「あのFriedmanサウンドを手頃な価格で手に入れたい」「2チャンネルのディストーションペダルでリズムとソロを使い分けたい」——そんな悩みを抱えるギタリストは多いのではないでしょうか。
NUX Fireman NDS-5は、伝説的なアンプビルダーのサウンドにインスパイアされた2チャンネル・ディストーションペダルとして、コストパフォーマンスの高さで注目を集めています。
この記事では、NUX Fireman NDS-5の特長やスペック、実際の使用感、そしてユーザーからの評判まで徹底的に解説します。
購入を検討している方が知りたい「本当のところ」をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
NUX Fireman NDS-5の製品特長
モダン・ブラウンサウンドを再現するアンプライクな歪み
NUX Fireman NDS-5は、エディ・ヴァン・ヘイレンのアンプ・テックとして知られるデイヴ・フリードマンが立ち上げたFriedmanアンプのサウンドにインスパイアされたディストーションペダルです。
1980年代のギターヒーローたちが愛用した、あの温かみのある「ブラウンサウンド」を現代的に再解釈しています。
最大の特徴は、単なるエフェクターとしてではなく、アンプライクな反応を実現している点です。
ギター側のボリュームや右手のピッキングの強弱に対する追従性が非常に優れており、歪み量が多い状態でもダイナミクスがしっかりと表現できます。
2チャンネル構成でリズムとソロを瞬時に切り替え
本機は独立した2つのチャンネルを搭載しており、それぞれにVOLUMEとGAINコントロールが用意されています。
チャンネル1をリズム用に控えめなセッティング、チャンネル2をソロ用にゲインとボリュームを上げたセッティングにしておけば、フットスイッチ一つで瞬時に切り替えが可能です。
ライブパフォーマンスにおいて、曲中でのサウンド変化をスムーズに行いたいギタリストにとって、この機能は非常に実用的です。
18V内部昇圧でワイドなダイナミックレンジを実現
背面のトグルスイッチで9V/18Vの切り替えが可能です。
18Vポジションでは内部の駆動電圧が2倍になり、より広いダイナミックレンジとヘッドルームを得ることができます。
これにより、音の立体感や奥行きが増し、よりアンプライクなレスポンスが実現します。
9Vモードではより圧縮感のあるサチュレーションが得られるため、求めるサウンドに応じて使い分けることができます。
トゥルーバイパスとバッファードバイパスの選択式
多くのペダルではどちらか一方のバイパス方式しか選べませんが、Firemanは背面のトグルスイッチで切り替えが可能です。
シグナルチェーンの構成や使用するケーブルの長さに応じて、最適なバイパス方式を選択できる柔軟性を備えています。
スペック・仕様
基本仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 製品名 | NUX Fireman (NDS-5) |
| タイプ | Dual Channel Brown Sound Distortion |
| シリーズ | NUX Verdugo Series |
| 発売時期 | 2023年4月(国内) |
電気的仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 周波数応答 | 20Hz〜20kHz ±1dB |
| 入力インピーダンス | 2.2MΩ |
| 出力インピーダンス | 1MΩ |
| 電源 | 9VDC(センターマイナス) |
| 消費電流 | 100mA未満 |
| 電圧切り替え | 9V/18V(内部昇圧) |
物理仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 寸法 | 105(L) x 115(W) x 57(H) mm |
| 重量 | 460g |
| 接続端子 | INPUT、OUTPUT、EXT.SW(TRS端子) |
コントロール
| コントロール | 機能 |
|---|---|
| VOLUME1 | チャンネル1の出力レベル調整 |
| GAIN1 | チャンネル1の歪み量調整 |
| VOLUME2 | チャンネル2の出力レベル調整 |
| GAIN2 | チャンネル2の歪み量調整 |
| BASS | 低域の調整 |
| TREBLE | 高域の調整 |
| PRESENCE | 超高域の調整 |
| TIGHT | 低音域の締まり具合を調節 |
スイッチ類
| スイッチ | 機能 |
|---|---|
| ONフットスイッチ | エフェクトのON/OFF |
| 1/2フットスイッチ | チャンネル切り替え |
| BF/TBトグル | バッファード/トゥルーバイパス切り替え |
| 18V/9Vトグル | 内部電圧切り替え |
NUX Fireman NDS-5のおすすめポイント
1. 圧倒的なコストパフォーマンス
Friedman BE-OD Deluxeが約3万円以上するのに対し、NUX Firemanは16,000円〜24,000円程度で購入可能です。
同様のコンセプトを持つ2チャンネル・ディストーションペダルとしては、半額以下の価格帯でありながら、サウンドクオリティは本家に引けを取らないと評価されています。
初めてブラウンサウンド系ペダルを試してみたい方や、コストを抑えつつも本格的なサウンドを求める方にとって、最適な選択肢と言えるでしょう。
2. アンプライクな優れたダイナミクス
この価格帯のディストーションペダルとしては異例なほど、ピッキングニュアンスやギターのボリュームに対する反応が優れています。
歪み量を上げた状態でも、右手のタッチの違いがしっかりと音に反映されるため、表現力豊かな演奏が可能です。
ギターのボリュームを絞ればクランチからクリーンに近いサウンドまでコントロールでき、アルペジオやカッティングなど繊細なプレイにも対応できます。
3. 豊富なトーンコントロール
BASS、TREBLE、PRESENCE、TIGHTの4つのトーンコントロールにより、非常に幅広い音作りが可能です。
特にTIGHTコントロールは、低域の締まり具合を調整できるため、使用するアンプやギターに合わせて最適なサウンドに追い込むことができます。
PRESENCEコントロールで超高域を調整することで、抜けの良さやエッジ感を細かくコントロールできる点も魅力です。
4. 実用的な2チャンネル構成
リズムとリードで異なるセッティングを瞬時に切り替えられる2チャンネル構成は、ライブパフォーマンスにおいて大きなアドバンテージになります。
外部フットスイッチ端子(TRS)も装備されているため、ペダルボードのレイアウトに合わせてリモートコントロールすることも可能です。
5. プリアンプとしても活用可能
ディストーションペダルとしてだけでなく、パワーアンプに直接接続してプリアンプとして使用しても優れたパフォーマンスを発揮します。
IR(インパルスレスポンス)ローダーやキャビネットシミュレーターと組み合わせれば、アンプレスでのライブやレコーディングにも対応できます。
購入前に確認すべき注意点
1. MIDコントロールが搭載されていない
Friedman BE-OD Deluxeや競合製品のJoyo UziにはMIDコントロールが搭載されていますが、Firemanにはありません。
中域の調整はBASS、TREBLE、PRESENCEの組み合わせで行う必要があるため、ミッドレンジを細かく追い込みたい方には物足りなく感じる可能性があります。
2. ゲインを最低にしても完全なクリーンにはならない
GAINコントロールをゼロにしても、クランチ程度の歪みが残ります。
完全なクリーンサウンドからハイゲインまでを一台でカバーしたい場合は、ギター側のボリュームコントロールと組み合わせて使用する必要があります。
本機はあくまでディストーションペダルとして設計されているため、クリーンブースターやオーバードライブとしての用途には向いていません。
3. 宣伝ほどハイゲインではないという声も
「Fireman」という名前から超ハイゲインを期待する方もいますが、実際のゲイン量はモダンなメタル向けペダルほどではありません。
80年代ハードロックやクラシックロック向けのブラウンサウンドが主なターゲットであり、エクストリームなメタルサウンドを求める方には物足りない可能性があります。
4. 電源に関する注意
9Vパワーサプライ専用で、その他の電圧では使用できません。
また、消費電流が100mA未満とはいえ、安定した動作のためには十分な電流供給能力を持つパワーサプライが必要です。
電源アダプターは別売のため、NUX純正のACD-006Aまたは互換性のあるアダプターを別途用意する必要があります。
5. 一部で初期不良の報告あり
ビルドクオリティは概ね良好と評価されていますが、一部で電源関連の初期不良(はんだ付け不良など)が報告されています。
購入後は早めに動作確認を行い、問題があれば保証期間内に対応を求めることをおすすめします。
ユーザーの評判・口コミ
ユーザーが評価するおすすめな点
サウンドクオリティの高さ
「この価格でこの音は、かなりすごい」という評価が多く見られます。
Friedmanアンプのサウンドを忠実に再現しており、温かみのあるブラウンサウンドが手軽に得られる点が高く評価されています。
本家のBE-OD Deluxeと比較しても「音がダイナミックでオープン」と感じるユーザーもおり、価格以上の価値があるという声が目立ちます。
ダイナミクスへの追従性
「ギター側のボリュームや右手の強弱への追従が、この歪み量でも反応が良く優秀」という評価があります。
この価格帯のディストーションペダルとしては異例なほどダイナミクスが豊かで、表現力のある演奏が可能です。
手元でのボリュームコントロールでクリーンアップも効くため、一台で幅広いサウンドをカバーできます。
2チャンネルの実用性
リズムとソロの切り替えがフットスイッチ一つで行える2チャンネル構成は、実践的な場面で非常に重宝されています。
それぞれのチャンネルで独立したGAINとVOLUME設定ができるため、セッティングの自由度が高い点も好評です。
チューブアンプとの相性
チューブアンプに接続した際のサウンドは特に評価が高く、「リアルアンプでテストしたところパフォーマンスに衝撃を受けた」という声があります。
アンプライクな特性を持つため、実機アンプとの組み合わせで真価を発揮します。
購入前に確認すべき注意点
ゲイン量に関する期待値
「宣伝ほどハイゲインではない」「名前が示唆するほどゲインが高くない」という意見があります。
モダンなメタルやジェント向けの超ハイゲインサウンドを期待している場合は、購入前に動画などでサウンドを確認することをおすすめします。
初期不良への備え
「素晴らしいペダルだが、ビルドクオリティにばらつきがある」という報告があります。
電源が入らない、電源コードの接触が不安定といった初期不良の事例も見られるため、購入後は早めの動作確認が重要です。
信頼できる販売店から購入し、保証内容を確認しておくと安心です。
完全なクリーンサウンドは得られない
ゲインをゼロにしてもクランチ程度の歪みが残るため、「それ自体でクリーンアップする製品ではない」という点は理解しておく必要があります。
ただし、ギターのボリュームを絞ることでアルペジオやカッティングに対応できるレベルまでクリーンアップは可能です。
価格・購入情報
国内販売価格(2026年2月時点)
| 販売店 | 価格(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 最安価格 | 16,200円 | — |
| Amazon.co.jp | 20,000円前後 | — |
| サウンドハウス | 18,470円 | お取り寄せ |
| ヨドバシ.com | 24,200円 | ポイント還元あり |
| イケベ楽器 | 15,950円〜19,360円 | 店舗により異なる |
メーカー希望小売価格は22,000円(税込)ですが、販売店によって価格差があります。
最安価格帯で購入すれば、さらにコストパフォーマンスが向上します。
海外価格との比較
海外では発売当初$99程度でしたが、現在は$135前後に上昇しています。
国内価格は為替や輸入コストを考慮すると妥当な範囲と言えるでしょう。
まとめ
NUX Fireman NDS-5は、Friedmanアンプのサウンドにインスパイアされた2チャンネル・ディストーションペダルです。
本家BE-OD Deluxeの半額以下という価格帯でありながら、アンプライクな反応と豊かなダイナミクスを実現しており、コストパフォーマンスの高さが最大の魅力です。
- 総合評価:価格を考慮すれば非常に優れた製品。ブラウンサウンド入門に最適
- サウンド:温かみのあるモダン・ブラウンサウンド。アンプライクな反応が魅力
- ダイナミクス:この価格帯としては異例なほど優秀。ピッキングニュアンスがしっかり出る
- 操作性:8つのノブと各種スイッチで幅広い音作りが可能
- 2チャンネル構成:リズム/ソロの切り替えが実用的。ライブで重宝する
- 18V昇圧機能:より広いダイナミックレンジとヘッドルームを実現
- バイパス切り替え:トゥルー/バッファードを選択可能。柔軟性が高い
- 注意点:MIDコントロールなし、ゲインゼロでもクランチ程度の歪みが残る
- 品質:概ね良好だが、一部で初期不良の報告あり。購入後の動作確認推奨
- おすすめ対象:80年代ハードロック〜モダンロック志向のギタリスト、コスパ重視の方
ブラウンサウンド系ペダルを探している方、Friedmanサウンドに興味があるけれど予算が限られている方には、NUX Fireman NDS-5は有力な選択肢となるでしょう。
一方で、超ハイゲインやミッドコントロールの細かい調整を求める方は、他の選択肢も検討することをおすすめします。

