「マルチエフェクターは便利だけど、操作が複雑で使いこなせない…」
「デジタル機材特有のメニュー操作が苦手…」そんな悩みを抱えるギタリストは多いのではないでしょうか。
NUX TRIDENT NME-5は、アナログペダルボードのような直感的な操作性と、最新のデジタル技術を融合させた注目のマルチエフェクターです。
この記事では、実際のユーザー評価や詳細なスペック情報を基に、TRIDENT NME-5の特徴、メリット・デメリット、競合製品との比較、そして購入前に知っておくべき注意点まで徹底解説します。
NUX TRIDENT NME-5の特徴・概要
アナログペダルのような直感的操作とデジタルの融合
NUX TRIDENT NME-5の最大の特徴は、従来のマルチエフェクターにありがちな複雑なメニュー操作を排除し、アナログペダルボードのような直感的な操作感を実現している点です。
フロントパネルには物理ノブとトグルスイッチが整然と配置されており、GAIN、BASS、MID、TREBLE、PRESENCEといったアンプセクションのパラメーターをダイレクトに調整できます。
エフェクトセクションも同様で、MOD、DELAY、REVERBの各ブロックには専用のノブとトグルスイッチが割り当てられています。
エフェクトの種類を選ぶ際はトグルスイッチを切り替えるだけで、細かいパラメーター調整は対応するノブを回すだけという、まさにアナログペダルを操作するような感覚でサウンドメイクが可能です。
また、専用のTrident Editorソフトウェアを使用すれば、PCからより詳細な設定が行えますが、本体のノブだけでも十分に音作りができるため、PC操作が苦手なギタリストでも安心して使用できます。
マニュアルをほとんど読まなくても使い始められるという声も多く、デジタル機材に抵抗があるユーザーにとって非常に魅力的な設計となっています。
デュアルDSPとTSAC-4Kアンプモデリング技術
TRIDENT NME-5の心臓部には、NUXが誇るTSAC-4Kアンプモデリング技術が搭載されています。
これはホワイトボックス物理モデリングアルゴリズムと呼ばれる先進的な技術で、従来のNUX製品と比較して2倍以上複雑な処理を実現しています。
この高度な処理能力を支えるために、本機にはデュアルDSP構成が採用されています。
1つのDSPはアンプモデリングアルゴリズムの処理を専門に担当し、もう1つのDSPがエフェクト処理を受け持つことで、高品質なサウンドと安定した動作を両立しています。
さらに、プレミアムグレードのA/D・D/Aコンバーターとアナログ回路を組み合わせることで、低ノイズでクリアな音質を実現しています。
搭載されている27種類のアンプモデルは、フェンダー系のクリーントーンからマーシャル系のクランチ、メサブギーやディーゼル、ソルダーノといったハイゲインアンプまで幅広くカバーしています。
各アンプモデルにはHIGH/LOW入力の切り替えや、パッチケーブルジャンピングの4入力、ボイシング用トグルスイッチといった実機さながらの機能が再現されており、細かなニュアンスまで追い込むことができます。
ライブからスタジオまで対応する豊富な入出力
TRIDENT NME-5は、ライブパフォーマンスからスタジオレコーディングまで、あらゆるシチュエーションに対応できる豊富な入出力端子を備えています。
ライブ向けの機能としては、2系統のXLRバランスアウトが搭載されており、PAシステムへ直接接続してステレオ出力が可能です。
GND/LIFTスイッチも装備されているため、グラウンドループによるノイズが発生した場合も対処できます。
また、SEND/RETURNエフェクトループは、シリアル、パラレル、ブランチの3モードに対応しており、4ケーブルメソッドでギターアンプと組み合わせる際にも柔軟に対応できます。
スタジオ用途では、USB Type-C端子を介して24-bit/48kHzのオーディオインターフェースとして使用可能です。
DAWへの直接録音はもちろん、リアンプにも対応しているため、後から音作りを変更するワークフローにも適しています。
MIDI IN/OUTも装備されており、3.5mmジャックですが、5ピンDIN変換アダプターが2本付属しているため、外部MIDIコントローラーとの連携も問題ありません。
自宅練習用としては、ヘッドフォン出力とAUX IN端子を備えており、スマートフォンやMP3プレイヤーの音楽に合わせて練習することができます。
エクスプレッションペダル端子も装備されているため、外部ペダルを接続してボリュームやワウなどのリアルタイムコントロールも可能です。
NUX TRIDENT NME-5のスペック・仕様
基本スペックと搭載機能一覧
TRIDENT NME-5の基本スペックは以下の通りです。
本体サイズは幅164mm×高さ65mm×奥行312mmとなっており、一般的なマルチエフェクターとしては標準的なサイズです。
筐体にはワンピースアルミダイカストを採用しており、堅牢な作りでライブパフォーマンスにも安心して使用できます。
重量は公称値で約2kgとなっています。
電源は付属の専用ACアダプター(ACD-006A)を使用します。
9V DCで動作し、消費電流に余裕を持った設計となっています。
なお、サードパーティ製の電源を使用するとノイズが増加する場合があるため、付属アダプターの使用が推奨されています。
プロセッサーはデュアルDSP構成で、アンプモデリングとエフェクト処理を分離することで高い処理能力を確保しています。
A/D・D/Aコンバーターは24-bit/48kHz対応のプレミアムグレードを採用し、ダイナミックレンジと音質の両面で高い性能を発揮します。
アンプモデル・エフェクト・IR詳細
アンプモデルは全27種類を搭載しています。
フェンダー系ではTwin Reverb、Deluxe Reverb、Bassman、Princeton Reverbなどの定番モデルを網羅。
マーシャル系ではJCM800、Plexi、Silver Jubileeなどを収録。
ハイゲイン系ではMesa Boogie Dual Rectifier、Diezel VH4、Soldano SLO-100、さらに「Uber HiGain」と呼ばれる超ハイゲインモデルも搭載されています。
VOX AC30やマッチレス、ダンブル系のモデルも含まれており、クラシックロックからモダンメタルまで幅広いジャンルに対応できます。
キャビネットIRは27種類がプリインストールされており、1024サンプル解像度で収録されています。
各キャビネットには4種類のマイクモデルが用意されており、それぞれ3ポジションの設置位置を選択可能です。
これにより、1つのキャビネットだけでも12通りのバリエーションが得られ、全体では非常に多彩なサウンドメイクが可能です。
さらに、32スロットのユーザーIR領域が用意されており、サードパーティ製のIRを追加でロードできます。
Trident Editorソフトウェアが自動的にフォーマット変換を行うため、互換性の問題を気にする必要もありません。
エフェクトは合計32種類を搭載しています。
内訳はノイズリダクション、ブースト/オーバードライブ7種類、FX(コンプレッサー、ワウ、ピッチシフターなど)7種類、モジュレーション11種類、ディレイ3種類、リバーブ4種類、そしてEQとなっています。
シグナルチェーンは10の独立したブロック(NR、BST、EFX、AMP、CAB、EQ、S/R、MOD、DLY、RVB)で構成されており、ブロックの並び替えやパラレルルーティングにも対応しています。
プリセットはユーザー用96、ファクトリー用96の合計192スロットを備えています。
ファクトリープリセットにはChoptones、Pete Thorn、Larry Mitchell、Reb Beach、Leon Toddといった著名アーティストやプリセットデザイナーが作成したサウンドが収録されています。
入出力端子と接続オプション
入出力端子の詳細は以下の通りです。
入力系統として、メインのINPUT端子は1/4インチフォンジャックで、入力インピーダンスは1MΩです。
ハイインピーダンスのギター信号を適切に受けられる設計となっています。
AUX IN端子は1/8インチ(3.5mm)ミニジャックで、インピーダンスは10kΩ。
MP3プレイヤーやスマートフォンなどの外部音源を接続できます。
RETURN端子は1/4インチフォンジャックで、インピーダンス100kΩとなっています。
出力系統では、OUTPUT 1 & 2が1/4インチフォンジャックで、出力インピーダンスは1kΩ。
アンバランス・モノラル出力で、2本使用でステレオ出力が可能です。
DI OUT 1 & 2はXLR 3ピン端子のバランス出力で、PAシステムやミキサーへの接続に最適です。
GND/LIFTスイッチ付きでグラウンドループノイズに対応できます。
SEND端子は1/4インチフォンジャック、出力インピーダンス1kΩ。
PHONES端子は1/4インチステレオフォンジャックで、出力インピーダンス47Ωとなっています。
コントロール系端子として、EXP PEDAL端子は1/4インチTRSジャックで、外部エクスプレッションペダルを接続してボリューム、ワウ、各種パラメーターのリアルタイムコントロールが可能です。
MIDI IN/OUTは1/8インチ(3.5mm)TRSジャックで、5ピンDIN変換アダプターが2本付属しています。
USB端子はType-Cを採用しており、オーディオインターフェース機能(24-bit/48kHz)、ファームウェアアップデート、エディターソフトウェアとの接続に使用します。
付属品としては、専用ACアダプター(ACD-006A)、USBケーブル、MIDI変換アダプター×2本、日本語マニュアルが同梱されています。
NUX TRIDENT NME-5のおすすめポイント
PC不要でも使える簡単セットアップ
TRIDENT NME-5の大きな魅力の一つが、PCやスマートフォンを使わなくても本格的な音作りができる点です。
多くのマルチエフェクターでは、詳細な設定を行うために専用アプリやエディターソフトウェアの使用が事実上必須となっていますが、本機は物理ノブとスイッチだけで十分なサウンドメイクが可能です。
フロントパネルを見ると、アンプセクションにはGAIN、BASS、MID、TREBLE、PRESENCE、LEVELの6つのノブが配置されており、実際のギターアンプを操作する感覚でトーンを調整できます。
エフェクトセクションも同様に、MODにはRATE、DEPTH、LEVELの3ノブ、DELAYにはLEVEL、TIME、REPEATの3ノブ、REVERBにはLEVEL、DECAYの2ノブが割り当てられています。
エフェクトの種類選択はトグルスイッチで行います。
例えばMODセクションでは、コーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロなどをトグルスイッチで切り替え、同じカテゴリ内の詳細なモデル選択はSELECTノブで行います。
この設計により、画面を見ながらメニューを掘り下げていく煩わしさから解放され、演奏に集中しながらリアルタイムでサウンドを変化させることができます。
また、ノブには「パラメーターフォロー」機能が搭載されています。
これをONにすると、各エフェクターで最後に設定したパラメーター値が記憶され、次回同じエフェクターを選択した際に自動的に呼び出されます。
よく使う設定を毎回調整し直す手間が省けるため、実用性の高い機能です。
ハイゲインからクリーンまで高品質なアンプサウンド
TRIDENT NME-5のTSAC-4Kアンプモデリングは、多くのユーザーから高い評価を受けています。
特に評判が良いのは、ギターのボリュームノブに対するレスポンスの自然さです。
ボリュームを絞るとクリーンに、上げていくと徐々に歪み始めるという、実機のチューブアンプに近い反応が得られます。
ハイゲインアンプの音質は特に高く評価されており、同価格帯の競合製品と比較しても優位性があるとされています。
Mesa Boogie Dual RectifierモデルやDiezel VH4モデルは、太く存在感のあるサウンドで、モダンロックやメタルに最適です。
「Uber HiGain」モデルはさらに過激な歪みを求めるプレイヤー向けで、タイトなリフからリードプレイまで幅広く対応できます。
クリーン系ではFender Princeton Reverbモデルの評価が非常に高く、透明感のあるクリーントーンが得られます。
Fender Twin Reverbモデルも定番のクリスタルクリーンサウンドを再現しており、ジャズからカントリー、ポップスまで幅広いジャンルで活躍します。
クランチ系ではMarshall JCM800やPlexi系のモデルが充実しており、ブルースロックからクラシックロックまでカバーできます。
VOX AC30モデルも収録されており、ブリティッシュ系の独特なミッドレンジを持つサウンドが得られます。
27種類のキャビネットIRと4種類のマイクモデル、3ポジションの組み合わせにより、アンプサウンドをさらに追い込むことができます。
ハイカット/ローカット機能も搭載されているため、ミックスに馴染むサウンドを作りやすい設計です。
価格以上の充実した付属品と拡張性
TRIDENT NME-5は、本体価格に対して非常に充実した付属品とオプションを備えています。
まず、MIDI変換アダプターが2本付属している点は特筆に値します。
本体のMIDI端子は3.5mmミニジャックですが、標準的な5ピンDINコネクタへの変換ケーブルが同梱されているため、別途購入する必要がありません。
競合製品ではこのアダプターが別売りであることも多く、地味ながら嬉しい配慮です。
USB端子がType-Cを採用している点も、同価格帯の製品では先進的です。
多くの競合製品がmicro USBやmini USBを採用する中、Type-Cは挿し込みやすく耐久性も高いため、長期使用において利便性が高まります。
USBケーブルも付属しているため、箱から出してすぐにPCと接続できます。
電源ON/OFFスイッチが搭載されている点も見逃せません。
多くのマルチエフェクターではアダプターを抜くか、別途スイッチ付きタップを用意する必要がありますが、本機は背面のスイッチで簡単に電源を切ることができます。
電源の切り忘れ防止や、ライブ時の電源管理が容易になります。
拡張性の面では、32スロットのユーザーIR領域が大きなアドバンテージです。
サードパーティ製のIRを追加することで、さらに多彩なキャビネットサウンドを得ることができます。
Trident Editorが自動的にフォーマット変換を行うため、互換性を気にせず好みのIRを導入できます。
価格面では、日本国内で約59,400円〜66,000円(2026年2月時点)で購入可能であり、海外では449ドル前後で販売されています。
この価格帯でデュアルDSP、27アンプモデル、豊富なI/O、USBオーディオインターフェース機能を備えた製品は限られており、コストパフォーマンスは非常に高いと評価されています。
NUX TRIDENT NME-5の注意点・デメリット
プリセット切り替え時の音切れとスピルオーバー非対応
TRIDENT NME-5をライブで使用する際に最も注意すべき点は、プリセット切り替え時に発生する音切れです。
あるプリセットから別のプリセットに切り替える際、一瞬ですが音が途切れるギャップが発生します。
特にクリーンから歪みへの切り替えや、その逆の場合に目立ちやすく、曲中でのプリセットチェンジには注意が必要です。
また、ディレイやリバーブのスピルオーバー(トレイル継続)にも対応していません。
プリセットを切り替えると、前のプリセットでかかっていたディレイの残響やリバーブの余韻がブツッと切れてしまいます。
上位機種では当たり前となっているこの機能がないため、プリセット切り替えのタイミングには工夫が必要です。
ただし、エクスプレッションペダルをボリュームペダルとして使用している場合は、ディレイ・リバーブのトレイルが継続するという報告もあります。
プリセット切り替えではなく、同一プリセット内でのパラメーター変更であれば、この問題は発生しません。
対策としては、楽曲の構成に合わせてプリセット切り替えのタイミングを休符や長い音符の位置に設定する、あるいは同一プリセット内でエフェクトのON/OFFを切り替えて対応するなどの工夫が考えられます。
フットスイッチでBOOST、FX、MOD、DELAY、REVERBの各ブロックを個別にON/OFFできるため、うまく活用すれば多くの場面をカバーできます。
ディレイ・リバーブのバリエーション不足
TRIDENT NME-5のエフェクト面で最も指摘されるのが、ディレイとリバーブのバリエーション不足です。
ディレイは3種類、リバーブは4種類と、競合製品と比較するとやや少ない印象です。
特にリバーブについては、シマーリバーブが搭載されていない点を惜しむ声が多く聞かれます。
シマーリバーブはアンビエント系やポストロック、モダンワーシップミュージックなどで多用されるエフェクトであり、このジャンルをメインにするプレイヤーにとっては物足りなさを感じる可能性があります。
ディレイについても、テープエコーやアナログディレイのバリエーションがもう少しあると、ヴィンテージ系のサウンドを求めるプレイヤーにとってより魅力的な製品になったでしょう。
ただし、基本的なディレイ・リバーブサウンドのクオリティ自体は高く評価されています。
スタンダードなサウンドで十分という場合は問題になりません。
また、SEND/RETURNループを活用して外部のディレイ・リバーブペダルを併用することで、この弱点を補うことも可能です。
ファームウェアアップデートによる追加エフェクトの実装に期待する声もあります。
液晶画面の視認性と一部操作の不便さ
本機に搭載されているLCDディスプレイは、サイズが小さく、一部のフォントが非常に細かいため視認性にやや難があります。
特にステージ上の暗い環境では、現在選択しているプリセット名やパラメーター値を確認しづらい場面があるかもしれません。
バックライトは搭載されていますが、より大きな画面や高コントラストの表示があれば、ライブでの使い勝手が向上したでしょう。
また、一部の操作には不便な点が報告されています。
チューナーを起動する際にBOOSTフットスイッチを長押しする必要がありますが、この時BOOSTエフェクトが一瞬ONになってしまうという問題があります。
同様に、REVERBフットスイッチの長押しでフリーズエフェクトを使用する際、リバーブがOFFになってしまうという挙動も指摘されています。
キャビネットIRのハイカット・ローカット設定は、本体からアクセスするにはやや階層が深く、素早い調整が難しいという声もあります。
これらの設定を頻繁に変更する場合は、PCのエディターソフトウェアを使用する方が効率的です。
ファクトリープリセットを削除できない仕様も、プリセット管理の面でやや不便に感じるユーザーがいます。
ユーザープリセットとファクトリープリセットは別領域で管理されており、ファクトリープリセットの上書き保存はできません。
プリセット数自体は十分にありますが、すべてのスロットを自分好みにカスタマイズしたいという場合は注意が必要です。
NUX TRIDENT NME-5の評判・口コミ
ユーザーが評価するおすすめな点
多くのユーザーが最も高く評価しているのは、アンプモデリングの音質とレスポンスです。
特にハイゲインアンプのサウンドは「同価格帯で最高クラス」との評価が多く、POD GOなど競合製品から乗り換えたユーザーからも「歪みの質感が圧倒的に良い」という声が上がっています。
ギターのボリュームノブを絞るとクリーンに、上げると自然に歪み始めるという、実機アンプに近いダイナミックレスポンスも高く評価されています。
直感的な操作性も好評なポイントです。
「マニュアルをほとんど読まずに使い始められた」「アナログ機材しか使わない自分でも違和感なく使えた」という感想が多く、デジタル機材に苦手意識を持つギタリストでも安心して導入できます。
物理ノブによるダイレクトな操作は、演奏中のリアルタイム調整にも適しています。
コストパフォーマンスの高さも多くのユーザーが認めるところです。
この価格帯でデュアルDSP、27アンプモデル、USBオーディオインターフェース機能、豊富なI/Oを備えた製品は限られており、「この価格でこのクオリティは驚異的」「年間ベストギタープロセッサーに選びたい」といった高評価が寄せられています。
クリーントーンの品質も評価が高く、特にFender Princeton ReverbモデルやTwin Reverbモデルは「透明感があって美しい」と好評です。
Mesa BoogieやJCM800モデルも「十分に使えるレベル」との評価で、幅広いジャンルに対応できる懐の深さがあります。
アコースティックギター用のパッチも問題なく作成できたという報告もあり、エレキギター以外の用途にも活用できる柔軟性があります。
購入前に確認すべき注意点
一方で、購入前に確認しておくべき注意点もあります。
最も多く指摘されているのは、プリセット切り替え時の音切れとスピルオーバー非対応の問題です。
ライブで頻繁にプリセットを切り替える使い方を想定している場合は、この制限を理解した上で購入を検討する必要があります。
同一プリセット内でのエフェクトON/OFFで対応できる場合は問題ありませんが、大幅なサウンドチェンジが必要な場面では工夫が求められます。
ブースト/オーバードライブセクションの音質については評価が分かれています。
「薄くてノイジー」「ディストーションペダルとしては使えない」という厳しい意見がある一方、アンプモデルの歪みをメインに使用すれば問題ないという声もあります。
外部のオーバードライブペダルを併用する前提であれば大きな問題にはなりません。
ゲインを上げた際のノイズについても指摘があります。
ノイズリダクションをONにしても、ハイゲインセッティングではノイズが目立つ場合があるとのことです。
特にマーシャル系のアンプモデルでノイズが多いという報告もあります。
付属のACアダプターを使用することでノイズは軽減されるため、サードパーティ製電源の使用は避けた方が無難です。
液晶画面の小ささと視認性の問題も事前に認識しておく必要があります。
暗いステージでの使用が多い場合は、プリセット番号やパラメーター値の確認がしづらい可能性があります。
上位機種(Kemper、Quad Cortex、Fractal Axe-FXなど)からの乗り換えや、これらと同等の品質を期待する場合は注意が必要です。
価格差を考えれば当然ですが、モデリング精度やエフェクトの豊富さでは上位機種には及びません。
あくまでこの価格帯での製品として評価すべきでしょう。
競合製品との比較評価
競合製品との比較では、それぞれ異なる評価が寄せられています。
BOSS ME-90との比較では、アンプモデリングの音質でTRIDENT NME-5を推す声が多い傾向です。
特にハイゲインサウンドではTRIDENTの方が太く存在感があると評価されています。
一方、ME-90はディレイ・リバーブのバリエーションが豊富で、BOSSならではの安定した操作性と信頼性があります。
エフェクトの多様性を重視するならME-90、アンプサウンドの質を重視するならTRIDENTという選択基準が示されています。
Line 6 POD GOとの比較では、POD GOの方がエフェクト数で圧倒的に優位(275種類以上)であり、Helix由来の高品質なエフェクトが使用できる点が強みです。
録音用途ではPOD GOを推す声が多いものの、アンプサウンドの質感や操作性ではTRIDENTを好むユーザーも多く、好みが分かれる傾向にあります。
価格はPOD GOの方が高いため、予算も選択の要因となります。
同社のNUX MG-30との比較では、MG-30の方がアンプモデル数が多く(30種類)、タッチスクリーンによる操作が可能でコンパクトです。
一方、TRIDENTは音質がやや良いとの評価があり、MG-30からアップグレードしたユーザーからは「音質が向上した」という感想が聞かれます。
アナログライクな操作性を重視するならTRIDENT、タッチスクリーン操作とコンパクトさを重視するならMG-30という選択になるでしょう。
NUX TRIDENT NME-5と競合製品の比較
BOSS ME-90との違い
BOSS ME-90は、TRIDENTと最も比較されることの多い競合製品です。
両機種とも物理ノブを多用した直感的な操作性を特徴としており、コンセプトが似通っています。
価格面では、ME-90の方がやや高価で、日本国内では7〜8万円台で販売されていることが多いです。
TRIDENTは6万円前後から購入可能であり、価格差は1〜2万円程度あります。
アンプモデリング技術では、ME-90がBOSSのAIRD(Augmented Impulse Response Dynamics)技術を採用しているのに対し、TRIDENTはNUX独自のTSAC-4Kアルゴリズムを搭載しています。
両者とも高品質なサウンドを実現していますが、ハイゲインサウンドではTRIDENTの方が評価が高い傾向にあります。
一方、ME-90は長年のBOSSの経験に基づく安定したサウンドが魅力です。
エフェクト数ではME-90が優位で、特にディレイとリバーブのバリエーションが豊富です。
ME-90にはルーパー機能がありませんが、TRIDENTは30秒のフレーズルーパーを搭載しています。
IR読み込み機能はTRIDENTのみが対応しており、サードパーティ製IRを32スロット追加できる点は大きなアドバンテージです。
ME-90は内蔵キャビネットシミュレーターのみの対応となります。
入出力の豊富さではTRIDENTが優位で、XLRバランスアウトを2系統備えています。
ME-90もXLRアウトを搭載していますが、TRIDENTの方がI/Oオプションが充実しています。
Line 6 POD GOとの違い
Line 6 POD GOは、同社のフラッグシップモデルHelixのテクノロジーを継承したミドルレンジ機種です。
TRIDENTより1ランク上の価格帯に位置しており、機能面でも差があります。
価格はPOD GOが500〜580ドル程度(日本国内では7〜8万円台)で、TRIDENTより高価です。
この価格差が妥当かどうかは、求める機能によって評価が分かれます。
最大の違いはエフェクト数で、POD GOはHelix由来とLegacyを合わせて275種類以上のエフェクトを搭載しています。
TRIDENTの32種類と比較すると圧倒的な差があり、多彩なエフェクトを駆使したサウンドメイクを求めるならPOD GOが有利です。
アンプモデル数もPOD GOの方が多く、Helixと同じ高品質なモデルが使用できます。
ただし、アンプサウンドの質感については好みが分かれ、TRIDENTの方が好みという意見も少なくありません。
操作インターフェースは大きく異なり、POD GOは4.3インチのカラーLCDとスクリブルストリップを備えた近代的なデザインです。
TRIDENTはより伝統的なアナログペダル風のレイアウトを採用しており、どちらを好むかは個人の嗜好によります。
USBオーディオインターフェース機能は両機種とも搭載していますが、POD GOの方が録音用途での評価が高い傾向にあります。
本格的なレコーディング環境での使用を重視するならPOD GOを検討する価値があります。
同社NUX MG-30との違い
NUX MG-30は、TRIDENTと同じNUXブランドのマルチエフェクターで、異なるコンセプトで設計されています。
サイズ・形状の違いが最も顕著で、MG-30はコンパクトなフロアユニットにタッチスクリーンを搭載したモダンなデザインです。
TRIDENTはより大型で、物理ノブとスイッチを多用したアナログペダルボード風のレイアウトを採用しています。
アンプモデル数はMG-30が30種類、TRIDENTが27種類とMG-30がやや多いです。
エフェクト数でもMG-30の方が豊富なバリエーションを持っています。
音質面では、TRIDENTの方がやや良いとの評価があります。
MG-30からTRIDENTに乗り換えたユーザーからは「音質がアップグレードした」「サウンドがより洗練された」という感想が聞かれます。
TRIDENTはデュアルDSP構成でより高度な処理を行っているため、この差が生まれていると考えられます。
操作性の面では、好みが分かれます。
タッチスクリーンでの操作を好むならMG-30、物理ノブでのダイレクトな操作を好むならTRIDENTが適しています。
MG-30はスマートフォンアプリでの操作にも対応しており、現代的なワークフローを好むユーザーには魅力的です。
価格はMG-30の方がやや高価で、日本国内では7万円前後で販売されています。
TRIDENTの方がコストパフォーマンスに優れると言えますが、コンパクトさやタッチスクリーン操作を重視するならMG-30を選ぶ価値があります。
まとめ:NUX TRIDENT NME-5はこんな人におすすめ
総合評価と購入判断のポイント
NUX TRIDENT NME-5は、アナログペダルボードのような直感的な操作性と、最新のデジタルアンプモデリング技術を高いレベルで融合させた製品です。
この価格帯では非常に優れたコストパフォーマンスを発揮しており、初めてのマルチエフェクターとしても、既存機材からのアップグレードとしても十分に検討に値します。
特にハイゲインアンプのサウンドクオリティは同価格帯でトップクラスと評価されており、ロック・メタル系のギタリストには強くおすすめできます。
クリーン〜クランチ系のサウンドも高品質で、幅広いジャンルに対応可能です。
一方、プリセット切り替え時の音切れやスピルオーバー非対応は、ライブで頻繁にプリセットを切り替える使い方を想定している場合は注意が必要です。
また、ディレイ・リバーブのバリエーションが少ない点は、アンビエント系やポストロックをメインにするプレイヤーにとっては物足りなさを感じる可能性があります。
PC操作が苦手な方でも本体ノブだけで十分な音作りができる点は大きなメリットであり、デジタル機材に抵抗があるギタリストにも安心しておすすめできます。
購入前のチェックリスト
- アンプモデリングの音質重視派に最適:TSAC-4K技術による高品質なアンプサウンド、特にハイゲイン系は同価格帯トップクラス
- 直感的な操作性を求める方に最適:物理ノブとスイッチによるアナログペダル感覚の操作、PC不要でも本格的な音作りが可能
- コストパフォーマンス重視の方に最適:59,400円〜66,000円で27アンプモデル、デュアルDSP、豊富なI/Oを搭載
- IRを活用したい方に最適:32スロットのユーザーIR領域でサードパーティ製IRを追加可能
- ライブでの頻繁なプリセット切り替えには注意:音切れとスピルオーバー非対応のため、運用方法の工夫が必要
- ディレイ・リバーブの多様性を求める方には不向き:バリエーションが少なめ、シマーリバーブ非搭載
- 上位機種と同等の品質を期待する方には不向き:Kemper、Quad Cortex等との比較では価格相応の差がある
- 付属品が充実:MIDI変換アダプター×2、USBケーブル、ACアダプター同梱で追加購入不要
- ファームウェア更新で機能改善の可能性:NUXは定期的なアップデートを提供しており、今後の機能追加に期待
- 総合評価:価格帯を考慮すれば非常に優秀な製品:初心者から中級者まで幅広くおすすめできるマルチエフェクター

