「コーラスペダルが欲しいけど、Boss CE-2Wは高すぎる」
「安いコーラスは音質が心配」——そんな悩みを抱えていませんか?
NUX Analog Chorusは、80年代の伝説的なコーラスサウンドを1万円以下で実現した注目のエフェクターです。
本記事では、実際の使用感や音質、競合製品との比較、そして購入前に知っておくべき注意点まで徹底解説します。
コスパ重視でアナログコーラスを探している方は、ぜひ最後までお読みください。
NUX Analog Chorusとは?製品概要
NUX Analog Chorusは、中国のエフェクターブランドNUXが展開する「Reissue Series」の一機種です。
このシリーズは、往年の名機にインスパイアされたペダルを手頃な価格で提供するというコンセプトで開発されています。
本製品は、1970年代後半から80年代にかけて一世を風靡したBoss CE-2系のコーラスサウンドをターゲットにしています。
当時のギタートラックには必ずと言っていいほどコーラスがかけられており、その独特の揺らぎと広がりは今でも多くのギタリストに愛されています。
NUXは2006年に立ち上げられたブランドで、「ギタリストの情熱をかきたてるアイテムを創る」をテーマに掲げています。
チューナーメーカーとして知られるCherub Technology社が所有するブランドの一つで、近年はマルチエフェクターやアンプシミュレーターでも高い評価を得ています。
NUX Analog Chorusの特長
本物のアナログBBD回路を搭載
NUX Analog Chorusの最大の特長は、ピュアアナログのバケツリレー(BBD)回路を採用している点です。
デジタル処理ではなく、実際にBBDチップを使用してアナログ信号を遅延させることで、80年代の名機と同様の温かみのあるコーラスサウンドを生み出します。
搭載されているのはMN3205系のBBDチップで、分解レポートによるとCoolaudio V3207 BBDチップ、V3102クロック、TLO22 LFOチップ、3Peak TP2262オペアンプという構成になっています。
これらは現代の高品質なBBDチップであり、ヴィンテージ機材特有のノイズ問題を克服しながら、アナログならではの豊かな音色を実現しています。
Blendノブによる柔軟な音作り
オリジナルのBoss CE-2にはなかった「Blend」ノブを搭載しているのも大きな特長です。
このノブにより、ドライ信号(原音)とウェット信号(エフェクト音)のミックス比率を自由に調整できます。
全閉でドライ100%、全開で50/50のミックスとなるため、ほんのわずかな揺らぎから深いビブラートに近い効果まで、幅広いサウンドメイクが可能です。
特に「常時オン」で使用する場合、Blendを控えめに設定することで、気づかないほど自然にサウンドに厚みを加えることができます。
トゥルーバイパス設計
バイパス時にはハードウェアスイッチングによるトゥルーバイパスが機能し、原音への影響を最小限に抑えています。
エフェクトをオフにした際にも音質が変化しないため、ペダルボードに組み込んでも安心です。
圧倒的なコストパフォーマンス
同等クラスのアナログコーラスと比較すると、その価格差は歴然としています。
Boss CE-2W(Waza Craft)が約22,000〜25,000円、MXR M234 Analog Chorusが約11,000〜13,000円であるのに対し、NUX Analog Chorusは8,800円という価格を実現しています。
にもかかわらず、音質面では高価格帯の製品と遜色ないレベルを達成しており、コストパフォーマンスは抜群と言えます。
スペック・仕様
基本仕様
NUX Analog Chorusの詳細なスペックは以下の通りです。
製品名はNUX Analog Chorus、型番はNRC-1で、Reissue Seriesに属しています。
発売時期は2024年10月上旬(日本国内)で、メーカー希望小売価格はオープンプライスとなっています。
日本国内の代理店は荒井貿易(Aria Guitars)が担当しています。
電気的仕様
入力インピーダンスは1MΩ、出力インピーダンスは10kΩです。
消費電流は20mA未満と非常に省電力で、電池駆動でも長時間の使用が可能です。
電源は9V電池(006P)または9V DCアダプター(センターマイナス、最低300mA推奨)に対応しています。
サイズ・重量
本体サイズは121mm(L)× 77mm(W)× 48mm(D)で、標準的なコンパクトエフェクターのサイズです。
重量は230gと軽量で、ペダルボードへの組み込みも容易です。
コントロール
コントロールは3つのノブで構成されています。
WIDTH(ワイズ)はコーラスの深さを調整し、SPEED(スピード)は揺れの速度を調整します。
BLEND(ブレンド)はドライ/ウェット信号のミックス比率を調整するためのノブです。
入出力端子
入力はINPUT端子(1/4インチモノラルジャック)、出力はOUTPUT端子(1/4インチモノラルジャック)の各1系統です。
電源入力用の9V DCジャックも備えています。
回路構成
回路方式はピュアアナログ・バケツリレー(BBD)回路を採用し、バイパス方式はトゥルーバイパス(ハードウェアスイッチング)です。
筐体はアルミニウム合金製で耐久性を確保しています。
おすすめな点
Boss CE-2に匹敵する音質
NUX Analog Chorusは、伝説的なBoss CE-2のサウンドを非常に高い精度で再現しています。
多くのユーザーがBoss CE-2Wとの比較で「ほぼ同等の音質」と評価しており、中にはNUXの方が「やや明瞭で使いやすい」と感じる人もいます。
暖かく豊かな揺らぎは、80年代のロックやポップスで聴かれたあのサウンドそのもの。
繊細なシマー感から、ビブラートに近い深い揺れまで、アナログBBD回路ならではの有機的なコーラスエフェクトを楽しめます。
驚異的なローノイズ設計
アナログエフェクターは一般的にノイズが気になりがちですが、NUX Analog Chorusは非常にローノイズです。
ヒスノイズやポップノイズがほとんどなく、クリーントーンでの使用時も静粛性が保たれます。
現代の高品質なBBDチップを採用した恩恵と言えるでしょう。
12弦ギター風のダブリングサウンド
Width(深さ)とBlendを適切に設定することで、12弦ギターのようなダブリングサウンドを作り出すことができます。
これは80年代のメタルやハードロックで多用されたテクニックで、ギターの存在感を大きく高める効果があります。
アルペジオやクリーンバッキングに適用すると、サウンドに華やかさと立体感が加わります。
シングルコイルとの相性抜群
特にシングルコイルピックアップを搭載したギターとの相性が良いと評価されています。
ストラトやテレキャスターのクリーントーンにかけると、煌びやかで透明感のあるサウンドが得られます。
ジャズコーラスを彷彿とさせる美しいクリーンサウンドを手軽に作れるのは大きな魅力です。
初心者にも扱いやすいシンプル設計
コントロールはWidth、Speed、Blendの3つだけというシンプルな構成。
MXR M234のように5つのノブがあると迷ってしまう初心者でも、直感的に音作りができます。
「コーラスエフェクターがどういうものか理解する」入門機としても最適です。
省電力で電池持ちが良い
消費電流が20mA未満と非常に省電力なため、9V電池での駆動時間が長いのも実用上のメリットです。
ライブやリハーサルで電池切れを心配する必要が少なく、アダプターなしでも安心して使用できます。
注意点
フットスイッチのクリック音が大きい
最も多く指摘されているのが、フットスイッチを踏んだ際の「カチッ」という物理的なクリック音です。
このクリック音自体は信号に乗ることはなく、ポップノイズも発生しませんが、静かな環境では気になる可能性があります。
ライブなど音量が大きい環境では問題になりにくいですが、自宅での練習時には注意が必要かもしれません。
ノブの質感がやや安っぽい
価格を考えれば仕方のない部分ですが、ノブがプラスチック製で質感が安っぽいという声があります。
実用上の問題はありませんが、高級感を求める方には物足りなく感じるかもしれません。
ただし、筐体自体はアルミニウム合金製で堅牢な作りになっています。
深い歪みとの相性はイマイチ
クリーントーンや軽いオーバードライブとの組み合わせでは素晴らしい効果を発揮しますが、深い歪みやハイゲインサウンドとの相性については好みが分かれます。
激しいディストーションと組み合わせると、音がぼやけたり、効果が分かりにくくなることがあります。
Blend全開時の音色変化
Blendノブを全開にすると、音がやや明るく(ブライトに)なる傾向があります。
また、わずかながら音量がブーストされるように感じる場合もあります。
多くのユーザーは11時〜1時の位置が最も美しいコーラスサウンドが得られると評価しており、全開での使用は推奨されていません。
本体カラーの好み
ラベンダー(ピンク)色の本体カラーは、好みが分かれるポイントです。
ペダルボードの統一感を重視する方や、派手な色を好まない方には気になるかもしれません。
これは純粋に見た目の問題であり、サウンドには影響しません。
稀に初期不良の報告あり
海外のレビューでは、稀にスイッチの不良や塗装の問題など初期不良の報告があります。
購入後は早めに動作確認を行い、問題があれば保証期間内(1年間)に対応してもらうことをお勧めします。
競合製品との比較
Boss CE-2W(Waza Craft)との比較
Boss CE-2Wは日本製のプレミアムモデルで、価格は約22,000〜25,000円とNUXの約2.5〜3倍です。
CE-2Wにはモード切替機能(CE-1モード、CE-2モード、Vibratoモード)があり、より多彩なサウンドバリエーションが楽しめます。
音質面では、両者とも非常に高いレベルにあり、ブラインドテストで区別するのは難しいという評価が多いです。
NUXの方が「やや明瞭」「クリア」と感じる意見もあります。
予算に余裕があり、日本製の安心感やモード切替機能が欲しい場合はCE-2W、コストパフォーマンス重視ならNUXという選択になるでしょう。
MXR M234 Analog Chorusとの比較
MXR M234は約11,000〜13,000円で、5つのノブ(Rate、Level、Depth、High、Low)による詳細な音作りが可能です。
EQ機能を内蔵しているため、コーラスサウンドの高域・低域を個別に調整できます。
一方で、MXRはバッファー回路による音色変化(やや暗くなる)が指摘されることがあります。
NUXはトゥルーバイパスのため、この問題がありません。
シンプルな操作性と自然なバイパスを求めるならNUX、詳細な音作りを重視するならMXRが向いています。
JHS 3 Series Chorusとの比較
JHS 3 Seriesは約13,000〜15,000円で、シンプルな2ノブ構成のコーラスペダルです。
JHSブランドの信頼性と品質管理が魅力ですが、価格差を考慮すると、音質面でNUXを選ぶユーザーも少なくありません。
Blendノブによる調整幅の広さは、NUXの優位点と言えます。
旧NUX CH-3との比較
現在は生産終了となった旧モデルNUX CH-3は、約3,500円という超低価格で販売されていました。
音質は現行のReissue版よりもやや「太い」印象で、Reissue版は「よりクリーンでBossに近い」サウンドと評価されています。
中古市場で見かけた場合は混同しないよう注意が必要です(CH-3は黄色い筐体)。
評判・口コミ
ユーザーが評価するおすすめな点
音質面での評価は非常に高く、「この価格帯で最高のアナログコーラス」という声が圧倒的に多いです。
特にBoss CE-2との比較で「ほぼ同等のサウンド」「1/3の価格でこの音質は驚異的」という評価が目立ちます。
実用性についても好評で、「セットして忘れる」タイプの使い方ができる点が評価されています。
常時オンで使用し、気づかないほど自然にサウンドに厚みを加えるという使い方をしているユーザーが多いようです。
Blendノブの存在も高く評価されており、「オリジナルのCE-2にはない機能で、音作りの幅が広がる」「繊細なコーラスから深いビブラートまで一台でカバーできる」という声があります。
ローノイズ設計も好評で、「アナログなのにノイズが全くない」「クリーントーンでも安心して使える」という評価が多数見られます。
購入前に確認すべき注意点
フットスイッチのクリック音については、購入前に理解しておくべきポイントとして多く挙げられています。
「スイッチを踏むとカチッと大きな音がする」「信号には影響ないが、静かな環境では気になる」という声があります。
ビルドクオリティについては「価格相応」という評価が多く、「ノブは安っぽいが、筐体は頑丈」「MXRと同等レベル」という意見が見られます。
極端に高品質を期待すると物足りなく感じる可能性があります。
歪みとの相性については意見が分かれており、「クリーンや軽いオーバードライブには最高」「ハイゲインとは合わない」という声があります。
主にクリーントーンで使用することを前提に購入することをお勧めします。
各ショッピングサイトでの評価スコアは、Thomannで4.5/5(13件)、Amazon.co.jpで4.1/5(23件)、Amazon.comで4.3/5となっており、全体的に高い満足度を示しています。
こんな人におすすめ
NUX Analog Chorusは、以下のような方に特におすすめです。
初めてコーラスペダルを購入する方には最適な入門機です。
シンプルな3ノブ構成で直感的に操作でき、コーラスエフェクターの基本を学ぶことができます。
価格も手頃なため、失敗を恐れずに試すことができます。
80年代のクラシックなコーラスサウンドを求める方にもぴったりです。
Boss CE-2系の暖かく豊かな揺らぎを、本格的なアナログBBD回路で再現しています。
当時のロック、ポップス、AORなどのサウンドを目指すなら、このペダルが近道です。
コストパフォーマンスを重視する方にとっては、これ以上の選択肢はなかなか見つかりません。
Boss CE-2Wの1/3以下、MXR M234の約2/3という価格で、それらに匹敵する音質を実現しています。
サブボードやバックアップ用のペダルを探している方にもおすすめです。
メインボードには高価な機材を使用し、サブボードにはNUXを配置するという使い方をしているユーザーも多いです。
クリーントーンを多用するプレイスタイルの方、特にシングルコイルピックアップのギターを使用する方は、このペダルの魅力を最大限に引き出せるでしょう。
まとめ
NUX Analog Chorusについて、主要なポイントを総括します。
- 価格8,800円(税込)で、アナログBBD回路搭載の本格コーラスペダルを実現
- Boss CE-2に匹敵する暖かく豊かなコーラスサウンドを提供
- Blendノブにより、繊細な揺らぎから深いビブラートまで幅広く対応
- トゥルーバイパス設計で、バイパス時の音質劣化を防止
- 消費電流20mA未満の省電力設計で、電池駆動でも長時間使用可能
- ローノイズ設計により、クリーントーンでも静粛性を維持
- フットスイッチのクリック音が大きい点は購入前に理解が必要
- ノブの質感はやや安っぽいが、筐体は堅牢なアルミニウム合金製
- クリーントーン〜軽いオーバードライブとの相性が良く、深い歪みには不向き
- 総合評価:コストパフォーマンス最強のアナログコーラス。初心者からセカンドペダルを求める上級者まで幅広くおすすめできる一台

