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NUX UKIYO-E NCH-4 レビュー解説|3つの名機コーラスを1万円で手に入れる

「コーラスペダルが欲しいけど、BOSS CE-2WやMXRは予算オーバー…」

「名機と呼ばれるコーラスサウンドを手軽に試してみたい」——そんな悩みを抱えるギタリストに注目されているのが、NUXのUKIYO-E NCH-4です。

MXRステレオコーラス、ARION SCH-1、BOSS CE-1という3つのレジェンドコーラスを1台のミニペダルに凝縮し、約1万円という価格を実現しました。

本記事では、実際のユーザー評価や詳細スペック、競合製品との比較を通じて、このペダルが「買い」なのかを徹底検証します。

コーラスペダル選びで迷っている方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

NUX UKIYO-E NCH-4の特徴・概要

3つの名機コーラスを1台で再現するDSPテクノロジー

NUX UKIYO-E NCH-4の最大の特徴は、コーラスペダルの歴史に名を刻む3つの名機サウンドを1台に集約している点です。

搭載されているのは、MXRステレオコーラスにインスパイアされた「ST Chorus」、ビンテージアナログコーラスの名機ARION SCH-1をモデルにした「SCH-1」、そして世界初のコーラスペダルとして知られるBOSS CE-1を再現した「CE-1」の3モードです。

これらのサウンドを実現しているのが、NUX独自のDSPテクノロジーです。

従来のアナログコーラスに使用されるBBD(バケツリレー素子)チップは、近年入手困難かつ高価になっています。

NUXはデジタル技術でBBDチップの動作原理を忠実に再現することで、アナログライクな温かみのあるサウンドを手頃な価格で提供することに成功しました。

モードの切り替えはフットスイッチのタップで行えるため、演奏中でもスムーズに音色を変更できます。

ゴージャスで華やかなST Chorus、クリーンからレスリー風エフェクトまでカバーするSCH-1、暖かみのある豊かなトーンのCE-1と、それぞれ個性の異なるコーラスサウンドを1台で楽しめるのは大きな魅力です。

ミニサイズながら本格的なステレオ対応

ペダルボードのスペースは常に悩みの種ですが、UKIYO-E NCH-4は94mm×51mm×53mmというミニサイズ筐体を採用しています。

重量もわずか175gと軽量で、限られたボードスペースにも無理なく収まります。

注目すべきは、このコンパクトなボディでありながらステレオ入出力に完全対応している点です。

TRSケーブルを使用することで、ステレオでの運用が可能になります。

ステレオ出力時は位相反転方式を採用しており、左右のスピーカーから出力した際に広がりのある空間表現を実現します。

また、トゥルーバイパスとバッファードバイパスの切り替えにも対応しています。

信号チェーンの構成や好みに応じて選択できるため、どのようなペダルボードセッティングにも柔軟に対応できます。

タップテンポ&USB-Cファームウェア更新対応

現代的な機能として、タップテンポ機能を搭載しています。

フットスイッチを踏むリズムに合わせてコーラスのスピードを設定できるため、バンド演奏時にテンポを合わせる作業が格段に楽になります。

RATEノブとの組み合わせで、細かなスピード調整も可能です。

さらに、USB-Cポートを備えており、将来的なファームウェアアップデートに対応しています。

ソフトウェアの改善や新機能の追加が期待でき、長く使い続けられる製品設計になっています。

この価格帯のペダルでUSB-C対応は珍しく、NUXの先進的な姿勢がうかがえます。

NUX UKIYO-E NCH-4のスペック・仕様

基本スペック・サイズ・重量

UKIYO-E NCH-4の基本的な仕様は以下の通りです。

項目仕様
型番NCH-4
タイプエレキギター用コーラスエフェクター
方式デジタル(DSP処理)
サイズ94(L) × 51(W) × 53(H) mm
重量175g
筐体素材アルミダイキャスト
発売年2022年
製造国中国

ミニペダルとしては標準的なサイズ感で、BOSSコンパクトエフェクターの約半分程度のフットプリントです。

アルミダイキャスト筐体を採用しているため、軽量ながら十分な堅牢性を備えています。

搭載コーラスモードの詳細

3つのコーラスモードは、それぞれ異なるキャラクターを持っています。

ST Chorusモード
MXRステレオコーラスにインスパイアされたモードです。

ゴージャスで華やかなサウンドが特徴で、シンプルなコントロールで即座に使えるコーラストーンを提供します。

80年代のポップスやロックで多用された、きらびやかなコーラスサウンドを再現します。

SCH-1モード
ARION SCH-1をモデルにしたモードです。

ARION SCH-1は「隠れた名機」として知られ、プロアマ問わず愛用者が多いペダルです。

クリーンで透明感のあるコーラスから、レートを上げることでレスリースピーカーのようなロータリーエフェクトまで、幅広いトーンを生み出せます。

CE-1モード
BOSS CE-1は1976年に発売された世界初のコーラスペダルであり、ローランドJazz Chorusアンプから派生した歴史的名機です。

暖かみのある豊かなトーンが特徴で、多くのプロギタリストに愛されてきたサウンドを再現しています。

入出力・電源・接続端子

技術仕様の詳細は以下の通りです。

項目仕様
入力インピーダンス1MΩ
出力インピーダンス10kΩ
ダイナミックレンジ103dB
DSP処理48KHz / 32-bit
A/D・D/Aサンプリングレート48KHz / 24-bit
入力端子1/4インチTRS(モノ/ステレオ切替可能)
出力端子1/4インチTRS(モノ/ステレオ切替可能)
その他端子USB-C(ファームウェア更新用)
バイパス方式トゥルーバイパス/バッファードバイパス切替可能
電源9V DC(センターマイナス)
消費電流100mA未満

コントロールは、INTENSITY(エフェクトの深さ)、WIDTH(広がり)、TONE(音色)、RATE(スピード)の4つのノブで構成されています。

直感的な操作で、すぐに好みのサウンドを見つけられる設計です。

NUX UKIYO-E NCH-4のおすすめポイント

約1万円で名機3台分のサウンドが手に入るコストパフォーマンス

UKIYO-E NCH-4の最大の魅力は、圧倒的なコストパフォーマンスです。

国内価格は約10,999円〜11,000円で、BOSS CE-2W(約17,000〜19,000円)と比較すると約40%も安価です。

それでいて、CE-2Wが2モード(CE-1/CE-2)なのに対し、UKIYO-E NCH-4は3モードを搭載しています。

モデルとなった実機の現在の相場を考えると、そのお得感はさらに際立ちます。

オリジナルのBOSS CE-1は中古市場で10万円以上、ARION SCH-1も状態の良いものは1万円以上で取引されています。

MXRステレオコーラスも現行品で15,000円以上します。

これら3台分のサウンドを1万円程度で手に入れられるのは、間違いなくお買い得といえるでしょう。

多くのユーザーが「コーラスペダル探しの旅が終わった」「ブティックペダルに行く必要がない」と評価しているのも納得です。

初めてのコーラスペダルとしても、すでにコレクションを持っている方のサブ機としても、非常に魅力的な選択肢です。

ギターからシンセまで対応するラインレベル入力互換性

UKIYO-E NCH-4は、ギターだけでなくシンセサイザーやキーボードなどのラインレベル入力にも問題なく対応します。

これは、多くのギター用コーラスペダルにはない特徴です。

一般的なギター用エフェクターは、ギターの出力レベル(インストゥルメントレベル)に最適化されているため、シンセサイザーなどのラインレベル機器を接続すると音が歪んだり、正常に動作しなかったりすることがあります。

しかし、UKIYO-E NCH-4は入力インピーダンス1MΩという仕様により、様々な機器からの入力を受け付けることができます。

実際に、シンセサイザーとの組み合わせでテストしているユーザーも多く、モノラル・ステレオ両環境で良好な動作が確認されています。

DTMユーザーやシンセ奏者にとっても、検討に値するコーラスペダルといえます。

ノイズレス設計とゼロレイテンシーのアナログドライシグナル

デジタルエフェクターの弱点としてよく挙げられるのが、ノイズとレイテンシーの問題です。

UKIYO-E NCH-4は、この2つの課題に対して効果的な対策を施しています。

まず、ドライシグナル(エフェクトがかかっていない原音)はアナログのまま出力される設計になっています。

これにより、デジタル処理に伴うレイテンシー(遅延)がゼロになり、演奏時の違和感がありません。

また、NUXのDSPテクノロジーは、ダイナミックトーンとノイズ除去能力に優れています。

103dBという高いダイナミックレンジを実現しており、安価なアナログペダルにありがちなノイズ問題とは無縁です。

クリーンなサウンドを求めるプレイヤーにも安心しておすすめできます。

NUX UKIYO-E NCH-4の注意点・デメリット

ステレオ出力の位相反転による注意点

UKIYO-E NCH-4のステレオ出力は「位相反転方式」を採用しています。

これは、左右のチャンネルで位相を反転させることで、より広がりのあるステレオ効果を生み出す方式です。

2台のアンプやステレオPAシステムで再生する場合は、非常に豊かな空間表現が得られます。

しかし、この方式には注意点があります。

信号チェーンのどこかでステレオ信号がモノラルにサミング(合成)されると、位相キャンセルが発生し、コーラス効果が打ち消されてしまう可能性があるのです。

具体的には、以下のような状況で問題が起きる可能性があります。

  • モノラルのアンプ1台のみで使用する場合(この場合は問題なし)
  • ステレオで出力した後、ミキサーでモノラルにまとめる場合
  • 録音後にモノラル互換のチェックを行う場合

ステレオ運用を考えている方は、最終的な出力までステレオを維持できる環境かどうかを事前に確認することをおすすめします。

オリジナル機材との音質差について

UKIYO-E NCH-4は、あくまでオリジナル機材に「インスパイア」されたペダルであり、完全なクローンではありません。

DSP技術でBBDチップの動作原理を再現していますが、実機と完全に同一のサウンドというわけではありません。

特にBOSS CE-1モードについては、オリジナルのCE-1と比較した際に若干の違いを感じるという意見もあります。

CE-1はプリアンプ回路を内蔵しており、そのプリアンプによる音色変化も含めて「CE-1サウンド」として認識されています。

UKIYO-E NCH-4はコーラスエフェクト部分の再現に焦点を当てているため、プリアンプの特性までは再現されていません。

とはいえ、多くのユーザーが「十分に近い音が出る」「実用上問題ない」と評価しています。

オリジナル機材の完全な代替を求めるコレクターには向きませんが、そのサウンドキャラクターを手軽に体験したい方には十分満足できる品質です。

ミニペダル特有の操作性の制約

ミニサイズ筐体を採用しているため、ノブが小さく、演奏中の微調整がやや難しい場合があります。

特に手の大きい方や、ライブ中に頻繁にセッティングを変更する方は、操作性に若干のストレスを感じる可能性があります。

また、ミニペダル共通の課題として、フットスイッチと各ノブの距離が近いため、踏み込む際に誤ってノブに触れてしまうことがあります。

セッティングが決まったら、ノブの位置をマーキングしておくなどの対策をおすすめします。

ただし、これらはUKIYO-E NCH-4に限った問題ではなく、ミニペダル全般に共通する特性です。

ペダルボードのスペース効率とのトレードオフとして理解しておくとよいでしょう。

NUX UKIYO-E NCH-4の評判・口コミ

ユーザーが評価するおすすめな点

UKIYO-E NCH-4に対するユーザー評価は、全体的に非常に高いものとなっています。

コストパフォーマンスへの高評価が最も多く見られます。

「約80ドル(日本では約1万円)でこの品質は驚き」「所有しているMXR M134ステレオコーラスを売却しようか検討するほど満足」といった声があります。

高価なアナログコーラスを複数持っているユーザーからも、「標準的なアナログコーラスを全て置き換えられる」という評価を得ています。

サウンドクオリティへの満足度も高く、「ラッシュ(豊か)で明るいサウンド」「ノイズが少なくクリア」という評価が目立ちます。

特にSCH-1モードのレスリー風サウンドや、CE-1モードの暖かみのあるトーンは高く評価されています。

多機能性と使い勝手の良さも支持されています。

「3モード搭載で非常に万能」「タップテンポ内蔵が便利」「ペダルボードに省スペースで収まる」といったコメントが多数あります。

また、「シンセサイザーでも問題なく使用できた」というラインレベル対応への評価もあります。

総合的に、「コーラスペダル探しの旅が終わった」「ブティックペダルに行く必要がない」という満足度の高い評価が多く、特にコストパフォーマンスを重視するユーザーから強く支持されています。

購入前に確認すべき注意点

一方で、購入前に知っておくべき注意点についても言及されています。

ステレオ使用時の位相問題については、複数のユーザーが注意喚起しています。

「ステレオ出力が位相反転のため、モノラルにサミングするとコーラス効果が消える」という指摘があり、ステレオ運用を考えている方は信号チェーンの構成に注意が必要です。

オリジナルとの音質差についても言及されています。

「CE-1クローンとしては近いが、実機の録音と完全一致ではない」という意見があります。

ただし、これは「完璧主義者向けの注意点」であり、多くのユーザーは「実用上十分なクオリティ」と評価しています。

国内での認知度の低さも現状の課題といえます。

価格.comやヨドバシカメラなど国内の主要レビューサイトでは、まだユーザーレビューが少ない状況です。

購入前に十分な情報を得たい方は、海外のレビューや動画も参考にすることをおすすめします。

競合製品(BOSS CE-2W・MXR等)との比較評価

競合製品との比較では、それぞれの製品に対して以下のような評価がなされています。

BOSS CE-2Wとの比較では、「CE-2WのCE-1モードでdepthを最大にした音と似た音が得られる」という意見があります。

価格差が約6,000〜8,000円あることを考えると、「予算に制約があるならUKIYO-E NCH-4は良い選択」という評価です。

一方で、CE-2Wは「コーラスペダルの定番」として圧倒的な支持を得ており、「予算が許すならCE-2Wを選ぶ」という意見も根強くあります。

MXR Analog Chorusとの比較では、MXRの「トーンサック(音痩せ)」問題を指摘する声があります。

UKIYO-E NCH-4はDSP処理によりノイズ除去機能を搭載しているため、「クリアなサウンドを求めるならUKIYO-E」という評価があります。

総合的な位置づけとしては、「エントリーからミドルクラスの価格帯で最もコストパフォーマンスが高いコーラスペダルの一つ」という評価が定着しています。

「初めてのコーラスペダルとして最適」「サブ機として持っておきたい」という声が多く聞かれます。

まとめ:NUX UKIYO-E NCH-4

どんな人におすすめか

UKIYO-E NCH-4は、以下のような方に特におすすめできるペダルです。

コーラスペダルを初めて購入する方には、3つの異なるコーラスキャラクターを1台で体験できるため、自分の好みを見つけるのに最適です。

BOSS CE-2WやMXRなど、より高価なペダルへのステップアップ前の「お試し」としても活用できます。

すでに複数のペダルを持っている方にとっても、ペダルボードのスペース効率を上げたい場合や、サブ機として気軽に使えるコーラスが欲しい場合に重宝します。

シンセサイザーやキーボードユーザーにとっては、ラインレベル入力に対応している点が大きなメリットです。

ギター用ペダルをシンセに流用したい方には、安心しておすすめできます。

購入判断のポイント

購入を検討する際は、以下のポイントを確認してください。

まず、ステレオ運用を考えている場合は、最終出力までステレオを維持できる環境かどうかを確認しましょう。

モノラルで使用する場合は問題ありません。

次に、オリジナル機材の「完全再現」を求めるかどうかを考えてみてください。

そのサウンドキャラクターを手軽に体験したいという目的であれば、UKIYO-E NCH-4は十分な品質を提供します。

最後に、予算との兼ね合いです。

BOSS CE-2Wに約6,000〜8,000円の追加投資ができるなら、定番製品としての安心感を選ぶのも一つの選択です。

一方、約1万円という予算内で最大限の機能と品質を求めるなら、UKIYO-E NCH-4は最有力候補といえます。

総合評価

  • サウンドクオリティ:名機3台のキャラクターを高いレベルで再現。ノイズが少なくクリアなサウンド
  • コストパフォーマンス:約1万円で3モード搭載は圧倒的。競合製品と比較して40%以上安価
  • 機能性:タップテンポ、ステレオ対応、バイパス切替、USB-Cファームウェア更新と充実
  • 操作性:4ノブのシンプル設計で直感的。ミニサイズゆえの制約はあり
  • 汎用性:ギターからシンセまで対応。ラインレベル入力互換性が高い
  • ビルドクオリティ:アルミダイキャスト筐体で堅牢。軽量175gで持ち運びも容易
  • ステレオ運用:位相反転方式のため、モノラルサミング時は注意が必要
  • オリジナル再現度:実機と完全同一ではないが、実用上十分なクオリティ
  • 国内入手性:主要楽器店、Amazon等で購入可能。価格は10,999円〜11,000円
  • 総合評価:コーラスペダル入門機として最適。コストパフォーマンス重視なら間違いない選択

NUX UKIYO-E NCH-4は、「名機コーラスのサウンドを手軽に体験したい」「ペダルボードのスペースを節約したい」「コストパフォーマンスを重視したい」という方にとって、非常に魅力的な選択肢です。

約1万円という価格で、これだけの機能と品質を備えたコーラスペダルは他にありません。

コーラスペダル選びで迷っているなら、ぜひ検討リストに加えてみてください。

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