「リバーブペダルが欲しいけど、どれを選べばいいかわからない」
「BOSS RV-6やTC Hall of Fame 2は良さそうだけど、予算的に厳しい」——そんな悩みを抱えているギタリストは多いのではないでしょうか。
本記事では、約15,000円という価格で8種類のリバーブを搭載したNUX Verb Core Deluxeを徹底レビューします。
実際の使用感、スペック詳細、競合製品との比較、そしてユーザーからのリアルな評判まで、購入を検討する上で知っておくべき情報をすべてお伝えします。
NUX Verb Core Deluxeとは?製品概要
NUX Verb Core Deluxeは、中国の楽器機器メーカーNUX(ニューエックス)が展開する「Core Series」のリバーブペダルです。
2023年に発売され、コンパクトな筐体に8種類のリバーブアルゴリズムを搭載しながら、1万円台という価格を実現したことで注目を集めています。
日本ではAria Guitarsを展開する荒井貿易が正規代理店となっており、国内保証も受けられる点が安心材料です。
NUXは長年にわたりマルチエフェクターやコンパクトペダルを手がけてきたメーカーで、単なるコピー品ではなく独自の開発力を持つブランドとして評価されています。
NUX Verb Core Deluxeの特長と差別化ポイント
1. 8種類の多彩なリバーブモード
本機最大の特長は、1台で8種類のリバーブサウンドをカバーできる点です。
搭載されているモードは以下の通りです。
Roomは小さな室内空間をシミュレートした自然な残響で、日常的なアンビエンスを再現します。
壁や家具に反射する控えめな残響が特徴で、常時ONで使える実用的なサウンドです。
Hallは1978年発表の伝説的なLexicon 224をベースに開発されました。
一時代のサウンドを決定づけた豊かで広がりのあるリバーブで、バラードや壮大なサウンドに最適です。
PlateはEMT140にインスパイアされたモードです。
金属板の振動を利用した独特の残響音を再現しており、クラシックなスタジオレコーディングで愛用されてきたサウンドを楽しめます。
多くのユーザーから「このペダルで最も優秀なモード」と評価されています。
Dampは長く持続する暖かみのある自然な残響が特徴です。
アンビエントミュージックやポストロックに最適なモードで、広大な空間を演出できます。
**Shim(Shimmer)**は残響音を1オクターブ上にシフトさせ、幻想的で神秘的なサウンドを生み出します。
シマーリバーブは人工的になりがちですが、本機では比較的自然なかかり具合と評価されています。
Springはクラシックなスプリングタンクの弾むような残響を再現します。
サーフロックやロカビリーに最適で、本物のスプリングリバーブに近いドリッピーな質感が得られます。
**Tre-Verb(Tremolo Verb)**はヴィンテージ真空管アンプのトレモロとスプリングリバーブを組み合わせたモードです。
60年代のアンプサウンドを彷彿とさせる温かみのあるクラシックなトーンが特徴で、多くのユーザーがお気に入りに挙げるモードです。
**Mod-Verb(Modulation Verb)**はコーラスとダンプリバーブを融合させた瑞々しいサウンドを提供します。
モジュレーションの深さはTweakノブで調整可能です。
2. Freeze機能でアンビエントサウンドを創出
フットスイッチを長押しすると、その瞬間の残響音を無限に持続させるFreeze機能が作動します。
この機能により、パッド的な効果音やドローンサウンドを簡単に作り出すことができます。
特筆すべきは、Freeze中もギターの音がミックスされて聞こえる点です。
より高価なペダルでもこの機能を持たないものがあるため、アンビエント系の演奏を志向するプレイヤーにとって大きなメリットとなります。
3. 実用的な追加機能
Kill Dry機能はリバーブ音のみを出力する100%ウェット設定です。
パラレルFXループを持つアンプで使用する場合や、ミキサーでブレンドする場合に便利です。
Tone Lock(T.Lock)機能は現在の設定を保存してロックします。
ライブ中に誤ってノブに触れても設定が変わらないため、ステージでの使用に安心感があります。
バイパスモード切替はトゥルーバイパスとバッファードバイパス(Tails)を選択できます。
Tailsモードでは、ペダルをOFFにしても残響音が自然に減衰するため、より自然なサウンドが得られます。
4. ステレオ入出力対応
コンパクトペダルでありながら、ステレオ入力・ステレオ出力に対応しています。
2台のアンプを使うステレオリグや、ステレオ対応のマルチエフェクターと組み合わせる際に、広がりのあるサウンドを実現できます。
詳細スペック・仕様
基本仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| リバーブタイプ | 8種類(Room, Hall, Plate, Damp, Shim, Spring, Tre-Verb, Mod-Verb) |
| 入力インピーダンス | 1MΩ |
| 出力インピーダンス | 1kΩ |
| ダイナミックレンジ | 104dB |
| DSP処理 | 48kHz / 32-bit |
| A/D D/Aサンプリングレート | 48kHz / 24-bit |
| 電源 | 9V DC(センターマイナス) |
| 消費電流 | 120mA以下(150mA以上のアダプター推奨) |
| 寸法 | 122(L) × 72(W) × 47(H) mm |
| 重量 | 270g |
コントロール
| ノブ/スイッチ | 機能 |
|---|---|
| Decay | リバーブの減衰時間を調整 |
| Level | 原音に対するリバーブ量を調整 |
| Type | 8種類のリバーブモードを選択 |
| Tweak | モードごとに異なるパラメータを調整 |
| トグルスイッチ | Tail(バッファード)/ TB(トゥルーバイパス)/ T.Lock(設定保存)の切替 |
Tweakノブの機能(モード別)
各モードでTweakノブが調整するパラメータは異なります。
Roomではプリディレイ、HallとPlateではトーン、DampとMod-Verbではモジュレーションの深さ、Shimではシマーのミックス量、SpringとTre-Verbではトレモロスピードを調整できます。
入出力端子
本機はモノラルでもステレオでも使用可能です。
モノラル使用時は入力A・出力Aのみを接続し、ステレオ使用時は入力A/B・出力A/Bの両方を接続します。
USB-Cポートも搭載されており、ファームウェアアップデートに対応しています。
NUX Verb Core Deluxeをおすすめする5つの理由
1. 圧倒的なコストパフォーマンス
15,400円(税込)で8種類のリバーブ、Freeze機能、Kill Dry、ステレオI/Oを搭載している点は、競合製品と比較して明らかなアドバンテージです。
BOSS RV-6は約20,000〜22,000円、TC Electronic Hall of Fame 2は約18,000〜20,000円であることを考えると、同等以上の機能を数千円安く手に入れられます。
「この価格帯で最高レベルのリバーブペダル」という評価は多くのユーザーに共有されています。
2. 初心者からベテランまで使える汎用性
8種類のリバーブモードがすべて実用的であることは大きな強みです。
アンビエント専用の極端なエフェクトではなく、常時ONで使える控えめなリバーブから、ドラマチックなシマーまで幅広くカバーしています。
リバーブの種類を試したい初心者にとっては「リバーブ入門機」として最適であり、好みのリバーブタイプを見つけた後に専用機へステップアップする際の判断材料にもなります。
3. 特に優れたPlateとSpringの音質
Plateリバーブは本機のハイライトとして多くのユーザーから絶賛されています。
EMT140の特徴である密度の高い残響音が見事に再現されており、価格を考えると驚くべきクオリティです。
Springリバーブも「本物のスプリングタンクのような音」と評価が高く、サーフミュージックやロカビリーを演奏するプレイヤーに特におすすめできます。
4. ライブでの実用性を考慮した設計
Tone Lock機能により、ライブ中の誤操作を防止できます。
一度設定を保存すれば、フットスイッチのON/OFF以外の操作は受け付けなくなるため、ステージ上での安心感が違います。
また、120mA以下という低消費電力は、複数のペダルを使用する際にパワーサプライの負担を軽減します。
5. 将来性のあるファームウェアアップデート対応
USB-Cポートを搭載し、ファームウェアアップデートに対応している点は見逃せません。
今後の機能追加や改善が期待でき、長期間にわたって使用できる製品です。
購入前に確認すべき注意点
1. Kill Dryの操作方法がやや複雑
100%ウェット出力を得るKill Dry機能は、Mixノブを回すだけでは有効になりません。
USBケーブルを接続していない状態でフットスイッチを長押ししながら電源を入れる必要があります。
LEDが緑色で3回点滅すればON、赤色で点滅すればOFFを示します。
この操作方法は直感的とは言えず、説明書を読まないとわからない点はマイナスポイントです。
2. プリセット保存は1つのみ
Tone Lock機能で保存できる設定は1つだけです。
複数のプリセットを切り替えて使用したいプレイヤーには物足りないかもしれません。
曲ごとに異なるリバーブ設定を呼び出したい場合は、より上位のペダルを検討する必要があります。
3. 極端なアンビエントサウンドには限界あり
本機は「常時ONで使える控えめなリバーブ」としての評価が高い一方で、非常に長いリバーブトレイルや極端なアンビエントサウンドスケープを求めるプレイヤーには物足りない可能性があります。
Strymon BigSkyやEventide Spaceのような高級機と同等の深みを期待するのは難しいでしょう。
4. リセールバリューは競合より低い
中古市場での価値(リセールバリュー)は、BOSSやTC Electronicの製品と比較すると低い傾向にあります。
将来的に売却を視野に入れている場合は、この点を考慮に入れる必要があります。
ただし、購入価格自体が安いため、売却時の差額を考えれば大きな損失にはならないとも言えます。
5. ACアダプターは別売
本体にACアダプターは付属していません。
9V DC(センターマイナス)で150mA以上のアダプターを別途用意する必要があります。
推奨アダプターはNUX ACD-006Aですが、一般的なエフェクター用パワーサプライでも問題なく動作します。
評判・口コミまとめ
ユーザーが評価するおすすめな点
コストパフォーマンスの高さについては、「この価格帯で試したリバーブペダルの中で最高」「BOSS RV-6やTC Hall of Fame 2と比較しても遜色ない」という声が多く寄せられています。
約15,000円で8種類のリバーブとFreeze機能を手に入れられる点は、多くのユーザーにとって決め手となっています。
音質面では、特にPlateリバーブの評価が非常に高くなっています。
「Plateの音が素晴らしい」「価格を考えると驚きのクオリティ」といった評価が目立ちます。
Springリバーブも「本物のスプリングタンクのような音」と評価され、Tre-Verbモードを「お気に入り」に挙げるユーザーも多いです。
使いやすさに関しては、「シンプルで直感的に操作できる」「アンビエント向けではなく常時ONで使える控えめなリバーブ」という評価があります。
8種類すべてのモードが「ギターサウンドを邪魔しない上品な残響」という点が支持されています。
機能性については、Freeze機能の評価が高く、「より高価なペダルでもできないことがこの価格で実現できている」という声があります。
アンビエント系の演奏を志向するプレイヤーからは、Freeze中もギター音が聞こえる仕様が特に好評です。
初心者へのおすすめ度として、「リバーブの世界に入るのに最適なペダル」「様々なリバーブタイプを試して好みを見つけるのに最適」という意見が多く見られます。
購入前に確認すべき注意点
操作性の課題として、Kill Dry機能の有効化方法が直感的でない点が指摘されています。
「電源投入時にスイッチ長押しという操作は不便」「前モデルより使いにくくなった」という声があります。
機能の限界については、「プリセット保存が1つのみで物足りない」「極端なアンビエントサウンドには向かない」「ノブ数が少なく細かい調整に限界がある」といった指摘があります。
また、「Mod-VerbとDampの差別化が薄い」という意見も見られます。
ブランドイメージに関しては、「中国製バジェットブランド」というイメージから購入を躊躇するユーザーもいるようです。
ただし、実際に使用したユーザーからは「BOSSやTC Electronicの製品と遜色ない品質」という評価も多く、先入観を覆す声が大半です。
中古市場での価値については、BOSSやTC Electronicと比較してリセールバリューが低い傾向があるため、短期間で買い替える予定の場合は注意が必要との指摘があります。
競合製品との比較
| 製品名 | 実売価格(税込) | リバーブ数 | Freeze機能 | ステレオI/O | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| NUX Verb Core Deluxe | 約15,400円 | 8種類 | ○ | ○ | コスパ最強、Tone Lock機能 |
| BOSS RV-6 | 約20,000〜22,000円 | 8種類 | × | △(出力のみ) | 高い信頼性と音質 |
| TC Electronic Hall of Fame 2 | 約18,000〜20,000円 | 8種類+TonePrint | × | ○ | Mash機能、TonePrint対応 |
| EHX Oceans 11 | 約18,000〜20,000円 | 11種類 | ○(Infinite) | × | 多彩なモード、実験的サウンド |
BOSS RV-6は信頼性と音質で高い評価を得ていますが、Freeze機能がなく価格も高めです。
TC Electronic Hall of Fame 2はMash機能やTonePrint対応が魅力ですが、スイッチの耐久性に懸念の声もあります。
EHX Oceans 11は11種類のモードと実験的なサウンドが特徴ですが、ステレオ非対応です。
NUX Verb Core Deluxeは、これらの競合と比較して最も安価でありながら、Freeze機能とステレオI/Oを両立している点で差別化されています。
まとめ
- 価格:15,400円(税込)で8種類のリバーブを搭載したコストパフォーマンス最強のペダル
- 音質:特にPlateとSpringリバーブの評価が高く、価格を超えたクオリティを実現
- 機能:Freeze、Kill Dry、Tone Lock、バイパス切替など実用的な機能を豊富に搭載
- ステレオ対応:コンパクトながらステレオ入出力に対応し、広がりのあるサウンドが可能
- 使いやすさ:シンプルな4ノブ構成で直感的に操作でき、初心者にも最適
- 汎用性:アンビエント専用ではなく、常時ONで使える控えめなリバーブとして優秀
- 将来性:ファームウェアアップデート対応で長期間の使用が期待できる
- 注意点:Kill Dryの操作が複雑、プリセット保存は1つのみ、リセールバリューは低め
- おすすめユーザー:コスパ重視のギタリスト、リバーブ入門者、様々なリバーブを試したい方
- 総合評価:★★★★☆(5点中4点)——価格を考慮すれば文句なしの高評価。競合と同等以上の機能を数千円安く手に入れられる点は大きな魅力。ただし、極端なアンビエントサウンドや複数プリセットを求める上級者には物足りない可能性あり
関連情報
製品ページ:荒井貿易(Aria Guitars)公式サイトで日本語マニュアルがダウンロード可能です。
購入先:Amazon、ヨドバシカメラ、楽天市場、サウンドハウスなど主要な楽器店で取り扱いがあります。
価格はどの店舗でも15,400円(税込)で統一されています。
保証:購入から1年間のメーカー保証付き。
保証書の記入が必要で、日本国内のみ有効です。
並行輸入品は保証対象外となる可能性があるため、正規販売店での購入をおすすめします。

