「あの80年代のきらびやかなコーラスサウンドを手軽に再現したい」
「BOSS CE-1のサウンドが欲しいけど、ヴィンテージ機材は高すぎる」——そんな悩みを持つギタリストは多いのではないでしょうか。
Universal Audio UAFX Brigadeは、伝説的なBOSS CE-1 Chorus Ensembleのサウンドをデジタル技術で忠実に再現したコンパクトペダルです。
この記事では、実際のユーザーレビューや専門家の評価を基に、UAFX Brigadeの特徴・スペック・メリット・デメリット・口コミを徹底解説します。
購入前に知っておくべきポイントや、競合製品との比較情報もお伝えしますので、コーラスペダル選びの参考にしてください。
Universal Audio UAFX Brigadeの特徴・概要
BOSS CE-1 Chorus Ensembleを忠実に再現したデジタルコーラス
UAFX Brigadeは、1976年に発売された世界初のコーラスペダル「BOSS CE-1 Chorus Ensemble」のサウンドを、Universal Audioの高度なDSP技術で完璧に再現したモデルです。
CE-1は、Roland JC-120(ジャズコーラス)アンプのコーラス回路を基に開発され、The Cure、The Police、Rush、Red Hot Chili Peppersなど、数多くのアーティストに愛用されてきた伝説的なペダルです。
Brigadeという名称は、CE-1に搭載されていたBBD(Bucket Brigade Device=バケツリレー素子)に由来しています。
オリジナルのCE-1はアナログ回路特有のノイズが多いことでも知られていましたが、UAFX Brigadeはデジタル技術によりそのサウンドキャラクターを維持しながら、圧倒的な低ノイズを実現しています。
Astra Modulation Machineから独立したコンパクト設計
UAFX Brigadeは、Universal Audioの受賞歴を持つフルサイズペダル「Astra Modulation Machine」からコーラス/ビブラート機能を抽出し、コンパクトな筐体に凝縮したモデルです。
Astraはコーラス、フランジャー、トレモロの3種類のモジュレーションを搭載したマルチ機ですが、「コーラスだけが欲しい」「フランジャーやトレモロは不要」というユーザーにとって、Brigadeはより手頃で省スペースな選択肢となります。
フットスイッチが1つのコンパクト設計により、ペダルボードへの組み込みも容易です。
トップマウントジャックを採用しているため、横幅を取らずに配置できる点も実用的です。
プリアンプ機能搭載でヴィンテージトーンを完全再現
UAFX Brigadeの大きな特徴の一つが、オリジナルCE-1のプリアンプ部を忠実にエミュレーションしている点です。
CE-1はトゥルーバイパスではなく、エフェクトOFF時でも回路を通過する設計でした。
この「繋ぐだけで音が太くなる」と評されたプリアンプ特性は、多くのギタリストに愛された要素の一つです。
Brigadeでは、このプリアンプ機能をスイッチでON/OFF切替できるため、必要に応じてヴィンテージライクな太いトーンを加えたり、クリアなバイパスサウンドを選択したりすることが可能です。
Levelノブを上げることで、プリアンプにオーバードライブ的なエッジを加えることもできます。
Universal Audio UAFX Brigadeのスペック・仕様
入出力・電源・サイズなどの基本スペック
UAFX Brigadeの詳細なスペックは以下の通りです。
入出力仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 入力 | 1/4インチ・アンバランス(TS)×1 |
| 出力 | 1/4インチ・アンバランス(TS)×1 |
| 入力インピーダンス | 1 MΩ |
| 出力インピーダンス | 500 Ω |
| 最大入力レベル | 12.2 dBu |
| 最大出力レベル | 12.1 dBu |
| 周波数特性 | 20 Hz ~ 20 kHz(±1 dB) |
電源・外形仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 電源 | DC9V、250mA以上(センターマイナス) |
| コネクター | 2.1 × 5.5 mm バレル(BOSS互換) |
| 寸法 | 高さ 5.8 cm × 幅 6.6 cm × 奥行き 12.1 cm |
| 重量 | 0.28 kg |
| USB端子 | Type-C(ファームウェア更新用) |
入出力はモノラルのみとなっており、ステレオ出力には対応していません。
ステレオコーラスが必要な場合は、上位モデルのAstra Modulation Machineを検討する必要があります。
コントロール・スイッチの詳細と操作方法
UAFX Brigadeのコントロールは非常にシンプルな構成です。
ノブ(3つ)
「Level」はエフェクト音と原音のミックスバランス、およびプリアンプのゲインを調整します。
上げるほどコーラス/ビブラート効果が強くなり、プリアンプON時はオーバードライブ的な歪みも加わります。
「Rate」はモジュレーションの速度を調整し、「Depth」はモジュレーションの深さを調整します。
ここで注意すべき点として、コーラスモードではRateとDepthが連動して動作する仕様になっています。
これはオリジナルCE-1の「Intensity」ノブの挙動を忠実に再現したもので、RateとDepthを完全に独立して調整することはできません。
スイッチ(3つ)
本体上部には3つのスライドスイッチがあります。
「CHORUS/VIBRATO」スイッチでエフェクトモードを切り替え、「TRUE/BUFFER」スイッチでバイパス方式を選択し、「PREAMP ON/OFF」スイッチでプリアンプ機能の有効/無効を切り替えます。
フットスイッチ
ソフトタッチ式のフットスイッチを1つ搭載しており、エフェクトのON/OFFを切り替えます。
踏み心地が軽く、演奏中のストレスが少ない設計です。
対応電源と接続時の注意点
UAFX Brigadeを使用する際、電源に関していくつかの重要な注意点があります。
まず、電源アダプターは付属していません。
別途、以下の条件を満たす電源を用意する必要があります。
DC9V出力であること、250mA以上の電流供給能力があること、センターマイナス極性であること、アイソレート(絶縁)されていること、2.1 × 5.5 mmバレルコネクターであることが条件となります。
Universal Audio純正のPSU-GP1-WW、BOSS PSA-100S、Strymon Ojai、VOODOO LAB Pedal Power X4などが動作確認済みの推奨電源として挙げられています。
デイジーチェーン(1つの電源出力で複数ペダルを駆動)は非推奨です。
ノイズやグランドループの原因となる可能性があるため、必ずアイソレートされた独立した電源出力に接続してください。
また、9V以上の電圧やAC電源を誤って接続すると、ペダルが故障する恐れがあります。
電源選びは慎重に行ってください。
Universal Audio UAFX Brigadeのおすすめポイント
オリジナルCE-1を超える低ノイズ設計
UAFX Brigadeの最大の強みは、オリジナルCE-1のサウンドキャラクターを維持しながら、圧倒的な低ノイズを実現している点です。
オリジナルのCE-1を使用したことがある方なら、その「ノイズの多さ」に悩まされた経験があるかもしれません。
アナログBBD回路特有のヒスノイズは、Levelを上げると顕著になり、静かなパートでは気になることもありました。
UAFX Brigadeはデジタル技術によりこの問題を完全に解消しています。
Levelを最大に上げても、信号チェーンに不要なノイズを持ち込みません。
レコーディング環境はもちろん、ノイズに敏感なペダルと組み合わせても問題なく使用できます。
多くのユーザーが「CE-1の音は好きだったがノイズが許容できなかった。
Brigadeはその問題を解決してくれた」と評価しています。
ヴィンテージサウンドを現代の水準で楽しめる点は、デジタルエミュレーションならではの大きなメリットです。
シンプル操作で即戦力になるサウンドクオリティ
UAFX Brigadeは、3つのノブと3つのスイッチというシンプルな構成ながら、即座に「あのサウンド」を得られる即戦力ペダルです。
UAFXシリーズの上位モデルでは、Bluetoothアプリによるプリセット管理や詳細な設定が可能ですが、Brigadeではそうした複雑な機能は一切ありません。
ペダル本体だけで完結するシンプルな設計は、「余計な機能は要らない、良い音だけが欲しい」というプレイヤーに最適です。
実際の使用感として、ノブを12時付近にセットするだけで、The CureのRobert SmithやThe PoliceのAndy Summersを彷彿とさせるクラシックなコーラスサウンドが得られると評価されています。
設定に迷う時間を最小限に抑え、演奏に集中できる点は大きな魅力です。
また、Universal Audioのプラグインで培われた高品位なDSP技術により、「デジタルなのにアナログのような温かみがある」と評されるサウンドクオリティを実現しています。
True/Bufferedバイパス切替など実用的な機能
UAFX Brigadeには、シンプルながら実用的な機能が搭載されています。
バイパス方式の選択
True Bypass(トゥルーバイパス)とBuffered Bypass(バッファードバイパス)を切り替えられます。
長いケーブルや多数のペダルを使用する環境では、バッファードバイパスによる信号の安定化が効果的です。
一方、原音への色付けを最小限にしたい場合はトゥルーバイパスが選択できます。
プリアンプ機能のON/OFF
CE-1のプリアンプによる音質変化は、好みが分かれるポイントです。
Brigadeではこれをスイッチで切り替えられるため、曲やセッティングに応じて使い分けることができます。
プリアンプをONにすると音に太さとエッジが加わり、OFFにするとよりクリアなコーラスサウンドになります。
ファームウェアアップデート対応
USB-C端子を搭載しており、将来的なファームウェアアップデートに対応しています。
購入後も機能改善やバグ修正を受けられる安心感があります。
Universal Audio UAFX Brigadeの注意点・デメリット
モノラル出力のみでステレオリグには非対応
UAFX Brigadeの最大の弱点は、入出力がモノラルのみという点です。
オリジナルのCE-1は、ウェット/ドライの擬似ステレオ出力を備えており、2台のアンプに接続することで広がりのあるサウンドを得ることができました。
しかし、Brigadeではこの機能が省略されています。
ステレオリグを組んでいるギタリストや、ステレオコーラスの広がりを重視するプレイヤーにとって、これは大きなマイナスポイントです。
ステレオ出力が必要な場合は、上位モデルのAstra Modulation Machine(約35,000~45,000円)を検討する必要があります。
なお、スプリッターやミキサーセンドを使用して擬似ステレオを構築することは可能ですが、ドライ信号とのタイムアライメントがずれ、音が薄くなる可能性があるため、推奨される使い方ではありません。
Rate/Depth独立調整ができない設計上の制約
UAFX Brigadeのコーラスモードでは、RateとDepthが連動して動作します。
これはオリジナルCE-1の「Intensity」ノブの挙動を忠実に再現したものですが、現代のコーラスペダルに慣れたユーザーにとっては制約に感じられる場合があります。
「Rateは速くしたいがDepthは浅くしたい」といった細かい調整ができないため、音作りの自由度は限定的です。
競合製品のWarm Audio WA-C1では、Rate/Depthを独立してコントロールできるため、この点で優位性があります。
また、効果的なスイートスポットが狭いという指摘もあります。
ノブを12時付近にセットすると最もCE-1らしいサウンドが得られますが、12時を大きく超えると「船酔いするような」過剰なモジュレーションになりがちです。
見た目ほど音作りの幅は広くないと感じるユーザーもいます。
同価格帯の競合製品との比較で検討すべき点
UAFX Brigadeの価格帯(約20,000~28,000円)には、強力な競合製品が存在します。
BOSS CE-2W(約22,000~25,000円)
BOSSの技 WAZA CRAFTシリーズで、CE-1とCE-2のサウンドを完全アナログ回路で再現しています。
ステレオ出力対応、CE-1モードではビブラートも使用可能と、機能面ではBrigadeを上回ります。
「本家BOSSのアナログ回路」という点に価値を感じるなら、CE-2Wは有力な選択肢です。
Warm Audio WA-C1(約25,000~30,000円)
CE-1を彷彿とさせる大型筐体に、100%アナログ回路を搭載。
Rate/Depthの独立コントロール、Bright切替スイッチ、ステレオ出力など、オリジナルCE-1を超える機能を備えています。
アナログの質感とコントロールの自由度を重視するなら検討に値します。
デジタルペダルで単一アルゴリズムに200ドル超を支払うことに疑問を呈する声もあり、価格に対する機能のバランスは購入前に慎重に検討すべきポイントです。
Universal Audio UAFX Brigadeの評判・口コミ
ユーザーが評価するおすすめな点
UAFX Brigadeに対するユーザー評価は、サウンドクオリティの面で非常に高い傾向にあります。
CE-1サウンドの再現度については、「デジタルとは思えないほどアナログライクな温かみがある」「本物のCE-1を3台所有していたが、UAはそれを完璧に再現している」といった評価が多く見られます。
特に、80年代のニューウェーブやポストパンクのサウンドを求めるギタリストからの支持が厚いです。
低ノイズ設計については、「CE-1の音は好きだったがノイズが許容できなかった問題が解決された」「Levelを上げても全くノイズが気にならない」という点が高く評価されています。
レコーディング環境での使用にも十分耐えるクオリティです。
操作性とビルドクオリティについては、「30秒で求めていた美しいコーラスサウンドが得られた」「頑丈な作りで長期使用に耐えられる」「ノブの抵抗感が適度で調整しやすい」といった評価があります。
シンプルな操作で即戦力になる点は、多くのユーザーに支持されています。
プリアンプ機能については、「エフェクトOFFでも音に太さが加わる」「ブースターとしても使える実用性」が評価ポイントとして挙げられています。
総合的な満足度として、「10個星があれば10個つけたい」「ハイエンドアナログコーラスと比べても遜色ない」といった非常に高い評価を付けるユーザーも多いです。
購入前に確認すべき注意点
一方で、購入前に確認すべき注意点についても多くの声が寄せられています。
モノラル出力の制約については、「ステレオリグを組んでいる自分には使えなかった」「CE-2Wがステレオ対応でほぼ同価格なのに、なぜモノラルのみなのか」という不満が見られます。
ステレオ環境での使用を考えている場合は、購入前に必ず確認が必要です。
価格と機能のバランスについては、「デジタルで単一アルゴリズムに200ドルは高い」「同価格でアナログ・ステレオのCE-2Wが買えることを考えると割高」「フルサイズUAFXペダルほどの感動はない」という意見があります。
音作りの幅については、「YouTubeデモで見るほど汎用性がない」「ノブを12時以降にすると過剰なサウンドになりがち」「Rate/Depthを独立調整できないのが不満」という指摘があります。
細かい音作りを重視するユーザーには物足りない場合があります。
電源に関しては、「電源が付属しないのは不親切」「250mA以上のアイソレート電源が必要で、安価なパワーサプライでは動作しない可能性がある」という点に注意が必要です。
競合製品(BOSS CE-2W・Warm Audio WA-C1)との比較評価
競合製品との比較については、ユーザーの好みや使用環境によって評価が分かれています。
BOSS CE-2Wとの比較では、「アナログにこだわるならCE-2W、低ノイズとUA品質を求めるならBrigade」「ステレオ必須ならCE-2W一択」「CE-2Wはミッドに若干のバンプがあり、それが好みなら最適」といった意見があります。
Warm Audio WA-C1との比較では、「Rate/Depthを独立調整したいならWA-C1」「アナログの質感と見た目のヴィンテージ感を重視するならWA-C1」「コンパクトさを重視するならBrigade」という評価が見られます。
総合的な傾向として、CE-1サウンドの再現度と低ノイズ性能ではBrigadeが高く評価される一方、機能面やコストパフォーマンスでは競合製品に軍配が上がるケースもあります。
購入前に自分の優先事項(サウンド、機能、価格、サイズ)を明確にすることが重要です。
まとめ:Universal Audio UAFX Brigadeはこんな人におすすめ
購入をおすすめできる人・できない人
購入をおすすめできる人
UAFX Brigadeは、80年代のニューウェーブやポストパンクのコーラスサウンドを求めるギタリストに最適です。
The Cure、The Police、Rush、Tame Impalaなどのサウンドを再現したい方には強くおすすめできます。
また、CE-1のサウンドは好きだがノイズが許容できなかった方、シンプルな操作で即戦力になるコーラスペダルを求める方、モノラル環境で使用する方、Universal Audioのサウンドクオリティを信頼している方にも適しています。
購入をおすすめできない人
一方で、ステレオ出力が必須の方、Rate/Depthを独立して細かく調整したい方、アナログ回路にこだわりがある方、多機能なモジュレーションペダルを求める方、コストパフォーマンスを最重視する方には、他の選択肢を検討することをおすすめします。
総合評価と購入判断のポイント
- BOSS CE-1 Chorus Ensembleのサウンドを驚くほど忠実に再現したデジタルコーラスペダル
- オリジナルCE-1の弱点だったノイズ問題を完全に解消し、レコーディングにも対応
- プリアンプ機能のON/OFF切替により、ヴィンテージライクな太いトーンとクリアなサウンドを使い分け可能
- True/Bufferedバイパスの選択など、現代的な実用機能を搭載
- シンプルな3ノブ構成で即戦力、複雑な設定不要で「あのサウンド」が得られる
- 入出力はモノラルのみ、ステレオリグには非対応という大きな制約あり
- コーラスモードでRate/Depthの独立調整ができない設計上の制限がある
- 同価格帯にステレオ・アナログ対応のBOSS CE-2Wが存在し、機能面での競争力に課題
- 電源は別売り、250mA以上のアイソレート電源が必須
- 国内販売価格は約20,000~28,000円、音質重視なら十分な価値があるが機能面での割高感を指摘する声もあり
総合評価:サウンドクオリティは文句なしの★5評価ですが、モノラル限定という制約と価格対機能のバランスを考慮すると、総合的には★4といったところです。
「CE-1のサウンドを低ノイズで楽しみたい」という明確な目的があれば、満足度の高い買い物になるでしょう。
購入前に、自分の環境でモノラル出力が問題ないか、競合製品との比較を十分に行うことをおすすめします。

