世界中のアーティストを魅了するテイラーギター。
その卓越した演奏性とモダンで美しいサウンドは、多くのギタリストにとって憧れの的です。
しかし、いざ購入を検討する段階になると、「テイラーのギターには何か欠点があるのでは?」「値段に見合った価値があるのか」「マーチンと比べてどう違うの?」といった疑問や不安が頭をよぎるかもしれません。
特に、インターネット上では「壊れやすい」といった噂や、ピックアップシステムに関する様々な評価が見受けられます。
この記事では、そうしたテイラーギターに関する「欠点」とされる側面に焦点を当て、その真相を徹底的に解説します。
テイラーのギターが持つ本当の特徴から、具体的なモデル(214ceなど)の評価、10万円クラスのギターを選ぶ際の注意点、さらには中古品の選び方や修理、偽物の見分け方に至るまで、購入前に知っておくべき全ての情報を網羅しました。
この記事を読めば、テイラーギターに対する漠然とした不安が解消され、あなたにとって最高の1本を選ぶための確かな知識が身につくはずです。

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テイラーギターの欠点を理解するための基礎知識

そもそもテイラーのギターの特徴は?
結論として、テイラーギターの最大の特徴は「革新的な技術に裏打ちされた、卓越した演奏性とモダンでクリアなサウンド」にあると言えます。
多くのギターメーカーが伝統的な製法を守り続ける中で、テイラー社は常に新しい技術を積極的に取り入れ、現代のミュージシャンが求める理想のギターを追求してきました。
このため、その特徴は非常に明確です。
例えば、代表的な技術の一つに「NT(ニューテクノロジー)ネック」があります。
これは、従来の一体化したネックジョイントとは異なり、精密に加工されたネックとボディをボルトで固定する独自の構造です。
これにより、ギターのコンディションが変化してもネックの角度を簡単に、かつ正確に調整することが可能になりました。
結果として、常に最適な弦高を保つことができ、驚くほど弾きやすい状態を維持できます。
また、ピックアップシステム「ES(エクスプレッション・システム)」もテイラーを象徴する特徴です。
アコースティックギターの自然な鳴りをライン出力でも忠実に再現することを目指して開発され、特にライブシーンで絶大な支持を得ています。
近年では、V-Classブレーシングという新しい内部構造も開発し、サステイン(音の伸び)とボリューム(音量)という、これまで両立が難しいとされてきた要素を高いレベルで実現させました。
このように、テイラーギターは伝統に固執するのではなく、常にプレイヤーの視点に立った革新を続けることで、その唯一無二の価値を築き上げているのです。
テイラーギターの主な種類とシリーズ
テイラーギターの種類は、主にシリーズ番号によって明確に分けられており、初心者でも自分の予算や目的に合ったモデルを見つけやすいのが特徴です。
シリーズの数字が大きくなるほど、使用される木材が豪華になり、装飾も美しくなるため、価格も上がっていくという分かりやすい構成になっています。
これを理解することで、膨大なラインナップの中から自分に合った一本を効率的に探すことができます。
具体的には、以下のようなシリーズが存在します。
シリーズ名 | 主な特徴 | トップ材 | サイド・バック材 | 生産国 |
Academy | ビギナー向け。弾きやすさを追求したモデル。 | スプルース単板 | レイヤード・サペリ | メキシコ |
100シリーズ | テイラーの基本性能を持つエントリーモデル。 | スプルース単板 | レイヤード・ウォルナット | メキシコ |
200シリーズ | グロス(光沢)仕上げ。木材のバリエーションも増加。 | スプルース単板 | レイヤード・コア/ローズウッドなど | メキシコ |
300シリーズ | ここからUSA製。オール単板モデルの入り口。 | スプルース/マホガニー単板 | サペリ/ブラックウッド単板 | USA |
400シリーズ | V-Classブレーシングが標準搭載される人気シリーズ。 | スプルース単板 | オヴァンコール/ローズウッド単板 | USA |
500~900シリーズ | より希少で高級な木材を使用。プロ仕様モデル。 | スプルース/シダー/マホガニー単板 | マホガニー/ローズウッド/コア単板など | USA |
Koaシリーズ | ボディ全体に美しいハワイアンコア材を使用。 | ハワイアンコア単板 | ハワイアンコア単板 | USA |
このように、100・200シリーズはメキシコ工場で生産されるコストパフォーマンスに優れたモデルで、サイド・バック材には合板(レイヤードウッド)が使用されています。
一方、300シリーズ以上はアメリカのエルカホン工場で生産され、ボディ全てに単板(ソリッドウッド)が使用されるため、より豊かで深みのある鳴りが得られます。
このシリーズ構成を頭に入れておくと、楽器店でギターを選ぶ際に非常に役立ちます。
人気モデル、テイラー214ceの評価
テイラー214ceは、「テイラーの魅力を凝縮した、コストパフォーマンスに優れた超人気モデル」として高く評価されています。
その理由は、上位機種であるUSA製モデルの弾きやすさと、ライブで即戦力となるピックアップシステム「ES2」を、比較的手の届きやすい価格帯で実現している点にあります。
初めての本格的な一本を探している方から、ライブ用のセカンドギターを探している経験者まで、幅広い層におすすめできるギターです。
具体的に、テイラー214ceのメリットを見ていきましょう。
最大の魅力は、上位モデルと共通のネックシェイプによる抜群の演奏性です。
テイラー独自の少し薄めで握りやすいネックは、手の小さい方やエレキギターからの持ち替えでも違和感が少なく、長時間の演奏でも疲れにくいと評判です。
加えて、高性能なES2ピックアップが標準搭載されているため、別途ピックアップを取り付ける手間やコストなしに、アンプに繋いで高品質なサウンドを鳴らすことができます。
一方で、購入前に理解しておくべき点も存在します。
214ceのボディのサイド(横板)とバック(裏板)には、レイヤードウッドと呼ばれる合板が使用されています。
これは、湿度や温度の変化に強く、耐久性が高いというメリットがある反面、全て単板でできている300シリーズ以上のモデルと比較すると、生音の深みや豊かさでは一歩譲ります。
あくまで「ライン出力でのサウンドと演奏性」を重視したモデルであると考えると、その価値を最大限に理解できるでしょう。
レコーディングで生音の響きを追求したい場合は、予算を上げて300シリーズ以上を検討するのも一つの選択肢となります。
永遠の議題、マーチンとテイラーはどっち?
「マーチンとテイラーはどっちが良いのか」という問いに対する答えは、「あなたがギターに何を求めるかによって、選ぶべき答えは全く異なる」となります。
この2大ブランドは、アコースティックギター界の頂点に君臨しながらも、その設計思想やサウンドキャラクターは対照的です。
言ってしまえば、両者は「伝統と革新」「温故と知新」という、異なる価値観を象徴する存在なのです。
それぞれの特徴を理解し、自分のプレイスタイルや好みに合う方を選ぶことが重要です。
比較項目 | Taylor(テイラー) | Martin(マーチン) |
設計思想 | 革新・モダン | 伝統・ヴィンテージ |
サウンド | 明るくクリア、バランスが良い | 暖かく深みがある、低音が豊か |
演奏性 | スリムなネックで弾きやすい | やや太めでしっかりした握り心地 |
代表技術 | NTネック、ESピックアップ、V-Class | ダブテイルネックジョイント、Xブレーシング |
長期的な価値 | 安定した品質と低いメンテナンスコスト | 弾き込むほどに増す「味」とヴィンテージ価値 |
おすすめのプレイヤー | ライブ、バンド、指弾き、モダンな音楽 | 弾き語り、ブルーグラス、フォーク、伝統的な音楽 |
具体的に見ていくと、テイラーはNTネックに代表されるように、常に安定したコンディションと高い演奏性を保つための技術革新を追求しています。
サウンドは高音から低音までバランスよく出力され、特にアンプに繋いだ際のクリアな音質は、バンドアンサンブルの中でも埋もれることがありません。
一方のマーチンは、190年以上の歴史で培われた伝統的な製法を重んじます。
ダブテイル・ネックジョイントやXブレーシングといった構造が生み出す、暖かく、深みのある「マーチンサウンド」は、多くのアーティストや音楽ファンを魅了し続けてきました。
弾き込むほどにギターが育っていく感覚や、将来的なヴィンテージとしての価値を求めるのであれば、マーチンが魅力的に映るでしょう。
最終的にどちらを選ぶかは、あなたがギタリストとしてどのような道を歩みたいか、という問いに答えることなのかもしれません。
テイラーギターの値段はいくらから?
テイラーギターの値段は、新品であれば約10万円から購入可能で、上位のカスタムモデルや限定モデルになると100万円を超えるものまで、非常に幅広い価格帯で展開されています。
この価格差は、主に「生産国」「使用されている木材」「装飾の豪華さ」によって決まります。
テイラーは各シリーズで明確なコンセプトと価格設定を行っているため、予算に応じて最適なモデルを選びやすいメーカーと言えるでしょう。
具体的に、各シリーズの大まかな価格帯を見てみましょう。
10万円前後のエントリークラス
この価格帯に位置するのが、メキシコ工場で生産される「Academyシリーズ」と「100シリーズ」です。
ビギナーが挫折しないように弾きやすさを追求した設計や、テイラーの基本性能をしっかりと押さえた作りが特徴です。
初めての一本として、あるいは気軽に扱えるセカンドギターとして非常に人気があります。
15万円~30万円の中級クラス
メキシコ製の「200シリーズ」と、USA製の入り口となる「300シリーズ」「400シリーズ」がこの価格帯の中心です。
200シリーズは木材の選択肢が増え、見た目も華やかになります。
300シリーズからはボディが全て単板になり、鳴りが格段に向上します。
この価格帯は、趣味として本格的にギターを始めたい方にとって最も人気の高いゾーンです。
40万円以上のプロフェッショナルクラス
USA製の「500シリーズ」以上がこのクラスに該当します。
希少価値の高い高級な木材が惜しみなく使われ、貝(アバロン)による豪華なインレイ(装飾)が施されるなど、サウンドとルックスの両面で最高峰の品質を誇ります。
プロのアーティストがステージやレコーディングで使用しているのは、主にこのクラスのモデルです。
このように、テイラーギターは予算に合わせて幅広い選択肢を提供しています。
ご自身の目標や用途に合わせて、最適なシリーズを見つけることが、満足のいくギター選びの第一歩となります。
テイラーギターの欠点と購入後の注意点

テイラーのギターは壊れやすいという噂の真相
結論から言うと、「テイラーのギターが他のメーカーに比べて特別に壊れやすい」という事実はなく、むしろ「メンテナンス性に優れ、長期的に見て修理しやすいギター」であるというのが真相です。
「壊れやすい」という噂が生まれる背景には、テイラーの革新的な構造に対する誤解や、一部のトラブル事例が誇張されて伝わっている可能性があります。
実際には、テイラー社はギターの耐久性と安定性を非常に重視しています。
この噂を解き明かす鍵は、前述の「NTネック」にあります。
伝統的なアコースティックギターは、長年使用すると湿度の影響などでネックがボディに対して起き上がり、弦高が高くなって弾きにくくなる「ネックリセット」という大掛かりな修理が必要になることがあります。
この修理には数万円から時には10万円以上の高額な費用がかかります。
しかし、テイラーのNTネックは、ネックとボディの接合部分に精密なスペーサーを挟み込む構造になっています。
このため、ネックの角度がずれた場合でも、スペーサーを交換するだけで簡単かつ正確に調整が完了します。
費用も数千円から1万円程度と、従来のネックリセットに比べて圧倒的に安価です。
つまり、テイラーは経年変化による最も厄介な問題を、非常に合理的な方法で解決しているのです。
もちろん、トップ材の膨らみやブリッジの剥がれ、塗装のトラブルといった問題は、どのブランドのギターにも起こりうる一般的な現象です。
これらはテイラー特有の欠陥ではありません。
むしろ、最もコストがかかるネック周りの問題を未然に防ぎ、安価に解決できる仕組みを持っているという点で、テイラーは非常に「壊れにくい(修理しやすい)」ギターであると評価できるのです。
10万円で買えるテイラーアコギの注意点
10万円前後で購入できるテイラーのアコースティックギター(Academyシリーズや100シリーズ)は、非常に品質が高く、初心者にとって素晴らしい選択肢ですが、購入前に理解しておくべきいくつかの注意点が存在します。
結論として、これらのモデルは「上位機種と同じ思想で作られているが、コストを抑えるための仕様変更がある」という点を認識することが重要です。
その仕様の違いが、将来的にあなたの演奏スタイルや求めるサウンドと合致するかどうかを考える必要があります。
主な注意点は以下の3つです。
①サイド・バック材が合板(レイヤードウッド)であること
最大の注意点は、ボディの横板と裏板に単板ではなく合板が使用されていることです。
合板は、薄い木材を何層にも重ねて作られており、湿度や温度の変化に強く、耐久性が高いという大きなメリットがあります。
しかし、一枚板である単板と比較すると、弦を弾いたときの振動が複雑に響き合う「鳴りの深み」や「豊かな倍音」という点では劣ります。
クリアでバランスの取れたサウンドですが、アコースティックギターならではのオーガニックな響きを最も重視する方には、少し物足りなく感じるかもしれません。
②将来的に上位モデルが欲しくなる可能性
テイラーのギターは非常に弾きやすいため、上達も早くなる傾向があります。
スキルが向上し、耳が肥えてくると、より豊かな生鳴りを持つオール単板モデル、つまり300シリーズ以上の上位機種に魅力を感じるようになる可能性があります。
もちろん、これは成長の証であり喜ばしいことですが、「長く一本を使い続けたい」と考える場合は、最初から少し予算を上げて300シリーズを検討するのも賢明な選択です。
③V-Classブレーシングが搭載されていないこと
近年のテイラーを象徴する革新的な技術「V-Classブレーシング」は、10万円クラスのモデルには搭載されていません。
伝統的なXブレーシングが採用されており、これも十分に良いサウンドを生み出しますが、V-Classがもたらす豊かなサステインや正確なイントネーションといった恩恵は受けられません。
これらの注意点を理解した上で、それでもなお、10万円クラスのテイラーが持つ「抜群の弾きやすさ」と「ライブでも使える信頼性」は、価格を大きく超える価値があると言えるでしょう。
テイラーギターの中古市場と選び方のコツ
テイラーギターは中古市場でも非常に人気が高く、豊富な選択肢の中から自分に合った一本を見つけることが可能です。
結論として、中古品を選ぶ際は「価格の安さだけに目を奪われず、年代による仕様の違いとギターの状態を正しく見極めること」が成功の鍵となります。
特に、テイラーは年代によってピックアップシステムなどが大きく変更されているため、事前の知識が重要になります。
中古のテイラーギターを選ぶ際の具体的なコツは以下の通りです。
ピックアップシステムのバージョン確認
テイラーの代名詞でもあるES(エクスプレッション・システム)は、いくつかのバージョンが存在します。
初期の「ES1」は、現在では少しノイズが気になるという評価や、独特の電池ボックスの仕様があるなど、扱いに注意が必要な場合があります。
現行の「ES2」は、より自然なサウンドで評価も高いですが、初期のものとは構造が異なります。
商品説明や写真で、どのバージョンのピックアップが搭載されているのかを必ず確認しましょう。
サウンドの好みや評価を事前に調べておくと、購入後のミスマッチを防げます。
ネックの状態(NTネックでも基本の確認は必須)
前述の通り、テイラーのNTネックは調整が容易ですが、それはあくまで「正常な状態」が前提です。
中古品として出回るまでにどのような環境で保管されていたかは分かりません。
通常のギターと同様に、ネックが極端に反っていないか、ねじれが生じていないかは必ずチェックしましょう。
信頼できる楽器店であれば、販売前に適切な調整が施されていますが、個人売買などの場合は特に注意が必要です。
フレットの残り具合
フレットは消耗品です。
前のオーナーがたくさん弾き込んでいた場合、フレットがすり減って低くなっていることがあります。
フレットが減っていると、音の詰まりやビビりの原因になります。
フレット交換は数万円の費用がかかる修理ですので、残りが少ない場合は、その修理費用も考慮して購入を判断する必要があります。
トップ材の膨らみやブリッジ浮き
これはテイラーに限らず、アコースティックギター全般に言えることですが、ボディトップが過度な湿気や弦の張力で膨らんでいないか、ブリッジがトップ材から剥がれかかっていないかを確認します。
これらは演奏性やサウンドに大きく影響し、修理には高額な費用がかかる場合があります。
中古品は、新品では手の届かない上位モデルをお得に手に入れるチャンスですが、上記のようなポイントをしっかりと確認し、信頼できる販売者から購入することが何よりも大切です。
故障?テイラーギターの修理と費用について
テイラーギターが故障した場合でも、国内には正規のサポート体制が整っており、安心して修理を依頼することができます。
結論として、「特にネック関連の修理費用は他のブランドに比べて安価に済む場合が多く、メーカーとしてのサポートも手厚い」というのがテイラーの大きなメリットです。
ギターは木でできているため、どれだけ丁寧に扱っていても、長く使えば何らかのメンテナンスや修理は必要になります。
その際に、適切なサポートを受けられるかどうかは非常に重要です。
テイラーギターの修理で最も特筆すべきは、やはり「NTネック」の調整です。
弦高が高くなって弾きにくくなった場合、前述の通り、数千円から1万円程度の比較的安価な費用と短い時間で、ネックの角度を最適な状態に戻すことが可能です。
これは、修理に10万円近くかかることもある伝統的なギターと比べると、圧倒的なアドバンテージと言えるでしょう。
その他の一般的な修理についても、日本国内の正規輸入代理店である「山野楽器」が窓口となり、テイラー本社のトレーニングを受けた専門のリペアマンが対応してくれます。
具体的な修理内容と費用の目安は以下の通りです(費用はギターの状態や依頼する店舗によって変動します)。
- ネック調整(ロッド調整・シム交換):約5,000円~15,000円
- フレット交換:約40,000円~
- ナット・サドル交換:各 約5,000円~
- ピックアップ(ESシステム)の修理・交換:要見積もり
もしギターに不具合が生じた場合は、まずは購入した楽器店か、山野楽器のウェブサイトで紹介されている正規サービスセンターに相談することをおすすめします。
自己判断で改造したり、知識のないまま分解したりすると、保証の対象外になったり、状態を悪化させてしまう可能性があります。
適切な場所に相談すれば、愛用のギターを再び最高のコンディションで演奏できるようになるはずです。
テイラーギターの偽物を見分けるポイント
高い人気を誇るテイラーギターには、残念ながら精巧に作られた偽物(カウンターフィット品)も存在します。
結論として、偽物を避ける最も確実な方法は「正規販売店で購入すること」ですが、中古品などを検討する際には、自分自身で真贋を見分けるための知識を持っておくことが重要です。
極端に安い価格で販売されているものには、必ず裏があると疑ってかかるべきです。
テイラー社の公式サイトでも注意喚起されている、偽物を見分けるための具体的なポイントは以下の通りです。
ヘッドのロゴと形状
本物のテイラーのロゴは、貝(マザーオブパールなど)を精密に切り出して埋め込んだインレイですが、偽物は安価な素材を使っていたり、印刷で済まされていたりすることがあります。
ロゴの書体や、ヘッドストック(ヘッドの先端部分)の形状が、公式サイトの写真と比べて微妙に異なっていないかを確認しましょう。
サウンドホール内のラベル
ギターの内部、サウンドホールの下に見えるラベルも重要なチェックポイントです。
本物のラベルには、モデル名とシリアルナンバーが正確に印字されています。
偽物は、印刷が不鮮明であったり、シリアルナンバーが存在しない、あるいはデタラメな番号であったりします。
テイラーのシリアルナンバーには製造年月日や工場などの情報が含まれており、公式サイトでその形式を確認することができます。
木材の品質とパーツ
テイラーギターは、たとえエントリーモデルであっても、品質管理された美しい木材を使用しています。
偽物は、木目が不自然であったり、安っぽく見えたりすることがあります。
また、ペグ(糸巻き)やブリッジピン、エンドピンといったパーツ類も、本物は高品質なものが使われていますが、偽物は粗悪な部品が使われていることが多いです。
付属のケース
テイラーギターには、モデルのグレードに応じた高品質な純正ケース(ハードケースまたはギグバッグ)が付属します。
偽物にはケースが付属していなかったり、付属していてもロゴがなかったり、作りが非常に安っぽかったりします。
これらのポイントを総合的に見て、少しでも「おかしい」と感じたら、購入を控えるのが賢明です。
憧れのギターを手に入れる際は、信頼できるルートを選ぶことが、後悔しないための最善の策となります。
まとめ:テイラーギターの欠点を理解し最高の1本を選ぼう
- テイラーギターは革新技術によるモダンなサウンドと高い演奏性が特徴である
- 「壊れやすい」は誤解であり、むしろNTネックにより修理や調整がしやすい
- シリーズ番号でグレードが分けられ、数字が大きいほど高価になる
- 人気モデル214ceは、合板ボディだが演奏性とPU性能で高評価を得る
- マーチンが「伝統と温かみ」なら、テイラーは「革新とクリアさ」である
- 新品の値段は10万円前後から100万円を超えるものまで幅広い
- 10万円クラスのモデルは、上位機種との材や仕様の違いを理解する必要がある
- 中古品はピックアップの年代やネックの状態を入念に確認すべき
- 修理は正規サポートが充実しており、特にネック調整は安価である
- 偽物を避けるには、ロゴやラベルを確認し、正規販売店から購入するのが最も安全

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