「ブーストペダルが欲しいけど、高価なモデルには手が出ない…」
「クリーンブーストとダーティブーストを1台でまかなえるペダルはないだろうか?」そんな悩みを抱えるギタリストにおすすめなのが、NUX Lacerate NFB-2です。
本記事では、デュアルFET回路を搭載した本機の特徴やスペック、実際のユーザー評価、競合製品との比較まで徹底解説します。
購入前に知っておきたいメリット・デメリットがすべて分かります。
NUX Lacerate NFB-2の特徴・概要
NUX Lacerate NFB-2は、中国のエフェクターブランドNUX(ニューエックス)が展開するMini Core Seriesのブーストペダルです。
コンパクトなボディに本格的な機能を詰め込んだ、コストパフォーマンスに優れた一台として注目を集めています。
デュアルFET回路と内蔵電圧ダブラーによる高品質サウンド
本機最大の特徴は、デュアルFET(電界効果トランジスタ)回路を採用している点です。
FET回路はギターピックアップのインピーダンスを損なわず、原音の明るさやニュアンスを保ったままブーストできることで知られています。
さらに注目すべきは、内蔵の電圧ダブラー機能です。
一般的な9V電源を内部で18Vに昇圧することで、通常のブーストペダルでは得られない広大なヘッドルームとダイナミクスを実現しています。
この機能は、2万円クラスのKeeley Katanaなど高級機種にも搭載されている技術であり、8,000円台のペダルで体験できるのは大きなアドバンテージです。
2つのブーストモードで1台2役をこなす万能設計
NUX Lacerate NFB-2には、Clean BoostとCrank Boostという2つのブーストモードが搭載されています。
Clean Boostモードでは、サウンドに色付けをせず純粋に音量だけをブーストします。
ソロ時のボリュームアップや、オーバードライブペダルの前段で使用してゲインを稼ぐ際に最適です。
「最もクリーンなクリーンブーストの一つ」と評価されるほど、原音を忠実に増幅します。
一方、Crank Boostモードはフットスイッチを1秒間長押しするだけで切り替え可能です。
このモードではセカンドステージのFET回路が作動し、ファットでハーモニー豊かなオーバードライブトーンを付加します。
真空管アンプの自然な歪みを引き出したいときや、70年代風のクランチサウンドを求める場合に威力を発揮します。
ミニサイズながら最大+35dBの圧倒的ブースト量
一般的なブーストペダルの最大ブースト量は+20dB程度ですが、NUX Lacerate NFB-2のCrankモードでは最大+35dBという圧倒的なブースト量を誇ります。
これは競合製品と比較しても突出した数値であり、どんなアンプでも確実に歪みの領域まで押し込むことができます。
ボディサイズは94mm×51mm×53mmとコンパクトで、重量もわずか174gです。
限られたペダルボードのスペースを有効活用したいギタリストにとって、このサイズ感は大きな魅力となるでしょう。
NUX Lacerate NFB-2のスペック・仕様
基本スペック一覧
NUX Lacerate NFB-2の主要スペックは以下の通りです。
製品名はNUX Lacerate (NFB-2) -FET Boost-で、回路方式はデュアルFETアナログ回路を採用しています。
入力インピーダンスは500kΩ、出力インピーダンスは4.7kΩです。
電源は9V DC(センターマイナス)で動作し、消費電流は75mA以下となっています。
本体サイズは長さ94mm、幅51mm、高さ53mmで、重量は174gです。
入出力端子は6.3mm標準モノラルジャックを採用しています。
発売時期は2021年11月頃で、価格帯は8,000円〜9,000円程度です。
各ブーストモードの詳細仕様
Clean Boostモードは、原音を忠実に増幅するトランスペアレントなブーストを提供します。
最大ブースト量は約+20dBで、サウンドへの色付けを最小限に抑えた設計です。
Crank Boostモードは、フットスイッチを1秒長押しで切り替わります。
セカンドステージFETが作動し、倍音豊かなオーバードライブトーンを付加します。
最大ブースト量は+35dBに達し、軽いコンプレッション感を伴うクランチからオーバードライブ程度まで歪みます。
バイパスモードはTrue BypassとBuffer Bypassの切り替えが可能で、ペダルボードの構成やケーブルの長さに応じて最適な設定を選べます。
電源・接続に関する仕様
電源は9V DC(センターマイナス)専用です。
重要な注意点として、内蔵電圧ダブラー回路を保護するため、12Vや18Vの電源アダプターは使用できません。
ペダル内部で自動的に9Vを18Vに昇圧する仕組みのため、外部から高電圧を供給すると回路が損傷する恐れがあります。
DCジャックは本体上部に配置されているため、L字型のパッチケーブルを使用すれば両サイドに他のペダルを隙間なく配置することも可能です。
この設計は、限られたペダルボードスペースを最大限に活用したいギタリストにとって嬉しいポイントです。
NUX Lacerate NFB-2のおすすめポイント
1万円以下で手に入る本格派ブーストペダル
NUX Lacerate NFB-2の最大の魅力は、8,140円(税込)という価格で本格的なデュアルFETブーストが手に入る点です。
競合製品と比較すると、Xotic EP Boosterは15,000〜18,000円、Keeley Katanaは18,000〜22,000円と、同等の機能を持つペダルは軒並み2倍以上の価格帯です。
MXR Micro Amp(約10,000〜12,000円)やTC Electronic Spark Mini(約6,000〜8,000円)は価格面で近いですが、2つのブーストモードや+35dBのブースト量といった機能面ではNUX Lacerate NFB-2に軍配が上がります。
「1台で3役くらいこなしてくれる」という評価があるように、クリーンブースト、ゲインブースト、軽いオーバードライブという複数の用途に対応できる汎用性の高さは、コストパフォーマンスを重視するギタリストにとって見逃せないポイントです。
シンプル操作でライブ・スタジオどちらにも対応
操作系統はボリュームノブ1つとフットスイッチのみという潔いシンプル設計です。
複雑な設定に悩まされることなく、直感的に音作りができます。
フットスイッチはClean BoostとCrank Boostの切り替えにも使用します。
通常の踏み込みでON/OFF、1秒長押しでモード切り替えという操作体系は、ライブ中でも迷うことなく使いこなせます。
バッキングとソロで異なるブースト量を使い分けたい場合にも、瞬時に対応できる設計です。
頑丈なメタル筐体は、ステージでのハードな使用にも耐える堅牢さを備えています。
ソフトタッチのフットスイッチは踏み心地も良く、長時間のライブでも足への負担を軽減します。
真空管アンプとの相性抜群で自然なオーバードライブを実現
NUX Lacerate NFB-2は、真空管アンプとの組み合わせで真価を発揮します。
内蔵電圧ダブラーによる18V動作が生み出す広いヘッドルームは、アンプの特性を最大限に引き出します。
Fender Deluxe ReverbやVox AC30といったクリーンからクランチを得意とするアンプでは、Clean Boostモードでアンプを自然にオーバードライブさせることが可能です。
Sound Cityなどのヴィンテージアンプとの組み合わせでも、クラリティを保ちながら豊かなテクスチャの歪みを得られると評価されています。
ダイナミクスとクラリティを維持したまま歪ませることができるため、ピッキングの強弱やギターのボリュームノブへの追従性も良好です。
表現力を重視するギタリストにとって、この反応の良さは大きな武器となるでしょう。
NUX Lacerate NFB-2の注意点・デメリット
Clean Boostモードでも完全にトランスペアレントではない
「最もクリーンなクリーンブーストの一つ」と評価される本機ですが、完全に無色透明というわけではありません。
Clean Boostモードでも若干の色付けがあり、わずかに中高域にキャラクターが加わるという指摘があります。
MXR Micro AmpやTC Electronic Spark Miniのような「完全にトランスペアレントなクリーンブースト」を求めるユーザーにとっては、この点がデメリットとなる可能性があります。
ただし、この色付けは多くの場合「良い方向への変化」として捉えられており、音が太くなる、存在感が増すといったポジティブな効果をもたらすケースも多いです。
Crankモードが強すぎると感じる場合がある
Crank Boostモードの最大+35dBというブースト量は、状況によっては過剰と感じることがあります。
特にゲインの高いアンプやハイゲインのオーバードライブペダルと組み合わせる場合、想定以上に歪んでしまう可能性があります。
この強力なブースト量は、クリーンなアンプセッティングから一気にオーバードライブ領域まで持っていきたい場合には最適ですが、繊細なゲインコントロールを求める場面では扱いにくさを感じるかもしれません。
使用前にボリュームノブを絞った状態から少しずつ上げていき、適切なブースト量を見つけることをおすすめします。
ノブが動きやすく意図しない設定変更に注意
本機のボリュームノブは軽めのトルク設定になっており、運搬中やペダルボードへの出し入れ時に意図せず回ってしまうことがあります。
ライブ前にセッティングを確認したつもりでも、本番で「あれ、音量が違う」となるリスクがあります。
対策としては、使用前に必ずノブの位置を確認する習慣をつけること、必要に応じてマスキングテープなどで目印をつけておくことが有効です。
また、ペダルボードにしっかり固定し、他の機材との接触を避けることも大切です。
NUX Lacerate NFB-2の評判・口コミ
ユーザーが評価するおすすめな点
多くのユーザーがコストパフォーマンスの高さを絶賛しています。
「1万円以内で買えるブースターの中ではなかなか優等生」「クリーンブーストとしてもゲインブーストとしても使える上に、デュアルFETを両方ONにするとややコンプレッション感のあるクランチからオーバードライブくらいまで歪むので、1台で3役くらいはたしてくれる」という評価が代表的です。
操作性のシンプルさも高く評価されています。
「1ノブのボリュームのみという潔いコントロールながら、ON/OFFスイッチを長押しで2段階のブーストが切り替えできるため、バッキングとソロなどで使い分けも可能」という声があり、複雑な設定なしに多彩な音作りができる点が支持されています。
コンパクトなサイズ感についても好評です。
「エフェクトボードのわずかなスペースに設置可能な超コンパクトサイズで、DC端子が上側についているので、L字のパッチケーブルを使えば両サイドに他のエフェクターを詰めて配置もできる」という実用面でのメリットが挙げられています。
高級機との比較においても健闘しています。
Xotic EP Boosterとのブラインドテストで「価格差を考慮すると十分な実力」と評価されており、3倍の価格差を正当化するほどの音質差はないという意見が多く見られます。
購入前に確認すべき注意点
完全にトランスペアレントなブーストを求める場合は注意が必要です。
「Clean Boostモードでも完全にトランスペアレントではなく、若干の色付けがある」という指摘があり、TC Electronic Spark MiniやMXR Micro Ampのような完全無色のブーストを期待すると、違和感を覚える可能性があります。
NUXブランドに対する評価は分かれる部分もあります。
「Behringer、Caline、Joyoより上、Digitechより下。
中国メーカーでは最高品質クラス」という評価がある一方で、「一部製品で品質問題の報告あり」「カスタマーサービスへの不満」という声も存在します。
国内正規品は荒井貿易株式会社(ARIA)が代理店となっているため、保証やサポートを重視する場合は正規ルートでの購入がおすすめです。
ソフトウェアや長期サポートへの期待は控えめにしておくべきです。
「ソフトウェア面は改善の余地あり、長期サポートはあまり期待できない」という評価があります。
ただし、本機はシンプルなアナログブーストペダルのため、ファームウェアアップデートなどは不要であり、この点は実使用上の問題にはなりにくいでしょう。
競合製品との比較評価
Xotic EP Boosterとの比較では、「EP Boosterは音に魔法のような色付けを加えるペダル、Lacerateは透明性を重視しつつ必要に応じて色付けもできるペダル」という棲み分けが認識されています。
EP Booster的な「温かみと厚み」を求めるならEP Booster、透明性と汎用性を求めるならLacerateという選び方が一般的です。
TC Electronic Spark Miniとの比較では、「Spark Miniは完全にトランスペアレントだが、LacerateのようなFETステージによるダーティブースト機能がない」という差異が指摘されています。
クリーンブーストのみで良ければSparkも良い選択肢ですが、1台で複数の音色を使い分けたい場合はLacerateに優位性があります。
MXR Micro Ampとの比較では、価格帯が近いこともあり比較されることが多いです。
「MXR Micro Ampはフラットで完全クリーンなブースト」「Lacerateは2モード搭載で汎用性が高い」という特性の違いがあり、シンプルさを求めるならMXR、機能性を求めるならLacerateという選択が一般的です。
まとめ:NUX Lacerate NFB-2
総合評価:コスパ重視のギタリストに最適な一台
NUX Lacerate NFB-2は、8,000円台という手頃な価格でありながら、デュアルFET回路、内蔵電圧ダブラー、2つのブーストモード、True/Bufferバイパス切替といった充実した機能を備えた優秀なブーストペダルです。
「安かろう悪かろう」ではなく、「価格以上の実力を持つコスパモデル」として、初心者から中級者まで幅広いギタリストにおすすめできます。
特に、初めてブーストペダルを購入する方や、サブボード用に手頃なペダルを探している方にとって、最適な選択肢の一つと言えるでしょう。
こんな人におすすめ・おすすめしない人
本機がおすすめなのは、1万円以下でしっかり使えるブーストペダルを探している方、クリーンブーストとダーティブーストを1台で使い分けたい方、ペダルボードのスペースを節約したい方、真空管アンプの自然なオーバードライブを引き出したい方、コストパフォーマンスを重視する方です。
一方で、完全にトランスペアレントなクリーンブーストを求める方、ブランドの信頼性や長期サポートを重視する方、繊細なゲインコントロールを必要とする方には、MXR Micro AmpやTC Electronic Spark Miniなど他の選択肢も検討することをおすすめします。
購入時のチェックポイント
購入を検討する際の重要ポイントを以下にまとめます。
- 価格は8,140円(税込)前後で、1万円以下のブースターとしてはトップクラスのコスパ
- デュアルFET回路と18V内部昇圧により、価格以上の音質を実現
- Clean BoostとCrank Boostの2モード搭載で1台2役以上の活躍が可能
- 最大+35dBのブースト量は競合製品を大きく上回る
- コンパクトサイズ(94×51×53mm、174g)でペダルボードに優しい設計
- DCジャック上部配置でスペース効率が良い
- 電源は9V DC専用、12V/18Vは使用不可(内蔵電圧ダブラー保護のため)
- Clean Boostモードでも若干の色付けがある点は事前に理解しておく
- ノブが動きやすいため、使用前のセッティング確認を習慣に
- 国内正規品は荒井貿易(ARIA)が代理店、保証を重視するなら正規ルートで購入

