MENU

NUX ‘6ixty5ive OD レビュー解説|7000円で叶うJan Rayサウンドの実力

「Vemuram Jan Rayの音が欲しいけど、4万円超えは手が出ない…」そんな悩みを抱えるギタリストは多いのではないでしょうか。

高品質なトランスペアレント系オーバードライブは、どうしても価格が高くなりがちです。

本記事では、約7,000円という破格の価格でJan Rayサウンドを再現すると話題のNUX ‘6ixty5ive ODについて徹底検証します。

サウンドクオリティ、操作性、ビルドクオリティから、実際に購入したユーザーのリアルな声まで、購入前に知っておくべきすべての情報をお届けします。

目次

NUX ‘6ixty5ive ODの特徴・概要

60年代Fender Black Panelアンプを再現したトランスペアレントOD

NUX ‘6ixty5ive ODは、1960年代のFender Black Panelアンプが持つパンチの効いたクリアなトーンを再現することを目指して開発されたオーバードライブペダルです。

トランスペアレント系オーバードライブとは、原音のキャラクターを損なわずに自然な歪みを加えるタイプのエフェクターを指します。

本機はまさにその特性を体現しており、ギター本来の音色を活かしながら、真空管アンプのような温かみとコシのあるサウンドを生み出します。

優れたサステインと自然なコンプレッション感が特徴で、ピッキングのニュアンスがしっかりと反映されます。

強く弾けば歪みが増し、軽く弾けばクリーンに近づくという、アンプライクな反応性を持っています。

Vemuram Jan Rayにインスパイアされた公式クローン

本機の最大の特徴は、取扱説明書にも明記されている通り、高級ブティックペダルとして名高いVemuram Jan Rayにインスパイアされて開発されたという点です。

Jan Rayは、Paul Cochrane Timmyの流れを汲むトランスペアレント系オーバードライブの代表格であり、多くのプロギタリストに愛用されています。

NUXは「Reissue Series」と銘打ったラインナップの中で、様々な名機の回路を研究し、手の届きやすい価格で再現することに挑戦しています。

‘6ixty5ive ODもその一つであり、スパークリングブラウンの外観やノブのデザイン、コントロールレイアウトに至るまで、Jan Rayへのリスペクトが感じられる仕上がりとなっています。

サチュレーション調整可能なトリムポット搭載

本機の隠れた魅力として、筐体上部に搭載されたサチュレーション・トリムポットがあります。

この小さなポットを調整することで、歪みの飽和感を微調整でき、より早くブレイクアップさせたり、クリーンなヘッドルームを確保したりと、自分好みのセッティングを追い込むことが可能です。

この機能は本家Jan Rayにも同様のものが搭載されており、NUXが単なる外観のコピーではなく、機能面でも忠実に再現しようとした姿勢が伺えます。

NUX ‘6ixty5ive ODのスペック・仕様

基本スペックと回路構成

NUX ‘6ixty5ive ODは、JRC4558オペアンプを核としたアナログ回路を採用しています。

JRC4558は、数々の名機オーバードライブに使用されてきた定番ICであり、温かみのあるサウンドに貢献しています。

バイパス方式にはトゥルーバイパスを採用しており、エフェクトOFF時に原音への影響を最小限に抑えます。

入力インピーダンスは1MΩ、出力インピーダンスは10kΩとなっており、一般的なギターやアンプとの接続において問題なく使用できる設計です。

消費電流は10mA以下と非常に省電力で、9V電池での駆動も十分に実用的です。

コントロール・操作系の詳細

フロントパネルには4つのコントロールノブが配置されています。

Level(音量)、Gain(歪み量)、Bass(低域)、Treble(高域)という構成で、シンプルながら音作りの幅は広く確保されています。

Bass・Trebleコントロールはカット・ブースト両方向に効くため、様々なギターやアンプの組み合わせに対応できます。

前述のサチュレーション・トリムポットは筐体上部の小さな穴からアクセスでき、小型のドライバーで調整します。

頻繁に触るものではありませんが、自分だけのスイートスポットを見つける楽しみがあります。

サイズ・電源仕様

筐体サイズは121mm(長さ)× 77mm(幅)× 48mm(高さ)で、重量は230gです。

コンパクトペダルとしては標準的なサイズ感で、ペダルボードへの収まりも良好です。

電源は9V電池またはACアダプター(9V DC、センターマイナス)に対応しています。

電池コンパートメントはスナップ式のドアが付いており、工具なしで電池交換が可能な親切設計となっています。

NUX ‘6ixty5ive ODのおすすめポイント

本家の約1/6の価格で手に入る圧倒的コストパフォーマンス

NUX ‘6ixty5ive ODの最大の魅力は、何と言ってもその価格です。

国内では約6,980〜7,000円程度、海外でも50ドル以下で購入でき、本家Vemuram Jan Rayの4万円超という価格と比較すると、実に約1/6のコストで同系統のサウンドを手に入れることができます。

「この価格でこれなら文句なし」という評価が多く聞かれるのも納得です。

高級ペダルに手を出す前の入門機として、あるいは本家を所有している人のサブ機として、様々な用途で活躍できるコストパフォーマンスの高さは特筆に値します。

クリーンブーストからクランチまで幅広い音作りに対応

本機はローゲインからミディアムゲインまでをカバーするオーバードライブであり、その守備範囲の広さが魅力です。

ゲインを絞ってレベルを上げればクリーンブースターとして機能し、アンプのキャラクターを活かしながら音圧と艶を加えることができます。

ゲインを上げていくと、粘りのあるウォームなクランチトーンが得られます。

コードを弾いた際の分離感も良好で、各弦の音がしっかりと聞こえる上質な歪みです。

ブルース、ロック、ネオソウル、カントリーなど、クリーン〜クランチを多用するジャンルには最適な1台と言えます。

あらゆるギター・アンプとの相性の良さ

トランスペアレント系オーバードライブの美点は、ギターやアンプの個性を殺さないことにあります。

NUX ‘6ixty5ive ODはこの点において非常に優秀で、シングルコイル、P90、ハムバッカーなど、どのピックアップタイプとも相性良くマッチします。

特にハムバッカーとの組み合わせでウォームなクリーンジャズサウンドが得られるという評価や、トランジスタアンプでもチューブアンプのようなコシと艶が得られるという声もあり、機材を選ばない汎用性の高さが伺えます。

かけっぱなしのプリアンプ的な使い方にも向いており、常に音を底上げしてくれる頼もしい存在になります。

NUX ‘6ixty5ive ODの注意点・デメリット

価格相応のビルドクオリティと耐久性への懸念

低価格を実現している反面、ビルドクオリティについては妥協が見られます。

同社の上位機種であるNUX Amp Academyなどと比較すると、筐体や部品の質感に差があることは否めません。

特に指摘されるのがフットスイッチの耐久性です。

ハードクリック式のスイッチを採用しており、長期間のハードな使用に耐えられるかどうかは未知数です。

また、ノブのポテンショメーターに抵抗感が少なく、軽い力で回ってしまうため、ライブ中に意図せず設定が変わってしまう可能性があります。

ハイゲインサウンドには不向き

本機はあくまでローゲイン〜ミディアムゲインのオーバードライブです。

歪み量は控えめに設計されており、ハイゲインなディストーションサウンドを求める用途には適していません。

また、サウンドキャラクターがマイルドでウォームな方向性のため、チャキチャキとしたブライトなカッティングサウンドを求める場合は、イメージと異なる可能性があります。

購入前に自分の求めるサウンドと本機の特性が合致しているかを確認することをおすすめします。

人気による品薄状態が継続中

NUX ‘6ixty5ive ODはその圧倒的なコストパフォーマンスから人気が集中しており、発売以来、品薄状態が続いています。

在庫が復活しても短期間で売り切れることが多いため、購入を検討している場合は在庫を見つけ次第、早めに確保することをおすすめします。

NUX ‘6ixty5ive ODの評判・口コミ

ユーザーが評価するおすすめな点

多くのユーザーが評価しているのは、やはり価格に対するサウンドクオリティの高さです。

「安かろう悪かろうを払拭した1台」「上質な音を低価格で手に入れられる」という声が多く、コストパフォーマンスへの満足度は非常に高いと言えます。

サウンド面では「真空管特有の暖かいトーンに近い音が出せる」「ピッキングの強弱に輪郭が敏感に反応する」といった評価が見られます。

一度踏んだら元のすっぴんの音には戻せないほど、音の変化が明瞭でありながら自然という声もあり、トランスペアレント系ODとしての本質をしっかり捉えている印象です。

使い勝手の面では「クランチ、クリーンブースター、ロック/ブルース系のバッキングまでこれ1つで賄える」という汎用性の高さを評価する声が多いです。

購入前に確認すべき注意点

一方で、すべてのユーザーが満足しているわけではありません。

「イメージと違う」「マイルドすぎる」と感じた購入者も存在し、求める音の方向性によっては合わない場合があることを念頭に置く必要があります。

同価格帯の他ブランド製品(Joyo Taichiなど)の方が好みに合ったという意見もあり、トランスペアレント系OD同士でも個体差やキャラクターの違いがあることがわかります。

可能であれば、購入前に試奏するか、複数のデモ動画で音を確認することをおすすめします。

ビルドクオリティに関しては「耐久性は未知数」という意見が多く、長期使用での信頼性については今後の評価を待つ必要がありそうです。

他のTimmy系ペダルとの比較評価

Timmy系・Jan Ray系ペダルの中での位置づけとしては、本機は非常に高い評価を得ています。

本家Jan Rayとの比較では「違いは完全にゼロではないが、この価格差を考えれば十分すぎる再現度」という評価が一般的です。

同じく低価格帯のTimmy系クローンであるCaline Pure Skyとの比較では、Pure SkyがよりTimmyに近いダイレクトなクローンであるのに対し、NUX ‘6ixty5ive ODはJan Ray寄りのキャラクターを持つとされています。

好みや用途に応じて選択することになりますが、Jan Rayサウンドを求めるなら本機が適していると言えます。

海外のユーザーからは「Walrus 385 Overdriveに望んでいたことを25%の価格で実現している」という高い評価も見られ、価格を超えた実力を持つペダルとして認知されています。

まとめ:NUX ‘6ixty5ive ODはこんな人におすすめ

総合評価とコストパフォーマンス

NUX ‘6ixty5ive ODは、約7,000円という価格でVemuram Jan Rayのサウンドキャラクターに迫る、極めてコストパフォーマンスの高いオーバードライブペダルです。

トランスペアレント系ODとしてのクオリティは価格を大きく超えており、クリーンブーストからクランチまで幅広く対応できる汎用性も魅力です。

ビルドクオリティには若干の不安要素があるものの、音質面での満足度は非常に高く、初めてのトランスペアレント系ODとして、あるいはサブ機として、多くのギタリストにおすすめできる1台です。

購入判断のポイント

NUX ‘6ixty5ive OD 総合評価まとめ

  • 約7,000円で本家Jan Ray(4万円超)に迫るサウンドを実現
  • JRC4558採用のアナログ回路でウォームかつ自然な歪みを生成
  • クリーンブースターからクランチまで幅広い音作りに対応
  • ピッキングニュアンスへの反応性が良く、アンプライクな弾き心地
  • シングルコイル・ハムバッカー問わず様々なギターと好相性
  • サチュレーション・トリムポットで細かな追い込みが可能
  • フットスイッチ・ノブの耐久性には若干の不安あり
  • ハイゲインサウンドやブライトなカッティングには不向き
  • 人気による品薄が続いているため在庫確認は必須
  • Jan Ray系サウンドを試したい人、予算を抑えたい人に最適な入門機
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次