  • Rateノブが存在しないため、コーラスの揺れ速度を調整できない点は最大のトレードオフであり、速いモジュレーションは不可能である
  • アンプ前段への接続時にノイズが発生するケースが報告されており、環境によってはエフェクトループでの使用が推奨される
  • 電池ボックスの突起やストライプ柄の視認性、9V電池使用時の発熱など、使い勝手に関する細かな注意点が複数存在する
  • EVHファンには無条件でおすすめできる決定版ペダルであると同時に、コーラスとしての汎用性も高く、幅広いジャンルのギタリストに対応できるポテンシャルを持つ
  • 総合評価としては、特定のサウンドへの再現性とアナログならではの音質の良さにおいて非常に優れた製品であり、Rateの自由度やノイズ耐性といった弱点を理解した上で購入すれば、長く愛用できる一台となるだろう
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