「オーバードライブを2台揃えたいけど、ペダルボードのスペースも予算も限られている…」「Tube ScreamerとBluesbreakerの両方を試してみたいけど、どちらを選べばいいか分からない」——そんな悩みを抱えるギタリストは少なくありません。
本記事では、1台で2種類の名機サウンドを実現するNUX ACE of TONE NDO-5について、実際のユーザーの声を徹底調査しました。
サウンドの特徴から操作性、メリット・デメリット、そしてどんなプレイヤーに向いているのかまで、購入前に知っておきたい情報をすべてお伝えします。
NUX ACE of TONE NDO-5の特徴・概要
Tubeman MKIIとMorning Starを1台に凝縮したデュアル構成
NUX ACE of TONE NDO-5は、同社の人気オーバードライブペダル「Tubeman MKII」と「Morning Star」を1つの筐体に収めたデュアルオーバードライブペダルです。
左側にはIbanez Tube Screamerにインスパイアされたミッドレンジ重視のTubeman回路、右側にはMarshall BluesbreakerをベースにしたトランスペアレントなMorning Star回路を搭載しています。
この組み合わせは、多くのプロギタリストが実践している「TS系とBB系のスタッキング」を1台で実現するものです。
JHS Double BarrelやStrymon Sunsetといった上位機種と同様のコンセプトながら、価格は半額以下に抑えられている点が最大の魅力といえます。
FATモード・SHINEモードで広がるサウンドバリエーション
本機の特筆すべき機能として、各チャンネルに用意されたセカンダリーモードがあります。
Tubeman側ではフットスイッチを長押しすることで「FATモード」が起動し、低域のレスポンスが強化されてより太くウォームなトーンに変化します。
一方、Morning Star側の「SHINEモード」は高域を強調し、クリスタルクリアなサウンドを生み出します。
これらのモードはLEDインジケーターで状態を確認でき、演奏中でも直感的に切り替えが可能です。
実質的に4種類のオーバードライブサウンドを使い分けられるため、楽曲やシチュエーションに応じた柔軟な音作りが実現できます。
9V/18V切り替えとバイパス選択による柔軟なセッティング
ACE of TONEは、本体上部に2つのトグルスイッチを装備しています。
1つ目は電圧切り替えスイッチで、9Vと18Vを選択可能です。
18Vモードでは内部で電圧が昇圧され、ダイナミックレンジが拡大してよりヘッドルームの広いサウンドが得られます。
2つ目はバイパスモードの切り替えで、トゥルーバイパスとバッファードバイパスから選択できます。
他のペダルとの相性やケーブルの長さに応じて最適なモードを選べるため、あらゆるペダルボード環境に対応します。
さらに、2つの回路の接続順序をMS→TMまたはTM→MSに切り替えるトグルスイッチも搭載されており、スタッキング時のサウンドキャラクターを自在にコントロールできます。
NUX ACE of TONE NDO-5のスペック・仕様
基本スペックと搭載機能一覧
NUX ACE of TONE NDO-5の主要スペックは以下の通りです。
製品名はNUX ACE of TONE(型番:NDO-5)で、Verdugoシリーズに属するデュアルオーバードライブペダルです。
回路構成としては、左側にTubeman MKII(Tube Screamer系FETオーバードライブ)、右側にMorning Star(Bluesbreaker系ローゲインオーバードライブ)を搭載しています。
内部にはトーンピュリストから高い評価を受けるJRC4558Dチップを採用したアナログ回路を備えています。
追加機能として、Tubeman側にはFATモード(低域強化)、Morning Star側にはSHINEモード(高域強化)が用意されています。
バイパス方式はトゥルーバイパスとバッファードバイパスの切り替え式となっています。
コントロール・入出力端子の詳細
コントロール類は、Tubeman側とMorning Star側それぞれにVolume、Drive、Toneの3ノブを配置した計6ノブ構成です。
特にDriveノブは視認性と操作性を重視した大型サイズとなっています。
スイッチ類としては、各チャンネル独立のフットスイッチを2つ搭載し、長押しでFAT/SHINEモードを起動できます。
上部には回路順序切り替えスイッチ(MS→TM / TM→MS)、バイパスモード切り替えスイッチ(BF / TB)、電圧切り替えスイッチ(9V / 18V)の3つのトグルスイッチを装備しています。
入出力端子は、インプット、アウトプット、外部フットコントローラー用1/4インチ端子の3系統です。
外部端子にはNUX NMP-2などのフットコントローラーを接続することで、FAT/SHINEモードをリモートで切り替えられます。
電源仕様とサイズ・重量
電源仕様は9V DC(センターマイナス)で、一般的なギターペダル用パワーサプライに対応します。
18Vモード使用時も外部からは9Vを供給し、内部回路で昇圧する仕組みのため、特殊な電源は不要です。
バッテリー駆動には非対応となっています。
筐体は堅牢かつ軽量なメタルケースを採用しており、ツアーやライブでの使用にも十分な耐久性を備えています。
コンパクトなデュアルペダルサイズのため、限られたペダルボードスペースにも収まりやすい設計です。
NUX ACE of TONE NDO-5のおすすめポイント
圧倒的なコストパフォーマンス——上位機種に迫るサウンドクオリティ
ACE of TONEの最大の魅力は、そのコストパフォーマンスの高さにあります。
市場価格は約110〜120ドル(日本円で約15,000〜18,000円前後)と、同様のコンセプトを持つJHS Double Barrelの半額以下、Strymon Sunsetと比較しても3分の1程度の価格設定です。
しかしながら、サウンドクオリティは価格差を感じさせないレベルに仕上がっています。
JRC4558Dチップを採用したアナログ回路は、滑らかでレスポンシブなオーバードライブサウンドを生み出し、「上位機種と遜色ない」という評価を多く獲得しています。
予算を抑えながらも品質に妥協したくないミュージシャンにとって、本機は最適な選択肢といえるでしょう。
直感的な操作性とスタッキングの自由度
ACE of TONEは、複雑な機能を備えながらも非常に直感的な操作性を実現しています。
各チャンネルのコントロールはVolume、Drive、Toneの3ノブのみで構成されており、初心者でも迷うことなく音作りが可能です。
スタッキングの自由度も大きな魅力です。
2つの回路は個別にON/OFFできるだけでなく、接続順序をトグルスイッチ1つで切り替えられます。
一般的にTS系を先にするとミッドレンジのプッシュ感が強調され、BB系を先にするとよりオープンでトランスペアレントなサウンドになります。
この順序切り替えを物理スイッチで瞬時に行えるのは、ライブパフォーマンスにおいて大きなアドバンテージとなります。
ピッキングニュアンスに応える高いレスポンス性能
本機は、ピッキングの強弱に対して非常にオーガニックに反応する点が高く評価されています。
指先のタッチで歪みの量やトーンの明るさが自然に変化するため、表現力豊かな演奏が可能です。
特にMorning Star側のBluesbreaker回路は、トランスペアレントな特性により原音の特徴を損なわずにナチュラルなオーバードライブを加えられます。
Fender StratocasterとPrincetonアンプの組み合わせや、P90搭載ギターとの相性が特に良好との報告が多く寄せられています。
ダイナミクスを重視するブルースやジャズフュージョン系のプレイヤーにとって、理想的なレスポンス特性といえるでしょう。
NUX ACE of TONE NDO-5の注意点・デメリット
Morning Star側はギター・アンプとの相性に左右される
ACE of TONEの注意点として最も多く指摘されているのが、Morning Star(Bluesbreaker)側のギター・アンプとの相性問題です。
BB系回路はトランスペアレントな特性を持つがゆえに、使用する機材によって効果の出方が大きく異なります。
Fenderアンプとの相性は概ね良好ですが、すでにミッドレンジが強調されているアンプや、特定の周波数特性を持つギターとの組み合わせでは、期待した効果が得られない場合があります。
これはACE of TONE固有の問題ではなく、Bluesbreaker系回路全般に共通する特性ですが、購入前に可能であれば試奏することをおすすめします。
エフェクトON時の音切れとフットスイッチの操作特性
一部のユーザーから、エフェクトをONにした瞬間に若干の「音切れ(ドロップアウト)」が発生するとの報告があります。
これはサイレントリレースイッチングを採用していることに関連する特性で、静かな環境ではクリック音が発生しないメリットがある反面、即座のレスポンスが求められるライブシーンではタイミングがずれる可能性があります。
この音切れは微細なものであり、ベッドルーム練習やスタジオ録音では問題にならないレベルですが、テンポの速い楽曲で頻繁にエフェクトを切り替えるプレイスタイルの方は注意が必要です。
また、FAT/SHINEモードの切り替えがフットスイッチの「長押し」で行われる設計のため、慣れるまでは意図しないモード切り替えが発生する可能性もあります。
外部スイッチ端子の機能制限に注意
本機には外部フットコントローラー用の端子が搭載されていますが、この端子の機能は「FAT/SHINEモードの切り替え」に限定されています。
多くのユーザーが期待するような「エフェクトのON/OFFを外部からコントロールする」という使い方はできません。
MIDIコントロールにも非対応のため、大規模なペダルボードシステムに組み込んで統合的にコントロールしたい場合には制約があります。
シンプルなペダルボード構成であれば問題ありませんが、高度なシステムインテグレーションを求める方は、この点を考慮に入れる必要があります。
NUX ACE of TONE NDO-5の評判・口コミ
ユーザーが評価するおすすめな点
ACE of TONEに対するユーザー評価で最も多く挙げられているのが、圧倒的なコストパフォーマンスです。
「この価格でこの品質は信じられない」「予算を抑えたいが品質は妥協したくないミュージシャンに最適」といった声が多数寄せられています。
長期使用者からは「数年間使用しているが、一度も不満に思ったことがない」という高い満足度を示すコメントも確認できます。
サウンド面では「指先の強弱に対して非常にオーガニックに反応する」「ピッキングの強さで歪みの量が変化し、表現力が高い」といった評価が目立ちます。
特にTubeman側については「通常のTube Screamerより明瞭度とゲインが高い」、Morning Star側については「非常にトランスペアレントで音の透明感が高い」と、それぞれの回路が高い完成度を持っていることが伺えます。
スタッキング時のサウンドについても「2つを重ねた時のサウンドが素晴らしい」「順番を変えることで異なるトーンバリエーションが得られる」と好意的な意見が多く、デュアルペダルとしての本来の機能が十分に発揮されていることが分かります。
Midwest emo、マスロック、ブルース、クラシックロックなど幅広いジャンルでの使用報告があり、汎用性の高さも評価ポイントとなっています。
購入前に確認すべき注意点
一方で、購入を検討する際に把握しておくべき注意点もいくつか報告されています。
最も多い指摘は「Morning Star側はギターやアンプによって当たり外れがある」というもので、Bluesbreaker系回路の特性上、機材との相性を事前に確認することが推奨されています。
操作面では「Driveを上げるとトレブルも増加するため、Toneコントロールで調整が必要」という特性が挙げられています。
コントロール間の相互作用があるため、単純にDriveを上げるだけでは最適なサウンドにならない場合があります。
また「エフェクトをONにした際に若干の音切れがあり、ライブで即座のレスポンスが求められる場面では問題になる可能性がある」との指摘もあります。
外部コントロールについては「リモートスイッチ端子はオーバードライブのON/OFFではなく、FAT/SHINEモードの切り替え用」という機能制限を理解しておく必要があります。
長期使用者が語るリアルな満足度
長期にわたって使用しているユーザーからの評価は総じて高く、「ペダルボードのレギュラーメンバーとして定着している」という声が多く聞かれます。
耐久性についても「NUXの他の製品同様、しっかりとした作り」と評価されており、ツアーでの使用にも耐えうる品質を備えています。
サイレントリレースイッチングについては「静かなステージでもクリック音が聞こえない」と好意的に評価するユーザーが多い一方で、前述の音切れを気にする声もあり、使用環境によって評価が分かれる傾向にあります。
総合的には「買って後悔しない」という推奨コメントが多数を占めており、特に「JHS Double Barrelの半額以下で同等の機能が得られる」という点が高く評価されています。
上位機種との比較では「Strymon Sunsetがベストインクラスだが、ACE of TONEはより低価格で競争力のある機能を提供している」という現実的な評価も見られ、価格と性能のバランスを重視するユーザーから強い支持を得ています。
まとめ:NUX ACE of TONE NDO-5
総合評価——どんなギタリストにおすすめか
NUX ACE of TONE NDO-5は、TS系とBB系という2大定番オーバードライブを1台に凝縮した、極めてコストパフォーマンスの高いペダルです。
上位機種の半額以下という価格設定ながら、JRC4558Dチップを採用したアナログ回路は滑らかでレスポンシブなサウンドを実現しています。
本機は特に以下のようなギタリストにおすすめです。
ペダルボードのスペースや予算に制約があるが、複数のオーバードライブサウンドを使い分けたい方。
TS系とBB系のスタッキングを試してみたいが、2台購入するのは躊躇する方。
Fenderアンプを使用しており、トランスペアレントからミッドプッシュまで幅広いドライブサウンドを求める方。
ブルース、クラシックロック、Midwest emo、マスロックなど、クリーンからクランチ程度のゲイン帯域をメインに演奏する方。
一方で、大規模なMIDIシステムに組み込みたい方や、エフェクトON/OFFの即時レスポンスを最優先する方、特定のハイゲインサウンドを求める方には、他の選択肢を検討することをおすすめします。
購入を迷っている方への最終アドバイス
- Tube Screamer系のTubemanとBluesbreaker系のMorning Starを1台に搭載したデュアルオーバードライブ
- 市場価格約15,000〜18,000円でJHS Double Barrelの半額以下という圧倒的コストパフォーマンス
- FATモードとSHINEモードにより実質4種類のオーバードライブサウンドを実現
- 回路順序、バイパスモード、電圧(9V/18V)をトグルスイッチで切り替え可能
- JRC4558Dチップ採用のアナログ回路でピッキングニュアンスに優れた反応性
- サイレントリレースイッチングで静かな環境でもクリック音なし
- Morning Star側はギター・アンプとの相性に左右される場合あり
- エフェクトON時に微細な音切れが発生する可能性あり
- 外部端子はFAT/SHINEモード切り替え専用でエフェクトON/OFF不可
- 総合評価:予算重視で高品質なデュアルオーバードライブを求めるギタリストに最適な一台

