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SolidGoldFX MEMORY LANE V2 レビュー解説!伝説の音質と特徴

SolidGoldFXから登場したMEMORY LANE V2は、多くのギタリストにとって特別な響きを持つディレイペダルです。

伝説的なアナログディレイのサウンドを受け継ぎながら、現代の技術でどのように進化したのか、その特徴や音質について詳しく知りたいと考えている方も多いでしょう。

この記事では、SolidGoldFX MEMORY LANE V2のスペックやサウンドモード、旧モデルとの違い、そして実際の評判まで、あらゆる角度から徹底的にレビュー解説します。

購入を検討している方はもちろん、最新のディレイペダル事情に興味がある方も、ぜひ参考にしてください。


SolidGoldFX ( ソリッド・ゴールド・エフエックス ) / Diamond MEMORY LANE夏休みセール
目次

SolidGoldFX MEMORY LANE V2とは?伝説的ディレイの最新進化を徹底解剖

多くのギタリストを魅了した初代Memory Laneの歴史と功績

初代のDiamond Memory Laneは、歴史上初めてタップテンポ機能を搭載したアナログディレイとして登場し、ペダル業界に大きな衝撃を与えました。

単に画期的な機能だけでなく、その温かく音楽的なサウンドも高く評価され、瞬く間に多くのプロギタリストのペダルボードの常連となったのです。

しかし、心臓部であるBBDチップの生産終了により、惜しまれつつも生産完了となり、以降はヴィンテージ市場で高値で取引される伝説的な存在となっていました。

Diamond Pedalsの復活とSolidGoldFXによるV2開発の背景

一度は市場から姿を消したDiamond Pedalsですが、同じくカナダのモントリオールを拠点とするエフェクターブランドSolidGoldFXがそのブランドと知的財産権を取得し、劇的な復活を遂げました。

SolidGoldFXのチームは、オリジナルへの深い敬意を払いながら、研究開発を重ね、ついにMEMORY LANEを現代的なスペックで蘇らせることに成功します。

それが、今回レビューするMEMORY LANE V2です。

MEMORY LANE V2の立ち位置:アナログの魂を持つ多機能デジタルディレイ

MEMORY LANE V2は、純粋なアナログ回路ではなく、高性能なデジタルチップを核としたデジタルディレイです。

しかし、単なるデジタルエミュレーションとは一線を画します。

Diamond Pedalsが独自に開発した「デジタル・バケット・ブリゲード・ディレイ(dBBD)」テクノロジーにより、アナログコンパンディングやフィルター回路の挙動を緻密に再現。

これにより、デジタルの明瞭さや信頼性と、アナログ特有の温かみや質感を両立した、まさに「アナログの魂を持つ」ペダルとして完成されています。

MEMORY LANE V2の主な特徴と進化したポイント

一目でわかるスペック一覧表

MEMORY LANE V2の基本的な仕様を以下の表にまとめました。

項目スペック
バイパス方式バッファードバイパス(トレイル機能選択可)
ディレイタイム最長 2.4秒
ディレイモード4種類(MLjr, Vintage, Galloping 2-Head, Ambient 3-Head)
タップサブディビジョン4分音符、付点8分音符、2分音符
消費電流50 mA @ 9V
動作電圧9V – 15V DC(センターマイナス)※電池使用不可
寸法66 mm(幅) × 122 mm(奥行) × 60 mm(高さ)
重量300 g
その他トップマウントジャック、ダブラー機能

サウンドの核となる4種類のディレイモードを解説

MEMORY LANE V2は、中央のトグルスイッチで4つの異なるサウンドモードを切り替えることができ、多彩な音作りが可能です。

  1. MLjrモード:オリジナルモデルの一つである「Memory Lane Jr.」を忠実に再現したモードです。クリアで扱いやすいクラシックなディレイサウンドが特徴で、テンポを変更してもピッチが揺れないサイレント仕様となっています。
  2. Vintageモード:ヴィンテージのアナログBBDユニットやテープエコーのような、温かくサチュレーション感のあるダークなサウンドです。ディレイタイムを操作すると、ピッチが揺れ動く効果も得られます。
  3. Galloping 2-Headモード:2つの再生ヘッドを持つディレイをシミュレートしたリズミカルなパターンが特徴です。特に付点8分ディレイを使ったフレーズとの相性は抜群です。
  4. Ambient 3-Headモード:3つの再生ヘッドが複雑に絡み合う、広大でアンビエントなサウンドスケープを作り出すモード。幻想的な空間を演出するのに最適です。

最長2.4秒のディレイタイムとサブディビジョン対応のタップテンポ機能

V2ではディレイタイムが最大2.4秒(2400ms)まで大幅に拡張され、より幅広い音楽表現に対応できるようになりました。

アナログディレイでは難しかったロングディレイも、クリアな音質で実現できます。

また、タップテンポ機能には、ギタリストにとって必須ともいえるサブディビジョン(音符分割)機能が追加されました。

スイッチで4分音符(緑)、付点8分音符(黄)、2分音符(赤)を簡単に切り替えることが可能です。

表現の幅を広げるダブラー機能(モーメンタリー/ラッチ)

右側のタップテンポ用フットスイッチは、長押しすることで「ダブラー機能」として動作します。

この機能は、設定によって挙動が異なります。

MLjrモードではディレイタイムが半分になり、Vintageモードなど他のモードではディレイ音がオクターブアップまたはダウンするピッチシフト効果が得られます。

スイッチの動作も、踏んでいる間だけ効果がかかるモーメンタリー方式と、一度踏むとオン/オフが切り替わるラッチ方式を選択でき、演奏中のアクセントとして非常に有効です。

サウンドメイクを支える便利な機能(トレイルモード、トップマウントジャック等)

MEMORY LANE V2は、現代のギタリストのニーズに応える実用的な機能も備えています。

エフェクトをオフにした際にディレイ音が自然に消えていくトレイルモードを選択できるほか、ペダルボードへの設置に便利なトップマウントジャックを採用。

さらに、電源は9Vから最大15V DCまで対応しており、高電圧で駆動させることで、より広いヘッドルームとクリアなサウンドを得ることもできます。

【サウンドレビュー】MEMORY LANE V2の音質は?徹底分析

アナログライクな温かみとデジタルの明瞭さを両立したサウンド

MEMORY LANE V2の音質を一言で表すなら、「温かみと明瞭さの見事な両立」です。

独自のdBBDテクノロジーにより、ディレイ音にはアナログ特有の柔らかさや、心地よい飽和感が感じられます。

一方で、デジタルならではのノイズの少なさと音の芯がしっかりと残る明瞭さも兼ね備えており、バンドアンサンブルの中でも音が埋もれることはありません。

まさに、アナログとデジタルの「良いとこ取り」を実現したサウンドと言えるでしょう。

各モードのサウンドキャラクター比較:MLjrからAmbient 3-Headまで

4つのモードはそれぞれ明確なキャラクターを持っています。

MLjrモードは最もクリアでデジタルライクなため、音符をはっきりと聴かせたい場合に適しています。

Vintageモードに切り替えると、ディレイ音の輪郭が少し丸くなり、繰り返しごとに音が減衰していく様が非常に音楽的です。

Galloping 2-Headモードでは、独特のリズムパターンが生まれ、シンプルなフレーズも複雑で面白い響きに変化します。

そしてAmbient 3-Headモードは、音の壁のような幻想的なサウンドスケープを作り出し、空間系サウンドを追求するギタリストにはたまらないでしょう。

美しく揺れるモジュレーションの質と効果

オリジナルから受け継がれたモジュレーション機能も健在で、その品質は非常に高いです。

MODノブを浅くかければ、ディレイ音に優雅な奥行きと揺らぎを与える美しいコーラス効果が得られます。

さらに深く設定していくと、テープエコーのワウ・フラッターのような不安定な揺れや、渦巻くようなアンビエントサウンドまで、幅広い表現が可能です。

このモジュレーションが加わることで、MEMORY LANE V2のサウンドはさらに立体的で魅力的なものになります。

クリーンサウンドにも歪みサウンドにもマッチするか?

MEMORY LANE V2は、クリーンサウンドと組み合わせることで、その美しいディレイ音とモジュレーションを存分に楽しむことができます。

また、オーバードライブやディストーションといった歪みサウンドとの相性も良好です。

アナログライクな温かみがあるため、歪みの後ろに接続しても音が硬質にならず、自然に馴染みます。

ディレイ音が原音の邪魔をせず、楽曲に深みと広がりを与えてくれるでしょう。

旧モデル(V1/Jr.)との違いは?MEMORY LANE V2の進化点を比較

V1からの変更点:ディレイタイム、モード、サブディビジョン

V2は、初期のコンパクトモデルであるV1と比較して、多くの点で大幅な進化を遂げています。

ディレイタイムはV1の最大1200msから2400msへと倍増しました。

また、V1の3モード(Modern, Warm, Vintage)に対し、V2ではより個性的で実践的な4モード(MLjr, Vintage, Galloping 2-Head, Ambient 3-Head)を搭載。

そして最も大きな進化点の一つが、V1にはなかったタップテンポのサブディビジョン機能の追加です。

Memory Lane Jr.(MLjr)との関係性と再現性

MEMORY LANE V2に搭載されている「MLjrモード」は、その名の通り、かつて人気を博したデジタルディレイ「Memory Lane Jr.」のサウンドを忠実に再現したものです。

Memory Lane Jr.は、オリジナルアナログモデルのサウンドをコンパクトなデジタル筐体で再現したモデルとして評価されていました。

V2では、そのサウンドをモードの一つとして内包しており、あのクリアで扱いやすいディレイサウンドを手軽に呼び出すことができます。

筐体サイズと操作性の進化:よりコンパクトでボードに組み込みやすく

初代Memory Laneが大きな筐体であったのに対し、V2は現代の標準的なコンパクトペダルサイズに収まっています。

これにより、ペダルボード上のスペースを有効活用できるようになりました。

また、入出力ジャックが上部に配置されたトップマウントジャック仕様である点も、ボードへの組み込みやすさに貢献しています。

限られたスペースの中で最大限のパフォーマンスを発揮したい現代のギタリストにとって、非常に嬉しい進化点です。

MEMORY LANE V2の価格とお得な購入方法

国内販売価格の相場は?

SolidGoldFX MEMORY LANE V2の日本国内における販売価格は、おおよそ44,000円(税込)前後が相場となっています。

多機能かつ高品質なサウンドを持つブティック系のディレイペダルとしては、標準的な価格帯と言えるでしょう。

伝説的なモデルのサウンドと最新の機能を両立している点を考慮すると、コストパフォーマンスは高いと評価できます。

どこで買うのがおすすめ?主要販売店と在庫状況

MEMORY LANE V2は、サウンドハウスやイシバシ楽器といった大手楽器店のオンラインストアや実店舗で購入することが可能です。

特にオンラインストアでは、ポイント還元などの特典を受けられる場合もあります。

人気商品のため、タイミングによっては「お取寄せ」や「在庫数わずか」となっていることもありますので、購入を検討している場合は、各販売店の在庫状況をこまめにチェックすることをおすすめします。

MEMORY LANE V2を購入する前に知っておきたいメリット・デメリット

MEMORY LANE V2のここが凄い!5つのメリット

  1. 伝説的サウンドの継承:初代Memory Laneのアナログライクで音楽的なサウンドを見事に再現しています。
  2. 多彩なサウンドモード:キャラクターの異なる4つのモードにより、1台で幅広いディレイサウンドをカバーできます。
  3. 現代的な機能性:タップテンポ、サブディビジョン、トレイル機能など、ライブやレコーディングで役立つ機能が満載です。
  4. コンパクトな設計:ペダルボードに組み込みやすいコンパクトサイズとトップマウントジャックを採用しています。
  5. 高い表現力:美しいモジュレーションや、演奏にアクセントを加えるダブラー機能により、多彩な表現が可能です。

購入前に確認したい注意点・デメリットは?

一方で、購入前に知っておくべき点もいくつか存在します。

まず、このペダルはデジタル回路であり、純粋なアナログディレイではありません。

アナログ回路に強いこだわりがある方は注意が必要です。

また、フィードバックを最大にしても、一部のディレイペダルのように無限に発振し続ける「ランナウェイ発振(セルフオシレーション)」は起こらない仕様になっています。

さらに、エフェクト音のみを出力する「キルドライ」機能はなく、電池での駆動もできません。

MEMORY LANE V2の評判・口コミを調査

プロのギタリストやレビュワーからの高評価まとめ

海外の機材レビュー動画などでは、プロのレビュワーから非常に高い評価を得ています。

特に、「アナログのような存在感、太さ、 gritty(ザラついた)な質感がある」「シンプルに見えて、驚くほど多くの機能が詰め込まれている」といった点が称賛されています。

また、各モードのサウンドクオリティの高さや、モジュレーションの美しさも、多くのレビューで共通して高く評価されているポイントです。

SNSやフォーラムで見られるユーザーのリアルな声

SNSやギタリストが集まるフォーラムなどでは、実際に購入したユーザーからの肯定的な意見が多く見られます。

「オリジナルのサウンドを知っているが、V2のサウンドには満足している」「4つのモードがどれも使えて捨てモードがない」「コンパクトで多機能なのが素晴らしい」といった声が代表的です。

一方で、「機能が多いため、全ての音を使いこなすには少し時間がかかるかもしれない」といった、多機能ならではの意見も見受けられました。

結論:MEMORY LANE V2はどんなギタリストにおすすめ?

伝説のサウンドを現代的な機能で使いたいギタリスト

初代Memory Laneのサウンドに憧れを抱きつつも、ヴィンテージ機材の大きさやメンテナンス性に躊躇していたギタリストにとって、MEMORY LANE V2は最高の選択肢となるでしょう。

あの温かく音楽的なサウンドを、タップテンポやサブディビジョンといった現代的な機能と共に、信頼性の高いコンパクトな筐体で手に入れることができます。

一台で多彩なディレイサウンドを使い分けたいギタリスト

クリアなデジタルディレイから、ローファイなヴィンテージサウンド、リズミカルなパターンディレイ、そして広大なアンビエントサウンドまで、一台で全く異なるキャラクターのディレイを使い分けたいギタリストに最適です。

4つの高品質なモードを搭載しているため、この一台があれば、ほとんどの楽曲やジャンルに対応することが可能になります。

アンビエントな音作りをコンパクトなシステムで実現したいギタリスト

特にAmbient 3-Headモードや、美しいモジュレーション機能を活用することで、幻想的で広がりを持ったアンビエントサウンドを簡単に作り出すことができます。

これまでは複数のペダルを組み合わせる必要があったような複雑なサウンドスケープも、MEMORY LANE V2一台で構築可能です。

コンパクトなペダルボードで壮大なサウンドを奏でたいギタリストには、強力な武器となるでしょう。

まとめ:SolidGoldFX MEMORY LANE V2 レビュー解説

  • MEMORY LANE V2はSolidGoldFXが復活させた伝説的ディレイの後継機
  • アナログの魂を持つデジタルディレイというコンセプトで開発された
  • 独自のdBBD技術により温かみと明瞭さを両立した音質を実現
  • サウンドの核となる個性的な4種類のディレイモードを搭載
  • ディレイタイムは最長2.4秒まで拡張されている
  • タップテンポには4分、付点8分、2分のサブディビジョン機能が追加された
  • ダブラー機能により演奏にピッチシフトなどのアクセントを加えられる
  • 筐体はコンパクトでペダルボードに組み込みやすいトップマウントジャック仕様
  • 純粋なアナログディレイではなく、セルフオシレーションはしない仕様
  • 伝説のサウンドと現代的な機能を両立させたいギタリストにおすすめ

SolidGoldFX ( ソリッド・ゴールド・エフエックス ) / Diamond MEMORY LANE夏休みセール
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