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TECH21 Fuzzy Brit レビュー解説|手のひらサイズで本格マーシャルトーン

「自宅でも本格的なマーシャルサウンドを鳴らしたい」

「ライブのたびに重いアンプヘッドと4×12キャビネットを運ぶのは正直つらい」

「ダイレクトレコーディングでも説得力のあるブリティッシュトーンを録りたい」——ギタリストなら誰もが一度は抱えるこうした悩みに、ひとつの解決策を提示してくれるのがTECH21 Fuzzy Britです。

この記事では、Fuzzy Britの製品コンセプトから詳細スペック、実際の使用感に基づくメリット・デメリット、そしてユーザーのリアルな評価まで、購入検討に必要な情報を網羅的にお伝えします。

マーシャル系サウンドを求めるギタリストにとって、この製品が本当に「買い」なのかどうか、ぜひ最後までご覧ください。

目次

TECH21 Fuzzy Britの特徴・概要

マーシャル×ファズフェイスを1台に凝縮したコンセプト

TECH21 Fuzzy Britは、同社のSansAmp Character Plusシリーズに属するオールアナログのアンプシミュレーター兼プリアンプペダルです。

このシリーズは「歴史的な名アンプと、それと相性の良いペダルを1台に融合させる」というユニークなコンセプトで開発されており、Fuzzy Britの場合は「マーシャルスタイルのアンプ」と「Fuzz Faceスタイルのファズ」という、ロック史に燦然と輝く組み合わせが採用されています。

1960年代から70年代にかけて、ジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトンといったレジェンドたちが生み出した伝説的なトーンは、まさにこの「マーシャル+ファズフェイス」の組み合わせから生まれたものでした。

Fuzzy Britは、そうしたクラシックなサウンドへのオマージュでありながら、現代のギタリストが求める利便性と汎用性を兼ね備えた製品として設計されています。

シリーズには他にも、フェンダー系+チューブスクリーマーの「Screaming Blonde」、ハイワット系+ビッグマフの「English Muffy」、ヴォックス系+レンジマスターブースターの「Mop Top Liverpool」がラインナップされており、それぞれが特定のアンプブランドの音色を追求しています。

Characterコントロールで時代を超えたマーシャルトーンを再現

Fuzzy Britの最大の魅力は、単一のマーシャルモデルだけでなく、マーシャルアンプの進化の歴史をひとつのノブで辿れる点にあります。

搭載された「Character」コントロールを回すことで、1960年代中期のJTM45やBluesbreakerコンボの温かみあるオーバードライブから、60年代後半のPlexiが持つ中域の太さとグリット感、さらには70年代以降のSuper LeadやJCM800を彷彿とさせるハイゲインサウンドまで、幅広いマーシャルトーンにアクセスできます。

具体的には、Characterを低く設定するとクリーンでパンチがあり、わずかにクランチがかかったBluesbreakerライクなサウンドが得られます。

中間付近ではPlexi特有のミドルのプッシュ感とザラついた歪みが現れ、高く設定するとモディファイドPlexiのようなゲイン量の多いサウンドへと変化していきます。

この可変幅の広さにより、クラシックロック、ブルース、ハードロック、さらにはクラシックメタルまで、幅広いジャンルに対応可能です。

ダイレクト出力対応のオールインワン設計

Fuzzy Britは単なるプリアンプペダルではなく、スピーカーキャビネットシミュレーションを内蔵した完結型のシステムとして設計されています。

内蔵されているキャビシミュは、マーシャルアンプと最も相性が良いとされる4×12キャビネットにCelestion Greenbackスピーカーを搭載した構成をエミュレートしており、XLRバランス出力を通じてミキサーやオーディオインターフェースに直接接続することが可能です。

この設計思想により、Fuzzy Britは以下のような多様な使用シナリオに対応できます。

まず、PAシステムへの直接接続によるアンプレスライブ。

次に、オーディオインターフェースへの接続によるダイレクトレコーディング。

そして、既存のギターアンプのリターン端子に接続してパワーアンプとスピーカーを活用する方法。

さらには、クリーンなアンプのフロントに接続してキャラクターを加える使い方も可能です。

オールアナログ回路を採用していることも重要なポイントです。

デジタルモデリングとは異なり、アナログ回路ならではの即時的なレスポンスと、演奏のダイナミクスに対する自然な追従性が得られます。

ギターのボリュームを下げればクリーンアップし、強くピッキングすれば歪みが増すという、真空管アンプを弾いているかのような体験が楽しめます。

TECH21 Fuzzy Britのスペック・仕様

本体サイズ・重量・電源仕様

Fuzzy Britの外形寸法は約196.9mm × 69.9mm × 25.4mm(7.75インチ × 2.75インチ × 1インチ)となっており、一般的なコンパクトエフェクターと比較しても非常にスリムな設計です。

実際に手に取ると「想像以上に小さい」と感じるユーザーが多く、スーパーマーケットで売られているチョコレートバーと同程度のサイズ感という表現も見られます。

本体重量は約340g(12オンス)と軽量で、ギグバッグのポケットに入れて持ち運んでも負担になりません。

筐体はオールメタル構成で、ロードユースに耐える堅牢性を確保しています。

電源は9V DCで動作し、消費電流は55mAと省電力設計です。

一般的なパワーサプライの100mA出力端子で余裕を持って駆動できます。

製品には専用の9V ACアダプターが付属しており、ケーブルには絡まりにくく断線しにくい高品質な被覆が施されています。

なお、一部のユーザーからは12V駆動時にノイズがさらに低減されるという報告もありますが、基本的には付属の9Vアダプターで十分な性能を発揮します。

入出力端子とチャンネル構成

入出力端子は、1/4インチ標準フォーンジャックの入力端子(入力インピーダンス1MΩ)、1/4インチ標準フォーンジャックのアンバランス出力端子、そしてXLRバランス出力端子を装備しています。

XLR出力はラインレベルのバランス信号を出力するため、ミキサーやオーディオインターフェースへの接続に最適です。

チャンネル構成は2チャンネル仕様で、チャンネルAとチャンネルBはそれぞれ独立したDrive、Volume、Characterコントロールを持っています。

これにより、たとえばチャンネルAをクリーン〜クランチのリズムサウンドに、チャンネルBをハイゲインのリードサウンドに設定するといった使い分けが可能です。

チャンネルの切り替えはフットスイッチで行い、バイパス用のフットスイッチも独立して設けられています。

さらに、Fuzz Faceスタイルのファズセクションが搭載されており、こちらも専用のフットスイッチでオン・オフを切り替えられます。

ファズセクションはチャンネルA、チャンネルBのどちらとも組み合わせて使用でき、バイパス状態でも単独で使用可能なため、通常のファズペダルとしても機能します。

搭載コントロールと操作系統

本体には合計12個のセルフイルミネーション式ロータリーコントロールが搭載されています。

各チャンネルには、Drive(歪み量)、Volume(出力レベル)、Character(アンプキャラクターの選択)の3つのノブが割り当てられています。

3バンドEQセクションとして、Treble、Middle、Bassの各コントロールが用意されていますが、これは2チャンネル共通の仕様です。

このEQはアンプシミュレーションとスピーカーシミュレーションの後段に配置されており、ミキサーでマイク録りした音源にEQをかけるような感覚で使用できます。

各バンドは±12dBの可変幅を持ち、中心周波数はTrebleが3.2kHz、Middleが1kHz、Bassが125Hzに設定されています。

ファズセクションには、Level(出力レベル)、Tone(音色調整)、Drive(ファズの歪み量)の3つのコントロールがあります。

Toneコントロールは本来のFuzz Faceには存在しないローパスフィルターとして機能し、高域のキンキンした成分を抑えることができます。

フットスイッチは3つ搭載されており、チャンネルA/Bの切り替え、ファズのオン・オフ、バイパス(バッファードバイパス)をそれぞれ独立して操作できます。

TECH21 Fuzzy Britのおすすめポイント

驚異的なコンパクトさと携帯性

Fuzzy Britの最大の魅力のひとつは、その驚くべきコンパクトさです。

バックポケットに入るほどスリムな筐体に、2チャンネルのアンプシミュレーター、3バンドEQ、ファズペダル、そしてスピーカーキャビネットシミュレーションまでが詰め込まれています。

この携帯性は、様々なシチュエーションで大きなアドバンテージとなります。

電車や飛行機での移動が多いギタリストにとって、重いアンプヘッドを運ぶ必要がなくなることは革命的です。

ギグバッグのポケットにFuzzy Britを忍ばせておけば、会場に到着してからPAに直接接続するだけで、本格的なマーシャルトーンが手に入ります。

また、バックアップ機材としても優秀です。

メインのアンプにトラブルが発生した場合でも、Fuzzy BritがあればすぐにPAから音を出すことができます。

真空管が飛んだり、キャビネットのスピーカーが破損したりといった不測の事態に備えて、常にギグバッグに入れておくギタリストも多いようです。

セットアップの手軽さも特筆に値します。

ペダルボードを組む必要もなく、複雑な配線も不要で、文字通り「プラグ・アンド・プレイ」で演奏を始められます。

デジタルモデラーのようにメニューをスクロールしたりプリセットを呼び出したりする必要がなく、すべてのパラメーターがノブとして目の前にあるため、直感的な操作が可能です。

クリーンからハイゲインまで幅広いサウンドメイク

Fuzzy Britは、単に「マーシャルの音が出る」というだけでなく、マーシャルアンプが歩んできた歴史的な音色の変遷を1台で体験できる製品です。

Characterコントロールを回すだけで、60年代のブルースブレイカーサウンドから70年代のハードロックサウンド、さらにはモダンなハイゲインサウンドまで、幅広いトーンにアクセスできます。

特に評価が高いのは、ノンマスターボリュームのマーシャルアンプに特有の「クリーンアップ特性」を見事に再現している点です。

ギターのボリュームを絞ると歪みが減少してクリーンになり、ボリュームを上げると再び歪みが増していく——この自然なダイナミクスの変化は、デジタルモデラーでは再現が難しいとされる領域であり、Fuzzy Britのアナログ回路ならではの強みといえます。

2チャンネル構成も非常に実用的です。

たとえば、チャンネルAをギターボリュームを絞った状態でクランチするようなセッティングにしておき、チャンネルBをソロ用のハイゲインセッティングにしておけば、フットスイッチひとつでサウンドを切り替えられます。

両チャンネルが同一の回路構成であるため、音質の一貫性を保ちながらゲインレベルだけを変えるような使い方も可能です。

ファズセクションを加えることで、サウンドの幅はさらに広がります。

クリーンブースト的な使い方から、クリーム時代のエリック・クラプトンを彷彿とさせるブルースファズ、ヘンドリックスのようなサイケデリックなリードトーン、さらにはJudas Priestのようなクラシックメタルサウンドまで、ファズとアンプシミュの組み合わせで無限に近いバリエーションが生み出せます。

PA直結・レコーディングに対応する内蔵キャビシミュ

Fuzzy Britに内蔵されたスピーカーキャビネットシミュレーションは、4×12キャビネットにCelestion Greenbackスピーカーを搭載した構成をモデルにしており、マーシャルアンプと組み合わせて使用される最もポピュラーなキャビネットサウンドを再現しています。

アナログ回路によるキャビシミュは、デジタルのインパルスレスポンス(IR)とは異なる特性を持っています。

IRのような複雑なピークやディップの再現は苦手ですが、その分スムーズで音楽的なレスポンスが得られます。

特にハイゲインサウンドにおいては、このスムーズさがかえって好結果をもたらすことがあり、実際のキャビネットをダブルマイクする際に得られる「均された」音色に近い結果が得られるという評価もあります。

XLRバランス出力を使用することで、長いケーブルを引き回してもノイズの混入を最小限に抑えられます。

ライブハウスのPA席まで距離がある場合や、レコーディングスタジオでコントロールルームまでケーブルを伸ばす場合でも、クリアな信号を届けることができます。

レコーディングにおいては、実際のアンプをマイキングする手間とコストを大幅に削減できます。

自宅でのデモ制作から本格的なスタジオレコーディングまで、Fuzzy Britひとつで対応可能です。

もちろん、DAW上でさらにIRを重ねてキャラクターを追加するような使い方も可能であり、その場合でもFuzzy Britのアナログキャビシミュが良い「土台」として機能するという声もあります。

TECH21 Fuzzy Britの注意点・デメリット

ファズセクションは本家Fuzz Faceとは異なる特性

Fuzzy Britに搭載されているファズセクションは、Fuzz Faceに「インスパイアされた」回路であり、本物のFuzz Faceとは異なる特性を持っています。

最も大きな違いは、ギターのボリュームを下げた際のクリーンアップ特性です。

本物のFuzz Faceは、ギターから直接接続されることを前提に設計されており、ギターのボリュームを絞ると劇的にクリーンアップするという特性が大きな魅力となっています。

しかし、Fuzzy Britの場合はファズセクションがアンプシミュレーション回路の前段に配置されているため、このクラシックなクリーンアップ特性は得られません。

また、ファズのサウンドキャラクター自体についても、純粋なFuzz Faceを期待すると期待外れに感じる可能性があります。

一部のユーザーからは「安価なディストーションに近い」という評価もあり、ファズ原理主義者の方には物足りなく感じられるかもしれません。

ただし、これは「悪い音」というわけではなく、演奏性の高いファズとして捉えれば十分に使える音色です。

本格的なFuzz Faceサウンドを求める場合は、Fuzzy Britの前段に別途Fuzz Faceを接続する使い方が推奨されます。

この構成であれば、Fuzz Face本来のクリーンアップ特性を活かしながら、Fuzzy Britのアンプシミュレーションを通すことができます。

小型ノブによるステージでの操作性の課題

Fuzzy Britのコンパクトさは大きな魅力ですが、その代償として操作性に関する課題が存在します。

本体に搭載された12個のノブは非常に小さく、指先でつまんで微調整するには慣れが必要です。

特に問題となるのはステージ上での操作です。

ライブ中にセッティングを変更しようとした場合、薄暗い照明の下で小さなノブを正確に操作するのは困難です。

ノブの反応は素早く精密ですが、それがかえって「狙った位置にピタリと合わせる」ことを難しくしています。

フットスイッチの操作にも注意が必要です。

コンパクトな筐体に3つのフットスイッチとノブが密集して配置されているため、フットスイッチを踏む際にノブを一緒に踏んでしまう恐れがあります。

ステージ上で素早くチャンネルを切り替えたい場合、足の角度や踏み方に気を配る必要があり、慣れるまでは意識的な注意が求められます。

この問題への対策としては、ライブ前にセッティングを完璧に詰めておき、演奏中は操作しないと割り切るか、あるいはノブの位置をマーキングしておいて万が一ずれた場合にすぐ戻せるようにしておくことが考えられます。

独立EQの非搭載とエフェクトループの省略

Fuzzy Britの設計上の制約として、3バンドEQが2チャンネル共通である点が挙げられます。

チャンネルAとチャンネルBでそれぞれ異なるEQセッティングを使いたい場合、この設計は不便に感じられるでしょう。

たとえば、クリーンチャンネルでは高域を強調したブライトなサウンドにしたいが、ハイゲインチャンネルでは高域を抑えてスムーズなサウンドにしたいという場合、フットスイッチでチャンネルを切り替えてもEQは変わらないため、どちらかで妥協する必要があります。

また、エフェクトループが省略されている点も、使用シナリオによっては不便です。

通常、ディレイやリバーブといった空間系エフェクトはアンプのエフェクトループ(プリアンプとパワーアンプの間)に接続することで、最も自然な効果が得られます。

しかし、Fuzzy Britにはエフェクトループがないため、空間系エフェクトを使用する場合はFuzzy Britの後段に接続するか、あるいはFuzzy Britの前段に接続するかの二択となります。

後段に接続する場合、1/4インチ出力を使用すれば外部エフェクトを通すことは可能ですが、その後にPAやインターフェースに送るにはDIボックスが別途必要になります。

XLR出力を使用する場合は、空間系エフェクトをプリアンプの前段に配置するという通常とは逆の接続順になってしまいます。

さらに、スピーカーシミュレーションをオフにする機能がない点も、外部IRローダーを使用したいユーザーにとっては残念なポイントです。

Fuzzy Britのアナログキャビシミュの上に外部IRを重ねると、音が籠もったり、上手く馴染まなかったりすることがあります。

TECH21 Fuzzy Britの評判・口コミ

ユーザーが評価するおすすめな点

Fuzzy Britに対して最も多く聞かれる評価は、「マーシャルサウンドを求めるなら、現在入手可能なアナログエフェクターの中で最高峰」というものです。

特にPlexiセッティングでのサウンドは絶賛されており、ギターのボリュームを半分程度に下げた状態でストラトキャスターを弾いた時の音色は「最高に美味しい」と表現されています。

アナログ回路ならではのダイナミクスへの反応も高く評価されています。

ピッキングの強弱やギターボリュームの操作に対する追従性が自然で、まるで本物のチューブアンプを弾いているかのような体験ができるという声が多数あります。

デジタルモデラーと比較して、この「弾き心地」の部分でFuzzy Britを選ぶユーザーも少なくありません。

ダイレクト出力の音質についても好評です。

フルレンジモニターやPAシステムに直結した際の音は「初期マーシャルのエッジ・オブ・ブレイクアップサウンドに最も近い」と評されており、シンプルなセットアップで本格的なトーンが得られる点が重宝されています。

比較的高価格帯のデジタルモデラーと比較しても遜色ないという意見も見られます。

あるユーザーは、Strymon IridiumとFuzzy Britを比較録音し、複数のギタリストにブラインドテストを行ったところ、全員がFuzzy Britの音を好んだという経験を報告しています。

シンプルさを美徳とするユーザーからの支持も厚いです。

「ワントリックポニー(一芸に秀でた製品)」という表現でその特化型の設計を好意的に捉える声があり、複雑なデジタル機器に疲れたギタリストの「避難所」として機能している側面もあります。

購入前に確認すべき注意点

一方で、購入前に知っておくべき注意点についても率直な意見が聞かれます。

前述のファズセクションについては、「Fuzz Faceを期待すると失望する」という声が繰り返し挙げられています。

ファズとしての音自体は悪くないものの、クラシックなFuzz Faceの挙動を求めるユーザーには不向きです。

XLR出力の音質については、クリーン〜中程度の歪みでは問題ないものの、ハイゲインセッティングでは「最適とは言えない」という評価があります。

高歪みでダイレクト出力を使用する場合は、1/4インチ出力からオーディオインターフェースに入力する方が良い結果が得られる場合もあるようです。

使用するアンプやモニターによって音が大きく変わるという点も指摘されています。

Fuzzy Brit単体の音質は優れていても、組み合わせる機材との相性によって最終的なサウンドが左右されるため、購入前に自分の環境でテストすることが推奨されます。

価格についても意見が分かれるところです。

北米では279ドル程度ですが、地域によっては400ドル近くになることもあり、「この価格帯ならもっと多機能な製品もある」という声も聞かれます。

ただし、アナログにこだわる層からは「妥当な価格」という評価も多いです。

他製品との比較で見えた実力

Fuzzy Britは、同じくアンプシミュレーション機能を持つ他製品と頻繁に比較されています。

デジタル系の製品と比較した場合、IRの精密さや多機能性では劣るものの、「弾いていて気持ちいい」というアナログならではの即時性で支持を集めています。

TECH21の旧Character Seriesペダル(Liverpool、British、Blondeなど)と比較すると、2チャンネル化とファズの追加によって汎用性が大幅に向上しています。

旧シリーズを愛用していたユーザーからは、正統進化として好意的に受け入れられています。

類似コンセプトの製品としては、ADSM & Humboldt Simplifierが挙げられることがあります。

こちらもアナログ回路のアンプシミュレーターですが、キャビシミュの調整幅がより広いという特徴があります。

一方、特定のアンプキャラクターへの特化という点ではFuzzy Britに軍配が上がるという意見もあります。

Origin Effects RD Compactのようなプリアンプペダルと比較されることもありますが、こちらはスピーカーIRホストとの併用が前提となるため、「これ1台で完結」というFuzzy Britの手軽さは独自の魅力として評価されています。

まとめ:TECH21 Fuzzy Brit

どんなギタリストにおすすめか

Fuzzy Britは、特定のユーザー層に非常にフィットする製品です。

マーシャルサウンドを愛するギタリストで、かつシンプルなセットアップを好む方には最適な選択肢となるでしょう。

特に、ライブでアンプを持ち込めない状況が多い方、自宅で手軽に本格的なトーンを楽しみたい方、デジタル機器のメニュー操作に疲れた方にとっては、まさに理想的なソリューションです。

一方で、多様なアンプモデルを切り替えて使いたい方、空間系エフェクトを多用する方、ファズに強いこだわりがある方にとっては、単体では物足りなく感じる可能性があります。

そうした場合は、他の機材との組み合わせを前提に検討するか、より多機能なデジタルモデラーを選択する方が満足度は高いかもしれません。

購入判断のポイント

以下に、Fuzzy Britの総合評価と購入判断のポイントをまとめます。

  • マーシャルアンプの歴史的サウンドをCharacterコントロールひとつで再現できる優れたアンプシミュレーター
  • バックポケットに入るほどのコンパクト設計ながら、2チャンネル+ファズ+キャビシミュを搭載したオールインワン仕様
  • オールアナログ回路による自然なダイナミクスレスポンスとチューブアンプライクな弾き心地
  • XLRバランス出力によりPA直結やダイレクトレコーディングに対応
  • 消費電流55mAの省電力設計で一般的なパワーサプライで駆動可能
  • 内蔵ファズは本物のFuzz Faceとは異なる特性のため、クラシックなファズを期待すると期待外れの可能性あり
  • 小型ノブはステージでの微調整が困難で、フットスイッチ操作時にノブを踏まないよう注意が必要
  • 2チャンネル共通EQのため、チャンネルごとに異なるEQセッティングは不可
  • エフェクトループ非搭載のため、空間系エフェクトの接続順に制約あり
  • 価格帯は279ドル前後(地域により変動)で、アナログ特化型製品としては妥当だが多機能なデジタル製品も視野に入る価格

Fuzzy Britは「マーシャルサウンドをシンプルに、手軽に、そして本格的に」という明確なコンセプトを持った製品です。

その方向性に共感できるギタリストにとっては、長く愛用できる相棒となってくれるでしょう。

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