「Marshallのあのクランチサウンドが欲しいけど、本物のアンプは高すぎる…」「安いペダルで本当に満足できる音が出るのか不安…」そんな悩みを抱えるギタリストは多いのではないでしょうか。
本記事では約7,000円という驚異的な価格でMarshall Plexiサウンドを再現するNUX Plexi Crunchについて、実際のユーザーレビューを基に、サウンドの実力・操作性・ビルドクオリティまで徹底的に検証します。
購入を検討している方が知りたい「本当のところ」がすべて分かります。
NUX Plexi Crunchの特徴・概要
ホットロッドされたブリティッシュアンプサウンドを再現
NUX Plexi Crunchは、70〜80年代のホットロッドされたブリティッシュバルブアンプのサウンドを再現することを目的に開発されたディストーションペダルです。
いわゆる「Marshall in a Box」と呼ばれるカテゴリーに属し、クラシックロックからハードロック、さらにはメタルまでカバーできる幅広いゲインレンジを備えています。
ペダルの外観は、Marshallアンプを彷彿とさせるゴールドとブラックのカラーリングが施されており、ノブのデザインまでMarshallスタイルを踏襲しています。
見た目の段階から「Marshallサウンドへの期待感」を高めてくれる、遊び心のあるデザインが特徴です。
直感的な4ノブコントロールで簡単に音作り
NUX Plexi Crunchのコントロール系統は、Master、Preamp、Tone、Presenceの4つのノブで構成されています。
これらの名称は実際のMarshallアンプのコントロールと同じであり、Marshallユーザーであれば直感的に音作りができる設計になっています。
Masterノブは出力レベルを調整し、Preampノブでゲイン量をコントロールします。
Toneノブはミッドレンジの調整に特化しており、Presenceノブで高域のスパークル感を加減できます。
この4つのコントロールだけで、マイルドなクランチから激しいハイゲインサウンドまで、幅広い音色を作り出すことが可能です。
圧倒的なコストパフォーマンスを実現したReissueシリーズ
NUX Plexi CrunchはNUXのReissueシリーズに属するペダルです。
このシリーズは、歴史的な名機のサウンドを手頃な価格で再現することをコンセプトとしており、Plexi Crunchの他にもSteel Singer(Dumble系)やRECTO Distortion(Mesa Boogie系)といったラインナップが用意されています。
50ドル以下という価格帯でありながら、オールアナログ回路を採用し、FETによる3段階のゲインステージを搭載するなど、サウンドクオリティには妥協していません。
同価格帯の競合製品と比較しても、ビルドクオリティとサウンドの両面で一歩抜きん出た存在として評価されています。
NUX Plexi Crunchのスペック・仕様
基本スペック・サイズ・重量
NUX Plexi Crunchは標準的なコンパクトペダルサイズを採用しており、一般的なペダルボードに問題なく収まります。
筐体はフルメタルエンクロージャーで、同価格帯のプラスチック筐体ペダルと比較して堅牢な作りになっています。
重量感もしっかりとあり、演奏中にペダルが動いてしまう心配はありません。
入出力端子はペダル側面に配置されており、電源端子のみ上部に設置されています。
バイパス方式はトゥルーバイパスを採用しているため、ペダルオフ時の音痩せを気にする必要はありません。
回路構成・電源仕様
内部回路はオールアナログ設計で、デジタル処理を一切介さないピュアな信号経路を実現しています。
ゲインステージにはFET(電界効果トランジスタ)を採用しており、真空管アンプ特有の温かみのあるサチュレーションと自然なコンプレッション感を再現しています。
電源は9VDCセンターマイナスの標準的な仕様で、一般的なペダル用パワーサプライから供給可能です。
また、9V電池での駆動にも対応しているため、電源環境が限られる状況でも使用できます。
消費電流は比較的少なく、マルチタップのパワーサプライでも問題なく動作します。
コントロール詳細(Master/Preamp/Tone/Presence)
Masterノブは出力ボリュームをコントロールし、十分なヘッドルームを確保しています。
ブースターとして使用する際にも、音量不足に悩まされることはありません。
Preampノブはゲイン量を調整しますが、12時の位置を超えたあたりからは、ゲインの増加よりもコンプレッションとサスティンの増加が顕著になる特性があります。
これにより、過度にノイジーになることなく、弾き心地の良いサスティンを得ることができます。
Toneノブはミッドレンジに特化したEQコントロールで、上げればミッドが強調されバンドの中で抜けるサウンドに、下げれば80年代風のスクープサウンドが得られます。
Presenceノブは高域のきらびやかさを調整し、暗めのウォームなトーンから明るくエッジの効いたトーンまで自在にコントロールできます。
NUX Plexi Crunchのおすすめポイント
JCM800/900を彷彿とさせる太く存在感のあるサウンド
NUX Plexi Crunchの最大の魅力は、そのサウンドクオリティにあります。
出音は「巨大でうなるような」と表現されることが多く、JCM800やJCM900といったMarshallの名機を彷彿とさせるハイゲインサウンドが特徴です。
パワーコードを刻めば分厚いリズムトーンが得られ、リードプレイでは豊かなサスティンとスムーズなレスポンスを楽しめます。
特筆すべきは、このサウンドクオリティが50ドル以下という価格で実現されている点です。
「6倍の価格のペダルと同等のクオリティ」と評価されることもあり、コストパフォーマンスの面では他の追随を許しません。
Marshall系ペダルの入門機として、あるいはサブボード用のペダルとして、非常に高い満足度を得られる製品です。
ギターボリュームへの追従性とダイナミクス表現
良質なオーバードライブ/ディストーションペダルの条件の一つに、ギターのボリュームノブへの追従性があります。
NUX Plexi Crunchはこの点においても優秀で、ギターのボリュームを絞るとゲインが自然にクリーンアップしていきます。
この特性により、ペダルのセッティングを変えずに、ギター側の操作だけでクランチからドライブまでをコントロールすることが可能です。
曲中でニュアンスを変えたい場面や、ソロパートで音量を上げたい場面など、表現の幅が大きく広がります。
ピッキングのダイナミクスにも敏感に反応するため、弾き手の意図をしっかりと音に反映してくれます。
様々なアンプ・ギターとの高い汎用性
NUX Plexi Crunchは特定のアンプやギターに依存せず、幅広い機材との組み合わせで良好なサウンドを発揮します。
VOX AC15やAC30といったブリティッシュ系アンプはもちろん、Fender系のクリーンアンプ、さらにはHIWATTのソリッドステートアンプでも好評価を得ています。
ギターについても、ストラトキャスター、テレキャスター、レスポールのいずれでも相性が良く、シングルコイルでもハムバッカーでも使えるサウンドが得られます。
特にVOXアンプのオーナーからは「Marshall in a Boxペダルとして最適」という声が多く、ブリティッシュアンプ同士の相性の良さが際立っています。
NUX Plexi Crunchの注意点・デメリット
フットスイッチの質感とクリック音
NUX Plexi Crunchで最も多く指摘されるデメリットが、フットスイッチの質感です。
スイッチを踏んだ際に発生するクリック音が大きく、演奏中に気になるという意見があります。
このクリック音はアンプから出力されるわけではないため、録音や演奏には影響しませんが、踏んだ感触として不満を感じるユーザーもいます。
また、スイッチ自体がやや硬めで、他のペダルと比較して踏み込むのに力が必要という指摘もあります。
ソフトタッチスイッチを採用した高級ペダルに慣れている方は、この点に違和感を覚える可能性があります。
本家Plexiとは異なるサウンドキャラクター
製品名に「Plexi」と冠されていますが、実際のサウンドキャラクターはMarshall Plexi(Superlead)というよりも、JCM800やJCM900に近いという評価が一般的です。
60〜70年代のヴィンテージPlexiサウンドを期待して購入すると、想定と異なる印象を受ける可能性があります。
このペダルは「ホットロッドされたPlexi」、つまり改造されてハイゲイン化されたアンプのサウンドを目指しており、オリジナルのPlexiが持つローゲインでクリーミーなブレイクアップサウンドとは方向性が異なります。
購入前にこの点を理解しておくことが重要です。
ローゲイン〜クリーンサウンドの限界
NUX Plexi Crunchはハイゲインサウンドを得意とするペダルであり、ローゲインやクリーンに近いサウンドを求める用途には向いていません。
Preampノブを最小に設定しても、70年代クラシックロック程度のドライブ感は残ります。
ギターのボリュームを絞ることである程度クリーンアップは可能ですが、完全なクリーントーンは得られません。
軽いオーバードライブからクリーンまでをカバーしたい場合は、別のペダルを検討する必要があります。
また、ベースEQのコントロールがないため、低域の調整は限定的です。
NUX Plexi Crunchの評判・口コミ
ユーザーが評価するおすすめな点
多くのユーザーがNUX Plexi Crunchの圧倒的なコストパフォーマンスを高く評価しています。
「この価格でこのサウンドは信じられない」「価格が安すぎて自分の耳を疑った」といった声が多数寄せられており、50ドル以下という価格帯での満足度は非常に高いと言えます。
サウンド面では「巨大でうなるようなサウンド」「弾いていて非常に気持ちが良い」という評価が目立ちます。
特にハードロックやクラシックロックのファンからの支持が厚く、AC/DCやVan Halenのようなサウンドを手軽に得られる点が好評です。
外観についても「ブティックペダルに見劣りしない」「Marshallノブのデザインがクール」と好意的な意見が多く、所有欲を満たしてくれる製品として評価されています。
同価格帯の競合製品(Joyoなど)と比較して、明らかにビルドクオリティが高いという意見も複数見られます。
購入前に確認すべき注意点
一方で、いくつかの注意点も報告されています。
フットスイッチのクリック音と硬さについては、複数のユーザーから指摘があり、この点を気にする方は実機を試奏してから購入することをおすすめします。
ノブの精度についても「若干のガタつきがある」という声があり、高級ペダルのような精密さは期待できません。
ただし「30ドル台のペダルに完璧を求めるのは酷」という意見もあり、価格を考慮すれば許容範囲という評価が一般的です。
入出力ジャックがサイド配置である点を不満に感じるユーザーもいます。
ペダルボードのレイアウトによっては、トップマウントジャックの方が取り回しが良いケースがあるため、自身の環境を確認してから購入することをおすすめします。
他のMarshall系ペダルとの比較評価
同じ低価格帯のMarshall系ペダルと比較した場合、NUX Plexi Crunchは総合力で高い評価を得ています。
Mosky Crunch Redとの比較では「NUXの方が見た目が良い」「Moskyの方がややオープンな音」と意見が分かれますが、両者とも価格以上のクオリティという点では一致しています。
より高価格帯のブティックペダルと比較すると、当然ながら細部の質感やニュアンスでは及ばない部分があります。
しかし「価格差を考えれば十分すぎる」「サブボード用には最適」という評価が多く、メインペダルとしてもサブペダルとしても活躍できるポテンシャルを持っています。
まとめ:NUX Plexi Crunch
総合評価:価格を超えた満足度
NUX Plexi Crunchは、50ドル以下という価格帯において、サウンド・ビルドクオリティ・デザインのすべてにおいて高いレベルを実現した製品です。
本家Marshall Plexiの完全な再現というよりは、JCM800/900系のホットロッドされたハイゲインサウンドを得意としており、ハードロックやクラシックロックを演奏するギタリストに最適です。
フットスイッチの質感やノブの精度など、価格相応の妥協点はありますが、演奏に直接影響する部分ではなく、総合的な満足度は非常に高いと言えます。
Marshall系サウンドの入門機として、あるいはコストを抑えたサブボード構築用として、自信を持っておすすめできる一台です。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
このペダルは、低予算でMarshallサウンドを手に入れたい方、ハイゲインなブリティッシュロックサウンドを求める方、VOXアンプにMarshall系の歪みを加えたい方に特におすすめです。
初めてのディストーションペダルとしても、手頃な価格で本格的なサウンドを体験できる良い選択肢となります。
一方で、ヴィンテージPlexiの忠実な再現を求める方、ローゲインからクリーンまでカバーしたい方、ビルドクオリティに妥協したくない方には、より高価格帯の専門的なペダルを検討することをおすすめします。
購入を検討する際の最終チェックポイント
- 7000円以下で購入可能な圧倒的コストパフォーマンス
- JCM800/900系のホットロッドされたハイゲインサウンドが得意
- オールアナログ回路とFETによる自然なサチュレーション
- Master/Preamp/Tone/Presenceの直感的な4ノブコントロール
- ギターボリュームへの追従性が高くダイナミクス表現に優れる
- ストラト、テレキャス、レスポールいずれとも相性良好
- フットスイッチのクリック音と硬さは要確認
- 本家Plexiというよりは80年代Marshallに近いサウンドキャラクター
- ローゲイン〜クリーンサウンドには不向き
- 総合評価:価格を考慮すれば文句なしの高評価、Marshall系入門機として最適

