練習からライブパフォーマンス、楽曲制作まで、ギタリストの創造性を飛躍的に高めてくれるルーパーペダル
数ある製品の中から「MXR M303 CLONE LOOPER」が気になっているものの、実際の音質や使い勝手、評判がどうなのか、購入に踏み切れない方もいるのではないでしょうか
この記事では、Jim Dunlop MXR CLONE LOOPER PEDAL M303について、特徴やスペック、ユーザーの口コミ、価格情報から具体的な使い方まで、あらゆる情報を網羅的にレビュー解説します
最後まで読めば、M303があなたの音楽制作に最適なパートナーとなり得るか、明確な答えが見つかるでしょう
【結論】MXR M303 CLONE LOOPERはどんなエフェクター?
高音質と多機能を両立したコンパクトなルーパーペダル
MXR M303 CLONE LOOPERは、卓越した音質と多彩な機能を、ペダルボードに収めやすいコンパクトな筐体に凝縮したルーパーペダルです
最大の魅力は、最大88.2kHzという高いサンプルレートによるクリアな音質
これにより、クリーンなアルペジオからハイゲインのディストーションサウンドまで、原音のニュアンスを損なうことなく録音・再生が可能です
さらに、リバース(逆再生)や倍速/半速再生といったクリエイティブな機能を搭載しており、単なる練習ツールにとどまらず、独創的なフレーズやサウンドスケープを生み出すための機材としても活躍します
こんな人におすすめ!MXR M303が活躍する3つの場面
MXR M303は、特に以下のようなギタリストにおすすめです
- 音質に妥協したくない人: アナログスルーパスや選択可能なバイパス方式(トゥルー/バッファー)など、音質へのこだわりが随所に見られます
- 独創的なパフォーマンスをしたい人: リバース機能や再生速度の変更機能を活用すれば、ライブでの即興演奏やソロパフォーマンスの表現力が格段に向上します
- 自宅での練習や作曲を効率化したい人: 最大6分間の録音と無制限のオーバーダビングは、フレーズ練習や楽曲のアイデア出しに最適です
一目でわかるスペック一覧表
MXR M303 CLONE LOOPERの主なスペックを以下の表にまとめました
項目 | スペック |
---|---|
製品名 | M303 CLONE LOOPER™ PEDAL |
録音時間 | 最大6分 (ハーフスピード時: 12分, ダブルスピード時: 3分) |
サンプルレート | 最大88.2kHz |
オーバーダブ | 無制限 |
主な機能 | リバース、倍速/半速再生、アンドゥ機能 |
バイパス方式 | トゥルーバイパス / バッファードバイパス (切替可能) |
入出力端子 | INPUT, OUTPUT, CTR, EXP |
電源 | DC9Vアダプター (乾電池駆動は非対応) |
サイズ (W×D×H) | 60mm × 110mm × 47mm |
重量 | 約250g |
MXR M303 CLONE LOOPERの評判・口コミを徹底レビュー
【良い評判】音質の良さとクリエイティブな機能性を評価する声
ユーザーレビューを見ると、やはり音質の良さを評価する声が最も多く見られます
録音されたループサウンドがクリアで、元のギターサウンドの質感を損なわない点が、多くのギタリストから支持されています
また、あるユーザーは「見た目で選んだ」とコメントしており、MXRならではの洗練されたデザインも魅力の一つであることがうかがえます
さらに、「リバース機能がツボ」という口コミもあり、フレーズ練習だけでなく、サウンドメイクのツールとして創造性を刺激する機能が高く評価されています
【気になる点】操作性に関する口コミと注意点はあるか?
一方で、操作性に関してはいくつかの注意点が挙げられます
基本的な録音や再生は2つのフットスイッチで直感的に行えますが、リバースや再生速度の変更といった機能をフル活用するには、本体のVOLUMEノブを長押ししたり、ダブルクリックしたりといった操作が必要です
この操作に慣れが必要だと感じるユーザーもいるようです
よりスムーズな操作を求める場合、別売りのMXR Tap TempoスイッチなどをCTRジャックに接続することが推奨されており、拡張性を前提とした設計になっている点を理解しておく必要があります
実際に使ってわかったメリット・デメリットまとめ
ここまでの情報と製品仕様を基に、MXR M303のメリットとデメリットをまとめました
メリット
- 最大88.2kHzの高サンプルレートによる優れた音質
- リバースや倍速/半速再生など創造性を刺激する機能
- ペダルボードに組み込みやすいコンパクトなサイズ
- 電源オフでもループが消えないストレージ機能
- 外部ペダルによる拡張性の高さ
デメリット
- 全ての機能を使いこなすには操作に慣れが必要
- 一部機能の操作には外部スイッチの導入が望ましい
- 乾電池での駆動に対応していない
MXR M303 CLONE LOOPERの価格は?最安値で買う方法
メーカー希望小売価格と新品の実売価格を比較
MXR M303 CLONE LOOPERのメーカー希望小売価格は、30,800円(税込)です
しかし、実際の販売価格は取扱店によって異なり、新品でも2万円台前半から購入可能な場合があります
購入を検討する際は、複数の店舗の価格を比較することが重要です
Amazon、楽器店など販売店ごとの価格一覧
各オンラインストアや楽器店での販売価格は変動しますが、おおよその目安は以下の通りです
販売店 | 実売価格(目安) | 特徴 |
---|---|---|
イケベ楽器 | 23,000円~24,000円台 | セール時にはポイント還元率が高くなることがある |
Amazon | 23,000円~34,000円台 | 出品者により価格差が大きい並行輸入品も存在する |
サウンドハウス | 要問い合わせ | 在庫状況や価格は変動するため直接確認が必要 |
デジマート | 23,000円前後~ | 全国の楽器店の在庫を比較できる |
※上記は調査時点での価格帯であり、常に変動する可能性があります
中古品を探す際の相場と注意点
中古市場では、1万円台後半から2万円程度で取引されることが多いようです
コストを抑えたい場合は中古品も選択肢となりますが、購入時には付属品(箱、取扱説明書、ACアダプター)の有無や、本体の動作状態をしっかりと確認しましょう
特にフットスイッチやノブの反応は重要なチェックポイントです
MXR M303の5つの特徴を徹底解説
特徴①:最大88.2kHzの高サンプルレートが生む圧倒的な高音質
MXR M303の最大の特徴は、その音質にあります
ループペダルの心臓部であるサンプリングレートが最大88.2kHzに設定されており、これは多くの同価格帯のルーパーを上回るスペックです
高いサンプリングレートにより、音の解像度が高まり、ハイゲインディストーションのような複雑な倍音成分を持つサウンドでも、潰れることなくクリアに録音できます
特徴②:リバース・倍速/半速再生で広がる創造性
ただ録音して再生するだけでなく、サウンドを加工できる多彩な機能を備えています
録音したフレーズを逆再生する「リバース機能」は、サイケデリックなサウンドや独特の浮遊感を生み出します
また、再生速度を2倍にする「ダブルスピード機能」や、半分にする「ハーフスピード機能」も搭載
これらを駆使することで、フレーズのピッチも変化し、オクターブ上下のフレーズを重ねるなど、予測不能なアンサンブルを一人で作り上げることが可能です
特徴③:ペダルボードに優しいコンパクトなMXRサイズ
多くのギタリストに愛用されるMXRペダルならではの、コンパクトで頑丈な筐体も大きな魅力です
サイズは約60mm × 110mmと、ペダルボードの限られたスペースにもスマートに収まります
多機能でありながらこのサイズ感を実現しているため、他のエフェクターとの組み合わせも容易です
特徴④:最大6分の録音と無制限のオーバーダビングが可能
録音時間は標準速度で最大6分間と、一般的な楽曲の構成を丸ごと録音できる十分な長さを確保しています
さらに、重ね録り(オーバーダビング)の回数に制限がないため、ギターだけでなく複数の楽器の音を次々と重ねて、複雑な音の層を作り上げることもできます
この機能は、楽曲制作のスケッチや、一人でのジャムセッションに非常に役立ちます
特徴⑤:外部ペダル接続による高い拡張性
本体にはCTR(コントロール)ジャックとEXP(エクスプレッション)ジャックが装備されており、外部ペダルを接続することで操作性を大幅に向上させられます
CTRジャックにMXR Tap Tempoスイッチなどを接続すれば、リバースや再生速度変更といった機能を足元で瞬時に切り替え可能になります
EXPジャックにはボリュームペダルを繋いでループ音量をコントロールしたり、Tap Tempoスイッチを繋いで1回だけ再生する「Play Loop Once」モードを使用したりできます
MXR M303の基本的な使い方・操作方法
ループの録音・再生・停止の基本操作を解説
MXR M303の操作は非常にシンプルです
まず、左側の「REC/DUB」スイッチを踏むと、LEDが赤く点灯し録音が開始されます
もう一度同じスイッチを踏むと、LEDが緑に変わり、録音したフレーズの再生が始まります
再生中に右側の「PLAY/STOP」スイッチを踏むとループが停止し、もう一度踏むと再び再生が始まります
フレーズを重ねるオーバーダビングの方法
ループが再生されている状態(LEDが緑色)で、左側の「REC/DUB」スイッチを踏むと、LEDが再び赤く点灯し、オーバーダビング(重ね録り)モードになります
既存のループに合わせて新しいフレーズを演奏し、再度「REC/DUB」スイッチを踏むと、追加したフレーズがループに加わり再生されます
この操作は回数無制限で繰り返すことが可能です
最後に録音したフレーズを取り消す方法(アンドゥ機能)
オーバーダビングで最後に重ねたフレーズを消したい場合は、「REC/DUB」スイッチを長押しします
これにより、直前のオーバーダビングが取り消され、一つ前の状態に戻ります(アンドゥ機能)
ライブパフォーマンスでのミスを修正したり、フレーズのアイデアを試したりする際に便利な機能です
ライバル機種と比較!定番のBOSSルーパーとどっちを選ぶべき?
音質の違いは?M303とBOSS RCシリーズのスペック比較
ルーパーの定番として知られるBOSS社のRCシリーズと比較してみましょう
音質面では、MXR M303の最大88.2kHz/24bit(内部処理)というスペックは、BOSSの標準的なモデル(例: RC-5の44.1kHz/32bit float)と比較して、サンプルレートの高さで優位性があります
より高解像度でクリアなサウンドを求めるなら、M303に軍配が上がるでしょう
機種 | MXR M303 | BOSS RC-5 |
---|---|---|
サンプルレート | 最大88.2kHz | 44.1kHz |
AD/DA変換 | 非公開 | 32bit |
内部演算 | 非公開 | 32bit float |
ステレオ対応 | 不可 (モノラル) | 可能 (ステレオIN/OUT) |
主な特徴 | リバース, 速度変更 | リズム機能, 99個のメモリー |
操作性と機能性を比較!あなたに合うのはどっち?
操作性と機能性では、両者に異なる強みがあります
MXR M303は、リバースや速度変更といった「サウンドを変化させる」クリエイティブな機能に特化しています
一方、BOSS RC-5などのモデルは、ドラムリズム機能や多数のフレーズメモリー、PCとの連携など、「練習や楽曲管理」に便利な機能を豊富に搭載しています
独創的なサウンドメイクを重視するならM303、リズム練習や多数の曲を管理したいならBOSS RCシリーズ、という選択が考えられます
サイズと価格で比較するコストパフォーマンス
サイズに関しては、M303はMXR標準のコンパクトサイズで、ペダルボードへの収まりが良い点がメリットです
BOSS RC-5もコンパクトペダルサイズですが、M303の方がわずかにスリムです
価格は両者ともに2万円台で競合しており、大きな差はありません
どちらもコストパフォーマンスは高いと言えますが、ステレオ入出力やリズム機能が不要で、純粋な音質とクリエイティブ機能を求めるなら、M303は非常に魅力的な選択肢となるでしょう
MXR M303 CLONE LOOPERに関するよくある質問
電池での駆動は可能ですか?
いいえ、MXR M303は乾電池での駆動には対応していません
使用するには、必ずDC9VのACアダプターが必要です
製品には専用のACアダプターが付属している場合が多いですが、購入時に付属品を確認することをおすすめします
トゥルーバイパスとバッファードバイパスは選べますか?
はい、選択可能です
MXR M303は、トゥルーバイパスとバッファードバイパスを切り替える機能を搭載しています
これにより、ペダルボード全体の信号の流れや、接続する他のエフェクターとの相性に合わせて最適なバイパス方式を選ぶことができます
切り替え方法は、取扱説明書に記載されています
電源を切っても録音したループは保存されますか?
はい、保存されます
MXR M303は、ペダルの電源をオフにしても、最後に録音したループフレーズが本体のメモリーに保存される仕様になっています
そのため、練習の成果や思いついたフレーズを、次回の電源投入時にすぐに呼び出して再生することが可能です
まとめ:Jim Dunlop MXR CLONE LOOPER PEDAL M303 レビュー解説
- 高音質と多機能性を両立したコンパクトなルーパーである
- 最大88.2kHzのサンプルレートでクリアな音質を実現
- リバースや倍速/半速再生など多彩な表現が可能
- 最大6分間の録音と無制限のオーバーダビングに対応
- 外部スイッチによる拡張性が高く操作の幅が広がる
- 電源オフ後も録音したループは保存される
- 電池駆動には対応しておらずACアダプターが必須
- 操作は直感的だが、全機能の活用には慣れが必要
- 音質にこだわるギタリストに特におすすめ
- 練習からライブ、楽曲制作まで幅広く活用できる