エピフォンのレスポールを購入しようと考えているものの、「本当に買って大丈夫なのか」「ギブソンとの違いは何なのか」と迷っている方は多いのではないでしょうか。
エピフォンはギブソン傘下のブランドとして、本家レスポールの設計思想を受け継ぎながら、手頃な価格で高品質なギターを提供しています。
この記事では、エピフォン レスポールの評価を徹底的に解説し、初心者から中級者まで最適なモデルを見つけるための選び方をお伝えします。
50sと60sの違い、カスタムモデルの特徴、デメリットや注意点、さらには改造によるグレードアップ方法まで、購入前に知っておきたい情報を網羅しています。
エピフォン レスポールの評価が高い理由とは
エピフォン レスポールは、低価格帯のギターでありながら、多くのギタリストから高い評価を受けています。
その理由は、ギブソン直系ブランドとしての信頼性、優れたコストパフォーマンス、そして本格的なサウンドを実現するピックアップにあります。
ギブソン直系ブランドとしての信頼性と品質
エピフォンは1928年にニューヨークで設立され、1957年にギブソンに買収された歴史あるブランドです。
現在はギブソンの子会社として、本家の設計思想と品質基準を継承しながらギターを製造しています。
重要なポイントは、エピフォンのレスポールは「コピーモデル」ではなく「正真正銘の本物のレスポール」であるということです。
「レスポール」はギブソン社が商標権を保有しているため、他社製の類似ギターはレスポールを名乗ることができません。
しかしエピフォンは親会社ギブソンの監修のもとで製造されるため、堂々とレスポールの名を冠することが許されています。
製造は主に中国の青島にある自社工場で行われ、品質管理専門のスタッフが配置されています。
最新の生産技術を導入した合理的な体制により、バラつきの少ない均一な製品が生産されているのが特徴です。
上位機種ではplek(プレック)という機械を使用したシビアなフレット調整も施されています。
コストパフォーマンスが優れている仕組み
エピフォンのレスポールがギブソンの約10分の1の価格で購入できる理由は、製造コストを抑える企業努力にあります。
まず製造拠点が中国やインドネシアにあるため、人件費を大幅に削減できています。
木材についても、ギブソンがアフリカ産マホガニーを使用するのに対し、エピフォンは別の地域から調達したマホガニーを採用しています。
指板材もローズウッドの代わりにローレルを使用することで、材料費の圧縮を実現しています。
また、トップ材のフレイムメイプルについては、薄くスライスした化粧板を貼り付ける手法を採用しているモデルもあります。
これにより極上の美観と手頃な価格を両立させているのです。
ただし、安く作るだけでなく、品質を維持するための投資も怠っていません。
機械化された製造工程により一貫性のある品質を確保し、CTS社製のポットやGraph Tech製のナットなど、信頼性の高いパーツを採用しています。
ProBuckerピックアップの音質評価
エピフォンのレスポールに搭載されるProBuckerピックアップは、ギブソンの名機「Burstbucker」の材料と製法をそのまま採用して開発されました。
アルニコIIマグネットを使用したこのピックアップは、ヴィンテージレスポール特有の温かみのあるサウンドを再現しています。
その再現度は非常に高く、ヴィンテージマニアであってもサウンドだけで判別するのは困難だと言われています。
実際に海外のギターフォーラムでは「エピフォンにギブソンのピックアップとエレクトロニクスを搭載するとクラシックなレスポールの音になる」という評価が多く見られます。
しかし注目すべきは、ProBuckerピックアップ自体がすでにそのレベルに近いサウンドを実現しているという点です。
クリーントーンから歪みのあるサウンドまで幅広く対応でき、ロック、ブルース、ジャズなど様々なジャンルで活躍します。
エピフォンとギブソンのレスポールを徹底比較
エピフォンのレスポールを検討する際、多くの方が気になるのはギブソンとの違いでしょう。
価格差は約10倍もありますが、具体的にどこが異なるのかを詳しく解説します。
価格差は約10倍|その違いはどこにある?
2025年現在、エピフォンのLes Paul Standardは約9万円から購入できるのに対し、ギブソンのLes Paul Standardは約30万円以上となっています。
Gibson Custom Shopの製品になると100万円を超えることも珍しくありません。
この価格差は主に以下の要素から生まれています。
| 比較項目 | エピフォン | ギブソン |
|---|---|---|
| 製造国 | 中国・インドネシア | アメリカ |
| 製造工程 | 機械化が多い | 手作業が多い |
| 木材グレード | コスト効率重視 | 厳選された高級材 |
| 品質検査 | 標準的な検査 | より厳密な検査 |
| 人件費 | 低い | 高い |
ギブソンは熟練の職人による手作業が多く、一本一本に時間をかけて製造されています。
一方エピフォンは機械化された工程で効率的に生産されるため、この価格差が生まれているのです。
使用木材と製造工程の違い
木材の違いは両者の大きな差異の一つです。
ギブソンはアフリカ産の厳選されたマホガニーとメイプルを使用し、指板にはローズウッドやエボニーを採用しています。
エピフォンは別地域から調達したマホガニーを使用し、指板材にはローレルを採用することでコストを抑えています。
ボディ構造についても、ギブソンは本物のメイプルをトップに使用するのに対し、エピフォンの一部モデルではフレイムメイプルの化粧板を使用しています。
ネックとボディの接合方式にも違いがあります。
ギブソンは高精度のセットネック工法を採用し、2025年モデルのエピフォンもロングネックテノン接続を採用するようになりましたが、従来のモデルではより簡易的な接合方式が採用されていました。
ヘッドストックの形状も異なり、エピフォンは「カラマズーヘッドストック」と呼ばれる独自の形状を採用しています。
音質の違いは?プロの評価と口コミ
音質面での違いについては、プロやユーザーから様々な意見が寄せられています。
ギブソン支持派からは「音の太さが違う」「ギブソンはガツンとくる感じで、エピフォンは薄っぺらい」という意見があります。
特に低音の響きや音の奥行きに差を感じるという声が見られます。
一方で「ブラインドテストでは判別困難」「エピフォンで十分」という意見も多数存在します。
価格.comのレビューでは「Les Paul Customはレコーディングに耐えられるレベル」という評価も寄せられています。
実際のところ、アンプやエフェクターを通した場合、その差は縮まる傾向にあります。
ライブハウスでの演奏やバンドの中で聴く場合、価格差ほどの音質差を感じない場合も多いでしょう。
プロギタリストの中にもエピフォンを愛用する方は多く、ゲイリー・クラーク・ジュニアやノエル・ギャラガーなどが知られています。
エピフォン レスポールの種類と特徴一覧
エピフォンのレスポールには多彩なラインナップが用意されています。
それぞれのモデルの特徴を理解することで、自分に最適な一本を見つけることができるでしょう。
Les Paul Standard 50sと60sの違いを解説
Les Paul Standardは50年代式と60年代式の2タイプで展開されており、これがエピフォンの定番モデルとなっています。
両者の主な違いは以下の通りです。
| 比較項目 | 50s | 60s |
|---|---|---|
| ネック形状 | 1959ラウンドミディアムC(太め) | 60sスリムテーパー(薄め) |
| ピックアップ | ProBucker 1&2 | ProBucker 2&3 |
| 出力 | 標準的 | やや高め |
| サウンド | 温かみのある丸い音 | キレのある締まった音 |
| トップ材 | AAAフレイムメイプル化粧板 | AAフレイムメイプル |
| ペグ | Vintage Deluxeチューナー | Grover Rotomaticチューナー |
| ノブ | ゴールドトップハット | スピードノブ |
50sは「しっかり握り込むような演奏感」が特徴で、コード主体のプレイやヴィンテージトーンを重視する方に向いています。
60sは「薄めで握りやすいネック」により、高速なソロプレイやテクニカルな演奏に適しています。
音質面では、50sが「ビンテージなレスポールでややクセあり」、60sが「使いやすく現代の音楽シーンにマッチ」と評されています。
Les Paul Customの評価ポイント
Les Paul Customは、ギブソンのレスポールカスタムを模したプレミアムモデルです。
アルパインホワイトとエボニーの2カラーで展開され、美しいバインディングが施されたボディとゴールドハードウェアが特徴となっています。
最大の違いはボディ構造で、Standardがメイプルトップであるのに対し、Customはオールマホガニーボディを採用しています。
これは1957年式レスポールカスタムをモチーフにした仕様です。
指板にはエボニーを採用しており、より滑らかな演奏感と引き締まったサウンドが得られます。
搭載されるProbucker 2/3ピックアップにより、クリアでありながら力強いトーンを生み出します。
2025年にリニューアルされた新モデルでは、Probucker Customハムバッカーが搭載され、さらに本格的なサウンドに進化しています。
Les Paul Modernは現代的な演奏性が魅力
Les Paul Modernは、伝統的なレスポールのスタイルに現代的な演奏性を付加したモデルです。
最大の特徴はウルトラモダン・ウェイトリリーフ(軽量化加工)が施されたボディで、従来のレスポールより大幅に軽くなっています。
非対称ネックグリップと大胆に彫り込まれたジョイントヒールにより、ローポジションからハイポジションまで全音域で快適に演奏できます。
搭載されるProBucker 2&3ピックアップは個別にコイルタップが可能で、シングルコイル風のサウンドも得られます。
さらに位相を反転させたフェイズサウンドにも対応しており、多彩な音作りが楽しめます。
バックコンターも施されているため、体へのフィット感も良好です。
長時間の演奏でも疲れにくく、テクニカルな演奏を好むギタリストに最適なモデルといえるでしょう。
Les Paul Specialは入門者に最適なモデル
Les Paul Specialは、エピフォンのレスポールシリーズの中で最もシンプルな構成のモデルです。
ボディはマホガニー製で、トップのメイプルを省略したフラットトップ仕様となっています。
ピックアップにはP-90 PROシングルコイルを2基搭載し、レスポール特有の太いサウンドながらも、シングルコイルらしいキレのある音色が特徴です。
軽量なポプラ製ボディを採用したLes Paul Special VEというさらにリーズナブルなモデルもあります。
価格は3万円台から購入可能で、初めてのギターとして手を出しやすい設定です。
シンプルな操作性と軽量設計により、初心者でも無理なく扱えます。
2025年にはLes Paul Special Double Cutもリリースされ、1960年代初頭のモデルを再現したダブルカッタウェイ仕様が加わりました。
初心者におすすめのエピフォン レスポールの選び方
エピフォンのレスポールは豊富なラインナップがあるため、初心者にとってはどれを選べばよいか迷うことも多いでしょう。
ここでは予算や演奏ジャンル、体格など様々な観点からの選び方を解説します。
予算別おすすめモデル|3万円台から15万円台まで
予算に応じたおすすめモデルを紹介します。
| 予算 | おすすめモデル | 特徴 |
|---|---|---|
| 3万円台 | Les Paul Special VE | 軽量ポプラボディ、入門に最適 |
| 6万円台 | Les Paul Studio LT | シンプル設計で扱いやすい |
| 9万円台 | Les Paul Standard 50s/60s | 定番モデル、本格的なサウンド |
| 13万円台 | Les Paul Custom | プレミアム仕様、ゴールドパーツ |
| 18万円台 | Inspired by Gibson Custom | 最上位グレード、USAパーツ多数 |
初めてのギターであれば、Les Paul Special VEやLes Paul Studio LTから始めるのが無難です。
ある程度予算に余裕があり、長く使いたい場合はLes Paul Standard 50sまたは60sがおすすめです。
9万円台で本格的なレスポールサウンドが手に入り、上達しても十分に使い続けられる品質があります。
演奏ジャンル別の選び方ガイド
演奏したいジャンルによって最適なモデルは異なります。
ブルースやクラシックロックを演奏したい場合は、Les Paul Standard 50sが最適です。
温かみのある丸いサウンドが、ヴィンテージ感のある演奏にマッチします。
ハードロックやメタルを演奏したい場合は、Les Paul Standard 60sやLes Paul Customがおすすめです。
出力の高いピックアップと締まったサウンドが、歪みを効かせた演奏に適しています。
さらにヘヴィな音楽を演奏したい場合は、Les Paul Prophecyという選択肢もあります。
Fishman社製Fluenceピックアップを搭載し、モダンなハイゲインサウンドに対応しています。
ポップスやファンクなど多彩なジャンルを演奏したい場合は、コイルタップ機能を備えたLes Paul ModernやLes Paul Classicが便利です。
ネック形状の違いで弾きやすさが変わる
ギター選びで見落としがちなのがネック形状です。
エピフォンのレスポールには主に2種類のネックプロファイルがあります。
50sラウンドミディアムCネックは「太め」の形状で、しっかり握り込むようなグリップ感があります。
手が大きい方や、コードストロークを多用する方に向いています。
60sスリムテーパーネックは「薄め」の形状で、素早いフィンガリングがしやすくなっています。
手が小さい方や、ソロプレイを多用する方に適しています。
可能であれば楽器店で実際に握ってみることをおすすめします。
同じモデルでも、ネック形状の違いで弾きやすさの印象は大きく変わります。
購入前に確認すべきポイントと試奏のコツ
エピフォンのレスポールを購入する前に、いくつか確認しておきたいポイントがあります。
まず、可能な限り試奏してから購入することをおすすめします。
エピフォンは品質管理が行き届いているとはいえ、個体差は存在します。
試奏時には以下の点をチェックしましょう。
ネックの握り心地が自分に合っているか、フレットのバリ(引っかかり)がないか、各フレットで音がビビらないか、ペグのスムーズさ、ボリュームやトーンノブのガリ(ノイズ)がないかを確認します。
ネット通販で購入する場合は、返品・交換ポリシーを必ず確認してください。
初期不良があった場合に対応してもらえるかどうかは重要です。
また、重量についても事前に確認することをおすすめします。
レスポールは一般的に重いギターですが、モデルや個体によって3kg台から4kg台後半まで幅があります。
エピフォン レスポールのデメリットと注意点
エピフォンのレスポールは優れたコストパフォーマンスを持つギターですが、購入前に知っておくべきデメリットや注意点もあります。
客観的な情報をお伝えします。
重量が重いレスポール特有の課題
レスポールというギター自体の特性として、重量が重いという課題があります。
多くのモデルで4kgを超え、中には5kg近い個体も存在します。
立って長時間演奏する場合、肩や腰に負担がかかることは避けられません。
ライブ演奏や長時間のリハーサルでは疲労を感じることもあるでしょう。
軽量化を求める場合は、ウェイトリリーフ(軽量化加工)が施されたLes Paul ModernやLes Paul Museを検討してください。
これらのモデルは3kg台の個体も存在し、従来のレスポールより大幅に軽くなっています。
また、レスポールはボディ形状の特性上、ハイポジションが弾きにくいという点もあります。
ネックとボディの接合部(ヒール)が大きいため、22フレット付近での演奏にはコツが必要です。
ハイポジションでの演奏を重視する場合は、ヒールカットが施されたModernやProphecyモデルがおすすめです。
個体差と品質管理|当たり外れはある?
エピフォンの品質管理については賛否両論の意見があります。
海外の掲示板では「品質は十分だが、リーバイスのように個体差がある」という声が見られます。
機械化された製造工程により全体的な品質は安定していますが、完全に均一ではないのが実情です。
報告されている問題としては、バインディングの剥がれ、ピックアップや電子系の不具合、フレットの処理が荒い個体などがあります。
ただし、これらの問題は一部の個体に限られており、多くのユーザーは品質に満足しています。
対策としては、可能な限り試奏してから購入することが最善です。
ネット購入の場合は信頼できる販売店を選び、返品・交換ポリシーを確認しておきましょう。
上位モデルのInspired by Gibson Customシリーズは、より厳密な品質管理が行われています。
ギブソンと比較した際の音質面での違い
正直に言えば、ギブソンと比較した場合に音質面での差は存在します。
ギブソン支持派からは「音の太さが違う」「低音の響きが違う」「エピフォンは薄っぺらく感じる」という意見があります。
これは使用している木材のグレードや、製造工程における違いから来るものと考えられます。
特に生音(アンプを通さない音)では差を感じやすいという声が多いです。
しかし、アンプやエフェクターを通した場合、その差は縮まる傾向にあります。
バンドの中で聴く場合や、ライブハウスでの演奏では、価格差ほどの音質差を感じないことも多いでしょう。
また、ピックアップを交換することで、音質をギブソンに近づけることも可能です。
「エピフォンにギブソンのピックアップを載せればクラシックなレスポールの音になる」という評価もあります。
エピフォン レスポールの人気シグネチャーモデル
エピフォンからは、著名なアーティストとのコラボレーションによるシグネチャーモデルが多数リリースされています。
特に人気の高いモデルを紹介します。
松本孝弘モデル Tak Matsumoto 1955の特徴
B’zのギタリストであり、グラミー賞受賞アーティストでもある松本孝弘氏のシグネチャーモデルが、Tak Matsumoto 1955 Les Paul Standardです。
2024年10月に発売されたこのモデルは、松本氏が近年メインギターとして使用している1955年製ヴィンテージレスポールを再現しています。
最大の特徴は、ネック裏を含む美しいAntique Goldのオールゴールドフィニッシュです。
1959年製ネックをわずかに薄くしたオリジナルのネックプロファイルを採用し、演奏性を高めています。
ピックアップにはGibson製BurstBuckerが搭載されており、本家に近いサウンドを実現しています。
価格は税込179,300円で、専用ケースにはInspired by Gibson Customロゴと松本孝弘氏のサインレプリカが描かれています。
日本のギター市場では非常に人気が高く、リセールバリューも高い傾向にあります。
スラッシュ コレクションの評価と仕様
Guns N’ Rosesのギタリスト、スラッシュのシグネチャーモデルは「スラッシュ・コレクション」としてシリーズ化されています。
90年代のレスポール復権に大きく貢献したスラッシュ氏の好みを反映した仕様が特徴です。
スラッシュ氏お気に入りのネックプロファイルを採用し、ピックガードは非採用となっています。
ピックアップにはCustom ProBucker Alnico 2が搭載され、太くウォームなサウンドを生み出します。
ラインナップには、ゴールドトップ仕様の「Victoria」や、AAAフレイムメイプル化粧板を使用した「Les Paul Standard」などがあります。
ハードロックやブルースロックを演奏するギタリストから特に支持を集めています。
ぼっち・ざ・ろっく!で話題のレスポールカスタム
アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の影響で、ギターを始める若者が急増しています。
作中で主人公が使用しているギブソン・レスポールカスタムの代替として、エピフォンのLes Paul Customが注目を集めています。
エピフォンのLes Paul Customは、ギブソンのデザインとサウンドを忠実に再現しながら、10万円台で購入可能です。
アニメの影響でギターに興味を持った若い世代にとって、現実的な選択肢として人気が高まっています。
過去には「ぼっち・ざ・ろっく!」とのコラボレーションモデルも限定生産で販売されました。
アニメのロゴやキャラクターイメージを取り入れた特別デザインで、ファンから高い支持を得ました。
Inspired by Gibson Customシリーズの評価
エピフォンの最上位グレードとして位置づけられるのが、Inspired by Gibson Customシリーズです。
通常モデルとは一線を画す品質と仕様を持つこのシリーズについて解説します。
通常モデルとの違い|上位グレードの魅力
Inspired by Gibson Customシリーズは、Gibson Custom Shopとの緊密な連携によって製作される特別なラインです。
通常のInspired by Gibsonコレクションとの主な違いは以下の通りです。
| 比較項目 | 通常モデル | Inspired by Gibson Custom |
|---|---|---|
| 製造管理 | 標準的な品質管理 | Gibson Custom Shop監修 |
| パーツ | 中国製パーツ中心 | USAパーツを多数使用 |
| 加工・組立 | エピフォン標準工程 | Gibsonの工程を踏襲 |
| 付属品 | ソフトケースまたはギグバッグ | 専用ハードケース |
| 価格帯 | 6〜10万円程度 | 13〜20万円以上 |
海外のギターフォーラムでは「Inspired by Gibson Custom Shopのギターは普通のEpiphoneとは全然違う」「値段以上の価値がある」という評価が多く見られます。
ヘッドストック裏にはInspired by Gibson Customのダブルダイヤモンドロゴが刻まれており、所有欲を満たす仕上がりとなっています。
1959 Les Paul Standardの再現度
Inspired by Gibson Customシリーズの中でも特に注目されるのが、1959 Les Paul Standardです。
1959年製のレスポールは「ヴィンテージレスポールの最高峰」として知られ、本物は数千万円で取引されることもあります。
エピフォンの1959 Les Paul Standardは、この伝説的なモデルを忠実に再現しています。
特徴的なのは「ロングテノン」でのネック接続です。
この時代の工法を再現することで、サスティーンの豊かさと音の伝達性を高めています。
AAAグレードのフレイムメイプルでドレスアップされたボディと、Gibson製BurstBuckerピックアップの組み合わせにより、本家に迫るサウンドを実現しています。
価格に見合う価値はあるのか
Inspired by Gibson Customシリーズは、通常のエピフォンより高価格ですが、その価値は十分にあります。
まず、Gibson Custom Shopの製品と比較した場合、10分の1以下の価格で近い品質が得られます。
USAパーツを多数使用し、Gibsonの製造工程を踏襲しているため、音質や演奏性は本家に迫るレベルです。
長期的に見ても、しっかりとした作りにより耐久性が高く、メンテナンスさえ怠らなければ長く使い続けられます。
リセールバリューも通常のエピフォンより高い傾向にあります。
ただし、「ヘッドストックにGibsonと書いてあることが重要」という方には向きません。
あくまでエピフォンブランドであり、その点に納得できる方であれば、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となります。
エピフォン レスポールをさらに良くする改造方法
エピフォンのレスポールは、そのままでも十分な品質を持っていますが、パーツ交換によってさらにグレードアップすることが可能です。
代表的な改造方法を紹介します。
ピックアップ交換でギブソンサウンドに近づける
最も効果的な改造がピックアップの交換です。
エピフォンにギブソン製のピックアップを搭載すると、クラシックなレスポールサウンドに近づくことができます。
定番の交換用ピックアップとしては以下があります。
Gibson Custombuckerは本家ギブソンの定番ピックアップで、PAFサウンドを忠実に再現します。
Seymour Duncan SH-1 ’59は、ヴィンテージPAFサウンドを追求したモデルで、多くのギタリストに支持されています。
DiMarzio PAF Masterは、クリアでバランスの良いサウンドが特徴です。
ピックアップ交換の費用は、パーツ代と工賃を合わせて2〜4万円程度が目安となります。
自分で交換することも可能ですが、はんだ付けの経験がない場合はリペアショップに依頼することをおすすめします。
電装系パーツのアップグレード効果
ピックアップ以外の電装系パーツを交換することでも、音質向上が期待できます。
ポット(可変抵抗器)をCTS製500Kに交換すると、音の抜けが良くなり、ボリュームやトーンの操作感も向上します。
コンデンサをオレンジドロップやビタミンQに交換すると、トーンを絞った際の音色が変化します。
より甘く、ヴィンテージライクな音色が得られるようになります。
配線材を高品質なものに交換することで、ノイズの軽減やサウンドのクリアさ向上が期待できます。
これらの電装系パーツは比較的安価で、合計しても1万円程度で揃えることができます。
Epiphone ProBuckerセットという、電装系一式がセットになった交換キットも販売されており、作業時間を大幅に短縮できます。
ナットとペグ交換でチューニング安定性向上
チューニングの安定性を高めたい場合は、ナットとペグの交換が効果的です。
ナットをGraph Tech製のTUSQナットに交換すると、弦の滑りが良くなり、チューニングの安定性が向上します。
潤滑性に優れた素材のため、アームを使用する場合にも効果的です。
ペグについては、エピフォンの標準ペグもギア比18:1と高精度ですが、Grover製やGotoh製のロック式ペグに交換することで、さらなる安定性が得られます。
ロック式ペグは弦交換の時間短縮にも役立ちます。
これらの改造は、比較的低コストで大きな効果が得られるため、初心者にもおすすめです。
エピフォン レスポールの中古相場と買取価格
エピフォンのレスポールは新品だけでなく、中古市場でも活発に取引されています。
中古での購入や売却を検討している方のために、相場情報をお伝えします。
モデル別の中古価格相場一覧
2026年現在の中古相場は以下の通りです。
| モデル | 中古相場 | 買取価格目安 |
|---|---|---|
| Les Paul Special VE | 1.5〜2.5万円 | 5,000〜10,000円 |
| Les Paul Studio | 3〜5万円 | 10,000〜20,000円 |
| Les Paul Standard | 5〜8万円 | 15,000〜25,000円 |
| Les Paul Custom | 7〜12万円 | 20,000〜35,000円 |
| Tak Matsumoto Model | 12〜18万円 | 100,000〜150,000円 |
| Inspired by Gibson Custom | 10〜15万円 | 50,000〜80,000円 |
買取価格は販売価格の30〜50%程度が一般的です。
状態が良好で付属品が揃っている場合は、より高値での買取が期待できます。
リセールバリューが高いモデルの特徴
エピフォンの中でリセールバリューが高いのは、アーティストモデルと限定モデルです。
特に松本孝弘モデルは、発売から時間が経っても価格が落ちにくい傾向にあります。
日本市場での人気が高く、需要が安定しているためです。
Inspired by Gibson Customシリーズも、通常モデルより高いリセールバリューを維持しています。
限定カラーや生産終了モデルは、プレミアがつくこともあります。
逆に、エントリーモデルのLes Paul Special VEなどは、新品価格が安いため買取価格も低くなりがちです。
長期的に使い続けるか、下取りに出して上位モデルにステップアップするかを検討しましょう。
中古購入時のシリアル番号の確認方法
中古でエピフォンを購入する際は、シリアル番号を確認することで製造年や生産工場を知ることができます。
シリアル番号はヘッドストック裏面に記載されています。
基本的なフォーマットは「XYMMPPPP」または「XXYYMMPPPPP」です。
最初の文字が工場コードを表します。
EEまたはEAはGibson青島工場(中国)、Iは韓国のSaein工場、Uは韓国のUnsung工場、Sは韓国のSamick工場を示します。
続く数字が製造年と月を表し、最後の数字が製造番号となります。
例えば「EE12101567」であれば、Gibson青島工場で2012年10月に製造されたことがわかります。
製造年が新しいモデルほど、品質管理が向上している傾向にあります。
特に2020年以降のモデルは、仕様が刷新されて品質が向上しているという評価があります。
まとめ:エピフォン レスポール評価の結論と選び方
エピフォン レスポールについて、評価や選び方を詳しく解説してきました。
最後に、どのような方にエピフォンが向いているのか、またギブソンを選ぶべき場合についてまとめます。
こんな人にエピフォンがおすすめ
エピフォンのレスポールは、以下のような方に特におすすめです。
コストパフォーマンスを重視し、手頃な価格で本格的なレスポールサウンドを楽しみたい方に最適です。
初めてレスポールを購入する方、またはセカンドギターとして気軽に使いたい方にも向いています。
「ヘッドストックにGibsonと書いてあること」よりも「実際の音質と演奏性」を重視する方には、非常に満足度の高い選択となるでしょう。
改造やカスタマイズを楽しみたい方にとっても、ベースギターとして最適な価格帯です。
ギブソンを選ぶべき人の特徴
一方で、以下のような方はギブソンを検討した方が良いでしょう。
「本家ギブソン」というブランドへのこだわりがある方は、エピフォンでは満足できない可能性があります。
プロとして活動しており、ステージ上での見栄えやブランドイメージを重視する方にはギブソンが適しています。
最高品質の木材と職人の手作業による一点物のギターを求める方も、Gibson Custom Shopなどを検討すべきでしょう。
長期的な資産価値を重視する場合も、ギブソンの方がリセールバリューは高い傾向にあります。
2025年最新モデルの動向とおすすめ
2025年のエピフォンは、Inspired by Gibsonコレクションの大幅リニューアルが行われました。
Les Paul Standard、Les Paul Custom、SG Standard、SG Customの仕様が一新され、ロングネックテノン接続の採用など、より本家に近い仕様となっています。
新色も多数追加され、Cardinal Red、Seafoam Green、Heather Polyなど個性的なカラーバリエーションが楽しめます。
初心者の方には、新仕様のLes Paul Standard 60sがおすすめです。
Grover Rotomaticチューナーを搭載し、チューニングの安定性が高く、スリムネックで弾きやすい仕様となっています。
本格派の方には、Inspired by Gibson CustomシリーズのLes Paul Customが魅力的な選択肢です。
USAパーツを多数使用し、本家に迫る品質を10万円台で手に入れることができます。
- エピフォンはギブソン傘下の正式ブランドで、正真正銘のレスポールを製造している
- 価格がギブソンの約10分の1である理由は、製造拠点と効率的な生産体制にある
- ProBuckerピックアップはギブソンBurstbuckerの材料と製法を採用し、ヴィンテージサウンドを再現
- Les Paul Standard 50sは太めのネックと温かいサウンド、60sは薄めのネックとキレのある音が特徴
- Les Paul Customはオールマホガニーボディとエボニー指板を採用したプレミアムモデルである
- Les Paul Modernは軽量化加工とヒールカットにより現代的な演奏性を実現
- デメリットとしてレスポール特有の重量と、一部の個体差が報告されている
- ピックアップ交換でギブソンサウンドに近づけることが可能
- Inspired by Gibson Customシリーズは通常モデルより高品質なUSAパーツを多数使用
- 中古買取相場はモデルにより5,000円から15万円程度と幅がある

