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NUX REC TO Distortion レビュー解説|7000円以下で90年代ハイゲインサウンドを手に入れる

「Mesa Boogie Dual Rectifierのサウンドが欲しいけれど、本物のアンプは高すぎて手が出ない」

「低予算でもハイゲインなメタルトーンを実現したい」——そんな悩みを抱えるギタリストは少なくないでしょう。

NUX REC TO Distortionは、7,000円を切る価格帯でありながら、90年代を代表するアメリカンハイゲインサウンドを再現するディストーションペダルです。

この記事では、NUX REC TO Distortionの詳細なスペックから実際の使用感、メリット・デメリット、そしてユーザーからのリアルな評判まで徹底的に解説します。

購入を検討している方が「自分に合っているか」を判断できる情報をお届けします。

目次

NUX REC TO Distortionとは?製品の概要

NUX REC TO Distortionは、中国のエフェクターブランドNUXが展開する「Reissue Series」に属するディストーションペダルです。

2024年10月に発売されたこのペダルは、90年代のアメリカンハイゲインサウンド——特にMesa Boogie Dual Rectifierに代表される、あの太くて攻撃的なトーンを再現することを目指して設計されています。

NUXは2006年に設立されたブランドで、「ギタリストの情熱をかきたてるアイテムを創る」をコンセプトに掲げています。

低価格ながら実用的な品質で知られており、初心者からプロまで幅広い層に支持されています。

製品の特長と差別化ポイント

ピュアアナログ回路による本格的なサウンド

NUX REC TO Distortionの最大の特長は、デジタルではなくピュアアナログ回路を採用している点です。

これにより、90年代のチューブアンプ特有の太く、温かみのあるディストーションサウンドを実現しています。

デジタル特有の冷たさや不自然さがなく、アナログならではの有機的な歪みが得られます。

タイトな低音レスポンス

ハイゲインディストーションにありがちな「低音のボワつき」を抑え、タイトで締まった低音レスポンスを実現しています。

メタルやハードロックで求められる、ズンズンと響くリフを弾いても音がぼやけにくい設計です。

高音域のゲインブースト量も増やされており、抜けの良いリードトーンにも対応します。

トゥルーバイパス設計

ハードウェアスイッチングによるトゥルーバイパスを採用しており、ペダルをオフにした際の音質劣化を防ぎます。

複数のペダルを接続するペダルボード環境でも、原音の透明感を損なうことがありません。

圧倒的なコストパフォーマンス

Mesa Boogie Throttle Boxが3万円前後、Wampler Triple Wreckが2万円以上する中、NUX REC TO Distortionは7,000円以下で購入可能です。

「Dual Rectifierサウンドへの入り口」として、これほどコスパに優れたペダルは他にありません。

スペック・仕様

項目仕様
タイプエレキギター用ディストーション
回路方式ピュアアナログ回路
バイパストゥルーバイパス(ハードウェアスイッチング)
コントロールGAIN、MASTER、BASS、TREBLE
入力インピーダンス1MΩ
出力インピーダンス10kΩ
入出力端子各1 x 1/4″フォン
消費電流20mA未満
電源9V電池 / ACアダプター(9V DC、センターマイナス)
寸法121(L) x 77(W) x 48(D) mm
重量230g
発売時期2024年10月

おすすめな点(メリット)

1. 驚異的な価格で本格的なハイゲインサウンド

6,340円〜6,980円という価格帯で、Mesa Boogie Dual Rectifierを彷彿とさせるサウンドが得られる点は最大のメリットです。

本物のDual Rectifierアンプが100万円以上、Mesa製のThrottle Boxペダルでも3万円前後することを考えると、そのコストパフォーマンスは圧倒的といえます。

2. 幅広いゲインレンジで多彩なジャンルに対応

GAINコントロールは非常にレスポンシブで、低ゲイン設定ではブルースやクラシックロックに適したクランチサウンド、高ゲイン設定ではメタルやグランジに最適なヘビーディストーションまでカバーします。

「メタル専用」と思われがちですが、実際には意外な汎用性を持っています。

3. ギターボリュームへの反応が良好

ギター本体のボリュームノブを絞ると、クリーンに近いローゲインドライブへと変化します。

この反応の良さは、ライブ中にペダルを踏み替えることなく音色変化をつけられるため、実用性が高いポイントです。

4. 様々なアンプとの相性が良い

Vox AC15、Marshall Origin、Blackstar HT Club 40、Orange Crushなど、様々なアンプとの組み合わせで良好な結果が報告されています。

特筆すべきは、ソリッドステートアンプのクリーンチャンネルに接続しても、巨大でチャンキーなサウンドが得られる点です。

真空管アンプを持っていないギタリストでも、このペダルでハイゲインサウンドを楽しめます。

5. 2バンドEQで柔軟な音作り

BASSとTREBLEの2バンドイコライザーにより、低音域と高音域を独立して調整可能です。

アンプやギターの特性に合わせて細かく音作りができるため、様々な環境に対応できます。

6. コンパクトで軽量

230gという軽さと、121 x 77 x 48mmというコンパクトなサイズは、ペダルボードのスペースを節約したいギタリストにとって嬉しいポイントです。

持ち運びも楽で、スタジオやライブへの携帯性に優れています。

注意点(デメリット)

1. ノイズが発生しやすい

ハイゲインペダル全般にいえることですが、ゲインを上げるとノイズが目立つようになります。

特に高ゲイン設定では、演奏していない時のハムノイズやヒスノイズが気になる場合があります。

ノイズゲートペダルの併用を検討した方が良いでしょう。

2. 低音がやや泥っぽくなる傾向

タイトな低音レスポンスを謳っていますが、設定によっては低音が「muddy(泥っぽい)」と感じられることがあります。

BASSノブを0に絞っても完全には改善しない場合があり、この点は好みが分かれるポイントです。

ただし、「本物のDual Rectifierも低音が強い」という意見もあり、ある意味では再現度が高いともいえます。

3. 単体では音の輪郭がぼやけることがある

ブーストペダルなしで使用した場合、音の「definition(輪郭・定義感)」が不足すると感じるユーザーもいます。

Tube Screamer、Timmy、Precision Driveなどのブーストペダルを前段に置くことで、この問題は大幅に改善されます。

4. 本物のMesa Boogieには及ばない

当然ながら、価格が10分の1以下のペダルが本物のMesa Boogie Dual Rectifierや、Mesa製のThrottle Boxと完全に同等のサウンドを出すことは期待できません。

「価格を考えれば十分」という評価が一般的ですが、本格的なプロユースを目指すなら上位モデルの検討も必要です。

5. ノイズゲート非搭載

同じNUXのMetal Core Deluxeにはノイズゲートが内蔵されていますが、REC TO Distortionには搭載されていません。

ハイゲインペダルとしては、ノイズゲート内蔵の方が使いやすいという声もあります。

評判・口コミ

ユーザーが評価するおすすめな点

多くのユーザーが最も高く評価しているのは、圧倒的なコストパフォーマンスです。

「25年以上のギター歴で最もコスパの良いディストーションペダル」「この価格帯では絶対的な逸品」という声が多数あります。

サウンド面では、「ノブを全て12時にセットしただけで、頭の中で鳴っていた音が出た」「Mesa Boogieに非常に近いサウンド」という高評価が目立ちます。

特に「缶の中のハチのような不快なバズ音がしない」という点は、低価格ディストーションペダルとしては大きな強みとして認識されています。

汎用性の高さも評価ポイントです。

メタル専用と思われがちですが、「ブルースにも対応できる」「ギターのボリュームを絞ればクリーンアップする」という報告があり、幅広いジャンルで使えることが実証されています。

アンプとの相性についても、「ソリッドステートアンプのクリーンチャンネルでも巨大でチャンキーなサウンドが得られる」「Headrush FRFRに接続してもMesa Boogieのようなサウンド」といった、様々な環境での成功例が報告されています。

購入前に確認すべき注意点

最も多く指摘されているのはノイズの問題です。

「ノイズが非常に多い、ノイズゲートが必須」「サウンドは素晴らしいがノイズが気になる」という意見が一定数存在します。

ノイズに敏感な方は、ノイズゲートペダルの同時購入を検討すべきでしょう。

期待値とのギャップについても注意が必要です。

「NUX Plexi Crunchほど本物を再現できていない」「求めていたサウンドではなかったので返品した」という声もあります。

Mesa Boogieの完全再現を期待すると失望する可能性があるため、「低価格でそれっぽいサウンドが得られるペダル」という認識で購入するのが適切です。

低音の特性については好みが分かれます。

「低音が泥っぽい」「BASSを絞っても改善しない」という指摘がある一方、「本物のRectoも低音が強いので仕様」という見方もあります。

また、「単体では物足りない、ブーストペダルとの併用が前提」という意見も多いです。

Tube ScreamerやTimmyなどのオーバードライブをブースターとして使うことで、音の輪郭が明確になり、より実用的なサウンドになるとされています。

競合製品との比較

同価格帯のライバル

Joyo California Soundは、同様にDual Rectifierサウンドを目指したペダルで、価格帯もほぼ同等です。

ただし、サイズがNUX REC TO Distortionより大きいため、ペダルボードのスペースを考慮する必要があります。

TC Electronic Dark Matterは、約40ドル前後で購入可能なディストーションペダルです。

ゲインを最大にするとスクープドミッドの特性が得られますが、Rectifierサウンドへの近さではNUX REC TO Distortionの方が評価が高い傾向にあります。

上位モデルとの違い

Mesa Boogie Throttle Boxは本家Mesa製のペダルで、価格は3万円前後です。

「Throttle Boxは明らかに上」という評価が一般的ですが、NUX REC TO Distortionは「Throttle Boxクローンではない」という点も認識しておく必要があります。

Wampler Triple Wreck / Dual Wreckは2万円以上の価格帯で、より本格的なサウンドが得られますが、「ノイズが多い」という指摘もあります。

Universal Audio Knuckles ’92はハイエンドモデルで、価格も高額です。

プロユースを目指すなら検討の価値がありますが、趣味レベルならNUX REC TO Distortionで十分という見方もあります。

こんな人におすすめ

NUX REC TO Distortionは、以下のような方に特におすすめです。

低予算でハイゲインサウンドを求めるギタリスト——学生や初心者など、エフェクターに大きな投資ができない方でも、本格的なメタルトーンを体験できます。

Dual Rectifierサウンドへの入門者——本物のMesa Boogie購入前に「このサウンドが自分に合っているか」を確認したい方には最適な選択肢です。

ペダルボードにメタル系サウンドを追加したい方——コンパクトで軽量なため、既存のペダルボードに追加しやすく、「たまにメタルも弾きたい」というニーズに応えます。

ソリッドステートアンプユーザー——真空管アンプがなくても、クリーンチャンネルに接続するだけでハイゲインサウンドが得られます。

まとめ

  • 価格:6,340円〜6,980円(国内)、$49(米国)という圧倒的な低価格
  • サウンド:90年代アメリカンハイゲインサウンドを再現、Mesa Boogie Dual Rectifierに近い太いディストーション
  • 回路:ピュアアナログ回路採用で自然な歪みを実現
  • バイパス:トゥルーバイパス設計で音質劣化を防止
  • 汎用性:低ゲインから高ゲインまで対応、メタルだけでなくブルースやロックにも使用可能
  • 注意点:ノイズが発生しやすく、ノイズゲートの併用を推奨
  • 低音特性:やや泥っぽくなる傾向があり、好みが分かれる
  • 推奨環境:ブーストペダルとの併用で音の輪郭が改善
  • 位置づけ:本物のMesa Boogieには及ばないが、価格を考えれば十分な品質
  • 総合評価:低予算でDual Rectifierサウンドを体験したい方には最適な入門機。ノイズ対策さえすれば、この価格帯では最高クラスのコストパフォーマンスを誇るディストーションペダル
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