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NUX Time Core Deluxe MKII レビュー解説|7種ディレイ搭載の高コスパペダル

「ディレイペダルが欲しいけど、どれを選べばいいか分からない」

「予算を抑えつつも多機能なペダルが欲しい」——そんな悩みを抱えるギタリストは多いのではないでしょうか。

NUX Time Core Deluxe MKIIは、1万5千円台という手頃な価格でありながら、7種類のディレイモードと40秒のフレーズルーパーを搭載した注目のペダルです。

本記事では、実際の使用感や評判を踏まえながら、このペダルの特長から注意点まで徹底的に解説します。

購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

NUX Time Core Deluxe MKIIの特長

7種類の多彩なディレイモードを1台に凝縮

NUX Time Core Deluxe MKIIの最大の特長は、コンパクトな筐体に7種類のディレイモードを搭載している点です。

デジタル、アナログ、モジュレーション、テープエコー、パンディレイ、リバーブディレイ、リバースと、王道から個性派まで幅広いサウンドをカバーしています。

特筆すべきは「ΦPHI(ファイ)」モードで、黄金比を用いたセカンドリピートヘッドにより、単なるデジタルディレイとは一線を画す音楽的なサウンドを生み出します。

また「Verb」モードはMK.IIで新たに追加されたもので、プレートリバーブとデジタルディレイを融合させたアンビエントな雰囲気を演出できます。

他製品との差別化ポイント

同価格帯の競合製品と比較した場合、NUX Time Core Deluxe MKIIには明確なアドバンテージがあります。

まず、ステレオ入出力に完全対応している点が挙げられます。

入力・出力ともに2系統のジャックを備えており、ステレオリグでの使用にも対応可能です。

Pan Delayモードでは左右にディレイ音を振り分け、立体的な空間サウンドを実現できます。

次に、アナログドライシグナルを採用している点も見逃せません。

デジタル処理はウェット信号のみに適用され、ドライ信号はアナログのまま出力されるため、レイテンシーゼロかつ低ノイズを実現しています。

これは同価格帯のペダルでは珍しい仕様です。

さらに、より高価なディレイユニットと同等のDSPチップを搭載しているとされ、価格からは想像できない高品質なサウンドを実現しています。

実用的な付加機能

ディレイサウンド以外にも、演奏をサポートする実用的な機能が充実しています。

40秒のステレオフレーズルーパー「S.O.S(Sound on Sound)」モードは、練習やアイデアスケッチに重宝します。

フレーズを重ねての即興演奏も可能で、1台でディレイとルーパーの両方をまかなえるのは大きなメリットです。

Smart Tap Tempo機能も便利な改良点です。

従来モデルでは2秒間の長押しが必要でしたが、MK.IIでは2回以上タップするだけでテンポ設定が可能になりました。

ライブ中でもスムーズにテンポを合わせられます。

Tone Lock(T.Lock)機能は、ステージでの誤操作を防ぐための機能です。

パラメーターをロックすることで、演奏中に誤ってノブに触れても設定が変わる心配がありません。

スペック・仕様

基本仕様

NUX Time Core Deluxe MKIIの基本的な仕様は以下の通りです。

製品タイプはエレキギター用ディレイペダルで、入力インピーダンスは1MΩ、出力インピーダンスは1kΩとなっています。

ダイナミックレンジは104dBを確保しており、クリアなサウンドを実現しています。

DSP処理は48kHz/32-bitで行われ、A/D・D/Aサンプリングレートは48kHz/24-bitです。

ディレイモード別スペック

7種類のディレイモードは、それぞれ異なるディレイタイムの範囲を持っています。

ΦPHIモードは80msから1000msの範囲で、黄金比セカンドリピートヘッドを搭載したデジタルディレイです。

Analogモードは40msから403msで、ビンテージBBDディレイの温かみのあるサウンドを再現しています。

Mod D.モードは20msから1500msと最も広い範囲を持ち、Ibanez DMLアルゴリズムをベースにした豊かなモジュレーションサウンドを提供します。

Tapeモードは55msから552msで、伝説的なSpace Echoマシンの高域飽和と低域減衰をエミュレートしています。

Panモードは80msから1000msで、ステレオ出力時に左右にディレイ音を振り分けます。

Verbモードは80msから1000msで、プレートリバーブとデジタルディレイを融合させたアンビエントサウンドを生成します。

Reverseモードは320msから1240msで、テープ逆再生風の独特なサウンドを楽しめます。

タップテンポ使用時の最大ディレイタイムは1580msまで対応しています。

サイズ・電源

本体サイズは122mm(長さ)×72mm(幅)×47mm(高さ)で、ペダルボードへの組み込みも容易なコンパクト設計です。

重量は270gと軽量です。

電源は9V DC(センターマイナス)で、消費電流は120mA以下となっています。

推奨アダプターはNUX ACD-006Aで、150mA以上の出力を持つものが推奨されています。

電源アダプターは別売りである点に注意が必要です。

入出力端子

入出力端子は6.35mm(1/4インチ)のジャックを入力・出力ともに2系統ずつ備えています。

モノラル使用時はAジャックのみ、ステレオ使用時は両方のジャックを使用します。

USB-C端子も搭載されており、ファームウェアアップデートに対応しています。

おすすめな点

圧倒的なコストパフォーマンス

NUX Time Core Deluxe MKIIの最大の魅力は、何といってもコストパフォーマンスの高さです。

国内価格は約15,400円(税込)で、この価格帯で7種類のディレイ、40秒のルーパー、ステレオ対応、タップテンポ、True Bypass/Buffer Bypass切替など、上位機種に匹敵する機能を備えています。

競合となるBoss DD-8が2万円台後半であることを考えると、半額程度で同等以上の機能を手に入れられる計算になります。

初めてのディレイペダルを探している方や、サブ機として導入を考えている方にとって、非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。

初心者にも扱いやすい直感的な操作性

4つのノブ(TIME、MIX、DELAY TYPE、REPEAT)とトグルスイッチというシンプルな構成で、複雑な操作を必要としません。

ディレイタイプを選んでノブを回すだけで、すぐに音作りを始められます。

また、7種類のディレイモードはどれも即戦力となるサウンドが設定されており、細かい調整をしなくても「使える音」が出せるのは大きなメリットです。

ステレオ対応でアンビエント系にも最適

ステレオ入出力に完全対応しているため、アンビエントやポストロックなど、空間系サウンドを重視するジャンルにも対応できます。

特にPanモードやVerbモードは、広がりのある立体的なサウンドを簡単に作り出せるため、エフェクトチェーンの最後に配置してステレオ幅を広げる用途に最適です。

True BypassとBuffer Bypassを選択可能

トグルスイッチでTrue BypassとBuffer Bypass(Tails)を切り替えられるのも便利な点です。

True Bypassではペダルオフ時にディレイ音が即座に止まり、Buffer Bypassではディレイトレイル(残響)が自然に減衰していきます。

曲調や好みに応じて使い分けられるのは、この価格帯では珍しい仕様です。

USB-Cによるファームウェアアップデート対応

USB-C端子を搭載しており、将来的なファームウェアアップデートに対応しています。

不具合の修正や機能追加が行われた際も、最新の状態を維持できるのは安心材料です。

注意点

MK.IからMK.IIでの仕様変更

旧モデル(MK.I)からの買い替えを検討している方は、いくつかの仕様変更に注意が必要です。

まず、MK.IにあったPing Pongディレイが廃止され、代わりにVerb Delayが追加されました。

Ping Pongディレイを重視していた方は、他のペダルを検討する必要があるかもしれません。

また、MK.IではMIXノブを最大にすることで100% Wet(Kill Dry)を実現できましたが、MK.IIでは電源投入時にフットスイッチを長押しするという操作に変更されています。

頻繁にKill Dryを使用する方にとっては、やや不便に感じる可能性があります。

ビルドクオリティに関する懸念

価格を考えれば十分なビルドクオリティではあるものの、高級ペダルと比較すると気になる点もあります。

ノブや画面の質感がやや安っぽく感じられるという声や、内部部品の作りに不安を感じるという意見も聞かれます。

また、フットスイッチに明確なクリック感がないため、踏んだ感触が分かりにくいという指摘もあります。

ライブでの使用を考えている方は、事前に実機で確認することをおすすめします。

ルーパー機能の制限

S.O.Sモードのフレーズルーパーは40秒という十分な録音時間を持っていますが、機能面ではシンプルです。

ループレベルの調整や、消去せずに停止する機能など、専用ルーパーにあるような高度な機能は搭載されていません。

ルーパーを本格的に使用したい方は、専用機の導入も検討した方がよいでしょう。

電源アダプター別売り

本体には電源アダプターが付属していません。

9V DC(センターマイナス)で150mA以上の出力を持つアダプターを別途用意する必要があります。

すでにペダルボード用のパワーサプライを持っている方は問題ありませんが、初めてペダルを購入する方は追加出費を見込んでおく必要があります。

個体差・品質管理への懸念

一部で画面がずれている個体や、初期不良の報告も見られます。

購入後は早めに動作確認を行い、問題があれば保証期間内に対応を依頼することをおすすめします。

保証期間は購入日から1年間で、保証書は再発行されないため大切に保管してください。

評判・口コミ

ユーザーが評価するおすすめな点

多くのユーザーから高く評価されているのは、やはりコストパフォーマンスの高さです。

「この価格帯でこれだけの機能は驚異的」「予算重視のプレイヤーには最適な選択肢」という声が多数聞かれます。

特に初めてのディレイペダルとして、あるいはサブ機として導入するユーザーからの支持を集めています。

サウンドクオリティについても好評価が目立ちます。

「デジタルディレイが非常にクリーンで静か」「アナログモードの温かみのあるサウンドが素晴らしい」「Tapeモードはヴィンテージ感があって使いやすい」といった声があり、各ディレイモードの完成度の高さが評価されています。

掛かり具合が良いという評価も多く、即戦力として使えるサウンドが魅力のようです。

操作性についても「直感的で設定しやすい」「複雑な操作なしに良い音が出せる」と好評です。

Smart Tap Tempo機能やTone Lock機能など、実用的な機能が演奏をサポートしてくれる点も支持されています。

ステレオ対応という点でも評価が高く、「エフェクトチェーンの最後でステレオ幅を広げるのに最適」「アンビエント系のサウンドメイクに重宝する」という声が聞かれます。

購入前に確認すべき注意点

一方で、ビルドクオリティについては懸念の声も聞かれます。

「ノブや画面の質感が安っぽい」「フットスイッチにクリック感がない」「ジャックソケットの耐久性が心配」といった意見があり、長期使用に対する不安を感じるユーザーもいるようです。

フットスイッチの感度が高すぎるという指摘も複数見られます。

「意図せずモードが変わってしまう」「ダブルタップしやすい」といった声があり、ライブでの使用には慣れが必要かもしれません。

品質の個体差についても注意が必要です。

「画面がずれていた」「保証期間内に故障した」「静電気で動作しなくなった」といった報告もあり、購入後の早期動作確認が推奨されています。

MK.Iからのアップグレードユーザーからは、「Kill Dryの操作が面倒になった」「Ping Pongディレイがなくなったのは残念」という声も聞かれます。

旧モデルからの買い替えを検討している方は、仕様変更を確認しておくことをおすすめします。

ルーパー機能については「シンプルで基本的な機能のみ」という評価が多く、本格的なルーパーとしての使用には向かないという意見が目立ちます。

あくまでディレイペダルの付加機能として捉えた方がよいでしょう。

まとめ

NUX Time Core Deluxe MKIIについて、特長から注意点、ユーザーの評判まで詳しく解説しました。

最後に、本製品のポイントを箇条書きでまとめます。

  • 7種類のディレイモードと40秒ルーパーを搭載した多機能ディレイペダル
  • 国内価格約15,400円という手頃な価格で、同価格帯では最高クラスのコストパフォーマンス
  • ステレオ入出力完全対応で、アンビエント系サウンドにも最適
  • アナログドライシグナル採用により、レイテンシーゼロ・低ノイズを実現
  • True Bypass/Buffer Bypass切替、Tone Lock機能など実用的な機能が充実
  • Smart Tap Tempoで演奏中のテンポ調整もスムーズ
  • USB-C端子搭載でファームウェアアップデートに対応
  • ビルドクオリティや個体差については購入前に確認推奨
  • ルーパー機能はシンプルなため、本格使用には専用機を検討
  • 総合評価として、予算重視で多機能なディレイを求めるギタリストに強くおすすめできる1台

初めてのディレイペダルを探している方、コストを抑えつつも妥協したくない方、サブ機として手軽に使えるペダルを探している方には、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

一方で、最高級の質感や耐久性を求める方、ルーパーを本格的に使用したい方は、上位機種や専用機も併せて検討することをおすすめします。

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