「自宅でもライブでも使える、コスパの良いアンプシミュレーターが欲しい」「Strymon IridiumやBOSS IR-2と比べてどうなの?」そんな疑問をお持ちのギタリストは多いのではないでしょうか。
NUX Amp Academy NGS-6は、約2万円台という手頃な価格ながら、6種類のアンプモデル、プロ仕様のIR、エフェクトループまで搭載した注目のペダルです。
この記事では、実際の使用感から口コミ評判まで、購入前に知っておきたい情報を徹底的に解説します。
NUX Amp Academy NGS-6の製品概要
NUX Amp Academy NGS-6は、中国のエフェクターブランドNUXが2022年5月に発売したアンプモデラー(アンプシミュレーター)です。
「ギタリストの情熱をかきたてるアイテムを創る」というコンセプトのもと開発され、コンパクトな筐体に本格的なアンプサウンドと多彩な機能を詰め込んでいます。
本製品の最大の特徴は、Fender Twin ReverbからBogner Uberschallまで、クリーンからハイゲインまでカバーする6種類の伝説的なアンプを再現している点です。
NUX独自のTSAC-HD(WHITE-BOX algorithm)技術により、実機さながらのダイナミクスとタッチレスポンスを実現しています。
自宅練習からレコーディング、ライブステージまで、これ1台でシームレスに対応できる万能型アンプシミュレーターとして、発売以来多くのギタリストから支持を集めています。
NUX Amp Academy NGS-6の特長
6種類の伝説的アンプモデルを搭載
Amp Academyには、厳選された12種類のアンプモデルが内蔵されており、そのうち6種類を同時に使用できます。
Aチャンネルにはクリーン〜クランチ系のVintage(Fender Twin Reverb)、Classic(Fender Vibro King)、Modern(Mesa Boogie Mark I)を配置。
Bチャンネルにはハイゲイン系のBrown(Friedman HBE)、Red(Mesa Boogie Dual Rectifier)、Iridium(Bogner Uberschall)を搭載しています。
A/Bフットスイッチでクリーンとクランチを瞬時に切り替えられるため、ライブ中の音色チェンジもスムーズです。
1.2msの超低レイテンシー
システムレイテンシーはわずか1.2ms。
これは人間がほぼ遅延を感じない領域であり、ピッキングへの追従性が非常に高いと評価されています。
デジタル機器特有の「弾いてからワンテンポ遅れる」感覚がなく、実際のチューブアンプを弾いているかのような自然なレスポンスを体感できます。
プロ仕様のChoptones製IRを標準搭載
キャビネットシミュレーションには、1024サンプル対応の高品質IRを採用。
IRの名門Choptones社とのコラボレーションにより、箱から出してすぐにレコーディングクオリティのサウンドが得られます。
さらに、サードパーティ製IRの読み込みにも対応しており、お気に入りのIRを自由にロードできます。
WAVファイルのサンプリングレートは自動変換されるため、面倒な設定は不要です。
センド/リターン端子でペダルとの連携が可能
多くの競合製品にはないエフェクトループを搭載している点も大きな特長です。
付属のTRS Yケーブルを使用することで、お手持ちのディレイやリバーブ、モジュレーション系エフェクターをアンプセクションの後段に接続できます。
シーンごとにループのON/OFFを設定できるため、ライブでの柔軟な音作りが可能になります。
XLRダイレクトアウトでPA直結対応
バランス出力のXLR端子(DI OUT)を装備しており、PAシステムやミキサーへ直接接続できます。
GNDリフトスイッチも搭載しているため、グラウンドループによるノイズが発生した場合も対処可能です。
ライブハウスやスタジオでアンプを持ち込まなくても、安定したサウンドを出力できます。
NUX Amp Academy NGS-6のスペック・仕様
基本スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 入力インピーダンス | 1MΩ |
| 出力インピーダンス | 1kΩ |
| ダイナミックレンジ | 110dB |
| サンプリングレート | 48kHz / 32-bit |
| システムレイテンシー | 1.2ms |
| IRレゾリューション | 1024サンプル |
| 電源 | 9V DC センターマイナス |
| 消費電流 | 300mA未満(500mA以上推奨) |
| サイズ | 105(L) × 115(W) × 58(H) mm |
| 重量 | 440g |
入出力端子
本製品は豊富な入出力端子を備えており、様々な使用シーンに対応します。
INPUT(1/4″)とOUTPUT(1/4″)の基本端子に加え、INSERT端子(TRS、センド/リターン用)、DI OUT(XLRバランス出力)、AUX IN(ステレオミニ)、PHONE(ヘッドフォン出力)、USB Type-Cを装備。
USB接続時はオーディオインターフェイスとしても機能し、Normal、Dry Out、Reamp、Loopbackの4種類のルーティングモードに対応しています。
搭載アンプモデル一覧
エディターソフトウェアを使用することで、以下の12種類のアンプモデルから選択できます。
クリーン〜クランチ系:Twin Reverb、Vibro King、Super Reverb、Dr. Z、Mr. Z 38、Brit Blues
クランチ〜ハイゲイン系:Mesa Mark I、JTM45、JCM800、Friedman HBE、Mesa Dual Rectifier、Bogner Uberschall
エフェクトブロック構成
内蔵エフェクトは7つのブロックで構成されており、接続順の変更も可能です。
NR(ノイズゲート)、EFX(ブースト/オーバードライブ系9種類)、AMP(アンプモデル)、IR(キャビネットシミュレーション)、S/R(センド/リターン)、EQ、RVB(リバーブ)という構成で、各アンプモデルに対して3つのシーン(S1/S2/S3)を保存できます。
NUX Amp Academy NGS-6のおすすめポイント
圧倒的なコストパフォーマンス
最大のおすすめポイントは、約2万円台という価格設定です。
競合製品であるStrymon Iridiumが約5万円、Universal Audio UAFXシリーズが約4〜5万円であることを考えると、ほぼ半額で同等以上の機能を手に入れられます。
アンプモデル数はIridiumの3種類に対して6種類(ソフトウェアで12種類から選択可能)、さらにエフェクトループやXLR出力まで搭載しているため、価格対機能比では群を抜いています。
弾き心地の良さ
NUX独自のTSAC-HDアルゴリズムにより、デジタル臭さを感じさせない自然なアンプフィールを実現しています。
ギター側のボリュームへの追従性が高く、ボリュームを絞ればクリーンに、上げればナチュラルに歪んでいく感覚は実機のチューブアンプに近いと評価されています。
110dBの広いダイナミックレンジも、この自然な弾き心地に貢献しています。
多用途に対応する汎用性
自宅練習ではヘッドフォン出力やAUX INを使った音楽プレイヤーとの同時再生、レコーディングではUSBオーディオインターフェイス機能、ライブではXLR出力からPA直結と、あらゆるシーンに1台で対応できます。
アンプを持ち込めない小規模ライブやリハーサルスタジオでのバックアップとしても心強い存在です。
継続的なファームウェアアップデート
NUXは定期的にファームウェアをアップデートしており、発売後も新機能の追加や既存機能の改善が行われています。
購入後も製品が進化し続ける点は、長く使い続けるうえで大きなメリットです。
ペダルプラットフォームとしての優秀さ
お手持ちのオーバードライブやファズペダルとの相性も良好です。
特にFender系のクリーンアンプモデルは「ペダルを受け入れる懐の深さ」が評価されており、Tone Bender、Big Muff、Boss FZ-1Wなど様々なファズペダルでも問題なく動作するとの報告があります。
NUX Amp Academy NGS-6の注意点
初期設定にはPCが必須
本製品のフル機能を使いこなすには、PCでのエディターソフトウェア操作が不可欠です。
アンプモデルの詳細な選択、IRのロード、各エフェクトブロックのパラメーター調整など、本体のノブだけでは設定できない項目が多くあります。
PCを持っていない方や、ソフトウェア操作が苦手な方には、ややハードルが高いかもしれません。
エディターソフトウェアの操作性
エディターソフトウェアのUIは直感的とは言い難く、慣れるまでに時間がかかるという声が多くあります。
マニュアルやドキュメントも十分とは言えず、試行錯誤しながら設定を追い込んでいく必要があります。
一度設定が決まれば問題ありませんが、初心者の方は最初の段階で苦労する可能性があります。
ノブの誤操作に注意
本体のノブ位置と保存済みプリセットの値にズレがある場合、ノブを少し動かしただけで音量や音色が大きく変化することがあります。
ライブ中に誤ってノブに触れてしまうと意図しない音量変化が起きる可能性があるため、シーンを切り替えて設定を再読み込みするか、ノブを0位置にしておくなどの対策が必要です。
クリーンサウンドの限界
Fender系のクリーンアンプモデルは高く評価されていますが、「完全にクリーンな音を出すのが難しい」という指摘もあります。
ゲインを下げても微妙な歪み感が残る場合があり、「Fenderのキレイなクリーン」を求める方には物足りないかもしれません。
エディターでBias設定を調整することである程度改善できますが、デフォルト設定では高めに設定されています。
エフェクトループはモノラル仕様
センド/リターン端子はモノラル仕様です。
ステレオディレイやステレオリバーブをステレオのまま使用したい場合は、BOSS IR-2など他の製品を検討する必要があります。
一部エフェクトのポップノイズ
エフェクトブロックのON/OFF切り替え時に、わずかなポップノイズが発生することがあります。
特にコンプレッサーブロックでこの傾向が顕著との報告があり、ライブでの使用時には注意が必要です。
NUX Amp Academy NGS-6の評判・口コミ
ユーザーが評価するおすすめな点
サウンドクオリティへの高評価
「この価格でこの音質は驚異的」という声が多く、特にFender系アンプモデルの再現性に対する評価が高いです。
実機のFenderアンプに近い帯域の広さと、低音の「Flubby感」がリアルに再現されているとの意見があります。
また、ピッキングへの追従性が優れており、「デジタルっぽさを感じない」「アマチュアが楽しむレベルでは十分以上」という評価が目立ちます。
価格対性能比への満足度
「Strymon Iridiumの半額以下でここまでできるなら文句なし」「UAFX Rubyから乗り換えたが、価格差を考えれば大満足」など、コストパフォーマンスに対する満足度は非常に高いです。
アンプのバックアップや宅録用として購入し、「価格以上の価値がある」と評価するユーザーが多く見られます。
ライブでの実用性
PA直結での使用やアンプのリターン端子への接続で、問題なくライブに使用できるとの報告が多数あります。
「ギグでも十分使えるレベル」「メインアンプのバックアップとしてギグバッグに常備している」という声もあり、実戦での信頼性が評価されています。
ペダルとの相性の良さ
「ペダルプラットフォームとして優秀」「York AudioのIRをロードしたら最高になった」など、外部ペダルやサードパーティIRとの組み合わせで真価を発揮するという意見が多いです。
Super ReverbモデルにYork Audio製IRを組み合わせ、各種ドライブペダルを接続するという使い方が人気のようです。
購入前に確認すべき注意点
ソフトウェアに関する不満
「エディターソフトの操作性が悪い」「UIが分かりにくい」という声が目立ちます。
特に初期設定時の学習コストが高く、「設定に時間がかかった」「マニュアルが不親切」という意見があります。
一部のユーザーからは、ソフトウェアの不具合やサポート対応への不満も報告されています。
音量バランスの調整の難しさ
「ゲインステージングが難しい」「チャンネル間の音量マッチングが大変」という声があります。
音量を変更するパラメーターが複数あるため、統一感のある音量設定を作るのに苦労するとの意見です。
また、シーン切り替え時に意図しない音量変化が起きることがあるという報告もあります。
特定のアンプモデルとペダルの相性
「JCM 800モデルはギターボリュームの反応は良いが、ゲインペダルとの相性が悪い」「Dual Rectoモデルは逆にペダルとの相性が良い」など、アンプモデルによって外部ペダルとの相性に差があるとの報告があります。
購入前に自分の使用スタイルに合うかどうか確認することをおすすめします。
リバーブ品質への不満
内蔵リバーブについては「並程度」「HX Stompなどと比較すると物足りない」という評価があります。
高品質なリバーブを求める場合は、外部エフェクターの使用を検討した方が良いでしょう。
NUX Amp Academy NGS-6はこんな人におすすめ
本製品は以下のようなギタリストに特におすすめです。
コスパ重視でアンプシミュレーターを探している方には最適な選択肢です。
約2万円台という価格で、上位機種に匹敵する機能と音質を手に入れられます。
自宅練習の音質を向上させたい方にもおすすめです。
ヘッドフォン出力とAUX IN端子を使えば、夜間でも高品質なアンプサウンドで練習できます。
ライブでアンプを持ち込めない環境で演奏する方にとって、PA直結で安定したサウンドを出力できる本製品は心強い味方になります。
宅録・DTMでギターを録音したい方には、USBオーディオインターフェイス機能とプロ仕様のIRが役立ちます。
箱から出してすぐにレコーディングクオリティのサウンドが得られます。
既存のペダルボードに組み込みたい方にも向いています。
エフェクトループを活用することで、お手持ちのペダルとの柔軟な連携が可能です。
NUX Amp Academy NGS-6と競合製品の比較
| 製品名 | 価格帯 | アンプモデル数 | エフェクトループ | ステレオ出力 |
|---|---|---|---|---|
| NUX Amp Academy NGS-6 | 約23,000円 | 6種類(12種類から選択) | あり(モノラル) | なし |
| Strymon Iridium | 約50,000円 | 3種類 | なし | あり |
| BOSS IR-2 | 約27,000円 | 3種類 | あり(ステレオ) | あり |
| BOSS IR-200 | 約47,000円 | 多数 | あり(ステレオ) | あり |
Amp Academyは、価格の安さとアンプモデル数の多さで優位性があります。
一方、ステレオ出力やステレオエフェクトループが必要な場合は、BOSS IR-2やIR-200の方が適しています。
Strymon Iridiumは価格は高いものの、操作性の良さとブランドの信頼性で選ばれることが多いです。
NUX Amp Academy NGS-6の購入時の注意点
別途購入が必要なもの
本製品にはACアダプターとUSB Type-Cケーブルが付属していません。
電源には9V DC センターマイナス、500mA以上のアダプターが推奨されます。
NUX純正のACD-006Aが推奨されていますが、一般的なエフェクター用パワーサプライでも動作します。
USB接続にはデータ通信対応のType-Cケーブルが必要です(充電専用ケーブルは不可)。
ファームウェアの確認
購入後は、まずファームウェアを最新版にアップデートすることをおすすめします。
発売後も機能追加や不具合修正が行われており、最新版で使用することでより良い体験が得られます。
保証について
保証期間は購入後1年間です。
保証書への必要事項の記載がない場合や、日本国外での使用は保証対象外となりますのでご注意ください。
まとめ
NUX Amp Academy NGS-6について、特長から注意点まで詳しく解説してきました。
最後に、本製品のポイントを総括します。
- 価格対性能比は業界トップクラス:約2万円台で6種類のアンプモデル、プロ仕様IR、エフェクトループを搭載
- 1.2msの超低レイテンシーにより、実機アンプに近い自然な弾き心地を実現
- Choptones製IRの標準搭載で、箱出しからレコーディングクオリティのサウンドが得られる
- XLR出力やUSBオーディオ機能により、ライブ・レコーディング・練習とあらゆるシーンに対応
- センド/リターン端子搭載で、外部ペダルとの柔軟な連携が可能
- 初期設定にはPCが必須であり、エディターソフトの操作には慣れが必要
- クリーンサウンドに微妙な歪みが残る場合があり、完璧なクリーンを求める方は注意
- エフェクトループはモノラル仕様のため、ステレオ出力が必要な場合は他製品を検討
- ファームウェアの継続的なアップデートにより、購入後も製品が進化し続ける
- 総合評価:コスパ重視のギタリストには最適な選択肢。操作性に難があるものの、音質と機能を考えれば十分に価値のある製品
NUX Amp Academy NGS-6は、「高品質なアンプシミュレーターを手頃な価格で手に入れたい」というギタリストのニーズに応える製品です。
初期設定のハードルを乗り越えれば、自宅からステージまで幅広く活躍してくれる頼もしい相棒になるでしょう。

