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Tube Squealerレビュー解説!TS系3モード搭載の実力とは

伝説的なオーバードライブサウンドである「チューブスクリーマー」の導入を検討する際、多くのギタリストが直面する悩みがあります。

それは、TS808、TS9、TS10といった名機たちのどれを選べば自分のスタイルに合うのかという選択の難しさです。

また、ヴィンテージサウンドを求めつつも、現代的なアンサンブルでの「音抜け」や「使い勝手」も譲れないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、これら全てのニーズに応えるWarm Audioの意欲作について、その機能や音質を徹底的に深掘りします。

この1台があなたのペダルボードにどのような革命をもたらすのか、その全貌を明らかにしていきましょう。

目次

Tube Squealerとは?TS系3機種を1台に凝縮した「全部入り」ペダル

Tube Squealer(WA-TS)は、Warm Audioがリリースした、TS系オーバードライブの歴史を総括するような画期的なペダルです。

結論から言えば、これは単なるクローンペダルではなく、過去の名機のサウンドと現代のプレイヤーが必要とする機能を一台に融合させた「TS系の決定版」と言える存在です。

なぜこれほどまでに注目されているのか、その基本スペックと特徴から解説します。

Warm Audio Tube Squealerの基本スペックと特徴

Tube Squealerは、完全アナログ回路で構成されており、心臓部にはオリジナルのTSサウンドに不可欠なJRC4558オペアンプを採用しています。

筐体はクラシックな緑色を基調としつつも、トップ面には多彩なコントロールノブとスイッチが配置されており、機能性の高さを物語っています。

主なスペックとしては、従来のLevel、Drive、Toneに加え、原音をブレンドできるMixノブを搭載している点が大きな特徴です。

また、トゥルーバイパスとバッファードバイパスの切り替えが可能で、接続順やバッファの有無にこだわる玄人好みの仕様となっています。

TS808・TS9・TS10のサウンドをスイッチ1つで切り替え可能

このペダルの最大の魅力は、前面にあるモード切り替えスイッチによって、歴史的な3つの回路を選択できることです。

それぞれの特徴は以下の通りです。

  • TS808モード: 初期のTSらしく、角の取れたマイルドで温かみのあるトーン。
  • TS9モード: ロックシーンで愛用された、よりパンチがあり中域が強調されたサウンド。
  • TS10モード: ジョン・メイヤーの使用で再評価された、独特のレンジ感とモダンな響き。

これらを物理的に基板を入れ替えることなく、手元のスイッチ一つで瞬時に比較・変更できる利便性は計り知れません。

現代的なMOD機能(Mixノブ・18V昇圧・ボイシング切替)の全貌

Tube Squealerには、ヴィンテージペダルにはない「MOD(改造)系」の機能が標準搭載されています。

特筆すべきは以下の3点です。

  1. Mixノブ: クリーンな原音と歪みを無段階でブレンドできます。これにより、コードの分離感を保ったり、ベースでの使用が可能になったりします。
  2. 18V昇圧スイッチ: 通常の9V電源を使用しながら、内部動作を18Vに切り替え可能です。ヘッドルームが広がり、よりダイナミックな表現が可能になります。
  3. Pickup Voicingスイッチ: シングルコイルとハムバッカーに合わせて、中域の特性を最適化できます。

【音質レビュー】Tube Squealerの実力は?オリジナルとの違いを徹底検証

実際に音を出してみると、Warm Audioがこのペダルに込めた「本気度」が伝わってきます。

単なる懐古趣味ではなく、実戦で使える音としてチューニングされていることが分かります。

ここでは、具体的な音質や各機能の効果についてレビュー解説します。

3つのモード(808/9/10)の音質差とキャラクター比較

3つのモードはそれぞれ明確にキャラクターが異なりますが、共通して「使えるTSサウンド」です。

TS808モードは、ブルースなどのリードプレイに最適で、太く甘いトーンが得られます。

ピッキングの強弱に対する追従性が高く、アンプをプッシュするブースターとしての役割を完璧に果たします。

TS9モードは、808に比べて少しエッジが立ち、バンドアンサンブルの中でも埋もれない存在感があります。

ロックなリフや、少し歪みを強めにしたセッティングでも音が潰れすぎない印象です。

TS10モードは、他の2つに比べてレンジが広く、現代的な音楽にもマッチしやすいクリアな質感を持っています。

特にクリーンブースター的な用途や、繊細なカッティングにおいてその真価を発揮します。

ハムバッカーでも音がこもらない?「Pickup Voicing」スイッチの効果

TS系ペダルは中域が持ち上がる特性上、ハムバッカー搭載のギターで使用すると「音がこもる」「抜けが悪い」と感じることがありました。

しかし、Tube Squealerの「Pickup Voicing」スイッチをハムバッカー側に設定すると、この問題が見事に解消されます。

プレゼンス(高域)成分が補正され、ハムバッカーの太さを残しつつも、膜が一枚取れたようなクリアな抜けの良いサウンドに変化します。

これにより、レスポールやES-335などのギターでも、TS特有の粘りのあるドライブサウンドをストレスなく楽しむことができます。

クリーンミックス(Mixノブ)で作る「ジョン・メイヤー」的透明感

Mixノブは、現代のギタリストにとって非常に強力な武器となります。

ドライブさせた音に原音(クリーン)を混ぜることで、歪んでいるのに芯がある、独特の立体感を作り出せます。

例えば、TS10モードを選択し、ゲインを控えめにして原音を多めにミックスすれば、ジョン・メイヤーのような「ガラス細工のように繊細で、かつ太いクリーントーン」に近づけることができます。

アタックのニュアンスが失われないため、速いパッセージや複雑なコードボイシングでも音が団子になりません。

18V昇圧モードによるヘッドルームの広がりとアンプライクな挙動

背面のスイッチで18Vモードに切り替えると、ペダルの挙動がガラリと変わります。

9V駆動時に比べてコンプレッション感が減少し、上下のレンジが広がることで、まるで大型のアンプを鳴らしているかのようなオープンな響きになります。

強く弾いても音が潰れにくくなるため、歪みペダルとしてだけでなく、常時ONにしておくプリアンプ的な使い方も可能です。

ピッキングの強弱で歪み量をコントロールしたい表現力重視のプレイヤーには、この18Vモードが特におすすめです。

実際の使い心地は?Tube Squealerのメリット・おすすめな点

機能面だけでなく、実際の運用においてもTube Squealerは多くのメリットを提供してくれます。

ボードへの組み込みやコスト面での利点を解説します。

複数のTSペダルを買う必要がなくなる圧倒的なコストパフォーマンス

最大のメリットは、やはりコストパフォーマンスの高さです。

現在、ヴィンテージのTS808やTS10を入手しようとすれば、数十万円単位の出費が必要になることも珍しくありません。

また、現行のリイシューモデルを3種類揃えるだけでも数万円はかかります。

Tube Squealerは2万円台という価格でこれら全てのサウンドと、さらに実用的な機能まで手に入るため、経済的な合理性は非常に高いと言えます。

バッファードとトゥルーバイパスを環境に合わせて選択可能

ペダルボードを組む際、バイパス方式の選択は重要な悩みどころです。

Tube Squealerは、側面のスイッチで「トゥルーバイパス」と「バッファードバイパス」を切り替えることができます。

ボードの初段に置く場合はバッファードにして信号を強化したり、既に他のバッファがある場合はトゥルーバイパスにして音痩せを防いだりと、状況に応じた最適な設定が可能です。

ベースやシンセにも応用できるクリーンブレンドの汎用性

Mixノブによるクリーンブレンド機能は、ギター以外の楽器でも威力を発揮します。

特にベースで使用する場合、歪ませると失われがちな低域の芯を、原音を混ぜることで補うことができます。

また、シンセサイザーやキーボードに温かみを加えるサチュレーターとして使用する際も、原音を活かした音作りができるため非常に重宝します。

購入前に知っておきたいTube Squealerの注意点・デメリット

多機能で魅力的なペダルですが、購入してから後悔しないために知っておくべき注意点もあります。

ノブやスイッチの多さによる音作りの複雑さ

シンプルな3ノブのオリジナルTSに比べると、Tube Squealerはコントロールの数が倍以上あります。

選択肢が多いことはメリットである反面、音作りの正解を見つけるまでに迷ってしまう可能性があります。

特に「Voicingスイッチ」や「Mixノブ」の設定次第でトーンが大きく変わるため、最初は標準的な設定(Mix最大、VoicingはPUに合わせるなど)から始めるのが無難です。

ヴィンテージ実機と比較した際の中域のニュアンスの違い

再現度は非常に高いものの、数十年前のヴィンテージ個体と完全に同一のサウンドかと言えば、厳密には微細な違いがあります。

ユーザーレビューの中には、オリジナルに比べて「若干あっさりしている」「現代的に整理されている」と感じる意見も見受けられます。

経年変化による枯れた味わいや、個体差による独特のクセまでを求めているコレクター気質の方には、物足りなさを感じる部分があるかもしれません。

ペダルボードへの組み込み時に考慮すべきサイズと端子位置

筐体のサイズは一般的なコンパクトエフェクターよりも一回り大きく、高さもあります。

また、入出力ジャックや電源ジャックが上部に配置されている「トップマウント」仕様です。

これにより横並びにする際はスペースを節約できますが、スイッチャーを使用する場合や、パッチケーブルの形状によっては配置の工夫が必要になることがあります。

Tube Squealerの評判・口コミまとめ

実際にTube Squealerを使用しているユーザーの声を分析し、その傾向をまとめました。

ユーザーの肯定的な評価:音作りの幅広さとハムバッカーとの相性

多くのユーザーが高く評価しているのは、やはりその対応力の高さです。

  • 「ハムバッカーだとモコモコしがちなTS系だが、Voicingスイッチのおかげで抜けが良くなった」
  • 「3つのモードがあるので、ギターを持ち替えても1台で対応できる」
  • 「Mixノブがあるおかげで、かけっぱなしでも音が引っ込まない」

このように、従来のTS系ペダルで感じていた不満点が解消されたことに対する喜びの声が多く挙がっています。

ユーザーの否定的な評価:筐体の質感や踏み心地について

一方で、ネガティブな意見としては操作性や質感に関するものが散見されます。

  • 「多機能ゆえに、ライブ中に設定を微調整するのが難しい」
  • 「スイッチの踏み心地が少し軽い」
  • 「見た目が少しプラスチッキーに感じる」

音質そのものへの不満よりも、ハードウェアとしての質感や操作感に対する好みの違いが評価に影響しているようです。

ライバル機との比較:Tube Squealerは「買い」か?

最後に、市場にある他の選択肢と比較して、Tube Squealerの立ち位置を明確にします。

Ibanez(本家リイシュー)やJHS Bonsaiとの機能・価格比較

本家Ibanezのリイシューモデル(TS9やTS808)は、価格は手頃ですが、機能はシンプルで1台につき1つの音しか出せません。

また、複数のTS回路を搭載したペダルとして有名な「JHS Pedals Bonsai」がありますが、こちらは9つのモードを搭載しているものの、価格はTube Squealerの約1.5倍から2倍近くします。

また、BonsaiにはMixノブやPickup Voicingといった詳細な補正機能までは搭載されていません。

結論:Tube Squealerはどんなギタリストにおすすめなのか

比較の結果、Tube Squealerは「機能」と「価格」のバランスが最も優れた選択肢であると言えます。

以下のようなギタリストにとっては、間違いなく「買い」の一台です。

  • TS系ペダルを初めて買うため、失敗したくない人
  • ストラトとレスポールなど、特性の違うギターを頻繁に持ち替える人
  • ジョン・メイヤーのような、原音を活かした艶のあるトーンを作りたい人
  • ペダルボードのスペースを節約しつつ、多彩なドライブサウンドが欲しい人

まとめ:Tube Squealer レビュー解説

  • Warm Audio Tube Squealerは、TS808、TS9、TS10の3つの回路を1台に搭載している。
  • Pickup Voicingスイッチにより、ハムバッカー使用時の中域のこもりを解消できる。
  • Mixノブで原音をブレンドでき、芯のあるクリアなドライブサウンドが作れる。
  • 18V昇圧モードを搭載し、ヘッドルームの広いアンプライクな挙動を実現している。
  • トゥルーバイパスとバッファードバイパスをスイッチ一つで切り替え可能である。
  • 音質はヴィンテージを尊重しつつも、現代のアンサンブルに馴染む実用的な調整が施されている。
  • 従来のTS系ペダルを複数揃えるよりも、圧倒的にコストパフォーマンスが高い。
  • 操作ノブが多いため、音作りの幅は広いが、慣れるまでは設定に迷う可能性がある。
  • Ibanezの本家モデルや他社の多機能モデルと比較しても、価格と機能のバランスが優秀である。
  • ジャンルや使用ギターを選ばない、現代におけるTS系ペダルの決定版と言える。
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