「David Gilmourのようなソロトーンを出したい」
「HiWattアンプの音をペダルボードで再現したい」
「Big Muffを使いたいけど、アンプとの相性が難しい」
——そんな悩みを抱えるギタリストは多いのではないでしょうか。
TECH21 English Muffyは、HiWattスタイルのアンプシミュレーションとBig Muffスタイルのファズを1台に統合した100%アナログペダルです。
この記事では、実際のユーザーの声をもとに、English Muffyの特徴、スペック、メリット・デメリット、そしてリアルな評判を徹底解説します。
購入を検討している方が後悔しない判断ができるよう、必要な情報をすべてお届けします。
TECH21 English Muffyの特徴・概要
HiWattアンプ+Big Muffを1台に凝縮したコンセプト
TECH21 English Muffyは、同社のCharacter Plusシリーズの1機種として2022年に登場しました。
このシリーズは「歴史的に名高いアンプと、それと相性の良いエフェクトペダルの組み合わせ」をコンセプトにしており、English MuffyではHiWatt DR103アンプとElectro-Harmonix Big Muffファズという伝説的な組み合わせを1台のペダルに凝縮しています。
このコンビネーションは、Pink FloydのDavid Gilmourが長年愛用してきたことで知られています。
彼の代名詞ともいえる、伸びやかでサステインの効いたリードトーンは、まさにHiWattの広大なヘッドルームとBig Muffの無限に続くようなサステインの融合から生まれたものです。
English Muffyは、このギルモアスタイルのサウンドをはじめ、The WhoのPete Townshendのクランチトーン、さらにはドゥーム、ストーナー、グランジといった重厚なサウンドまで幅広くカバーします。
100%アナログ回路がもたらす即応性と音楽的なサウンド
English Muffyの最大の特徴は、デジタル処理を一切使用しない100%アナログ回路設計にあります。
TECH21独自のSansAmpテクノロジーを搭載し、真空管アンプの温かみと反応の良さをアナログ回路で再現しています。
デジタルアンプシミュレーターと比較すると、アナログ回路ならではの「即応性」と「音楽的な反応」が大きな魅力です。
ピッキングのニュアンスやギターのボリューム操作に対して自然に追従し、弾き手の表現をダイレクトに音に反映します。
多くのユーザーが「デジタルでは得られない明瞭さとパンチがある」と評価しており、特に他の歪みペダルとの組み合わせにおいて、アナログ回路の優位性が際立ちます。
また、アナログスピーカーシミュレーションは、デジタルIRほど複雑な周波数特性を持たない分、歪み音において滑らかで耳に心地よいサウンドを生み出します。
これは、実際のギターキャビネットをダブルマイクで収録した際に得られる、ピークとディップが均された音に近い特性といえます。
2チャンネル仕様で多彩なサウンドメイクが可能
English Muffyは2チャンネル仕様を採用しており、AチャンネルとBチャンネルそれぞれに独立したVolume、Character、Driveコントロールを装備しています。
これにより、クリーンとクランチ、リズムとソロ、あるいはボリュームブースト付きのリードトーンなど、用途に応じた2種類のサウンドをフットスイッチで瞬時に切り替えることが可能です。
さらに、SansAmpセクション(アンプシミュレーション部)とMuffセクション(ファズ部)は独立して動作するため、Muffだけを単体のファズペダルとして使用したり、アンプシミュレーションだけを使ってクリーンからクランチまでのサウンドを作ったりと、柔軟な運用ができます。
バイパス時でもMuffセクションは機能するため、既存のアンプセットアップにファズペダルとして追加することも可能です。
TECH21 English Muffyのスペック・仕様
本体サイズ・重量・電源仕様
English Muffyは、TECH21のFly Rigシリーズを彷彿とさせるコンパクトな横長筐体を採用しています。
本体サイズは幅200mm×奥行70mm×高さ27mmで、一般的なコンパクトエフェクター2〜3個分のスペースに収まります。
重量は340gと軽量で、ペダルボードへの組み込みも容易です。
筐体は堅牢なオールメタル製で、ライブやツアーでの使用にも十分耐えうる耐久性を備えています。
電源は9V DCセンターマイナス仕様で、消費電流は55mA〜200mAです。
電源アダプターは別売りとなっているため、購入時には対応アダプターの準備が必要です。
一般的なエフェクター用パワーサプライからの給電にも対応しています。
入出力端子とコントロール構成
入出力端子は、1/4インチ標準ジャックの入力(インピーダンス1MΩ)と出力に加え、バランス出力対応のXLR端子を装備しています。
このXLR出力により、PAミキサーやオーディオインターフェースへのダイレクト接続が可能で、スピーカーシミュレーションを活かしたライン録音やライブでのFOH直結が実現します。
コントロール構成は以下の通りです。
SansAmpセクションでは、チャンネルごとにVolume A/B、Character A/B、Drive A/Bの計6つのノブを搭載。
さらに両チャンネル共通のHigh、Mid、Lowの3バンドEQを備えています。
Characterコントロールは、ゲイン構造とEQレスポンスを同時に変化させる独自のパラメータで、低い設定ではクリーンでバブリーなサウンド、高い設定では攻撃的で鋭いトーンへと変化します。
Muffセクションには、Level、Tone、Sustainの3つのノブを配置。
クラシックなBig Muffと同様の操作体系を踏襲しています。
Toneコントロールは単純なローパスフィルターではなく、1kHz付近を中心としたティルトEQとして機能し、繊細なトーン調整が可能です。
フットスイッチは3つ搭載しており、左からBypass(全体のオン/オフ)、Muff(ファズのオン/オフ)、Channel A/B(チャンネル切り替え)となっています。
各ノブはLEDで自照式となっており、アクティブなチャンネルが視覚的に確認できます。
対応アプリケーション(ライブ・レコーディング・PA直結)
English Muffyは、多様な使用環境に対応できる汎用性の高いペダルです。
ライブステージでは、通常のエフェクターとしてアンプの前段に接続する使い方が基本です。
SansAmpのアンプシミュレーションをオフにしてMuffだけを使用したり、両方を組み合わせたりと、状況に応じた運用が可能です。
また、XLR出力を活用すれば、アンプを使わずにPAへダイレクトに送ることもでき、アンプレス環境でのライブに最適です。
レコーディングでは、XLR出力からオーディオインターフェースに直接接続することで、マイキング不要のダイレクト録音が実現します。
スピーカーシミュレーションを内蔵しているため、深夜の自宅録音でもアンプを鳴らすことなくリアルなサウンドを収録できます。
さらに、パワーアンプやギターアンプのエフェクトリターンに接続してプリアンプとして使用することも可能です。
この場合、English Muffyのサウンドキャラクターを最大限に活かした音作りができます。
TECH21 English Muffyのおすすめポイント
Characterコントロールで数十年分のHiWattトーンを網羅
English Muffyの最大の魅力は、Characterコントロールひとつで数十年にわたるHiWattアンプの多彩なトーンを探求できる点です。
このノブは単なるトーンコントロールではなく、回路内の複数のポイントでゲイン構造とEQレスポンスを同時に変化させる独自のパラメータとなっています。
低い設定では、HiWattの代名詞ともいえるクリスタルクリーンなトーンが得られます。
高いヘッドルームと透明感のあるサウンドは、コードストロークの一音一音が分離して聴こえるほどの明瞭さです。
設定を上げていくにつれて、Pete Townshendを彷彿とさせるクランチへと変化し、最大に近い設定ではアグレッシブなハイゲインサウンドまでカバーします。
この連続可変式のコントロールにより、特定の年代やモデルに縛られることなく、自分だけのスイートスポットを見つけることができます。
多くのユーザーが「クリーンからセミクリーンの領域で特に優れた再現度」と評価しており、HiWattアンプのエミュレーションとしては非常に成功した部類に入るといえます。
SansAmpセクションとMuffセクションの独立使用が可能
English Muffyのもう一つの大きなメリットは、アンプシミュレーション部とファズ部を独立して使用できる設計です。
これにより、1台で複数の用途に対応できる柔軟性が生まれます。
たとえば、すでにお気に入りのアンプを持っているプレイヤーは、Muffセクションだけを単体のBig Muffペダルとして使用できます。
バイパススイッチでSansAmpセクションをオフにしても、Muffスイッチは独立して機能するため、既存のセットアップを崩すことなくファズを追加できます。
逆に、Big Muffの音が好みでないプレイヤーや、別のファズペダルを使いたい場合は、SansAmpセクションのみを使用してHiWattスタイルのアンプサウンドを得ることも可能です。
この場合、English Muffyはプリアンプおよびスピーカーシミュレーターとしてのみ機能し、外部のファズや歪みペダルを前段に接続して使用できます。
この独立設計により、English Muffyは「HiWattアンプシム」「Big Muffファズ」「両方を組み合わせたギルモアサウンド」という3つの顔を持つことになり、価格以上の価値を提供しています。
XLR出力搭載でアンプレス環境やダイレクトレコーディングに最適
近年増加しているアンプレス環境でのプレイヤーにとって、English MuffyのXLRバランス出力は大きなアドバンテージとなります。
内蔵のスピーカーシミュレーションと組み合わせることで、アンプやキャビネットを使わずとも説得力のあるギターサウンドを得ることができます。
ライブでは、XLR出力からPAミキサーに直接送ることで、ステージ上のアンプを排除したクリーンなセットアップが実現します。
サウンドエンジニアにとってもマイキングの手間が省け、一貫した音質でFOHに送れるメリットがあります。
ホームレコーディングにおいては、夜間でも近隣に迷惑をかけることなく、本格的なアンプサウンドを録音できます。
オーディオインターフェースに直接接続するだけで、マイクやマイクプリアンプ、防音環境といった追加投資なしにプロフェッショナルな音質を得られる点は、多くの宅録ギタリストにとって魅力的な選択肢となるでしょう。
アナログスピーカーシミュレーションは、デジタルIRほど精密ではないものの、特に歪みサウンドにおいて滑らかで音楽的な質感を提供します。
必要に応じて外部のIRローダーと組み合わせることで、さらにリアルなキャビネットサウンドを追求することも可能です。
TECH21 English Muffyの注意点・デメリット
2チャンネル共通EQによるライブ運用の制約
English Muffyの設計上の制約として、2つのチャンネルでEQ(High、Mid、Low)を共有している点が挙げられます。
これは、クリーントーンとクランチトーンで異なるEQ設定を使いたい場合に問題となります。
一般的に、クリーンサウンドでは中域をやや控えめにしてスッキリとした音像を求める一方、歪んだサウンドでは中域を持ち上げてミックスの中で存在感を出したいケースが多くあります。
しかしEnglish Muffyでは、チャンネルを切り替えてもEQ設定は変わらないため、どちらか一方のサウンドで妥協を強いられる可能性があります。
実際に、ライブ中に曲中でチャンネルを切り替えた際、EQが合わずにモニターで自分の音が聴き取れなくなったという報告もあります。
この制約を回避するには、外部のEQペダルを組み合わせるか、English Muffyを複数台用意して切り替えるといった対策が必要になります。
MIDIコントロールやプリセット保存機能も搭載されていないため、デジタルペダルのような柔軟なシーン切り替えを期待しているユーザーには向いていません。
アナログならではのシンプルさと引き換えに、この点は割り切りが必要です。
繊細すぎるノブ操作と微調整の難しさ
English Muffyのコントロールノブは非常に感度が高く、わずかな操作で音が大きく変化します。
これは音作りの幅広さというメリットの裏返しでもありますが、実用上は注意が必要なポイントです。
多くのユーザーが「ノブが軽く、意図せず動いてしまいやすい」と指摘しています。
ライブ中にうっかり触れてしまったり、機材の運搬中に設定が変わってしまったりするリスクがあるため、本番前にはテープで固定するなどの対策を推奨する声もあります。
また、ノブ自体が小さく、12個ものコントロールがコンパクトな筐体に詰め込まれているため、細かい調整には慣れが必要です。
特にMuffセクションのSustainコントロールは、「かすかに聴こえる程度」から「チェーンソーのような轟音」まで、1ノッチの違いで劇的に変化するという報告があります。
この繊細さは、スタジオでじっくり音作りする分には問題になりにくいものの、ライブでの即座の調整や、暗いステージでの操作には不向きな側面があります。
購入前に、自分の使用環境でこの特性が許容できるかどうかを検討しておく必要があるでしょう。
スピーカーシミュレーション単独バイパス不可などの機能的制限
English Muffyには、いくつかの機能的な制限があります。
最も多くのユーザーから指摘されているのは、スピーカーシミュレーションのみをバイパスする機能がない点です。
通常のギターアンプに接続して使用する場合、アンプ側にもスピーカーがあるため、English Muffyのスピーカーシミュレーションが二重にかかってしまいます。
これを避けるにはEQで補正する必要がありますが、完全に元の状態には戻せません。
アンプの前段に接続する通常のペダルとして使いたい場合、この点は考慮が必要です。
また、オンボードのリバーブやディレイが搭載されていない点も、オールインワンソリューションを求めるユーザーには物足りなく感じるかもしれません。
特にXLR出力でダイレクトにPAに送る場合、別途空間系エフェクトを用意する必要があります。
インサートポイント(エフェクトループ)がないことも、信号経路にこだわるプレイヤーには不便です。
アンプシミュレーションの後段にディレイやリバーブを挿入したい場合、英語ではpost-amp effectsと呼ばれる処理ができないため、外部ミキサーでの工夫が必要になります。
さらに、MuffセクションにはクラシックなFuzz Faceのような「ギターのボリュームを下げたときの劇的なクリーンアップ」がないという指摘もあります。
これは、ファズペダルがギターのピックアップに直結していないことによる構造上の制約です。
真のファズ愛好家は、別途単体のファズペダルを前段に接続することを検討したほうがよいでしょう。
TECH21 English Muffyの評判・口コミ
ユーザーが評価するおすすめな点
English Muffyに対するユーザーの評価は、全体的に非常に高いものとなっています。
特に音質面での満足度が際立っており、「数多くのアンプシミュレーターを所有しているが、これが最も良い音」「デジタルでは得られない明瞭さとパンチがある」といった声が多く聞かれます。
HiWattアンプのエミュレーションとしては、クリーンからセミクリーンの領域で特に高い評価を得ています。
「クリーミーでワイドオープンなクリーントーン」「ブレイクアップなしのプッシュトーンが得られる」といった感想が示すように、HiWattならではの広大なヘッドルームと透明感のあるサウンドが忠実に再現されていると評価されています。
Big Muffセクションについても、「本物らしい崩壊感と発振感がある」「高ゲイン域で非常に中毒性が高い」といった肯定的な意見が多数です。
また、「適度に使えばクラリティとクランチを追加できる」という意見もあり、単なるファズとしてだけでなく、軽いオーバードライブ的な使い方も可能なことが評価されています。
コストパフォーマンスの高さも多くのユーザーが認めるポイントです。
特にセール時には100ドル前後で入手できることもあり、「この価格でこの音質は信じられない」「HiWattアンプシムとBig Muffが両方入ってこの値段は破格」といった声が上がっています。
アンプレス環境でのユーザーからは、「PAやDI直結のセットアップに最適」「毎週末ライブで使っているが、一度も手放そうと思ったことがない」といった実戦での信頼性を証明するコメントも寄せられています。
中には、「このペダルのおかげで新しいスタイルの曲作りにインスパイアされ、90年代風のEPを制作中」という、創作意欲を刺激されたという声もありました。
購入前に確認すべき注意点
一方で、購入前に知っておくべき注意点についても、ユーザーから率直な意見が寄せられています。
最も多い指摘は、前述のEQ共有問題です。
「クリーンとクランチで別々のEQ設定ができないのは残念」「ライブではどちらかのチャンネルの音質を妥協せざるを得ない」という不満の声があります。
ある使用者は、この制約のためにモニターで自分の音を見失い、演奏に支障をきたした経験を報告しています。
ノブの繊細さについても注意が必要です。
「コントロールが敏感すぎて微調整が難しい」「ライブではテープで固定しないと不安」という声があり、特にライブでの使用を想定している場合は事前に対策を考えておく必要があるでしょう。
Muffセクションのノイズについての指摘もあります。
「ファズセクションはノイズが多い」「SustainノブはOFFに近い状態からいきなり爆音になる」という報告があり、静かなパッセージでファズを使用する場合には注意が必要かもしれません。
また、ギターとの相性があることも報告されています。
あるユーザーは、Jazzmasterでは満足できなかったものの、ハムバッカー搭載のギターに変えたところ劇的に良くなったと述べています。
特にBig Muffセクションは、ギターのピックアップによって相性の良し悪しが分かれる傾向があるようです。
ベースでの使用を検討しているユーザーからは、「ギターアンプ(DR103)ベースの設計なので、ベースアンプ(DR201)のようなサウンドは期待できない」「クリーンで太いHiWattベースサウンドよりも、Entwistleスタイルの細めでアグレッシブなトーンになる」という指摘があります。
ベース用途で購入を考えている場合は、この点を理解しておく必要があります。
こんな人におすすめ・おすすめしない人
English Muffyが特におすすめなのは、以下のようなプレイヤーです。
まず、David GilmourやPink Floydのサウンドに憧れているギタリストには最適な選択肢です。
HiWattとBig Muffの組み合わせという、まさに「フロイド・イン・ア・ボックス」を体験できます。
また、Pete Townshendのようなブリティッシュクランチを求めるプレイヤーにも向いています。
アンプレス環境でプレイしている方、たとえばPA直結のライブやヘッドフォン中心の練習をしている方には、XLR出力とスピーカーシミュレーションの組み合わせが大きな武器になります。
自宅でのダイレクトレコーディングを頻繁に行うギタリストにも、手軽に本格的なアンプサウンドを録音できるメリットがあります。
デジタルよりもアナログの音が好み、あるいはシンプルな操作性を重視するプレイヤーにとって、English Muffyの「見たままの操作」は魅力的でしょう。
メニューダイビングなしに、ノブを回すだけで音作りが完結します。
一方、以下のようなプレイヤーには向いていない可能性があります。
ライブで頻繁にプリセットを切り替える必要がある場合、MIDIやプリセット機能がないEnglish Muffyは不便に感じるでしょう。
また、ギターアンプの前段に接続する通常のペダルとして使いたい場合、スピーカーシミュレーションをバイパスできない点がネックになります。
クラシックなFuzz Faceのギターボリューム操作によるクリーンアップを重視するファズ愛好家には、English MuffyのMuffセクションは物足りないかもしれません。
より本格的なファズ体験を求めるなら、単体のファズペダルとの併用を検討してください。
まとめ:TECH21 English Muffy
総合評価とコストパフォーマンス
TECH21 English Muffyは、HiWattアンプとBig Muffファズという伝説的な組み合わせを、100%アナログ回路で1台のペダルに凝縮した意欲作です。
デジタル全盛の時代にあって、アナログならではの即応性と音楽的な質感を提供する点は、多くのギタリストにとって大きな魅力となるでしょう。
特にクリーンからセミクリーンの領域でのHiWattエミュレーションの完成度は高く、ギルモアスタイルのリードトーンを求めるプレイヤーには最有力候補となります。
2チャンネル仕様とXLR出力により、ライブからレコーディングまで幅広いシーンで活躍できる汎用性も備えています。
一方で、EQ共有による制約やノブの繊細さなど、ライブ運用における課題も存在します。
これらの特性を理解した上で、自分の使用環境に合うかどうかを判断することが重要です。
購入判断のポイントと最終アドバイス
English Muffyの購入を検討している方は、以下のポイントを参考にしてください。
- HiWattスタイルのアンプサウンドとBig Muffファズを1台で実現した100%アナログペダル
- Characterコントロールにより、数十年分のHiWattトーンを連続可変で探求可能
- 2チャンネル仕様で、クリーン/クランチやリズム/ソロの切り替えが可能
- SansAmpセクションとMuffセクションは独立使用でき、柔軟な運用ができる
- XLRバランス出力搭載で、PA直結やダイレクトレコーディングに最適
- アナログ回路ならではの即応性と音楽的な反応が高く評価されている
- 2チャンネル共通EQのため、チャンネル間で異なるEQ設定ができない制約あり
- ノブが繊細で意図せず動きやすいため、ライブでは固定対策が必要な場合も
- スピーカーシミュレーションのみをバイパスする機能がない
- 実売価格は25,000円〜30,000円程度で、機能と音質を考慮するとコストパフォーマンスは高い
アナログサウンドを愛し、HiWatt+Big Muffというクラシックな組み合わせに魅力を感じるギタリストにとって、English Muffyは検討に値する一台です。
購入前には可能であれば実機を試奏し、自分のギターやプレイスタイルとの相性を確認することをおすすめします。

