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Universal Audio UAFX Del-Verb レビュー解説|1台で完結する高音質空間系ペダル

「ペダルボードをコンパクトにまとめたいけど、ディレイとリバーブの音質は妥協したくない」

「Universal Audioの空間系ペダルが気になるけど、2台買うと予算オーバー」——そんな悩みを抱えるギタリストは多いのではないでしょうか。

UAFX Del-Verbは、TECアワード受賞のGolden ReverberatorとStarlight Echo Stationのアルゴリズムを1台に凝縮した、Universal Audio渾身の空間系コンビネーションペダルです。

本記事では、実際のユーザーレビューや専門メディアの評価を基に、Del-Verbの音質・操作性・コストパフォーマンスを徹底的に検証し、あなたの購入判断に必要な情報をすべてお伝えします。

目次

Universal Audio UAFX Del-Verbの特徴・概要

受賞歴のあるアルゴリズムを1台に凝縮した空間系ペダル

Universal Audio UAFX Del-Verbは、2023年4月に発売された空間系コンビネーションペダルです。

最大の特徴は、2022年にTECアワードのベストエフェクター賞を受賞したGolden Reverberatorと、高い評価を得ているStarlight Echo Stationという2つの単体ペダルのアルゴリズムを、1台のペダルに凝縮している点にあります。

Universal Audioは、プロのレコーディングスタジオで長年信頼されてきたオーディオ機器メーカーです。

そのノウハウを惜しみなく投入したUAFXペダルシリーズは、デジタルながらもアナログ機材の質感を忠実に再現することで知られています。

Del-Verbは、その技術を空間系エフェクトに特化して詰め込んだ製品といえます。

ペダル名の「Del-Verb」は「Delay」と「Reverb」を組み合わせた造語で、まさにこの2つのエフェクトを1台で高品位に実現することをコンセプトとしています。

サブタイトルの「Ambience Companion」という名前が示す通り、ギタリストの空間系エフェクトの「相棒」として設計されています。

3種のディレイと3種のリバーブを自在に組み合わせ可能

Del-Verbには、厳選された3種類のディレイと3種類のリバーブが搭載されています。

ディレイセクションには、1970年代のMaestro EP-IIIテープエコーをモデリングした「Tape EP-III」、Electro-Harmonix Deluxe Memory Manの濃厚なサウンドを再現した「Analog DMM」、そしてUniversal Audioオリジナルのクリアなデジタルディレイ「Precision」が用意されています。

リバーブセクションには、1965年製Fender Deluxe Reverbアンプのスプリングリバーブを再現した「Spring 65」、ドイツ製の伝説的なスタジオ機材EMT 140をモデリングした「Plate 140」、そして1980年代のLexicon 224デジタルリバーブを再現した「Hall 224」が搭載されています。

これら6種類のエフェクトは本体上部のトグルスイッチで簡単に切り替えられ、ディレイとリバーブを自由に組み合わせて使用できます。

デュアルエンジン設計により、それぞれのエフェクトが独立したステレオインスタンスとして動作するため、音質の劣化なく豊かな空間表現が可能です。

2025年のファームウェア2.0でMIDI対応・プリセット保存に進化

2025年11月にリリースされたファームウェア2.0アップデートにより、Del-Verbは大幅に機能強化されました。

最も注目すべき変更点は、USB-MIDI接続への対応です。

これにより、MIDIコントローラーやホストデバイスからプリセット変更やBPMクロック同期などのコントロールが可能になりました。

発売当初からユーザーの間で要望が多かった機能がついに実現した形です。

また、本体に4つのプリセットを保存できるようになりました。

発売当初はオンボードプリセットが一切なく、曲ごとに設定を変えるにはノブを手動で調整する必要がありましたが、この制限が大きく緩和されています。

さらに、UAFX Controlアプリとの接続も改善されました。

従来のBluetooth接続に加えて、USBによる有線接続オプションが追加され、より安定した接続が可能になっています。

Bluetooth接続自体の安定性も向上しており、特にAndroidデバイスでの接続問題が改善されたと報告されています。

Universal Audio UAFX Del-Verbのスペック・仕様

入出力・オーディオ仕様

Del-Verbは、ステレオ運用を前提とした本格的な入出力仕様を備えています。

入力端子は1/4インチTSフォンが2系統で、Input 1はモノラル入力、Input 2はステレオ接続用として機能します。

出力端子も同様に1/4インチTSフォンが2系統あり、ステレオ出力に対応しています。

モノラル入力でもステレオ出力が可能なため、アンプ2台を使ったステレオリグにも対応できます。

入力インピーダンスはモノラル入力時が500kΩ、ステレオ入力時が1MΩに設定されており、パッシブピックアップのギターでも信号の劣化なく接続できます。

出力インピーダンスは500Ωで、長いケーブルを使用しても高域の損失を抑えられる設計です。

最大入力レベルは12.2dBu、最大出力レベルは12.1dBuと、十分なヘッドルームを確保しています。

周波数特性は20Hz〜20kHzで±1dBと、オーディオ機器として高いスペックを誇ります。

バイパスモードはバッファードバイパスを採用しており、トレイル(残響の余韻)のON/OFFはUAFX Controlアプリで設定可能です。

アナログ・ドライ・スルー機能により、エフェクトOFF時の原音の劣化を最小限に抑えています。

搭載エフェクトと元機材のモデリング

Del-Verbに搭載された6種類のエフェクトは、それぞれ伝説的な実機をモデリングしています。

「Tape EP-III」は、1970年代のMaestro Echoplex EP-IIIをモデリングしています。

テープエコー特有の温かみのあるリピートと、独特のプリアンプサウンドを再現しており、EP Boosterのような音の太さを加える効果も得られます。

Colorノブでレコードレベル(録音レベル)を調整でき、Modノブでテープの状態(新品〜劣化)をシミュレートできます。

「Analog DMM」は、Electro-Harmonix Deluxe Memory Manをモデリングしています。

バケツリレー方式(BBD)特有の濃厚でウォームなディレイサウンドが特徴で、Colorノブで入力ゲインを、Modノブでビブラートからコーラスまでのモジュレーションを調整できます。

「Precision」は、Universal Audioオリジナルのデジタルディレイです。

クリアでスタジオグレードのディレイサウンドに、フランジャーやコーラスなどのモジュレーションを加えられます。

「Spring 65」は、1965年製Fender Deluxe Reverbアンプに搭載されたスプリングリバーブタンクをモデリングしています。

Universal Audioが「ゴールデンユニット」と呼ぶ、厳選された実機から採取されたサウンドで、サーフミュージックで知られる「ドリップ」感のある残響が特徴です。

「Plate 140」は、カリフォルニア州サウサリートの伝説的スタジオ「The Plant」で使用されていたドイツ製EMT 140プレートリバーブをモデリングしています。

重量約270kgの巨大な実機が生み出す、滑らかで幻想的なリバーブサウンドを再現しています。

「Hall 224」は、1970年代後半に登場したLexicon 224デジタルリバーブをモデリングしています。

1980年代のスタジオサウンドを代表する、豊かで広がりのあるホールリバーブが特徴です。

本体サイズ・電源要件

Del-Verbの本体サイズは、高さ6.5cm、幅9.2cm、奥行き14.1cmです。

一般的なコンパクトエフェクターよりは大きめですが、ディレイとリバーブの2つの機能を搭載していることを考えれば、十分にコンパクトといえます。

重量は約584g〜588gで、持ち運びにも支障のない軽さです。

電源は9V DCセンターマイナスで、消費電流は400mA以上が必要です。

この点は特に注意が必要で、一般的なエフェクター用パワーサプライの100mA〜300mA出力では動作しません。

Universal Audio純正の電源アダプター「PSU-GP1-WW」が別売で用意されていますが、他社製でも400mA以上の出力があるアイソレート電源であれば使用可能です。

ワイヤレス接続にはBluetooth v5(2.4GHz帯)を採用しており、UAFX Controlアプリとの連携に使用します。

USB Type-C端子も搭載されており、ファームウェアのアップデートや、2025年11月以降はMIDI接続にも使用できます。

Universal Audio UAFX Del-Verbのおすすめポイント

プロスタジオ品質のサウンドをペダルボードで実現

Del-Verbの最大の魅力は、何といってもその音質の高さです。

Universal Audioがプロオーディオ機器の開発で培った技術とノウハウが惜しみなく投入されており、デジタルペダルでありながらアナログ機材の持つ質感や温かみを忠実に再現しています。

特にスプリングリバーブの再現度は多くのユーザーから高く評価されています。

Fender Deluxe Reverbの実機から採取されたスプリングサウンドは、「ペダルで聴いた中で最高」という声も聞かれるほどです。

サーフミュージック特有の「ドリップ」感、つまりバネが揺れるような独特の質感まで再現されており、本物のスプリングリバーブを彷彿とさせます。

ディレイセクションも同様に高い評価を得ています。

Tape EP-IIIモードでは、単なるディレイ効果だけでなく、Echoplex特有のプリアンプサウンドまで再現されており、ペダルをONにするだけで音が太くなる効果が得られます。

Analog DMMモードのMemory Manサウンドも、BBD特有の濃厚で温かみのあるリピートを忠実に再現しています。

「ヴィンテージサウンドのHDリマスター」という表現がぴったりで、古き良き機材の持つ魅力を現代の技術でブラッシュアップした音質といえます。

直感的な操作で即座に「使える音」が出せる

Del-Verbのもう一つの大きな魅力は、操作の簡単さです。

ディレイセクションにはTime(ディレイタイム)、Feedback(リピート回数)、Mix(エフェクトレベル)、Color(音色調整)、Mod(モジュレーション)の5つのノブがあり、リバーブセクションにはReverbノブが1つだけという、シンプルな構成になっています。

このシンプルさは、「どうノブを回しても良い音が出る」という使いやすさにつながっています。

複雑なパラメータに悩まされることなく、直感的に音作りができるため、音作りに時間をかけずに演奏に集中できます。

「セット・アンド・フォーゲット」(設定を決めたら触らない)タイプのプレイヤーには特に適しており、一度好みの設定を見つければ、あとはスイッチを踏むだけで即座に高品位なサウンドが得られます。

また、UAFX Controlアプリを使えば、112種類以上のカスタムボイシング(プリセット)をダウンロードして、各エフェクトの音色をさらにカスタマイズすることも可能です。

プリディレイやEQ、モジュレーションなどのパラメータが異なる様々なボイシングが用意されており、本体のシンプルなコントロールでは得られない音色も探求できます。

単体2台購入の約半額で同等の音質を入手できるコスパの良さ

Del-Verbのコストパフォーマンスの高さも見逃せないポイントです。

Golden Reverberator(約68,000円)とStarlight Echo Station(約68,000円)を別々に購入すると合計で約136,000円になりますが、Del-Verbは約52,800円〜58,300円で購入できます。

つまり、約半額以下で両方のペダルのエッセンスを手に入れられるのです。

もちろん、単体版と比較するとコントロールの数は少なくなっていますが、音質のクオリティは同等です。

Golden ReverberatorとStarlight Echo Stationで使用されているのと同じアルゴリズムが搭載されているため、音の良さはそのままに、よりコンパクトでリーズナブルな選択肢となっています。

また、ペダルボードのスペース節約という点でもメリットがあります。

2台分の機能を1台でカバーできるため、ボード上のスペースを有効活用できます。

小規模なペダルボードを組みたいプレイヤーや、セッションやライブに持ち運ぶ機材を減らしたいプレイヤーにとって、この省スペース性は大きな魅力です。

Universal Audio UAFX Del-Verbの注意点・デメリット

リバーブのコントロールがレベルのみで細かい調整には限界がある

Del-Verbの最も大きな欠点として挙げられるのが、リバーブセクションのコントロールの少なさです。

ディレイセクションには5つのノブがあるのに対し、リバーブセクションにはReverbノブが1つだけしかありません。

このReverbノブは、リバーブのレベル(ウェット/ドライの混合比)とディケイ(残響の長さ)が連動して変化する仕様になっています。

ノブを小さく設定すると残響が短くレベルも低くなり、大きく設定すると残響が長くレベルも高くなります。

つまり、「残響は長いけどレベルは控えめ」といった設定ができないのです。

Golden Reverberatorには、Predelay、Mix、Bass、Treble、Modulationなど多数のパラメータが用意されていることを考えると、Del-Verbのリバーブコントロールは大幅に簡略化されているといえます。

この制限を補うため、UAFX Controlアプリでダウンロードできるカスタムボイシングが用意されています。

プリディレイやEQの異なる様々なプリセットから選ぶことで、ある程度の音色調整は可能です。

しかし、自分で細かくパラメータを調整したいユーザーにとっては物足りなさを感じる部分かもしれません。

アプリ連携前提の設計に対する将来的な懸念

Del-Verbは、多くの機能がUAFX Controlアプリに依存する設計になっています。

タップテンポ機能の有効化、フットスイッチの機能変更、カスタムボイシングのダウンロード、トレイルのON/OFF設定など、重要な機能の多くがアプリからしか設定できません。

この設計に対しては、将来的な懸念を示す声もあります。

スマートフォンのOSアップデートやアプリのサポート終了により、将来的に機能が使えなくなる可能性があるためです。

何十年も使い続けられるアナログペダルと比較すると、デジタル製品特有のリスクといえます。

また、ライブ中にスマートフォンを取り出してアプリを操作するのは現実的ではないという意見もあります。

2025年11月のファームウェア2.0でMIDI対応とプリセット保存機能が追加されたことで、この問題はかなり改善されましたが、MIDIを使わないプレイヤーにとっては依然として制限が残ります。

アプリのBluetooth接続についても、iOSでは比較的安定しているものの、Androidでは接続が不安定になる場合があるとの報告があります。

ファームウェア2.0で改善されたとはいえ、完全に解消されたわけではないようです。

400mA以上の電源が必須で既存のパワーサプライでは動作しない場合も

Del-Verbを使用する際に最も注意すべき点は、電源要件です。

400mA以上の電流供給が必須であり、一般的なエフェクター用パワーサプライの100mA〜300mA出力では動作しません。

実際に、300mAの電源を使用して数時間動作しなかった原因を探り、電源の問題だと気づいたというケースも報告されています。

既存のペダルボード用パワーサプライを使用する予定の場合は、購入前に出力電流を確認することを強くおすすめします。

Universal Audio純正の電源アダプター「PSU-GP1-WW」が別売で用意されていますが、これを購入すると追加の出費が必要になります。

また、ペダルボード内蔵のパワーサプライを使用する場合は、400mA以上の出力を持つアイソレート電源が必要です。

電源アダプターは付属していないため、Del-Verb本体だけを購入しても、適切な電源がなければ使用できません。

予算を組む際には、電源の費用も考慮に入れておく必要があります。

Universal Audio UAFX Del-Verbの評判・口コミ

ユーザーが高く評価するポイント

Del-Verbの音質については、圧倒的に高い評価が寄せられています。

「350ドルの価値は十分にある」「ヴィンテージサウンドをHDリマスターしたような高精細な音」という声が多く、Universal Audioの音響技術に対する信頼が裏付けられています。

特にスプリングリバーブの音質は絶賛されており、「ペダルで聴いた中で最高のスプリングサウンド」「ドリップ感が素晴らしい」という評価が目立ちます。

Fender Deluxe Reverbの実機から採取されたアルゴリズムの再現度の高さが、多くのユーザーを満足させているようです。

ディレイについても、Memory ManモードとEP-IIIモードが特に高く評価されています。

EP-IIIモードに内蔵されているプリアンプ効果は「EPブースターが内蔵されているよう」と評され、ペダルをONにするだけで音が太くなる効果を実感しているユーザーが多いです。

操作性についても好評で、「ノブをどう回しても良い音が出る」「音作りに時間をかけず演奏に集中できる」という声が多く聞かれます。

複雑な設定に悩まされることなく、すぐに使える音が出せる点が評価されています。

ライブでの使用感も良好で、「数時間のライブで使用したが期待を裏切らなかった」「シングルノートを厚くし、パワーコードを力強くしてくれる」といった実践的なフィードバックも寄せられています。

購入前に知っておくべき不満点・改善要望

一方で、フットスイッチで切り替えられるプリセットがない(2025年11月以前)点については、多くのユーザーから不満の声が上がっていました。

「数百ドルのペダルでプリセットが1つもないのは致命的」「ライブ中にアプリを開いて設定を変えたい人はいない」という意見は、発売当初から根強く存在していました。

この問題は2025年11月のファームウェア2.0で、4つのプリセット保存機能とMIDI対応によってある程度解決されましたが、MIDIを使わないユーザーにとっては依然として不便さが残るという声もあります。

リバーブのコントロールがレベルのみという点も、カスタマイズ性を重視するユーザーからは物足りないという評価を受けています。

「ディケイを個別に調整できない」「プリディレイやEQを自分で設定したい」という要望は多く見られます。

アプリの接続安定性についても、改善を求める声があります。

「アプリの接続が不安定になることがある」「アプリの動作が遅い」といった報告があり、特にAndroidユーザーからの不満が目立ちます。

また、Universal Audioの製品哲学に対する批判的な意見もあります。

「Appleのような企業で、良い製品だが”我々のやり方についてこい”というスタンス」「デジタルペダルとしては機能セットが制限的」という声は、Universal Audioの製品全般に対する評価として聞かれます。

競合製品との比較で見えてくる立ち位置

Del-Verbは、同価格帯のSource Audio Colliderと頻繁に比較されます。

Colliderはプログラム可能性、エフェクト種類の多さ、デュアルディレイ/デュアルリバーブ運用など、機能面で優位性があるとされています。

一方、Del-Verbは「音質の温かみ」「ヴィンテージサウンドの再現性」で優位という評価が一般的です。

カスタマイズ性を重視するならCollider、音質を重視するならDel-Verbという棲み分けが、ユーザーコミュニティでは共通認識となっているようです。

Strymon Flintとの比較では、Flintがリバーブ+トレモロの組み合わせであるのに対し、Del-Verbはリバーブ+ディレイという点で用途が異なります。

両者とも音質は高評価ですが、必要なエフェクトの種類によって選択が分かれます。

Keeley Cavernsとの比較では、価格差が大きなポイントとなります。

Cavernsは約199ドルとDel-Verbの約半額ですが、モノラル出力のみでカスタマイズ性も限られます。

予算に余裕があり、ステレオ対応と高音質を求めるならDel-Verb、コストパフォーマンスを重視するならCavernsという選択になります。

総じて、Del-Verbは「ヴィンテージサウンドを最高の音質で手軽に得たいプレイヤー」に最適な選択肢として位置づけられています。

一方、多機能性やカスタマイズ性を重視するプレイヤーには、他の選択肢も検討する価値があるでしょう。

まとめ:Universal Audio UAFX Del-Verbはどんな人におすすめか

購入をおすすめできる人・使用シーン

Del-Verbは、以下のようなプレイヤーに特におすすめできます。

まず、ヴィンテージ機材のサウンドを愛するプレイヤーです。

EP-IIIテープエコー、Memory Man、Fenderスプリングリバーブ、EMTプレート、Lexiconホールといった伝説的な機材のサウンドを1台で楽しめます。

これらの実機は入手困難だったりメンテナンスが大変だったりしますが、Del-Verbならペダルボードに組み込んで手軽に使用できます。

次に、ペダルボードをコンパクトにまとめたいプレイヤーにも最適です。

ディレイとリバーブを別々のペダルで揃えると2台分のスペースが必要ですが、Del-Verbなら1台で両方をカバーできます。

セッションやライブに持ち運ぶ機材を減らしたい場合にも有効です。

音作りに時間をかけず、すぐに演奏に集中したいプレイヤーにもおすすめです。

複雑なパラメータに悩まされることなく、ノブを回せば直感的に良い音が得られます。

「セット・アンド・フォーゲット」スタイルのプレイヤーには理想的な選択肢です。

また、Universal AudioのGolden ReverberatorとStarlight Echo Stationに興味があるが、2台購入する予算がないというプレイヤーにとっても、Del-Verbは最適な解決策となります。

他の選択肢を検討すべきケース

一方で、以下のようなニーズを持つプレイヤーは、他の選択肢も検討した方がよいかもしれません。

リバーブのパラメータを細かく調整したいプレイヤーには、Golden Reverberatorの方が適しています。

Del-Verbのリバーブコントロールはレベルのみで、ディケイやプリディレイ、EQなどを個別に調整することはできません。

多数のプリセットをフットスイッチで瞬時に切り替えたいライブ指向のプレイヤーは、Source Audio ColliderやEventide H9など、より多機能なペダルを検討する価値があります。

Del-Verbも2025年11月のアップデートで4プリセット対応になりましたが、より多くのプリセットが必要な場合は他の選択肢が有利です。

シマーリバーブやアンビエント系の実験的なサウンドを追求したいプレイヤーにも、Del-Verbは最適とはいえません。

Del-Verbはあくまでヴィンテージサウンドの再現に特化しており、現代的なエフェクトは搭載されていません。

また、予算を最優先するプレイヤーには、Keeley CavernsやTC Electronicのコンビネーションペダルなど、より安価な選択肢があります。

総合評価と購入判断のポイント

  • 音質は文句なしの最高レベル:TECアワード受賞アルゴリズムの実力は本物で、スプリングリバーブとテープエコーの再現度は特に秀逸
  • 操作性は直感的で初心者にも扱いやすい:複雑な設定なしに、ノブを回すだけで即座に良い音が得られる
  • コストパフォーマンスは良好:単体2台購入の約半額で同等の音質が手に入る
  • ファームウェア2.0でMIDI対応・プリセット保存が可能に:発売当初の大きな弱点が改善された
  • リバーブのコントロールは簡略化されている:細かい調整を求めるユーザーには物足りない可能性
  • 400mA以上の電源が必須:購入前にパワーサプライの出力を確認することが重要
  • アプリ依存の設計には賛否あり:将来的なサポート継続への懸念を示す声もある
  • ヴィンテージサウンド志向のプレイヤーには最適:EP-III、Memory Man、Fenderスプリングなどの名機サウンドを1台で
  • 実験的・アンビエント系サウンドには不向き:シマーリバーブなど現代的なエフェクトは非搭載
  • 総合評価:音質重視で、ヴィンテージトーンを愛するギタリストにとって、Del-Verbは現時点で最もおすすめできる空間系コンビネーションペダルの一つである
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