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S.ヤイリギターの評判は?悪い噂の真相とK.ヤイリとの違い

S.ヤイリのギターについて調べると、その評判は多岐にわたり、良い口コミもあれば「良くない」といった気になる声も見られます。

特に、同じ「ヤイリ」の名を持つK.ヤイリとの違いが分からず、混乱している方も多いのではないでしょうか。

70年代のヴィンテージモデルが高い評価を受ける一方で、現行のアコギやミニギターは初心者におすすめされるなど、S.ヤイリは様々な顔を持っています。

この記事では、S.ヤイリギターの本当の評判を明らかにするため、K.ヤイリとの根本的な違いから、噂の真相、そしてあなたに最適な一本を見つけるための具体的なおすすめモデルまで、徹底的に解説します。


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目次

良い?悪い?S.ヤイリのギターの評判を徹底解説

S.YairiとK.Yairiの違いは?全くの別物です

S.Yairi(エス・ヤイリ)とK.Yairi(ケー・ヤイリ)は、名前が似ているため混同されがちですが、結論から言うと全くの別会社であり、その成り立ちからギター作りの哲学まで大きく異なります。

この違いを理解することが、両ブランドの評判を正しく知るための第一歩となります。

創業者は矢入儀市氏(K.Yairi)と矢入貞夫氏(S.Yairi)という兄弟ですが、それぞれの道を歩みました。

項目S.Yairi (エス・ヤイリ)K.Yairi (ケー・ヤイリ)
創業者矢入 貞夫矢入 儀市
歴史1938年創業。70年代にマーチンコピーで一世を風靡するも、1982年に倒産。その後、キョーリツコーポレーションがブランドを復活させ現在に至る。1935年創業。一貫して岐阜県可児市で職人による手作りにこだわる。現在も「ヤイリギター」として存続し、高い評価を得ている。
製造哲学旧S.Yairi: 高品質なコピーモデル。現行S.Yairi: 高いコストパフォーマンスを追求。「世代を超えて愛されるギター」を目指し、品質とユーザーサポートを重視。永久保証制度が有名。
主な製造地中国(廉価モデル)、日本国内(上位モデル)岐阜県可児市の自社工場
価格帯安価なエントリーモデルが中心中価格帯から高価格帯が中心

このように、K.Yairiが一貫して国内での手作りにこだわり続ける職人気質のブランドであるのに対し、S.Yairiは一度歴史に幕を下ろし、現在はコストパフォーマンスに優れたギターを製造するブランドとして、新たな道を歩んでいるのです。

なぜ?ヤイリギターが良くないと言われる理由

「ヤイリギターは良くない」という評判を耳にすることがありますが、この言葉の裏には、主に二つの異なる背景が存在します。

どちらのブランドを指しているかによって、その意味合いは大きく変わってくるのです。

一つ目の理由は、K.Yairiのサウンドキャラクターが、特定の音楽ジャンルやプレイヤーの好みと合わない場合があることです。

K.Yairiのギターは、温かくバランスの取れた音質で「歌の邪魔をしない」と評されることが多く、弾き語りアーティストから絶大な支持を得ています。

しかし、その繊細で優しいサウンドが、ロックバンドで激しくかき鳴らしたいプレイヤーや、マーチンのようなパワフルで抜けの良いサウンドを求める人にとっては、「物足りない」「迫力に欠ける」と感じられることがあります。

これは品質の問題ではなく、ギターが持つ個性とプレイヤーとの相性の問題と言えるでしょう。

そしてもう一つの理由は、現行のS.Yairiの一部モデルに見られる品質に対する懸念です。

S.Yairiは高いコストパフォーマンスを実現するために、多くのモデルを中国で生産しています。

価格を考えれば非常にクオリティは高いのですが、個体によっては塗装のムラや気泡、フレットの端の処理の甘さ、パーツの精度のばらつきなど、作りの粗さが指摘されることもあります。

この「価格相応の品質」をどう捉えるかによって、「良くない」という評価に繋がることがあるのです。

K.Yairiのギターの評判は?愛用者が語る魅力

K.Yairiのギターは、一貫した国内手作り生産と充実したサポート体制によって、多くのギタリストから絶大な信頼と高い評価を得ています。

その評判の根幹にあるのは、「生涯を共にできるギター」というブランド哲学です。

多くの愛用者が口を揃えて語る魅力の一つが、その弾きやすさです。

日本人の体型に合わせて設計されたネックは握りやすく、弦高も適切にセッティングされているため、初心者や手の小さい女性でもストレスなく演奏に集中できます。

また、サウンド面では、前述の通り突出した派手さはありませんが、非常にバランスの取れた温かい音色が特徴です。

どんなジャンルにも馴染みやすく、特に歌もののバックでコードを鳴らした際には、ボーカルに優しく寄り添うような心地よい響きを奏でます。

そして、K.Yairiの魅力を語る上で欠かせないのが、「永久保証」制度です。

製造上の不具合に対して、期間の定めなく無償で修理対応を行うというこの制度は、自社製品に対する絶対的な自信と、ユーザーに対する誠実な姿勢の表れにほかなりません。

「何かあってもヤイリが直してくれる」という安心感は、他のブランドにはない大きな魅力です。

もちろん、デメリットとして「個性が弱い」「音が優しすぎる」と感じる人もいますが、それ以上に品質への信頼と安心感が、K.Yairiの確固たる評判を築き上げています。

伝説のs.yairi 70年代モデルの魅力

現在、コストパフォーマンスに優れたギターブランドとして知られるS.Yairiですが、1970年代に製造されていたモデルは、全く異なる文脈で語られます。

この時代のS.Yairiは、「ジャパンヴィンテージ」として、今なお多くの中古市場やマニアの間で伝説的な存在として高い評価を受けているのです。

その最大の魅力は、当時高嶺の花であったマーチンギターを徹底的に研究し、驚くほど精巧に再現したそのクオリティにあります。

YD-304やYD-305といった代表的なモデルは、外観だけでなく、そのサウンドまでもが見事にコピーされていました。

パワフルで骨太な低音、きらびやかで伸びのある高音は、多くのフォーク青年たちを虜にし、「本家を超えている」とまで言わしめたほどです。

この高品質なサウンドを実現できた背景には、良質な木材を惜しみなく使用していたことが挙げられます。

今ではワシントン条約で規制され、非常に入手が困難となったハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)をサイド・バック材に使用した上位モデルも存在し、これらは現在、非常に高値で取引されています。

もちろん、製造から40〜50年が経過しているため、購入には注意が必要です。

ネックの反りやトップ板の膨らみ、ブリッジの剥がれなど、経年による劣化が見られる個体も少なくありません。

しかし、そうしたリスクを乗り越えてでも手に入れたいと思わせる、歴史的ロマンと唯一無二のサウンドが、70年代のS.Yairiには宿っているのです。

ヤイリギターを使っている有名人を一挙紹介

ギターブランドの評価を測る上で、どのようなアーティストに選ばれているかは一つの重要な指標となります。

ここでは、K.YairiとS.Yairiを愛用する有名人をご紹介します。

K.Yairiを愛用する有名人

K.Yairiは、その品質と信頼性から、国内外のプロミュージシャンに幅広く愛用されています。

海外では、ポール・マッカートニーやU2のボノ、エリック・クラプトンといったレジェンドたちがステージで使用したことで知られています。

国内に目を向けると、そのリストはさらに長くなります。

長渕剛、桑田佳祐(サザンオールスターズ)、桜井和寿(Mr.Children)、奥田民生、藤原基央(BUMP OF CHICKEN)、吉井和哉(THE YELLOW MONKEY)、秦基博など、日本の音楽シーンを代表するシンガーソングライターやバンドマンたちが、こぞってK.Yairiを手にしています。

彼らがK.Yairiを選ぶ理由は、前述の通り、歌を邪魔しないバランスの取れたサウンドと、過酷なツアーにも耐えうる堅牢な作りにあると言えるでしょう。

S.Yairiを愛用する有名人

一方、現行のS.Yairiをメインギターとして使用している著名なプロアーティストの情報は、残念ながらあまり多くありません。

これは、プロの現場ではより高価格帯のギターや、特定のサウンドキャラクターを持つブランドが選ばれる傾向にあるためと考えられます。

しかし、S.Yairiの名を語る上で絶対に欠かせない有名人が一人います。

それが、70年代のフォークシーンを牽引した井上陽水です。

彼は当時、S.YairiのYD-304を愛用していました。

井上陽水がS.Yairiのギターを抱えて歌う姿は、当時の日本のギターキッズにとって象徴的な光景であり、S.Yairiのブランド価値を一気に高める大きな要因となりました。

この事実は、当時のS.Yairiがいかに高い品質を誇っていたかを物語る、何よりの証拠と言えます。

用途で選ぶS.ヤイリのギターのおすすめと評判

初心者におすすめのS.Yairiアコギモデル

これからギターを始めたいと考えている初心者の方にとって、S.Yairiは非常に魅力的な選択肢の一つです。

数あるラインナップの中でも、特におすすめしたいのが「Traditional Series」のYF-3MとYD-3Mです。

この二つのモデルをおすすめする最大の理由は、価格を抑えながらも、ギターの鳴りを大きく左右するボディのトップ(表板)に「単板(一枚板)」を使用している点にあります。

安価なギターの多くは、トップ材に合板(ベニヤ板)を使用していますが、単板は弦の振動をボディ全体に効率よく伝え、豊かで深みのあるサウンドを生み出します。

良い音で練習することは、上達へのモチベーションを維持する上で非常に重要です。

YF-3MとYD-3Mの違いは、ボディの形状とサイズにあります。

YF-3M:フォークタイプ

ボディのくびれが深く、全体的に小ぶりな形状です。

抱えやすく、特に小柄な方や女性におすすめできます。

サウンドはバランスが良く、繊細な指弾き(フィンガーピッキング)との相性が良いのが特徴です。

YD-3M:ドレッドノートタイプ

アコースティックギターの最も標準的な形で、ボディが大きくパワフルなサウンドが特徴です。

コードをかき鳴らすストロークプレイが気持ちよく響き、弾き語りをしたい方に最適です。

どちらのモデルも、弾きやすさに配慮されたネック形状や、しっかりとした作りのペグ(糸巻き)を備えており、最初のパートナーとして申し分ない実力を持っています。

楽器店で実際に両方を抱えてみて、しっくりくる方を選ぶのが良いでしょう。

気軽に楽しめるS.Yairiのミニギターの評判

「家で気軽にポロポロと弾きたい」「キャンプや旅行に持っていきたい」そんなニーズに応えてくれるのが、S.Yairiのミニギターです。

その代表格である「Compact-Acoustic Series」のYM-02は、手頃な価格とコンパクトさで絶大な人気を誇っています。

このミニギターの評判は、その「手軽さ」と「楽しさ」に集約されると言って良いでしょう。

全長約86cmというサイズは子供でも無理なく抱えられ、大人がソファでくつろぎながら爪弾くのにも最適です。

価格も1万円台から手に入るため、本格的なギターを買う前の入門用や、プレゼントとしても選ばれています。

一方で、サウンド面に関しては、正直に言って本格的なアコースティックギターには及びません。

ボディが小さい分、豊かな低音や音の深みは期待できず、一部では「ポコポコした音」「チープな感じ」と評されることもあります。

これはミニギターという構造上の限界であり、デメリットとして理解しておく必要があります。

しかし、このYM-02が面白いのは、多くのユーザーがカスタマイズを楽しんでいる点です。

特に、弦を支えるパーツである「ナット」と「サドル」を、牛骨などのより質の高い素材に交換するだけで、サウンドが劇的に向上するというレビューが数多く見られます。

「低音が出るようになった」「きらびやかで張りのある音になった」など、数千円の投資で音質改善が楽しめるのも、このギターならではの魅力です。

本格的な音を求めるギターではありませんが、音楽をより身近にしてくれる最高の相棒になってくれるでしょう。

人気モデルS.Yairi yf-30の評判と実力

S.Yairi YF-30は、現在は生産完了となっていますが、中古市場で根強い人気を誇るモデルの一つです。

このモデルが評価されている理由は、初心者にとって理想的なスペックと、高いコストパフォーマンスを両立している点にあります。

まず、YF-30は「フォークタイプ」のボディ形状を採用しています。

これは前述のYF-3Mと同じく、ボディのくびれが深く小ぶりなため、非常に抱えやすいのが特徴です。

特にアコースティックギターの大きなボディに抵抗がある方や、女性、小柄な方にとって、このフィット感は大きなメリットとなります。

そして、この価格帯でありながら、ボディのトップ材にはスプルースの「単板」が使用されています。

これにより、合板トップのギターとは一線を画す、クリアで豊かな箱鳴りを実現しています。

サイドとバックにはマホガニーに似た特性を持つサペリ材が使われており、明るく軽快なサウンドキャラクターを持っています。

評判としては、「初心者でも扱いやすい」「音のバランスが良い」「単板ならではの響きが感じられる」といった肯定的な声が多く見られます。

中古でS.Yairiを探している初心者の方にとっては、非常に有力な選択肢となるでしょう。

ただし、中古品であるため、購入の際には注意が必要です。

ネックが反っていないか、ボディトップが過度に膨らんでいないか、ブリッジが剥がれかかっていないかなど、ギターの状態をしっかりと確認することが重要です。

信頼できる楽器店で、状態の良い個体を見つけることができれば、長く付き合える良いパートナーになるはずです。

S.Yairiのギターの本当の評判まとめ

ここまで様々な角度からS.Yairiのギターについて見てきましたが、その本当の評判を理解するためには、評価の軸を二つに分けて考える必要があります。

それは、「70年代のヴィンテージモデル」と「現行モデル」という二つの側面です。

この二つは、同じS.Yairiという名前を冠してはいますが、その製造背景、コンセプト、そして評価されるポイントが全く異なります。

70年代ヴィンテージモデルの評判

こちらは「伝説のジャパンヴィンテージ」としての評価が確立しています。

マーチンギターを凌駕するとも言われたパワフルで深みのあるサウンド、そしてハカランダなどの希少材を惜しげもなく使用した作りは、歴史的価値としても高く評価されています。

評判の核心は、その「サウンドの質」と「希少性」にあります。

現行モデルの評判

一方、倒産後にブランドが復活してからの現行モデルは、「高いコストパフォーマンス」が一貫した評価軸です。

手頃な価格でありながら、トップ単板を採用するなど、初心者がギターを始める上で十分な品質とサウンドを提供しています。

ミニギターのYM-02なども、その「手軽さ」と「楽しさ」で確固たる地位を築いています。

しかし、その評価には「価格相応の作りの粗さ」という側面も常に付きまといます。

品質のばらつきや細部の仕上げの甘さは、コストパフォーマンスとのトレードオフとして認識されています。

このように、S.Yairiの評判をひとくくりに「良い」「悪い」と判断することはできません。

あなたがどちらのS.Yairiに興味を持っているのかによって、注目すべき評判は変わってくるのです。

ヴィンテージから現行まで!S.Yairiをおすすめする人

S.Yairiのギターは、その多様な歴史とラインナップから、特定のニーズを持つ様々な人におすすめできるブランドです。

あなたがギターに何を求めているのかによって、最適なモデルは異なります。

ここでは、どのような人にS.Yairiが向いているのかを具体的に示します。

現行モデルがおすすめな人

  • これからギターを始めたい初心者の方
    手頃な価格で、かつ「本物の音」に近い単板トップのモデルが手に入るS.Yairiは、最初のギターとして非常に適しています。弾きやすさにも配慮されているため、挫折しにくいでしょう。
  • 手軽に使えるセカンドギターを探している経験者の方
    自宅で気軽に弾いたり、アウトドアに持ち出したりするための2本目として、ミニギターや廉価モデルは最適です。気兼ねなく使える相棒になってくれます。
  • コストを抑えつつ、カスタマイズを楽しみたい方
    YM-02などのモデルは、ナットやサドルを交換するだけで音が劇的に変わることが知られています。安価なギターを自分好みに育てていく楽しみを味わいたい人にもおすすめです。

ヴィンテージモデルがおすすめな人

  • 70年代のフォークソングが大好きな方
    井上陽水を始めとする当時のアーティストたちが奏でた、あのパワフルで骨太なサウンドを追体験したいなら、70年代のS.Yairi以外に選択肢はありません。
  • 唯一無二のサウンドを求めるギタリスト
    現行のギターにはない、乾いて枯れた独特の鳴りは、ヴィンテージならではのものです。他の人とは違う、個性的なサウンドを求める人にとって、最高の武器となる可能性があります。
  • 歴史的価値のあるギターを所有したいコレクターの方
    ジャパンヴィンテージとしての歴史的背景や、ハカランダなどの希少材が使われているという事実は、弾くだけでなく所有する喜びも満たしてくれます。

S.Yairiは、あなたのギターライフの目的やステージに合わせて、最適な答えを用意してくれるブランドなのです。

まとめ:S.ヤイリのギターの評判を理解して最適な一本を選ぼう

  • S.YairiとK.Yairiは創業者が兄弟だが全くの別会社である
  • K.Yairiは一貫して国内手作り生産を続ける職人ブランドである
  • S.Yairiは倒産後ブランドが復活し高いコストパフォーマンスを追求している
  • 「ヤイリギターが良くない」という評判には2つの文脈が存在する
  • 70年代のS.Yairiは高品質なジャパンヴィンテージとして評価が高い
  • 井上陽水が70年代S.Yairiを愛用したことで有名である
  • 現行S.Yairiは初心者に最適なコストパフォーマンスモデルが豊富である
  • ミニギターYM-02は手軽さが魅力だが本格的な音は期待できない
  • 現行モデルは価格相応に作りの粗さが見られる場合がある
  • 求めるもの(価格か、歴史か)によって選ぶべきS.Yairiは異なる

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