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NUX Drive Core Deluxe MKII レビュー解説!8つの名機を1台で

「名作と言われるオーバードライブを色々試してみたいけど、全部揃えるのは大変…」「課題曲ごとに違う歪みが必要で、コストを抑えたい」そんな悩みを抱えるギタリストは少なくないでしょう。

NUXの「Drive Core Deluxe MKII」は、まさにそんなギタリストの声に応えるために生まれたエフェクターかもしれません。

この記事では、「NUX Core Series Stompboxes Drive Core Deluxe MKII」のレビュー解説として、その特徴や搭載された8種類のサウンドの音質、実際の評判や口コミ、効果的な使い方まで、あらゆる情報を網羅的に掘り下げていきます。

この記事を読めば、Drive Core Deluxe MKIIがあなたの求めるサウンドを提供してくれるのか、その実力を正確に判断できるようになります。

目次

NUX Drive Core Deluxe MKIIレビュー:1台で8つの名機サウンドが手に入る革新的ペダル

Drive Core Deluxe MKIIとは?3つの ключевых特徴を解説

NUX Drive Core Deluxe MKIIは、歴史的な名機オーバードライブ8種類のサウンドを1台に凝縮した、非常にコストパフォーマンスに優れたペダルです。

その最大の特徴は、主に以下の3点に集約されます。

  1. 8種類の伝説的サウンドを搭載: TS系をはじめとする、ギタリストなら誰もが一度は耳にしたことのある定番オーバードライブの回路を8種類も搭載しています。
  1. ポストブースト機能を内蔵: フットスイッチを長押しするだけでON/OFF可能なブースター機能を備えており、ギターソロなどで音量を持ち上げたい時に別途ブースターを用意する必要がありません。
  1. 優れたコストパフォーマンス: これだけの機能を持ちながら、市場価格は1万円台前半と非常に手頃です。

これらの特徴により、多彩なサウンドを求めるギタリストや、初めての歪みペダルを探している初心者にとって、魅力的な選択肢となっています。

結論:こんなギタリストにこそおすすめ!

結論から言うと、NUX Drive Core Deluxe MKIIは特に以下のようなギタリストにおすすめできるエフェクターです。

  • 名作オーバードライブのサウンドを色々試したい方: 1台で8種類ものサウンドを切り替えられるため、様々な名機のキャラクターを手軽に体験できます。
  • コピーバンドなどで多彩な歪みが必要な方: 曲によって異なる歪みサウンドを求められる場面で、このペダル1台あれば柔軟に対応することが可能です。
  • コストを抑えて質の高いオーバードライブを探している方: 複数のペダルを購入することなく、多彩なサウンドとブースター機能まで手に入るため、非常に経済的です。

製品の基本スペックと価格を一覧で紹介

NUX Drive Core Deluxe MKIIの基本的なスペックと市場での販売価格は以下の通りです。

購入を検討する際の参考にしてください。

項目スペック
価格13,000円 ~ 14,000円前後
搭載モード8種類
ブースト機能ポストブースト(最大+7dB)
回路100%アナログ回路
バイパストゥルーバイパス
電源9V DCアダプター(センターマイナス)
消費電流35mA
サイズ122(L) x 72(W) x 47(H) mm
重量270g

サウンドレビュー:搭載された8種類のドライブモードの音質を徹底比較

TS808モード:なめらかでクリーミーな王道サウンド

世界で最も有名なオーバードライブの一つ、Ibanez Tube Screamer TS808(JRC4558チップ搭載版)を再現したモードです。

中音域が豊かで、なめらかかつクリーミーな歪みが特徴で、ギターのサウンドを心地よくプッシュしてくれます。

ブルースやロックのリードプレイに最適な、まさに王道のサウンドと言えるでしょう。

TS-9モード:粘りのあるウォームなサウンド

TS808と並び称されるIbanez Tube Screamer TS-9(TA75558チップ搭載版)のサウンドを再現しています。

TS808よりも少しエッジが効いており、ウォームで粘りのあるサウンドキャラクターが魅力です。

多くのギタリストに愛される定番のトーンで、バッキングからソロまで幅広く使えます。

SSDモード:ダンブル系アンプのクリアなトーン

伝説的なブティックアンプであるダンブルアンプのサウンドから着想を得た、NUX独自の「Steel Singer Drive」を再現したモードです。

透明感のある高音域としっかりとした低音が特徴で、ピッキングのニュアンスを忠実に再現するクリアな歪みを生み出します。

R.Dirtモード:TS系をより明瞭にしたサウンド

Keeleyの「Red Dirt Overdrive」をモデリングしたモードです。

オリジナルのTube Screamer回路をベースにしながらも、より高音域の明瞭さが向上しており、アンサンブルの中でも埋もれにくいサウンドが特徴となっています。

OD-1モード:チューブアンプのような暖かさ

1977年に発売されたBOSSの歴史的ペダル「OD-1 OverDrive」のサウンドを再現しています。

非対称クリッピングによる、チューブアンプをドライブさせた時のような自然で暖かく、滑らかなオーバードライブサウンドが得られます。

Dist+モード:オーバードライブからディストーションまで

MXRの名機「Distortion+」をモデルにしたモードです。

このモードでは、ナチュラルなオーバードライブから、ゲインを上げるとファズに近いパワフルなディストーションサウンドまでカバーできます。

ハードロックの歴史を支えたサウンドの一つです。

ODR-1モード:ナッシュビルで人気のナチュラルサウンド

ドイツのブランドNobelsの「ODR-1」を再現したモードです。

クリアな高音とタイトな低音のバランスに優れ、非常にナチュラルな歪みが特徴です。

カントリーミュージックの聖地ナッシュビルで人気を博したことでも知られ、コードの分離感が良いサウンドです。

NUX MODモード:低音を抑えたハムバッカー向けサウンド

上記のODR-1をベースに、NUXが独自に低音域をカットするモディファイを加えたモードです。

ハムバッカー搭載のギターで起こりがちな低音の飽和感を抑え、より引き締まったサウンドメイクを可能にします。

【動画あり】実際の演奏で各モードの音をチェック

文字や言葉だけでは、音質を完全に伝えることは難しいかもしれません。

YouTube上には、NUX Drive Core Deluxe MKIIのサウンドをレビューしている動画が多数投稿されています。

これらの動画を視聴することで、8種類のドライブモードが実際にどのようなサウンドなのか、またポストブースト機能の効果などを耳で直接確認することができます。

特にプロのギタリストによるデモ演奏は、ペダルのポテンシャルを理解する上で非常に参考になります。

機能と使い方:コントロール部の操作方法と音作りのコツ

各つまみの役割は?LEVEL・TONE・DRIVEを解説

NUX Drive Core Deluxe MKIIのコントロール部は非常にシンプルで、直感的な音作りが可能です。

  • LEVEL: ペダル全体の音量を調整します。
  • TONE: 音色の明るさをコントロールします。

時計回りに回すと高音域が強調され、シャープなサウンドになります。

  • DRIVE: 歪みの量を調整します。

最小にすればクリーンブーストに近い使い方から、最大にすれば各モードに応じた深い歪みまで得られます。

これら3つの基本的なつまみと、8種類のモードを選択する「DRIVE TYPE」ノブを組み合わせることで、多彩なサウンドを生み出します。

ソロで活躍!ポストブースト機能の使い方と効果

このペダルの大きな魅力の一つが、フットスイッチの長押しで作動する「ポストブースト」機能です。

この機能は、オーバードライブ回路の後段(ポスト)で音量を持ち上げるため、音質を大きく変えることなく純粋な音量アップが可能です。

本体上部の「POST BOOST」という小さなつまみで、最大7dBまでブースト量を調整できます。

ギターソロの際にフットスイッチを長押しするだけで、バンドサウンドから一歩前に出るような音量が得られ、非常に実用的な機能です。

ジャンル別おすすめセッティングと音作りのヒント

このペダルの多様性を活かすための、ジャンル別セッティング例を紹介します。

  • ブルース: TS808モードを選択し、DRIVEを低めに設定。

ピッキングの強弱でクリーンとクランチを表現するのがおすすめです。

  • ロック: TS-9やR.Dirtモードで、DRIVEを12時以降に設定。

エッジの効いたバッキングリフに最適です。

  • ポップス: SSDやODR-1モードでDRIVEを抑えめに設定し、煌びやかで分離の良いコードサウンドを作ります。
  • ハードロック: Dist+モードでDRIVEを上げて、パワフルなリフを刻むのに向いています。

これらの設定を基本に、TONEやLEVELを微調整することで、自分のギターやアンプに最適なサウンドを見つけ出すことができます。

評判と口コミは?実際に使ってわかったメリット・デメリット

【メリット】Drive Core Deluxe MKIIのおすすめな点3つ

実際に使用したユーザーの評判やレビューから見えてくるメリットは、主に以下の3点です。

  1. 気軽に名作サウンドを楽しめる: スイッチ一つで伝説的なオーバードライブの雰囲気を味わえる手軽さは、最大の魅力です。
  1. サウンドメイクが簡単: つまみが少なく操作がシンプルなため、初心者でも迷うことなく音作りを楽しめます。
  1. ブースト機能が便利: これ1台でバッキングとソロの音量差に対応できるため、ペダルボードをコンパクトにまとめたいギタリストにとって大きな利点となります。

【デメリット】購入前に知っておきたい注意点・気になる点

一方で、購入前に理解しておくべき注意点やデメリットも存在します。

  1. 細かい音作りには不向き: イコライザーなどが搭載されていないため、特定の帯域を細かく調整するような緻密なサウンドメイクはできません。
  1. モデリングのサウンド感: あくまで「モデリング」であり、オリジナルの実機と全く同じ音が出るわけではありません。

本物のサウンドに強いこだわりがある方には物足りない可能性があります。

  1. ハイゲインには不向き: 最も歪むDist+モードでも、現代的なメタルに対応するほどの強い歪みは得られません。

あくまでオーバードライブの範疇のペダルです。

ノイズや音痩せは問題ない?品質をレビュー

エフェクター選びで重要なノイズや音痩せについては、多くのレビューで高い評価を得ています。

ノイズに関しては、通常の使用環境ではほとんど気にならないレベルで、安心して使える品質です。

また、バイパス方式には「トゥルーバイパス」が採用されています。

これにより、エフェクトをOFFにした際に信号が電子回路を通過しないため、原理的に音質の劣化(音痩せ)が非常に少ない設計になっています。

モデリングの再現度は本物と比べてどう?

モデリングの再現度については、「本物と遜色ない」という意見もあれば、「本物とは違うが、これはこれで良い音」という意見も見られます。

結論として、オリジナルのペダルが持つ微細なニュアンスや挙動までを完璧にコピーしているわけではありません。

しかし、各モードが元にしているペダルの「キャラクター」や「雰囲気」は非常によく捉えられており、実用的なサウンドであることは多くのユーザーが認めています。

「名機のサウンドを手軽に楽しむ」という目的においては、十分満足できる再現度だと言えるでしょう。

他のペダルとの比較:Drive Core Deluxe MKIIは本当に「買い」か?

JHS “The Bonsai”との違いは?

複数のTS系サウンドを1台にまとめたペダルとして、JHS Pedalsの「The Bonsai」がよく比較対象に挙げられます。

両者の最も大きな違いは、搭載されているサウンドの幅広さと機能です。

The Bonsaiが9種類のTS系サウンドに特化しているのに対し、Drive Core Deluxe MKIIはTS系以外にBOSS OD-1やMXR Distortion+なども含んでおり、より多様な歪みが得られます。

さらに、Drive Core Deluxe MKIIにはブースト機能が搭載されている点も大きなアドバンテージです。

BOSSやIbanezの定番オーバードライブとどっちを選ぶべき?

BOSS SD-1やIbanez TS9といった定番の単体ペダルと比較した場合、どちらを選ぶべきかは目的によって異なります。

特定のサウンドを深く追求したい、そのペダルならではのフィーリングを重視したいという場合は、定番の単体ペダルを選ぶのが良いでしょう。

一方で、1台で様々なジャンルに対応したい、色々な歪みのキャラクターを試してみたい、という柔軟性を求めるのであれば、Drive Core Deluxe MKIIが最適な選択となります。

この1台で完結する?他の歪みペダルとの組み合わせ

このペダルはオーバードライブからディストーション領域までをカバーするため、多くの場面でこれ1台でも十分に対応可能です。

しかし、より激しいメタルサウンドや個性的なファズサウンドが必要な場合は、他の歪みペダルと組み合わせることで、さらに音作りの幅が広がります。

例えば、アンプを軽く歪ませるためのブースターとしてDrive Core Deluxe MKIIを使い、メインの歪みは別のハイゲインペダルに任せる、といった使い方も有効です。

Drive Core Deluxe MKIIの価格情報と最安値で買う方法

新品・中古の価格相場はいくら?

NUX Drive Core Deluxe MKIIの新品価格は、2025年時点でおおよそ13,000円から14,000円前後で販売されています。

これだけの機能とサウンドバリエーションを考えると、非常にコストパフォーマンスが高い価格設定です。

中古市場では、状態にもよりますが新品よりも数千円安く手に入れられる可能性があります。

ただし、保証の有無などを考慮して検討する必要があります。

サウンドハウスやAmazonなど販売店ごとの価格比較

このペダルは、サウンドハウス、Amazon、楽天市場といった主要なオンラインストアや楽器店で取り扱われています。

販売店によって価格が若干異なる場合や、ポイント還元率、送料の有無などが変わってくるため、購入前には複数のサイトを比較検討することをおすすめします。

セールやキャンペーンのタイミングを狙うことで、よりお得に購入できるチャンスもあります。

まとめ:NUX Core Series Stompboxes Drive Core Deluxe MKII レビュー解説の総括

Drive Core Deluxe MKIIの評価ポイントを再確認

この記事では、NUX Drive Core Deluxe MKIIのレビュー解説として、その特徴からサウンド、使い方、評判までを詳しく見てきました。

8種類の名機サウンド、実用的なブースト機能、そして手頃な価格帯という3つの要素が、このペダルの大きな価値を形成しています。

モデリングの再現度や音作りの幅には限界もありますが、それを補って余りある利便性と楽しさを提供してくれます。

ギタリストの悩みを解決する高コスパな一台

「色々なオーバードライブを試したい」「1台で多彩な音を出したい」というギタリストの普遍的な悩に対し、NUX Drive Core Deluxe MKIIは非常に優れた回答を示しています。

特に、ギターを始めたばかりの方や、限られた予算でペダルボードを構築したい方にとって、これほど頼りになるペダルは少ないでしょう。

まさに、多くのギタリストのサウンド探求をサポートする、高コスパな一台と言えます。

  • 8種類の伝説的なオーバードライブサウンドを1台に搭載
  • フットスイッチ長押しでONになる便利なポストブースト機能を内蔵
  • 100%アナログ回路による温かみのあるナチュラルな音質を実現
  • TS系からダンブル系、ディストーションまで多彩な歪みを選択可能
  • コントロールがシンプルで初心者でも直感的な音作りができる
  • トゥルーバイパス仕様でエフェクトOFF時の音質劣化が少ない
  • 1万円台前半という高いコストパフォーマンスを誇る
  • ノイズが少なく安心して使用できる品質
  • ペダルボードをコンパクトにまとめたいギタリストに最適
  • 多彩なジャンルに対応する必要があるバンドマンにもおすすめ
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