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NUX Loop Core Stereo レビュー解説|高コスパ多機能ルーパーの実力検証

「ルーパーペダルが欲しいけど、どれを選べばいいかわからない」

「Boss製品は高いけど、安価な製品で品質は大丈夫?」そんな悩みを抱えるギタリストは多いのではないでしょうか。

NUX Loop Core Stereoは、約1.6〜1.9万円という手頃な価格ながら、6時間録音・99メモリースロット・50種類のドラムパターン・MIDI対応など、上位機種に匹敵する機能を搭載した注目のルーパーペダルです。

この記事では、実際のユーザー評価や競合製品との比較を交えながら、Loop Core Stereoの実力と購入前に知っておくべきポイントを詳しく解説します。

目次

NUX Loop Core Stereoの特徴・概要

次世代ルーパーとしての基本コンセプト

NUX Loop Core Stereoは、中国の楽器メーカーNUXが展開するCore Seriesの一角を担うルーパーペダルです。

2024年9月に発売された本製品は、従来モデルから大幅な進化を遂げ、プロフェッショナルな機能を手頃な価格で提供することをコンセプトとしています。

最大の特徴は、ステレオ入出力とMIDIコントロールに対応しながら、コンパクトな筐体に収めている点です。

自宅練習からライブパフォーマンスまで、幅広いシーンでの使用を想定した設計となっています。

録音時間は最大6時間、メモリースロットは99個を備え、膨大なフレーズを保存・管理できる容量を確保しています。

高精細カラーLCDディスプレイによる視認性

Loop Core Stereoの外観で最も目を引くのが、高精細TFTカラーLCDディスプレイです。

このディスプレイにより、現在のループステータス、選択中のメモリースロット番号、ドラムパターン、テンポなどの情報を一目で確認できます。

従来のルーパーペダルでは、小さなセグメント表示や単純なLEDインジケーターのみの製品が多く、設定状況の把握に手間取ることがありました。

Loop Core Stereoのカラーディスプレイは、ステージ上の暗い環境でも視認性が高く、演奏中のストレスを軽減してくれます。

さらに、起動画面をカスタマイズできる遊び心のある機能も搭載されています。

ステレオ対応とMIDI機能がもたらす拡張性

本製品はステレオ入出力に完全対応しており、2台のアンプを使用したステレオリグや、PA/ミキサーへの直接出力など、多彩なセットアップに対応します。

ギター信号とドラム音源を別々の出力から送り出すSPLIT機能を備えているため、ライブでのルーティングの自由度が格段に向上します。

MIDI入力端子(1/8インチ)を搭載しており、外部MIDIコントローラーとの連携も可能です。

MIDIフットコントローラーを接続すれば、録音・再生・停止・メモリー切り替えなどの操作をハンズフリーで行えます。

ただし、MIDIクロック同期には対応していない点は留意が必要です。

NUX Loop Core Stereoのスペック・仕様

オーディオスペックと録音性能

Loop Core Stereoのオーディオ処理は、プロフェッショナルな水準を確保しています。

サンプリング周波数は44.1kHz、A/Dコンバーターは24bit、内部信号処理は32bit浮動小数点で行われます。

周波数特性は20Hz〜20kHzをカバーし、ダイナミックレンジは108dB、ノイズレベルは-100dBuという仕様です。

録音時間は最大6時間(ステレオ)を確保しており、99個のメモリースロットに分割して保存できます。

内蔵ドラムパターンは50種類を搭載し、4/4拍子と3/4拍子に対応しています。

タップテンポ機能により、演奏中にリアルタイムでテンポを設定することも可能です。

入出力端子と接続オプション

入出力端子は充実しており、入力はモノラル・ステレオ両対応、出力もモノラル・ステレオに加えてヘッドフォン端子を独立して備えています。

このヘッドフォン端子により、アンプなしでも単体で練習が可能です。

PC接続用のUSB Type-C端子を搭載し、ループデータのインポート・エクスポートに対応しています。

接続するとUSBフラッシュディスクとして認識されるため、専用アプリケーションをインストールする必要がなく、WAVファイルとして直接管理できます。

ミキサーへの出力時に便利なキャブシミュレーション機能も内蔵しています。

本体サイズ・電源仕様

本体サイズは122mm(奥行)×72mm(幅)×48mm(高さ)、重量は264gとコンパクトに設計されています。

一般的なコンパクトエフェクターとほぼ同等のフットプリントで、ペダルボードへの組み込みも容易です。

電源は9Vセンターマイナスの DCアダプターを使用し、消費電流は110mA〜120mAです。

電池駆動には対応していないため、使用時は必ず外部電源が必要となります。

項目仕様
サンプリング周波数44.1kHz
A/Dコンバーター24bit
信号処理32bit浮動小数点
周波数特性20Hz〜20kHz
ダイナミックレンジ108dB
ノイズレベル-100dBu
最大録音時間6時間(ステレオ)
メモリースロット99個
ドラムパターン50種類
入力モノラル/ステレオ
出力モノラル/ステレオ/ヘッドフォン
MIDI1/8インチ入力端子
USBType-C
電源9V DCアダプター(センターマイナス)
消費電流110mA〜120mA
寸法122×72×48mm
重量264g

NUX Loop Core Stereoのおすすめポイント

圧倒的なコストパフォーマンス

Loop Core Stereoの最大の魅力は、その圧倒的なコストパフォーマンスにあります。

実売価格16,000円〜19,000円程度でありながら、競合するBoss RC-5(実売価格25,000円〜30,000円程度)とほぼ同等の機能を備えています。

具体的に比較すると、録音時間6時間(RC-5は約13時間)、メモリースロット99個(RC-5は99個)、ドラムパターン50種類(RC-5は56種類)と、主要スペックで大きな差はありません。

むしろ、ステレオ入出力やヘッドフォン端子の搭載という点では、RC-5の標準モデルを上回る部分もあります。

この価格帯でステレオ対応・MIDI対応・カラーLCD搭載という組み合わせを実現している製品は他にほとんどなく、予算を抑えながら本格的なルーパーを手に入れたいユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となっています。

練習効率を高める充実のドラム機能

50種類の内蔵ドラムパターンは、日常の練習を効率的にサポートしてくれます。

4/4拍子と3/4拍子に対応し、ロック、ポップス、ブルース、ジャズなど様々なジャンルのリズムパターンを収録しています。

特筆すべきは、ループ音量とドラム音量を独立して調整できる二重リング式のノブ設計です。

これにより、録音したループとドラムのバランスを自在にコントロールでき、練習や演奏のシチュエーションに合わせた最適なミックスが可能です。

また、ドラムパターンを再生しながらループ録音を開始すると、自動的にテンポに合わせて録音タイミングを補正してくれる機能も備えています。

これにより、ループの継ぎ目がずれにくく、初心者でもスムーズにルーピングを楽しめます。

録音後にテンポを変更しても音程が変わらないテンポストレッチ機能は、他の同価格帯ルーパーにはない独自の強みです。

PC連携による柔軟なループ管理

USB Type-C端子を介したPC連携機能は、Loop Core Stereoの実用性を大きく高めています。

PCに接続するとUSBフラッシュディスクとして認識され、保存されたループをWAVファイルとして直接操作できます。

専用ソフトウェアが不要なため、セットアップの手間がかからず、WindowsでもMacでも同様に使用できます。

お気に入りのバッキングトラックやドラムループをインポートすれば、より本格的な練習環境を構築することも可能です。

DAWで作成したオリジナルのバッキングトラックを取り込んでライブで使用するといった活用法も考えられます。

NUX Loop Core Stereoの注意点・デメリット

シングルフットスイッチの操作性の限界

Loop Core Stereoはシングルフットスイッチ設計のため、すべての操作を1つのスイッチで行う必要があります。

録音開始は1タップ、再生・オーバーダブは1タップ、停止はダブルタップ、クリアは長押しという操作体系です。

この設計は自宅練習では問題ありませんが、ライブパフォーマンスでは正確なタイミングでのダブルタップが求められ、慣れが必要です。

特に、曲の終わりでピタリと止めたい場合や、素早くループをクリアしたい場合には、操作ミスが発生しやすくなります。

ライブ使用を視野に入れている場合は、外部フットスイッチの追加を検討するか、デュアルフットスイッチを備えたMooer Looper X2などの競合製品も選択肢に入れることをおすすめします。

外部フットスイッチを接続する場合は、モノラルケーブルではなくTRS(ステレオ)ケーブルが必要な点に注意してください。

ドラム音質とアンプ出力時の課題

内蔵ドラムパターンの音質については、改善の余地があるという声が多く聞かれます。

特にシンバル系の音が耳障りに感じられるという指摘があり、ギターアンプに直接出力した場合は音質の粗さが目立つ傾向があります。

この問題を軽減するには、ドラム音源にリバーブをかける、PA/ミキサー経由で出力する、ヘッドフォンで使用するなどの対策が有効です。

SPLIT機能を活用してドラムのみを別出力にし、ミキサーでEQ調整を行うという方法も考えられます。

ドラム機能をメインに使いたい場合や、高品質なドラムサウンドを求める場合は、Boss RC-10Rなどのリズムマシン特化型ルーパーの方が適しているかもしれません。

Loop Core Stereoのドラム機能は、あくまで練習時のリズムガイドとして割り切って使用するのが賢明です。

MIDI機能の制約と接続の注意点

MIDI機能を搭載していますが、いくつかの制約があることを理解しておく必要があります。

まず、MIDIクロック同期には対応していないため、DAWや他のMIDI機器と完全に同期した演奏は困難です。

MIDIフットスイッチ使用時には若干のレイテンシーが発生するという報告もあります。

MIDI端子は標準的な5ピンDINではなく、1/8インチ(3.5mm)ミニジャック仕様です。

そのため、一般的なMIDIケーブルでは直接接続できず、カスタムTRS-MIDIケーブルの作成や変換アダプターが必要になる場合があります。

また、全16チャンネルのMIDIメッセージに反応するため、複数のMIDI機器を使用する環境では、意図しない動作を防ぐための設定が必要になることがあります。

NUX Loop Core Stereoの評判・口コミ

ユーザーが評価するおすすめな点

多くのユーザーから高く評価されているのが、価格に対する機能の充実度です。

「Boss製品と同等の機能を持ちながら大幅に安価」「Ditto+ができることをすべて行い、さらに多機能」といった評価が一般的です。

特に、ステレオ入出力とヘッドフォン端子の組み合わせは、練習環境の構築において高い利便性を発揮すると評価されています。

液晶ディスプレイの視認性については、「非常に見やすい」「ステージでも確認しやすい」と好評です。

操作性についても「マニュアルを読めば基本操作は直感的に理解できる」「ループの継ぎ目がずれにくい」といった声が多く、初心者でも扱いやすい設計が評価されています。

PC連携機能の手軽さも人気のポイントです。

専用アプリが不要でファイル管理ができる点、USB Type-C採用で将来性がある点などが支持されています。

1年以上の長期使用でも「頼りになる」「期待を超えた」という満足度の高い評価が寄せられており、耐久性についても一定の信頼を得ています。

録音後にテンポをストレッチできる機能は、同価格帯のルーパーでは珍しく、「他機種にない独自の強み」として評価されています。

ヘッドフォン出力の音質についても「予想以上に良い」という声があり、深夜の練習など音を出せない環境での使用に適しています。

購入前に確認すべき注意点

一方で、改善を望む声として最も多いのがドラムサンプルの音質です。

「ドラムの音が良くない」「シンバルが耳障り」という指摘は複数のユーザーから挙がっており、ギターアンプへの直接出力では特に顕著になるようです。

ドラム機能を重視する場合は、事前に音質を確認するか、代替手段を検討することをおすすめします。

シングルフットスイッチの操作性についても、「ライブでは使いにくい」「外部フットスイッチが必要」という意見があります。

ダブルタップでの停止操作は練習では問題なくても、本番では緊張からタイミングを外しやすいという声もあります。

マニュアルのわかりにくさを指摘する声もあり、特に外部フットスイッチの接続方法やMIDI設定について「説明書が理解しにくかった」という報告があります。

2秒未満のループに空白が追加される仕様は、ワンショット的な使い方をしたいユーザーにとっては制約となる可能性があります。

バイパス時の音質変化について、「トゥルーバイパスではないため若干音が鈍る」という指摘もありますが、多くのユーザーは「個人的には気にならないレベル」と評価しています。

競合製品との比較評価

Boss RC-5との比較では、「機能面ではほぼ互角、価格では圧倒的にNUXが有利」という評価が一般的です。

ただし、「技術的な信頼性やノイズの少なさではBossに軍配」「長期使用の安心感を求めるならBoss」という意見もあります。

TC Electronic Ditto+との比較では、「NUXの方が多機能で同価格帯」と評価される一方、「シンプルさを求めるならDitto」「操作の確実性ではDitto」という意見もあります。

Mooer Looper X2との比較では、「MIDI機能ならNUX、デュアルフットスイッチの操作性ならMooer」という棲み分けが認識されています。

総合的に、「自宅練習メインならNUXで十分」「本格的なライブ使用ならBossやDittoも検討を」という評価が多く、用途に応じた選択が推奨されています。

NUX製品全般について「品質に問題はない」「15台以上所有しているが故障なし」といった長期ユーザーの声もあり、ブランドとしての信頼性は着実に向上しているようです。

まとめ:NUX Loop Core Stereo

こんな人におすすめ

NUX Loop Core Stereoは、以下のようなユーザーに特におすすめできます。

初めてルーパーを購入する初心者から中級者で、多機能な製品をリーズナブルに手に入れたい方には最適な選択肢です。

自宅での練習がメインで、ドラムパターンに合わせてリズム感を鍛えたい方、ヘッドフォンで静かに練習したい環境にある方にも向いています。

ステレオリグを組んでいる方や、将来的にMIDIコントローラーとの連携を視野に入れている方にとっても、この価格帯でこれらの機能が揃っている製品は貴重です。

PCでループを管理したい方、バッキングトラックをインポートして練習に活用したい方にも適しています。

購入を見送った方がいいケース

一方で、以下のようなケースでは他の製品を検討した方がよいかもしれません。

ライブパフォーマンスでの使用がメインで、確実な操作性を最優先する場合は、デュアルフットスイッチ以上の製品か、実績のあるBoss製品を検討することをおすすめします。

高品質なドラムサウンドを求める場合は、Boss RC-10Rなどのリズムマシン特化型ルーパーの方が満足度が高いでしょう。

MIDIクロック同期が必須の環境で使用する場合は、本製品では対応できません。

また、電池駆動が必要な場合も、本製品はアダプター専用のため適していません。

総合評価と購入判断のポイント

  • コストパフォーマンス: 同価格帯では最高クラスの機能を搭載。Boss RC-5の約6割の価格で同等機能を実現
  • 録音性能: 6時間・99スロットは十分すぎる容量。24bit/32bit処理で音質も実用レベル
  • ディスプレイ: カラーLCDの視認性は優秀。暗いステージでも確認しやすい
  • ドラム機能: 50パターンは練習用として十分だが、音質には改善の余地あり
  • 操作性: 基本操作は直感的だが、シングルスイッチのためライブでは慣れが必要
  • 拡張性: ステレオ対応・MIDI対応・USB対応と将来性は高い
  • PC連携: 専用アプリ不要で手軽。Type-C採用も好印象
  • 耐久性: 長期使用での高評価あり。ただしプラスチック部分の強度は要注意
  • サポート: 国内代理店(ARIA)経由で日本語マニュアルあり
  • 総合評価: 自宅練習用として非常に優秀。価格を考慮すれば文句なしの★4.5/5

NUX Loop Core Stereoは、「高機能なルーパーを手頃な価格で」というニーズに対する最適解の一つです。

ドラム音質やシングルスイッチの制約といった弱点はあるものの、総合的な機能と価格のバランスは非常に優れています。

初めてのルーパーとして、あるいは自宅練習用のサブ機として、多くのギタリストに自信を持っておすすめできる製品です。

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